Paradice あらすじ 感想。Japanese Indie Rockerてんこ盛り映画…だけど惜しい

断捨離していたら、昔見た映画の前売り券がヒョッコリ出て来ました。

伝説の楽園「Paradise」を求めて、サイコロ「dice」のように転がっていく若者たちの感情がせつないJapanese Movie…


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ロックバンド=THE MODSのVocalistでリーダーの森山達也がバンドの楽曲”Two Panks”をモチーフにして製作されたこの作品。

森やん(森山達也)が初メガホンを取った中編映画で実質43分の長さなんだけど、映画館で見たときはもっと短く感じて「あっ!」と言う間に終わったのを覚えています。

THE MODSのファンの方には申し訳ないんだけれど…(THE MODSのファンは昔から熱烈なファンが多いから先に謝っておくの…)この映画をロードショーした初日に見たんだけど、Lyraが大好きなチバユウスケ見たさに前売り券を並んで買ったのよね。

そう、チバ見たさで見に行ったの!ゴメンなさい!(>人<;)

だから、ファン目線というよりは、冷静に「ロックムービーとして、面白いかどうか?」って感想を今日話すからねー!

熱烈なTHE MODSファンや、よく男子にいる森山達也もどきになるくらい好きな男性には「生意気言うな」ってなるかもしんない。

ROCKとMOVIEを愛するLyraなので、ROCK MOVIEには煩いの。許して〜

2001年1月7日のあの寒かった下北の映画館を思い出そう。

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=あらすじ=

ミドリは、Green の髪と鋲ジャンがトレイドマークのパンクス。

店の金をごまかし古着屋のバイトをクビになった為に、ヤクザの平田の下でクスリの売人となるが、自らもクスリに溺れてしまう。

ミドリは、売上金をくすね、それがバレて平田に追われる身となる。

もう1人、ROCKを愛するレコード店の店員・俊は、煮え切らない日々を悶々と過ごしていた。

ある日、ふたりはそれぞれ「Paradise行き」と書かれた不思議なポスターを街頭で発見し惹かれてしまう。

2人はそれぞれにいっこうに解消されない不満と不安を募らせながら、ただ延々と続いていきそうな毎日をやり過ごし、ごまかしていた。

そんな生活の中で二人が偶然に強く惹かれた一枚の「Paradise」行きの不思議なポスター。

「Paradise」を意識した瞬間から二人の「Dice」はそれぞれの結末に向かって転がり出す。

「Paradise」を賭けたGameの行く先は何処だ?

金曜の夜に出発すると言われる「Paradise行き」のバスに乗る為、バス停に向かうミドリと俊。

だが、ミドリはバスには乗らず、俊だけがバスに乗るのであった。

=Lyraの感想=

 

「Paradice」は、冒頭でお話したように造語。

楽園のパラダイス「Paradise」と、サイコロ「dice」のように人生を転がって行く若者たちを描いたから=「Paradice」という、、、

そのタイトル通りにコンセプトはとっても良かった。ネーミングセンスあるよね!

だけど、センスあるコンセプトとネーミングが、一発撮りだと思われる撮影方式で全くいかされていない。

本当に一発撮り、いや、それを越えて「あなたゲリラ撮影したでしょ!」というパパッと撮りだから、せっかくの2人の若者たち=TWO PUNKSの気持ちが描き切れていないんだよ、勿体無いわ〜。

(まぁ、映画製作とはお金との兼ね合いが最大の敵だから、予算の関係でそうせざる負えなかったのかもしれない。そうだったら可哀想ね。)

見てると意図的にゲリラ撮影したんだとわかるよ、映画好きさんならばね。

監督の森やん(森山達也)は、1998年にエリック・コット監督作品『DRAGON HEAT』に友情出演した事で縁があり、1999年に香港にてTHE MODSのシングル「junkyard九龍」(森やんリーゼントやめてベンジーみたいになったよね?)のプロモーションビデオをジャン・ラム監督、ウィンシャといった香港の若手クリエイターを筆頭に現地映画スタッフとともに撮影したんだよね。

で、その時に、香港の撮影方式や、お金や時間や映画に関する規制概念を飛び越えた、そのゲリラ的、かつアグレッシブなやり方とエネルギーに共感、触発され、かねてから漠然と持っていた夢である「映画」を製作することにした森山達也。

その熱意が映画からビンビン伝わって来るから、見ていてワザと荒く撮影してるとわかる!熱意もわかる!

だけど、ゲリラ撮影の良さと、荒く取れば良いは違うんじゃないかな?

撮影云々より、登場人物の2人をもっと掘り下げた方が、観客にわかりやすく感動を与えられたよ、きっと!

当時、この映画を見た人のほとんどが「訳わかんない」とか、「意味わからんわ」って言ってたんだよ。

Lyraは、わかるよ、森やんのいいたいことも映画の狙いも。

でも、足りなかったよ、余計なシーンばかり出しちゃうから、、、。

普通の人にはこれ、ただのロッカーや友人集めたコラージュにしか映らないだろう。

下北のライブハウスや古着屋やLPレコードが並んだ中古レコード屋をゲリラ撮影して、プラス当時の人気ミュージシャンを出してるだけに思われちゃう作りになってんだよね。

Lyraが大好きなチバユウスケは勿論、当時は(と言ったらいけないかもしれないけれど)ロックな俳優と言われていたバンドマンとも仲良しな永瀬正敏とか、九龍、インディーズバンドのVocalistやGuitaristなどメンバーをね、通行人やレコード買いに来た人としてバンバン出していてるの。

それだけを見に来た人には「キャー‼︎出た‼︎」と喜ばれるけど、本来のParadiceは2人のパンクスの生き様でしょ? 青春群像劇にはそんなのいらない。

「キャー‼︎出た‼︎」だったらお笑い芸人(岡田)がやってるんじゃん。

「ROCK」+ 「MOVIE」=「Paradice」

としたいならば、音楽はBGMとしてたくさんのバンド出して、ミュージシャン出すのは厳選して少なくし、物語のキャラクター押しすれば良かったです。

それならばロックな人生を描けたよ、、、。

「俺達は乗ることが出来なかった 俺達は乗せてもらえはしなかった TWO PUNKS 縛られて TO PUNKS 見張られて TOO PUNKS 逃げられない.」

「TWO PUNKS ~THE MODS〜」

この歌詞を描きたいならば、緑の髪と鋲ジャンがトレードマークのPUNKS「ミドリ」とハットとROCKが好きなマジメなレコード屋の店員「俊」。

この、まったく別々な生活の中で音楽とバイトに明け暮れている2人に焦点を当てるべき。

2人のファッションがダサいとか、イマイチなキャラと言う人が多かったけれど、Lyraは設定も良いし、ダサくても別に良い。

それよりも、別々の選択をした理由がもっと分かるようにパンクスのシーンを増やしましょう!

もっと人物を描きましょう!てこと!

人物描写が映画には1番重要だと言うのが、Lyraの良い映画のポイントだ。

監督の森山達也も、それをサポートするスタッフ陣(ミュージッククリップが専門)、出演者に至るまで映画製作に関しては素人。

でも、「映画」に対する愛情と素人ゆえの発想、そして何より映像にがっぷりとリンクした音楽(THE MODS全曲書き下ろし)、同様にストーリーにがっぷりとリンクした出演者達のリアリティーと情熱があれば「イケる!」と思ったらしいけど、、、。

惜しい、勿体無い!

ライブハウスにミュージシャンを置けば良い訳ではありません。

「変わりたい」

「何かを変えたい」

と願う若者パンクス2人の設定は、見ているロック好きな観客が投影しやすいキャラだから素敵だ。

それぞれ自分の求める「Paradise」に行く為に、人生の岐路で、運命のサイコロ(Dice)を振らなきゃならない時もある、、、でも振りたくないなら、振らないのもアリ。
「さぁ、君ならどうする?」

と観客にもっとドキドキさせながら、問いかけてくるように描くと良かったなー!

映画を見に行く人は、感動を求めている。

その人たちには、映画撮影方式はどうでも良い。ただ、感動させて!

一発撮りならば荒削りで良いから、ストレートな話にしてガツンとさせて!

この映画を下北の単館ロードショーで見たら、そんな素朴な映画好きさんに、私は戻ったのでした。

そう思わせてくれたのは、森やんの映画だから、ある意味、彼の映画への情熱は私に伝わったんだろう。

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Japanese Indie ROCKが好きな人は、お気に入りのバンドマンが出てくるかもしれないので2000年前後のロック好きは見てみてね。

マジ、チバはライブハウスの通行人です(笑)。何処にいたかわからない人が続出しましたが、ライブハウスの階段のところだったと記憶しています。もう、随分前見たから正確じゃないかも、、、違ってたら教えてね。

あれ、チバが悪いんだよぉ、森やんに電話で「映画に出て」と頼まれたのに、「まさか明日な訳ないだろ?」と思ってギリギリまで行かなかったんだよ。で、まさかね?って気になって行ったらラストの方を撮影していたという体たらく。

早く行けば、もっとチバ、映っていたのにさ!これまた勿体無い!

ラーメン屋さんを、ザ・ストラマーズの人がやっていましたね。

永瀬正敏はレコード屋さん、あれ、TigerHoleだよ、その客よ!

あと、アカデミー賞ノミネートされた菊地凛子が本名で出ています。

コレクターズもいたよね??

あと、Tokyo Sex Pistolsのヒカル。あの時はDJで売れていておもちゃ屋さんしていたよね。未だあるんだっけ、あの店?

スカパラもいた気がしたけれど、、、

とにかく!

バンドマン好きは見てみて!

そうじゃない人は無理だろう。いや、無理に違いない!

(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

*Soundtruck サントラもあるんでチェックしてみてねー。この記事のラストに曲順書いておきます。参考に。

DVDはこちら。

 

2000年/日本映画/43分/
配給:スローラーナー

2002年02月05日よりDVD発売開始
2001年1月7日よりシネマ下北沢にてレイトショー公開

公開初日 2001/01/07

公開終了日 2001/03/01

監督:森山達也、ハル
脚本:森山達也
カメラ:ハル
音楽 THE MODS

=スタッフ=

監督
森山達也
監督
ハル
製作総指揮
岸栄司
プロデューサー
坂西伊作
プロデューサー
清水浩
プロデューサー
村野雅巳
脚本
森山達也
撮影
ハル
音楽
THE MODS
美術
小泉博康
美術
関口三千代
美術
小名原英
美術
長孝潔
編集
栗原和哉
録音
小茂田耕吉
スチール
斉藤ユーリ
照明
河原真一
その他
山外幸一
その他
三栄効果
その他
国末光俊
アシスタントプロデューサー
千葉寿典

=キャスト=

ミドリ
北川圭介

大谷俊平
道代
菊地凛子
ワタル
佐渡山順久
すれ違う男
チバユウスケ
レコード店の客
永瀬正敏
レコード店の客
佐々木展也
レコード店の客
九龍
運転手
森山達也
クスリを買う男
北里晃一
レコード屋
苣木寛之
バーテン
梶浦雅裕
飲み屋店員
岩川浩二
黒服
引地繁
黒服
加藤裕稔
通行人
今西洋介
飲み屋の客
KAORU
飲み屋の客
OCCH!
古着屋の客
坂口永俊
古着屋の客
楓隆
古着屋の客
吉松祐次郎
パーカー男
衣畑裕司
警察官
家根本渉
警察官
橘内弘和
客引き
えん
客引き
Mai
連れの女
あんじ
きれいな女
相川由美子
DJ
ヒカル
佐々木基晃

作品データ
製作年
2000年
製作国
日本
配給
スローラーナー
上映時間
43分

=『Paradice 』 Soundtruck =

2000.11.01 ARCJ150
2007.01.24 MHCL-997(再発売)

01. Dum Dum Dance
02. Jack Rabit Slim
03. 真夜中のRambler
~Where hell is a paradise
04. Speed Beat 13
05. 3-B PARADICE
06. 13回目のNervous Breakdown
07. Sunny Blue
08. S・L・A・N・G
09. Dog Eat Dog
10. Sonic Boom Ride
11. Cool Candy

森山達也の初監督映画「Paradice」のサウンドトラックでもあるが、MODSのアルバムとしても成立するものにしたかったという。
収録曲は、インスト、ミディアムスロー、レゲエ調、ハードコアパンク調とバラエティーに富んでいる。

映画自体がMODSの楽曲の普遍的なテーマを映像化したものだけにMODSらしさが逆にきわ立つ。
2007年にリマスタリング仕様で再発売。

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