海のオーロラ/里中満智子。感想と全巻のあらすじ!必ず「運命の人」に会える!女性版「火の鳥」

小さい頃、本屋さんに行くのが大好きでした。

住んでいた駅には、お気に入りの本屋があって、毎日学校帰りに本を買いに寄っていました。

勿論、大好きなアーティストが載っているか雑誌チェックも!

そして、面白い漫画が出ているか品定めしながら→ 買ってしまう。

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だから、小さい時の私の部屋は、本だらけ!

小説、文庫本より少し漫画が多かったかもしれませんね。

友達が遊びに来ると、真っ先に私の部屋の漫画コーナーへ走っていたもの。

Lyraの本好き、漫画好きは、学校でも評判で本当は規則違反なんだけど、漫画の貸し借りをしてましたね。どの作家が面白いか?と情報交換みたいのをしたり。

その時に、やたら評判が良かったのがこれからお話する里中満智子の少女漫画「海のオーロラ」でした。

先ほど話した、駅前の本屋でゲットしました。

講談社少女フレンドのKCコミックから出ていた本です。(週刊少女フレンド1978年第1号〜1980年第17号まで連載。)

その第一巻は、エメラルドグリーン一色!

荒れ狂うエメラルドグリーン色の海の中で必死に抱き合っている男女のイラストが印象的でした。

激しい荒れ狂うような恋愛の予感!

小学生ながらに、激しい愛の話と予感。予感は的中!

まさに生と死を掛け、歴史を塗り替え、時代を跨ぐ、永遠の愛の話だったのです。

「海のオーロラ」は、輪廻転生をテーマに、ルツとレイという1組の男女がムー大陸→古代エジプト→邪馬台国→ナチス・ドイツ→未来の地球と転生し、自分たちがいつか必ず結ばれるという強い思いで、2人の愛を貫こうとする姿を描く作品です。

内容は、4部構成。(エデンの時代の前世は入れず、ストーリーの初めからカウント。)

ネタバレ、完全ストーリーだから、感想だけ読みたい人は、最後の方の感想と解説を読んでくださいね。

ストーリーの次に、詳しいキャラクター説明もしています。参考に。

=ストーリー=

第1部 エジプト編
平凡な平民の娘ルツは、ある日、レイという青年と出会い、心ひかれる。その後、ルツは母の死からアル中が酷くなった酒浸りの父の酒代の代わりに奴隷として売られ、神官セムトの娘ライラの侍女となる。

ライラの屋敷でイスラエル人の奴隷少年・イサクと仲良くなり「イサクの面倒をみる」というライラとの約束を果たすため、イサクがハトシェプスト女王に泥を投げ付けたとき、ルツはイサクの罪をかぶろうとした。しかし、ハトシェプストの継子トトメスの取り成しと、ハトシェプストの寛大な措置によって、ルツは罪を免れる。ルツの心意気に感動したライラはルツに教育を施し、ルツは教養ある少女に成長した。そして、ライラとは身分を超えた友情関係が築き上げられており、ライラは誰にも話さなかった、片思いの恋をしていることを打ち明ける。

ある宴の席で、ルツはレイとトトメスに再会。ルツはレイへの恋心を再燃させるが、トトメスはルツに恋心を抱いてしまう。そして、ライラの片思いの相手がレイである事もこの夜に分かってしまった。

ルツへの愛を自覚したトトメスは心を入れ替え、勉学に励むようになる。一方、トトメスの覚醒に脅威を覚えたハトシェプストは、トトメスとルツを亡き者にせんとするが、逆にトトメスは隼ら盗賊団の支持を得て、ルツ・レイらと共にハトシェプストの政権を倒す。
しかし、国王に就任したトトメスのもとに、レイの母国エルトニアから独立宣言が届き、トトメスはエルトニア討伐を開始する。一方、互いに前世において恋人であったことを知ったルツとレイは、独立戦争に参加するため、エルトニアへと向かい、隼と一緒に戦うがエストニア、エジプトに敗戦。数少ない生き残りのエストニア人は全員、奴隷としてエジプトに連れていかれる。生き残ったルツの目の前でレイは拷問を受ける。あらゆる手を使い2人を裂こうとするトトメスだが2人の絆が強すぎる為に、殺しはしないものの、トトメスはレイの両目を見えなくさせて砂漠へ国外追放。西へ向かい彷徨うレイ。ルツにはレイを上官たちの手前、殺さなきゃいけなかった、と話すが、ルツのレイへの愛の固さに、ついに折れ真実を話す。レイが負傷しながらも生きている事を知り、ルツも西を目指し1人、ナイル川を渡り砂漠への近道を目指す。「必ず生きている。だから自分も生き抜く」と砂嵐の中を彷徨う2人。会えたかどうかは、誰も知らない。
第2部 ヤマタイ国編
ヤマタイ国の漁師の娘ルツは、自分の村に漂流してきた少年レイを助ける。成長したルツとレイは愛し合うようになるが、ルツは女王ヒミコに仕える巫女にされてしまう。レイはルツを取り戻すが、ルツは失明してしまい、レイは追手に殺されてしまう。ヒミコのもとに戻されたルツは、ヒミコの死に際に2代目ヒミコに指名され、邪馬台国の卑弥呼として生きていく。いつか、レイに会えると信じて。
第3部 ドイツ編
ユダヤ人生物学者の娘ルツは、ナチスの台頭に伴って次第に迫害され、父の友人の高見沢ヨウコ博士に匿われる。やがて、ルツは高見沢博士の息子レイと愛し合うようになるが、メイドの告発によって、高見沢博士がルツを匿っていることが発覚し、レイはルツを連れて逃亡する。しかし、逃亡中に2人は離ればなれになり、ルツは強制収容所に送られ、そこでレイとの再会を信じながら過酷な日々を過ごす。連合国軍が迫っていることを知った強制収容所のドイツ兵は悪行の発覚を恐れ、ルツら収容者を移送しようとする。だが、レイたちレジスタンスたちに襲撃される。殆どのナチス軍たちドイツ兵は殺され、ルツたちユダヤ人は解放される。だが、生き残り抱き合うルツとレイを、許さないドイツ兵の女がいた。ルツに想いを寄せていたドイツ兵であり2人の幼なじみのフランツに想いを寄せていたドイツ兵の女で、妬みからルツを銃で打ち逃げるがレジスタンスの仕掛けた爆弾でその女は死亡。ルツは危機一髪の所を、レイに庇って貰い命拾いをしたが、ルツを守ったレイはまともに弾が当たり、ルツの腕の中で命を落とす。戦後、ルツは、レイを失った悲しみとルツへ後悔の念から気が狂ってしまったレイの母、高見沢ヨウコ博士の介護を敬神的に勤め、静かに年を重ね、輪廻転成をするためだけに生きていく。
第4部 未来編
未来の人類社会では、人間はテストの結果によって適性を測られ、結婚相手や職業もテスト結果によって決定するのが常識となっていた。ルツは自分と異なるグループに属するレイと偶然に出会い恋に落ちるが、周囲に2人の恋は理解されず、レイは辺境の星に留学させられ、そこで行方不明になる。ルツはレイの生存を信じ、適性テストの医者にはならず絵描きとして辺境へと旅立つ。あらゆる星を旅し、たまたま立ち寄った場所がレイが行方不明になった星雲。そこで、ルツも同じような事故にあってしまい宇宙船ごと墜落。気がつくと宇宙地図にも載っていない見知らぬ小さな星で誰もいない為に、ルツは辺境の地にて死ぬ覚悟をする。だが、海や木には食べ物があり星に生きろ、と言われている気がしてルツは元気を取り戻す。

=主人公やメインキャラの説明=

☆ルツ
ムー大陸の神殿の巫女であったが、禁忌であった恋を知ってしまう。大災害によってレイと引き離され、互いに再会を約束して、転生を続ける。
エジプト編では平凡な平民の娘であったが、ライラの侍女となったことで学問を修める機会を得、才能を開花させる。トトメスから妃にと望まれるが、レイとの愛を貫いた。レイが国外追放になった後、レイを追っていった。第3部で砂漠でレイと再会直後に息絶えたことが示唆されている。
ヤマタイ国編では平凡な漁師の娘だったが、女王ヒミコへの貢物として宮殿に送られ、巫女となる。ルツの情熱に嫉妬したヒミコによって魏に送られそうになるが、レイによって救出される。しかし、ヒミコの家来が放ったヤリで受けた傷がもとで病気となり、失明する。その際、レイは目の前で殺されてしまうが、レイの死を目撃していないルツはレイの死を信じず、2代目ヒミコを演じ続けながら、レイとの再会を待ち続けた。
ドイツ編ではユダヤ人生物学者の娘として生まれる。ナチスによって父は拉致され、自らも拉致されそうになったが、父の友人である高見沢ヨウコ博士にかくまわれ、博士の息子レイと愛し合うが、レイを慕うメイドがルツの存在を告発し、さらに恋敵であったルツの母親にルツが似てきたこと、またルツの父親の死亡の知らせが届いたことで博士がルツをかくまうことに熱意を失ったため、レイと共に博士の下を去る。しかし、ナチスの追手に捕まり、強制収容所に送られる。第2次世界大戦末期にナチスに対するレジスタンス組織の指導者となっていたレイと再会するが、レイは親衛隊の将校に射殺される。戦後は発狂した高見沢博士の面倒をみた。
未来編では、別グループのレイと恋に落ちたため、周囲から理解されず、テスト結果が同じ男性との結婚を強要されそうになり、両親のもとから逃げ出し、辺境へと旅立つ。辺境の無人の惑星でレイと再会を果たした。
☆レイ
ムー大陸でルツと恋に落ちたが、大災害によってルツと引き離され、互いに再会を約束して、転生を続ける。
エジプト編ではエルトニアの大臣の息子で、エジプトに人質として送られた。エルトニアはエジプトからの独立を計画しており、独立戦争が始まった際は、エジプトで殺されることを覚悟していたが、ルツと愛し合って、生き残ることを選び、トトメスのもとを脱出して、ルツとともにエルトニアの独立戦争に参加した。しかし、独立戦争は敗北に終わり、レイは目を潰されて国外追放された。
ヤマタイ国編では魏から日本に漂流した少年として登場。一人前の漁師として成長し、ヒミコの巫女とされたルツを取り戻すが、追手に殺された。
ドイツ編ではドイツ在住の日本人生物学者・高見沢ヨウコ博士の息子として登場。母と共にルツをかくまうが、母がルツをかくまう熱意を失ったことを知って、母の下を去る。ルツとの逃避行の際にルツと離ればなれになり、レジスタンスに参加。第2次世界大戦末期にルツと再会したが、親衛隊の将校に射殺された。
未来編では、別グループのルツと恋に落ちたため、周囲から理解されず、辺境の星に留学させられる。流星群の衝突で行方不明となったが、無人の惑星で生き延びており、その星でルツと再会を果たした。

●エジプト編
・トトメス3世
エジプトの王子。愛人の子であったため、継母のハトシェプストにうとまれていた。自堕落な生活を送っていたが、ルツへの愛を自覚し、為政者として覚醒する。ハトシェプストの死後、王位を継ぐつもりだったが、ハトシェプストが自分に殺意を持っていることを知ると、ルツやレイ、盗賊団の助けを借りて、クーデターを成功させ、国王となる。エルトニアの独立運動をつぶし、エジプトの国威を高めたが、ルツの愛を得ることは出来なかった。
ハトシェプスト
エジプトの女王。夫が自分よりも別の女性を愛したことを恨み、愛人の子であるトトメスも恨んだ。為政者としての能力は高かったが、ルツらによる宣伝工作で次第に民衆や兵士の支持を失い、直属の兵士にすら支持されなくなったことを悟って、自害した。
・ライラ
神官セムトの娘。公明正大な性格で、レイを慕っていたが、ルツが恋敵と知ってからも、公正な態度をとり続けた。自らを犠牲にして、ルツをレイのもとに送り届けた。
・イサク
イスラエル人奴隷の少年。両親の死後、周囲に心を閉ざしていたが、ルツの優しさに触れて心を開くようになる。エジプトの体制に不満を持ち、ハトシェプストに泥を投げ付けたが、その罪をルツが身代わりになってかぶろうとしたのを見て、ルツを守り抜こうと決意する。
・隼(はやぶさ)
盗賊団の首領。前世で白いマンモスに妹を殺され、以後、生まれ変わるたびに白いマンモスの生まれ変わりを追い求める。トトメス政権樹立に協力し、トトメスの親衛隊長になるが、トトメスが白いマンモスの生まれ変わりだと知り、トトメスに反旗を翻した。第4部でも登場し、管理社会に異議を唱えて、危険思想の持ち主として国外追放された。
●ヤマタイ国編
・ヒミコ
ヤマタイ国の女王。神の声を聞いて、それにもとづいて政治をおこなっているとされているが、実際には神の声は聞こえていない。純粋な恋心を持ち続けるルツに嫉妬し、ルツが自由な生活を出来ないように、死ぬ間際に「自分の魂はルツの中で生き続ける」と遺言した。
・イサギ
ヒミコの側近。ヒミコに接近できる唯一の男性。ルツをわがものとし、自らの傀儡としようとした。しかし、2代目ヒミコとして生きることを決意したルツの気迫に押され、ルツの言いなりとなる。

●ドイツ編
・高見沢ヨウコ
ドイツ在住の日本人生物学者。ルツの父親を密かに愛し続けており、そのためルツをかくまい、ルツを助けるためにヒトラーに協力した。しかし、ルツが成長して母親そっくりになり、更にルツの父親の死亡の知らせが届いたことでルツをかくまおうという気持ちが冷めてしまい、メイドの告発でルツの存在が知られてしまうと、ルツを官憲に引き渡そうとした。そのため、レイに離反され、そのショックで発狂した。
・フランツ
ルツの友人。ルツを慕っていたが、ルツがナチスに拉致されそうになったときに、ナチスの兵士に尋問され、その時に弱気になってしまったことを恥じて、ルツを守り抜くことを心に誓う。ルツを守るために親衛隊に入り、強制収容所でルツと再会して、ルツをかばう。戦後、戦争犯罪人として収監された。

=感想と解説=

紀元前のルツとレイの出会いから、エジプト→日本の邪馬台国→ドイツ→未来、と5回も愛する人と結ばれる為だけに生まれ変わるなんて強い思念の凄い話です。

手塚治虫の超大作「火の鳥」に、インスパイアされて書いたと言うだけあって、輪廻転生を壮大な世界観で描いていますね。

出会い、愛し合い、お互いに真実の愛と理解し認め合っているのに幸せになる直前に、邪魔をして来る人間たちや、戦争と言う時代の攻撃を受けてしまい、2人は幸せに結ばれようと、何回も何百回も苦しい思いをし続けているのは、読んでいて辛くなってきます。

「いつになったら、ルツとレイは結ばれるの?もう、いい加減2人を幸せにしてあげて下さい。」と悲しくて辛すぎて、そう願ってしまいますね。

グッと感情移入してしまいます。

それだけ、里中満智子の画力とストーリーのアップダウンの持って行き方が上手いのでしょう。

Lyraは、常に「ありえない話を、いかにしてリアルにし読む者を自分の書いてる世界に引っ張り込むか、、、」が、漫画家の才能のあるか、無しかを分ける能力だと思っています。

その点では、里中満智子は、こんな突拍子も無い生まれ変わりを現実や歴史の事象に上手く当てはめて、よりリアルにしていて才能溢れる漫画家です。

この「海のオーロラ」の長いお話の中で、1番、話が盛り上がり、且つ丁寧に描かれているのは、やはり、初めの第1部のエジプト編ですね。

ページ数も、もちろん1番長い尺を取っていますし、描いているキャラクターたちの表情がキラキラしています。

小さい時に、良くレイの髪型が好きで真似してイラストを描いていました。

里中満智子の絵を模写するのは楽しいし、描きやすい絵でしたから、良く放課後にスケッチブックを広げて描いていましたね。

里中満智子の描く主人公の女性は、皆美しく、強い凜とした信念を持つ女性ばかり。

どんなに過酷な状況でも、前向きで必ず明るい明日が来ると信じている。

同性でも憧れてしまう、お手本みたいな女性たち。

幸せになれると信じている姿が心打たれます。

ルツも正にそのようなルックスもハートも全てが美しく強い女性。

それだけの強さがあるからこそエジプトの歴史をひっくり返してしまう力さえある。幸せを手にする力もあるはず。

だから、トトメス王が、意地悪さえしなければ幸せになれたのに、、、と思ってしまう話です。

ラストでレイを殺せないならトトメスは、そのまま解放すれば良いのに、、、。

砂漠を歩くだけでも大変なんだから、どうせ砂嵐の中では、普通の人間でも命を落とすのに、わざとレイの目を潰すなんてそんな必要ないのに、、、。

昔の人間はここまで残酷な事をするのか?と疑問になりましたね。

ルツも後を追うけれど、探し回ってやっと、レイが目の前にいるのに、砂嵐のせいでわからないまま、2人とも向き合ったまま、触れる事もなく砂漠に倒れ伏して死んでしまうのは、あまりにも残酷で無念なラストです。

それが、何千年後のナチスドイツの時代に発掘されてしまう。

砂嵐の中、2人正面に向き合い倒れる男女のミイラ。

それを生まれ変わったルツとレイがエジプトに親の仕事の都合で、偶然、ミイラ化した2人の姿を(つまり、自分たちの前世の姿を)見てしまうのだから凄い話!

現実に、人間が、こんな風に過去の自分に逢う事って今まであったのか?と変なこと考えてしまいました。

前世の自分に逢うと凄いことになりそう。

それこそ天変地異がひっくり返るかも。

この話の中で1番ドラマチックで丁寧に描かれているのが、エジプト編ならば、1番、悲惨でかわいそうなのは、今、話したドイツ編です。

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ルツとレイは、幼馴染で喧嘩ばかりしているけど互いが1番信頼出来る相手。

そんな2人の固い絆で結ばれた友情と強い愛情を、第二次世界大戦ナチスドイツが裂きます。

ユダヤ人迫害の実態を、ルツの父親の死で気づいたレイのお陰で、ルツは数年間、レイの家で隠れて暮らすことに。

籠の鳥。

だけど、そのまま、時をたつのをまてば、時代が変わり2人は幸せになれたのに、又もや邪魔が入る!

レイはどの時代も、格好良い日本人なんだけど、お手伝いさん達の中でレイに片思いしてる女がいて、そいつが、レイが自分には振り向かず、ユダヤ人であるルツに想いを寄せて命懸けで守っているのが気に食わないからと、ナチスの上官に、リークしちゃうから、女の嫉妬って怖いわ〜。

もともとレイには、他の女なんか眼中にないのに、、、ね?

2人は他国に逃げる道を選ぶんだけど、、、

レイの母親は、理解がある上に知性溢れる人。

おまけに、ルツの父とは同僚のよしみ、プラス昔からの友人だから「娘を頼む」と言われ、息子レイと2人で自宅二階に命懸けで匿って来たのだけど、、、

ルツが、日に日に、ルツの母に似てくるのが嫌で、、、何故かと言うと、大学生の頃、密かにルツの父親に想いを寄せていた過去があったんです。だから、ルツの母親が病死した後も、一緒にルツの父親と仕事場で会うから、「いつか自分を女として受け入れてくれるかも」と期待していたからね、大変。

匿ってきてから何年も経ってからルツの父親がユダヤ人収容所で死んだからとナチスの兵士たちが自宅に報告しに来てから、ぽっかり穴が空いたような気持ちになってしまい、ルツが恋敵だったルツの母親に瓜二つに成長するわ、おまけに、大切な一人息子まで失うかもしれないから、2人を暖かく見送らずに、冷たい態度を取ってしまいます。

2人は、母親に感謝の言葉を言い、別れを告げて車で逃走するんだけど、、、ハッ!とレイの母親は、我に返り、いつもの理解ある母親にもどり2人に謝ろうと追いかけるけど、もう、2人は去っていて、、、。

2人に謝れなかったレイの母親は、大切な一人息子に、もう二度と会えないかもしれないのに、自分は、別れを言えなかったし、喧嘩わかれになってしまった事と、娘のように思っていたルツに対して酷い仕打ちをしてしまった後悔の念から母親は、発狂してしまいます。

なんと言う悲惨な出来事。

この「海のオーロラ」は、それだけでなく、畳み掛けるようにユダヤ人強制収容所の、汚い人間関係や身も縮むような烈圧な環境、悲惨な事件がたくさん起きて行きます。

これでもか、これでもかと、ルツを苦しめる人間関係の汚さ、裏切り、、、。

そんな地獄の世界でも、ルツは愛する人=レイに再会する事だけを信じて清く生きていく姿は、強い女性の真の姿で読む者に感動を与えてくれます。

でも、漫画全体を通して、辛い地獄の状況でも、目の前の楽な幸せな道が手をこまねいてるのにも関わらず、ルツは必ず不幸でもレイと生きていく希望の方を選びます。レイと二度と会えないかもしれないのに、、、邪馬台国では、死んだかもとわかっていても信じて卑弥呼として生きていくルツは、不思議です。

ある時は、レイと結ばれないならと死ぬ方をとるし、ある意味、強情というか、融通がきかないと言うか、、、不思議ちゃんでもあるな。恋とは盲目と言うけれど、ここまで1人の男性だけを愛し、他は一切受け入れない人間ているのだろうか?

強情?

一途?

それだけ愛しているのか?

それだけ愛すべき運命の相手に会えたからそうなるのか?

レジスタンス達がナチスを崩壊させて行く中で、彼らから逃げるナチス部隊と共に、ルツは、強制収容所を仲間のユダヤ人達と雪の中を歩いて行く。

雪の中でレジスタンスの襲撃にあい、その中にレイが偶然いて念願の再会を果たします。

愛を確認し合う2人!

やっと幸せになる、そう思った時に、又しても女の邪魔が!

ルツに昔から恋をしていたハンサムなクラスメイトのフランツが、ユダヤ人のルツを助ける力が欲しいと、ナチスドイツの兵士になっていたのですが、そのフランツもまぁ、ハンサムで、、、。フラワンツに惚れていた女兵士がいて、その女兵士がルツに嫉妬して、邪魔をしちゃうんですね、これが。

自分が幸せになれないのはルツのせいだからと妬み、ルツが好きな男(レイ)と幸せになるのを認めないぞ!とピストルでルツを殺そうとします。

それに気がついたレイは、身を投げ打ってルツを庇って銃弾に倒れます。

自分の腕の中で死んで行くレイと「生まれ変わってまた会おう」と約束するルツ。

ユダヤ人が解放され、戦争も終わり、時代が変わって行く。

それでも、ルツはレイだけを思い続けて生きて生きます。

「また、生まれ変わってレイと再会し愛を誓い、幸せに今度こそなる!」

それだけを胸に、ただ死ぬ時を待ちながら毎日を淡々とやり過ごすルツ。

狂ってしまいレイがまだ生きていると信じている、おかしくなったレイの母親の介護を献身的にしながら生きて行くルツ。

やがて年を取り寿命が来て死んで生きます。

このドイツ編が1番過酷な話で、読んでいると涙が出て来ます。

ただ、生まれ変わるのを待つためだけに生きていくなんて辛すぎる。

生まれ変わる時、宇宙を彷徨うシーンは、胸を打ちます。

苦しくても愛する人に会うために生まれ変わるのを選ぶなんて!

どんな辛い韓流ドラマや昼メロよりも、悲しくて悲惨ですよ。

未来編で2人はやっと結ばれます。

良かった、良かった、めでたし、めでたし、、、なんだけど、なんか腑に落ちない、物足りないようなエンディング。

気持ちよく終わったハッピーエンディングなんだけど、、、

今までの長〜い辛い2人を追って来たから、それが後を引いているのでしょう。

人生て、そう甘くない。

そう考えさせられるストーリーです。

愛って素晴らしい!

けど、激しい愛のせいで、人は嫉妬に狂い悪魔になってしまう。

人間て怖いわー。

そんな風にさせてしまう、愛って怖いわ〜。

貴方は、そんな激しい恋愛したことがありますか?

ルツとレイのような。命をかけるほどの激しい恋愛したいですか?

この漫画はね、

 

運命の恋愛をしたい人、

激しい恋愛をしたい人、

生まれ変わりを信じている人、

一途な恋愛をしたい人、

普通の少女漫画に飽きた人、

泥沼な恋愛ドラマが見たい人、

宇宙を感じたい人、

は、是非この「海のオーロラ」を読んでください。

貴方の恋愛観が変わるかもよ!

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