【ザ・ドア 交差する世界 “Die Tür” 】ダメ人間の再起はあるのか? ネタバレあらすじ 感想

あなたは愛する人がいますか?

真剣に誰かを「守ってあげたい」と思ったことがありますか?

「愛されてるから平気〜」と現状に甘んじていない?

そんなイケナイことしていたら痛い目にあうよ!

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今日Lyraがお話するのは2009年のドイツのSFサスペンス映画『ザ・ドア 交差する世界』(ザドアDie Tür)。

原作はアキフ・ピリンチの2001年の小説『Die Damalstür』です。

日本では2014年2月に特集上映「未体験ゾーンの映画たち 2014」で初公開された、不思議なSF映画です。

LyraがMads Mikkelsen好きなのは、このブログに遊びに来てくださる方々はご存知でしょうね。

でも、今日はMadsファンじゃなくても、ハラハラドキドキしながら映画の世界に入り込み、愛することを考えるキッカケになる映画ですよ。

真剣な映画が好きなので、この映画は大プッシュしたい。

どんな感じだったかは、あらすじ後にお話ししましょう。

*Lyraのブログは常にネタバレ全開!詳しい内容を知りたくない方は、あらすじ後のLyraの感想でもどうぞ。

 

= あらすじ =

有名画家のダヴィッドは、妻マヤの留守中に斜め向かいに住んでいるジアとの情事を楽しんでいた。

ところがその間に、1人娘のレオニーが自宅の庭のプールに落ち、事が済んで帰宅した時になって気付いたダヴィッドはレオニーを救出しようとプールに飛び込むが、靴紐が引っかかって溺れてしまったレオニーは既に事切れていた。

5年後、娘が亡くなった原因が愛人との情事であった為、幻滅した妻マヤから別れを告げられていたダヴィット。

「やり直したい」と話に言っても取り合ってもらえない。

全てを失ったダヴィッドは、娘と同じ死に方をしようと誰もいなくなった昔の自宅のプールに冬の夜中に入水したが、友人のマックスに救助され死ぬことができず、とりあえずはマックスと酒を飲む。

やる事もなく酔っ払いながら真夜中の住宅街を歩いていて転んでしまうダヴィット。アスファルトに突っ伏したまま寝てると一羽の蝶が手に留まる。

不思議な蝶はダヴィットに「おいで」と言ってるよう。

ダヴィットは、蝶に導かれるままに怪しいトンネルに入って行く。そして奥のドアをあけると、そこはダヴィットの見慣れた住宅街の昼間の時間だった。

呆然とするダヴィット。

しかし、隣人が叫ぶ声や、斜め向かいから大音量で音楽がなっている、、、この状況はもしや?

そう、そこは5年前のレオニーの事故の当日の昼間だったのだ。

ダヴィッドは、すぐに自宅の庭に駆けつけ、プールに落ちたレオニーを救い出し、元気に生きている娘の顔を見て嬉しさから抱きしめた。

レオニーを休ませたダヴィッドがそのまま家にいると、ジアとの情事を終えて帰って来た「5年前のダヴィッド」が、現在のダヴィッドの後ろ姿を見て泥棒が侵入した、と勘違いをし襲いかかってくる。

2人はもみ合いになり、ダヴィッドは偶然手にしたデッサン用の鉛筆で誤って5年前のダヴィッドの首を刺してしまい殺してしまう。

物音で起きたレオニーが「パパどうしたの?お客さん?」と階段から聞いてきたのを「上にいなさい!」と怒鳴って来させないようにしたダヴィット。

仕方なく「5年前のダヴィッド」の死体を自宅の庭の端っこに埋め、この世界のダヴィッドとして生きて行くことにする。

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改めて人生をやり直すことになったダヴィッドは、5年前のダヴィッドの浮気で険悪な関係にあった妻マヤとの関係を修復しようと、思いやりをもって接するようになり、レオニーと家族3人で幸せに暮らすようになる。

ダヴィッドは携帯がないことに気づき、夜中に5年前のダヴィッドから携帯を取ろうと、埋めた死体の場所に戻ったが掘り返し、探しても見つからない。

困っていると、物陰に隠れている誰かから午前中の殺人事件について話しかけられ、慌てふためくダヴィット。だが、相手は何故かそれ以上言わず去って行った。

ダヴィットの誕生日パーティーをするため、ゲストリストを作らなければならない妻のマヤから何度も「あなたの携帯番号はなんだっけ?皆んなに教えて上げないといけないのよ」と何回も言われて、「無くしちゃったからわからないなぁ」と、うまく誤魔化そうとするダヴィット。

ピンときたマヤは、子機からダヴィットの携帯へ電話をする。すると女の声がした。

「私の主人の電話なんだけど貴方だれ?」と話すマヤから子機をとるダヴィット。

電話の相手は愛人だったジアだ。不信な目で見る妻マヤの顔を気にしながら、「画廊に忘れてきたらしい。取りに行って来るよ。直ぐ帰るから」と言って、車に乗り込むダヴィット。

いちを運転はして行くが、ジアの家は斜め向かいだ。

途中で車を停め、歩いてジアの家へ行き携帯を返してもらうが、「妻と離婚して私と付き合うんじゃなかったの⁈」と叫ばれる。

だが、昔のダヴィットとは違い、もはや家族への愛情しかないダヴィットはキッパリと断りジアを払いのけて出て行く。

そこへダヴィットの親友のマックスがいつものように自宅に遊びに来て偶然、勢い良くジアの家から出てきたダヴィットを発見。

マヤたちに気づかれないように親子2人を部屋に入れ、自分は夜になってダヴィットを飲みに連れて行き昼間見たことを話して「マヤのような素敵な女性が居ながら浮気するなんてお前は馬鹿か!」と怒った。

バーで飲みながら焦るダヴィットは、我慢出来きなくなり、自分が5年後の未来からやって来た事や、レオニーの事故死の話や謝ってこの世界の自分を殺してしまい庭に埋めたことを打ち明ける。

だが、マックスは「親友である自分に真相を話さず作り話如きで誤魔化す気か!」と罵倒して出て行ってしまう。途方に暮れるダヴィット。

レオニーは時々ダヴィットが「パパじゃない」と言う。やはり、殺人現場を見たようだった。

たまにダヴィットに対して無視したり、黙り込んだりする。

だが、ダヴィットは愛する娘に昔よりも優しく接して行き、話し合いもしたため、レオニーも慕うようになった。

マヤもダヴィットの変化に気づいて居た。自分に対してもレオニーに対しても凄く優しくなったダヴィットに、許せない想いが次第に変わり互いに愛し合えるようになった。

ダヴィッドの誕生日パーティの夜、盛大に盛り上がる。

沢山の知人や友人に囲まれて、愛する妻と娘に祝ってもらうダヴィットは幸せだった。

だが、親友のマックスは偶々レオニーがダイニングで描いていた絵から、ダヴィッドが入れ替わったことが真実だと気付いてしまう。

酒を持ちながらその足で庭に埋められていた「5年前のダヴィッド」の死体を見つけてしまうマックス。

異変に気付いたダヴィットが追いかけて行くと「マヤに事実を明かす」と言うマックスに、ダヴィッドは「秘密にしてくれ」と頼むが、マックスは聞く耳を持たない。

2人で言い合いになっていると、いきなり隣人のシギーが現れマックスを鎌で刺し殺してしまった。

一瞬の出来事で訳が分からなく、取り乱すダヴィッド。

シギーは冷静で「死体を隠さないといかん」と言ってダヴィットに車を運転させ、マックスの死体を森の奥に埋めに行く。

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この事態から、ダヴィッドはマヤとレオニーを連れて5年後の世界に逃げようとするが、シギーに妨害され、一度逃亡を中止するしかなくなった。

しばらくして、シギーは突然ダヴィッドの家に来ると「配線がおかしいから手伝ってくれ」といい無理矢理ダヴィットを自宅に連れて行く。

そしてダヴィットは、この時初めてシギーから驚きの真実を知らされる。

実はシギーも5年後の世界からやって来て、この世界のシギーを殺してなりすましているのだと言う。しかも、同じように5年後の世界からやって来て、この世界の自分を殺してなりすましている人間がこの街には多数いて、彼らと共に、人生をやり直せる今の快適な生活を守るために「ドア」の秘密を守るように厳命されてしまうダヴィット。

ある日、マヤは帰宅すると、仲良しの隣人夫婦とそっくりな2人組が隣人夫婦を殺す現場を目撃してしまう。

その夫婦の娘を守るために家に匿ったが、事情を警察などに理解してもらえず、取り乱すマヤをダヴィッドがなだめるが、その時に電話がかかる。

その電話の相手は、5年後の世界から自分と同じようにやって来た妻マヤであり、今シギーの家にいると言う。

シギーの家に行くと、5年後のマヤはダヴィッドに「生きているレオニーに会いたい、そして貴方を許すことが出来たから又3人でやり直したい」と言う。

シギーは、マヤにこの世界の5年前のマヤを殺すように言うが、ダヴィットが自分が代わりに殺すと言いシギーからピストルを受け取り、隣の自宅へ向かう。

シギーから預かったピストルを持ちながらダヴィッドは、5年前のマヤを殺すことなど出来ず、彼女とレオニーの2人を5年後の世界に逃がすことを思いつく。

ダヴィッドは車を発進させ、マヤとレオニーを連れ出したように見せかけてシギーの目を引く。その間にマヤとレオニーは「ドア」に向かおうとするが、そこに、5年後のマヤが現れレオニーを羽交い締めにした。

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「娘は渡さない」と言っていた5年後のマヤだが、5年前のマヤのレオニーへの深い愛に気付いた為に、泣きながら2人をそのまま逃がす。

シギーをはじめ、警官など町中の「ドア」の秘密を知る人々が発砲して来てダヴィッドの車を止めようとする。

ダヴィッドは、向かって来たシギーを轢き殺そうとするが、シギーは車のボンネットに飛び乗り諦めない。

マヤとレオニーが無事にトンネルに入ったことを確認したダヴィッドはシギーをボンネットに乗せたまま車で「ドア」にぶつかり、シギーを倒すとともに、トンネルも潰す。

全てが終わり途方に暮れて、あの自宅プールに座り込む5年後のマヤ。

そこへ傷ついたダヴィットがやって来て隣に座る。いつしか2人は手を繋ぎ、5年前の世界を眺めていた。

= Lyraの感想 =

この『ザ・ドア 交差する世界 Die Tür 』を見て凄〜く愛というものが大切であり、その愛を守り抜くためには人間は本気で命懸けになってしまう、ということに改めて気づかされた。

Mads好きのLyraですが、その気持ちを忘れてしまうくらい近未来SF映画みたいなこの世界にのめり込んだよ。

主人公のダヴィットは、どうしようもないダメ人間だ。

可愛い娘に優しく美しい妻がいて、画家として成功していて、お洒落なプール付きの居心地の良い家に住み申し分ない暮らしをしている。

それなのに、浮気を繰り返し今回は斜め向かいのご近所さんとなると、アホらしくて軽蔑を通り越して開いた口が塞がらないわ。

この2人の会話がまたわかりやすい。

女も下品なタイプでダラシないから遊ばれて仕方ないけど、ダヴィットの女に対する態度が嫌な感じ。

やるために来たのに相手の気を逆なでる態度を取り、女も女でそれを楽しんでるから愛など何処にもないのがわかる。

そんなクソな関係をしてる最中に愛する娘が溺死する。まさに地獄だ。

妻に頼まれていたから娘を子守してなきゃいけないのに。

この時のMadsの演技が素晴らしかった。

いけ好かない糞野郎から一変、娘を無心で助けに行く父親の顔に激変した。

そして迷いも無く、溺れてる娘を助けようと躊躇なくプールに飛び込み、靴紐を取ろうとして取れずに水中で叫ぶ姿は真に迫っていた。

Mads好きだからじゃないが、この人、本当に演技が上手い。

特に台詞なしの演技はピカイチ。

元ダンサーだったから身のこなしが優雅だし、飛び込んだり激しい動きがキマる。

ちょっとした動作で内面を表現するのが、ダンスやってた時に色々言われたLyraだから良く理解できる。

細かいところまで彼は計算してるのだ。

日常的な喜びや悲しみをこの作品に注ぎ混んでいるのが感じられて、見ていてLyraは嬉しくなったよ。

あと、いま気がついたが、この映画にはBGMが余りなかった気がする。

バースデイパーティーに曲がかかっていたくらいで印象的な音はあまりない。

モチロン無音ではないのだけど、主人公が別次元の世界へ行ってしまったように、全てが幻のように紡がれていた。

そのおかげで、よりダヴィットや周りの人間の心理描写が色濃く見る私に迫って来たようだ。

まるで水中を悶えながら生きているような感覚をLyraは、味わった。

この映画を見ていて頭に浮かんだのは、ダメ人間は更生することができるのだろうか?と言うこと。

Lyraは、誰でも思い立った時に、いつでも人間はやり直せると思って来た。

要は、そのやり直しをする気持ちがどれだけ強いか?否かだ。

普通の気持ちではダメだ。悪行や癖はなかなか体に染み付いて治りゃしない。

それこそ、この映画のように一番大切なものを失うくらいじゃないと、現状に気がつかないだろう。

人間というものは愚かだから目が覚めないんだ。

ダヴィットは、新しい世界、と言っても実際は過去である5年前の世界に来た。

偶然、レオニーが追いかけて溺れたキッカケかもしれない蝶に導かれて。

彼には失うものがない、だって全てをなくしてしまったから。

そこに神からのプレゼントとしか思えない出来事。

そう、5年前の追体験が出来るのだ。つまり人生をやり直せるのである。

たまたま、過去の自分を殺してしまったのは、物理学である感じなのか?

同次元に同じ個が存在しちゃいけない、又は存在出来ないと何かで読んだことがあったから、この世界の「この5年前の世界で生きて行くためには5年前の自分を殺さなければならない」と言うルールが妙に納得出来てしまったよ。

ダヴィットは、必死だ。神から貰ったプレゼントを手放してはなるもんか!

やり直しを決心してから悪行は止め、代わりに妻を愛し、娘への関わりを密にして行く。

5年前のダヴィットは、娘と妻の絵を大きなキャンバスに描いていたが、おかしな絵だった。

2人のドアップの顔。2人の頬には釣り針のようなものが刺さり、引っ張られ頬がちぎれそうだった。

こんな絵を愛しているならば描かないだろう。ダヴィット自身、妻のマヤに「これ、私たちの絵なの?」と聞かれて「違うよ」と否定していたくらいだ。

ダヴィットは、この絵を描がかなくなった。もう、愚かな自分には戻りたくないからだ。

今までのように娘を放ったらかしにしないし、決して諦めない。

娘に冷たくされても何をされても側にいて手を繋ぐ。もう諦められないのだ。

だから、「本当のパパは何処にいるの?」のレオニーの問いにも、殺人はオブラートに包みながら、真実を隠さずに正直に真剣に娘と向き合うダヴィット。

「パパは良いパパじゃなかったからレオニーを助けてあげることが出来なかったんだよ。だから反省して遠くに行ったんだ。」と言って、今の自分が見守りつづける約束をした。

真摯に向き合い誤魔化さないパパになったダヴィットを、レオニーはもう知らない人とは言わなくなった。

寧ろ「今のパパの方が優しいし一緒にいてくれるから好きよ」と母であるマヤに言うくらいだ。

後に、マヤもこの娘の言葉を思い出しダヴィットが本当の夫では無いと気づくのだが、、、

ダヴィットの変わりようが、見ている私たちにもわかりやすいように演出されているのがLyraには悶えるポイントだ。

だってMadsが妻をいつも見ていたり(ジーって見てるから「なに?」とマヤに言われるシーンのMadsが可愛い)、出かける時はキスをしたり、とにかく始終スキンシップを取るため「良いなぁ〜Madsが家にいたら癒されるわぁ」と身悶えるLyraです。ラブシーンも良いしね。

これ、ファンじゃなくても身悶えするよ。女性って基本、構って欲しいもんね。

ベタベタするのは人によるからね、好き嫌いはあるだろう。

でも、彼氏や夫にずっと側にいて欲しいし、子供がいる場合は自分と子供たちを黙って見守っていて欲しいと願うのは、世界中の人間が願う素朴な気持ちだ。

それをこの作品はMads Mikkelsenと言うパパを上手く使ってる。

悪過ぎるのを最初に見せておいたから余計に、生まれ変わった、やり直すダヴィットを良い夫に仕立て上げていた。

だから、見ているものは幸せな誕生日パーティーに心から喜び、親友のマックスを殺してから明るみになる、この5年前の異次元の本当の姿を見て恐怖する。

隣人のシギーが怖い。殺人を鼻水をTissueで噛むみたいにこなしてしまう。

そして、警察官も、この郊外に住む住宅街の人々も、、、。

この世界にやって来たお隣さん夫婦が過去の自分達を殺す所はリアルで現実に戻った気持ちになった。

もう夢物語じゃないよ、と合図されたかのようだ。

それから、パニクるマヤを警察官達も皆、おかしな奥さんとして扱うのが真に迫っていた。嫌よね、必死に殺人を証言してるのに、誰も信じてくれず、その殺人者達に匿ってあげた子供を渡すのだから。

ラストで、妻子(マヤとレオニー)の為にオトリになって逃げるMadsに対して、町の人々や警察官が発砲して追いかけてくるのが凄く怖かった。

ちょっと世にも奇妙な物語みたいだったね、このシーンは。

幸せな楽しい明るい世界にやって来たダヴィット。

だが、実際はニセモノの世界だとわかるシーンだ。

この映画に出てくる俳優さん達が演技が上手いから、日常を描いている地味な映画なんだろうけど、全く飽きない。

異次元で暮らしていく主人公を描いているのが、SFチックで飽きない理由の一つだが、

それよりも、キャラクターがしっかり描かれているおかげで、コンパクトな映画の中でさえ、皆の個々の感情の移り変わりをしっかりと表現できていたから最後までドキドキして見れたのだ。

ラストのシーンは涙が出て止まらなくなったよ。

ダヴィットには5年前の妻と娘が永遠の存在なのだ。

自分のせいで無くしてしまった幸せ。

自分が壊してしまった愛。

それを守る為にダヴィットは命がけで2人を逃がす。

そして未来から来た妻もレオニーを手放したくないが、昔の自分とレオニーの絆を壊したくない気持ちが湧いて逃がしてやる。

愛することの素晴らしさ、愛されることの喜びは、傷ついた人にしか理解できない感情なのかもしれない。

変わったお話。でも、本当にこんな別世界があるかもしれない。

もしかしたらこんな不思議なことが起きるかもしれない?

ひょっとしたらやり直しができるかも?

日常にある問題を非日常で消化した素晴らしい映画「ザ・ドア 交差する世界 Die Tür 」。

愛がわからなくなったアナタ。

この映画を見て、もう一度、愛することの素晴らしさ、家族の大切さを見直してください。

そうすれば、いかに自分が分からず屋だったかに気づいて、より良い人生を送る為にやり直せるでしょう。

Mads好きさんは見るべきですね!

ラストがあまりにも可哀想だからしばらく脱力してしまいますが、、、優しくなったMadsは、理想の伴侶ですから幸せ気分に浸れますよ。

ドイツ語も似合うMadsだわ。なんでも似合うから「素はどこにあるんだろう?」とLyraは不安になる。思う壺か?

ラストは、可哀想な終わり方だ。 中にはアンハッピーだと落胆する人もいるだろう。

だが、ダヴィットは呆然と座る妻に寄り添い手を繋いでいたではないか。

5年前の世界はニセモノばかりかもしれない。

でも、生まれ変わったダヴィットは、もうダメ人間ではない。自分の意志で生まれ変わったのだ。

きっと諦めずに2人で生きていくに違いない。

そう、人間は意志の強さで生まれ変われるのだ!

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= ザ・ドア 交差する世界 Die Tür =

監督 アノ・サオル(ドイツ語版)
脚本 ヤン・ベルガー(ドイツ語版)
原作 アキフ・ピリンチ
『Die Damalstür』
製作 ラルフ・シュヴィンゲル(ドイツ語版)
シュテファン・シューバート(ドイツ語版)
出演者 マッツ・ミケルセン
ジェシカ・シュヴァルツ(ドイツ語版)
音楽 ファビアン・ローメー(ドイツ語版)
撮影 ベラ・ハルベン(ドイツ語版)
編集 アンドレアス・ラトケ
製作会社 Wüste Film
Wüste Film Ost
配給 ドイツ Senator Film
日本クロックワークス
公開 ドイツ2009年11月26日
日本 2014年2月1日
上映時間 101分
製作国 ドイツ
言語 ドイツ語

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= キャスト Cast =

※括弧内は日本語吹替

Besetzung
Mads Mikkelsen: David Andernach
Jessica Schwarz: Maja Andernach
Valeria Eisenbart: Leonie Andernach
Thomas Thieme: Siggi Butschma
Tim Seyfi: Max Oelze
Heike Makatsch: Gia Konrads
Stefan Gebelhoff: Paul Wiegand
Suzan Anbeh: Susanne Wiegand
Nele Trebs: Nele Wiegand
Thomas Arnold: Edgar Keun

ダヴィッド・アンデルナッハ – マッツ・ミケルセン(宮内敦士): 有名画家だが、女性の頬をフックで釣り上げた絵など悪趣味なものもある。トラックに轢かれても、軽傷で済ませる堅牢な肉体を持っている。
マヤ・アンデルナッハ – ジェシカ・シュヴァルツ(ドイツ語版)(本田貴子): ダヴィッドの妻。自身もスーパーで仕事をして働いている。娘を死なせた一因から離婚。それ以来、ダヴィッドを毛嫌いしており、現在は違う男と同棲しているが、命に関しては気にかけている。過去に戻ったダヴィッドの改心により、突飛な彼の行動を見ても信じるようになるなど、円満な夫婦関係を維持できるようになった。
レオニー・アンデルナッハ – ヴァレリア・アイゼンバルト(ドイツ語版)(半場友恵): ダヴィッドとマヤの娘。プールで沈んでしまい、更にはダヴィットの不注意で見つけてもらうことが出来ずに、そのまま溺死してしまう。過去に戻ったダヴィッドに助けられたことで生存したが、ダヴィッドが本来の次元のダヴィッドを殺害したさいに、彼に返り血がついていたことから疑っていたが、今までの自分を恥じたダヴィッドから諭されたことで信じた。
シギー – トーマス・ティーメ(西村太佑): ダヴィッドの隣人。ダヴィッドと同じ未来から来た人物で、この秘密を保持するためなら殺人も辞さない冷酷な人物。精肉店の息子で犯罪に手を染めているが、血は苦手らしい。本来の次元の数週間前に暴行罪や交通法違反などの罪で懲役8年6ヵ月の刑だったところを仮釈放され、人生をやり直そうと思った矢先にトンネルをみつけ、5年前に来た。本来のシギーを殺害し、未来を知っていることで競馬などの賭け事で儲けている。
マックス – ティム・ザイフィ(ドイツ語版)(玉木雅士): ダヴィッドの親友でマヤとも知人。息子が数人おり、サッカーにはまっているとのこと。実はマヤと浮気をしていた。自分の素性を説明することになったダヴィッドの話を当初は信じなかったが、本物のダヴィッドの死体をみつけたことで認めてしまい口論になったが、同じ未来から来たシギーに後ろから鎌で刺殺されてしまう。
ジア – ハイケ・マカチュ(慶長佑香): ダヴィッドの隣人で愛人。喫煙者。ミュージシャン。気性の激しい一面がある。
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