グルーヴって、ただ畝ってリャいいってもんじゃない。元々定義されていないノリで生まれたような言葉だから、全ては感覚に委ねるしかない。
音楽にしろ絵画にしろ、一般的に言う正解と言うものがないから、やってるこっちの身としては、宙に浮いてる雲を掴むかのようなものだ。生みの苦しみ。
彼らの場合、それが頻繁にあったかは定かではないが、歌詞を見ている限り、嘆き苦しみ、生きるのを放棄したくなったり、自暴自棄になって生きてられればそれで良いや、とUP Downが激しかったに違いない。
まあ、その全てはvocalのScott Weilandが引き起こしていたようではあるが…。
いい声をしていたScott Weiland。
Grunge バンドって良い声の持ち主が本当に多い。ああ、だからLyraはGrunge Bandが好きなのね…Scott Weilandも、Chris Cornellや Rayne Staly のような甘くて低い美声の持ち主だった。
Grunge Rockの影響をモロ受けていた彼らは、Grungeのサウンドにヘヴィなグループを入れ込む天才だったと思う。
聴いてるだけで腰にくる重低音。それにUP Downの激しい歌詞と歌い方が乗っかって。
ありがちに見えて、このバランスを良きものとしてずっとやり通せたバンドは、中々いないと思う。
どっしり構えたギターと畝るリズム隊。
ただこれだけではダメで、Scott Weilandの声ありきで進行して行くのだ。
他の人が歌っても、このグルーヴは出なかった。
ああ、
Scott Weilandがいたら、今どんな歌を歌っただろうか?
グルーヴの渦の中で埋もれながら、いつもScott Weilandの亡霊を見ている。
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