【ガンニバル シーズン2】全話ネタバレ『詳しい』あらすじ 解説 感想

Contents

*最新4月23日最終回第8話追記しました!

待ちに待った【ガンニバル】のシーズン2が放送開始しました!

いつものようにLyraの詳しい解説やあらすじ感想をシーズン1の時と同じく書いていきたいと思います。

原作漫画の全巻・全部のストーリーも書いてあるので原作に興味ある方は*ドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版をお読みくださいね。

今回はサクッとシーズン2に焦点を当てて書いていきます。このLyraの解説さえ読めば【ガンニバル】の魅力を存分に楽しみながら丸っとわかっちゃう!

さあ、ガンニバルの世界へLyraが貴方をご案内致します〜♪

今日Lyraが詳しいあらすじ&解説&感想を書くのは、2025年3月15日にdisney +で放送開始したドラマ【ガンニバル】のシーズン2です。

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ガンニバルとは

ガンニバル』は、二宮正明による日本漫画作品。『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて、2018年10月19日号から2021年12月10日号まで連載されていたものをディズニープラス・オリジナルドラマとして現在放送中です。

ガンニバル シーズン2】放送決定!狂った奴らが帰って来る!最新情報教えます Gannibal2

*キャラクターについてはこちら→ガンニバル】詳しいキャラクター・キャスト解説 漫画との違い 全話あらすじ コレで貴方もガンニバル博士

*ドラマと漫画の全ストーリーについては、こちら→ドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版

このページは、ガンニバルシーズン2についてのみ書いています。まだ放送されていない、漫画や今迄の話など、全ストーリーを詳しく知りたい方は、上のリンクから過去記事をお読みください。↑↑

 

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この【ガンニバル シーズン2】は、シーズン1の最終話である第7話の後から始まります

隠れ場所まできた後藤家の刺客に襲われた有希とましろは、どうなる?

1人で人喰い後藤家に潜入した大悟は、子供達を助けられるか?

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【ガンニバル】シーズン2あらすじ&詳しい解説

第1話『内通』あらすじ

ヘリコプターのローター音がする闇夜。警察が供花村へと向かっている中、大悟はたった一人で洞窟の中を懐中電灯を掲げながら進んでいた。後藤家から警察への内通者からの情報で、この場所に来たのだ。ついに生贄の子どもたちが閉じ込められた檻を発見した阿川大悟。だが、檻の中はすでに空っぽだった。だが、人がいた形跡はある。悔しがる大悟。

その時、突如何者かが真っ暗闇の背後からおそいかかかってきた、あの人だ。阿吽像の裏であの人と激しい格闘を繰り広げる大悟。谷底の川へと落ちてしまった。

その頃、供花村から避難し大悟が世話になった刑事達と一緒にいる有希とましろは、刑事の部下だと思っていた男に襲われた。後藤家の刺客が刑事になりすましていたのだ。その刺客は、有希達を殺そうと銃を撃つ。だが刑事達が阻止したが、今度は刑事に発砲し、刑事達は殺される者も出て、有希とまひろは絶対絶命の危機に陥ってしまう。

運が良いことに川岸に流れ着き意識を失った大悟を神主の宗近が見つけ、九死に一生を得て助かった。

だが宗近の話により、供花村の闇の深さが浮き彫りとなり愕然とする大悟。大悟の命を懸けた熾烈な戦いが動き始める。祭りの準備をする村人達は異様な雰囲気を増している。大悟は孤立無援の中、真実を追い求めていくしかなかった。

そんな死闘が繰り広げられてることも知らず、狩野すみれは、お腹の子供をどうすべきか話し合うために再度、京介に会いに供花村にやってくる。勿論、それをさぶが見ていて監視し始める。

大悟が1人で供花村に突入し、その後連絡が取れなくなったことで供花村出身の穏便に済ませたがっていたあの警察署長も、流石に大悟の生死を心配し始め、部下たちを連れて現場に訪れ、警官たちを山中の捜索へと指示した。

村人達は、村に入ることをよく思っておらず、非協力的、しかし、村の有力者である村長と警察の特殊班に所属する金丸刑事が内密な協力関係を結んでいたことが、村長の告白によってわかり、村長は、長年にわたり対立してきた後藤一族を完全に潰そうと企んでいたことを明かした。

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そして、物語の核心に触れる後藤家の忌まわしい過去も明らかになる。後藤恵介の母であるは、実は、一族の地下牢で生まれた。つまり銀が言う「家畜」だったのだ。
その地下牢にいた時、銀が藍を地下牢から出して、「今日からわしの娘だ」と言って育て始めたのだ。その目的は、娘として育てることではなく、後藤家が崇拝する「あの人」の血筋を絶やさないということ。その目的のためだけに後藤銀は育てて、藍が成人すると、
銀が監視している中、強制的に「あの人」と性行為をさせられ、あの人の子を生ませ、後藤家の血を永遠に続けさせるためだった。そのあの人の子供達とは、恵介洋介のことだったのだ。

危機一髪のところ助かった有希とましろ。負傷しながらも元気な千堂が運転する車で警察署に向かう途中、いきなり横からトラックが衝突して来た。

ガンニバル2第1話【Lyraの解説&感想】

ひょえ〜のっけから第乱闘シーンに突入し、供花村の地下牢にいる大悟はあの人に、避難したホテルにいる有希&ましろは、後藤家の手下に襲われる所から〜ラスト激突まで息を呑む。

大悟に良くしてくれていた年配刑事がやられて可哀想だったが、その代わり千堂という女刑事がメガネ後藤家に撃たれるわ、蹴られるわされても戦い、最後は有希と一緒になってヘアドライヤーのコードを使ってメガネ後藤家の手下の首を絞めて殺したのは、ガッツあって良かった。

カメラワークもうまい具合にリンクしている!大悟があの人に発砲すると、メガネがホテルでまひろ達に発砲していたりとコミックのように画面が変わるのが面白いな、と思った。やはり原作を意識してるのでしょうね。

ちんたらしていた警察署長も、流石にヤバいと思って動き出すのが今回から。今まで穏便にすませようとしたり、供花村出身という事もあり漫画読んだ時は、「コイツは後藤家の犬じゃないの?大悟よ、気をつけなはれや!」と心配して、敵だと思っていたのだが、このシーズン2からは、実は良い人で大悟を心配していると言うのがわかるのだ。

その証拠に、金丸刑事の横柄な態度や、仲間を心配せずに余裕がある態度を見せてる所に不信感を抱いて「アンタ、阿川をわざとけしかけたんか?」と問い詰めるのだ。そして、そのおかげで、金丸が内通者である後藤家当主の村長、清と繋がっていたことがわかるのだ。

唯一まとまな感じの洋介は、周りに疑いをかけられてすごく危険な状況だし、疑問を抱きながらも儀式や後藤家のしきたりに従って来た恵介も、言うことを聞いてきたはずの部下の後藤家メンバー達に「お前は信用ならない」と反抗されるようになってきたから後藤家内の戦いが起きそうになっていてヤバい。まともな人間になろうとするのを後藤家は阻む輩なのだ。

兄弟が阻まれ始めたせいで、因縁や呪縛を断ち切るということが難しくなってきているのも、この回からわかるので、いかに死んだ後藤銀の力がいまだにこの村を支配してるかがわかるのだ。

しきたりに縛られてる地獄の村に、また、すみれがやってくるのも運が悪いとしか言えない。だが元々、恵介は生贄を捧げるしきたりをやめさせたかった人間だった。どうしたら良いか迷っていた京介は、自分の子(お腹の子)を守りたいという気持ちが芽生え、後藤家の悪事をやめさせる決心がついたのだと思う。この状況も必然といえば必然なのだ。

京介が死んだ銀の声に支配されてるように京介の父である村長の後藤清も、銀の被害者である。

銀とは、自分が後藤家を支配し、そして供花村全域を自分の支配下におくための計画には余念がない人間で、あの人の子孫を絶やさないために、確実に藍にあの人のこを産ませようと藍には子種がない旦那を表向きに与えるために、清に小さい時に去勢手術パイプカットをしていたのだ。なんと言う残忍なことをするのだろうか?また一人の人間の人生を狂わしていたのだ。それでも息子達を妻の藍を愛そうとしていたのだから、哀れだ。

この銀の計画のせいで清は非常に残念な人生を送るしかなかったのである。そして藍が逃亡した夜から清は「はみご」になり当主としての権限を失い、後藤家には居場所がなくなったのだ。

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時を同じくして隠れ場所で藍は、寺山京介に自分の身の上話しを始めた。今まで語らなかった事実に息子として育てられた京介はショックを受けた、なぜなら母も自分と同じ地下牢にいた家畜だったからだ。そして自分を不幸にした供花村に復讐せるために京介を助けて逃げたということも。

「感情が追いつきませんでした、すみません」と出産した直後に(銀になじられたせいで)言うのだから、悲惨すぎて気持ち悪くなった。このガンニバルは凄く面白い作品だが、女性蔑視が激しすぎるために時々気持ち悪くなる…まあ、この手の伝統云々な作品にはどの世界も取り上げることだから理解はしてるのだが、酷い仕打ちにやるせなくなるのは確か。

そして後藤家の中で戦闘員である理が、有希達が乗る車に衝突し、有希とましろを誘拐したので更に事態は悪化していく。

死して尚,後藤家操り供花村支配する銀の笑い声が聞こえて来そう真っ暗闇の血の惨劇に釘付け😳原作読んでてもまたもや、心臓バクバクだ。

ドラマと漫画全ストーリー解説→ドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版

キャラクター解説→👠【ガンニバル】詳しいキャラクター・キャスト解説 漫画との違い 全話あらすじ コレで貴方もガンニバル博士!

第2話『交戦』あらすじ

早朝、供花村が祭りが始まると賑わい出した中、岩男を先頭に後藤家もやってきて来乃神神社の神主、神山正宗が祭りの開始を祝い、孫の吉宗にこれから任せると退任の挨拶をした。

その頃、失踪した前任の駐在・狩野治(矢柴俊博)の娘・すみれ(北香那)は、恵介の子を身ごもっていてそのことを、恵介に話し一緒に逃げようと話す。恵介は、銃を向けてすみれを拒むが、話してるうちにすみれを強く抱きしめてしまう。だがその様子を後藤家の若い衆に監視されていたため見られてしまい戸惑う恵介。恵介は、その場を取り繕うため、すみれを妻として迎え次期当主を産ませるつもりだと嘘をついた。その事実を知った後藤家は、恵介への疑念を抱きつつも祝うことにする。

そこへ金丸を先頭に警察や機動隊が大挙して押し寄せてくる。後藤家の屋敷を包囲し、内通者に裏を取った金丸(赤堀雅秋)たちが家宅捜索を始め、全ての銃器を警察に引き渡すように迫った。そのせいで後藤家が騒ぎ出す。

緊迫した状況の中、突如、あの人が姿を現し、警官の一人を惨殺
これを引き金に、警察と後藤家の間で大規模な激しい銃撃戦が勃発し、双方に多数の死傷者が出る激しい戦闘になり地の海に。

後藤家の内部混乱も深まり、闘争の行方は予測不可能なものに。

恵介は、この混乱に乗じすみれを戦場から逃がそうとする。が、そこへ恵介の父、が彼らに向けて発砲してきたため、恵介は怒りに駆られて清を激しく打ちのめす。倒れた清は、最後の力を振り絞るように、恵介自分の実の子ではないという衝撃の事実を告げた。

後藤家は、多大な犠牲を払いながら、岩男らが特殊部隊を壊滅状態に追い込み、追い詰められた金丸刑事に銃口を突きつける。

一方、大悟は、宗近に子供達の居場所を教えてもらう。恵介が宗近に大悟に頼むように言っていたからだ。大悟は警察署長らと一緒に、さぶの家に匿われていた、生け贄とされる予定の3人の子供たちを無事に保護する。さぶの娘・加奈子は、生きていた我が子との涙の再会を果たす。

しかし、その安堵も束の間、隠れ家は後藤家の別部隊に嗅ぎつけられ、襲撃を受けてしまう。
この襲撃で警察官数名が撃たれ、さぶも頭部に銃弾を受け、悲劇的な最期を遂げる。

銃を持つのは大悟のみ。しかも銃弾は1発しかない。そこへ後藤家の1人が屋根から入り店内に降り立った。銃を構える大悟は立ち上がり、銃声が…。

ガンニバル2第2話【Lyraの解説&感想】

はぁ?うっせぇうっせぇうっせえわの如く「ボケカス!」と叫び蹴り飛ばす大悟(柳楽優弥)最高❗️

警察機動隊が参戦。それに狂った後藤家の者が立ち向かい、あの人が警官1人を斧で襲ったせいで死闘の銃撃戦へ。

さぶたち男3人が、サブの店で檻に入れられている子供達3人を見ながらうどんを食ってるシーンが不気味で「これはオカズにしたい3人を見ながら食いたいのか?」と思えるが、実はこの3人の「実子や孫」なんだもんね〜、よくまあ助けないで檻に入れて置けるよな。

「昔からずーっとこうやって村の秩序を守っできたんじゃ」というさふの言葉が異常だ。そのさぶも頭を後藤家に撃たれて死んでしまう。

岩男の「ワシらは、ここで生まれてここで死ぬ」と金丸に言った言葉が、後藤家そのものなのだ。土地への執着、地への執着。閉鎖された環境が人間に及ぼす支配と呪縛の強さと恐ろしさといったらない、こんな世界は異常だ。

閉鎖された環境や昔からの風習が人々を洗脳し、この村から出られなくしていてこれがより人々を縛り付けていくのだ。それに金丸が言っていたように、村から逃げ出した人間は、捕まって連れ戻されるのだからタチが悪い。

冒頭近くで連れ戻された女性が出てくる。彼女も異常さに気づいて出て行ったのに連れ戻され、「後藤家内の男性と付き合え」と男たちに言われて言われるがまま、されるまま。それを恵介が現れるまで誰も助けないのだから腐った村だ。

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とらわれの身は恵介も同じだろう。身動き取れず、大悟に子供達を助けてくれ、と頼み、供花村の子供を生贄にする風習をやめさせてくれ、と頼むのだ。自分ができないことを大悟に頼むとは情けないが、大悟はこの頼みを受け入れて子供達を救出したのだ。

しかし、早くその場から逃げれば良かったのに店にいたせいで、理たち戦闘部員に襲撃されてしまった。銃を持つ後藤家に包囲され、弾倉に弾1つ…どうする大悟⁉️

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ガンニバル2第3話『覚醒』あらすじ

生贄にされる子どもたちを助けた大悟や署長や警官、上田や加奈子といった供花村の住人たち。だが後藤家の別部隊の戦闘員たち、理たちに包囲され、さぶの店を容赦なく襲撃し、警察と後藤家の戦いがここでも始まる。

店の天井から、後藤家の男が1人侵入し大悟は弾倉に1発しかないのにも関わらず立ち向かう。

逃げようとする加奈子を撃とうとした男の頭を大悟は撃ち抜いた。
それが引き金となり、大悟はフラッシュバックを起こしてしまう。

何とましろを捕まえた犯人である今野翼の頭を撃ち抜いた姿が蘇ったのだ。

遠のく意識で周りの音が夢のように聞きづらくなる。

「血の味がするよ」と言って今野翼の血を顔に浴びたましろの幼い顔が、段々と曇り、気を失った姿まで甦り困惑する大悟。

気が遠くなる中、署長の「阿川!」と言う呼び声や、銃声が遠くで聞こえてくる。

「.そっちが狂ってんなら、こっちも狂うしかねぇんだよ」と、目の色が変わる大悟は、狂ったように後藤家の奴らを撃ち殺していく。

だが狂い方が更に上回っている理一が大悟に飛び掛かる。大悟はやられそうになったが、理一の首を両足で締めて落とした。

そこへライフル持った後藤家の1人が発砲すると加奈子と加奈子の男子を捕まえて殺そうとする。そして大悟に向かって「出てこい!」と叫んだ。

それをさぶの店の前にある森の影からみていた弟の洋介が、猟銃を構えて見ていた。洋介は警察を撃つ為にその場に配置していたのだが、加奈子と子供が囚われたせいで、元から子供を助けたいと思っていたこともあり、後藤家の男の方を撃ち、親子を助けてしまう。

それを見て洋介が寝返ったと怒り、こちらに来る後藤家の人々を撃っていく洋介。

この隙に大悟達は、戦いを再度開始し、殆どの後藤家の戦闘員達を捕まえた。だが、理一だけが見つからない…逃げたのだ。

その頃、後藤家は、本家に来た機動隊や警察を全滅させていた。後藤家の人間たちも犠牲者がいるが、死体の山ができてしまった。

後藤真が無線機で理一達に連絡をしようと無線機で話しかけると、出たのは大悟だった。

大悟は、助けてくれた洋介に礼を言いながら、真に「終わりにしねぇか?これ以上争って何の意味がある?」と話しかける。

真「意味なんぞ、考えてるけ、おめぇらは弱いんじゃ。」とましろと有希を拉致したことをバラした。

大悟は信じられず、無線で声を聴かせろと言う。

有希の声を聞いた大悟は、優しく接していた洋介の首元を捕まえて無理矢理、助手席に乗せると、洋介の頭にピストルを向けた。署長らが止める声も聞かずに車を出した。

その時、恵介が真から無線機を取り、話しかけてくると大悟は有希とましろの無事を確認させないと「お前の弟を殺すぞ」と叫ぶ。

そして互いの人質を交換することにし、場所を決め、大悟は妻子を助けに向かうことに。

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後藤家では、今までの恵介への疑いを持つ者達が、恵介が子供達の居場所を駐在に教えたんじゃないか?」と詰め寄って来た。

疑いを向けられ立場がない恵介は、また見ながらの信頼を取り戻す為に、有希とましろを殺すしかないと考え直し、いざ殺すと言うときに、父の清が現れた。

そして「狩野さんに連絡したのも、子どもの居場所を教えたのもこの僕。すべてのきっかけをつくったのはこの僕。恵介じゃねぇ」と言った。

この清の告白を聞いた岩男は、裏切り者の清を殺そうと、恵介が持っていたナイフを奪い取ろうとしたが、恵介は、清の腹を刺した。清は逃げもせず、息子にこれで良かったんだ、と言わんばかりの笑みを見せて亡くなる。

これにより周りは「良くぞやった」と恵介を信じ始め、恵介は、岩男達と有希とましろを車に乗せて交換場所に向かう。

人質の交換場所は廃トンネルで、複数人いる後藤家に対し、大悟は1人で洋介を連れてやって来た。

一方、後藤家の岩男に捕らえた金丸刑事は拷問の貼り付けの刑を受けていた。そこで金丸は、気が狂ったように自身の出自を語り始める。
彼は、自分が後藤銀の兄・金次の孫であり、後藤家を継ぐ正当な血を受け継ぐ者だと笑い出した。
さらに、銀とあの人が、いかにして現在の後藤家を作り上げたのか、その禁断の創設秘話まで明かした。

それを聞いて岩男は、情報を外部に漏らさないため金丸の首をへし折り、殺害する

その頃、買い物に出かけた後藤藍に後藤家の人間が気づき、跡をつけられてしまう。藍と寺山京介の暮らす家がバレてしまい命の危険が迫る。

ガンニバル2第3話【Lyraの解説&感想】

第3話「覚醒」のタイトル通り大悟イッチャッてます!”そっちが狂ってんならこっちも狂うしかねぇんだよ”と人喰い後藤家をたった1人で全滅させた!

だが村の生き残り達は、真が事前に捕まえていた有希とましろを人質にした為、1人で後藤家の主要メンバーがいる場所へと乗り込む大悟😱

原作コミック同様、金丸は、岩男にやられたが銀の過去話をしたのに、そのまま全部、視聴者には語ることはなしで次回持ち越し〜早よ語れ!(笑)

しかし、だんだん狂っていく柳楽優弥を見るのが大好きなの〜最高だわ、このいかれ具合!!

漫画ドラマキャラ解説→👠【ガンニバル】詳しいキャラクター・キャスト解説 漫画との違い 全話あらすじ コレで貴方もガンニバル博士!

全部のストーリーはこちら→👠ドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版

 

ガンニバルシーズン2第4話『混沌』あらすじ

後藤藍と寺山京介の家にやって来た、オカルトサイトを運営する宇多田。家に入ると、部屋の中は荒れ果てていて2人がいない。

すると部屋の中から後藤家の男が現れ、宇多田を取り押さえる。そして後藤藍と寺山京介の居場所がどこか聞く。

宇多田は、2人がどこにいる知らないため、後藤家の男は、宇多田の首を切ろうとした。その
瞬間「やめて!」と声がし、
部屋の奥の壁が開き、中から後藤藍と寺山京介が出て来た。

男は、2人を捕まえようと近づいて来た。そして襲いがかかろうとした時、京介が、隠し持っていたクレゾール液を後藤家の男の顔めがけてかけた。
ぎゃー!と男は顔を抑えて倒れ込み苦しい叫び声をあげた。だが藍達にまた襲いかかる。と、宇多田が背後から男の後頭部を置物で叩き失神させた。

意識を失ってる間に宇多田は、男を縛りあげた。後藤藍は、村の状況を宇多田から聞くと、「私しか供花村を止められない」と、村に向かう決心をした。それを聞いた京介は、あの人に喰われた時のことを思い出してしまい、過呼吸になる。それを見た藍は、自分だけ村に行き、京介はここで待つように言い京介はうなづいた。

その頃供花村には、県警本部がやって来ていた。本部長はSATにも出動要請をかけ、「現着次第出動させて供花村を制圧する」と話し、警察は後藤家の連中を全滅させるつもりだ。

その場に、後藤藍がやってきて、「私が話せることを全て話します。ですからどうか、恵介と洋介のことを助けてやってください」と懇願した。

廃トンネルで人質交換をしている大悟と恵介たち。

洋介が後藤家を裏切ったことを知った真は、「そいつのことは好きにせえ、こっちのことも好きにさせてもらうわぁ」と言って有希に銃を向け引き金を引く。

 

すると恵介は真のライフルの先を掴むと瞬時に横に向けた。

そのおかげで銃弾はそれ、有希は死を免れた。

このせいで真の怒りはヒートアップ。恵介に「お前はすぐに日和る、邪魔するな!」とついにリーダーである恵介を撃とうと銃を向けた。

それを見て直ぐに岩男が真を阻止し、まことの顔を素手で鷲掴みする。そしてその手をそのままグッと押しつけまことの頭を岩の壁に突き当てると、何度も壁に打ちつけ真の頭を破壊した。

岩男が真を殺してる間に大悟は、恵介と洋介は撃たずに他の後藤家の男達を撃ち殺した。

岩男は撃たれて怒り、大悟めがけて飛びかかった。2人は殴り合いを始めた。大男の岩男と標準体型の大悟の取っ組み合い。

もうダメだ、と思った瞬間、大悟はピストルを握ると岩男の頭を撃った。

だが頭が破壊されたにもかかわらず岩男は死なない…

それどころか再び大悟に襲い掛かり、大悟が蹴飛ばして倒した。

恵介は、思わず大悟にライフルを大悟に向け、大悟も恵介にピストルを向けた。
大悟も恵介に拳銃を向ける。

2人は銃を向け合ったまま近づく。そして大悟は言った。

「子どもの居場所教えたのお前だろ?全部終わらせんじゃねぇのかよ…お前一体、何がしたいんだ?」

恵介「わからん。どうしたらええんか、わしにはもうわからんのんじゃ」と言って咽び泣く。

2人が相手を見つめ合ってる中、いきなりあの人が涎を垂らしながら降りて来た!

そして、あの人は大悟の胸をデカ足で踏み潰した。そしてハッと振り向いて、有希とましろのほうへとまっしぐらに走る。

抵抗する有希からましろを奪い、有希をチラッと見たあの人。

「かあちゃん」と有希に向かって不気味な顔でほほえむと、ましろを抱えて走り去った。

 

「大悟しっかりしな!ましろを助けて」と叫ぶ有希の叫び声で大打撃を受けたままひっくり返っていた大悟はましろを助けようと立ち上がる。あの人の後を追おうと歩き出すが、胸を潰された激痛からふらつき失神してしまった。

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目を覚ますと大悟は来乃神神社の隠れ部屋で寝かされていた。意識を失って寝たままの有希も横にいた。恵介と洋介に運ばれてきたのだった。

神社の裏では恵介と洋介が話している。
恵介は洋介に、
「わしはおめぇとは違う。おめぇは誰一人見殺しにせんかった。じゃけどな、わしはこれまで大勢の子どもを見殺しにしてきた。わしが殺したようなもんじゃ」と悲しそうに話す。

そして弟に自分のような苦しみをあたえたくないと、洋介に有希を病院に連れて行くように言った。

その頃、後藤家の襲撃から、命からがら生き延びた上田と西村も村の仲間と神社の近くにいた。

西村「その辺に転がってる後藤の死体見てわしゃ気づいたんじゃ。なんじゃあ、後藤もただの人間じゃねぇかってなぁ」と言うと村人たちも「後藤なんて滅びればいい」とアンチ話に花が咲く。供花村の後藤家への反撃が始まりそうだった。が、なぜか上田だけは悪口話はせずにいた。

来乃神神社の中では、大悟が恵介と話していると、宗近と、宗近の祖父・正宗もやって来る。

良い機会だとばかりに、正宗は、2人に村の因習ができた経緯、あの人ことや後藤銀について語りはじめた。

ガンニバル2第4話【Lyraの感想】混沌

【ガンニバル】season2第4話では、異常なほど狂いまくっている後藤家に「おい、お前、狂ってるぞ駐在!大丈夫か?」と言われてしまう駐在大悟🤣。狂ってる人間たち以上に狂ってるんだから、こりゃ大悟が勝つでしょ!(爆)。

妻子を助けるために命懸けで悪い奴らを片っ端からやっつけるって、もうLyraの好みのタイプ(笑)。だけどやはりそれは普通ではないらしく比較的まともな精神持ってる洋介に「駐在、何でそこまで?」と聞かれてしまう。

阿修羅みたいに変貌する大悟。全ては愛する人を守るためだけなのだが、そのために他はぶっ壊すは通常許されないことなのだ。

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その考えから警察は、やばい村人、やばい後藤家とわかってるくせに供花村にはいかないし、後藤家の支配力が強すぎることもあって、変な事件が起きても見逃していたのだが、大悟のおかげで異常性が暴露されて来たから機動隊まで出して突入したのだ。清も言ってたように「アホな駐在が引っ掻き回してくれたおかげで、ようやくアンタら警察が動き出したんじゃろ」てこと。事実ないと警察は動かない、「だって人を食ってる」なんて信じられないだろうしね。

SATまで出動!もうカオス!混沌した世界に突入し、多くの犠牲者がでた。ほぼ半分割いて、金丸ひきいる警察が後藤家と戦うドンぱちは息を呑む。ディズニーでこれやっちゃうんだから、凄いわ。

その火種を切ったのが、あの人。もう涎を垂らすなよ、て感じだが、涎垂らして下にいる警官殺しちゃったから地獄絵図になったのだが、あの人が、カアチャン言い捲り暴れ、後藤家は、狂ったように銀が守ってきた一族をよそモンには渡せん、とばかりにライフルを打ちまくり、斧を振り回す。

有希を見て「かあちゃん」と笑うあの人には、母性を感じ取る力が強いんだろう。獣だが、愛してくれた母である銀だけは、あの人の味方であり、理解できた人であり愛した人だからだ。

銀の支配力は、強く後藤家に根付いいて、真が異常さを増したのは「銀ばあが話してくれた」後藤家の偉大さを受け継いでいく使命感からであり、岩男が頭ぶち抜かれても生きていくのは、銀から「お前は立派な戦士だ。後藤家を守れ」と言う戦士であると言うプライドと使命感からなのだ。

銀の絶大なる力。

このシーンから銀のその力が、宗近や後藤藍の口から暴かれる予定なのだが、ドラマだから「又、来週〜♪」と引きのばしされちゃったのでがっかり!でもね、銀の過去は、かなり長〜いお話しなのでここで区切るのは仕方ないね。でも壮絶な過去話で全く救いないの〜!

いよいよ次回、その過去話を政宗(そして藍)が話すのだが、政宗の目が超絶いやらしくてゾーッ😱 「銀さん、僕はまっとうしたよね?」とひゃーと笑う。

はっきり言って呪いと言える供花村や後藤家の風習やら人喰いは、貧しいが故に起きた最悪な事件から。だから銀も被害者なのです。もう救いがない。

まあ基本、家族守るため、という使命にも似た感情ですね、よく言えば。絶対に許されるべきではない恐ろしい話なのだが、人間の根底にはこの惨劇に向かうざるおえないものが流れてるから余計に気持ち悪くて怖いのだろう→

👠ドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版

*ドラマ【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説第1話〜7話  1〜13巻 完全保存版

 

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ガンニバル2あらすじ第5話『追憶』

神山宗近が、大悟と恵介に話し始めた。

約70年前➖

宗近が恋をした若き日の後藤銀は、全ての男たちを惑わすほどの美貌の持ち主であった。

銀は、後藤家の当主・定と妾の間に生まれた子とされていて、人間らしい扱いを受けることなく育つ。だがそれは表向きの話であり、実際は銀の母は供花村の慰み者として不遇な暮らしをしていたため、銀の父親は誰だかわからないのが事実であった。

定の嫡男(正妻が生んだ長男)で次期当主であり、銀の腹違いの兄である金次は、銀を凌辱し性のおもちゃにされていた。

勿論、真実を知る供花村の人々も銀を蔑み、差別して酷いことをするものもいた。銀は人々に憎まれる日々だった。

では、金次は、供花村の村人と上手くいっていたかというと真逆で、後藤家の悪口を言う村民には暴力を振って怪我を負わせたりするのが日常的な乱暴な男だったのだ。

また村人との争いが起きたある日、来乃神神社の宮司である正宗の父・吉宗がいつものように仲裁に後藤家にやって来た。

だが今回違っていたのは、神社の後継の正宗を連れて来たことである。

粗暴な後藤家の一族がいる前で仲良くするように説く吉宗。良い加減に話を聞かない金次に吉宗が声を強めた時、正宗も口出しをしたせいで金次を怒らせた。

吉宗を痛めつけそうな勢いの金次に危険を感じた父、吉宗はうまくその場を取り繕い、息子を助けた。

それを廊下の隅からチラ見していた女がいた。銀だった。

ある日、は、純粋で正義感が強い正宗を「話がしたい」と言って人里離れた神聖な洞窟へと誘った。この場所は御神体がある生贄の場になる場所だった。

妖艶な銀。悲しい顔をして、「あなただけに話したい」と言う銀に正宗は魅せられてしまう。そして妖しく正宗を誘い2人は結ばれてしまう。

それから2人は密かに逢瀬を重ね、銀の「2人でこの村を変えましなう」と言う言葉も心をくすぐり、正宗は完全に身も心も銀の言いなりになってしまった。

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祭りの夜、銀正宗に子を身ごもったと打ち明ける。ただ銀は「誰の子かわからんのよ」というのだ。それでも正宗は「生まれてくる子はわしの子じゃ」と喜び、生まれてくる子の名前を、白銀(あの人)と名づけ、このおかしな村の因習を変えようと決意した。

だが、神主の跡取りが、穢れた後藤家の娘である銀と体を重ねて子まで出来たことは、村人達に大きな衝撃を与えた。

この事実を許せない村人達は、神聖な血筋が汚されると恐れてを殺害することにする。

村人がやって来て鍬で銀に襲いかかった。だが、銀は戦い、相手が落とした農具を手にとると叫び、村人の頭に何度も鍬を振り下ろして殺してしまった。

しかしこの事件で、村人たちはより怒り狂い、銀を捕まえると村をまとめてきた正宗の父・吉宗に見せる。

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助けてくれると思った正宗…だが父は、を山の神への生贄にすると言い出した。驚く正宗。

村人の1人が言う「そういや銀の母親を山に連れて行け、いったのも吉宗さんじゃったのぅ」

驚く正宗が必死に止めようとしても村人達に捕まって動けない。

吉宗は、銀を木に縛り付け、誰からも助けられないまま飢えによって死なせる生贄にしろと命令。村人達は銀を山奥へと連れていく。銀は狂ったように笑い叫んだ。「お前ら、全員食ってやるからな!アハハハ」と。


そして誰もいなくなった山奥で、生贄になった銀はただ1人いた。そこへ得体の知れぬ男たちが現れた。銀を見て何者やと言う顔で取り囲む。後藤家の者達が密かに噂していた山賊だった。

ガンニバル2第5話【Lyraの解説&感想】追憶

【ガンニバル2第5話】銀の壮絶な過去が、ついに正宗の告白で暴かれる。供花村に弄ばれ、後藤金次の玩具にされてた銀。彼女も供花村の男達を惑わした母と同じように男達を惑わした。

銀がチラ見した吉宗&正宗親子と金次の諍い。乱暴者の金次には、誰も太刀打ち出来ないのに、正義感から言い返した正宗を見て、きっと銀は「この純な男を取り込めば、もしかしたら自分の立場を上げられる」と直感したのだと思う。

銀は正義感強い正宗を翻弄し、身も心も惚れさせて言いなりにした。

正宗は、その時のことを思い出して「私達は、何度も何度もまぐわい続けたんですよ〜」と涎垂らすような勢いで、当時の銀を思い出しながらニヤニヤと笑うのだ。もうこの時の橋爪が演技うますぎてキモイしエロジジイ度Max。色狂いというのがこの状態か?と思ってしまう。

これも呪いの一種だ。あの狭くて閉鎖された空間では、呪いも血生臭い争いも当たり前に起きてしまうだろう。

皆が狂っている供花村。

銀は、その閉鎖された世界で子を宿す。だが彼女も自信がないようで「誰の子かわらない」と正宗に打ち明ける。金次もいるから…もしかしたら他にも男がいるのだろう。

 

それでも正宗は自分の子だと言い張り喜ぶのだ。そして2人の未来を信じて「親子3人暮らそう」とら白銀となづける、この白銀こそが、あの人なのだ。(この白銀についての考察は、前に書いたドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版に詳しく書いているのでそちらを読んでください。)

しかし、この事実を知った供花村の人々と宮司の吉宗(正宗の父)は、銀を生贄にして山に捨てることにしたのだ。

引き裂かれる銀と正宗。

おまけに銀の母は病か何かで死んだはずが、同じように山に捨てられたということと、平和を願っていたはずの吉宗が命じたことだと発覚し、正宗は狂ったように驚き、父を責めたのだ。それでも吉宗は顔色1つ変えない…このことから吉宗は村を制するためには、村人のフラストレーションを抑えることだと考えていた節があり、それを銀の母や銀などの女の虐待の容認、神への奉納の意味としての生贄を捧げる儀式を考えたのではないか?と推測できる。下手すると吉宗も銀の母を慰みものにしていたのでは?と予測できるだけに、集団での異常性は、動き出したら歯止めが聞かないということを改めて痛感してしまった。

銀は村人に捕まり、逃げられない状況で狂ったように笑いながら叫ぶ。村人全員への復讐を。

それを助けるのが、後藤家の金次が話していた山賊なのだ。今回チラッと最後にだけ出て来たのだが、もうこれが谷中さんだから笑ってしまう。何て山賊姿が似合うのか知らん💕

これから銀の復讐劇が始まるのよ〜♪

そして銀と白銀の壮絶な生き様も。

それを知ったら貴方は、この親子を全否定は、できなくなるかも知れない。それくらい酷い状況なのだから。生きる為、子を守る為…ということ。

「ただ立っているだけで男を狂わすんよ…。」

銀が言っていた母の姿。

それは銀も受け継いでしまったのだ。そのせいで男を狂わしてしまい、村を狂わし、後藤家を狂わし、カシハベも狂わし、世を狂わしてしまうのだ。

狂わしてしまう…そんな女…あなたは好き?

*この続きを今すぐ知りたい人は、過去記事をお読みくださいね→ドラマ漫画【ガンニバル】ネタバレ全話あらすじ解説 第1〜第7話・1〜13巻 完全保存版/

 

*キャラクターについては、こちら【ガンニバル】詳しいキャラクター・キャスト解説 漫画との違い 全話あらすじ コレで貴方もガンニバル博士!

 

第6話『一揆』あらすじ

あれから3年➖

供花村の村人が2人、雪山に食料を探しに来た。

すると小さな子供がいた。

こんな人気のない「山奥で年端も行かぬ子がおるなんて…」

2人は不思議がり、1人が「坊主、こんなところで何しとる?」と話しかけた。

振り返った子供は、何か加えていた。人の指だった。驚く村人に男の子は近寄るとくらいついた。叫び声を上げる村人。もう1人は襲われた仲間をそのままにして急いで逃げた。

命ガラガラ逃げて来た村人の片割れは、叫び声を上げながら村に帰ると、皆んなに「アイツは喰われた。銀じゃ。銀が生きておる」と伝えた。

それを聞いた正宗は「銀さんが生きていた!」と歓喜で空を見上げ笑った。

 

銀を雪山に来之神に捧げるために捨てたのに死なずに生きていて子供まで産んで山で人を食って生きていたと知り供花村の人々は怒りまくった。

何故なら、米が不作で他の食糧もない村民達は飢餓で餓死するものまでいる地獄と化していたからだ。

食べ物が全くないため吉宗は、村を代表して後藤家に食糧を村人に分けてくれと頼みにいく。だが当主である後藤金次はきっぱりと断り、昔、村人達が自分達後藤家を忌み嫌い、苦しませたことから、絶対に供花村を助けないと過去の話をし出す。

金次が語るには、江戸時代に今と同じような飢饉が起きた。多くの人々が亡くなって行く中、カシハベという一族だけは、人を食って生き延びたという。だが村人達はカシハベを非難して追いやった。その時、後藤家だけがカシハベを庇護したため、後藤家までも非難され山の近くの僻地に追いやられてしまったのだ。

その恨みが代々後藤家では語り継がれて来たため、現在になっても後藤家は供花村の人々を許していないのだ。

落胆する吉宗。「お前はもう銀を探さぬようにな」と金次に捨て台詞のように言うと「お前は銀を愛しとるからな」とバカにしたように帰って行った。

金次は「銀が生きてる」と聞き、狂ったように「銀はどこじゃー!」と叫び、あちこちを走り回り、部下にも銀を探すように命令した。

 

その頃、銀を本気で愛したもう1人の男が、ニヤニヤ笑いながら洞窟にやって来た。正宗だ。正宗は、初めて銀と2人きりでやって来たあの御神体がある洞窟に来たのだ。この場所は、昔、来之神に生贄の子供を捧げたと言われている神聖な場所であり、銀と2人で何度も何度も愛し合った場所である。

「銀さんに会いてーなあ」と愛し合った日々を思い出しながら狂ったような笑みを浮かべて砂浜に横たわる正宗。

するとそこに銀が息子を連れて現れた。驚く正宗。正宗は嬉しくてたまらなくなり銀に駆け寄った。

銀「おめぇに頼みたいことがある」と言う。

正宗は男子を見て「ワシの子じゃ!白銀じゃ」と喜び、銀の言うことを聞くのだった。

供花村では、吉宗が飢餓でおかしくなった村人達をうまくまとめようと必死だった。だが村人達は、自分達は全く食い物がないのに、食糧をたんまり一族だけで独占し抱え込んでいる後藤家への恨みがつのり、今にも略奪をしそうな勢いでもう手のつけようがなくなっていた。

その悪状況を利用して、息子の正宗は父の反対を押し切って、村人達を煽動し一揆を起こしてしまう。銀が、焚き付けたのだ。

父の吉宗を神主の座から降ろし正宗が取って代わって供花村の実権を握り、そして後藤家を襲撃するのだ、と。

正宗は、昔、銀と洞窟で交わした供花村を新しい村に変えて弱い人々でも生きていける社会を作るという夢の実現を実行できると喜んだ。

後藤家につくと「食糧を渡せ」と叫ぶ。そして金次の妹、紅を捕まえて縛り上げ、人質にとったことも後藤家の者達に聞こえるように叫んだ。

すると驚いたことに金次は村人達の要求を飲むと言い出し米を供花村の人々に与えた。村人達は喜び、和解しようとする。

村人達は食糧を貰えたので、一揆を起こさずに帰るようなそぶりをし始めた。

正宗は「ダメだよ、皆んな。こんなことで許すのか?」と和解しようとしてる村人達を止めようとあたふたし出す。

その時、銃の発砲音がしたと思うといきなり供花村の村人の1人が撃たれて死んでしまう。

このせいで、穏やかになって来てた村人達が怒り出し、「殺せ!」と叫ぶと人質にしていた紅を持っていた槍や斧や武器で滅多刺しにして殺してしまった。

それを見た後藤家達にも火がつき全面戦争になってしまった。戦い酷いものになって行き多くの者達が犠牲になった。

そこへカシハベ達が現れて、銃をぶっ放してその場にいる後藤家も供花村の村人達も殺して行く。

そして殆どの人間たちが殺害されてしまった中で、カシハベら金次を捕獲した。

捕まった金次は、カシハベの一族と一緒に現れた銀と白銀を見つめた。

「銀、やっぱりお前は良い女じゃのぅ」と微笑み「そいつがワシの子か」と呟いた。

それを聞いて銀は嘲笑うかのように「はて、お前の子か、神社の男の子か…あるいはカシハベ達の子かのう?」と答えた。

嫌気がさしたかのようにカシハベの者が金次を掴み、殺そうと身構えた。金次は最後に伝えたいとばかりに「銀、愛してる」と言う。

銀は金次の愛の言葉など気にせず、前に出てくると、金次の胸に鎌をブッ刺して殺してしまった。


銀は、カシハベ一族を連れて生き残った供花村の人々に

「これからは、ワシらが後藤家じゃ」と宣言した。

そして銀は、白銀を「神」と言い、「神聖な存在として崇めること、そして昔の風習にのっとり人間を来之神の生贄として捧げよ。そして後藤家に口出しをするな」と命令したのだった。

吉宗は、そんなことを村人は許さないと反論したが、村の人々は皆んな銀に平伏し、服従することを誓った。

現在➖


正宗は、銀との話を大悟達に話し終えた。そしてニヤニヤ笑いながら「あの人は、儀式が始まるまでずーっとあの場所で待っとるんですわ」と言った。

大悟は「なら、ましろは、その御神体の所にいるんだな」というと娘を助けに行くために立ち上がった。

そして「さっきから話しを聞いてたけどよ。さっぱり意味がわかんねぇんだよ。」と言い「いつまでこんな事続けてんだよ」と吐き捨てると、御神体がある洞窟へと向かう。

恵介も一緒に助けに行くことに。

どっちつかずの態度をとってきた恵介に対し大悟は、「邪魔したら、お前でもぶっ殺すからな」と忠告する。

恵介はそんな事はしないと言い、白銀を殺すのは自分でなくてはならない。と悪い因習を断ち切る責任が自分にあると話した。

村のはずれでは、地元の警察とSWATの面々が供花村弾圧と後藤家のあの人の逮捕の計画の会議をしていた。これから供花村と後藤家に突入するのだ。

その頃、兄の恵介に頭を負傷してる有希をいち早く病院に連れて行くように命じられた洋介は、真っ暗な山道を車を走らせていた。すると道の真ん中でうずくまっている人影が見えて車を止めた。

そこに居たのは、騒動が起きている今こそがチャンスと後藤家から逃亡して来たくろえだった。

どうやらすぐ前にある橋が沢山の木々や衝立があって先に行けないようだった。

仕方なく逃げたいと言っているくろえも車に乗せてやり、洋介は車を走らせるために橋の上の障害物をどけはじめた。

有希はまだ気を失っていて、耳から血が流れはじめたために、洋介はいそいで障害物をどけていると、いきなり後藤家の戦闘員である理が現れた。

「よくもさっきは、俺たちを撃ったな!」と洋介に裏切り者と叫びながら、殴る蹴るの暴力を振るいボコボコにしてしまう。


「恵介はどこじゃ?!」と洋介をボコボコにしながら理は叫ぶ。そして口笛を吹きだした。

霧が出てる真っ暗闇に洋介を蹴る音と智の口笛がこだました。

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第6話『一揆』Lyraの解説&感想

Lyraの解説&感想

「お前らいつまでこんなこと続けてるんだよ。」

本当にそう聞きたくなってしまったほど、惨たらしいことを続けている後藤家と供花村の人々。

村をまとめなければいけない宮司が愛欲に狂ってしまい、率先して血の争いをしたのだから異常すぎる。

異常な狭い空間にいると、外界と遮断されてる事もあり異常性に気づかないのだろう。外の世界を知らず、また知らせないように村人が村人を縛っているのだから誰もが人を殺すこと悪だとわからないのだ。

彼らはプライドが何故か高く、後藤家は後藤家を一番だと考え、供花村は供花村の村民が一番だと考えているために古くからの因習を正しい者として続ける任務があると考えているのだからタチが悪い。

その因習は、銀が唱えたもの。

忌み嫌われてた銀がのしあがれる筈はなかったのだが、飢饉という好条件があったからこそ成し得たこと。今までの後藤家と供花村の因縁の関係を利用したのだから、銀はずるがしこくて、また人の心理に長けた女だと言える。

それは虐げられて生きて来たからこそ、人の悪の感情に敏感で、また痛みや弱さにも勘付きやすいがために利用できる人間やタイミングが分かったのだと思う。

あの飢饉の中では、権力のある無しより、食べ物をくれる人が一番偉いのだ。

それに合わせてカシハベをバックにつけた銀は、恐怖でも人を牛耳れるのだ。

そうやって正宗を操り、カシハベを手なづけた銀は、後藤家を乗っ取り供花村を支配下に置いたのだ。

 

普通なら狂病で死ぬ職人族だが、70年に一度死なぬ者がいる。その者は怪力で巨大になるらしい。それがあの人、白銀なのだ。だから特別な人としたのだ、銀は。もちろん、息子だから特別な存在とすれば彼が安全だということもある。

全てを知った大悟は、ましろを助けに行く。白銀がいるであろう御神体がある洞窟へと。恵介も腹を括り力になってくれる。

だが洋介を襲った後藤理が待ち構えているだろう。そして、もう1人の後藤家の戦闘員も来る。

あの人が待ち受けてるあの場所へ。

 

第7話『呪縛』

真っ暗な部屋で、宗教の教えを説明しながらヨガのポーズを教えているビデオが流れている。それをパンイチ姿の供花村の河口尊が呼吸を整えながら真似をしている。彼がポージングしていると隣の部屋から「今年も供花村の祭りが盛大だった」と話をしてる両親の声が聞こえてくる。

尊「そういや、祭りで皆が話しておったで。後藤は終わりじゃって」

それを聞いて動揺する母とただの噂だと馬鹿にする父。

尊「でもホンマじゃったらワシの子供を取り返せるかもしれん」というので父親は怒り物を尊に投げつけた。父親は病気でベッドの上から動けないのに無理してベッドから落ちてしまう。

毎年この時期が来ると考えてしまうという尊。「もし子供が奪われなければ…」という息子に、父親は「奪われたんじゃない。わしらが捧げたんだ。だからこうして食えていける。皆も世話してくれてる」と答えた。

驚いて目を見開く尊が真実か?と母に聞くと

「あの女の子供じゃけんのぅ、ろくなことにならん思うっとったんじゃ。全部、おまえのためやで」とせんべいを食う母。

 尊はショックを受けてしまう。

「あ、あの子がもし生きちょったら‥今頃…中学生の女の子やで」と白目を剥く尊。

部屋に電気がついた。静かな部屋にバリカンの音が響き渡る。

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「母ちゃん、ありがと」とバリカンで頭を坊主にしながらパンイチ姿で、畳の上に血だらけで倒れてる母を跨ぐ尊。

「父ちゃん……ワシがこの村を変えるけぇ」とベッドの上で血まみれで死んでる父に言う尊。頭を丸坊主にして尊は家を出ていく。

その頃、後藤家では瀕死状態の岩男が奇跡的に息を吹き返した。すると立ち上がり「恵介〜!恵介はどこじゃ?」と叫びだした。

周りのものが静止しようとしても、薙ぎ倒していく岩男。恵介は裏切ったから、どこにいるか分からないと言うと、怒り狂って恵介の名前を呼びながら岩男は探しに家から出て行った。

橋の上。

有希を病院に連れていく途中、橋が残骸で通れなくなっているため、物をどけている時に、理に見つかってしまった洋介。

「裏切り者!」と理は洋介に殴る蹴るの暴行をする。そして理に包丁を向けた。

するとそれを車の中から隠れて見ていた久露恵が、洋介を助けようと車の中にあったドライバーを手に、理に近づいていく。

理に昔、犯されかけたことを話し出して(洋介から意識を離すため)、色仕掛けで近づいていく。

 

理は騙され久露恵にキスをしようとした。その隙に久露恵は理の腹にドライバーを刺した。

だが理はびくともしない。

理「ワシは無痛症なんじゃ!と言い、久露恵を踏み潰しながら、痛みを一切感じない体だから平気だと言う。そう言うと久露恵を蹴り飛ばし橋の上で暴行しようとした。

久露恵は笑いだす。すると理は苦しみ出し震えて倒れ泡を吹いて死んでしまった。

「パラコート。危なすぎて使われてない農薬をそれに塗りたくったんじゃ」と笑う久露恵は、泡吹いて死亡してる理を蹴りまくり「チンコの時代は終わりじゃ」と勝ち誇るかのように吐き捨てた。

そこへパトカーが数台こちらに向かって来た。洋介が助けを呼ぶ。その間に久露恵は、川に降りて泳いで消えて行った。

そして洋介の車の後部座席に寝かされていた有希は保護されて病院へ運ばれ、洋介は警察が作戦を練っている場所まで連行された。

 

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頭を恵介に銃で撃ち抜かれ通常の人間なら死んでしまうのに生きて歩いている岩男は、心配してあとを追いかけてきた後藤家のものを連れて奉納祭の会場にやって来た。

「恵介はどこじゃ〜!」とまだ叫びながら、人型の祭りの炎で燃やされている人形をぶち壊していき、陰で恵介と話していた宗近を捕まえて恵介の居場所を教えろ!と首を捻って殺そうとする。

村人達が「その人に手を出すな!」と宗近を助けようとライフルで岩男を脅すが、全然怯まない岩男。

岩男が本当に力を入れて宗近の首を捻ろうとした時、父の正宗が奥から出て来て、「恵介の居場所を僕が案内するから!やめてくれ!」と頼み、岩男を恵介と大悟がいる場所に連れていく。

警察がいるテントでは、後藤家を通らずに供花村に行く案を練っていたが、どう考えても数時間では辿り着けず困っていた。それを見た後藤家の嫁であった藍は、山林の中に抜け道である林道があると指摘。本部長はSATに林道から突入を司令した。そこで藍は保護されて来た洋介と再会した。

藍は今までのことをすまないと思い「ごめんな。大変な思いをさせて」と謝ると、洋介は「わかっとる」と答え「兄ちゃんは、死ぬつもりじゃ」とうつむいた。

大悟と恵介は、ライフル片手に山奥を降りていく。大悟はあの人に踏み潰された肺が痛くて体を動かすたびに痛がっていたが、ましろを助けるために岩を乗り越えて供花村の神が祀られている洞窟にやってきた。

祭壇下にある池の中に浮かぶようにある石の上に寝かされていたましろは、目を覚ました。自分がどこにいるか分からないため、周りを見渡すましろ。すると骸骨の山から、あの人がゆっくりと呻き声をあげながらおりてきた。

同じ頃SATは林道から地下に降りて供花村に突入しようとしていた。地下道をSATが武器を抱えて抜けていくと、洞窟が開けた場所になり、そこに1人の老婆が蝋燭に火を灯して立っていた。何十人もいるSATが老婆を取り囲んだ。

小隊長「老婆しかいません。」

中隊長「周りに隠れているかもしれない。探せ!」

老婆「ありゃ〜なんかえれ〜ことになっちょる。」

小隊長「動くな!」

老婆は供花村のキクで、火を灯す松明を持ったまま話し出す。

「コウモリ見た?…息子の太一がなあ警察に捕まってしもうて…あんた知っとったら渡して欲しいものがあるんじゃけどぅ…そんで、あんたハヤブサ見たあ?」

小隊長「もういいから、貴方を保護します」というとキクは「はいはいわかりましたよ」と言って反対側に歩いていく。

すると上着の下から爆誕の筒が何十個も辛なっているものがたれ下がっているのが見えた。

驚いた小隊長がキクの肩に手を置いて振り向かせるとキクが上半身に爆弾のベストを着ているのが見えた。と同時にキクが左手に持っていたスイッチを押した。

洞窟内が一気に火の渦とかし、爆弾によってその場にいたSAT達は全員吹き飛ばされ全滅した。

ましろに近づいて来たあの人は、ましろの顔をじろじろ見ながら匂いを嗅ぐ。するとましろは、ポケットに入っていた飴を白銀(あの人)にあげた。

供花村では祭りを壊されたために村人達の怒りが爆発寸前だった。

「わしらはゴミでも虫でも家畜でもねぇ。人間だ。後藤家のやつらは雑草みたいにわしらのことを踏み潰しよる。後藤家に思い知らせるんじゃ!」と邦寿が叫ぶと皆がそうじゃ!と同意した。

その中で上田仁だけが「そんなことしたらサブさんみたいに後藤家に殺される」と拒否。それを聞いて村人達が殴る蹴るを始めたので、上田は逃げた。するといきなり頭を吹っ飛ばされて死んでしまう上田。

皆が驚いて死んだ上田を見てると蛍光灯をたくさん全身につけた尊がライフルを持って立っていた…上田を撃ち殺したのは尊だったのだ。

「覚悟はできちょります」

邦寿はニヤニヤと笑って喜んだ。

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その頃御神体があるあの洞窟に着いた大悟と恵介がに進むと、ましろからもらった飴を月の光に照らして不思議そうにしたあと口に頬張る白銀がいた。

白銀は飴を舐めながら、ましろを不思議そうに見て頬に触れようとした。と同時に銃音がした。大悟が白銀の背中を撃ったのだ。

大悟「ましろに触るんじゃねぇ!」と2発目を撃とうと安全装置を外すと、ましろが前に出て銀を庇った。

 

大悟は恵介に撃て!と言い、恵介はライフルを構える。

恵介「白銀…」と呟くとこちらを見る白銀。

引き金を引こうとすると、洞窟の砂地から銀の手がニョキっと出て来て恵介の足を掴んだ。

銀は恵介の体を掴みながら砂地から這い上がり、恵介の前に立つ。すると反対側には、若い時の銀も立っていた。

銀「人を喰って何が悪い?喰うことも喰われることも生きるための呪いじゃ。」

若い時の銀「それ以上でもそれ以下でもない、必然じゃ。」と恵介を取り囲む。

 

錯乱されて撃てなくなる恵介。銀の呪縛は断ち切れない。

若い銀「神はおる。お前の目の前に」

白銀が恵介を見つめた。

すると御神体が光だし、何故か恵介の足元や地面にたくさんの犠牲になった人間たちの死骸が溢れた。

銀「気にするな。これはただの肉の塊じゃ」

若い時の銀「続けろ。何も考えずに続けるんじゃ」

恵介は項垂れ、構えていた銃を下ろしてしまう。

そこへ大悟の声が遠くでこだました「恵介!何してるんだよ!」

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その声に驚いた恵介は、いきなりライフルの持ち手で頭を何回も叩き、錯乱されている頭をはっきりさせようとした。額から血が流れ出す…が足元に無数にいる犠牲者達の死骸は消えない。

何回も頭に銃の持ち手を打ちつける恵介。

やっとライフルを構え照準を白銀に合わせると、白銀の前に若い時の銀と銀が立ちはだかった。

とまうどう恵介。

すると

大悟「撃てよ、恵介!おわらせんじゃねぇのかよ!」と声がした。

大悟がこちらに向かって叫ぶのが視界に入ると恵介は、しかと引き金を引いた。

弾は、幻影である銀の額を撃ち抜き、若い時の銀を撃ち抜き、白銀の額を撃ち抜いた。

頭が破損したまま御神体下の池に倒れた白銀。

そこへ岩男たちがやって来た。

岩男「恵介…今…何をしよった?」

恵介は黙ったまま岩男を睨みつけた。

「ハァー」と岩男は白目を剥いて息を吐く。

周りにいた後藤家の者達が全員、猟銃を恵介に向けた。

大悟はましろを抱き上げた。

 

恵介は、力尽き膝をついて倒れ込む。そして覚悟を決めたように猟銃を向けてる仲間たちの方に顔をあげた。

すると死んだはずの白銀が池の中から立ち上がり、唸りながら恵介の方に歩いてくる。周りのものたちは、大悟も含めてライフルを構えたまま信じられない、という顔をして固唾を飲む。

白銀はどよめく後藤家の者達の前に出て「生きろ」と言いながら恵介を守るかのように立ちはだかった。

何度も何度も苦しそうに息吐きながら「生きろ」という白銀に、皆んなが驚き動きが止まる。

そして白銀は、振り返り恵介に近づくと頭をそっとなで頬を撫でた。恵介もその手をにぎる。見つめ合う親子を見て、いつしか大悟もライフルを下ろしていた。

そしてましろが生まれた日のことを思い出していた。刑事の仕事が忙しくて立ち会えなかったから申し訳ない顔をしてる大悟に、ちょっぴり怒りながらも有希は微笑みながら「ましろ、よ。…ったく、アンタが遅いから1人で決めたんだよ」と言ったのだった。

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「真っ白な心で純粋に強く生きて行ってくれますように、という願いを込めて」名付けたという。そして泣き出すましろを2人であやしたこと…忘れられないましろが生まれた日を、白銀と恵介の姿を見て思い出し大悟は涙を流す。

白銀は、恵介と向き合い、涙する恵介を見て叫んだ。

白銀の咆哮は供花村の山々にこだました。

そして寒い雪山で若い母親の銀と2人して過ごした日々を思い出した。母と2人、人間の腕を食べながら、母は白銀に微笑みながら言うのだった。

「お前が生きていける世界を、わしが作ってやる、なあ、白銀」そう言って優しく白銀の頭を撫でてやる銀。

母を思うて何度も咆哮する白銀を皆が見つめていた。

ただ1人狂った岩男だけは、舌なめずりをして他のことを考えていた…破壊することを。

第7話Lyraの感想『呪縛』

 

ちんこの時代は終わり

ちんこの時代は終わり。

そう吐き捨てた久露恵。

このドラマにはその精神がちりばめてある。

もちろんメインのテーマは血の繋がりであり、親子の話なのであるが、その世界が供花村という旧日本の体制のまま時代が止まった世界。

そのため力では弱い女性や子供はどうしても力では勝てない頭な固い男たちに虐げられてきたという歴史があり、それがそのまま現在も根付いているため反論や抵抗したら殺されてしまう村では誰一人反抗できなかったのだ。

またそれが当たり前だと洗脳されていたこともあり、味方が誰もいない久露恵はずっと酷い目に遭わされながらいつか村を出て自由になることを考えていたのだ。実際に一回は村から出たのだが連れ戻された経緯があるため、かなり慎重だったようだが、いい具合に駐在(大悟)が村や後藤家を引っ掻き回してくれたから良いタイミングと村を脱出し、たまたま遭遇した洋介に車で乗せて行ってもらおうとしたのだ。

そこで会った理が洋介を殺そうとしてるのを見て洋介を助け戦うことを決意したのだから、自由になる執念たるや只事ではないと思う迫力の場面だった。

元々、理が自分に気があるのを知っていて久露恵は、嘘をついて言い寄って罠に嵌めた。今まで嫌な思いをしてきたから、最後にダメもとでやった計画がうまくいき自由の身になったから「本当によかったわ〜」と胸を撫で下ろしてしまった…それくらい迫力あるシーンで胸糞悪くなったのだが、理役がいつも格好良いやハンサムな立ち位置の役をやる俳優さんだから新しい一面見れて面白いなとも思いました。まあ、胸糞がめちゃ悪いのは確かなんだが。

「お前もパチンカスもクズ。女をなんだと思っとんじゃ。死ね!ゴミ!」と蹴り飛ばして、最後に「チンコの時代は終わりじゃ」と吐き捨てた。

アレは、男社会への別れの言葉にも取れて不思議な気分…古すぎるくらいのストーリーに少しばかりの現代性を感じたからだ。

果たしてあのラストもあるから(今はネタバレしません。知りたい人は、Lyraの過去記事のシーズン1の解説をお読みください)、供花村の女性達が自由を手に入れられるかは疑問だけど、真っ暗闇の川を降り、自由の身になるといいな、と願います。

ましろの母性

今回もましろは、自分に危害を加えるような相手を庇った。

ましろはなぜかばうのだろう。白銀と言い、幼児性愛者の変態殺人鬼の男も庇ったましろ。

彼らに同調する何かがあるのか?

幼児性がある、いや幼児性しかない男性に同調してしまうましろが純白な純粋性がある人間だからかも、と良い方に考えてあげたいあけど、何かもっとドス黒い物に見えて怖くなる。

ただ弱い者をほっておけない姉御肌気質がある母に似たましろだから、あの幼さで母性が芽生えているのかもしれない。白銀の中にあるただ母と一緒に生きたいという思考に同調したのか?

白銀もましろには、他の生贄とは違って愛でる仕草もしている。

ましろと白い銀の白銀が同じ性質を持った生き物を意味してるのは明確。その意味でましろは庇ったのだろう。

白銀の父性愛

白銀はどよめく後藤家の者達の前に出て「生きろ」と言いながら恵介を守るかのように立ちはだかった。

自分の息子だとわかっていたのか?

はっきり意識できたかは、狂い病になっている白銀だから疑問だが、獣のように生きて来た白銀には自分と同じ匂いを感じ取っていたのかもしれない。大好きな母のことだけは、全て覚えている白銀。

だから、絶対的な血の繋がりは彼には分かるのだろう。

最後の叫びは、どうにもならない性と愛する母を呼ぶ叫びだろう。

その叫びから母との思い出になるシーンは、ただ二人が生きたかっただけだとわかるために、泣いてしまった。

もっと良い時代に、もっと良い場所に生きていたら二人はこんなことにはならなかっただろう。

そう考えると彼らも被害者なのだろう。虐げられ行き場をなくし、喰うものもない環境で、ただいきたかっただけなのだ。

息子に生きろと言った、白銀。それは母銀の言葉そのものだ。

チンコの時代は終わり
弱き者が立ち上がり
悪の呪縛が解き放たれる
白銀の咆哮が木霊する時
母の愛がこの世を包むのだ

#ガンニバル2 #ガンニバル #horror #gannibal #gannibal2 #ガンニバルシーズン2 #柳楽優弥 #供花村 #怖い #cannibalism #movie

第8話あらすじ『終焉』

「な、なんじゃ、こいつらは」

後藤銀は、ハアハア息も絶え絶えで足を引きずり逃げている。

真っ暗闇の山奥にビニール製レインコートと懐中電灯を持った村人たちが何十人も、のろのろと銀を追いかけてくるのだ。

息を切らして逃げるが小川に入り足元がふらついて銀は、倒れてしまう。

するとレインコートの人々が周りを囲む。

 

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相原雄介「ババア、狂ってるなあ」

村人「狂い病は怖いのう」

校長先生「のう?」と無表情に言うと銀を持っていたナイフを棒に巻いたもので刺した。

校長「ほな、そろそろ殺すとするか」と仲間たちの顔を見渡すと率先して刺した。

そして銀を取り囲みながら村人達が1人ずつ銀を刺して行く。

この計画にはリーダーも長もいない。村人達全員で銀を殺し、供花村の全員が共犯であるため

西村邦洋「誰か1人が裏切ったら外の世界でさばかれる。全員が仲間であり人質じゃ」と言う考えで銀を殺したのだ。

最後に尊が銀を刀で刺す。そして村人達は餌まきをして熊を呼び寄せる準備をしていたので、そのまま銀を放置して去って行った。

銀はまだ少し息があったため目を開いて反らん見上げると、白銀が木の上から小さな唸り声をあげて見ているのが見えた。

銀「し…白銀…」とか細い声を発すると白銀は木から降りて来て銀の臭いをかぎ、死がわかったのか弔いのために銀の太ももに喰らい付いた。

銀は痛さで声を漏らすが、白銀を抱き寄せて「うめぇか、うめぇか、喰え」と言い微笑んだ。

白銀は泣きながら銀の腕を貪り、首に喰らい付いた。そして「カアチャン」と涙を流す。

銀「生きろ」と言うと事切れた。

白銀は悲しみの叫び声をあげた。

白銀の咆哮は暗い山々に響き渡った。

 

白銀はその時の事をオーバーラップさせて御神体のある洞窟で咆哮を響き渡らさせていたのだった。叫び声を上げ終わると目の前にいる恵介の頬を撫でた。

そして立ち上がると痛みのある後頭部を触り、先程恵介に撃たれた跡に指を突っ込むと脳みそを取り出して自ら食った。そして脳みそがついた自分の指も喰らう。

思わず大悟は、娘のましろに悲惨な状況を見せまいと抱き寄せた。

白銀の様子を見た父の正宗は「病を克服してお前は本当の神になったんじゃな、自分で自分を弔う…見事じゃ、白銀!」と喜びの声を上げた。

自分で弔った白銀はふらっとすると膝をつき、恵介の前でそのまま死んでしまった。

それを目の前にした恵介が息呑んで見守っていると、周りの後藤家の男達もショックを受け、持っていた武器を捨てて白銀の方に歩み寄り、両手を合わせて拝んだ。皆が泣きへたり込む者もいる。

すると岩男が「ああ?これが神?」と大声で笑い出した。「こんな奴、神なんかじゃねぇ、ただ偶然生き延びらたジジィじゃないか!」というと白銀の頭蓋骨を手でカチ割り脳みそを喰ってしまった。

岩男「いつまでババアに洗脳されとる!神なんぞおらん!この世には…血と肉のみあるんじゃ」

喰ってる岩男を見て正宗は「やっぱりじゃ、アイツはカシハベそのものじゃ」と震えた。

岩男が仲間たちに襲いかかり始めたため、大悟はライフルを構え岩男を撃とうとすると恵介が走って来てとめた。

そして恵介は、せっかく娘を救い出したのだからこのまま娘を連れて逃げろと言うとライフルを取り上げた。

大悟はましろを抱き抱えて洞窟から逃げる。

 

恵介は皆んなを襲う岩男を止めようと何度も試みたが、ついに仲間の1人の頭に岩男が喰らい付いたために発砲した。

弾は岩男の左肩を貫通し、岩男は喰っていた仲間を放り出して泣きそうな顔で恵介を見つめた。

岩男「恵介、これは何かの間違いじゃろ?わしは、お前を守るために生きて来たんじゃろが。」と恵介に撃たれた悲しみでおかしくなる岩男。

 

その頃、後藤家では怨みを晴らすために後藤家を全滅させるために供花村の村人達が奇襲をかける。後藤家の人々はいきなり来た供花村の村人に対処出来ずに刺され、ライフルで撃たれ始めた。

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御神体がある洞窟では、岩男「ワシはずっとお前だけの兵隊なんじゃぞ。お前だけを見て来たんじゃ。…銀ばあにいわれたからじゃねぇ…俺はずっと…」と叫ぶと苦しみ出した。うめき声をあげる岩男…いきなり両目の色素が消滅…まるでゾンビのような顔になり叫び声をあげると、物凄い勢いでジャンプして遠くにいた恵介に飛びかかりライフルを真っ二つに折ってしまう。

近くにいた後藤家の男たちが恵介が喰われたら大変、と数人がかりで岩男を取り押さえるが、岩男は全て払いのけて1人ずつ喰らい突き出した…そしと咆哮をあげる。その姿はまるで白銀のようだった。

 

トラックに乗り真夜中の供花村の山を降りて行く大悟は、運転しながら有希のスマホに電話すると有希ではなく他の女性の声がした。

「阿川さんですか?千堂(恵)です。」と言い今、吉備総合医療センターにいて有希が意識不明の重体だと知る。スピード上げて病院に向かう大悟。

するといきなり女性が道に飛び出して来た。ギリギリ車を止められた大悟が車を降りて女性に話しかけると、供花村小学校の友樹君の母親だった。

話によると友樹の父親が、尊や邦寿ら村人と一緒になって後藤家を全滅させるためにガソリンを持って行ってたのを追いかけていったというのだ。母親に友樹を助けてくれと言われて有希のこともあり迷う大悟。

その時、後藤家のある山の上の方で爆発音が聞こえ、火が燃え上がっているのが見えた。

大悟は、ましろに聞くと友樹が心配だというので、大悟は友樹の母親にましろを警察へ連れていくよう頼み、自分は一人で後藤家へと向かう。

 

警察も機動隊も上空からヘリで山へと侵入し、多方面から供花村と後藤家へと向かっていた。

火が燃え上がっている家屋を避けながら相原友樹が抜けて行く。「父ちゃん」と父を探す友樹。

邦洋や相原や尊など供花村の連中のせいでほとんどの住民が殺されていた。

邦洋らは、家屋に火をつけわざと出入り口を塞いでまだ残っている人達をひやぶりにしようとしていた。そして1つだけ裏口へのドアを開放し、出て来た後藤家を尊がライフルで撃ち殺して行く。

確実に一人ずつ殺して行く尊。続けて尊は出て来た女性たちを殺して行き、その中に後藤英二の姉も居た。

「おねぇちゃん!」と小学生の英ニが姉を呼ぶがもう姉は動かない。

尊は白目を剥いて呼吸法をして落ち着こうとする。

その時、後藤龍ニが尊をやっつけようと乱射して来たが全く当たらず逆に尊が撃ち殺した。

その間に友樹がやって来て英二を殺そうとしている自分の父親の前に立ちはだかった。

友樹「やめて!英二は僕の友達なんだ!殺さんといて!」と庇う友樹。

友樹と父の悠輔がもみあっている所へと尊が銃を構えてゆっくり近づいて行く。

 

狂って思考能力がおかしくなった岩男は、普通の人間ならば死んでる状態の体のまま、戦闘するだけの兵隊ロボットのように後藤家の男たちを投げ飛ばし、食い、恵介へと向かい、恵介を捕まえると殴り続けた。そしてはがじめにした恵介を喰らおうとのしかかり、恵介の腕に喰らい付いた。

「もう十分じゃ、もうええ」と恵介が岩男に言う。

すると唸り声をあげていた岩男が「恵介…」と名前を呼んだ。

そしてそのまま恵介の上に倒れ込み息耐えた。

 

後藤家では火事で家屋があちこち燃えている中、SWATと機動隊が供花村の村人と戦いながら、生き残ってる後藤家の人々を救出していた。

だが供花村の邦洋は、既に狂っていて機動隊も後藤家も構わず滅多撃ちにし殺して行く。邦洋が次々と殺して行く人々の中にすみれがいた。

すみれは必死に走り、逃げる。それをライフルで撃ちながら追いかけて行く邦洋。

その時、裏口では、友樹が英二を助けようとしたために父と揉み合っていた。

「友樹帰れ!見たらあかん」と父親が槍で英二を殺そうとするのを「やめて!友達なんだよ!」と友樹が止めに入る。

それを見た電飾をつけた尊が、弾を装填しながら英二に照準を合わせた。

その時!

大悟が猛スピードで走って来て尊に体当たり!

見事に銃身を逸らすことに成功し、弾は英二には当たらなくて済んだ。

大悟が尊を取り押さえたその時、いきなり裏口へ続く扉が開いた。そして庭の方から、すみれが走って入って来た。その後ろを発砲しながら邦洋が走って追いかけて行く。その異常な光景を見た大悟は、尊が持っているライフルの照準を合わせて発砲して、邦洋のライフルの銃身に球を当てて邦洋の手からライフルを落とさせた。

そして大悟は、向かって来る邦洋と尊と友樹の父親を全員、1人で倒して生きたまま逮捕した。

尊「かっこええなあ、駐在さん」と力尽きて言う。

尊「お国がワシらを制圧しても後藤家と何が違うんだ?供花村を牛耳る者がかわるだけじゃろ?お前らには出来ん、この連鎖を止めることは」とほくそ笑んだ。

銃を向けていた大悟は銃を下ろして「そんなのわかんねぇだろ。考え続けるしかねぇんだよ」と言って尊の手と邦洋の手に手錠をかけた。

大悟「どうして次の世代を信じてやらなかった?あの子らは供花村も後藤も関係なく生きてるじゃねぇか。これ以上新しい憎しみで縛るんじゃねぇよ」と英二を慰めている友樹を見て、大悟は呟いた。それを聞いて尊は泣き出した。

 

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「ああー、ようやっとカシハベが死んでくれた!素晴らしい!」と、死んだ岩男を見て大きな声で正宗が叫んで影から出て来た。そばには吉宗がまだ付き添っている。

正宗「あ〜、銀さん、銀さん!僕の人生は最高じゃったぞ〜!」と叫び、つまづいてすっ転んでしまったが、へらへら嬉しそうに笑ってる。

余りにも騒がしいので恵介が「もう黙っててくれんか、じいさん、あんたら世代の尻拭いをワシらがせなあかんのじゃ」と言った。

するとおかしくなった吉宗は恵介に向かって「銀さん、怒らないでくれよ、ぎ〜んさん」と笑う。そして頭蓋骨がたくさん積まれている中から一つ手に取るとそれに向かって「銀さん、笑うてや〜」と話しかけはじめ、そのまま倒れて死んでしまった。

 

そして恵介は、そばに倒れ込んでる宗近にこれからの供花村を頼むといった。

2人が話していると上からロープが降りて来てSWATが現れ、恵介たちを逮捕した。

恵介「ワシらが罪を背負って生きて行く姿を子供らに見せないかん」と後藤家の生き残りたちに言った。

 

山の反対側に設置してある警察のテントでは、八千代満刑事は、鎮圧された供花村、後藤家の方を見ながら横にいる署長に向かって、阿川大悟が全て1人で解決したことを驚き「1人でぜんぶやってしまうなんてとんでもない男ですね。警察組織にはいてはならない存在だ」と吐き捨てた。

そのテントには逮捕された恵介も手当されていた。そこへ保護されたすみれがやって来て恵介を見つけると走ってきて抱きつき、泣き出した。2人は互いに抱き合った。

やっと医療センターについた大悟は病室で呼吸器をつけたままの有希と再会。奇跡的に助かった有希は「おせ〜よ」と大悟に言い、横にいるましろに「メロン食べたいよね〜」と言って大悟にわざと買って来てという。

すると大悟は安心したのか有希のベッドにうつ伏せになり話していたが、いきなり倒れてしまう。

驚いた千堂が看護婦を呼びに行く。

焦った看護婦達が処置しようとするとイビキが聞こえて来た。大悟は電池が切れたように寝てしまったのだ。

 

TVでは供花村の村人のほとんどが後藤銀の殺害に関与していたことが報道されていた。そしてこの村ぐるみの犯罪以外にも、無戸籍の子供達をあの人に捧げていたこと、人肉を食べていたことなどが世間に明るみになったのである、

TVには京介に協力していたジャーナリストの宇多田が供花村に詳しいと、引っ張りだこのようだった。それを今まで通り一緒に暮らしている京介と藍が見ていた。藍は乗り越えたようだ。

 

雪が降るある日、大悟は恵介に面会しに来た。机を挟んで話す2人。

大悟は、すみれが元気でもうすぐ女の子を産むと報告してやった。

恵介「女の子か…全く想像できんわ」

そして大悟は、洋介が村を出ると話すと

恵介は「あいつは何も背負わんでええ」と納得した。そして後藤家が長年罪を犯して来たことの報いを自分が受けると話した。

その言葉を聞いて大悟は「もし俺がお前と同じ立場だったら同じことをしたと思うよ」と言った。

何も言えない恵介に、大悟はいつか出所したら堂々と娘のことを抱きしめてやれと話した。

恵介は「いつかのう…」と呟いた。

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供花村に1人の男性がやって来た。スマホ片手に場所探ししてるようだ。彼が通る村の家屋には「人喰い村」や「日本の恥」などデカデカと落書きがされていた。

駐在所があった建物を見つけて立ち止まる男性を見て

山口加奈子「また冷やかしなら帰ってくれ」と怒った。掃除をしていた加奈子の後ろには子供が座っていた。

だが男性は、この駐在所に赴任してやって来た、狭山翔太だと自己紹介した。

 

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狭山は、加奈子に案内されて村を散歩していた。すると人喰いや馬鹿など描かれている看板の向こうに家が見えた。

狭山「あの家には誰か住んでるみたいですね」

加奈子は「あの人の家じゃね。家族3人で暮らしとるんよ」と答えた。

狭山は挨拶しておこうかな、と言ったが加奈子は「あとにしたら?」と言った。

「何してる人ですか?」と聞くと加奈子は「自分で会ってからにしたら?」という。

狭山は不思議そうにして見ると遠くで女性と女の子と話していた男性が作業をしていた手を止めて、こちらをじっと見ている。

じっーと。

第8話Lyraの解説&感想『終焉』

大悟”俺が全部終わらせてやるよ”

漫画を読んで内容を知っているにも関わらずヘビー過ぎて見終わってグッタリしてしまったほど、手に汗握る面白いホラーシリーズだった〜!

でもまさかラストが全然違うとはね〜。ほとんどの内容が原作通りで、キャラクターも漫画ぽい外見にしていて性格や行動はまんま原作通りできたガンニバルのドラマだったので、全く違う終わり方にするなんて思っていなかった!凄く驚来ましたよ。なんだか賛否両論ありそう。

*原作の終わり方を知りたい方はLyraが書いたガンニバルのシーズン1や漫画全ストーリーをお読みください。

あの終わり方で良いのかは本当に視聴者の好みよると思いますが、個人的には不気味な原作(漫画)通りの方がわかりやすく作品として見たら完成度が上がると思いました。

好きか嫌いかの観点したら、どちらも良かったと思うのでそれに関しての個人的な事は今回は書きませんが、ストーリーとして一般的にわかりやすい方がキャッチーで纏まると思うため、全体的なストーリーのポテンシャルの強さや、ホラー要素、完成度からしたら原作の因縁や怨念で出来てる供花村は何も変わらない、と言う方が良かったと思うのです。

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ホラー映画に良くある「終わってハッピーエンドになったと思ったら恐怖は終わっていなくてずーと続く」という終わり方が原作だから、ハラハラドキドキして良いと思うからです。

この終わり方は後を引くから好きです。良質ホラーとは見た時だけでなく終わってからも思い出して怖くなる後引く系だと個人的に思うからこの後引くのは好きです。

そして原作の「まだまだ終わってない」終わり方は、普通の人が見ても怖いし、深読み好きなLyraみたいな映画見ながら色々考える人が見ても「うわ、まだ食ってんのか村人たちは!」となって同じように皆がびびれるんですよね。キャッチーなわけです。

これがドラマ版だと人によってはハッピーエンドに感じるし、人によってはもやもやした終わり方になるんですよ〜。

ただLyraみたいな深読み人間達からしたらこれは原作と同じ不気味な終わり方にも取れるのでホラー度は高いんですけどね。

だから曖昧な感じ方になってしまう今回の終わり方は、本当見る人まかせになってしまう終わり方でインパクトは低くなるかもしれません。

「え?漫画と違ってハッピーエンドじゃないの?」と思ったあなた!

あれ考え方ではホラーになるんですよ。そこを話しましょう。その後に感想を書きますね。

今回のドラマのガンニバル最終回第8話では、新しい駐在(狭山)が来て、遠くに仲が良さげな家族3人が住んでるのを見て終わります。この家族がハッキリ顔は見えないけど阿川家ですよね。

コレ、今までの阿川大悟ならば、コチラを見て「あれ?どちら様ですか〜?」とか狭山に聞きそうなんですけど、聞かないにしてもコチラを見て頭を下げて挨拶しそうなはずなのに、な〜んもしないんですよね。ただじーっと動気を止めてコチラを見てるだけ…。

「不気味じゃんか!」

てなりました、私。それに「あの人」呼ばわりしてるんですよ、加奈子が大悟のことを!

「あの人って、大悟を?あの人と言ったら白銀やないけー!!」

となりました、私。

怖くない?大悟ったら、あの人になってんだよ?

加奈子は狭山から「あの人は何をしてる人ですか?」と聞かれて自分で会って確かめたら、と言わないのが不気味。

加奈子は「この村には駐在はいない」と言っていたし、新しい駐在が来たんだから大悟はもう駐在ではないのはわかる。

大体、警察の本部長が大悟のことを「警察組織にはいてほしくない」と言ってたからね〜、なんやかんや理由をつけて大悟はやめさせられた感はある。原作だと駐在として戻るんだけどね。

尊に、後藤家でなくなって国だろうが、警察だろうが輪廻は変えられない、なんも変わらないと言われたから、後藤家の代わりに見張っていくために警察を辞めたとLyraは感じました。

じゃ、警察やめて何してるんだ?となりますが、庭いじりをまひろ達としてたから、農業して暮らしてるのか?とか色々考えられるが…なんの言及も仄めかしもなくドラマは幕を閉じたので職業は農業以外ない村から考えてわからないままですが、供花村がまたおかしくならないように見張ってる番人なのでしょう。

 

これまた深読みすると、大悟って終わり近くから変なんだよね、顔色が真っ青で、おまけに恵介に「お前と同じ立場なら俺も同じ事をしただろうな」と言ったり…変よね。

まさか、恵介の代わりに何かしてないよね?と思いました。

まさか、尊の父親や母親みたいに何かをして代わりに村人達から面倒を見てもらって暮らしてるわけないよね?

え、だから「あの人」と呼ばれてるの?

え、大悟は村を救った「神」なの?ってね、色々と大悟の不気味な色々がLyraの頭の中に浮かんでます。

供花村の全員が呪われてる

署長が「この村は呪われてる」と燃えているのを見て言っていましたが、熊に襲われて死んだはずの後藤銀が供花村の村人達全員が殺していたとはね!驚きですね〜。

一人一人交代で刺していく様子が狂っていました。異常で陰湿なのは、さぶと仁は後藤と繋がり過ぎているという理由で銀を村人全員で殺す計画には入れていなかったと言うこと。だってこの理由を話していた西村邦洋は、サブと大の仲良しだったから。こうやって力関係がくずれるんだなあ、と言うのがわかって怖くなりました。人間なんて目的が違えば離れてしまう生き物なのだ。脆すぎるんだよね、人間関係なんて。

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自分で自分を弔う白銀

わかりにくいシーンでしたが、後藤家は家人を弔う時に喰うと言う因習があるため、白銀は、母の銀を弔うために母を喰い、自分が頭をえぐられているのがわかり、もう自分が死ぬと分かったので自分で自分の脳みそを喰い指を喰ったのです。

それを恵介は見て絶句。恵介からしたら実の父親が目の前で自分を喰ってるんだから恐ろしいし、その父の頭を撃ったのは自分だし複雑過ぎて動けなくなったのもあるでしょう。

おまけに白銀の父である正宗が「よくぞやった!神じゃ」とうるさくわめいてるんだから異常な世界。恵介からしたら正宗は実のお爺さんになるんだよね〜「爺さん、いい加減黙っといてくれ」て言いたくなるわ、確かに。

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可哀想な岩男

岩男はカシハベの血が強いのだろう。岩男が凶暴で強靭な体を持っていたから、銀は見込んで「お前は恵介の兵隊じゃ。恵介を守れ」と教え込まれて育ったのだ。

後藤家のみんなに「ババアの洗脳されたままじゃろ」と責めたが、岩男自身が1番洗脳されてるのも分からないんだから哀れだ。

きっと銀に言われて言うことを聞いていたうちに、恵介の真面目さやリーダーらしい強さや、悩んでしまうと自傷してしまう弱さを知って行くうちに惚れてしまったんだと思う。

男として憧れの存在で惚れたのか、恋愛対象として惚れたかはセリフでは一切言われてないから確かではないが多分両方だったんだろうと感じる。

刹那い岩男の想いは恵介はなんとなくわかっていてたからずうっと撃てなかったのだ。だが戦っているうちに後藤家の仲間が殺されて行くし、岩男という大切な存在をやるのは自分しかないと考えて、殴りあいの血みどろの戦いになったのだとおもう。

愛だな、これは。そう考えると最期に恵介の胸で死ねたのは岩男も本望だったんじゃないかな?

尊の電飾とヨガ(笑)

尊がキモすぎた。人を撃ち殺しながら「息を吐いて、ウッターナ、サナ」とヨガのポーズや呼吸法を言うんだもの!思わずあの宗教の団体を思い出してしまったわ。

初めから終わりまで気持ち悪くて気が狂ってる尊だが、冷静に標的に命中させて行くのが恐ろしい。やはり狩りで鍛えてた?

そんな気持ち悪くて怖い尊だが、後藤竜二をやる時に「ワシの娘は向こうの世界じゃともう中2なんだわ」というのは可哀想だった。ずっと娘を食われた事が頭から離れないのだろう。

龍ニも同じくらい抜けてる人間だがおかしな尊に「変な奴」と言い娘のことがわからないからそれを聞いてキレた尊が「お前らが喰った子じゃろうが」と泣き叫んだから、あの龍ニが謝ったシーンは、やっと罪を犯してたことに気付いたのかな、と感じた。ただの命乞いかもしれないけど。

後藤家の戦闘シーンは見事!

酒池肉林な後藤家のラスト近くの戦いは、本当にうまく出来てる。漫画とは違いスローモーションばかり(笑)になっていたが、子供の英二にライフルを向けた尊に向かって大悟が走って来るシーンは、見ていて「行け!大悟!行け!」とワクワクしてしまいました。寒気するくらいハラハラしたし柳楽優弥ラブ!になるくらい格好良いシーンでしたね。

あと尊に体当たりして英二の無事を確認してるだけでもすごいのに、いきなり引き戸が開いて、すみれが走って入って来るのには、笑ってしまった!だって後ろからライフル撃ちまくってる邦洋が袴姿で追いかけて来るんだもの!異常!

マジで異常なのに、それを瞬時に見て邦洋を撃たずに持ってるライフルを撃ってすみれのことを撃てなくしたから、Lyraは「偉いわー大悟、さすが警察官」と極力人を打たないようにしてるので感心しました。すげー動体視力やな!

大悟と恵介

恵介の面会に行った大悟。よく見たら2人とも額に傷があるんだった!と気付いてLyraは改めてこの2人が性格や行動が似てるから、互いに協力し合えて2人で何十年もつづいた後藤家と供花村の悪習を止めることができたんだと思った。

似てると恵介は感じたから誰にも頼れなかったのに大悟には頼れて託したのだ。

別れ際、恵介はいつもの「おい、駐在」とは言わずに「阿川」と苗字を呼んだ。なんか前より近しい、友情すら芽生えたんじゃないか?と感じた瞬間だ。

だから、何かを頼みたかったんじゃないか?と感じた。

もしかしたら「ありがとう」と言いたかったけど照れて言えなかっただけかもしれないが…。

Lyraは恵介が大悟の名前を呼んだことが気になってね〜。あの言いかけて言わなかったのは「供花村を頼む」だったのかな、と思った。頼みたかったけどあんなに危ない目に遭わしてしまったからこれ以上はダメだと感じて言うのをやめたんじゃないかな?と思った。

大悟は恵介の気持ちが分かったんじゃないかな?だから供花村に戻って暮らしているのではないか?

普通なら人喰い村であり自分の娘が喰われそうになって自分も戦い死ぬような目にあった村なんかに住めないはずだもの!

「俺が全部終わらしてくるから」

有希が重大なのに〜大悟ったら、本当お人好し。「俺が全部終わらしてくるから」と言って、大悟は、供花村の村人達が後藤家を全滅させようとしてる地獄の場所に1人で向かう。

恐ろしいくらいの身体能力で大悟は、皆を救った。その後に供花村に住んでるからまたもやお人好しだ。

先程も書いたが、大悟があの人だなんて気味が悪すぎる。

あの人は、白銀。人喰いじじいのことだが、彼は神としても崇められた存在。

ならば今度は阿川大悟が呼ばれてるならば、神の存在か?と考えてしまいたくなる。

ジッとコチラを見る大悟。先程も書いたように昔の大悟なら話しかけるだろうに…。

額の傷も恵介と同じ場所で、傷をつけたのは白銀なんだよね〜。 

顔色悪いし…大丈夫かしら?あの地獄のような世界にずっといて戦って…大悟はまともでいられるかしら〜大悟は狂っていないのかしら?

尊「お国がワシらを制圧しても後藤家と何が違うんだ?供花村を牛耳る者がかわるだけじゃろ?お前らには出来ん、この連鎖を止めることは」とほくそ笑んだ。

もしかしたらなんも変わっていないのでは?

 

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