記憶というものは曖昧なものだが、その時の感情は確かなものだと思う。
不確かで確かなもの、、、。
「終わってしまったGrunge Rockを今さら愛してどうする?」
と我ながら思う。
だが、未だに初めて聴いた時の、新しいのに、懐かしさを感じたあの瞬間が忘れられない。
Heavy Rockと良く比較されるけど、どう考えてもPsychedelic Rockを源流として流れて来たのは間違いないし、そのサウンドとPunkの反骨精神そのまんまの躍動感のあるプレイと、あの時代特有のZero Generationの諦めと、死を意識した歌詞が、自分の中にあるDNAを刺激してくる。
理屈じゃない。
訳の分からない思いをDNAで片付けたくないが、自分の中にある何かが、Grunge Rockを求めているのだから仕方ない。
生まれてきた性。
自分はどこから来て、どこに行くのか?
その難題と同じくらい、解けなくても、ずっと抱えて行くものが「好き」と言うことだと思う。