【THE LAST OF US ラスト・オブ・アス】シーズン1第1話ネタバレ あらすじ解説 “Never Let Me Down Again” 感想

アポカリプス物が好きなLyraです。その為【ウォーキング・デッド】やそれ系の映画などをこのブログで取り上げて来ましたが、久々に胸が締め付けられる作品に出会ってしまいました。その名も【ラスト・オブ・アス The Last Of Us】。(チラッと他のネタバレを書いた時に触れたので覚えてくれている方もいるかも?)。

慣れてるジャンルのはずなのにハラハラドキドキした〜。最近のドラマは面白いけどエンターテイメント化し過ぎて飽きていたのかもしれませんね。

その飽和状態だった感覚が久しぶりにこの【The Last Of Us ラスト・オブ・アス】で刺激された…臨場感がある状況やリアルなキャラクター設定が綿密に練られた結果だと思います。

そしてそれを上回る出演者の演技力が素晴らしかったからLyraは胸が踊り、悲しみに涙したのでしょう。

ラスト・オブ・アス。

生き残りの私たちの未来の姿か?

パンデミックを乗り越えて来た私たちには他人事には思えない物語。

Lyraの詳しい解説とあらすじを読んで【ラスト・オブ・アス】の世界を楽しんで下さい。

今日Lyraが解説・あらすじ・感想を書くのはアメリカ合衆国のクレイグ・メイジンとニール・ドラックマンによるポスト・アポカリプス・テレビドラマシリーズ『THE LAST OF US』(ラスト・オブ・アス)です。

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THE LAST OF US ラスト・オブ・アスとは

この黙示録ドラマは、Naughty Dogが開発したビデオ ゲーム シリーズを基に真菌の集団感染によって引き起こされるパンデミックの 20 年後を舞台に人間たちの絆や使命について問題を提起するTVシリーズです。2023 年 1 月 15 日に初公開。

このパンデミックにより人間を宿主として菌が繁殖し、宿主となった人をゾンビのような生き物に変化させ、社会が崩壊してしまうのですが、これがただのホラーではなく、濃い人間模様を描いてることで超リアルなストーリーが展開されてのです。

受賞

批評家からは高い評価を受け、パフォーマンス、脚本、プロダクション デザイン、音楽を賞賛しました。これをビデオゲームの最高の翻案だと呼ばれ、 24のノミネートのうち8つのプライムタイム・エミー賞を含む、いくつかの賞を受賞しました。2023年1月6-7日に発表された第75回プライムタイム・エミー賞クリエイティブ・アーツ部門で、メイン・タイトル賞、装具メイク賞、ドラマシリーズ映像編集賞、1時間番組音響編集賞、1時間番組音響ミキシング賞、シリーズ/映画特殊効果賞、ドラマシリーズゲスト男優賞(ニック・オファーマン)、ドラマシリーズゲスト女優賞(ストーム・リード)を受賞。

ストーリー Story

【The Last Of Us ラスト・オブ・アス】シーズン1では、感染症による文明崩壊から20年が経ったアメリカ。過去のトラウマを抱える密航業者(ジョエル(ペドロ・パスカル) は、身元不明で免疫を持つティーン・エイジャーのエリー(ベラ・ラムジー) を隔離地域から脱出させる運び屋を任され、2人は生き残りを感け感染者がはびこる黙示録的なアメリカ全土を横断することに・・。ジョエルには弟を探す目的もあるため、無事にエリーを連れて行く事が出来き、そして弟を探し出せるか?という命懸けの旅をこのドラマは描いていきます。

 

The Last of Us is an American post-apocalyptic drama television series created by Craig Mazin and Neil Druckmann for HBO. Based on the video game franchise developed by Naughty Dog, the series is set twenty years into a pandemic caused by a mass fungal infection, which causes its hosts to transform into zombie-like creatures and collapses society. The first season, based on the 2013 game, follows Joel (Pedro Pascal), a smuggler tasked with escorting the immune teenager Ellie (Bella Ramsey) across a post-apocalyptic United States. The second season is expected to adapt the 2020 sequel, partly following Abby (Kaitlyn Dever).

*Lyraのブログは、あらすじをネタバレ有り無しで読めるように書いています。詳しい内容を知りたくない方は、あらすじ前編だけお読みなり、そのあとは【Lyraの感想】や【Lyraの解説】をお楽しみくださいね。

 

 

【ラスト・オブ・アス THE LAST OF US】シーズン1

第1話「闇の中にいる時こそ」Episode1 “When You’re Lost in the Darkness”

あらすじ:前編 *ネタバレ無し

1968年

TVのトークショーで2人の博士がインタビューをうけている。

司会者「最大の脅威はなんですか?」

シュエンスト博士「インフルエンザと似たウィルスでしょうな。咳とかで数週間で広がりパンデミックになりますよ」

すると司会者はもう1人のニューマン博士にこの点について同じ懸念があるか聞くと「いいえ」と答えたので「こりゃ面白くなって来た」と喜んだ。

ニューマン博士「人類はウィルスとの戦争なら最終的には勝てますからね」と平然と言った。

司会者はウイルスではない別の微生物が脅威だと?と質問した。

ニューマン博士は真顔で「菌です。」と言った。TVの公開録画に来たお客さん達は笑った。

ニューマン博士「そう言うと皆さん笑いますが、菌類には他の生物を操るものもいるんですよ。LSDは?幻覚キノコは?麦角菌からできます。菌類は人間の精神を変えることができる。ある菌なんてアリの中に侵入して体液に乗って脳へ行き幻覚物質を放出してアリを意のままに支配するんですよ。人形使いのようにね。菌類は宿主を中から食い始め増殖する。宿主を死なせずに生かし続ける為に腐敗を妨げます。ペニシリンの元は?」

司会者「菌類だ!」と笑った。

だがもう1人の博士は「人間にとって菌は脅威でらない」と言い切る。生き続けられないからだ。

それに対してニューマン博士は「寄生菌が生存できる宿主の体温は34度まで。でもそれが何かの拍子に変わったら?例えば地球の気温が上がったら?進化する理由が出来ます。遺伝子変異が起き子嚢菌、カンジタ菌、表角菌、冬虫夏草、マスペルギルスなどが人間の脳に入り数十億人を操るかもしれない。精神を毒された人形達は同一の目的を永遠に追い続けるんです。それは最後の1人まで感染をひろげることです。」

観客は真剣な面持ちで静まり返っていた。

ニューマン博士「これの予防策や治療薬は存在しない。薬の開発も無理でしょうね。[

司会者「そうなったら…」

ニューマン博士「人類は負ける」

2003年

カーテンが揺れている。ベッドの上でまどろんでいる少女。時計を見てバサっと起き上がる。キッチンでスクランブルエッグを作っているとパパが寝ぼけて2階から降りて来た。

サラ「パンケーキミックスはどこ?」とパパに聞くと買い忘れたと言う。

「パパの誕生日だから焼いてあげようと思ったのに〜」といいながら手際よく朝食を作り、起きがけのコーヒーを飲み始めたパパに「こっち、ビタミンC取りなよ」とオレンジジュースを渡した。

娘の言うことを聞いてオレンジジュースを飲むジョエル。

テーブルに座ると親子で仲良く食べ出した。

サラ「パパ何歳になったの?」

ジョエル「36歳だ」

サラ「じき老人ね」

ジョエル「既にそうだよ」とジョークを飛ばしているとドカドカとジョエルの弟のトミーが入って来た。

 

「よう、兄貴、まだ生きてたのか!」と肩を叩く「おーい、パンケーキないのかよ!」と勝手に冷蔵庫を漁り出した。

サラ「愛されてるね」

ジョエル「いや、依存されてるんだよ」と皮肉るジョエル。

トミーに「コンクリート業者が今日来るか」確認するジョエル。どうやら上手く連絡が言っていないせいで残業が確定したようだ。

ふてくされる娘にジョエルは「9時迄には帰る。ケーキも買って帰るからさ」と話していると、ラジオからニュースが聞こえて来た。

「ジャカルタでの混乱がまだ続いており…」

ジョエル「ジャカルタってどこだ?中国か?」と聞くとトミーも出鱈目なことを言うのでサラが「インドネシアの首都よ」と教えてやるとトミーが「さすが優秀だなぁ」とニッコリした。

ジュエルが時間が来たから送って行くといい、支度を始める。

サラは2階へバッグパックを取りに行き、階下を見て誰もいないのを確認すると、パパの部屋に入り、タンスの引き出しから腕時計と数枚のドル紙幣を取り出しバッグにしまうと階段を降りて行く。

外に出ると隣の家のおじいさんが話しかけて来た。

「お〜い、サラちゃん、うちのコニーが寂しがってたよ。最近来てくれないってさ」

ジョエル「行ってあげなよ」というのでサラは

「放課後伺います」とおじいさんに言った。「そりゃ、良かった。喜ぶよ」とおじいさんは言いながら、隣に座って微動だにしないお婆さんにパンケーキミックスで作ったクッキーを食べさせてやった。

そしてトミーの運転で3人はサラの学校へ向かう。トミーの車のバンパー近くには「砂漠の嵐作戦、戦闘経験者」と書いてあるステッカーが貼られていた。

 

サラは授業中ソワソワしていた。時計は2:25pm。しばらくして授業終了のベルがなると、急いで外に出てバスに乗り町へ。

町につくと走って時計店に行き、パパ、ジョエルの時計を修理してもらう。

待っているとパトカーや救急車が何台も猛スピードで通り過ぎて行く。不審に思うサラ。

すると店の奥から店主の奥さんが出て来て「店は閉店よ。妹に聞いたら大変な事態になったらしい」とシャッターを下ろし、サラに直ぐに家に帰りなさいと言った。

店主は出来たよ、と言って腕時計を渡しサラは店から追い出された。

ウチに帰ると約束通り隣の家へ。ペットの犬のマーシーを連れてコニーが出迎えてくれた。

サラが来て嬉しいコニーは、クッキーを焼こうと言い出した。時間がかかる上に大好きなチョコチップではなくレーズンのクッキーというからサラはガッカリした。

クッキーがやっと焼き上がり、コニーが焼き具合を見に行くと、サラは本棚の本を眺める為に立ち上がる。その後ろで車椅子に座るお婆さんが、いつも動かないのに、いきなり、ビク!ビグ!と体を動かし口を開けて苦しがり始めた。

だがサラは全く気が付かずに、本を棚から取り出すとキッチンにいるコニーに借りて良いか尋ねに行った。

コニー「ダニーのだわ。」というと貸してくれるというのでサラは「パパがもうすぐ帰るからもういいですか?」と聞いた。

コニー「クッキーを持って帰りなさい」と言ったので受け取り、サラは部屋から出て行こうとすると、リビングでマーシーがお婆さんの方を凝視して動かないのをみつけた。

サラは一瞬、変だなと思うが急いで帰らないといけないため、そのまま部屋を後にした。

外に出ると戦闘機が2機サラの頭上を猛スピードで横切って行った。

 

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夜遅くなってジョエルがやっと帰宅。

ジョエル「珍しいな。鍵を今日はちゃんとかけてるなんて。偉いな」

サラ「ケーキは?」

ジョエル「しまった。明日買って帰るよ」

サラ「もう、買ってくると誓って。誓わないとプレゼントあげないよ!」

ジョエル「誓うよ」というのでサラは箱をジョエルに渡した。

ジョエル「金はどうした?」

サラはパパから盗んだ金20ドルで修理してもらったと話す。

「ちゃんと残りは返したし、要は気持ちよ。だってパパは修理しないでしょ?」と言うサラ。

そしてもう一つ「パパが好きな映画のDVDを借りて来たよ」と渡した。喜ぶジョエル。

2人はソファにくっついてDVDを見始めた。

 

案の定サラは眠ってしまったがジョエルはサラを膝枕してあげながら映画を見ていた。

するとそこにトミーから電話が入る。「バーで暴れ始めた男を殴り倒した。まるでここは地獄だ」と言って迎えに来てくれという。

ジョエルは文句を言いながらも弟が心配で迎えに行くことに。サラをベッドに寝かし出て行く。ベッドサイドの時計は11:03だった。

 

外のヘリコプターの明かりや騒音で目が覚めたサラ。隣の犬マーシーが吠えているのが聞こえる。ヘリが何機も飛ぶ。サラは異変を感じ「パパ?」とジョエルを探す。

誰もいない。どこかで叫び声と雄叫びがか聞こえた。TVをつけると砂嵐。一つだけ放送していたチャンネルは画面に緊急警報が流れていて「外に出ないでください。消防署の指示をお待ちください」と書いてあるだけだ。

すると庭の窓にマーシーが現れ、吠えながら窓ガラスをかく。

サラは窓を開けてマーシーに「うちに帰ろう」と言い隣家へ連れて行くが、吠えるマーシーは嫌がって家とは反対側へ走り逃げて行った。

困ったサラ。だがあかりが消えている隣家の中から物音がしているのが聞こえた。

サラ「アドラーさん?」

サラは奥さんの名前を呼ぶ。反応なし。

真っ暗な家の中を奥へと入って行くと、足を滑らしてしまう。足元を見ると真っ赤な血が広がっていたから足を滑らせバランスを崩したのだった。

血の跡を目で追ってくと裏口のドアの前でお爺さんが血を流しながら地べたに座っていた。

「た、助けて」とサラに言うお爺さん。

サラは驚き口を開けたままお爺さんの方へ歩み寄る…するとその横にコニーが倒れておりコニーの首にかぶりついて血をすすっいるお婆さんがて四つん這いになっていた。

足音に気づいたのか、首から口を外すお婆さん。その口からイソギンチャクのような物が蠢いて出ている。ゆっくりと顔をあげ、サラを見るお婆さん。

新しい獲物を見つけたと言わんばかりに「シャアー!」と唸り声をあげるとサラを捕まえようと飛びかかって来た。

サラは急いで隣家から飛び出す。するとトミーが運転するトラックがライトを照らして急停車した。

ジョエル「トラックに乗れ!」というと皿の腕を掴んだ。

そこへシャアー!て唸り声を上げる老婆が出て来サラに突進して来た。

ジョエルは持っていたデカイ懐中電灯でおばあさんの頭を殴り倒した。

トミーはひっくり返ってるお婆さんにライフルを向けて様子を見てる。

サラ「殺した」

ジョエル「アドラー家だけじゃないんだ。気を強く持て!行くぞ」と娘を言い聞かせる。

3人を乗せたトラックは真っ暗闇なけ町を走る抜けた。

ジョエル「71号線を行け!」と言っていると前から血だらけの男2人がやって来たので、2人を突き飛ばして車を走らせる。

 

目の前の通りを何台ものパトカーが横切って行く。

サラ「一体なんなの?」

トミー「ウィルスって噂だ。何もわからない。携帯もラジオも繋がらないんだ」

サラ「私達病気?」

ジョエル「違うよ。大半は市内の人たちだ」

すると知り合いのジミーの家がメラメラと炎を上げて燃えているのが見えた。

途中「止まってくれ!」と助けを求めてくる家族もいたが、ジョエルは「乗せるな、行け!」とトミーに指示した。

目的の方向へ行くと渋滞していた。

「西に行くしかない」とジョエルは方向を変えるようにトミーに話す。アスファルトから無舗装の草むらを走らせて行くと、こちらは軍が先を封鎖していた。

ジョエルは北に向かへ、と言い「川沿いを進み封鎖の先から高速に乗ればメキシコかどこか遠くへいける」と話す。

サラ「どこもダメなら?行き場ないよ」と不安がるサラの頭上をどでかい旅客機が飛んで行く。それも超低空飛行で…。

町中へ入った。人々が右往左往して逃げ惑っている為、車もろくに走れやしない。それでもどうにか走らせていた。

ジョエル「ここで止まるな!車を走らせろ!」と叫ぶ。人が襲われていたり、ケガ人を運んでる人を避けて車を走らせているといきなり右斜方向から大勢の人達が叫び声をあげてこちらに向かって走って来たため、ジョエルは「バックしろ!早く下がれ!」と叫び、トミーは必死にバックした。

ジョエル「路地へ行け!轢いてもいいから止まるな!」と叫ぶジョエル。

だが後ろを向いて顔が引き攣る「逃げろ!」

すると真っ暗な空から旅客機が姿を現れ、バックしてるジョエル達の方へ落下し地面と激突し爆発した。

そして爆発と共に炎上。その炎の中から鉄の塊が吹っ飛んできてトラックに衝突した。

遠くで爆弾の音がする。パパが自分の名前を呼んでる…サラは目を覚ました。

するとひっくり返った車の中からジョエルがサラを引っ張り出した。

サラが前を見ると、何かが蠢いてるのが見える。

ジョエル「見るな!俺を見ろ!痛いよな。大丈夫だ。行くぞ!」と言うと足を挫いて歩けなくなったサラを抱き抱える。

トミーはライフルを持って無事だったが、別の車がトミーのトラックに激突して来た為に、親子と遮断されてしまった。

トミー「川へいけ!あそこで落ち合おう!」と言った。ジョエルはサラを抱き抱えたまま走り出した。

ジョエル「俺を見てろ、周りを見るなよ。」と言い炎が上がる中を避けながら走る。大通りに出ると、大勢の人々が倒れていた。その中に数人、倒れている人々を、食っている者たちがいた。

驚いて立ち止まっているジョエル達をその中の1人の男がジョエル達に気づいた。

「ギヤアー!」唸り声をあげながらジョエルに向かって来た。

走るジョエル。サラを抱き抱えたまま裏道に入り、裏口からダイナーに入り込む。すると血だらけの男も猛スピードで物をひっくり返しながら追いかけて来る。

ジョエルはスツールを上手く交わしながら店内を抜け外へ出る。それを猛スピードで追いかけて来た男は、ジョエルを食らおうとジャンプした。

バン!

銃声がしたと思うと追っかけて来た化け物みたいな男は倒れ込んで死んでしまった。

ジョエルは、サラを抱いたまま何が何だかわからず前を見るとライトに照らされて良く見えないが誰かいて「動くな」といわれた。

無線の音がして「民間人が2名、1名は負傷」と知らせている事から兵士らしい。

ジョエル「足首をケガしてるだけだ。俺らは病気じゃない」すると兵士はそれも本部に報告している。

兵士「今、なんと?」と聞き返してる兵士。いきなりジョエル達を照らしていたライトを下げて落胆した様子で項垂れながら「はい…わ、わかりました」というので異変を感じたジョエルが

「病気じゃないと言ってんだろ!」と叫ぶのと同時にライフルをジョエル達にぶっ放した。

咄嗟にジョエルはサラを抱いたまま右方向に飛び退いた。バランス崩し地面に転がるジョエル。

ジョエル「俺たちは病気じゃない!」

兵士「済まない」と謝る兵士はライフルを抱えたまま近づいて来る…するとパン!と言う音がした。

兵士は倒れ込む。トミーが駆けつけて撃ったのだった。

ジョエルは撃たれた方の腹を見るがかすっただけだ。

トミー「まずい…」と呟く方を見るとサラが仰向けに倒れている。痙攣して引き付けを起こしているサラ。

ジョエル「助かるから大丈夫だ。ベイビー。助けるから良いか、抱き上げるぞ」と痛がるサラを抱き上げようとするがサラの腹から大量の出血が流れ出ていて抱き上げられない」

そしてサラは動かなくなった。ジョエルはサラを抱きしめたまま泣き出した。

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20年後 (2023年)

木々が生い茂る中を小学生くらいの少年が歩いている。ハイカットのスニーカーはボロボロでフラフラした足取り。木々を抜けると開けた場所に出た。遠くにビルや街並みが見える。

少年はボストン、コングレス通りと書かれた信号機を通り過ぎ行く。

「ようこそ」と書かれた壁が見えるところまで来ると倒れてしまった。

壁には「隔離地域」と書かれた看板もあり作業中の兵士達がいた。その1人が少年気づき連れて来た。壁の中へと。

 

少年は車椅子に乗せられビニールで区切られた部屋に連れて来られた。手には連邦災害対応管理庁 (FBDRA)と書かれたバッチを持っていた。

部屋の壁には「感染者の通報を。咳、不明瞭な発音、けいれん、感情変動」と書かれたポスターが貼られている。

目の前に女の兵士が現れ少年の足首に撒かれたベルトをきつく締めなおした。

「落下防止よ」とみえすいた嘘をつく兵士。少年に名前を聞き、足にある傷がどうして出来たか聞いた。だまったままの少年。

兵士「少しチクッとするからね」というと別の兵士が少年の首にトランシーバーみたいな機械をくっつけた。するとピーピー音が鳴り画面が赤色になる。

兵士はそれを見て表情を変えないまま少年に「お薬を我慢できたら、貴方の好物をあげるわ。おもちゃも好きなだけね。注射するだけだからね」と笑いかけ、別の兵士が又、背後から来て少年の腕に注射した。

「もう安全よ」と言って兵士は少年の手を握った。

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外では炎天下の中、男女が炎の中へ布にくるまった人間を投げ入れる作業をしていた。その作業員の1人の女が新しく来たトラックの荷台を見に来て嫌な顔をすると、横にいる男の肩を叩いた。

振り向く男、ジョエルだった。

女「私には無理だわ」と言ったのでジョエルが2台を見ると両手両足を縛られた子供の死体があった…ハイカットのスニーカーを履いている。

ジョエルは無表情のまま子供の死体を抱き抱えると炎の中へ投げ入れた。

 

ブザー音がなり仕事が終わると、ジョエルは給料をもらいに受付に行くと、そのまま次の儲かる仕事を頼む。ジョエルがいる町は荒れていて通りは、兵士が乗るジープが行き交っている。

外出禁止は午後6時から午前6時」と、書かれたポスターがあちこちに貼られていて靴紐が売られている事から物資も少ないようだ。

広場では人が集まっていて、兵士が拡声器を使い違反者の名をあげていて処罰すると言っていた。ジョエルも皆と同じように聞いていると、ライフルを持つ兵士が遠くにいてこちらを見ている。そしてジョエルに、こっちに来いと合図し奥へ消えた。

それを見てジョエルも兵士について行く。そして待っていた兵士に近づくと「ほらよ」と兵士がジョエルに札束を渡して来た。

数えるジョエル「5枚足りないぞ」というと兵士はくそッと言いたげな顔をしてアルミホイルの包みをジョエル渡す。中を見るとタバコが5本入っていた。

兵士「オキシか?」ジョエル「ハイドロだ」と答え、薬の売買が成立したようだ。

ジョエルはこの兵士に車を用意してくれと頼んでいた。兵士が言うには車の状態はあまり良くないがどうにか走るらしい。ジョエルはそれでも車を手に入れたいらしい。

兵士「忠告してやる。夜は出歩くなよ。今朝ファイアフライに兵士が2人やられた。それに時間外勤務で皆疲れ切っていて誤射が多いんだ。気をつけろ」

ジョエル「お前もな」

ジョエルが兵士がさって行く方の壁を見ると「闇の中にいる時こそ、光を探せ」とペンキで書かれていた。

 

ロバート「お前を騙そうとして計画したんじゃないんだ。悪かったな」と顔面を殴られた女性に言う。

テス「全部水に流せって?でなきゃアタシを殺す気なの?」

「違うよ」とロバートは否定した。

テス「アンタはアタシから代金を受け取り、品物を別人に売った。」とロバートの悪事を言うと

ロバート「テス、部下が君に暴力を奮って申し訳なかった。アンタの相棒がその顔を見たら…」と報復を気にしてる。

テスは知らない奴らにやられたと誤魔化すから、早く家に帰してくれと言った。

ロバートは、テスを解放するか迷っている。

するとバン!という爆音と共にテスが座っていた右側の壁が吹っ飛んだ。

煙と瓦礫がテスの上にのしかかる。気づくと隣にいた奴は死んでいた。テスは爆発で聞こえづらくなっていながらもフラフラ立ち上がり道路を歩いて行く。

街には「周囲の皆さんは、直ちに退去して指示があるまで戻らないでください。」とアナウンスが流れ始めた。

すると横からライフルを持った兵士達が来たのと出会してしまい、彼らはこちらの方向に発砲して来た。角に隠れるテス。

「ファイアフライだ!撃て!」

するとテスが隠れた建物の屋上から「ボストンを解放しろ!」と叫ぶ男がいて兵士達に向かってライフルを撃っているのが見えた。

耳を抑えてしゃがみ込むテス。テスは意を決してすっくと立ち上がると両手を広げてこちらにやって来た兵士達向かって「攻撃されている!」と大声で言ってかや近づいて行った。

兵士達はテスが来ると数人で腕などを掴み後ろ手にして地面に押さえつけて拘束した。

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