超低血圧、寒がりLyraです。もう、暖房つけてますわ。
そんな寒い中、断捨離を今日も実行。ついでに沢山ある本を整理!なぜなら、[ad#go4]ブックオフで20%アップ買取してたのを発見したから。今、売るか、かなり迷い中なのがあります。まえに大人買いしたコミックス。
スポンサーリンク[ad#go1]
美しい精密な筆力が素晴らしい「イノサン」坂本眞一さんの漫画です。
美しく生きてるかのような視線をこちらに投げかけるビジュアル。
実際に死刑執行人として、そして、人体の詳しい知識量から医師としても技量を発揮したシャルル=アンリ・サンソンを主人公にした漫画です。(昔は解体、解剖もした彼等は、人体を熟知していたから、医師としての技量があり、町の人に貢献する一面もありました。そして、ギロチン作った人だよ。
可愛らしい黒髪のナイーブな男子として生まれたシャルル=アンリ・サンソン。
彼は、その優しい素直な性格とは、真逆の運命を背負ってこの世に生まれて来ました。
なぜなら、彼は、お祖父さんの代から、代々このフランスで国王陛下直々に任命された、死刑執行人を一手に行う家系の本家の長男だから。
この話は、主に、そのシャルルの信念である「人が人を自らの手で殺めてはいけない。」と言う思いと、実際は、その手を血で染めて生きていかなくてはいけない運命との葛藤や、鬩ぎ合いを描いたお話です。
この漫画「イノサン」は、国王ルイ十六世の斬首刑の指揮を執った実在の死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンが、「処刑」「拷問」「解剖」などのエピソードの写実的な描写と、人間心理を克明に描く耽美な比喩表現が特徴で根強いファンを獲得しています。
イノサンは、青年漫画、歴史漫画
と認識されていますが、私には、少女漫画を読んでるような気持ちになりました。
絵も青年誌というより少女漫画の美しさが満載。
作者 坂本眞一さんは、かなりの漫画好きで、きっと、青年漫画だけでなく少女漫画やレディースコミックスなども熟読しておられると感じました。(出版社 集英社。掲載サイト 週刊ヤングジャンプ。
レーベル ヤングジャンプ・コミックス。発表号 2013年9号 – 2015年20号)
「イノサン」は、巻数 、全9巻ですが、話や登場人物は、そのままで、主役をシャルルから、シャルルの血の繋がらない妹で、女初の死刑執行人、マリージョセフを主人公に変えて、『イノサン Rouge』となって生まれ変わり物語は、続行していきます。
(出版社 は、集英社で同じだけど、
掲載誌 は、グランドジャンプにうつる。レーベル ヤングジャンプ・コミックスで同じ。発表号 2015年12号 –
巻数 既刊4巻)。
「イノサン」とはフランス語のInnocentで、英語の「イノセント」に相当する。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)2013年9号より連載2015年20号まで連載された。基本的に巻末に掲載されていたました。
フランス革命に生きた「処刑人」一族サンソン家の数奇な運命を描く歴史漫画で、安達正勝『死刑執行人サンソン』(集英社新書)が本作品の出典。つまり、原案になった作品です。
第17回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選出されるだけあって、綿密な歴史的事件と付け加えられたエピソードが上手く重なり合いとても現代風な色合いがあり読む物をストーリーに引き込みます。
人類史上最大級の革命でマリー・アントワネットや国王ルイ16世、名を轟かす革命家たちと交わり、革命の闇の立役者となった、シャルル=アンリ・サンソンの数奇な運命を描く歴史大河ドラマのようです。
先程、話したように、イノサンは大まかに2部構成なっていると言っても良いでしょう!
『イノサン』第1巻から第6巻では、処刑人の一族に生まれ社会から蔑まれ苦悩する少年期のシャルル=アンリ・サンソンが死刑廃止を願いながらも、ロベール=フランソワ・ダミアンの八つ裂き刑などを経て、人間的に成長?と言うか、運命を受け入れて行く様子や、サンソン家の家族の様子が主に描かれています。
次に、
『真紅のベルサイユ編』(『イノサン』第7巻から『イノサン Rouge』第2巻』)ではルイ15世時代末期のフランスに嫁ぐマリー・アントワネットの輿入れから、デュ・バリー夫人との対立、サンソン家とフランス王室との関わりが描かれていきます。
『蒼葬のベルサイユ編』(『イノサン Rouge』第3巻以降)ではルイ16世即位後の王室の様子、首飾り事件及び、八つ裂き刑に処されたダミアンの遺児・ジャックが率いる窃盗団とマリー=ジョゼフとの関わりが描かれています。
簡単にまとめると、
「イノサン」
舞台は18世紀パリ、王を頂点とした身分制度の時代。主人公シャルル=アンリ・サンソンは代々に亘ってパリの死刑執行人を務めるサンソン家四代目当主として生まれる。
死刑執行人は、国王から直々に任命される「正義の番人」であると同時に、処刑のための研鑽で得た技術や知識を医療行為を通じて社会に還元するも、時に苛烈な刑務の印象ばかりが先行するあまり、世間からは「死神」と蔑まされるという“矛盾”を抱えた過酷な職業であった(この時代、死刑執行は民衆に公開されており、残酷な処刑は重要な娯楽エンターテーメントであった)。シャルルは『ムッシュ・ド・パリ』と呼び恐れられる、その職を継ぐことに苦悩する。だが、「いつか死刑を無くす」ことを志して、死刑執行人を務め上げることを誓った。
「イノサン Rouge」
妻子に恵まれた主人公シャルルは家族らの生活や将来を優先するあまり、かつての父のように厳格で忠実に職務を全うする死刑執行人となったようにもみえるが、その中でも無慈悲な拷問や処刑の廃止をといった理想を実現にしようと模索していた。一方、宮廷衛官「プレヴォテ・ド・ロテル」である異母妹マリー=ジョセフは、野心ともいえる危険な理想を密かに抱きつつ、理不尽な身分社会に対し さざ波を立てていき、かつて恋愛関係にあったマリー・アントワネットにも恨みを抱いてゆく。
時代は財政危機によりインフレが悪化。サンソン家も国からの給金が滞る事態に。その頃、首飾り事件が動き出す。フランス激動の時代を迎えようとしていた。
スポンサーリンク[ad#go2]
登場人物も、備忘録として、、、。
※担当声優はVOMIC版のもの。
シャルル=アンリ・サンソン (Charles-Henri Sanson)
声 – 栗原類
本作品の主人公で、実在の人物である。美麗な容貌の持ち主で髪は暗色の直毛。命を重んじる純粋な性格ゆえに、社会から偏見を受ける処刑人である「ムッシュ・ド・パリ」の一族に生まれた運命に苦悩する人物として描かれている。
子供の頃には、処刑人になるための修業として解剖をさせられるが、耐えられずに嘔吐した経験がある。処刑人就任当初は未熟さを露呈するも、実務経験を重ねるごとに苦悩しつつも粛々と職務を遂行するようになる。やがて祖母と父が屋敷を去ると一族の長としての自覚が芽生え、初体験を済ませた以降は一転してプレイボーイとなった。おしゃれな美青年。
第2部「Rouge」では、父の様な厳格な執行人として描かれるも、罪人の恩赦まで考慮するなど必ずしも無慈悲ではない一面も残している。
マリー=ジョセフ・サンソン
シャルルの異母妹。長じてベルサイユの処刑人である「プレヴォテ・ド・ロテル」となる。金髪碧眼で男を魅惑する美しい容姿ながら、胆力の劣るシャルルとは対照的に勝ち気で、幼い頃から独自に解剖や処刑技術を学び、処刑人になることを希望していた。独学していたことをシャルルに知られてからは、兄からも教えを得ている。口癖は「最悪」で、男言葉で話す上に口が悪い。
6歳の頃に、ダミアンへの刑務中であったシャルルへ、女性にはタブーであった処刑台へ上がってまで助言したため帰宅後には祖母から折檻されたが、屈しなかったため、左胸に家紋の焼き印を入れられる。そこで唯一の理解者であったシャルルに救われ、処刑人になるが、神や王を敬うシャルルとは違い、「女は従順であれ」という社会にあって何者からも自由であることを希求し、己の望むことを実現するために人の心を弄んだり、手段を選ばない面があるなど、根本的な思想の違いからシャルルとは道を違えていく。そしてマリーが自由過ぎることを懸念し、統制下に置こうとするシャルルから逃れるため、ニコラ叔父の息子である従兄弟のジャン・ルイと形ばかりの結婚をし、シャルルから独立する。
処刑することに対しては積極的で、技量、天稟は申し分ないが、処刑を己の享楽のように捉え、罪人を弄ぶごとく刑を執行することもある。
斬新な理想を抱いていた初恋の人アランを、理不尽で傲慢な貴族によって失ってからは、貴族を憎み閉塞感に満ちた社会へ挑むようになる。
シャルル=ジャン・バチスト
声 – 磯部勉
シャルルの父親で実在の人物。サンソン家3代目当主。処刑人の跡取り息子としては心が繊細なシャルルを疎んじる人物として描かれる。脳梗塞で引退する。
「非情で冷徹」に刑務を遂行していると思われていたが、そのジャン・バチストの秘密の部屋は「贖罪の礼拝堂」であり、己と同じ弱さを秘めていたことを、シャルルは家督を継承して初めて知ることとなる。
アンヌ=マルト・デュビュ・サンソン
ジャン・バチストやニコラ=シャルルの母で、シャルルの祖母。「ラ・グンランドゥ・マルト(偉大なるおばあさま)」と呼ばれ、サンソン一族を率いる冷徹で豪胆な女傑として描かれる。
マリー=ジョセフを折檻した際に反撃されて顔を傷つけられてからは威厳を失い、出入りしていた職人と再婚してサンソン家から出てゆく。
ニコラ=シャルル・ガブリエル・サンソン(Nicolas-Charles Gabriel Sanson)
ジャン・バチストの弟で、シャルルの叔父。ベルサイユ宮廷直属処刑人である「プレヴォテ・ド・ロテル」兼ランスの処刑人を務める。パリでの八つ裂きの刑に際し、未熟な甥シャルルを助力するよう母に請われ、この機に「ムッシュ・ド・パリ」の座を奪おうと画策し取り仕切るも、見込みの甘さからシャルルやマリー=ジョセフにおくれをとり、刑の後に辞職し、修道僧となる。
アンドレ・ルグリ
刑場では助手も務めるサンソン家の使用人の1人で、ニコラの幼馴染。八つ裂き刑で陣頭指揮を執るニコラの指示で、必要な資材を用意する。のちにマリー=ジョセフ専属の従者となる。
マリー=アンヌ・サンソン
農家から嫁入りしたシャルルの妻。
アンリ・サンソンの母。
アンリ・サンソン(Henri Sanson)
シャルルとアンヌの長男。5歳で刑場での父の刑務を見学させられるも凄惨さに失神しており、また、死人の解剖による医術の学習や、サンソン邸で入院中の患者から言われた一言から、かつてのシャルルと同様に、家業への嫌悪感を募らせていた。しかし父と叔父の協同による新技術による救命手術をきっかけに、家業への嫌悪感は誇りへと変わり、ついには幼くして罪人に対する慈悲の心すら抱くようになる。
ルイ=シャルル・マルタン・サンソン(Louis-Charles Martin Sanson)
シャルルの異母弟でマリー=ジョセフの同母兄。シャルルからの依頼で麻酔薬「ダチュラ」を入手し、手術に用いた。切開部の縫合など優れた医術を兄からも認められている。
王族
ルイ=オーギュスト(Louis=Auguste)
ルイ15世の直系孫であり王位継承権2位の、まだ幼いベリー公として登場する、のちのルイ16世。内気な性格で、周囲からは凡愚と思われていた。しかしシャルルの弁論に心を動かされる。父の死に伴い、王太子となる。
ルイ・フィリップ2世(Louis Philippe II)
ルイ14世の弟を祖とする王族オルレアン家の公子。のちのオルレアン公。王族の立場をかさに、不謹慎な言動と気儘で放蕩な振る舞いを通す。自分より幼く暗愚に見えるオーギュストに王位継承権が優先されている事実[2]を快しとせず、王位を欲するあまりオーギュストを露骨に疎んじる。そればかりか内心ではルイ15世すら軽侮している。
マリー・アントワネット(Marie Antoinette)
政略結婚の為にフランスへ嫁がされたオーストリアの第11皇女。母国名はマリア・アントニア。
フランスへ入国する際に初めて会って以来、マリー=ジョセフに魅了されていく。
軍人・貴族
トーマス=アーサー・グリファン
フランス軍の元帥にしてジャン・バチストの旧友。イギリスとの戦争の敗戦の責を負わされ、処刑台へ上げられる。高潔で自由主義精神にあふれる軍官ではあるが、女であるマリー=ジョセフに対する「プレヴォテ・ド・ロテル」への推挙と口添えをシャルルに請われたときに、まだ10歳にもなっていなかったマリーの美しさに魅了され、推薦状の見返りとして幼いマリーの肢体を弄んでしまう。数年後、自身の処刑が初仕事であったマリーに復讐としてなぶり殺されそうになるが、友であったジャン・バチストの半身不随ながらも見事な剣技によって最期を遂げる。
ジョルジュ・ド・ラトゥール
グリファン元帥直属の若き連隊長で、侯爵。上官であるグリファンの刑死を不服として、処刑台でグリファンをなぶりものにしたマリー=ジョセフを闇討ちしようとしたあげくに失敗し、他にも冒涜と反逆的行為行ったために死刑判決を受け、ルイ・フィリップの思いつきで成功する見込みがなく、苦しみが長引くであろう処刑法である「立像斬首(デカピタシオン・ド・ラ・スタチュー)」で処されることになったが、処刑を受け持つことになったマリー=ジョセフに魅了され、その気持ちを利用したマリー=ジョセフの誘導と彼女の卓越な技量により成功した「立像斬首」によって死亡し、観衆を沸かす。
マルレ夫人
侯爵夫人。シャルルに好意を寄せるも、その正体を知った途端、態度を豹変する。
ド・リュクセ
伯爵。マリー=ジョセフの初恋の相手でもあった騎士アラン・ド・サン・ジェロームを殺害し、仲間とアランの施設を放火する。シャルルの見立てでも「(身分を保証された)貴族であっても無罪になるとは思えない」所業を偽証し、デュ・バリー夫人からの口添えを得て無罪となる。だがマリー=ジョセフの一計に嵌り、罪状を自白してしまう。
ジャンヌ・ド・ヴァロワ=サン=レミ
ヴァロア家の末裔サン・レミ男爵の娘。貧民窟で売春をしていたが、過激なSMプレイで客を殺害したためシャルルに捕縛され絞首刑で処刑される直前に、マリー・アントワネットの介入で恩赦される。
その他
グリゼル神父
シャルルの数少ない理解者だった家庭教師。病により怪異な容姿に変わり果てた神父。第1話で既に故人として描かれているが、回想やシャルルの啓示的ヴィジョンとして登場する。
マリー=ジャンヌ・ベキュー
修道院育ちで容姿の美しいパリのお針子。シャルルのファン。シャルルの初体験の相手。後のデュ・バリー夫人。
ロベール=フランソワ・ダミアン
パリ郊外の貧しい農民。シャルルと遭遇した際に弱り果てた息子を診察してもらうが、既に手遅れだった。せめて農機具を売り払って診察代を払おうとするが、それすら果たせず絶望する。その後、ルイ15世暗殺未遂事件を起こし拷問を伴う取り調べを受けるが黙秘を貫き、八つ裂きの刑となる。
マクシミリアン・ロベスピエール
シャルルの刑場の群集の一人として登場する、法律を学ぶ少年。利発で、他者を議論で圧倒する。
エレーヌ・ヴィルヌーブ
サンソン邸に運ばれた貴族出身の幼き妊婦。難産となってしまい、シャルル兄弟により母子ともに命を救われるが、富裕であるが平民の夫を故殺した罪により、出産後に処刑され、図らずも幼きアンリにムッシュ・ド・パリとしての自覚を促すこととなる人物。
アラン・ベルナール・シュバリエ・ド・サン・ジェローム
カリブ海のフランス人農園主と黒人奴隷との間に生まれた混血の青年で、黒髪と褐色の肌を持つ。マリー=ジョセフの初恋の相手で、貧しい子たちを喜ばせるためにマリー=ジョセフのリボンを勝手に失敬したことで知り合った。フランス中の子どもを幸せにするという理想のため、船乗りとして世界中を巡る旅に向かう際にはマリー=ジョセフをお互いの理想の実現を誓い合った。
世界の旅の中で、イギリスの立憲君主主義、中国の科挙、アメリカの自由主義の萌芽に触れ、帰国して「アラン自由学校」を設立し、身寄りの無い子どもたちを無償で学ばせ理想の実現に邁進していた頃に、処刑人となったマリー=ジョセフと再会したが、ド・リュクセとの諍いから逆恨みされて学校と子どもたちを燃やされ、自身も殺されてしまう。
連れていた白い猿「ブランカ」はアランの死後にマリー=ジョセフの相棒となる。
これだけ、各キャラクターも綿密に歴史と照らし合わせ、且つ、漫画としてのエンターテイメント性も光らせて、今、読んでも現実味あるように私たちに見せてしまうのだから、坂本真一さんは、凄い筆力の持ち主だと思う。
この、5巻から妹の死刑執行人マリー・ジョセフに主役の座が次第に移っていき、9巻でイノサンは、一度幕を閉じ、生まれ変わって、「イノサン・ルージュ」となり完全にシャルルからマリーの話になってしまいますが、この前半の、イノサンだけでも、フランスの死刑執行の話や、当時の貴族と平民の酷すぎる格差、その格差からの人民から湧き上がる非難の矛先を自分たち富裕層ではなく、罪人を罰することへ向けさせる=死刑執行に。人間心理を操作するために、残虐な処刑を利用していたんだな、というのがよ〜く理解できます!
あと、マリージョセフが作品の中で存在がギラギラと目立って来るのと同時に、もう1人のマリーこと、かの有名な、マリーアントワネットも登場!
そこからは、いきなり、あの有名な「ベルサイユのばら」の残酷版としても楽しめます。女性も嬉しくなるストーリーです。ベルばら好きは特にね。2度楽しめる。
そういや、今、東京ではマリーアントワネット展をやってるね!
何とタイムリーな話題!
この漫画「イノサン」は、かなりの残虐性、バイオレンスとエロティシズムに彩られたバージョンのベルサイユのばらだから、本家とは違うので気をつけて。
これ、初めて読んだ時、ベルサイユの薔薇のパクリじゃん!って、つい叫んでしまったもんね。ここは、池田理代子へのオマージュ?
だから、アンドレも出てきます!
ただ、ベルサイユのばらでは、アンドレは、オスカルと幼なじみだっただけど、こちらは、同年代ではなくアンドレが中年で、マリーはまだローティーン!
つまり、ナボコフのロリータみたいなベルばら!
アンドレが、この漫画ではオスカルキャラのマリージョセフを崇拝しまくった愛情を注ぐ中年だから、このイノサンでは、主人と下僕と言ったら言い過ぎだけど、身分の違いに葛藤していた同年代の恋愛話と違い、主従関係にプラスして、ロリコン話に転化してます。
おまけに、マリージョセフは、バイセクシャルの設定!
本当に、自己に果てしなくイノサン=純粋なのね!と私は感心したわ!マリー同士(アントワネットと)仲良く夜を共にしますしね。とても、開かれた世界。
シャルル=アンリ・サンソンが、イノサン=無垢な、イノセントそのもの純粋な人間として描かれているのが、残虐な筈の死刑執行人として似つかわしくない!という所が、初めはイノサンの話の主軸でした。
が、話が進むにつれて、イノサンな主人公アンリの心理が、いつの間にか執行人の仕事に従事するにつれ、イノサンさが曖昧になって行くのが物足りないところ。
そのせいか、話の軸がぶれたぶん、作者もマリー・ジョセフに気持ちが移って行ったんだと思いますね。
ただ単に、ベルばら好きだったのかもしれないけど、、、。
イノセントさ→イノサンさが無くなれば、タイトルとは真逆になる。
だから、自由奔放にやりたい放題やっている、つまり、自分の気持ちに素直な=イノサンなマリー・ジョセフを主人公に、ガンガン描きたくなるでしょう。話がイノサンでいられるから。
私が作者だったら、同じように、イノサンさを貫いて、マリージョセフを主役にして行っちゃいますよ!
漫画の主人公やキャラクターって生物だからね。
生きているから、たまに、描いている作者の想いを超えて勝手に動き出しちゃうことがあるんですよ。
しかし、本当に実在した人物だし、シャルル=アンリ・サンソンとして書物を出しているから、嘘じゃないんだろうけど、これを読むとフランス人が怖くなります、、、。
っておフランスの映画や文学が好きだから嫌いじゃないけどさ。ヨーロッパって歴史があるだけに残虐性が濃すぎるわ。
ナチスにしろ、民衆の不平不満を暴力性でコントロールするのがお決まりでローマにしろ、結局、ヨーロッパはそこなのね?と思うとね、、、人間として吐き気を催すのです。
ギロチン考案したりシャルルは、医者としても人々に貢献したりいい一面も垣間見れます。多分、罪滅ぼしだよね。天に召されたい為かなぁ?
ギロチンも苦しまずに確実に天国へいけるようにと、シャルルは考えたんでしょう。
毎日、ひどい時は何百人と処刑するからシャルルもシャルルの父親もおかしくなってるからね、、、。
それにしても、シャルル達に、あれこれ命令したベルサイユ宮殿の富裕層が1番、怖すぎます!
王族は血が平民と違い、高貴な青い色をしている、とか、どこの国も昔は民衆心理を左右させる汚い術を熟知していて、卑劣だわ。
初めは、弱くて、無垢なイノサンな心の持ち主だった少年が、如何にしてフランス国の代々、死刑執行人の長としてたいせいしていくか?という作品で、次第に妹のマリー・ジョセフの殺戮とベルばら系のミュージカルも楽しめる漫画へと移行していくのが楽しめる異色な作品です。
気になったひとはチェックしてくださいね!
デュパリー夫人との揉め事の挨拶戦争やら、ルイ公が貞操を守ろうとしたり、マリー・アントワネットがあらまぁ、なお転婆さんと過激さがあったり、マリージョセフが両刀ですし、楽しめる大人も多いでしょう。
私は、マリージョセフの髪型が片側だけのモヒカンだから、パンク好きの私はそこがツボでした。オスカルのファッションと凄くマッチングして似合ってるからね!
あと、漫画では久しぶりにミュージカル調になるのが笑えた!
スポンサーリンク[ad#go2]
9巻でいきなり出てきますよ!これ、賛否両論だろうね。宝塚だから!
私は宝塚ファンでは、決してありません!小さい時に親に連れられて宝塚まで見に行ったけど、やられなかった類だった。
だけど、漫画としては少女漫画にたまにあったし、(はいからさんが通るとか、)
それを、青年漫画で本気でやるのは面白い!と拍手します、その勇気に!
私は、残虐なシーンやエロばかりだから、期待と違ったかなぁ、、、でも、絵が綺麗でしょう?だから、捨てられなかったんですぅ 、、、。
でも読んでいて気持ち悪くなる時が多いから、、、。家に置いておくのもなんだしね。
他にも溜まりに溜まった中から、幾つか本とCDを断捨離中。
それは、また次の機会に、、、。
最後に、シャルル=アンリ・サンソンの人物像を説明しておきますね。
興味がある方は、参考にどうぞ。
この顔の違い(*´∀`*)
Eugène Lampsoniusによる肖像画
シャルル=アンリ・サンソン (Charles-Henri Sanson,1739年2月15日 – 1806年7月4日)は、フランス革命期の死刑執行人で、パリの死刑執行人を勤めたサンソン家の4代目当主。
ルイ16世やマリー・アントワネット、エベール、デムーラン、ダントン、ラヴォアジエ、ロベスピエール、サン=ジュスト、クートンといった著名人の処刑のほとんどに関わった。
人物
ルイ16世を処刑するサンソン(1798年の画)
信心深く、自らを厳しく律する人物だったと言われている。また、当時としては異例なほど身分の分け隔てなく、どの身分にも偏見を抱かない平等論者だったといわれるが、これは死刑執行人が社会の最底辺であり最も偏見を受けながら貴族並みの暮らしをしているという自身の立場によるところが大きいと言われている。
サンソンは死刑執行人という立場でありながら、熱心な死刑廃止論者だった。何度も死刑廃止の嘆願書を出しているが実現することはなく、逆に人類史上2番目に多くの死刑を執行する結果になっている。死刑制度が廃止になることが死刑執行人という職から自分が解放される唯一の方法であると考えていたと手記に書き残している。
シャルル=アンリ・サンソン によって処刑されるルイ16世
皮肉にも彼自身は王党派であった。ルイ16世を熱心に崇拝しており、自分が処刑するという結果になってしまったことを生涯悔いていた。フランス革命当時はルイ16世のためにミサを捧げることは死刑になるほどの重罪でありながら、神父を匿って秘密ミサを上げていたという。
また、デュ・バリー夫人とは青年時代に恋人であった時期があるが、当時の王族関係者の例にもれず、サンソンの手で処刑された。
老年の夫人は他の受刑者達とは違い泣き叫び大声で命乞いをしたため、夫人を処刑することに処刑人と民衆はは大いに狼狽したらしく、「みんなデュ・バリー夫人のように泣き叫び命乞いをすればよかったのだ。そうすれば、人々も事の重大さに気付き、恐怖政治も早く終わっていたのではないだろうか」とサンソンは日誌に書き記している。
医師として
サンソン家は死刑執行人の本業を持つ一方で医師としての仕事も行っていた。収入は医師としての収入が大半を占めていたと言われている。医師としての技術は当時のヨーロッパの平均的な水準を上回っていたと言われており、貴族から庶民まで幅広く治療したと言われている。シャルル=アンリ・サンソンの時代に詳細な医学書が書き起こされ、のちのサンソン家の子孫はこれを元に医療を行っていた。
サンソン家の医学は当時の大学などで教えられていた医学とは異なる独自の体系を持っていた。そもそも、死刑執行人の一族は学校に通うことができず、医者に診て貰うこともできなかったため正規の教育を受けることができなかった。そんな中で独自に編み出された医術を用いていた。死刑執行人につきまとう不気味なイメージから、周りからは呪術的な医術と思われていたようである。しかし、その医療技術は徹底して現実主義的なものであり、当時の医学界で主流だったオカルト的な、現代医学からみて非科学的な治療は行わなかった。実際に、医師に見放された難病の治療に成功した事例が数多く伝えられている。
当時の死刑執行人は死体の保管も行っており、サンソン家では死体を解剖して研究を行っていた。また、死刑執行人は鞭打ちなどの刑罰も行っており、人間の身体をどこまで傷つけても死なないか、後遺症が残らないか詳細に知っていたという。身体に穴を開けると言った刑罰ではどこに穴を開ければ後遺症が少ないか徹底的に研究しており、サンソン家に刑罰を受けた人間はその後の存命率が高かったと言われている。サンソンは刑罰で自分が傷つけた相手の治療を熱心に行っていた。
経歴
1739年2月15日 パリでシャルル=ジャン・バチスト・サンソンの長男として生まれる。
ルーアンの学校に入学するが、2年目で処刑人の子供であることが知られてしまい、学校を辞める。
グリゼル神父を家庭教師として学ぶ。
1754年 父であるシャルル=ジャン・バチスト・サンソンが病に倒れ半身不随になったため、15歳で死刑執行人代理の職に就く。
16歳の時、最初の処刑を行う。
1757年3月27日 ロベール=フランソワ・ダミアンに八つ裂きの刑が行われる。これがフランスで最後の八つ裂きの刑となった。
1765年1月20日 マリー・アンヌ・ジュジェと結婚。
1767年 息子アンリ・サンソンが生まれる。
1769年 息子ガブリエルが生まれる。
1778年8月 父であるシャルル=ジャン・バチスト・サンソンが正式に引退してムッシュ・ド・パリの称号を叙任して死刑執行人に就任する。
1792年4月25日 最初のギロチンによる死刑が行われる。
1792年 次男ガブリエルが処刑台から転落死する。
1793年1月21日 ルイ16世を処刑する。
1794年7月28日 マクシミリアン・ロベスピエールを処刑する。
1795年 息子のアンリに職を譲って引退する。
1806年 皇帝ナポレオン1世に謁見する。この年7月4日に死去。
彼が死刑執行人を務めた時期はフランス革命と恐怖政治のただ中であったことと、ギロチンの導入により機械的連続斬首が可能になったことが相まって、この恐怖政治の時期だけで二千七百数十名を処刑した。これはヨーロッパの公的な死刑執行人としては、ヴァイマル共和政からナチス・ドイツ敗北までのドイツで3,165人の死刑を執行したヨハン・ライヒハートに次ぐ人数である。旧来の処刑法では不可能な数であり、ギロチンの登場なくしてはあり得ないことであった。
関連作品
サンソンがモデルとなった作品
荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険Part7』 – 荒木自身が『死刑執行人サンソン』の広告の中で、主人公であるジャイロ・ツェペリのモデルと公言している。
オノレ・ド・バルザック『恐怖時代の一挿話』
Fate/Grand Order – 作中のサーヴァントの内の一騎として登場。
Biographie Charles-Henri Sanson
先代:
シャルル=ジャン・バチスト・サンソン
ムッシュ・ド・パリ
1778年 – 1806年
次代:
アンリ・サンソン
ブックオフの査定や、使い方について続きはこちら!
スポンサーリンク[ad#go1]
[ad#go5]