INVSN【Förlorad】和訳解説 INVSNについて 凍てつくスウェーデンから From Frozen Sweden

スウェーデンは未だにHard Rock ハードロックやHeavy Metal ヘヴィメタルが大人気でフェスも単一カテゴリーでやっても「メタルのメッカか?!」と思うほどの大盛況と随分前にこのブログで書いた。

そして街自体が音楽を自然に楽しめる環境があると言う感じとも書いたのだが、日本みたいに歌謡曲主体で売れるようなことはないし、アメリカみたいにHip Hopやラップしか聞かないよという姿勢を取らないとハブられるという縛りもない。

ほんと自由な感じで大好きだ。パンクもゴスもヨーロッパ圏だと根強い人気で時代が止まってるんじゃないか?と思うくらい。

Lyraにはこの感じが「自分が好きならいいじゃん?」と自由に感じてホッコリしてしまう。

そんな時代が止まったようなサウンドが聞きたくなって聴いていたらこのINVSNを紹介したくなって、和訳していたのだがUPせずに又もや数年放置したままだったのに今気づいて「リアルタイムで書いていたのに〜」と焦りながら書いています(笑)。

一昔前のポストパンクだけど、聴いてると心地よい。どこか懐かしい冷えた感じが胸をざわつかせる。

どこかで出会ったような風景が頭に広がる。そして聞いたばかりなのにもう2度と帰らないあの時を少し痛みを感じて思い出す自分に出会うにちがいない。

今日Lyraが和訳&解説するのは、スウェーデンのウメオ出身のポストパンクバンド、INVSN です。

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INVSN (「インベイジョン」と発音) は、元々はパンクバンド、Umeåから派生したバンド。Refused and The (International) Noise Conspiracyですでに知られていた Dennis Lyxzén デニス・リクセンのソロプロジェクトとしての The Lost Partyとして結成された。このプロジェクトの初期の音楽は彼の以前の音楽活動よりも著しくフォーク的でソフトなものであった。

今日Lyraが和訳する曲はその初期の時代のInvsnのミニアルバム 『Saker som jag sagt till natten』に収録されているシングル【Förlorad】。

詳しい解説はLyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!

(アルバムがもう廃盤になったのでINVSNのまだあるアルバムを掲載しておきますね。)

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INVSN (pronounced “Invasion”) is a Swedish post-punk band from Umeå. Originally formed as The Lost Party as a solo project for Dennis Lyxzén, already known for the punk bands Refused and The (International) Noise Conspiracy, the project’s early music was notably more folkish and softer than his prior music endeavors.

=Förlorad=

Jag söker värmen när det blivit kallt
Man ska tro på någonting, men fan inte allt
Dom flesta jag känner har kanske hittat hem
Men en sån som jag, jag letar ju än
Letar personer med gränder och vrår
Letar mig själv så gott som det går
Ibland är det självklart, då står tiden still
Du får stanna hos mig så länge du vill

En knuten näve och en utsträckt
Famnen av föreningar, långt från perfekt
Klyschrona är nötta, det är också vi

Om vi inte gör det ihop kan vi låta bli
Bara tillsammans kan vi betyda nått
Det har inte dom andra aldrig riktigt förstått
Vi river allt och bygger en ny värld
Det bästa av allt är att du är här

Har alltid känt mig helt utanför
Helt utanför det dom andra gör
För är ju manisk det är känsliga så
Kastat er inbjudan år efter år
Bortom en hemma, varför fan är du här
Ibland brunskjortor i en idelös värld
Ibland kappvändarna och fegisarna
Dig vid min sida är allt jag vill ha

Jag är förlorad
Jag är förlorad
Jag är förlorad
Jag är förlorad
i dig

 

寒くなると温もりを求めてしまう

何かを信じなければならないけど

すべてを信じる必要はないんだ

俺が知っている人のほとんどは

おそらく故郷を見つけただろう

でも俺のような人間は

未だに探しているのさ

 

隅々まで気の利いた人を求めてるよ

できる限り最高の自分を探して

言うまでもないけどね

時間が止まってしまうことがある

好きなだけ俺と一緒にいてもいいよ

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握りこぶしと

伸ばした拳が

1 つずつ

完璧とは程遠いな

つながりを受け入れ

クライシュロナは疲れている

俺たちももう疲れたぜ

 

一緒にやらないなら

諦めてもいいよ

一緒にいるだけでも

何か意味はあるさ

他の人たちは

それをまったく理解していない

すべてを壊し

新しい世界を築く

何よりも

君がここにいるじゃないか

 

いつも疎外感を感じていたよ

他の人がやっている事から

完全に外れている

躁状態だから

あんなに敏感とは

毎年招待状を投げる

一つの家を越えて

一体なぜここにいるの?

アイドルの世界で

時々茶色のシャツ

時にはターンコートや

臆病者も

俺のそばにいる君だけが

俺が望むすべて

道に迷ってしまったぜ

道に迷ったぜ

道に迷ったぜ

道に迷ったぜ

君に

 

INVSNとは

音が一昔前のイギリスのサウンドだと感じて好きになったバンドがINVSN。社会正義の反抗的な精神は、元リフューズドのフロントマン、デニス・リクゼンが率いる熱狂的ポストパンクの精神を持つ INVSN に浸透している。

今は、マッシステリやデポルティーズなど、スウェーデンの象徴的なロックとパンクのアーティストのさまざまなメンバーが集まって現在のバンド構成はなりたっている。

前進バンドLost Patrol

バンドは以前にロスト・パトロール・バンドという名前で活動していたのだが、アメリカのグループ、ザ・ロスト・パトロールがその名前の北米の商標を持っているため、彼らは数年後にINVSN インベイジョネンに変更することを余儀なくされた。そして面白いことに、名前が変わると同時に音楽性も変わり、バンドはスウェーデン語で曲を書き始めていく。

1999年、Denis は政治的な雰囲気で書かれた『ソング・イン・ザ・キー・オブ・レジスタンス』というタイトルのアルバムをリリース。このアルバムはさまざまな反応があり、批評家たちはこのアルバムが作者のパンクのルーツから逸脱していることを嘆いた。そして中には、音楽作品を多様化するDenis の能力に感銘を受けたものもいた。

しばらく活動がなくなるが、2003年に『Songs Away Away』で復帰。Denis によれば、このアルバムは前作と同じように破壊的で政治的なものになるはずだったが、人間関係の問題により、最終的には感情の爆発となったという。

デヴィッド・サンドストロム (リフューズド)、ステファン・グランバーグ (ランディ)、リサ・ミスコフスキーなどのゲストが、このアルバムをDenis の最も実験的なアルバムの 1 つにするのに貢献している。

2005年、バーニング・ハート・レコードは、ザ・ロスト・パトロールがリクセンのソロ・プロジェクトから本格的なバンドに成長したと報告した。これは、2005 年のアルバム『The Lost Patrol Band』のタイトルに反映されている。このアルバムはスタイルのさらなる変化も表しており、今回は 1970 年代/80 年代のパンクとパワー ポップの明るいサウンドがある。

2013年にグループはRazor & Tieと契約し、名前をINVSNに変更。2010年、InvasionenはスウェーデンのSony Musicからデビュー・アルバム『Hela Världen Briner』をリリース。このレコードのビニール版はデニス自身のレーベル、Ny Våg Recordsからリリースされた。リリース後ロバート・ペターソンは自身のバンド、マッシステリに集中するためにバンドを脱退してしまう。

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リチャード・エステルマンが代わりにベースを担当。アルバムはスウェーデンでのみリリースされ、歌詞もスウェーデン語だったので、彼らは主にスウェーデンをツアーするだけだったが、スペインでもいくつかのショーを行った。

1st『Hela Världen Briner』は、初期のスウェーデンのパンク・ロックへのオマージュ。

2011 年の秋2ndアルバム『Saker Som jag Sagt Till Natten』が再び Sony Music からリリース。このアルバムはスウェーデンで好評を博し、直後にマッヒステリのサラ・アルムグレンがベースでバンドに加わり、一方エステルマンはアンダース・ステンバーグがリッケ・リーとツアーを行ったためギターに移った。このアルバムは前作よりもダークでシリアスなサウンドだ。

2011年スカンジナビアツアーの前に中国ツアーも行った。 2012年、デニス・リクゼンがリフューズド再結成に参加したため、バンドはほぼ休止状態になる。彼らはそれでもなんとか20以上のショーをプレイし、最終的に次のレコードに収録されることになる曲を書き上げた。

INVSN

2013年、グループは3rd アルバムをレコーディングと共にRazor & Tieと契約。名前をINVSN(「インベイジョン」と発音)に変更。 INVSNというタイトルのこのレコードは、国際リリース用に英語で録音され、スウェーデン国内でリリースするためにスウェーデン語で録音されている。 アルバムの英語版は9月24日にリリース。バンドはマイナス・ザ・ベアをサポートする北米ツアーに。だがツアー前に、リチャード・エステルマンがツアー任務を辞任し、代わりにクリスティーナ・カールソンとカイサ・バーグステンが参加。2013年から2014年にかけ、バンドは世界中で110以上のショーを行い、その中には北米ツアー2回、キューバ旅行、そしてAgainst Me!とのヨーロッパツアーも。このアルバムはヨーロッパでは発売されたが、レーベル側の関心がなかったため、アメリカではあまり話題にならなかった。

2014年、彼らはソニーミュージックから【Hjärtat】という曲を収録した限定アナログ盤7インチと、ロサンゼルスのシスター・ミステリーとのスプリット7インチをリリース。 11月Echo & The Bunnymen とともにイギリスで短いツアーを行った。

2015 年 Refused の新記録により、INVSN は活動はあまりしなく、秋にザ・ソフト・ムーンとともに短期間のスカンジナビア・ツアーを行うくらい。

2016年、INVSNはスウェーデンの新しいレーベル、Woah Dadと契約し、北欧諸国で10月21日にリリース予定のアルバム「The Beautiful Stories」からの最初のシングル「Immer Zu」をリリースした。バンドは最終的に新しいレコードレーベル、クラウズ・ヒル・ミュージックに変更。

2022年6月3日、バンドはINVSN名義で3枚目のスタジオ・アルバム『レット・ザ・ナイト・ラヴ・ユー』をリリースし、レコードレーベルから直接アルバムを購入した人には2つのデジタルボーナストラックがついている。

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熟練メンバー

メンバーは全員、スウェーデンの影響力のあるパンクやロックバンドで演奏した経験があるだけあり大御所感がある安定したサウンドのバンドだ。

Dennis Lyxzénは、Refused のリード・ボーカリストとして最もよく知られているが、The (International) Noise Conspiracy、AC4 などのバンドでも演奏している。彼はブラッディ・ビートルーツのツアー・メンバーでもある。

Anders Stenberg は、高く評価されているスウェーデンのバンド、The Deportees のメンバーであり、Lykke Li のバンドのツアー メンバー。

Christina Karlsson は、INVSN での演奏のほかに、Frida Selander、Tiger Forest Cat、Honungsvägen などのバンドやアーティストとも共演している。

サラ・アルムグレンは、スウェーデン初の全員女性ストレートエッジ・バンド、ザ・ドーナツのメンバーだったし、その後、The (International) Noise Conspiracyでキーボードとギターを演奏し、The ViciousやMasshysteriなどのバンドで演奏し、Marit BergmanやSahara Hotnightsとツアーを行った。

アンドレ・サンドストロムはスウェーデンのハードコア・スラッシャーDS-13出身で、ヴィシャスやアックス・ヴァイルヘッズでもプレイしたことがある。

【Förlorad】について

INVSNの5 年ぶりの LP で、激しく、暗く、陰鬱な人生観を、不穏なほど現代的でありながら本質的に時代を超えたものとして表現しているアルバムの曲なためダークなサウンドでヒリヒリした作品になっている。

後に出る『Let The Night Love You』は、この作品をより病的な壮大さと終末論的な誇大妄想に突き動かされた、暗く暗いアルバムになっている。

 

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廃墟と灰になった都市、崩壊しつつある社会、何があってもしっかりと持ち続ける人々への歌。

悲しげだけど暗黒ではなくて、どこかまだ逃げ場が残されている。まるで上手く人間関係をこなしていくための最小なテクニックみたいだ。

上手く行かない人間関係や居場所のなさから来る疎外感。それとうまくやっていくのが大人というもの。だから何となく痛みや疲れから目を逸らしながらも生きていく。

そんな大人の気持ちを歌いながら、まだ居場所を探して迷い続けてるという歌詞が、世知辛い世の中でどうにか生きてる人達の胸を打つだろう。

行きつ戻りつ。

それが今の現代人のステレオタイプかも。

その諦めのような、まだ諦め切れない子供のみたいな大人達に捧げる歌が【Förlorad】なのだ。

諦められずに迷いながら歩き続ける歌詞に、ひんやりした懐かしいサウンドが合わさると、何故か優しく感じてしまう。

冷え過ぎて感覚がなくなる…そんな麻痺した世界観。このバンドを聞いて、出身どうこうでなく音だけでスウェーデンの空気に似てると感じたのは、この麻痺した感じだからね。

痛すぎて辛すぎて麻痺してしまう…

耐えてながら生きている色んな人間たちの顔が浮かんでくるよ。

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A rebellious spirit of social justice is hugely prevalent in INVSN, the feverish post-punk camaraderie led by Refused frontman, Dennis Lyxzén and completed by a cross-section of members from iconic Swedish rock and punk acts like Masshysteri and Deportees. On their first LP in five years, INVSN offer an intense, dark, and brooding outlook on life both disturbingly current and essentially timeless. Let The Night Love You is driven by an epic sense of morbid grandeur and apocalyptic megalomania, a dark and bleak album. Songs for cities in ruins and ashes, for societies falling apart and for people holding tight no matter what.

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Members

Current members
  • Dennis Lyxzén – lead vocals, guitars (1999–present)
  • Anders Stenberg – guitars, keyboards, backing vocals (2004–present)
  • André Sandström – drums, percussion, backing vocals (2004–present)
  • Sara Almgren – bass, backing vocals (2011–present)
  • Christina Karlsson – keyboards, synthesizers, backing vocals (2013–present)
Former members
  • Kajsa Bergsten – guitars, backing vocals (2013–2015)
  • Stefan Granberg – bass, guitars, backing vocals (2004–2005)
  • Robert Pettersson – bass, backing vocals (2004–2010)
  • Richard Österman – bass, backing vocals (2010–2011); guitars, backing vocals (2010–2011)
  • Daniel Berglund – percussion (2004–2005)
  • Jonas Lidström – keyboards, organ, backing vocals (2004–2005)

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