
リリーがまたもやペニーワイズのターゲットになり、スーパーの中で恐ろしい体験をしてしまった前回の【IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー”それ”が見えたら,終わり。】。
この躙り寄る恐怖が後味悪くしばらく残るのでしばらくの間、物音がするとビクッとなってしまいますね。これがITの魅力でもあります。
今回の第3話は、いままでより恐怖が広がっていく。
そしてペニーワイズが自己主張し出す、惨劇の前の序章みたいなストーリーになっています。
現在と過去か絡み合い、この恐怖を生み出している。土地が人を呼び,人が悪を呼び起こすみたいだ。
今日Lyraが紹介するのは【IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー】第3話です。
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詳しくあらすじ 解説 感想を書いて行くので,まだ見ていない人は予習に、見た人は何回も読んで【IT】の面白さと恐怖を味わってくださいね。復習にもどうぞ!
*前回の第2話は、こちら→【IT/ イット ウェルカム・トゥ・デリー “それ”が見えたら、終わり。】シーズン1第2話 ネタバレ あらすじ 解説「ここはアメリカじゃない、デリーだ」感想
あらすじ【IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー “それ”が見えたら,終わり。】第3話『目に見えるもの』
Epi.3 “Now You See It (Welcome To Derry)”
1908年、若きフランシス・ショーはカーニバルを訪れた。色々な出し物がある中、赤い風船を持って座っているピエロに目が行った。するとその場所から団長がやって来て、見世物小屋のアトラクションに誘われたフランスは、中に入る。
真っ暗な中、いきなり「側においで」という声がした。フランシスが近寄ると片目を失った老人が現れ「見えてきたか?」と脅されてしまい怖くなったフランシスはカーニバルから逃げ出した。
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そとで息子を探していた父モンティがフランシスを見つけ、彼を家まで送り届けることにする。「戦利品だぞ、お前にあげよう」と言って祭りで手に入れたパチンコをあげた。
送る途中、車が故障したため父が修理することになり、父は水を買ってこい」と小銭を渡す。フランシスは,道端で水を売っていた先住民の少女ローズと出会った。
「お金があと5セント足りないわよ」と言われたフランシス。だがパチンコに興味を示したローズにはい、と渡して水をもらうことに成功。この出会いがきっかけで、二人は友情を育んで行った。
ある日,いつものように森で遊んでいると、フランシスは調子に乗って危険区域にはいりこんでしまう。そこで帰り道がわからなくなり怖がっていると、見せもの小屋にいた老人が出て来てフランシスを追いかけて来た。走り逃げるフランシスを追いかけながら老人は巨大な怪物に変身し、フランシスに食らいつこうとする。がローズはパチンコでその怪物を撃ち、二人は森から脱出することができた。
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1962年、リリーはジュニパー・ヒル精神病院にいた。医師は「リリーに投薬しましたが、これでダメなら拘束するしかないですね」と母親に話している。母親がリリーはどこか尋ねると医師は、リリーは退院する時に仲良くなった清掃係の女性に別れを告げていると答えた。
清掃係の女性イングリッド「貴方は賢い子。きっと乗り越えられるわ」とリリーを励ました。
リリーは、ロニーの父が逮捕されたが,ロニーは親友ではないし、もし本当のことを話したらまたこの病院に連れ戻されると顔を顰めた。
イングリッドは「私の父は良く人生は旅だ、と話していたわ。でも大切なのは誰と旅をするか?よ。ロニーは大切な人に思えるわ」と微笑んだ。
そしてリリーが大切にしてるブレスレットを手首につけてあげながら「貴方はありえないものを見たのよね?私は信じるわ。でも大抵の人は見えるものしか信じない、それも自分で見たものしかね」と語った。

その頃,檻の中に入れられているロニーの父親ハンクの所へ署長がやって来て、持っていたタバコを取り出し、手に取ると父親にも渡す。ハンクは「エンバシーの方が良かった」と自分が吸う銘柄を言うと署長はニヤニヤして聞いている。
署長「エンバシーとはな、てっきりポールモールだと。エンバシーはアメリカではめったに吸う奴が少ない。」と珍しいことを強調した。署長がポールモールのCM話をしてロニーの父親が間違いを指摘すると
「お前は映画に詳しいってか。それがお前の専門分野なら、俺の専門分野は嘘つきさ。遠くからでも嘘つきの臭いは嗅ぎ分けられるんだ」と父親を嘘つき呼ばわりして来た。
事件の夜、家にいたと言い張る父親に署長は,「夜の11時半頃に通りを歩いているお前を見たと言う証言があるんだよ」とタバコの煙を吐いた。そして現場に落ちていたエンバシーの煙草の箱を見せた。
「汝,嘘をつくなかれ」
署長は「俺はやっていない」と一生懸命否定するハンクに「子供殺しが刑務所に行ったらどうなるか知ってるか?君がいなくなると寂しくなるな」と嫌味を言うと出て行った。
その頃,娘のロニーは登校していて高校中の生徒たちの非難のまなざしに晒されていた。自分のロッカーの場所に来ると扉に口紅で「ぶつ切りハンクは極刑」と書かれていた。ロニーは気丈に振る舞っていたが、文字を見て歯を食いしばり急いで文字を両手でゴシゴシと擦り消した。
それを見ていたウィルとリッチ。
リッチ「父親は直ぐに逮捕されたらしいから証拠が見つかったんだろうな。この国は無実の者を牢屋にはいれない」とウィルに話すが,ウィルはロニーが殺人者の子供には見えないと言う。

両手で落書きを消して手が口紅の真っ赤に染まってしまったロニーが女子トイレで洗っていると、リリーが保健室からアルコールを借りて来たと言って持って来た。
ロニーは父親が窮地に立たされている元凶である人間なんかと口を聞くもんか、と怒った。
リリー「警察に何を見たか話すわ。ことを正したいの。それにまたスーパーで見たのよ、パパをね」とリリーは,スーパーの中で起きた幻覚について話し合った。
「見たことを話したら誰も信じてくれないし,また病院送りになって変人扱いされるし、前よりひどくなったって言われたわ。真実を話しても誰も信じてくれない…『人は自分で見たことしか信じないのよ』証拠がないとダメだわ。」と話すと無視していたロニーが顔を上げた。
そしてリリーは、カメラを取り出した。
「写真に証拠を収められたとしても、写真屋なんかに持って行ったら没収されるわ。アタシは現像なんか出来ないよ、アンタは?」と不安そうに言うとリリーも現像のやり方を知らないけど誰かやってくれる人がいるはずだと言う。
そして2人はウィルと会い、映画館で見たフィルムの現像を依頼する。
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軍では、ショウ大佐が回収された車が1935年製で、ギャングによる虐殺の際にアル・ブラッドリーが所有していた車だと知らされる。
ショウ「それもそうだ。我々が探しているものは、車の発明から3世紀ほど前のものだ」
フラーは「そのギャングの車は正気を失った街の人々に襲われた時のものです。街の人々がギャング達を皆殺しにしたんです。その時の記録には,”何かが現れた”と書かれていました」とフラーは報告する。
ショウ大佐は,ため息をつくとハロランの能力のお陰で掘り当てたが,目標の物体には近づいていないため上空から標的を見つけようと話した。
フラーは上空で何かあったら大変だからと言ったが,大佐は、武器を見つけるには現場に近づく必要があると考えて「ハンロンが彼を守るから大丈夫」と強行することになった。
「それにある物が彼を導いてくれるはず」と言うとデスクの引き出しからフィリーズの箱を取り出す大佐。「これは、大昔、アレへと痕跡を残した物だ」と大佐は箱を見つめた。
フラーは、ショウに指示されたため、ハロランにリロイとポーリーが操縦する飛行機に同行するよう指示した。
ショウは、ハロランに協力してもらうため、そして目的の物を探し当てるための道具を渡していた。それはフィリーズの箱であり、その中には葉巻ではなく、昔手に入れてローズにあげたフランシス・ショウの少年時代のあのパチンコがあった。
飛行機が上空を飛行中、リロイは心配になりフィリーズの箱の中身は何なのか聞くが,ハロランは「言っても無駄」と話さない。
そしてハロランは、そのショウ大佐のパチンコをゆっくりと触る。
「東に方向転換しろ」と震えながらハロランがリロイとポーリーに指示した。
幼少時代、ローズはパチンコで妖怪になった巨大化した老人を倒してフランシスを救い、2人はどうにか森の外へと出ることができた。
走っていたのに、いきなりローズがたちどまったのでフランシスは心配して「逃げよう」と叫ぶが,「バケモノは森の外には出れないから安心だ」とローズは答えた。何故だか理由を聞くフランシスにローズは「秘密は守れる?」と聞いた。

成人したローズは、あの骨董屋の女将、リロイがウィルへのプレゼントを買った店の店主の女性だった。
彼女は今、居留地の皆と1年以上何かを探して土地を掘りまくっている軍の連中をやめさせる会議に参加していた。
そこへ甥が来て(双眼鏡で,軍が土地を掘っているのを監視していた連中の1人)見つかった車が、1935年の虐殺の時のギャングの1人、アルブラッドリーの車だと話した。
どうにかしようと言い出す甥にローズは、「あなた達は関与してはダメよ」と忠告するローズ。
話し合いは進むが全く決まらないため「行政には話し合いを求めてきたが、ずっと無視されている」とリーダーが話すとローズは立ち上がり
「強気に出ましよう。停止通告書からはじめたら?」というと座った。
甥がそんなの相手にされないと言うとローズは、「私はね,彼らを止めたくないの。何をしてるかわかるまではね」と言って会議室から出て行った。
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リロイ達が操縦する飛行機では、フランシスの(ショウ大佐の子供の頃の)パチンコに触れて力を発揮しているハロランが,震えていた。
ポーリーがハロランの名前を呼ぶが、ハロランはパチンコに触れて目を瞑ったまま震えて小さな声を出しているだけ。リロイも訳が分からないが操縦するしかない。
ポーリー「他の基地の噂を聞いたけどよ。ヤギに超能力を使う実験してるって。これもそうなのか?」
リロイは司令室にハロランに呼びかけても無反応だから基地に戻って良いか聞くと、まだ実験を続行しろと言う。
すると飛行機の中でパイロット側と反対側にある荷物用の場所に違和感を感じたハロランは、歩き出した。遠くの方で自分を呼び止めるリロイの声が聞こえていた。ハロランは気にせず、後ろの方へと歩いていく。
見ると足元に水が溜まって来た。そしていきなり鋼鉄の分厚い扉がしまり、鍵がかかる音がした…ハロランは、前方にある操縦席と分断されてしまったのだ。
そこは,真っ暗で水がさらに深い場所でどうやら下水道の中らしい。奥へ行くと壁に棺のような物があり、それには『ペニーワイズ』と書かれていた。
ハロランが眺めているといきなり棺が開き,中は真っ暗で奥から光る目がこちらをのぞいている。
「お前は一体誰だ?」低い声で光る両目の何ものかがハロランに問いかける。
目を見開いて動けないハロランが両目を見ていると、両目はゆらゆらと前方にはい出して来てカーニバルの音がすると謝肉祭のお面のようなものなり、ゆらゆら動きながら次は、戦争で銃撃戦の中,血だらけで倒れている兵士の顔に変化した。たくさんの兵士が戦い打たれ死ぬ中で爆弾が落ちると、上から爆弾でやられた体がバラバラで落ちて来て高い塔になってしまった。
ハロランが見あげると塔の上からふわりと人形みたいな物が浮いて来た。
ハロラン「お婆ちゃん?」
呼びかけると
「彼がくるわ,ディッキー。早く逃げなさい」と言ってハロランに向かって急降下して来た。ぶつかる,と思った瞬間,お婆ちゃんは消えた。
ハロランは言われた通りに逃げなきゃ、と先程しまった鋼鉄の扉を回して下水道の中から外に出ようとする。
だがこれはハロランが見ている幻想の中であり、現実では上空を飛んでいる飛行機の中にいて回しているのは鋼鉄の扉ではなく,鋼鉄の飛行機のハッチだった。
ハロランが回してるせいで飛行機の後方のハッチが開いて行き下界が見えて来た。そしてハロランは、空いたハッチから外へ(下界へ)足を進めた。
それより早く気づいたリロイがハロランを捕まえ、落下するのを防いだ。
朦朧としているハロランをリロイは、はがいじめにして大声で名前を呼ぶと,ハッとしてハロランは正気に戻った。
無事を確認しポーリーは飛行機の後方部のハッチを閉めて基地に戻った。

ハロランが医務室に運ばれ、ベッドの上に座っているとショウ大佐が急いでやって来た。
ショウ「大丈夫か?」と無事を確認するとハロランに見たか尋ねる。
ハロラン「こっちのほうが見られました」
どんな感じか?とショウ大佐が聞くと「冷たい」と答えるハロラン。弱々しいハロランを見てショウ大佐は,ハロランに褒美をやると言った。
ハロランは、仲間たちと雨を凌げて集まってあそべるような部屋が欲しいと話すと「直ぐに用意してやる」とショウは答え,微笑むと医務室から出ていく。
「司令官!」とハロランは、ショウを呼び止めた。
ハロラン「アイツに見られたせいで知られてしまいました。このまま続けたら,私たちが酷い目に遭うと思います。その存在には近づかないようにした方が良いのでは?」と警告した。
ショウ大佐は、一瞬考えたが「休むように」とにっこり笑うと出て行った。
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ダイナーでだべっているウィルとリッチ。そこへリリーとロニーが来て窓の外から2人を呼んだ。
彼女らは、科学好きなウィルならば、カメラのフィルム現像が出来るのではないかと考えて頼みに来たのだと話した。
リッチ「店に持って行けば?」と言ったが、それは出来ないとロニーが話すと
「良いけど、何でそんなことを僕に頼むの?」とウィルはロニーに聞く。
だがロニーは「話したって信じないもの」と口籠る。
ウィルは「話を聞きたい」と言い、ロニーとリリーは、幻覚か現実か分からない自分たちが見た現象について話した。
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ショウ大佐はローズの店に会いにいく。50年ぶりの再会だ。
ショウ「不思議なんだ。この町に車で君のことを全く忘れていたんだ」
ローズ「口説き文句?」
ショウ「いや本当に君のこともここのこともすっかり忘れていたんだ」
ローズ「あなた1人じゃないわ。ここはそう言う町なのよ。デリーを出て遠くへ行けば行くほど記憶が薄れていく」
ショウ大佐が覚えているのは朧げな基地での生活、だがローズのことは鮮明に覚えているらしい。
ローズ「フランシス、ひと夏の12歳の思い出よ」と笑う。
ショウ大佐は、停止通告書に書かれている名前を見てローズのこと思い出したのだった。
ローズは「何を掘っているの?フランシス」と聞くがショウ大佐は「水道管を引くための土壌調査だ」と答えた。
ローズは「私たちは神聖な土地を掘り起こして聖なる遺物を呼び覚ましてしまうのではないかと心配なのよ」と言った。
ショウ大佐は、それならば支持してくれればよいと言う。
ローズは仕方なく会議の時に話してみると答えた。
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ハロランはリロイの家に招かれて、リロイと妻のシャーロットと食事をする。
ケイジャン料理は、デリーでは珍しいからハロランは嬉しいようだった。
「この町に馴染み始めている」というリロイ。だがハロランは、シャーロットがデリーを気に入っていないのに勘づいていた。何となく話をするとシャーロットは前にいた場所が恋しいと言うと、リロイが前にいた時の話はするな、とやんわり言う。
そう言われてシャーロットは、前職が教師だったことをハロランに話す。そしてリロイが止めるにも関わらず社会運動をしていたことも話してしまう。

「主人は私の活動の悪影響を気にしてるの」と言うと、ハロランは、困ったな,と言う顔をしながら
「奥さん、気にするリロイも無理もないよ。出世欲がある黒人ならば、白人以上に私生活もクリーンにしていないと出世できなくなるからだよ。」と言うと、シャーロットは、ハロランが「リロイの味方をしてるみたい」とやんわりいい,デザートを取りに行くと席を立った。
ハロラン「今日は息子さんは?」
突然ハロランがウィルのことを聞いて来たため、リロイは驚く…空軍基地の誰にもこのことを話していなかったからだ。
ハロランはポーチでタバコを吸っていた。
そこへリロイが缶ビールを持って来て一緒に開けると,つかさずなぜ息子のことを知ってるかハロランに尋ねた。

「同僚に聞いたのかも」とはぐらかすハロランに上空で何があったか聞くリロイ。
「婆ちゃんが言うには”見えないものを見る”だな。イカれてると思うだろ?」と言うハロランに、噂で聞いたことがあると驚かずに答える。
「君が息子のことを聞く前に、誰かが俺の脳みそに入ってくるのを感じたんだ。上手く言えないが…前にも感じたことがある。襲撃されたあの夜だ。君はあそこにいた。1人だけ鉄パイプを持たずに立っていた。2度と頭の中に入るな」とリロイが言うと
ハロラン「うん、その心配なら必要ない。」と頷いた。「何の心配だよ?」とリロイが怒ると
ハロラン「普通の男は、死にそうな時に家族や後悔などが頭に浮かぶ。だがアンタは頭に銃を突きつけられてるのに、そんなことは浮かばずにただ分析していた。情報をかき集めていたんだ。まるで脳が恐れなんか知らないかのように…だから俺がアンタをみくびるなんてことはないよ。それにアンタは俺の命の恩人だ。同じ全豪で戦うよ。」と真剣な眼差しで言った。
リリーとロニーが見たマティ、リリーの父親やロニーの母親の話をすると、リッチは「オリチャだ」と言う。オリチャとは悪霊のことだ。
リッチは、キューバにいた時におじさんがババラオだったらしい。ババラオとはサンテリオ教の聖職者のこと。悪霊を呼び出していたことを話すとロニーは目を輝かせた。
その夜、リリー、ロニー、ウィル、リッチは、リッチの叔父が昔から伝わる儀式をやっていた方法で、怪物を召喚しようと夜の墓地を訪れた。
蝋燭を円状に置いて皆が中に入り座る。

だが途中でリッチがやり方がよくわからないと明かすと、ロニーは「アタシの話を信じていなかったのね!」と怒った。
リリーとロニーは信じてくれないウィルとリッチに頭に来て、自転車で墓地を後にする。
「友達作りって大変だな」とウィルは、リッチに言うと2人で蝋燭の火を消した。そして帰ったリリーとロニー達を自転車で追いかける。そんな男の子達を墓場の銅像がニヤッと見送った。
リリーは、自転車でスピードを出して帰っているのにいつまでも墓場の中で,出口に辿り着けないことに気づく。
ロニー「何だか変よ」出口がどんどん遠ざかって行くのが見えた。
走る女子達に男子達も追いつき,墓場の中を4台の自転車が走る。
「一体何よ!」とリリーが叫ぶと道の両サイドの墓がボコボコと音を立てて競り上がった。そして土の中に埋まっている棺桶や石などが出て,子供達の行く手を邪魔して行く。
きゃー!と叫び声を上げながら,競り上がって来た墓や石柱を避けて自転車を走らせる4人。
リッチの進行方向からは、半分白骨化したおじさんが宙をまって飛びかかり、リリーの背後からは、テディが顎の骨をカクカク言わせて追いかけて来る。それを持っていたカメラで撮影したリリー。自転車で走っている途中でカメラを木の枝に引っかけてしまう。
「これは何?夢だ,きっと夢だ」と怖くなったウィルが呟いていると、道のあちこちの土から火が上がり,気づくと自転車の荷台にゾンビのスージーが座っている。
ロニーが木にひっかかったカメラを取り、手にして走ると幽霊が追っかけてきたのでカメラを取る。すると自転車が揺れてまたカメラを地面に落としてしまった。
ロニー「カメラを取って!リッチ!」と叫ぶ。
リッチは、地面にあったカメラを手にし「やっだぞ!取った!」と喜んだ。
だが幽霊達が追いかけて来て逃げる間に落としてしまい、近くにいたウィルに「カメラを撮れ!」と大声を出した。
コロコロと転がって来たカメラを取ると誰かが崩れた墓の建物の入り口を横切った。ウィルは、驚いてカメラを取り上げた。そして懐中電灯を手にして中に入るウィル。
すると何者かが立っていて腕が見えた。ウィルは急いでシャッターを切った。
出口でウィルを待っているリリーとロニーは、いつしか手を繋いでいた。
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光が見えた。ウィルが戻って来たのだ。
ウィル「信じるよ」
と震えながらロニーに言うと「今更だわ!」とロニーが抱きついた。
抱き合う2人にリリーとリッチも抱きつき4人は固く抱き合った。
怪物に襲われた4人は、かろうじて逃げ出し怪物の写真を撮ることに成功したため、デリー高校に忍び込み、写真を現像する。
すると写真には、テディとスージーの幽霊と、遠くにピエロの姿が映し出されていた。
Lyraの解説&感想

ひょえ〜,写真にバッチリ写っているではないか!やっぱりペニーワイズって目立ちたがり屋よね。「俺はここだよ!」とアピールしているのだ。
いよいよ,姿を現したペニーワイズ。
これからますます被害者が増え、悪さをしまくるでしょう。
奇怪な現象は、全て繋がっていて同じスピードで物事が進行しています。
ですが、リリーやロニー達の子供グループと、ハロランやリロイの軍隊グループに、ローズらのインディアン居留地の動きは、まだ交わっていないために、それぞれが訳のわからない敵に振り回されている状態です。
まるで人間を嘲笑っているかのようなデリーの悪霊達。普通の人間たちでは対抗できません。
悪霊=ペニーワイズと戦うには、友情や信頼関係を持っていないといけない。
ないと人間の孤独や恐怖に悪霊達はつけ込んでくるのです。
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今回,子供達が立ち向かえたのは,互いを信じる気持ちがあったこととでしょう。4人で戦えたのは本当に良かった!
このまま子供達が、リロイ達と合流すれば、ハロランからアドバイスも貰えるし、パワーアップしてペニーワイズを倒すことも可能!
でもまだ出会っていないからもどかしい。
大人達も倒そうと頑張っているのを彼女たちは知らないのだから仕方ないのですが。
それに子供達4人で協力して戦えばペニーワイズから逃げることは可能だし、抵抗も出来ると思いますが、ペニーワイズが良くやる個別訪問(笑)をやられてしまうと、よほど意思が強い人でないと殺されてしまいますね。痛いところにつけ込まれて自己崩壊してしまうのです。
果たして次回の第4話で、仲間達はちゃんと4人一緒で戦えるのか?
ペニーワイズが一人一人を落として入れていく方法は?などに注目して見ていくと面白いですよ。
Lyraのツッコミポイント、より詳しい解説
イングリッド
清掃係の女性,イングリットは、とても良い人。リリーが信頼していますが、すごく不思議な人でもあります。
イングリッドがなんやかんや話すことは、普通のようであるけれど,完璧な導きの言葉だし、そんなことを話せるのは,真相を知ってる人じゃないと無理。おまくに何か知っているような話し方をするから気になります。
だからイングリッドも昔,リリー達と同じように、ありえないものを見ていたり、もしくは襲われた経験があるような気がします。これから彼女がどうリリー達と関わっていくかで、正体がわかるでしょう。

落書き
ロニーは父親が逮捕されたために町中に非難されていますが、気丈にも登校しています。それなのにロッカーにあんなことを書かれて可哀想過ぎる。
あの落書きを書いたのは,直ぐそばでくすくす笑っていた女の子達に見えるが,少し離れたところにいたパティ達な感じがしました。

わざわざあんなところにいて見てるなんて悪趣味だ。
このような悪いことをしてる人達には天罰がくだる。その良い例がマージ。
次回パティやマージ達がどんな酷い目に遭うか期待しましょう。
車の発明より3世紀前

車が大虐殺があった頃のものとわかり、探していたものではないと判明したと報告を受けたショウ大佐が
「それもそうだ。我々が探しているものは、車の発明から3世紀ほど前のものだ」と言ったのでゾワ〜としてしまった。そんな昔から悪霊達がデリーにいたのか?
ペニーワイズも大昔からいて人々を襲っていたのか,と思うともはや地縛霊だ。
ショウ大佐が探しているものは武器になるものか?もしかしたらペニーワイズ自身なのかも。
ペニーワイズの人を狂わせて殺すやり方を利用して核戦争をしかける敵国を倒したいのでしょうね。
ペニーワイズを利用するなんて無茶なことなのだけど、ショウ大佐が見つけたいものを使うと操れるのかもしれませんね。
デリーの町を出たら忘れてしまう

ショウ大佐はローズの店に会いにいく。50年ぶりの再会だ。
ショウ「不思議なんだ。この町に車で君のことを全く忘れていたんだ」という大佐にローズは、
「あなた1人じゃないわ。ここはそう言う町なのよ」と答えたのが不気味。
町には結界がはられていそう。
だからマティは外界へ出れなかったのでしょう。
逆に入って来るものはウェルカムなのよね、獲物だから。
だからウェルカム・トゥ・デリーということなのです。
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黒人差別
今回もさりげなくこの問題が描かれていましたね。
ハロランがリロイのうちに来た時に町の人達が(白人)がジロジロ見ているのに気づいて表情が固くなるリロイ。
町の人達は、黒人が良い家に住んでいるのが嫌なのでしょう。
公民権運動が激化していく時代。まだまだ差別は激しく、裕福な暮らしをしているリロイ達は、かなり珍しいケース。
おまけにシャーロットは教師でもあったのならば、教育をまともに受けていて仕事もしていたのだから普通の人は、妬むでしょうね、アホらしくて嫌な人々だと軽蔑してしまう。
シャーロットが資格過剰だから事務職を断られた、というのもその妬みが原因ですが、この待遇は、肌の色の差別だけではなくて性差別として今でもあることでしょうね。
オリチャ
オリチャとは悪霊のことだ。悪いオリチャは先祖の霊のふりをしたりするらしい。
キューバにいた時にリッチのおじさんがババラオだったために親戚から聞いていたのでしょうけど、噂話程度だったからリッチはやり方を知らなかったのです。
友達が欲しくてリッチは格好つけてしったかふわりをしたのてす。
因みにババラオとはサンテリオ教の聖職者のこと。誰かがお金を貸しても返してくれない時に悪霊を呼び出してその相手を呪う仕事もしていたのです。それをリッチは,適当に真似してやってしまったから情けない。乾くて憎めないやつや。

写真は撮れたけど
めちゃくちゃ怖い思いをした4人でしたが、証拠写真を撮ることに成功!現像もウィルのおかげでバッチリ出来たし、行方不明の子供達とペニーワイズまで映っていた!
申し分ない証拠写真になって大喜びだけど、果たしてハンクを殺人犯にしたい警察が信じるでしょうか?
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それに頭でっかちの大人達が写真を見ても何も感じないかも?
現実を見ないで自分の都合の良いように事実をねじ曲げたり解釈したがる大人が,得体の知れない恐怖を受け入れるか疑問。
ハロランやイングリッドやフランシスみたいなみことがある大人なら理解するでしょうけど…。
次回の第4話で、リリー達の努力が報われるか?
それとも信じてもらえずにもっと被害者がでるのか?
来週もお楽しみに〜♪
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