【ジョーカーJOKER】ネタバレ「あなたの物語」考察☆トリビア徹底解明!

アメコミ大好きで「小さい時から恋している貴方ッ〜💕」とダーリンに話しかけるが如く、Lyraのハートを鷲掴みにして来た男がいる。

その名は、JOKER。

そして、BATMANことBruce Wayn ブルース・ウェインだ。

「は?Lyra2人かよ」のツッコミありがとう。

両極端の2人を手玉に取る女にはなりたくはないが、正義の味方のBATMANが好きで、アメコミやTシャツを揃えてるオタクな自分と、その彼をどん底まで突き落とす「お山の大将JOKER」の笑えないJOKEを待ち望んでいる自分がいるのだから仕方ない。

そんなLyraが、闇の世界のJOKERをJokerとしてでなく、アーサーと言う1人の男の現代劇(設定は表向きは1970年代)に焼き直したストーリー映画を見たらどうなるか?

分かるかい?

夢心地?

いやいや、これは貴方のいる現代劇だよ。

1970年代や原作の1920〜1930年代など関係ないのだ。

シアターでLyraの隣に「彼」が座って来たような感覚。

今夜はその感覚と、JOKERの映画を徹底考察してお届けしよう!

上映はじまり、はじまりぃ〜!🎉

今日Lyraが考察&レビューする映画は、アメリカ合衆国制作のスリラー映画『Joker ジョーカー』。2019年10月4日からロードショー。

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監督は『ハングオーバー・トリロジー』で有名なトッド・フィリップス、出演はホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロなど。

バットマンのヴィランとして有名な Joker の誕生を描くクライムドラマである。

70年代〜80年代のゴッサムシティを舞台に、落ちぶれたコメディアンの男が、徐々に狂気の道化Joker へと変貌する様を描くいている。

主演を務めるのは、『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス。

昨日、アカデミー賞 の前哨戦ともいわれる ゴールデングローブ賞 のノミネートが発表され.、【Joker】が✨作品賞✨監督賞✨主演男優賞など、主要部門を含め部門にノミネートされた。

授賞式は日本時間1月6日に発表。

先日、金獅子賞も受賞しているし、このJokerは、ある意味ブームになっている。

何も知らない連中の騒ぎっぷりにさぞやアーサーも大笑いだろう。

「難解でわからない」と足を運ぶ彼らをトッド・フィリップス監督は(脚本も書いた)、ホクホクしてドヤ顔だろう。

だが、大好きなJokerを彼は別人のストーリーにした。

面白く悲しい男の悲劇で喜劇な話へと。

Lyraの考察の前に、あらすじをまず書きましょう。

いつものように詳し〜くあらすじも書くので、Joker映画の予習復習に、振り返って想いにふける〜などに、お使いください。

 

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Lyraのブログはネタバレ 全開しています。詳しい内容を知りたくない方は、「あらすじ」の【前半】だけ読み【後半】は飛ばし、その後の【Lyraの感想】をお読みくださいね〜。 

 

1.【あらすじ:前半】

時は1970年代から1980年代のアメリカ、ニューヨーク。

鏡の前でピエロのメイクをしながら、一生懸命笑おうとする男。

彼の名はアーサー・フレック。

ピエロなど大道芸人専門の派遣会社に勤めている。

ある日電気店の閉店セールの看板持ちを頼まれたアーサー。

ピアノ弾きが弾くピアノに合わせて陽気に、看板を持ちながら踊っていた。

すると近所の悪ガキたちがやって来て、アーサーが持つ「閉店セール」の看板をひっぺがして逃げていった。

アーサーは、必死に「泥棒!誰かソイツらを捕まえて!」と言うが誰も相手にしない。

ピエロのデコ靴をはいて走るので、追いつかない。

やっとの思いで、路地裏に入った少年たちに追いついた。

「看板をかえしてくれ」と言うが、少年たちは返さない。

その代わりにアーサーを袋叩きにした。

「こいつ抵抗しないぜ!」悪ガキたちは、やり返してこないアーサーを面白がりボコボコにし、看板を真っ二つに割って笑いながら去っていった。

地面に突っ伏すアーサー。

誰も助けにはこなかった。

市が運営するカウンセリングルーム。

古びた書類が積み上げられたビルの一室で、アーサーは、カウンセラーの女性に「コメディアンになりたいんだ」と最終的な夢を話す。

ピクリとも笑わないカウンセラーは、「日記はちゃんと毎日つけていますか?」と聞く。

アーサーは、以前、重度の精神疾患を煩っていた。個室に監禁されるレベル。

重度の症状に苦しんでいる為、大量の薬を飲んで抑えている状態だった。

特にアーサーが苦しむ症状、、、「笑いが止まらない」と言うものだった。

どうしてか笑いがこみ上げて来て、苦しいからやめたいのにやめられない、、、。

「ちゃんと日記は書いてるよ」そう言いながら、チラ見した日記には、コメディのネタや、自分の思い、卑猥なギャグ、支離滅裂な言葉が書き殴られていた。

うちに帰るバスの中。

目の前に可愛らしいアフリカンの幼稚園くらいの子が、後ろ向きに座っていて、アーサーをジッと見ている。

気づいたアーサーは、女の子にニコッと笑ったり変顔をして笑わせた。

女の子は、キャキャッ言って喜んだ為に、隣に座っていた母親が気づきアーサーに

「余計なことをしないでよ!」と怒って来た。

その無愛想な態度に刺激されたのか、アーサーは笑い出した。

「ヒヒヒヒッ、ヒー!」と笑いが止まらなず、しまいには苦しくなっているアーサーは、胸ポケットからメッセージカードを出して、母親に見せる。

「私は病気です。笑い出した、止まらなくなる病気です。」と書いてある。

母親は、怖がる表情を見せながらアーサーにカードを返す。

アーサーは、苦しがりながら笑っていた。

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帰宅したアーサーは、郵便ポストを見る。毎日の日課で、ポストに母宛の手紙が来ているか、確認してから母が待つアパートに帰るのだ。

「アーサー?おかえり。ウェインさんからの手紙は来ていた?」

年老いた母は、昔勤めていた家の主人、トーマス・ウェインからの返事を待っていて、ほぼ毎日手紙を出していた。

「彼が私たちを救ってくれるわ、必ず」

だが、今まで一度も市長選に出馬するトーマス・ウェインから返事が来たことはなかった。

話しているとTVで「マレー・フランクリン・ショー」が始まった。

司会者のマレーは、アーサーが憧れるコメディアンだ。

母とベッドの上に寝っ転がり見る、TVの中のマレーは、輝いていた。

 

 

翌朝、出勤すると同僚のデカイ図体のランドルが、昨日の少年たちに暴行された話を聞いて話しかけて来た。

「お前が心配だから、これやるよ。」と手渡して来たのは、ピストルだった。一度はこだわるも、自分の身は自分で守る、それを、聞いて受けとってしまうアーサー。

すると上司に呼び出される。部屋に行くといきなり「クライアントが看板を返せ、と言ってるから返せ。壊れたなら弁償しろ」と言われてしまう。

言い返したいのに言い返せないアーサーは、頭にきて裏にあるゴミ箱を蹴りまくる。

うちに帰ると、エレベーターの中で同じ階に住む、ソフィーと彼女の小さい一人娘に出会う。

突然エレベーターが止まり、真っ暗になる。

しばらくして起動したが、ソフィーが「このアパート嫌いだわ」とポソッと言ったので、「そうだね」と言いながら振り返ると

ソフィーが「終わってるわ」と言った感じに右手でピストルを作り、こめかみに突きつける真似をした。

アーサーは、彼女にピンと来た。

ソフィーを見つめるアーサー。

 

翌朝アーサーは、気になって仕方がないソフィーをストーキング。

電車に乗り彼女の会社を突き止めた。

その夜、アーサーの部屋をノックする音が。

「貴方、私を尾行していたでしょ?」とソフィーがやって来たのだ。

「あ、ああ、そうだよ」と戸惑うアーサー。

だが、ソフィーは責めることもなく笑い部屋へと戻って行く。

アーサーは、嬉しくなって微笑んだ。

 

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アーサーは、コメディの勉強を兼ねて、コメディ・バーに通っていた。

人のステージを見ながら、気にいったギャグをノートに書き写すアーサー。

ある日、仕事で小児科の慰問のために病室でピエロの格好で踊るアーサー。

子供達に大ウケで、調子良くダンス。すると、ポケットに入れていた貰ったピストルを落としてしまった。

子供達、看護師の動きが止まる。

アーサーは、これが原因で上司にこっ酷く叱られ、クビになってしまう。

その時にランドルから、ピストルを貰った」と真実を話したのに、上司は「ランドルは、お前に無理矢理頼まれて銃を売ったと言っていたぞ!」と聞く。

ランドルが自分を裏切って嘘をついたのだ、、、アーサーは、職を失い同僚にも裏切られ、どん底になる。

落ち込んだまま地下鉄に乗るアーサー。

近くでOLが座っていたが、途中から乗り込んできたビジネスマンの三人組が、彼女をからかい出した。

余りにも下品で、汚らしいスーツの奴らに、アーサーは又刺激され、笑いがこみ上げて来た。

「何、笑ってんだよ、ピエロ!」とビジネスマン達が話しかけ来る。

だが、アーサーは笑いが止まらない為に、話ができない。

その為、胸ポケットからメッセージカードを出そうとするが、ビジネスマンの1人に捨てられてしまう。

「気味が悪い奴だな!」と言うと、3人のビジネスマン達は、嫌がるアーサーを殴る蹴るの暴行を始めた。

アーサーは、今回も身を縮めるだけで我慢している。

だが、暴力に耐えられなくなり身を起こすと、持っていたピストルを瞬時に取り出し、発砲。

3人とも殺してしまう。

アーサーは、我に帰り、自分のしたことに驚いて爆走。

近くのトイレに逃げ込み顔を洗い、鏡を見つめる。

すると、自分の中で何かが生まれたのだろう。

アーサーは、勝利の舞いを汚いトイレの中でも、ゆっくりと優雅に舞い出した。

そしてアパートに戻ると、迷わずソフィーの部屋を訪ね、彼女にキスをした。

 

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翌朝、地下鉄殺人事件としてTVがアーサーの事件を報道していた。

「犯人はピエロの仮装をしていた」と言うことしか分かっていない模様。

焦るアーサー。

TVには、あのトーマス・ウェインがインタビューされていて「彼らは、私の社の部下だ。3人の優秀な部下をなくして残念に思う。彼らを殺した暴漢は、卑怯な奴だ。仮面なしで物事ができない奴だ。顔を隠して人殺しする奴は、直ちに逮捕すべきである。」と答え、市長選挙の出馬を明言した。

だが貧困層の市民達は、地下鉄殺人事件を、富裕層をやっつけてくれたピエロの事件だと彼を称え、貧困層のヒーローの扱いをした。

カウンセリングに行ったアーサーは、突然、カウンセリングを打ち切ることを言われた。

何故なら、市の財政難から経費削減のため、閉鎖を余儀なくされたのだと言う。

「貴方は、僕を見ていた?一度も話を聞いてくれなかったよね?薬がもらえなくなったら僕はどうなるんだい?」と悲痛な叫びを訴えるが、カウンセラーは「残念だわ」としか答えなかった。

薬無しの生活の不安を抱えながら、アーサーは、馴染みのコメディ・バーへ。

なんとアマチュア・ナイトの日に、出演が出来るチャンスをものにしたからだった。

ステージに上がるアーサー。

緊張から笑いの症状が再発してしまう。

笑いが止まらないアーサー… 引く観客。

冷たい視線を浴びながら、笑いを止められずに苦しむが、どうにか立て直してジョークを話し出した。

上手く軌道修正できたアーサー。

観客席には、笑顔で見守るソフィーの姿もある。

いつのまにか冷静に話せるようになり、客にもウケ、うまくいって幸せなアーサー。

その帰り道。

ソフィーと話しながら歩く夜の街は夢のよう。

アーサーは、幸せな夜に微笑みを隠せない。

夢心地でうちに帰ると、母が「あら香水の匂いがするわ」と気づいた。

「そうだよ。今日は大切な人と会っていたんだあ」と母の手を取り踊り始めた。

「良かったわね。それはそうと、ウェインさんからの手紙は来ていなかった?悪いけど明日、仕事に行く前にテーブルに置いてある手紙を投函してね?」と言うと寝室へ戻る母。

アーサーは手紙を手に取り、いつもとは違う行動をした。

手紙を開けたのだ。

母の細い筆跡を辿ると、自分たち親子を経済的に助けて欲しいと書いてある内容だった。

しかも「貴方も自分の息子のことだからわかるでしょう?私と貴方の息子を助けてください」と書かれてあるため、アーサーは、酷く動揺して寝ている母の寝室へいき、「これは何だ?ママ、本当の事を僕に話してよ!」と初めて母に詰めよった。

母は、昔トーマス・ウェインの大邸宅にメイドとして住み込みで働いていた。

その時にトーマスと恋に落ち、アーサーが生まれたのだが、家柄・身分の違いから別れなければならなくなり、身をひいたのだという。

 

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翌日、アーサーは、トーマスの大邸宅を見に行く。

すると、トーマスの1人息子が庭を1人でつまらなそうに歩いて来たのを見つけた。

アーサーは、少年に話しかけ手品を見せて気を引く。

全く笑わない少年。

だが、気に入ったようでアーサーの手品や声かけを立ち去らずに聴いている。

アーサーは「こっちにおいで。これをあげるよ」といい手品で出したものを渡す。

そして「笑いなよ」と言って少年の口角を無理矢理、手で引っ張りあげる。

 

 

それを通りがかった執事が見つけて、大慌てで2人を引き離した。

「何をする?出て行け!」とアーサーを威嚇する執事。

だが、アーサーは、トーマスに会いに来た事を話す。が、帰れと言われたために、母の名前を出した。

すると執事の顔色が変わる。

「お前、あの女の息子か?アイツは気が狂った恐ろしい女だ。トーマス様と何かあるわけないだろ。お前、何も知らないのか?」という。

アーサーは、母を馬鹿にされた為に怒りどなった。

 

うちに帰るとアパートの前に救急車が止まっていた。母が脳卒中で倒れたのだ。そのまま救急車で病院に行く。

母の容態が悪く、椅子に座り落ち込んでいると、刑事か2人現れた。

地下鉄殺人事件の捜査をしていて話を聞きたいと言う。

尋問されたが、アーサーは適当に答えてその場を逃れた。

入院中の母をベッドの側で見守るアーサーの隣には、ソフィーもいてくれた。

TVを見ているとマレー・フランクリン・ショーが始まった。

見ていたら、いきなり先日アーサーがステージに立った時の映像が、ON AIRされる。

そして何故だか「ジョーカー」として自分の名前を紹介されていた。

だがアーサーは大喜び。

一つ気になったのは、マレーがアーサーのギャグをネタにして、彼を馬鹿にした事だった。

 

殺人ピエロは街中で大流行していた。

富裕層が集まる公共施設の前では、ピエロのマスクを被った市民達が集まり「金持ちを殺せ!」「ウェインを殺せ!」と叫び、暴動が起きている。

アーサーは、その波を抜けて劇場に入って行く。

事前にシアターの従業員の制服に着替えると、劇場版内へ。

中ではチャップリンのコメディ映画が上映されており、金持ち達がドレスアップして大爆笑している。

その中にトーマスもいる。

アーサーは、彼を見つけると監視。

そしてトイレに行くために、立ち上がったトーマスの後を追うアーサー。

用をたしたトーマスに、アーサーは話しかける。

「貴方にご迷惑をかけるつもりはありません。ただパパのハグが欲しいのです」と丁寧に話しかけた。

だがトーマスは「何を言っているんだ?」ときみ悪がる。

アーサーは、信じて欲しいのと抱きしめて欲しいために、母ペニーの名前を出した。

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2.【あらすじ:後半】詳しいあらすじ(ネタバレ)

*このあとは『ネタバレ』を完璧にしております!

詳細を知りたくない方は、ご注意下さい!!

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するとトーマスは、この前の執事と同じ事を言うのだった。

「あの女は狂っている、ひどい妄想癖だ。あいつは、養子をもらって、そのあとに狂ったんだ。本当に、私がお前の父親だとあの女が言ったのなら、まだあの女の病気が治っていないんだ!」と語る。

それでも「愛して欲しい」と言うアーサー。

ウェインは「どけ!」と言い、どかないアーサーをぶん殴って出て行った。

うちに帰ると電話が鳴った。

マレーフランクリンから、アーサーに出演オファーが来たのだ。先日のTVが好評で出て欲しいと言う。アーサーは、出演を承諾する。

翌日、アーサーは執事とトーマスの話が気になり、アーカイム市立病院へ。

 

 

彼らの話が嘘だと知りたいから事実確認の為に、、、母親が入院していたか?もししていたら、当時のカルテを見たいために来たのだ。

事務員は、カルテを出してきてアーサーに見せる前に、話しながらカルテを読む。

その時、アーサーが息子である事を話した。

何の気なしに読み上げる事務員は、「養子をもらい…」の箇所でハッ、と気づき口ごもった。

そして、気まずい雰囲気になり「やはり個人情報だから渡せない」とカルテを引っ込めた。

だが、アーサーは、無理矢理引っ張り、揉み合いになるも、ひったくってカルテを持って逃走。

逃げ切ったアーサーは、母親のカルテを読む。そこには、、母親は酷い妄想癖があり、養子を貰ったにもかかわらず、当時付き合っていた彼氏がアーサーを虐待していたのを知りつつも、黙認していた事が書かれていた。

「あの子は、殴られても笑っているのよ。泣かないの。ずうーっと笑っているのよ。」

カルテに書かれてある事実にアーサーは呆然。

アーサーの目からは、大粒の涙が流れ落ちて行く。

余りのショックにアーサーは、うちに帰ると自分の部屋ではなく、ソフィーの部屋に行き、ソファーに座って暗い部屋のまま、彼女が帰宅するのを待った。

 

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そこへソフィーが帰宅。

電気をつけるとアーサーが座っていた為に、飛び上がって驚いた。

「何故?貴方がここにいるの?確かアーサー?名前は、アーサーだったわよね?お願い、私には娘がいるのよ。黙って出て行ってくれたら、警察には言わないわ。お願い…」と恐怖から泣き出した。

アーサーは気づいた。

「ソフィーが僕の恋人になってくれたらな」と言う強い願望から妄想に発展。

酷くなり、ソフィーとデートしたりママの看病を2人でしたり、夜の街をデートしたと、今迄の独りぼっちだったのに、そう幻影を見ていたことに気付いた。

アーサーは、自分の狂気を知った。

アーサーは、その足で病院へ行く。

意識を取り戻した母が、アーサーの名を呼ぶ。

「アンタ、何で僕に嘘をついた?」と母を責める。

そしてアーサーは、母の首を絞めて窒息死させた。

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いよいよ今夜、マレー・フランクリン・ショーに出演する。

アーサーは、ピエロのメイクをし始める。そこへ、来客。

母親が亡くなったからお悔やみを述べたい、と心配してきた元同僚のピエロ仲間2人だった。

1人はあのピストルをくれたのに嘘をついたランドル、もう1人は良く話しかけてくれた小さいピエロの男だった。

だが話を聞いて行くうちに、ランドルはお悔やみを言いにきたのではなく、最近会社に警察が尋問にやたらくる為、ピストルの件もあるからと、アーサーと口グラを合わせる為に来たのだった。

あの時に嘘をつかれてハメられたアーサー。

「そうだよなー」と笑い相槌を打ちながら、持っていたピストルで、ランドルを殺した。

血の海に泣き出す小さい方の同僚。

「帰っていいよ。君だけはいつも、僕に優しくしてくれたから…」とアーサーは逃してやった。

アーサーは、ピエロのメイクを完璧に塗りたくり、気合を入れて赤いスーツでマレー・フランクリン・ショーのTV局へと向かう。

近所の長い階段を降りて行くアーサー。気分がのり、勝利のダンスをしだした。

すると階段上から呼ぶ声が。

見ると、例の刑事2人が変なものを見つけた顔をして、こちらを見ている。

咄嗟に逃げるアーサー。刑事も追っかけて来た。

地下鉄に乗り込むアーサー。

上手いことに電車内は、デモに向かうピエロのマスクを被った人や、メイクをしている人たちでごった返している。

全員がピエロだらけの乗客の中、刑事2人は、見つけることができない。その上「退け!追跡中だ!」と怒鳴った為に、「警察の野郎!」と逆に袋叩きに会い、アーサーは悠々とタバコを吸いながらTV局に到着。

控室に様子を見に来たディレクターとマレーに、自分のことを「ジョーカー」と紹介してくれと頼む。

OKをするマレーだったが、何故だかジョーカーの名前を知らなかった。

番組が始まると、いきなりおばあさんのコメンテーターに口づけをするアーサー。

スタッフ一同ビックリするが、観客は笑っている為に、そのまま続行。

マレーと話しをしていても順調。

「ネタをやってくれ」と話を振られた為にアーサーは、ネタ帳を取り出して読み始める。

ネタ帳を出した為に、マレーに変だと、突っ込まれるが気にせずに読むアーサー。

だがウケないし、マレーがやたら「それが、オチか?どれがオチだ?」と突っ込んで来る為に、アーサーは又、馬鹿にされたと勘違いして突然ノートを閉じた。

そしていきなり「3人のビジネスマンを殺したよ」と言い出した。

初め、皆んなアーサーのジョークだと思ったが、段々事実が飲み込み始めると、笑えなくなり、意気揚々と殺人事件を話すアーサーに、マレーは「非人道的で、おかしい」と非難する。

するとアーサーは怒鳴り始めた。

「3人のひどい連中が死んだらニュースになるが、僕みたいな人間が道端で死んでいても誰も気づかずに踏みつけるだろう。誰も他人のことなんて考えていないんだよ!だから僕は自分を偽るのをやめたんだ!僕にはもう守る者も失うものもないからね!」と。

そして「マレー、貴方も最低だよ。そうやって偽善者ぶるけど、僕を笑い者にして、ネタにしたいから呼んだんだろ?」と言うと、ピストルをすばやく取り出し、マレーの頭を撃ち抜いた。

TVは放送中止。

そのままアーサーは、警察官に取り押さえられて、パトカーで警察署へ。

パトカーの窓から見る世界は、美しい。

ネオンの中でピエロのマスクを被り、メイクをするもの達が、暴徒と化し火を放ち、物を壊して、人を倒していたからだ。

大混乱の中を走り行くパトカーの中で、アーサーは、嬉しくて笑った。

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すると突然、横から来たトラックにパトカーは激突され、2人の警官は即死。

トラックか、ピエロのマスクをした男たちが降りて来て、パトカー内のアーサーを助け出した。

丁度その頃、オペラシアターに来たトーマス・ウェインと妻子が裏口から避難しようと出てきた。

脱出したが、裏口に何故かピエロのマスクをかぶる男がいて、近寄って来た。

すると「ウェインだな?金持ちは死ね」と叫ぶと夫婦を殺した。

残された子供は、暗闇の中、両親の遺体のそばで立ち尽くす。

アーサーが目覚めると、車のボンネットに寝かされていた。

周りを見るとピエロの人間たちが集まってアーサーを見つめている。

彼は立ち上がる。そして、トップに登り、ゆっくりと優雅に舞い始めた、勝利の舞を!

そして大声で笑った。

笑い続けるアーサー。

「何がそんなに可笑しいの?」

突然、女の声がした。

気づくとアーサーは、白い壁に覆われた部屋に座っていた。

精神病院の患者が着る白い患者服を着て。

目の前には、女性カウンセラーが座っている。

質問されているにも関わらず、アーサーは、頭に想い描く。

真っ暗な路地裏。

トーマス・ウェインと妻が撃たれて両サイドにひっくり返っている中に、恐怖で固まっている息子、ブルース・ウェインの姿を。

「ヒヒヒヒッ、ジョークだよ!最高のジョークを思いついたんだ。君には分かるまい」

そう言うと、せせら笑った。

アーサーは、部屋を出て病院の冷たい廊下を行く。

足跡には、今、ついたばかりの真っ赤な血がついている。

ペタペタ鮮血の足跡をつけ、アーサーはまっすぐ行き、突き当たりを右へ。

すると看守が追いかけて来た。

逃げるアーサー。

まるでトムとジェリーのように、精神病院の中を追っかけられて、今日もアーサーの1日が終わるのであった。

 

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3.【Lyraの感想&考察】

暴力的な映画だからと15歳以下は禁止だ、、、。

だが見ていると、暴力シーンは確かにあるが、昨今のゾンビ映画ほどではないと思う。

裏切り者の同僚ランドルを打ち殺したシーンが、1番出血量が高く、且つリアルで暴力Maxになる。

血が嫌いな方は、これは苦手かも知れない。

あくまでもホラー映画やらゾンビ映画を見て来たLyraが言うので、一般的な主観とは違うだろうが、、、。

ただ「これを小さい子たちに見せたくないな」とLyraも思う!

何故なら「生きるのが嫌になるからだ。」

世知辛い世の中。

その中で、成功するもの、挫折するものが生まれる。

それをまだ「未来が明るい子たち」に見せたくないのだ。

ポジティブすぎるかも知れない。

だが、自分の志ひとつで挫折しても立ち上がれる人間に、Lyraとしては「希望を持って生き」成長して欲しいと思うからだ。

「近頃の子は、ませているし十分大人だ」と言うだろう。

だが万が一、純粋な子たち、純粋でなくても良い。まだ経験値が、何十年もある大人より少ないTeen達がこの【Joker】を見たら、、、?

特にいきっていても根が繊細な子が見たら、、、生きるのが嫌になるだろう。

こんな汚い人間たちしかいない世界で、希望を持って生きていけるだろうか?

汚いのは、それこそ大人だけじゃないしね?

アーサーが骨が折れるくらい、ボコられた子たちは、悪ガキだ。

だから、免疫がある人間しか見てはいけない映画だ。

何回か挫折を味わい、それでも負けないで頑張って生きてきた貴方!

血ゲロ吐くような思いをしても、どうにか息を吸って生きてるぜ!ってと言う貴方ならば、多分、大丈夫よ。

だから、大人でもハートが弱ってる時は見ない方が良い映画と言える。

いきなり現実の悪事や人間の醜さを、目の前に広げられるからね。

まだ見ていない人は、体調が良い時に見ましょう。

ダメージが少なくてすみますよ(笑)。

虐げられて、虐げられた男の悲劇であり喜劇。

この映画は、Lyraが小さい時から読んできたBatman のアメリカンコミックスをベースに、Batmanの宿敵であり、1番人気のヴィラン【Joker】を、トッド・フィリップス監督の独自の脚本に書き直して仕上げたストーリーだ。

一応、アメコミの『Killing Joke』の一巻からヒントを得たようだが、違う。内容は全く別物だ。

*Lyraが大好きなBand キリングジョークもこれからよん。(→【Let’s All Go (To The Fire Dancing)】DNAに組み込まれた原始の音、見参!和訳Killing Joke)

 

大体、Jokerの出所は、いままですっと謎で来た。

ヒース・レジャーがやったJokerで「親からのひどい虐待にあって自分はおかしくなった」と話していたこと自体新鮮だった。過去バナしているJokerなんだもの!

そのまま素性を話すかと思ったら、邪魔が入って中断して、結局わからずじまい。

Batman ファンの間では、Jokerの生い立ちは、知りたくてたまらないNo.1の秘密だ。

それを今回はへビーに「Jokerの素性を描いている」という触込みだが、、、これ、全部、妄想だよ。

アーサーの妄想。アーサーの夢だ。

下手すると、アーサーと言う人物すらいないかも知れないよ?

そうLyraは考える、理由をお話ししましょう!

①憧れの存在

アーサー・フレックは、ピエロの仕事を解雇された最中、出生の秘密を知る。そして、付き合っていた隣人の女性がただの妄想だったことにきづき、母を殺し、社会における居場所を失っていく。

そして、憧れのコメディアン、マレー・フランクリンの番組にゲスト出演し、そこでマレーに馬鹿にされた為に、「失うものがない男を怒らせたらどうなるのかを思い知らせてやる!」と、ピストルで憧れの象徴マレーの額を撃ち抜くのだ。

そう、ある意味、この瞬間、アーサーは、長年の憧れのコメディアンを消したのだ。

何故なら、憧れの対象など要らないからだ。

「我こそは王!I’m a king in this world!」なのだ。

アーサーには、自分こそが皆の憧れの対象、Jokerになったのだから。

因みに原作では、「ジョーカーは売れないコメディアンだった」点だけ。【Killing Joke】は、化学会社に勤めていたエンジニアがコメディアンになる夢を捨てきれず会社を退職。だが失敗し、身重の妻を突然に事故で亡くし、ショックで精神がおかしくなり、自暴自棄で犯罪に協力してしまう。強盗のために元勤務先の化学会社に侵入するが、バットマンに追いかけられ、たまたま化学薬品の入ったタンクの中に飛び入り、そのおかげで髪が緑色で唇は赤くなり、全身の肌が漂白されてしまい、体も精神もおかしくなり、Jokerとなって、Batmanに復讐するのが、原作の内容だから、全く、今回の映画とは別物なのだ!

 

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②美しい世界 It’s Beautiful World

Lyraが「美しい」と、あらすじを書いていて、どうしても表現したくて不謹慎にも書いたのだが、この悲惨な映画には美しいシーンが、いくつかあるのだ。

そのうちの一つが、バスのシーン。

女の子にアーサーが変顔したりして笑わせるところ。

アーサーの身も心も、虐待で傷つき常人とは違うかもしれないが、普通の人間だった。

無邪気な子供みたいな部分がある男だったのだ。

それが垣間見れるシーンだから美しい時が流れていると思った。

そして2番目に、ソフィーと夜の街をデートしているシーン。

Lyraは、どん底の中で咲いた希望の花を見た気がしたの。

特にホアキン(アーサーでなく)が、キスするとき、こんな感じかな?と思う所作をしていて、それが、いいなあ、と感じたの。

アレ好き。

されたら好きなるね。

 

あと、最後に美しいと思ったのは、アーサーが連行されるパトカーの中から見た街のシーンだ。

ピエロの仮面を被った人間達がニューヨークの街を壊し、火を放つ。

夜のネオンが流れて行く。

あのシーンは、残酷だが美しいと思った。きっとアーサーは、さぞやウットリした事だろう。

そして、暴徒カした市民の運転する救急車がパトカーに突っ込み、車から降りてきた運転していたピエロ達がアーサーを救出。

目覚めたアーサーはJokerとしても目覚め、優雅に勝利のようなダンスを踊り始める。

ゆっくりと、ゆっくり夢のように。

そして、精神科医の声で我に帰ると、そこは、母(だった人)も収容されていたアーカム州立病院。

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③原作との違い:医者

この精神科医は、アメコミならばハーレークインでなければならない。

つまり、白人の女で金髪だ。

真面目な精神科医がJokerにたぶらかされて恋に落ち、ハーレークインになるのだ。

だが、この医師はアフリカンの女性であり、アフロヘアだ。

ハーレークインではない。

これも原作と違う点だ。

そして、精神科医に「何がおかしいの?」と聞かれ答える時に、一瞬、想い浮かべる映像が、ブルース・ウェインだ。

④ブルース・ウェインとの年齢差が奇妙

原作ではブルース、つまりBatmanとJokerと同年代くらいだ。

だが、この映画だとJokerになるアーサーは、40代で、Batmanになるブルースは、高く見積もっても12歳くらいか?

明らかに歳が離れすぎている。

それにラスト近くで、アーサーは気絶しているために、ウェイン夫妻を殺害できない。

原作だと物取りに殺されたことになっているが、アーサーは殺していないため、このシーンは見ていないのだ。

映像を見たふうには、想像できないわけよ。

となると、これはアーサーの妄想になる。

アーサーが、これからやろうとしている計画「ゴッサムの市長候補を殺し、そいつの息子を自分が独りぼっちで生きてきたように孤独にしてやろう」と言うイメージを思い描いていると思った。

もしくは、アーサーはJokerをこの先つづけないで、誰かに引き渡しこの計画をやらせようと、しているのでは?

どちらにしても、年の違いがおかしい。

だが、脚本を書いたフィリップス監督は「年齢差なんて考えたこともなかった」とごまかしている。

このことからLyraは、これはアーサーの妄想、もしくは夢だと考えた。

全てがアーサーの妄想、、、

つまりこの映画は、夢なのだ。

 

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④アーカイム市立病院

アーサーが母ペニーが収容されていたアーカムにいるのがキモイ。そんな偶然あるのか?

同僚、3人のビジネスマンの殺害がバレたかはわからないが、有名コメディアンを殺したから収容されたのか?

はたまた、前から精神疾患を患っていて長い間、収容されていてマーレー殺害を妄想しているように感じる。

このストーリーを描いた監督は、

「僕とスコットとホアキンは、アーサーが何を抱えているのかという話を一度もしたことがない。僕は『アーサーはナルシストで、これで、こうで」と絶対に言いたくなかったし、ホアキンに俳優としてそういうことを調べてほしくもなかった。ただ、「彼は狂っているのだ」と言うだけ。精神を病んでるかどうかも不確か」と述べている。

そして、不思議なことを言っている。

ラストの笑うシーンについて。

「あのシーンだけが、アーサーが唯一純粋に笑っているシーンだ。この映画にはいくつかの笑うパターンがあり、アーサーの苦しみから生まれる笑い、彼が大勢の一員になろうとするときの偽物の笑い、これが僕のお気に入りなんだ。そして最後にアーカム州立病院の部屋で見せるのが、唯一、彼の心からの笑いなのだよ。」

つまり、JokerがJokerになるオリジンを描いたはずの映画【Joker】は、彼をリアルに描いたふうに見せて、全く描いてはおらず、むしろ、Jokerになるかもしれないアーサー、もしくはJokerを生み出すアーサーの妄想=夢を描くことに力を注いだエンターテインメントなのだ。

そのため、より謎を生み出したのだ。監督してやったりのドヤ顔をしているだろう。

「この映画を観て『分かった』いう人がたくさんいるけど、私には正しいかどうかは言いないな。「分かった、彼はジョーカーじゃなくて、ジョーカーに影響を与えた男なんだね』と言われれば、それは良い考えだね、と答えるよ。そしたら「どうして?」って思われる。年齢差とか、そのほかにもいろいろ、私からすると『面白いですねえ』だよ。」

そして、「いろんな見方ができるから良いね」と言う。

結局、監督は私たちを煙にまいているが、ラスト以外は、アーサーの妄想が強い。

だから、マーレー・フランクリンショーでやたら、「オチは何だ?君のオチは何だよ?」と聞かれて、アーサーはキレるのだ。

だって現実に引き戻して欲しくないわけよ。

夢はあくまでもリアルに、だが、リアルな現実は要らないのだ。

残酷な妄想をするアーサー。

だからこそ、アーサーは、あの「ゴッサム」で生きていけるのだ。

現実を見ないで、、、暗黒の人類を直に見ずに、妄想や夢というフィルターを通して外界を見ているからこそ、地獄の街「ゴッサムシティ」で生きていられるのだ。

面白おかしく!

人生は喜劇。

悲劇も笑い飛ばして、やっつけちまえ、、、ギッタギタに。

4.【LyraのツッコミPoint】

*TWDのネタバレなどで書いているLyraのツッコミPointをついでにかいちゃいますね!

①ホアキン・フェニックスについて

アーサーを演じたホアキンも、インタビューで「面白いのは人により反応がちがうところ。映画の意味するところを人それぞれ考えが違うから良い映画だね。この映画に参加して、どれが現実でどれがそうでないのかを判断するのが楽しいんだよ。」と語る。

そのホアキン・フェニックス。『ザ・マスター』でもかなりの減量をしていたが、監督で友人であるポール・トーマス・アンダーソンによれば、「ホアキンはよく食べる奴なんだ。だけど役作りで減量のためにナッツしか食べてなかった。一切食事をしていなかった。すごい自制心だよ。普段の食べっぷりを知っているだけに本当に驚いてしまう」と語るのだから、どれだけ彼がストイックで、この映画にかけていたかがわかるだろう。

だが、初めホアキンは出演を渋ったらしい。監督はいつも特定の役者を想定して脚本を書く。

Jokerも最初からホアキン・フェニックスありきで、パソコンに貼ったホアキンの写真を見ながら脚本を執筆したのだった。

②原作【Joker: Killing Joke】

ついでに、Jokerの原作ついて。この映画はオリジナルだが、ベースは、1988年に刊行されたグラフィック・ノベル【Batman Killing Joke】だ。大人を対象に書かれたコミックのことで、1940年に誕生したジョーカーをコミック界の天才アラン・ムーアが、ジョーカーをメインにBatmanのスピンオフとして描いてベストセラーになり、コミック界最高峰のアイズナー賞も受賞した素晴らしい作品なの。

で、この作品は2008年の『Darkknight』で、ヒース・レジャーがJokerを演じるために参考にしたJokerでもある。

2016年にはアニメ映画として映像化もされている(声はSWのマーク・ハミル)。

因みに、ヒースは、あのメイク自分でやっていたのよ。まるで、アーサーみたいだよね。

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③【Joker】の脚本に影響を与えた映画2本!

 

その映画二本ともが「モロJoker」である。原作【Killing Joke】より世界観も、内容も似ている。

はっきり言って、Lyraがみた時に、街の雰囲気、撮り方、演技、台詞がパクリに近いくらい似ていると思いましたよん。

その映画は、マーティン・スコセッシ監督・ロバート・デ・ニーロ主演の2作品。

このブログでも随分前に書いた1976年製作のアメリカ映画、

【タクシードライバー】 (Taxidriver ネタバレ You talkin’ to me? 感想 解説)

 

そしてもう一つが1983年【King Of Comedy キング・オブ・コメディ】だ。

Taxidriverは、Lyraの過去記事を読んでいただくと内容がわかると思う。( ↑ 上のリンクからとびます)

孤独で心に闇を抱えたベトナム戦争の帰還兵である主人公トラヴィス を今回のマーレー役を演じるロバート・デニーロが演じた。

見た人も多いと思うから、このJokerが似ているのがわかった人も多いだろう。

特に、アーサーが鏡を見て踊るところは、鏡を見て打つ練習をしていたトラヴィス が浮かんだ。

それにソフィーが、ピストルをうつ真似のシーンは、トラヴィス が出血多量で死ぬところに似ている。てか、パクリだわ、あれ。

*【タクシードライバー】 ネタバレ You talkin’ to me? 感想 解説

 

そして、先ほどのパトカーのシーンね。

そして【King Of Comedy キング・オブ・コメディ】は、主人公ルパート(デニーロ)が、なあーんと!アーサーと同じく、売れないスタンドアップ・コメディアンであり、精神的な問題を抱えているのよ。

そして、ルパートの憧れは名コメディアンのラングフォード(ジェリー・ルイス)。彼には夢があった。それは、ラングフォードが司会をするトーク番組に出演し親友になることだ。

そしてルパートは、思いが募り、アプローチしまくる。そして妄想が妄想を生み、ある事件を起こしてしまうのだった。

まさかの名優デニーロが、人気コメディアンでトーク番組の司会をするマーレイ・フランクリンを演じるとは、凄いことだと思う。

ジョーカーは売れないコメディアン。まさかのKing Of Comedy の再現みたいだ。

実際にトッド・フィリップス監督は、デニーロの出演交渉に行った時、「『キング・オブ・コメディ』のルパートが出世して大物コメディアンになったその後として面白いと思って作ったキャラクターなので演じて欲しい」と口説き落としたと言う。

 

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④実在のモデルの殺人鬼がいた。

Jokerのピエロメイク。

この『Joker】は過去に実在した 連続殺人鬼 John Wayne Gacy Jr. ジョン・ゲイシーを参考にしている。

『IT』のペニーワイズの原案とか言われているが、Stephen Kingは珍しく何も言っていない、、、怪しい。

I Love You, Stephen King!

大好きよ!Stephen King!

 

John Wayne Gacy Jr.1942年3月17日1994年5月10日)は、アメリカ合衆国シリアルキラー死刑囚。平時は子供たちを楽しませるため、パーティなどでピエロに扮することが多かったことからキラー・クラウン(killer clown、殺人道化殺人ピエロ)の異名を持つ。

ジョンは、イリノイ州クック郡で33人の若い男性を殺害したレイプ犯であり、シリアルキラー。29人の遺体を自宅床下に埋めていた。他はデイ・プレインズ川に捨てたという。

Johnは、Jolly Jokerというクラブ会員に所属していて、シカゴ地域を担当していたピエロメイクで子供達のパーティーに赴く仕事をしていたのだった。名前はPogo。

ますます、Jokerそっくりでしょ?

Killer Clownと言われたのはそのためだ。

父親が強くたくましい男になるように、西部劇に多く出演した伝説のハリウッドスター“ジョン・ウェイン”から引用し名付けたのが、痛い。

正義の味方、John Wayneの名が、、、。

 

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映画【Joker】は、原作Jokerをベースにしてはいるが、ある意味、舞台を拝借しただけで、あとは、監督が好きな映画2本の良いところをパク、、じゃなかった、アイデアをいただいたダークホラーであり、ダークファンタジーだと思う。

監督は「いつか、自分たちが何を考えていたかお話しする」と語る。

が、もう話は読めている。

妄想だ。

アーサーが描いた狂気の夢だ。

もしかしたら、アーサー自体いなくて、ストーリーには顔出ししていない、これからJokerになる第三者かもしれない。

だから時代設定も変えたね。

1940年代くらいのBatmanの世界を、監督が大好きな映画が作られた1970〜1980年代にした。

私たちからしたら少し近くなったが、懐かしいような風景が本当に昔みた映画のNYでノスタルジアに触れた気がした。

おまけにLyraが愛するGinger BakerがいたCreamの曲を使うなんてね!

*ジンジャー・ベイカー死去、和訳【White Room/ Cream】Ginger Baker R.I.P.

 

それも美しいと感じた、暴徒が溢れているNYの夜の街をパトカーで行く時よ?

もうやめてー!Ginger! と泣いたわ、映画館で。

GingerBakerJoker はタグまでできてさ!

「死なないでGinger!」と書いたあと数週間して、Gingerは亡くなったが、まさかの映画【Joker】がロードショーされた日よ?

Lyraは天を仰ぎ言ったよ、”Ginger, You’d been so cool always”とね。

最後までキメてくれたGinger。

夢みたいな現実。

これはアーサーの妄想だ。

だが、私たちの生きている現代社会を皮肉ってもいる。

人種差別や経済格差に国が崩壊し、機能しなくなりつつあるアメリカを、アーサーが嘲笑っているようだ。

残酷で酷い映画だと思う人も多いだろう。

確かに残酷。

だが、これに目を背けてはいけない。

アーサーの妄想は、今生きている私たちへの問題提起だ。

1970〜1980年代映画の服を纏っている現代劇なのよ。

このクソ汚れた世界を生かすも殺すも私たち次第だ。

貴方はどうする?

Batmanになり、この世界を救うのか?

それともJokerのように、社会悪に染まり、すべてをぶっ壊すのか?

この世界を見て。

まだまだ美しい世界が広がっているよ?

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Joker is a 2019 American psychological thriller film directed and produced by Todd Phillips, who co-wrote the screenplay with Scott Silver. The film, based on DC Comics characters, stars Joaquin Phoenix as the Joker. Joker provides a possible origin story for the character; set in 1981, it follows Arthur Fleck, a failed stand-up comedian whose descent into insanity and nihilism inspires a violent countercultural revolution against the wealthy in a decaying Gotham City. Robert De Niro, Zazie Beetz, Frances Conroy, Brett Cullen, Glenn Fleshler, Bill Camp, Shea Whigham, and Marc Maron appear in supporting roles. Joker was produced by Warner Bros. Pictures, DC Films, and Joint Effort, in association with Bron Creative and Village Roadshow Pictures, and distributed by Warner Bros.

 Cast

  • Joaquin Phoenix as Arthur Fleck / Joker:
    A mentally ill, impoverished stand-up comedian disregarded by society, whose history of abuse causes him to become a nihilistic criminal. Phoenix had been interested in a low-budget “character study” of a comic book character, and said the film “feels unique, it is its own world in some ways, and maybe […] It might as well be the thing that scares you the most.” Phoenix lost 52 pounds (24 kg) in preparation, and based his laugh on “videos of people suffering from pathological laughter.” He also sought to portray a character who audiences could not identify with and did not look to previous Joker actors for inspiration; instead, he read a book about political assassinations so he could understand killers and motivations. Director Todd Phillips said that he intentionally left it ambiguous as to whether Arthur becomes the actual Joker as seen in traditional Batman stories or inspires a separate character.
  • Robert De Niro as Murray Franklin:
    A talk show host who plays a role in Arthur’s downfall. De Niro said his role in Joker pays homage to his character from The King of Comedy (1983), Rupert Pupkin, who is a comedian obsessed with a talk-show host.
  • Zazie Beetz as Sophie Dumond:
    A cynical single mother and Arthur’s love interest. Beetz, a “huge fan” of Phoenix, said that it was “an honor” to co-star with him, and that she learned a lot working with him on set.
  • Frances Conroy as Penny Fleck: Arthur’s mentally and physically ill mother, who formerly worked for Thomas Wayne. Hannah Gross portrays a young Penny.

Additionally, Brett Cullen plays Thomas Wayne, a billionaire philanthropist running for mayor of Gotham. Unlike in the comics, Thomas plays a role in the Joker’s origins and is less sympathetic than traditional incarnations. Alec Baldwin was initially cast in the role but dropped out due to scheduling conflicts. Douglas Hodge plays Alfred Pennyworth, the butler and caretaker of the Wayne family, and Dante Pereira-Olson plays Bruce Wayne, Thomas’s son, who becomes the Joker’s archenemy Batman as an adult.

Additional cast members include: Glenn Fleshler and Leigh Gill as Randall and Gary, Arthur’s clown co-workers; Bill Camp and Shea Whigham as two detectives in the Gotham City Police Department; Marc Maron as Gene Ufland, a producer on Franklin’s show; Josh Pais as Hoyt Vaughn, Arthur’s agent; Brian Tyree Henry as a clerk at Arkham State Hospital; Ben Warheit as a Wall Street banker who gets murdered by Arthur on a subway platform; Gary Gulman as a comedian who performs his act at the restaurant before Arthur does; and Bryan Callen as Javier, a co-worker of Arthur. Justin Theroux has an uncredited cameo as a celebrity guest on Franklin’s show.

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