Lyraにとって、懐かしい人々のイメージがHeavy MetalやHard Rockだ。なぜなら昔は周りにヘビメタ好きが多かったからと言うのが番の理由。
この前、Finlandに暮らしていた方と北欧話をしていたら、頭にJudas Priestが流れ始めて止まらなくなった。
そう、北欧は今もメタルのメッカだからだ。そしてLyraにはMetal= Judas Priestだからだ。もう、止まらないぜ〜Judasが!
その方は、今も北欧住みで自分の国や北欧全般が好きだけどメタル嫌いみたい。メタルフェスの話を2人でしていたら、Lyraの頭の中で響き渡りだしたのが、北欧メタルではなくイングランドのヘヴィメタルの大御所バンドJudas Priestジューダスプリーストだ。
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「Judasを知らない人はいない!」とLyraは思っていたんだけど、ヘビメタってやっぱマイナーらしくて、ロック好きでも知らない人がいたからびっくりしたよ。
LyraのブログにはブルーズすきやHM好きじゃない人も来るし、映画好きさんや雑貨好きで音楽は聞かない人も遊びに来てくださるので、チラッと説明すると、Voのロブ・ハルフォードは「メタル・ゴッド」と呼ばれているの。
Heavy Metal , Hard Rock, Spead Metalスピードメタルシーンにおいて尊敬されているアーティストと言っても過言ではない。それに今のロックシーンに多大なる影響を与えて来たReal Metal GodだとLyraは言いたい。
だってHeavy Metalの様式美を彼らが広めたのだから、、、。
重厚なSoundは勿論のこと、レザー、SMファッション、ブラック主体、鋲付き革ジャン、ムチ、バイク、と言ったVisualイメージさえも彼らが世界中に定着させたんだと思って来たからだ。
まぁ、小さい時に彼らを見て余りの様式美、イメージの硬さから笑ってしまった事がありますが、、、、。何もなかった所からHeavy Metalの揺るぎないイメージを作り出した事は凄い!
だから、Heavy Metalの話をすると、Lyraの頭にはどのバンドよりも真っ先に Judas Priestが浮かんで来る。
Lyraの頭には、ずっと彼らの曲が定着していて流れ出すと気づく➖
いつ聴いても新鮮で古くないことに!
今日Lyraが和訳したのは、「You’ve Got Another Thing Comin”」。
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いつ聴いても新鮮な気分で聴けて、ライブでも未だに盛り上がる目玉曲であり、彼らの大ヒットした曲の数々の中でも1番メジャーで初めての人でも聴きやすいと思ったから選んだよ。
Lyraの和訳とビデオの後でまたJuda Priestについてお話ししましょう。
= You’ve Got Another Thing Comin’ =
[Verse 1]
One life I’m gonna live it up
I’m takin’ flight I said I’ll never get enough
Stand tall I’m young and kinda proud
I’m on top as long as the music’s loud
[Chorus 1]
If you think I’ll sit around as the world goes by
You’re thinkin’ like a fool cause it’s a case of “do or die”
Out there is a fortune waitin’ to be had
You think I’ll let it go? You’re mad
You’ve got another thing comin’
You got another thing comin’
一度きりの人生、俺は期待に応えて行くぜ
これから旅立つ俺
そう、絶対に我慢ならんと言った奴さ
堂々と振る舞えよ、俺は若くて誇れる奴さ
音楽が大音量で鳴ってる限り、俺は頂点に君臨するぜ
俺が社会に見過ごされて無駄に生きてるって、お前がそんな馬鹿なことを考えているとはな
だって生きてるってのは「やるか、死ぬか」だろ
外の世界には、手に入る幸運が待っているんだぜ
お前は俺が諦めると思ってんのか?
気、狂ってんのかよ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ
[Verse 2]
That’s right here’s where the talkin’ ends
Well listen this night there’ll be some action spent
Drive hard I’m callin’ all the shots
I got an ace card comin’ down on the rocks
[Chorus 2]
If you think I’ll sit around while you chip away my brain
Listen I ain’t foolin’ and you’d better think again
Out there is a fortune waitin’ to be had
You think I’ll let it go? You’re mad
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
そうだよ、ここで今話してるのが最後のチャンスさ
いいか、耳をかっぽじって聞けよな
今夜こそ、大仕事が待ってるだろう
激しいのを頼むぜ、俺はすべてキメないといけないだろ
俺様のエースカードは気前よく買ったヤクさ
もし、お前が俺の脳みそを少しずつ蝕んでる間に、俺が無駄に生きてるって考えてるなら
良く耳をかっぽじって聞けよな、俺は間抜けじゃない
もう一回考え直した方がマシだぞ
外の世界には、手に入る幸運が待っているんだぜ
お前は、俺が諦めると思ってんのか?
気、狂ってんのかよ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ
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[Verse 2]
[Bridge]
In this world we’re livin’ in, we have our share of sorrow
Answer now is don’t give in, aim for a new tomorrow
[Guitar Solo]
[Verse 3]
Oh so hot, no time to take a rest yeah
Act tough, ain’t room for second best
Real strong, got me some security
Hey, I’m a big smash, I’m goin’ for infinity yeah
俺たちが住んでいるこの世界は
悲しみを分け合ってるんだ
今の答えは、降参しないってことさ
狙いをつけた新しい明日の為にな
ああ、最高だぜ、休んでる暇なんてありゃしねぇ、yeah
悪ぶって行け、悪い部屋じゃないだろ
本物の強さだ、防衛してるのさ
おい、こら、俺はとてつもない打撃みたいな奴さ
俺はこれから無限の可能性になるのさyeah
[Chorus 1]
If you think I’ll sit around as the world goes by
You’re thinkin’ like a fool cause it’s a case of “do or die”
Out there is a fortune waitin’ to be had
You think I’ll let it go? You’re mad
You’ve got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
[Outro]
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
You got another thing comin’
俺が社会に見過ごされて無駄に生きてるって、お前がそんな馬鹿なことを考えているとはな
だって生きてるってのは「やるか、死ぬか」だろ
外の世界には、手に入る幸運が待っているんだぜ
お前は俺が諦めると思ってんのか?
気、狂ってんのかよ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ
お前の考え方は間違ってるぜ×8
お恥ずかしながらJudas PriestのPV集を持っているLyraです。
だから見てきたPVの中から紹介しようと思ったけれど、変な作品ばかりで笑えてしまうのよ。
当時の監督さんがMetalを知らないか、全く理解していなかったんだろうね。それか、まさかメンバーがお笑い好き?まさか!コントだよ、あれは。
だから、そんな笑える物より、 Judas PriestのLiveを紹介した方が魅力的に見えるから、LIVE AIDだったかな?アメリカのフェスに出た時の彼らの有名なライブ映像にしました。
これ、何回も見たからLyraはロブやGのグレンの細かい動きまで真似出来るよん (^o^) そう、それくらい繰り返し見たから。
つぅか、真似して笑いとってたのかもね。
ライブでコピーしたことあるよ。マジで何でも手だしてるな、と我ながら呆れる。断れないのよ、誘われると。
Judas Priestのステージ上で、ギターとベースの3人がフォーメーションを組んだり、ロブも入ってきて4人でやったり、グレンとKKが前に出て来てリズムに合わせて上半身ごと楽器を振り回したり、左右に揺れたりするのが好きだった!
LyraはGのグレン・ティプトンのファンだったから(あん時から親父趣味)「彼だけ赤いレザースーツ来てるのは、Gが上手いのとハンサムだから目立出せるためだ!」と思っていたな。
モニター前に足かけてるロブ、グレン、K.Kが1番かっこいい。
あと、今回ロブがハーレー乗って入って来る野外フェスのビデオ探したんだけどなくってね、、、。
普通の会場ホールにハーレーで入って来るのはあるんだけどね、野外がないの。
今回は諦めたけど、良くロブは、アンコールでハーレーダビッドソンのバイクに跨って登場したりするんだわ。
多分ね、これの真似したんだよな、あの人は、、、(あの人とはLyraが好きな俳優です。)
だからヘビメタ好きには、たまらない彼らのお決まりパフォーマンスを繰り広げて行ったことにより、いつしかそれがヘビメタの様式美となって来たんだから凄いことでしょう?
それに、Vo.のロブ・ハルフォードの4オクターブの音域を生かした歌い方やシャウトは、類を見ない個性を出していて、それにプラスして、Gの茶髪の方のグレン・ティプトンとブロンドのK. K. ダウニングのツインリードギターが合わさりJudas Priestとしての魅力を発揮しているのよね。
これが Judas Priestの真髄であるんだ!
だから、数年前にKKが辞めたのは、かなりショックなんですよ。
もう、あの3人でステージ前に出てくる姿が見れないのか?と思うと憤りを感じてしまう。
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初期のJudasの写真や、アルバムジャケットや、楽曲を聴くとメタルではなくて、ファッションは、ロブがロン毛だし、みんなベルボ履いてたり、ピラピラフリルシャツの服を着ていたからはじめて見た時は、ビックリこいたよ。
音は往年のハードロックであり、抒情的でツェッペリンやフリーを思い出したわ。
リアルタイムのファンじゃないし、彼らの変貌を追っかけて来た熱心なJudas Freaksの方々とは違う意見かもしれないけれど、LyraはJudas Priestは、1979年の『Killing Machine』( 国により『Hell Bent For Leather』と言うタイトル)から、今までのBritish Rockのメランコリックさを捨てて、当時としては未開拓だった、現在では定着したイメージの、重く男らしさを前面に押し出した、ヘヴィメタルに変わって行ったと考えています。
1980年の『British Stealブリティッシュ・スティール』からは、ヘビメタに良くある重低音のリフと攻撃的でありながらも泣きのギターソロをブッ込んで来る、ヘビメタお決まりの様式美が不動の地位を築き上げて行き【Metal God】としてのKingdomキングダムを確立したんですね。
だけど、彼らは新しい実験的な事をやり続けていく。
この歌詞みたいに「やるか、死ぬか」の精神を貫き続けたのだろう。
ギターシンセサイザーの導入や、2枚組コンセプトアルバムの『ノストラダムス』を出したり、次への音のチャレンジをし続けていく。
中にはファンの求める世界観と相反してしまい「問題作」と言われてしまったり、常に同じ音楽しか求められていないという苦悩を抱えてしまったメンバーもいて、ロブやK.K.の脱退にも繋がっているそうだ。
諦めないで、常に新しい音を作り出していく姿勢が素晴らしい。
妥協しないこと、それは時に苦痛を伴うだろう。
それでもJudas PriestとしてHeavy Metalの基礎を築き上げ未来を作り出し来た姿に拍手を送りたい!
ロブは暫く Judasを離れソロに転身していたが又戻って来てくれたのを知ったときは嬉しかったな。
やはりロブがいないと Judas Priestに華がなくなってしまう。
ただ、GのKKが2011年に辞めてしまったこと、
Gのグレンが10年前からパーキンソン病を患っていたらしくて、今年2018年のNew Albumのライブツアーには参加しないのが発表されたからショックです。
そんな辛い状況で頑張って来たのかと思うと胸が痛くなる。
やり続けるって凄いことだ!
それも何十年も変わらず第一線で走り抜けて来たのだから。
だから、今回の”You’ve Got Another Thing Comin'”はドラッグ中毒者の様に取れる歌詞があるんだけど、諦めない負けない奴の和訳にしました。
多分、バンド活動しながら貧窮に苦しんだJudas PriestのメンバーだからRobはその頃の負けない気持ちを描いたのかな?
そうLyraは感じたので、不屈の精神で Judas PriestがこれからもNew Albumを作り続けてくれるように思いを込めて和訳しました。
良くね、Robが言ったセリフがある。最近はLyraは音楽雑誌を読まないから今も言ってるかは知らない。
ただ、昔のInterviewやCreamとか見るとね、良く言っていた。
あのセリフを自分で負けそうな時に思い出すことがあるの。
“Keeping The Faith !”
「信念を貫け」
このセリフをファンに向けて言っていた。
その言葉は、今もLyraの心に響きつづけている。
そして、 Judas Priestのサウンドも!
信念を貫いて来た男たちの生き様が今も、これからも私たちの背中を押して共に生き続けるのだ!
これからも!
Keeping The Faith!
↑↑ 2018年3月7日にリリースが決定した新譜”Fire Power”
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Judas Priestのニューアルバムを聴いてみて下さい。
興味が湧いた方は、この後にBand Historyも記載しておくので、良かったら参考にどうぞ。
= Judas Priest =
前進バンド FREIGHT (1970年)
出身地
イングランド 、バーミンガム
ジャンル
ヘヴィメタル
ハードロック
NWOBHM
アルバムロック
活動期間
1969年 – 現在
レーベル
ガル・レコード
CBS/コロムビア
SPV/Steamhammer
CMC International
アトランティック・レコード
エピック・レコード
公式サイト
JUDASPRIEST.com
メンバー
ロブ・ハルフォード(Vo)
グレン・ティプトン(G)
リッチー・フォークナー(G)
イアン・ヒル(B)
スコット・トラヴィス(Ds)
結成からレコードデビューまで (1969年 – 1974年)
1969年、現在とはまったく違うメンバーで、結成される。K・K・ダウニング(G)がオーディションを受けるが、落選。
1970年、イアン・ヒル(B)、K・K・ダウニング(G)、ジョン・エリス(Ds)で、「FREIGHT」というバンドをバーミンガムで結成する。半年後、アル・アトキンス(Vo)が加入。皮肉なことにアトキンスは、オリジナル ジューダス・プリーストのオーディションでK・K・ダウニングを落とした張本人だった。
この頃FREIGHTは、メンバーの事故死などで活動停止状態にあった「ジューダス・プリースト」の名前を引き継ぐ形で改名。
1973年、5月、イアン・ヒル(B)のガールフレンド(結婚し後に離婚)のスー・ハルフォードの兄、ロブ・ハルフォード(Vo)が加入。ロブ・ハルフォードの紹介で、バンド仲間であったジョン・ヒンチ(Ds)が加入。
ヘヴィメタルバンドへの進化 (1974年 – 1980年)
1974年、イギリスのマイナーレーベル「ガル・レコード」と契約。しかし契約内容はバンド側に不利な内容であり、バンドが受け取るギャラは一ヶ月にわずか50ポンドであったため、メンバーはアルバイトをしたり、生活保護を受けるなど、経済的に困窮していた。
4月、元「FLYING HAT BAND」のグレン・ティプトン(G)が加入。K・K・ダウニングと共にツインリードギターとなった。
9月、1st『ロッカ・ローラ』でデビュー。プロデューサーは、ブラック・サバスやバッジーとの仕事で知られるロジャー・ベイン。
1975年 8月、「ナショナル・ジャズ・アンド・ブルース・フェスティバル」に出演。フェスティバル後、ジョン・ヒンチ(Ds)が脱退。後任にアラン・ムーア(Ds)が復帰。
1976年3月、2ndアルバム『運命の翼』を発表。このアルバムではグレン・ティプトン(G)が本格的に曲作りに参加した
ツアー自体はとても好評であったが、「ガル・レコード」との契約によって相変わらずバンドの財政は苦しく、金に困ったアラン・ムーア(Ds)が脱退。
同年12月、メジャーレーベル「CBSレコード」と契約。メンバーはドラマー不在のまま曲作りを始める。
1977年1月にレコーディングを開始。「CBSレコード」側が「ヒット作のカヴァー」を収録するよう要請され、アメリカのフォーク・ミュージシャン、ジョーン・バエズの「Diamonds and Rust」をカヴァー。4月、メジャー・デビュー作となる3rdアルバム『背信の門』を発表。ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーがプロデュース、サイモン・フィリップス(Ds)が録音に参加。
当初はツアーにサイモン・フィリップス(Ds)を参加させる予定であったが、彼は他のプロジェクトで忙しく断念。バンドはオーディションを行い、元ANIMALSのレス・ビンクスを加入させる。5月にイギリスツアー、6月には初めてアメリカツアーに他のバンドの前座として臨んだ。オークランド・コロシアムでのフェスティバル「DAY ON THE GREEN」では、レッド・ツェッペリンと共演している。
1978年2月、4thアルバム『ステンド・クラス』を発表。プロデューサーにデニス・マッケイを起用。バンドロゴが現在の形に近づく。
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7月、初来日。東京、名古屋、大阪で公演。日程は25日:東京・中野サンプラザ、29日:東京・芝郵便貯金ホール、31日:東京・新宿厚生年金会館(昼夜2回公演)、8月3日:名古屋・名古屋市公会堂(オープニングアクトは野獣)、5日:大阪・フェスティバルホール。来日ツアーの後、イギリスに戻り新作の製作を開始。
10月、5thアルバム『殺人機械』発表。アメリカでは1979年2月に発表され、タイトルも『Hell Bent for Leather』と変更された。アメリカ盤にはフリートウッド・マックのカヴァー「グリーン・マナリシ」が追加収録されている。アルバム発表後イギリスツアー開始。このツアーからバンドのステージ衣装としてレザー&スタッドを着用するようになり、ロブ・ハルフォードはハーレーダビッドソンを乗り回すパフォーマンスを始める。
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1979年、シングルカットされた「テイク・オン・ザ・ワールド」が全英で最高14位を記録。さらに2弾目のシングル「イヴニング・スター」は全英53位と大健闘。瞬く間に注目のバンドとなり、BBCの人気音楽番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』に2回出演。
2月、2度目の来日。日本側の提案でライブ・アルバムの録音が決定。10月にライブ・アルバム『イン・ジ・イースト』として発表され、後に海外でも9月に「UNLEASHED IN EAST」として発表。
9月、レス・ビンクス(Ds)が脱退。後任に元トラピーズのデイヴ・ホーランド(Ds)が加入。KISSの前座としてアメリカツアーを行い、11月にはAC/DCの前座としてヨーロッパツアーを行った。
NWOBHMの到来 アメリカ制覇と黄金時代 (1980年 – 1990年)
1980年、年が明けてすぐに、ニューアルバムのマスター・テープが何者かに盗難される事件が発生する。このマスター・テープはパリで録音され、ニューヨークでミックス・ダウンする矢先の出来事であり、CBSレコード側は犯人の要求を飲んで5万ポンド(10万米ドル)を支払い、テープを取り戻した。
しかし、2ヶ所の破損が発覚し、その部分を再レコーディングした。なお、この事件の犯人と動機は不明であるが、マネージメントの内部事情から発生したものではないか、と言われている。
4月、6thアルバム『ブリティッシュ・スティール』発表。前年からのヘヴィ・メタルムーブメント(NWOBHM)に乗る形で全英チャート3位。バンドの愛称である「メタルゴッド」はこのアルバムに収録されている曲に由来する。「リヴィング・アフター・ミッドナイト」、「ブレイキング・ザ・ロウ」がシングルカットされ、12位まで上昇した。6月からの全米ツアーが開始されると、全米チャートでも34位まで上昇し、バンドは初のゴールドディスクを獲得。
8月、イギリスのドニントン・パークで行われた第1回モンスターズ・オブ・ロックに出演。
ちなみに、この年の1月1日に2015年現在のギタリスト、リッチー・フォークナーがロンドンで誕生。
ウェールズ・カーディフ公演 (1981年)
1981年、サクソンを前座に迎えて欧米ツアーを行った後、7thアルバム『黄金のスペクトル』発表。
スペイン沿岸に近いイビザ島でレコーディング。夏にはアイアン・メイデンを前座につけてアメリカツアーを行い、ステージ・セットが豪華なものになり、フロントの4人はワイヤレス・システムを導入したことで、ギターやマイクのコードを気にすることなく、ステージ上を自由に動き回れるようになる。
1982年7月、8thアルバム『復讐の叫び』を発表。ビデオ・クリップの効果もあって、全米で最高17位まで上昇。ゴールド・ディスクを獲得。8月に全米ツアーを開始すると、ステージセットは更に大きなものとなったため、ツアー各地で話題となりツアーは当初の12月から翌年3月まで延長された。その全米ツアー中に、ザ・フーを手掛けたビル・カービシュリーのマネージメントへ移籍し、アルバムは全米チャートに21週間ランクイン。バンドは初のダブル・プラチナディスクを獲得。バンド最大のヒット作となった。
『背徳の掟』ツアー (1984年)
1983年5月、ロサンゼルス郊外サンバーナディーノで行われた「USフェスティバル」に出演。バンドは2日目に登場し、ヴァン・ヘイレンやオジー・オズボーン、スコーピオンズ、モトリー・クルー、クワイエット・ライオットらと共に出演。この日だけで35万人以上を動員。
1984年、9thアルバム『背徳の掟』発表。発表後欧州ツアーを開始。ステージセットにはジャケットに描かれたモンスター「メタリアン」が組み込まれるようになった。全米最高18位まで上昇。最終的にプラチナ・ディスクを獲得した。
3月、5ヶ月間に渡る全米ツアーを開始。
『ラム・イット・ダウン』ツアー (1988年)
9月、三度目の来日。
1982年の全米ツアーのメンフィス・アトランタでの公演を収録した初のライブビデオ「LIVE VENGEANCE82」が発表。
1986年、10thアルバム『ターボ』発表。シンセサイザイズド・ギターを多用した。
1987年、テキサス州ダラス公演を収録した『プリースト…ライヴ!』を発表。
1988年、11thアルバム『ラム・イット・ダウン』発表。
裁判、ロブ脱退、バンド存続の危機 (1991年 – 1996年)
1990年、アメリカ・リノに住んでいた少年2人が1985年に自殺を図り、1人が即死した事件に関して、少年たちの遺族から「息子が自殺したのはバンドの曲に含まれるサブリミナルメッセージが原因」との荒唐無稽な理由で裁判を起こされるが、最終的にはバンド側の無罪判決となる。
デイヴ・ホーランド(Ds)脱退。元RACER X のスコット・トラヴィス(Ds)が参加、12thアルバム『ペインキラー』発表。
1993年、2枚組ベスト・アルバム『METAL WORKS』発表。その後ヴォーカルのロブ・ハルフォード(Vo)が自身のソロ・プロジェクトを巡り、レーベルと契約問題でもめ、スコットと共にバンドを脱退。その後数年間ヴォーカリスト不在の状態が続いた。
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新ボーカリスト加入 (1996年 – 2003年)
ティム・オーウェンズ(Vo) 2009年
1996年に後任としてティム “リッパー” オーウェンズ(Vo)が加入。ロブの後任オーディションには元ガンマ・レイ、現プライマル・フィアのラルフ・シーパーズ、ロイヤル・ハントのD.C.クーパーも参加した。
1997年、13thアルバム『ジャギュレイター』発表。ドラマーはスコットが復帰。
2001年、14thアルバム『デモリッション』を発表。
2003年、ロブ・ハルフォード(Vo)が復帰、ティム・オーウェンズは脱退。
2005年2月には、ハルフォードやハロウィンを手掛けたロイ・Zのプロデュースで15thアルバム『エンジェル・オブ・レトリビューション』発表。
アメリカや日本、ドイツを始めとする欧州各国でチャートインするなど健在ぶりを示した。2005年5月には日本武道館を始め全国7箇所に渡る来日公演を行い、その模様を収録したDVD『RISING IN THE EAST』が2005年12月に発売された。
2008年、初の2枚組オリジナルアルバムである16thアルバム『ノストラダムス』を発表。
2009年、『BRITISH STEEL』のリリース30周年を記念した再現ツアーにて来日。神戸と名古屋、幕張メッセで行われるLOUD PARKへの参加の3公演を行なった。
2010年、公式ホームページで、2011年に最後のワールドツアー(2015年に撤回)を行うことが発表された。
2011年4月20日、6月から行われるワールドツアー、『EPITAPH』にK・K・ダウニング(G)が参加しないことが発表された。これは事実上の脱退である。
2011年5月25日、K・K・ダウニング(G)に代わる新しいイギリス人ギタリスト、リッチー・フォークナーが加入。アメリカの人気オーディション番組アメリカン・アイドルでお披露目。オランダ公演を行う。
2012年2月、リッチー・フォークナー擁する新メンバーで初来日。福岡、横浜、神戸、広島、名古屋、東京と公演を行う。
2014年、17thアルバム『贖罪の化身』発表。バンド史上初めて全米チャートTOP10入りした(最高6位)。
2015年にツアー『REDEEMER OF SOULS TOUR』を行うことを発表。日本、ブラジル、オーストラリア等での公演も決定し、ワールドツアーの終了を事実上撤回した。
2018年2月、グレン・ティプトンが10年前よりパーキンソン病を患っている事を公表。2018年発売のアルバム『Firepower』に伴うツアーには参加せず、代役にアンディ・スニープが参加する事を発表した。
= Member メンバー =
現メンバー
ロブ・ハルフォード Rob Halford – ボーカル (1973年 – 1992年、2003年 – )
グレン・ティプトン Glenn Tipton – ギター (1974年 – )
リッチー・フォークナー Richie Faulkner – ギター (2011年 – )
イアン・ヒル Ian Hill – ベース (1970年 – )
スコット・トラヴィス Scott Travis – ドラムス (1989年 – )
旧メンバー
アーリー・ジューダスプリースト メンバー
アル・アトキンス Al Atkins – ボーカル (1969年 – 1973年)
ジョン・ペリー John Perry – ギター (1969年)
ブルーノ・ステープンヒル Bruno Stapenhill – ベース (1969年 – 1970年)
ジョン・パートリッジ John Partidge – ドラムス (1969年 – 1970年)
バンド名 継承後
K・K・ダウニング K.K.Downing – ギター (1970年 – 2011年)
ジョン・エリス John Ellis – ドラムス (1970年 – 1971年)
アラン・ムーア Alan Moore – ドラムス (1971年、1975年 – 1977年)
クリス・キャンベル Chris “Congo” Campbell – ドラムス (1971年 – 1973年)
ジョン・ヒンチ John Hinch – ドラムス (1973年 – 1975年)
サイモン・フィリップス Simon Phillips – ドラムス (1976年 – 1977年)
レス・ビンクス Les Binks – ドラムス (1977年 – 1979年)
デイヴ・ホーランド Dave Holland – ドラムス (1979年 – 1989年)
ティム “リッパー” オーウェンズ Tim “Ripper” Owens
= Discography ディスコグラフィ=
●オリジナルアルバム
1974年 ロッカ・ローラ – Rocka Rolla
1976年 運命の翼 – Sad Wings of Destiny
1977年 背信の門 – Sin After Sin
UK23位、USゴールド
1978年 ステンド・クラス – Stained Class
UK27位、US173位ゴールド
1978年 殺人機械 – Killing Machine
UK32位、US128位ゴールド
1980年 ブリティッシュ・スティール – British Steel
UK4位シルバー、US34位プラチナム
1981年 黄金のスペクトル – Point of Entry
UK14位シルバー、US39位ゴールド
1982年 復讐の叫び – Screaming for Vengeance
UK11位、US17位2×プラチナム
1984年 背徳の掟 – Defenders of the Faith
UK19位、US18位プラチナム
1986年 ターボ – Turbo
UK33位、US17位プラチナム
1988年 ラム・イット・ダウン – Ram It Down
UK24位、US31位ゴールド
1990年 ペインキラー – Painkiller
UK24位、US26位ゴールド
1997年 ジャギュレイター – Jugulator
UK47位、US82位
2001年 デモリッション – Demolition
US165位
2005年 エンジェル・オブ・レトリビューション – Angel of Retribution
UK39位、US13位
2008年 ノストラダムス – Nostradamus
UK30位、US11位
2014年 贖罪の化身 – Redeemer of Souls
UK12位、US6位
2018年 ファイアーパワー – Firepower
●ベストアルバム
メタル・ワークス’73-’93 – Metal Works ’73-’93 (1993年)
リヴィング・アフターミッドナイト ~ザ・ベスト・オブ・ザ・メタル・ゴッド (1998年1月21日)
エッセンシャル・ジューダス・プリースト – The Essential Judas Priest (2006年)
●ライブアルバム
イン・ジ・イースト – Unleashed In the East (1979年)
プリースト…ライヴ! – Priest…Live! (1987年)
’98ライヴ – メルトダウン – Live Meltdown (1998年)
ライヴ・イン・ロンドン – Live In London (2003年)
ア・タッチ・オブ・イーヴル – A Touch of Evil: Live (2009年)
●ボックスセット
メタロジー – Metalogy (2004年)
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