Lyraのマイナーバンド好きに呆れてるそこの貴方!まだまだ鼻息荒く紹介しちゃうもんねっ。
今日は聞いてるとツイツイ踊りたくなる曲のお話。
その曲を作り出したバンドはKilling Joke !!
Killing Joke キリング・ジョークは、イングランド出身のロック・バンド。
イギリスロック好きさんならば知ってるだろうけど、最近の音楽しか聴かない人には認知されていないから「どんなバンド?」と聞かれると一言で形容するのは難しい。
でも、Lyraは「変化し続けるバンド」であり、根っこには「ネイティブな音」を持つバンドと言いたい。
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インダストリアル・ロックの代表的グループとして知られるキリングジョーク。
ジャンルだと、
ポストパンク、
オルタナティヴ・ロック、
ニュー・ウェーヴ、
ダンスロック、
インダストリアル・メタルとか色々言われているくらい、1978年にデビューしてから進化し続けて来たバンドだ。
その時代の実験的な要素を取り入れ進化し続け、その音楽性は1990年代以降のオルタナティヴ・ロックをはじめ、様々なジャンルのアーティストに影響を与えて来た。
初期は、厚いギターサウンドと激しいドラムビートの反復が特徴。
1980年代はシンセサイザーをメインにニュー・ウェイヴ・サウンドに変化して行く。この時に売れたのが「ラヴ・ライク・ブラッド」。聴きやすく美しいメロディが悲しげで良いが彼らにしては珍しく売れ線だな、というのがLyraの印象。
で今日紹介するのは聴きやすい売れ線ではなく、彼らの特徴であるリズム隊がガッツリとビートを刻む、脈打つリビドーを感じさせる曲”Let’s All Go ( To The Fire Dancing)”だ。
この曲は、”FIRE DANCES”という、1983年にリリースされた彼らの4枚目のアルバムのラストを飾るキリングジョークらしいロックなの。
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アルバム全体を通してLyraには本当に火をイメージ出来る、原始的な音で不思議なアルバムだ。
そして、素直な歌のイメージが強い。
なんだろう。眉毛くんVocalのジャズのキャラか『俺』じゃなくて『僕』て感じなんだよね〜。
だから今日の”Fire Dances”に入ってるラストのこの曲は『僕』『僕たち』にしてみたよ。
日本語って主語がたくさんあって楽しい。
自分のイメージに合わせて、好きなの選べるから日本人は本当に幸せだな〜。
=”Let’s All Go(To The Fire Dancing) /Killing Joke =
On our way to the fire dances
Let’s all stay on our feet so
In the market here we are then
Sing a song for sixpence oh!
Time keeps ticking – tick tick tock
Can’t stop now just keep on pushing
I’ve got a feeling something’s changing
I’m gonna find this feeling somewhere
火のダンスへ行く時は足の赴くままに行こう
僕たちの居るこの市場の相場、一曲6ペンスで歌ってあげよう Oh!
拍子を合わせてティックティックタック
今じゃ、もう押し続けるのを止められないよ
僕には何かが変わる予感がするんだ
どっかで僕は、この気持ちのわけを見つけるだろう
Let’s all go to the fire dances
Take the future in your hands now
Let’s do this dance forever
Teacher teach me something new please
皆んなで火のダンスをしに行こう
今、僕たちの手に未来をつかめ
このダンスを永遠にし続けよう
先人である先生、僕に新しい知識を授けておくれ
Sow the seed god speed the plough
Basic ways to simplify me
Sun is shining in your favour
Push push me till I get there
I’m gonna find the human somewhere
Turn the pages time goes backwards
Pay the piper to play your tune
You and me in a dance forever
Summer nights and music – oh!
Fill your cup and don’t say maybe
Sun is shining in our favour
Let’s be human – oh so human
On your way to the fire dances
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田畑に幸運の祝福の種をまけ
基本的な生き方が僕の迷いをなくしてくれる
太陽は君の願いで光輝いている
僕があの地に辿り着けるまで、押し進めておくれ
どこかで人間らしい人たちを見つけるだろう
ページをめくるように時は過ぎ去って行く
君のために償いをうけよう
君と僕となら永遠に踊っていけるよ
夏の夜と音楽、素敵だろ!
酒を注いでくれ、
多分、なんて言わないで
太陽は僕らの願いで輝き続ける
人間らしくなろう、そう、人間らしく行くんだ
火のダンスへ行く道を
Songwriters: Jeremy Coleman, Kevin Walker, Paul Ferguson, Paul Vincent Raven • Copyright © Universal Music Publishing Group
Translator: Lyra Sky 和訳
Voのジャズ・コールマンは、プログレの「ピンク・フロイド」のファンでクラシックの素養があったので、ユースと1995年にアルバムを出しているけど、この曲にはプログレ色はなく原始的な血湧き肉躍るビートが格好いい曲だ。
このジャズ・コールマンは変わり者でね、、、2012年に行方不明騒動を起こしたお騒がせ野郎なんだけど、実はソロアルバム制作の為にアフリカ・西サハラで遊牧民的な生活を送っていたんだと。大々的に報道されたからKilling Jokeというバンドを知らない人でも、イギリスに住んでいる人はこのジャスの事件はご存知かもしれないね。
このアフリカに行って暫く居ついちゃった話を聞いた時は納得しちゃったよ。
だってキリングジョークのアルバムの中で1、2を争うお気に入りのこの”FIRE DANCES”はまさに、原始的な土臭い作品だからだ。
特にこの”Let’s All Go(To The Fire Dancing)”は、本気で火が燃え上がる焚き火や炎の周りを原始的な民族や遊牧民が踊っているイメージが強い。
歌詞の中では”Human”と言っているけど、彼らがこの作品をリリースした時は、”Human”=人間らしさは、知識や近代文明の人類ではなく、素朴な生き方をして、原始的だけど太陽や自然を尊重した生き方をしている人たちを”Human”としたかったのだ。
それは、まさに今の時代の流行ではないかな?
Minimalismを説くミニマリストやシンプルライフを提唱するのが今の流行だ。
余計な物を持たずに、必要最小限なものだけで生きて行くのが最善な生き方だと流行っていて、関連書籍は、バカ売れしてるでしょ?TVでも特集組まれたりね。
断捨離してシンプルに生きて生き、もっと先を進む人たちは、ロハスな生き方や自給自足をして行く。
この歌詞はむかーし昔の曲だけど、時代が回り回ってまさに、最新の生き方を推進している歌詞になってしまったね。
時代は巡り巡るし、時はページを捲るかのように過ぎ去っていくものだ。
それならば、生きる為に働き、自然を重んじ、仲間や愛する者たちと笑い、歌い、酒を飲み交わし、踊り続けるのが一番良いんじゃないだろうか?
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難しく頭を抱えて空論を説いて生きていくのはやめな。
目の前にあるやるべき事にベストを尽くし、目の前にいる愛すべき人達を愛するというシンプルな生き方が一番人間らしい生き方なんじゃないかしら。
このKilling Jokeの”Let’s All Go (To The Fire Dancing)”を聴いているとそんな原点回帰の大切さを教えられている気分になる。
そして、リズム隊のビートがLyraの鼓動のビートと合わさって無性にダンスがしたくなり元気になってくる!
上手く踊れなくたって良いの。良いの。
キリングジョークのビートに体を自然に合わせて、生命の鼓動を感じて体を揺らせれば良い。
誰にでも備わっている原始のビートを感じれば良い。
ただそれだけ。
このビートに乗れば良い。
きっと貴方は元気になる!
= Killing Joke キリングジョーク =
出身地 イングランド、ロンドン ノッティングヒル
活動期間 1978年 – 1996年
2002年 – 現在
レーベル EGレコード
ノイズ・レコード
Butterfly Recordings
Big Life
Zuma
クッキング・ヴァイナル
スパインファーム・レコード
ユニバーサル・ミュージック
公式サイト killingjoke.com
Members
ジャズ・コールマン (Vo)
ジョーディー・ウォーカー (G)
ユース (B)
ポール・ファーガソン (Ds)
レザ・ウーディン (Key)
旧メンバー ポール・レイヴン (G)
ほか別記参照
1978年、ジャズ・コールマン(Vo,Key)、ポール・ファーガソン(Ds)、ジョーディー・ウォーカー(G)、後にドラゴンフライ・レコーズを創始するマーティン “ユース” グローヴァー(B)の4人で結成され、翌年にEP Turn to Red をリリース、これがBBCのピール・セッションで取り上げられ、バンドはEGとの契約を結びデビューした。
=メンバー =
現ラインナップ
●ジャズ・コールマン Jeremy “Jaz” Coleman – ボーカル/キーボード (1978– )
●ジョーディー・ウォーカー Kevin “Geordie” Walker – ギター (1978– )
ユース Martin “Youth” Glover – ベース (1978–1982, 1994–1996, 2002–2003, 2008– )
●ポール・ファーガソン Paul Ferguson – ドラムス (1978–1987, 2008– )
●レザ・ウーディン Reza Uhdin – キーボード(アトモスフィア・エフェクト) (2005– )
旧メンバー
●ポール・レイヴン Paul Raven – ベース (1982–1987, 1990–1991, 2003–2007) RIP.2007
●マーティン・アトキンズ Martin Atkins – ドラムス (1988–1991)
●デイヴ・ボール Dave “Taif” Ball – ベース (1988–1990)
●ジェフ・ダグモア Geoff Dugmore – ドラムス (1994–1996)
●ベン・カルバート Ben Calvert – ドラムス (2005–2008)
= ディスコグラフィー =
1980 Killing Joke 『黒色革命』
1981 What’s THIS For…! 『リーダーに続け』
1982 Revelations 『神よりの啓示』
1983 Fire Dances 『ファイアー・ダンス』
1985 Night Time 『暴虐の夜』
1986 Brighter Than a Thousand Suns 『漆黒の果て』
1988 Outside the Gate 『アウトサイド・ザ・ゲート』
1989 The Courtald Talks
1990 Extremities, Dirt & Various Repressed Emotions 『怒涛』
1994 Pandemonium 『パンデモニウム』
1996 Democracy 『デモクラシー』
2003 Killing Joke 『キリング・ジョーク』 – デイブ・グロールがドラムで参加。
2006 Hosannas from the Basement of Hell 『ホザンナ・フロム・ザ・ヘル』
2010 Absolute Dissent 『宣戦布告』
2012 MMXII
2015 Pylon
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