→あらすじ後編 続き
あらすじ後編: *ネタバレ有り
アンドリュー(フィンク)「君のファンとしていうとね、美しく最高にエロい!この曲は最高だ!」と歌い終わったジョスリンを褒めた。
「どうなるか心配だったが、これは今まで経験した痛みを感じるよ。ツアーをやろうぜ!」
ジョスリンは本当の笑顔になり、大興奮してアイザックに抱きついた。そしてデスティニーにお礼を言った。
ジョスリン「ツアーをやるわ!」
ザンダー「僕もね!」
2人はハグし合った。
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大邸宅のプールサイド。
誰もいないプールサイドで、タバコを吸っているジョスリンの所へカイムが報告しに来た。
カイム「カタはついたよ」
ジョスリン「いくらだった?」
カイム「たっくさんだよ」
ジョスリン「そう。ちょっと1人になりたいわ」
レイアは、罪の意識からか、荷物をまとめ、几帳面にベッドシーツをピン!と張ってから、ベッドを見つめ、出ていった。枕元には『ジョスへ』と手紙を残して…
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レコード会社の廊下をまた、誰かが急足でやって来た。ダイアンだ。ニッキが呼んだようで、契約を結んだ会議室に通されたダイアンに「厄介なことが起きて法的に揉めてるの。リリースは延期にするわ」と一方的に断って来た。
ダイアン「法的な問題もサポートするって言っていたはずよ」と反論するが、ニッキはバツが悪そうな顔をしながら
「手を尽くしたんだけど、もうどうにもならないの。何ならこの経験から曲を書いてみたら?」とまで言うニッキ。
ダイアン「私に法的な問題の曲を書けと?」と泣き出した。
ニッキ「ごめんなさい。そう言うことになるわね。私達がついてるから必ず貴方をスターにしてあげるわ」といいつつも、さっさと追いやりたい感じ。
ダイアンは暗い顔で1人、エレベーターに乗り込む。ニッキはドアの向こうで微笑む。
エレベーターのドアが閉まる時にダイアンは、ニッキに言った。
「ジョスリンのせいなのね?」
熱い日差しの下、プールで1人泳ぐジョスリン。
ピアノを弾いてはいるが悲しい顔をするジョスリン。
ドレッサーの前で、あのヘアブラシを見つめ、ひとりぼっちで大きな自宅の中、ボーとしているジョスリン。
ひとりぼっちのジョスリン…。
地下駐車場にヒールの音が鳴り響く。タリアの後ろ姿。
そこへカイムがひょっこり現れた。
「まだ記事を出すな。もっと良いネタがある。あの子が困っているから力を貸してくれ」とタリアに言った。
タリア「話を聞くわ」とニヤリと笑った。
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6週間後。
移動カートに乗り、コンサート会場に向かうジョスリン。
ファンの「大好きよ〜!!」の声が聞こえて手を振る。そして、スタジオ会場のステージに1人立ち、まだ客入りしていないスタンドを見渡した。
リハーサルが始まり、あの悲しい家族の歌をクロエが歌う。
そのステージには、ラムジーとアイザック、ザンダーもいる。皆でバックコーラスをし始めた。
その4人のリハを見ながら、カイム、ニッキ、フィンクが話している。
フィンク「メンタルの病気は金脈が眠っているなあ。ジョスを見ろよ。」
カイム「俺にはチケットの完売と6週間で3曲のヒットが見えるぜ。世界的スーパースターが生まれるぞ」
ニッキはフィンクに「あなたはビビってるわね。貴方の所の社員が女性蔑視だとジョスリンの曲を非難してるじゃないの」
フィンク「馬鹿17人と記者200人が騒いでるだけだ」
カイム「いや、ありゃタダで2億ドル相当の宣伝をしてもらったよ。」とバカ笑いする。
ニッキ「『空虚を埋めて』は大ヒットして3週間ツアーが完売したから、このツアーに繋がったからね」
カイム「結果的に良い感動的な物語になったさ。大体あのイカれ野郎がいなくなってせいせるぜ!」
フィンクはタリアの記事がテドロスをぶちのめしたと笑う。
フィンク「あいつが売春させていた女たちや昔の女たちを取材したんだからな」
3人がテドロスをこきおろしていると、スタジアム外にある受付に男が近づいときた。
「えーと、俺の名前はテドロス。ジョスリンからのアーティスト・パスはないかい?」と窓口で聞いた。
受付「ないみたいです。他の名前は?」と聞かれ、テドロスは、一瞬考えて嫌な顔をしながら「マウリシオ・ジャクソン」と遠慮しがちにマイクに近づいて言う。
するとチケットがあり、テドロスは、してやられた、と言う顔をしてるチケットを受け取り会場に入って行く。
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ニッキ「彼は店を失ったわね〜」
フィンク「ラットテールもな!」と言い、3人は大笑いする。昔のビデオを見たら、マクドナルドでテドロスが働いている画像があったり、歌っているのもあったと馬鹿にして笑いあう3人。
ニッキ「私達はあの男を破滅させたわ」とバカ笑いした。
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テドロスは、楽屋にやって来てたくさんいる警備員の1人に名前を言って、ジョスリンに会いに来たと話す。
警備員は思いっきりテドロスを馬鹿にして、「中に入れない」とからかい、テドロスを焦らせたが、結局、中に入れてもらえた。
中に入ると仁王立ちしているデスティニーが待っていた。
デスティニー「痛いめにあったね。アタシはアンタの過去も謎もどうでも良いんだよ。ポン引きだしね、生きるためにやったんだろ?でもこれからする話しは違うよ。アタシは他の女と違うんだよ。もしアンタがジョスを傷つけたら、アタシはどこまでもアンタを追っかけて行くから。そして殺す。必ずね。」とテドロスに言うと背を向けて出て行く。
「ショーを楽しみな」と言い残して。
鏡の前にジョスリンは立っている。綺麗な真っ白なドレスを着て。そしてテドロスが楽屋に入って来たのに気づくと微笑む。
「来てくれたのね」
テドロス「会いたかったよ」
ジョスリン「貴方が必要なの。離れたくないわ」と言うと、後ろの椅子に座り、出番の準備のメイクをする。
ふー、と、ため息をつくテドロス。そして棚に置いてあったあのヘアブラシを見て、手に持ってみる。
テドロス「ママは、これで君を叩いていたと言ったよね」
ジョスリン「ええ」
テドロス「新品だよ」と言うと、ジョスリンは、それを聞いてニコッと笑う。
「はっ…」と真実を知り、悲しく笑ってしまうテドロス。
ジョスリンの恐ろしさを知る。
カートに乗る2人。いつしか手を繋いでいる。2人は何も話さない。ライブ会場に向かうカートにただ並んで座り、ゆられているだけ。
会場に着いた。
「ジョスリン!ジョスリン!」と観客がヒートアップして歓声をあげているのが、聞こえる。
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メイクをもう一度、ヘアメイクに直させてから、ジョスリンがステージに出て行くと、「ワー!」と言うファンの歓声がより大きくなった。
「ハロー!エンジェルたち…ここに立てて…L.A.の私の家に来れて嬉しいわ。この一年辛かった。世界は冷酷で容赦ないとわかったわ」とジョスリンは、真っ暗の中でもキラキラ光る観客席に向かって静かに話して行く。
「もうダメだと何度も思ったわ。でもそんな時は、皆んなを思って乗り越えたの。今夜は特別な夜よ。だって皆んなに私の最愛の人を紹介するのだから。闇の中にいた私を光の中へ連れ出してくれた人…テドロス。」と名前を呼んだ。
ニッキ「何ですって?」と隣にいるカイムやフィンクに、信じられないと聞き直すニッキ。
3人ともぽかんと口を開けたまま驚いてステージを見ている。
ジョスリンは、ゆっくりと舞台から少し移動。
「こっちに一緒に来て。私の家族よ。」と言うと手を差し出した。テドロスは、言われたまま命令を聞くかのようにふらふらと、ジョスリンの手を取る。
スポットライトに照らされる中、2人は静かにキスをする。歓声が上がる。
ジョスリン「貴方はずっと、私のもの。向こうで私を見ててね」と言うと、テドロスは黙ったまま言われた通りに舞台袖へと引っ込んだ。
「ふざんけんな!この野郎!」とフィンクが怒り狂って叫ぶ。
観客は大声で叫んでいる。
「ジョスリン!ジョスリン!」歓声は鳴り止まない。
純白ドレスでドレスアップしたジョスリン。
真っ暗な会場からの歓声に包まれて、青白く光りながら観客に向かって微笑み続ける…
まるで天使のように。
Lyraの感想・解説
大ドンで返しでびっくりした人もいるでしょう。Lyraのブログを読んでくださってる皆さんは、毎度、Lyraが「力関係が変わるで」と予想していたので、驚きはないと思います。
だって小さい時からアイドルになりたくて、修羅場を潜り抜けて来た大スター、ジョスリンが、そう簡単に色恋ごときで、奴隷のように男の言うことをいつまでも大人しく聞いていられるわけがないのだから。
でもヘアブラシの話まで作り話だったとはね〜。かなり悪党な女だわ。テドロスの、諦めに似た深いため息は、これから先の自分の地獄がわかったからかもしれませんね。生き地獄。
ジョスリンの作り話を信じたテドロスは、母親から虐待を受けていたジョスリンが可哀想て同情していたのに、全て嘘。その嘘は、周りの人間を掌握するための策略だったと知り、これからは自分も身動き取れないままジョスの駒となって動き、生きて行かなければならないと理解して、悲しいため息が出たのだと思う。
それを人は諦めという。
ジョスリンは、また飽きたらテドロスを捨てるだろう。今まで人を切り捨てて来たように。
自ら去った友人のレイアもジョスリンの嘘を知りながら何も言えなかった。可哀想に、ジョスリンに利用されているだけで何も得るものがない、そして馬鹿にされてるのに助けてくれないジョスリン。その上、ロブの事件に巻き込まれても自分は何も出来ず、不正も正せない。誰も自分の話を聞いてくれない…この状況に嫌気がさして去ったのです。
ザンダーも歌手の道を断たれたのは、ジョスリンの嫉妬が原因。「声帯が悪くなったから歌手をやめる」と世間に発表したのは、ジョスリンが言えと言ったからかもしれない。
ザンダーが歌手の才能があるから、ジョスリンに潰されたわけで、反抗せずに何年間も我慢していたのに、このタイミングで抜け出せたのは、テドロスの助言があったからだ。あのまま自ら立ち上がらなければ、ずっと歌えないまま、影に隠れてのたれ死んだでしょう。
このザンダーの件などテドロスは、意外と正義感が強く、嘘や不正や企みには敏感に反応するから見た目と違って真面目だから笑ってしまった。あんなに酷い仕打ちを他人にしてるくせに、不正が許せないのは、自分が何回もショービジネスの世界で騙されたり虐げられて来たからだと思う。
こうやって書いて行くと、どれだけジョスリンが恐ろしい策略家か分かりますね。実際にここまでやるアイドル、いるのだろうか?
一応、ジョスリンのモデルは、はっきりと「この人」と限定した1人だけのアーティストはいないけど、話しのあちこちにプリトニースピアーズや、セレーナゴメスが起こしたゴシップや似た状況(後の方で書いています) が出てくるため、今まで世間を騒がしたアイドルのエピソードを寄せ集めたのがジョスリンという存在でしょう。
彼女達の昔の話や人間関係をヒントに話を作っているわけ。もちろんそれは空論ではなく、The Weeknd自身が経験した苦い思い出や、アーティスト達から聞いた業界ネタだから真実味がUPするのです。
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出会って音楽の趣味が合うことから、距離が縮まった2人。テドロスの猛プッシュもあるし、流されやすい「人生つまんない」というジョスリンには新鮮だったのだ。
それにテドロスのサドな性格がマゾっけのあるジョスリンには、新しい刺激をくれる人、と言うか、オモチャだったのもある。
実際にシンガーのプロデュースしたり、作曲したりしてるThe Weeknd。リアルにSelena Gomezと付き合っていたし、モデルと付き合ったりもしてるので、「このドラマ中にリアル話があるかも〜」と視聴者達が勘繰ってしまうのが、彼の狙いなのかもね。皆んなゴシップが大好きだから。
そしてLyraには、The Weekndがこのドラマで、傷つけられて来た自分の過去を精算するために復讐していたりして…と感じました。
あと彼の願望もあるかも?
それは、たった1人の愛する理想の女性に従属したい男である自分を見たいと言うもの。
アイツになら、俺の一生を捧げても良い。
腑抜けになりたい男の理想の形…それが【The IDOL/ ジ・アイドル】なのだ。
次にいつものツッコミポイントを書きますね!
【Lyraのツッコミポイント】解説
①目的はThe Weekndの警報
撮影途中から監督交代劇のニュースが入って来てから不穏な空気は漂っていた。この事件から、ミュージシャンを搾取する音楽業界のキャラクター群が追加された。それはThe Weeknd が、自身の体験をシナリオに組み込むことを望んだからだ。
今の業界は、昔と違いポッと出て来た人が多い。TikTokなどで簡単に有名になれる今のお手軽さ。ポッと湧いて、レーベル契約する音楽好きなだけが多いから、実際に業界サバイバーの、生き抜いて来たスター= The Weeknd が「音楽業界は並大抵なことでは生き残れないぞ。戦えないならやめろ」と真実を見せたかっただろう。
②ジョスリンのモデル
リリー=ローズ・デップ演じる主人公ジョスリンは、先程書いたように、マイリーサイラスやセレーナゴメズなどと同じように人気子役からポップスターになった。
幸せなはずなのだが、母の死から心のバランスを崩してしまった。父親の話が全く出てこないことから母娘2人きりだったとおもわれる。ならば、母との強い絆がたたれて孤独感が倍増したに違いない。ジョスリンのセリフなどから元々寂しがり屋のようだから、異常になるのもわからなくもない。
気がふれたような行動や自傷行為が増えて行き、ツアーは中止。キャリアの危機に瀕している。ここらへんは、頭をバリカンで丸坊主したプリトニーの影がチラつく。
だが、彼女を利用して金を稼ごうとする業界人たちは、心配するよりもブリトニー・スピアーズを意識したセクシーな復帰シングル「World Class Sinner」に懸けているのだから無慈悲な話だ。
予告編に使われた2007年作「Gimme More」。スキャンダルにより「キャリア終焉」の烙印を押されていたブリトニーに復活をもたらしたこの挑発的ヒットは有名な話だ。つまり、劇中の業界人は、二番煎じと言われようが、何でもリメイクして量産したいのだ、金になるスターを。
先ほども書いたが、ジョスリンは人気スターやセレブ達の寄せ集めキャラクターだ。キッズアイドル出身の歌手セレーナ・ゴメスは、第1話の入院患者用のリストバンドをつけたまま性的な写真を撮るジョスリンの元ネタだ。
ツアーを中断したセレーナが2017年にリリースした「Bad Liar」と似ている。それに母親がマネージャーでアシスタントが親友であることなども似ている…。ここまで似せてるの、やはり先程感じたことを書いたが、また言いたくなる。The Weekndは何かに…復讐してるのではないか?と。
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③ワガママな子供が大人ぽく
早くに売れたジョスリン。典型的な子役あがりの芸能人で、世間を知らない「子ども」のままだ。だから平気でワガママになれるのだ。そして世間からは、まだガキの半人前ポップスターとレッテルを貼られているのだ。
だから売れるためには実年齢より「大人」、つまり一人前のミュージシャンであることを示すためには、大人っぽさを出さなければならないのだ。
ポップシンガーの場合、ヒットチャートの入れ替わりが目まぐるしい。その為、セクシーなイメージを打ちだすことが多いのはその為だ。もれなくジョスリンも、この手法を取らされているのだ。
しかし、あの衣装は凄過ぎ。あんな布切れ貼り付けただけな服を日常から着てるアイドルはいないから、ジョスリンの趣味だとしか思えない。
やらされてるのではなく、自らやってるでしょ?て感じ(笑)。
④ジョスリンの仕返し
ジョスリンは、クロエからテドロスが、ダイアンと付き合っていることを話してしまった。それによってテドロスがダイアンを使って自分に近づいて来たことに知り、ジョスリンは非常に腹を立てたのだ。
それで元カレのロブを呼びエッチして、テドロスを追い出した。
全くアホらしいのは、ジョスリンがテドロスを除け者にし出した途端、その場にいる皆んなもテドロスを無視したり、バカにし始めたこと。
プロデューサーのマイク達は、元々テドロスが出しゃばりだから嫌いだったので、今がチャンスとばかり悪口言っていたのは、仕返ししたかったからだろう。
でもテドロスの世話になって来た子達まで無視してるから、何とも言えない嫌な気分になった。そう、このドラマは、イヤな性格のタイプばかり出てくるからどんよりした汚い雰囲気が漂っているのだ。いじめだよね、あれも。まあ、テドロスは、刑務所入りになったくらいの悪い奴だし、今までたくさんの女達を痛ぶって来たから仕返しされても仕方ない。それに周りに支配的な行動をしてるテドロスだから、皆にいじめられても自業自得だろう。
⑤ダイアン
可哀想なダイアン。でもテドロスと組んで影で色々やっていたのだからバチが当たったのよね。
ジョスリンより上に生きたい、と言う気持ちがありながら、優しい友達のふりをしてチャンスを狙っていたのだから怖い。
ニッキは元々、ジョスリンが言うことを聞かないワガママ女で大嫌いだから、早く次の自分の言うことを聞く新しい奴隷=アイドルが欲しかったのだ。だから「ダンスや歌が上手いなら」とダイアンに飛びついたわけだ。それはジョスリンが気が狂ってしまったから。弱いうちに潰してしまえという性格の悪さがわかる。
でもジョスリンは弱い人間ではなかった。テドロスの浮気の策略を知り、仕返しをするのだから何ともパワフル。
陰でこそこそ悪巧みする奴はやっつけて良い。ダイアンは一生スターにはなれなくなったのも自業自得だ。神様は見てるの。
⑥ロブの事件は今のハリウッド
ロブも自滅してしまった。彼の場合、初め、あんなぶっかけ写真投稿したから悪い人だと思ったが、これもジョスリンの仕業だったんじゃないか?って気がして来て、ただの振り回された可哀想な男性な気がしている。
テドロスが嫉妬からザンダーに命令してロブを2度とハリウッドで仕事出来ないように破滅させたのだが、この手のハニートラップにかかって人気がなくなったスターは、ハリウッドにごまんといる。ありがちなスキャンダルだ。
Lyraは「これは今時な話だな」とも思った。ニッキがロブのスキャンダル報道の記事を読んだ時に、映画会社が「事件を起こしたロブ・ターナーの顔を見て不快に思う視聴者もいるでしょうから、映画内の顔をデジタル処理して差し替えます」と言う箇所は、最近、ハリウッドの俳優達がNetflixなどの「サブスクで自分たちが正常な給料をもらっていない」や「製作者側が勝手に私達の顔を差し替えて演技しても他人と変えられたり、給料を払わなかったり、肖像権の侵害をしている!ちゃんと私達に金を払え」とストライキを起こしている問題につながると思った。まさにロブは、これをされてしまうのだ。たった5%しか顔出ししていなくても…。
とんでもない世界になってるんだよ、真実は。そう思うと、あなたの存在なんて無になるかもよ?怖くない?
⑦ミヤギ、テドロス
ミヤギとカイムにあだ名つけられてバカにされていたのが笑う。確かにジョスリンを導いたわけだし音楽指導していたし、何だか訳の変わらないファッションもイタリア系のおっさんカイムからしたら、アジアンぽかったのでしょう。でもかなり偏見ありの意見だし、日本人バカにしてるな、と思う人もいるかもね。こう言うタブーを平気でセリフで言わせてしまうから、問題になるの、このドラマは(笑)。
ジョスリンは、自分の意見が通らなくて勝手にプリトニーぽい新曲を作って来た製作陣が嫌いだった。テドロスは、このジョスリンの周りへの不信感を上手いこと利用してジョスリンに近づいたから悪人だ。
どうやらナイトクラブは赤字経営だから、ジョスリンを利用して、金を儲ける、業界でのしあがるのが目的だったのだ。
だから自分の信者みたいになってる歌手の卵たちをつれて勝手に、豪邸に移住。「俺だけがお前の理解者」とばかりにジョスリンの新曲を勝手にアレンジしていく。
「彼の強姦魔っぽいところが好き」と言うジョスリン。先程書いたようにマゾだから、余計に支配的なテドロスの体罰や暴力的なセックスにはまったのだ。
ヘアブラシを使って、みんなが見てる前で、と言うのが見ていて不快だった。あの趣味がある人には好きなシーンだろうけど、そちら側ではないから、しらけてしまった。気分が乗らなくなったのは、そのせいもあるな。
しかし設定で売れっ子で天使みたいなアイドルの主人公が、あんな汚いラットテイル男に惚れるだろうか?
脚本家は、「このキャラクターは大志を抱きながら何の才能もなく、自分の見た目を過度に気にして「カリスマ」の演技をしつづける憐れな道化だ。」と話していたが、第5話のテドロスは、汚いわ、なさけないわで、哀れを通り越して見ていて不快。不快の一言が似合う男に成り下がっていた。
モテモテ男である The Weekndと言われて来たし、アイドルやモデルやアンジーなど女優とも付き合って来た彼だが、演技派になりたいと意識したのか、演技をやり過ぎてしまったようだ。
あれは演技というよりギャグだ。メガネがずれて頭ボサボサで出ていけ!と言われ自爆した彼の姿は、コントにしか見えない。
⑧差別用語のオンパレード
差別用語が多すぎるドラマだったな。どうしようもなく腹黒いニッキに文句言うのは理解できるが、Judus に「Judusは、出ていけ!」はいかんだろ、と突っ込んでしまったww あれは裏切り者の意味で言っている言い回しなのです。
ニッキは嫌いなキャラだから別にどうでも良いし、イヤな奴には「出ていけ」はいいと思う。が、ユダヤ人差別はいけないでしょう?
そのニッキも、言われて半笑いで「腹黒い」とテドロスに「Black」と言うのだが、これに対してテドロスは「この女、俺に黒っていいやがっだぞ!聞いたか!」と叫ぶんだから、全く低脳の喧嘩だわ。
ミヤギ呼ばわりしたカイムもカラードのテドロスを少しバカにしてるようだし、アンドリュー・フィンクに関しては、「メンヘラは金脈だな」とか「メンヘラ女はイヤなんだよ、ツアー出来なくなるぞ」とか病んでる人に対するピッチ付きワードが差別しまくっていた。
メンヘラは確かにイヤだが、危害加えないならどうでも良いこと。彼にしたら仕事がパァーになるのがイヤだから言ってるから言い分はわかるが、言葉を選べば?と思いました。
クロエには、「頭のネジが外れてるぞ」だもの。やば過ぎますね。
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⑨レイアとデスティニー
そのような私利私欲まみれの汚い人間たちの中で、デスティニーとレイアだけが正常な精神と肉体の持ち主だった。2人には救われたわ、だって彼女達は、正義感が強くて、親身になってジョスリンを支えようと努力していたからよ。
勿論、仕事だから、たまに儲かるかどうか頭で天秤にかけてる感じはあった。でも必ず最終的には、ジョスリンの味方で彼女を守っていたから素晴らしいと思う。
残念なのは、レイアが去って行ったことだ。これ以上、悪いことに加担したくないし、自分を大切にしたいから離脱したのだ。
親友なのに話を聞いてくれなかったり、周りからバカにされていても助けてくれないジョスリンに嫌気がさしたのだ。テドロスからいじめられてる時にジョスリンも笑ったからね、あれは耐えられないだろう。これ以上無視されたくないから付き合うのをやめたのだ。でも置き手紙をして行ったから、まだ友情はあるのかもしれない。
デスティニーの出番は、笑い所も担っていた。彼女がスパイするのは笑えたし、いちいちセリフも笑えた。良いキャラだったと思いますよ。
そして今回のラストの仁王立ちも笑えたし、泣けた。「あんたがジョスリンに対して酷いことをしたら、どこまでも追いかけていく。そしてころす」とテドロスに言ったのは、ただの脅しではなく本気でジョスリンを守ると言っているのだ。
ジョスリンを本当に愛しているからこそだ、本当に、我が子を守るような気持ちがデスティニーにはあるのだ。
もちろんカイムもだ。タリアに「あの子が困ってる。力を貸してくれ」とわざわざ会いに行って頼んだのも、勿論、莫大な金儲けが出来るからと言うのもあるが、あそこまで行動するのは、ジョスリンを守る為だ。
どうやら、悪い子のジョスリンは、乱暴者だけど頼りになる良い人達を呼び寄せるらしい。ラッキーね。でもそれはジョスリンが良い子だからだろう。本当は。
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⑩カイムと狼
カイムの赤ずきんちゃんの話は最高だった。下手すると1番の見せ所だったかも!
娘に「怖かっただろう?」と聞いたら怖くないと言うので「何故だい?」と聞いたら「だってハンターは、パパだから」とテドロスを睨みながら言った所が最高に格好良かった。びびるテドロスを置いてパッと出ていき、部下にテドロスを邸宅から出させたのも良い。
娘のセリフだが、これはジョスリンの意味もある。娘=ジョスリンも同じ大切な存在なのだ。
悪い狼と、何回も「悪い」をわざわざつけて言うのは、腹を割かれた狼は、テドロスだからだ。
最高なパパだ。こう言う人なら信じられる。
私を命懸けで守ってくれるDaddy〜♪
11.ジョスリンの闇
テドロス「ママは、これで君を叩いていたと言ったよね」
ジョスリン「ええ」
テドロス「これ、新品だよ」と言うと、ジョスリンは、それを聞いてニコッと笑う。
「はっ…」と真実を知り、悲しく笑ってしまうテドロス。
ジョスリンの恐ろしさを知る。
全て嘘なのだろう、ジョスリンは。
だから前の回でザンダーが「ジョスリンが言ったの?」と何回も驚いていたのだ。
レイアも俯いて話を聞いていただけだった。何ともジョスリンの闇が深過ぎて、こう言う病気の人はいるし、益々、こういう人間とは関わらないように、気をつけなきゃいけないと痛感した。
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12.「彼女は金じゃない」
カイムが、ジョスリンに「テドロスを追い出して」と耳打ちされて「まかしとき!」と二つ返事で処理しようとして、札束をテドロスに渡した時に、この台詞をテドロスが呟いた。
結局、金は受け取らなかったテドロス。
カイムは、笑いながら喜び「もう一つのやり方の方が好きだぜ!」と車から降り車のドアをバン!て締めたから、てっきり「テドロスは消されるんだわ!」と思ったら、全然生きていた!そして、ジョスリンのライブをヨタヨタ歩きながら見にくるのだから、つまらない展開になったな、と思った。安っぽい終わり方。
でも作品がサスペンスにしようと思えばできたけど、そうじゃないから形勢逆転したエンディングのまま、ジョスリンの勝ちでハッピーエンドにしたのだろう。
感情もなくジョスリンの言いなりのままトボトボとステージを歩くテドロスが悲しい。
精神的病を抱えた女性とピエロのラブストーリーと言うのが【THE IDOL/ジ・アイドル】の表向きの内容。実際は「芸能界は汚いと世界だから誰も信用するな。甘く見るなよ」とピエロが忠告してるドラマだった。
愛なのか?
ただの諦めなのか?
テドロスには新人発掘の力や曲へのアドバイスはできても才能がない。それをこのジョスリンとのいざこざで、はっきりとわかったのだ。だから、従属するしかないと諦めたのだろう。だって夢は叶わないと分かったから、ジョスリンのそばにいるしか生き残れないのだ。
ジョスリンの奴隷。
テドロスは、ずうっと生きていくしかないのだ、下僕として。
愛か?ただ単に、何か執着する対象がないと生きていけない体質なだけか?も己では分からないまま。
エンジェルの影として
一生、鎖に繋がれた罪人として。
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