【メリダとおそろしの森】ネタバレ あらすじ 感想!ピクサー初がてんこ盛り。元祖「男いらねぇ!」映画!ピクサー好きが嫌いなピクサー映画”Brave”

今日は、第85回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したピクサー映画初の女性キャラクターが主役の作品、『メリダとおそろしの森』     “Brave” をネタバレあらすじで解説します!

いつもの如く、辛口毒舌レビューになりそうだよ。

『メリダとおそろしの森』(メリダとおそろしのもり、Brave)は、2012年に公開されたピクサー(アメリカ)のコンピュータアニメーション3D映画。

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10世紀頃のスコットランドを舞台とする「ピクサー初のフェアリーテール」であり、「初の女性が主人公の作品」でもあります。


そう、ピクサーとしてはこの『メリダとおそろしの森』で色んな初体験をしている訳、、、

つまり、実験的な映画でもある意欲作なんですね。

これまでのピクサー作品よりも、ダークな世界で「初の大人向けの作品」です。

それに、オープニングに登場するディズニークレジットのロゴがいつもの「walt」の表記が消え「初の【disney】のみ」となっているのもお初な事だしね。

本作のエンディングでは、2011年に死去したスティーブ・ジョブスへの追悼文が映画のラストに表示されています。私的度UPもお初。

全てにおいて初めてな試みをしているこの【メリダとおそろしの森』。

” Frozen “でアナやエルサが主人公として輝きを放ったのは、このメリダの実験的な試みの数々や、大人っぽい仕上がりにし、メリダ〜で、初の女性をメインキャラに持って来たという経験があったからこそ、成功したのだ、と言っても過言ではありません!

ただ、実験的なだけに、アレ?っとツッコミを入れたくなる展開もあるんだよね〜!

それは何かって?

まずは、映画のあらすじを書いてからLyraの感想を読んだらわかりますよ〜!

いつものように、「ネタバレあらすじ」で行くのであらすじを知りたくない人は、最後の方のキャラクター説明などをチラ見にして参考にして下さいね!

*Lyraのブログはネタバレ有り無しを選べる様にしています。詳しい内容を知りたくない人は、あらすじ前編だけ読み、後編は読まずにLyraの感想をお読み下さいね。

 

 < あらすじ> 前編

*ネタバレ無し

 

舞台は、千年前のスコットランド。ダンブロッホ王国の王女メリダは、父親に弓矢をプレゼントされてからは、弓の名手で、自由を愛する男勝りな赤毛の巻き毛が美しい活発な少女。

メリダの母エリノア王妃は、王位継承者であるメリダを立派な淑女として尚且つ、皆のお手本になるような王女に育てるために、日頃から厳しく教育をして来た。

王国の平和を維持するためには、国の有力な三人の領主との同盟関係が重要だった。

エリノア王妃は、メリダの夫を選ぶために、三人の領主とその息子たちを城に招き、武勇を競う競技会を催した。

しかし、まだ結婚など早い!と嫌がるメリダは競技会をぶち壊し、弓の名手である為に、息子達を軽々と打ち負かして自分自身が優勝してしまった。

エリノア王妃は怒り心頭!

メリダに女らしくしろ、と注意をし、それに反論するメリダ。

2人は口論し始めてしまい、激情したメリダは、母が丹念に刺繍して作り上げた家族をモチーフにしている、大切に飾っていたタペストリーを切り裂いてしまった。

そして、怒りのあまり、メリダは愛馬アンガスを駆って城から逃げ出し森の奥深くへと入って行く。

森でイギリスのストーンヘンジのような石のサークルの場所に迷い込んだメリダ。

森はもう夜で真っ暗になり、そこには、不思議な「鬼火」が急に現れた。その「鬼火」は、まるでメリダについて来いと言っているかのようだった。

メリダは、「鬼火」に導かれ森の奥の、木の切り株で出来た不気味な家の前にやって来た。

木のドアをノックするメリダ。そこには、「木こりのおばあさんだよ〜!」と言い張る、おかしな魔女のお婆さんが、木工製品を自ら作り、売る店だった。

魔法を使う魔女と分かったメリダは、魔法で何でも望みが叶うと知り、この店にあるお婆さんの全ての木工製品を買い占めてあげるから、その代わりに結婚を強要する母の考えを変えさせる魔法を注文した。

魔女であるお婆さんは、店の商品が全て売れた事に大喜びして張り切ってメリダの母の考えを変えさせる為の魔法のケーキを作り上げメリダに渡した。

しかし、魔女のお婆さんは、浮かれて作った為に、魔法の注意事項をメリダに説明するのをど忘れしてしまった。

城に帰ったメリダは、「仲直りの印にケーキを焼いた」と嘘をついて母のエリノア王妃に魔法のケーキを食べさた。

すると、魔女がかけた魔法が効いて、エリノア王妃の姿がみるみる、大きな熊に変身してしまった!

メリダの父であるファーガス王は、かつて凶暴な熊のモルデューに左足を食い千切られたため、全ての熊を憎んでいた。

口を利けなくなった熊であり内面はまだ女性らしいエリノア王妃が夫であるファーガス王に捕まったら大変!すぐに殺されてしまうであろう!

そう心配したメリダ。

そこへたまたま、親子喧嘩をしてしょげていた妻を元気づけようとしてファーガス王がやって来た。

ドアを開けると、エリノア王妃が熊になる変身途中で、部屋をグチャグチャにしてしまったままだったことや、熊の声や、ロウソクの火にうつったエリノア王妃=熊の影をファーガス王が見てしまった為に、城中が大騒ぎに!

メリダは、母を助ける為に魔法を解く手がかりを求めて、熊の姿の母エリノア王妃と共に城から、弟の三兄弟の助けを借りて、何とか逃げ出して森へ向かった。

メリダと熊になった母エリノア王妃が無事に城外に出たのを見届けた弟の三兄弟は三兄弟で、テーブル上にあった母エリノア王妃が食べ残した魔法のケーキを見つけてしまい食べてしまう。(3人とも子熊になる)

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暗い森の中で、親子1人と1匹。

食糧がなくても男勝りが高じて、メリダが上手に魚を釣ったりサバイバル能力を駆使して行ったり、熊の母に魚の取り方を教えてあげる。

いつしか、少ない手がかりを追って行くうちに、本音で付き合うようになる親子。メリダと王妃は母と子の絆を取り戻して行く。

鬼火が導いた切り株の魔女の家をやっと探し出したメリダ。

しかし、店の中は、もぬけの殻!

ガッカリしたメリダと母のエリノア王妃=熊。

たまたま置き忘れられていた魔女の大釜を触ると魔女のメッセージが流れ出した。

まるで遊園地にある3Dモジュールのような映像の魔女が、で出来てアナウンスするには、

「今はバカンスに行っていまぁーす!ご用の方は、次の3つの中からお選び下さぁ〜い!」と、不気味なメッセージを話し始め、その中に「赤毛の女の子は3番目を選んで下さ〜い!」と言うのがあったので迷わず選ぶメリダ。

すると、メッセージは、

「二日目の日の出までに人間に戻らなければ、永遠に熊のまま」というのと、

「魔法を解くには絆を戻す」

という伝言を聞く。

店から出て、どうやって家族の絆を戻せば良いのか?と考え込む2人。

時間が経つにつれ、、、熊のエリノア王妃=母は、時々、本当の熊化してしまったり、メリダを忘れてしまうようになって来た。

再び鬼火が現れ、2人は導かれて、メリダと母親は古城へやって来た。

その古城には大きな熊がいた!メリダの父が昔、戦ったあの熊のようであった。

<あらすじ> 後編

(*ラスト、ネタバレ有り)

 

そして、この国に昔から伝わる言い伝えの話で、人の10倍の力を求め、結局は国を滅ぼしてしまった王が居たのだが、その熊が実はそうだったのだ!

伝説の王は、魔女の魔法の力で熊に変わってしまったのだった。

つまり、あの王は、実在していて、10倍の力を持つ熊に変身したのだった!

熊がメリダを襲おうとしたところを危機一髪、母のエリノア王妃(熊が)が、戦って助けてくれた!

そして、その戦いでたまたま落ちていた伝説の王が所有していた割れた石像を見て、メリダは自分が裂いてしまった家族のタペストリーを思いだし、絆を取り戻すには、自分が裂いてしまった母のお手製の家族のモチーフのタペストリーを修復すればいい!と思いつく。

急いで城へ戻るメリダと熊になった母のエリノア王妃。

しかし、城内に戻るのが難しい。

どうにかして、人が大勢集まっている広間を抜けて二階の母親の部屋へ帰りたい。
メリダは、広間の大勢の客人たちの前で、自分は結婚はしないがこの国を愛しているなどなど、素晴らしい演説をし、皆をまとめ上げてその場にいた人たちに感動すら与える。

その隙に、熊の母エリノア王妃は、こっそりみんなの後ろを通り、時々剥製のふりをしながらなんとか二階へ戻る。
しかし、すんでの所で父親に見つかってしまい、熊への恨みがある国王は、妻である熊と戦おうとする。

熊の母エリノア王妃は、夫の国王や他の国王たちや子息や客人達に追われて森へ逃げる。
メリダはなんとかタペストリーを修復するが、母親は今にも父に殺されそうだ!

そこへ、昔、父と戦った凶暴な熊モルデュー = 森の中でメリダ達を襲った伝説の国王の化身が現れた。

ついに念願かなってメリダの父であるファーガス王は、モルデューと対峙することに!

復讐のためにファーガス王は、モルデューと必死に戦うが力及ばずコテンパンに、、、

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それを見ていたメリダは、愛すれ父ファーガス王妃の危機を救おうと弓矢でモルデューを倒そうと試みるががなかなか上手くいかない。

そこへ、娘と夫を救うやめに、捨て身の覚悟で熊であるエリノア王妃がモルデューに襲いかかる!

倒れて来た石の柱を上手く使い、母の熊エリノア王妃は、モルデューを柱の下敷きにして倒す事に成功した!

母の強さと愛のために奮闘する捨て身の姿を見た娘のメリダは今までの自分勝手な行動を深く反省。

急いで自分で縫い合わせたタペストリーを母親にかぶせたが、母の目からは光がなくなってしまった。

ショックで愕然とするメリダと父のファーガス王。

朝日が昇る中、しばらくするとタペストリーがモゾモゾと動き出した!中からは、元の人間の姿に戻った母のエリノア王妃が姿を現した。

裸のままの母は、タペストリーに包まり、元に戻ったことを皆に祝福された。

「結婚相手は、自分の意思で見つける」と、宣言したメリダに共感した求婚者三人は、船で帰って行く。

それを見送るメリダ、エリノア王妃、ファーガス王、三人兄弟の弟たち。

母親もメリダの自立心を暖かく見守ることに。

メリダが人として大きな成長をし、自分自身を見つめ直した時、運命も変わり、平和が蘇った。

親子2人。笑いながら2人は、見渡す限りの大海原と緑の大平原の中を大好きな馬に跨り走り抜けていくのだった。

<Lyraの感想 & 解説 >

ピクサー初の(古代スコットランドを舞台にした) フェアリーテールであり、

初の女性主人公のストーリー。

何故か、ディズニーのいつものロゴからウォルトの名がなくなったクレジットの不思議や、

子供向けでお馴染みだったピクサーの初の大人向けストーリー、、、と

沢山のピクサーの「お初」(初挑戦)が、てんこ盛りの意欲作でした。

その為、お試し感が否めない作り!内容が荒削りな作品となってしまってます。

ベースの話自体は面白いし、少女の自立は、最近のピクサーのヒット作に多いストーリー展開だから、メリダが女性メインキャラの元だな、と言うのがわかります。

しかし、荒削りすぎて見ていると「おいおい、そりゃないよ」となるんですね。

①おいおい、となるツッコミポイントは、、、

1.サブキャラが冴えない

メリダ然り、周りのキャラまでもが冴えない人ばかり。

特に、メリダの婿候補の3人の王子が冴えない。

誰1人としてイケメンはいない。

いなくても良いんだけどキャラ立ちしていない。

デブの吃音癖、

ダサ過ぎカッコつけ田舎者、

気弱なおチビと言う具合。

それだけならば、まだ良いが全員ファザコン。

王であるパパの言い付けが絶対の息子たちです。

これだと、「メリダが嫌がるのも無理はない」となってしまう。

娘の自立云々の前に、キモいから結婚したくないだけ、、、となると、話がイマイチな出来に。

メリダのワガママだけだったり、「自由になりたいから結婚したくない」、という理由の方がわかりやすくて話が面白いくなるのになあ。ワガママ度が高い子が、ママを助ける為に成長し、冒険したから強くなった、と言う方が振り幅が広い分、感動がより高くなる気がします。

こんな男たちとだと、メリダじゃなくても、この世の女性達皆んなが、こんなのとは結婚したくないから話に強さがなくなります。共感を呼びたいんだろう。

2.お婆さん=魔女が描き足りない

木こりのおばあさんが魔女なんだから、一度しか出さないのは、勿体無い。

他にイカしたキャラが居ないのだから、話のキーポイントになる魔女をもっと丁寧に描くべきでしたね。可愛いし、すっとぼけているのが良き〜♪

又は、ラストにも出すとかね、、、出番を増やせば良かった!

「木こりのおばあさんだよー!」と身分を隠す為に何回もポーズするシーンはスッゴク笑えた!それに、バカンスに行っている間に魔女が残した映像メッセージで、メリダや客に「問い合わせは何番にするか?」と聞くシーンは、急に現代的になって1番面白い所だったからね!

まだ使える良いキャラなのに〜。

描ききらないのは、かなり勿体無い!

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3.都合の良過ぎる場面が多すぎ。御都合主義!

御都合主義が多かったね。

ファーガス王に傷を負わせた熊モルデューが、実は伝説の王ってねぇ。出来過ぎ〜。

メリダの父と戦った大熊モルデューが、森の中でメリダ達が襲われた熊と言うだけならば、話がまだ合うけれど、

その熊が伝説の、世界一強くなりたいという、自分の欲から国まで滅ぼしてしまった王の化身だった、、、ってのはイマイチ無理があるし、万が一そうだとしても、

メリダが探す「熊になった母の魔法を解く鍵の【絆を戻す】」のヒントになるのは、無理がありすぎた。

モルデューである伝説王の化身の熊がねぐらにして居た場所に、たまたま落ちて壊れて居た[石像(王がモデルの人形)』を手に取っただけで、メリダの中でイメージがボワーンと浮かんで

「これだ!絆を元に戻すのは、私が切り刻んだタペストリーを縫い併せりゃ良いんだわ!」と、思いつくのは幾ら魔法の力と言えど、説得力に欠けますね。

しかし、伝説王が熊化したのも、魔女(木こりのおばぁーさんだよ〜♪)だったとは!

「世界一の強い王になりたいよぉ」と、魔女(木こりのおばあさんだよ〜♪) に頼んで魔法をかけて貰ったから熊になったとは、、、どんだけ魔女(木こりのおばあさんだよー♪)は、熊が好きなのかよ!って突っ込みポイントだね。

魔女の切り株の店内には、熊の置物に、熊のアクセサリーなどなど、熊しかなかったからね!( ̄∇ ̄)

笑えた!

4.声優が悪い?のかキツイ口調

たまたま見たのが、いつもと違う吹き替え版。

そのせいか、口調がキツく感じました。

セリフ回しが他人行儀。

女王と次期女王だから人前では、他人行儀だと100歩譲っても、、、親子ならば、もっと馴れ馴れしくても良いし、互いに優しく話すんじゃない?もっと甘えたりするだろうに、この2人は余所余所しいし、温かみがないです。

それと、メリダがお母さんであるエリノア女王の熊にやたら冷たい。

私ならば、自分のせいで熊にさせちゃったんだから「悪いことしなぁ〜 〜!」といつもの倍以上、母親に優しく接するよ。

それが大島優子(メリダ役)は、冷たい口調。思いやりもない。悲しいくなるよ。優しくしてあげて。

母と娘の絆を再構築する場面の森の中で、世間知らずの母=熊が餌をうまくとれなかったり、熊なのにレディらしくナイフとフォークで食べようとする女王に、冷たい態度の突っ込みしたり、、、

呆れた口調で突き放したり。

「アンタ自分が母親に何したか忘れてない?」

「反省しろや!」

と見て居てムカついた。

大体、結婚したくないからって、普通、魔女に貰った毒物(魔法ケーキ)を食わさんよ、普通。

と、まぁ、大まかに見て4大突っ込みポイントがありましたね。

 

見てるとね、マジでムカついて来たり、

「それはないよ」って突っ込みを入れたくなるから、

この突っ込みポイントに注目して見るとわかりやすくて逆に面白いかもね!

②アニメ作品として映像やデザインは、素晴らしい!

やっぱね、3Dが上手!当たり前だけど。(^∇^)

1番素晴らしいのは、ピクサーがイッチャンこだわったという主人公メリダの赤毛のカーリーヘアの動きです!

スコットランド人やアイリッシュに多い赤毛!

Lyraはあの赤毛好きなんだよね〜〜。昔、可愛がってくれた赤毛でメリダと同じカーリーの髪をした背が高い先生を思い出すよ!(๑˃̵ᴗ˂̵)

絡み合うように束で動く、ユサッて感じかな?

あの髪の束の動きが絶妙!

メリダの動が動くたびにユサッ、ユサッと動くのがリアル!

CGで表現するにはプログラムが物を言うんだけど、3Dアニメあるあるで、、、これまた完成までに3年かかったとか!

でもね。コンピュータプログラムは、一度作っておけば他のアニメでも流用できるから3年は無駄ではないよね!使いまわして行ける!

このメリダのおかげで『モアナ』や、『アナと雪の女王』、『ラプンツェル』などの髪の動き、躍動感の表現に成功したのかもね!

あと、戦闘?シーンや、メリダが弓を射るシーンは、スローモーションを多用するんだよね。

それが、緊張感を盛り上げて居てドキドキしてよかったです!

戦うシーンや武術好きらしいから作り手の性格が出て居ますね!

好きこそ物の上手なれ、ってことか?

森の中も美しい!

ただ、見て居て「もののけ姫」に似てる気がしたよ。

その似てるな〜〜と思った場面が苔むした森の中。

その苔を描く(プログラムを作る)にも時間がかかったらしい。

もののけ姫のこだまのシーン、そっくりだったから、、、パクリ?と感じました。

特に鬼火が導いていくところは、こだまが「こっちよ!」って感じなんだわ。

全く似てる。

ただ、そっくりなんだけど、ジブリと違い、ピクサーの森も人物も、どこかお人形の世界ってわかるんだよね。

ジブリのほうが手書きだし、アニメアニメした顔つきで、何方かと言えば3Dのピクサーの方が人間らしい動きや立体性があるのに、より、ジブリのほうが人間らしいし、森を森として自然に見えるのが不思議な違いだなぁと、発見出来ただけでもこの『メリダとおそろしの森』を見て良かったです。

あと、この映画は笑えるしね!

母親は熊にかわっても女王のまんま!

魔法にかかった熊に変身する過程で着ていたドレスが引きちぎれてしまい、裸になったからと、はずかしがって胸を手で隠したりするし、、、

「毛が生えているから平気よ!」とメリダはつっこんでて笑える。(やっぱ、メリダは母親に冷たいよな。)

ご飯食べる場面もナイフとフォーク使うし(笑)。

それに、魔女はいちいち面白いし!

そうそう、悲しい気分になる所もちゃんとあって、エリノア女王(メリダの母)は、だんだん時間が経つに連れて野生の熊になって行く、、、

感情をコントロール出来なくなる、、、それで、母親なのに、メリダを忘れてしまうのが悲しかったね。

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森の中、親子仲良く過ごしてると、ちょっとしたきっかけで、凶暴な熊になってしまうシーンは野生をコントロール出来ずに困惑する母親がいて悲しくて辛くなりました。

まるで、感情をコントロール出来なくなって、子供に暴力を振るってしまう母親を具現化してるのかな?

もしそうだとしたら、メリダもエリノア女王もあんな切ない表情になってしまっていたから余計にかわいそう!

親子って、いつも仲良くしているけど、色んな事件や状況で喧嘩してしまったり、感情が爆発してしまう時もある。愛しているのに後悔するような事を言ってしまったり、、、

そんな母親と娘の【明と暗】の心情を、熊の魔法を解くと言うフィクションに乗っけて、重い話を上手く笑いに変換して描いているのが、この映画の1番の魅力でしょう。

メリダが自分自身を見つめ直した時、運命も変わり、平和が蘇った所でこの映画は、終わっていますが、自立する話しと言うよりは、母と娘の仲直りの話ですね。はは!

簡単にまとめ過ぎ⁈

しかし、ピクサーのアニメ、、、

女性キャラを主人公にしたピクサー映画って、「マジで男いらねー!」て、オチの映画ばかりよね!

世の男性が弱いからかな?

女が強くなっただけ?

ピクサー映画の女性主人公の多くが「男いらねー!私らだけで幸せなるわ!」になってんのは、この『メリダとおそろしの森』が初だったからだね。

きっとそうだよ。

はははは!

 

『メリダとおそろしの森』

” Brave “

監督 マーク・アンドリュース
ブレンダ・チャップマン
脚本 ブレンダ・チャップマン
アイリーン・メッキ
製作 キャサリン・サラフィアン
製作総指揮 ジョン・ラセター
ピート・ドクター
アンドリュー・スタントン

出演者 ケリー・マクドナルド
エマ・トンプソン
ビリー・コノリー
ケヴィン・マクキッド
クレイグ・ファーガソン
ロビー・コルトレーン
ジュリー・ウォルターズ
ジョン・ラッツェンバーガー

(日本語吹き替え版)
大島優子
山路和弘
塩田朋子
木村有里
内田直哉
天田益男
郷田ほづみ

音楽 パトリック・ドイル
撮影 ドン・バージェス
編集 ポール・ハーシュ
製作会社 ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

公開 アメリカ合衆国2012年6月22日
日本2012年7月21日
上映時間 94分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $185,000,000
興行収入 $538,983,207
9億5000万円 日本
前作 カーズ2
次作 モンスターズ・ユニバーシティ

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< 登場人物 >

ダンブロッホ王国
●メリダ
ピクサー史上初の女性主人公。
ダンブロッホ王国の自由を愛するお転婆な王女。乗馬が得意で弓の名手。
王位継承者にふさわしい勇気を備えているが、大人への一歩を踏み出すためにはある「重要なこと」を学ぶ必要があった。
●エリノア王妃
メリダの母であり、ダンブロッホ王国の王妃。
メリダに王女としての教育を施し、伝統を逸脱した行動に反対する。
ケーキを食べた後に熊に変身し、苦難の末にメリダと和解する。
●ファーガス王
メリダの父であり、ダンブロッホ王国の王。凶暴な熊のモルデューと戦い、左足を失った。
●三つ子
ヒューバート、ヘイミッシュ、ハリス。
いたずら好きなメリダの小さな弟たち。

王国の氏族
●ディンウォール卿
ダンブロッホ王国の氏族「ディンウォール」の領主。
短気な性格で強がり。
●マクガフィン卿
ダンブロッホ王国の氏族「マクガフィン」の領主。
巨体と金髪が特徴でスコットランドの強い訛りで話す。
●マッキントッシュ卿
ダンブロッホ王国の氏族「マッキントッシュ」の領主。
ピクト族のようなペイントを身体に施している細身の男。
●ディンウォール家の長男
ダンブロッホ王国の氏族「ディンウォール」の長男。
メリダの求婚者の1人で一万のローマ人に取り囲まれ、敵の大艦隊を右手で船の舵を取り、右手で無敵の剣を振り回し敵の船を全て沈めたらしいが、「マッキントッシュ」の氏族に疑われた。

DVDに収録された短編アニメーション『モルデューの伝説』では、魔女の家を訪れるが、恐ろしい熊の伝説を聞かされ、逃げ帰る。

●マクガフィン家の長男
ダンブロッホ王国の氏族「マクガフィン」の長男。
メリダの求婚者の1人でバイキングの船を何艘も沈め、武器など使わず素手で二千の敵を倒したと、父親は主張している。
早口で方言を喋り、周りからは聞き取れない。
●マッキントッシュ家の長男
ダンブロッホ王国の氏族「マッキントッシュ」の長男であり跡継ぎ。
メリダの求婚者の1人で北方の侵略者から氏族の土地を守り、自らの剣である「流血の剣」を振るい千人の敵を倒したとされている。

その他
●おばあさん(森の魔女)
森の奥にある木彫りの店「クラフティー・カーバー」で熊の木彫りを作っている老婆。
運命を変えたいメリダに魔法のケーキを作る。

●モルデュー
本作のディズニー・ヴィランズ。
15フィートの黒い熊。かつてファーガス王の左足を食いちぎった。
失われた古代王国の王子だったが掟を破り、魔法で熊にされた。

●鬼火(ウィル・オ・ザ・ウィスプ)
ゆらめく青白い光。「見た者を運命へと導く」とされている。
モーディ
ダンブロッホ王国の召使。
三つ子の悪戯にうんざりしている。
ディンウォールの巨人に愛されるという一面もある。

●アンガス
メリダの愛馬。
メリダの良き相棒で森を駆けるのが大好き。

●カラス
おばあさんのペットのお調子者のカラス。
エンディング後に、おばあさんの使いとして役目を果たす。

●マーティン
ダンブロッホ王国の番人の一人。
昼寝が趣味で三つ子に右側の髭を斧で切られる。
エンディング後にも登場する。

●ゴードン
ダンブロッホ王国の番人の一人。
氏族がやって来た事を報告をする。

< キャスト >

役名 原語版 日本語吹替版
王女メリダ ケリー・マクドナルド 大島優子(元AKB48)
ファーガス王 ビリー・コノリー 山路和弘
エリノア王妃 エマ・トンプソン 塩田朋子
おばあさん(森の魔女) ジュリー・ウォルターズ 木村有里
ディンウォール卿 ロビー・コルトレーン 内田直哉
マクガフィン卿 ケヴィン・マクキッド 天田益男
マクガフィン家の長男 小森創介
マッキントッシュ卿 クレイグ・ファーガソン 郷田ほづみ
モーディ サリー・キングホーン 杉村理加
エリド・フレイザー
幼少時代のメリダ ペイジ・バーカー 清水詩音
マッキントッシュ家の長男 スティーヴン・クリー 津田英佑
カラス スティーブ・パーセル 梅津秀行
ディンウォール家の長男 カラム・オニール 藤原堅一
マーティン パトリック・ドイル 多田野曜平
ゴードン ジョン・ラッツェンバーガー 根本泰彦
ヒューバート 阿久津秀寿
ハリス
ヘイミッシュ
モルデュー フランク・ウェルカー 原語版流用
アンガス

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<その他のエピソード>

●旧題は『The Bear and the Bow』。

●ブレンダ・チャップマンは本作をハンス・クリスチャン・アンデルセンやグリム兄弟のような童話と考えている。

●チャップマンは、ピクサー初の女性の監督であったが、2010年10月にマーク・アンドリュースに監督を交代した。チャップマンは製作上の対立により解雇されたものとみられている。

●メリダ役には当初リース・ウィザースプーンが充てられていた。

●ピクサー作品へのオマージュ

ピクサー作品でおなじみであるオマージュの数々は、本作ではすべておばあさんの家に登場する。

『トイ・ストーリー』に登場するピザ・プラネットのトラックは、木彫りの置き物になっている。
次回作の主人公(今回は『モンスターズ・ユニバーシティ』のサリー)は、別の木彫りの置き物の中に絵として刻み込まれている。
この家の扉の上には、赤いローマ数字で「ACXIII」、すなわち「A113」と刻まれている。アラビア数字以外の表記法でA113が登場したのは本作が初であり、発見するのは非常に困難である。

●全世界で興行収入5億$を超えるヒット作となったものの、日本では最終興行収入10億以下であった。

これは日本で公開されたピクサー映画の最低記録である。

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