部屋に溢れている洋服達を断捨離していたら、フィギュアもお片付け。
次第に隣に置いてある本まで気になり出して、、、
すると、お気に入りの棚に、お気に入りのこの本があったのを忘れていた。
「最近そんなに忙しかったのか〜?」
確かに疲れから音楽しか聴きたくなくて、CD棚ばかり眺めていたかもしれない。
実は、このブログを始めた時、音楽ネタを書くつもりは無かった。
1番好きな物=音楽を出す行為が、自らをさらけ出すような気がしたからだ。
それより「どんな物が素敵か?」を紹介するブログにして、誰かの役に立ちたかった、、、それをこの本を手に取って、久しぶりに思い出してしまった。
この人は、憧れの女性の1人。そして、日本人で初めて共感した女性かもしれない。
彼女の素敵なモノへのこだわりは、LyraのGeekな所に似ていて、他人とは思えないほど。
彼女のそれは、Geekであり、またモノへの執着を超えて、生き方だ。
今日は、大好きな桐島かれんの著書【ホームスイートホーム―暮らしを彩るかれんな物がたり】を紹介&レビューしましょう。
色々な貴方を思い出すかもしれないよ。
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今日、Lyraがオススメ&レビューする本は、モデル、タレント、女優、歌手で有名な桐島かれんによる著書【ホーム スイート ホーム 暮らしを彩るかれんな物がたり】です。
サディスティック・ミカバンドのvocalもやっていた時よりもスリリング!
「桐島かれん愛用の品々にまつわる物がたり」と帯に書かれているように、彼女の好きなものを紹介して、内面も覗ける、美しい一冊ですよ。
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感想を書く前に、桐島かれんさんを知らない方のために、チラッと紹介しますね。
1.桐島かれん Karen Kirishima とは?
桐島 かれん(日本名:渚、洋名:Zoe、1964年8月20日 – )は、神奈川県横浜市出身。父親がスコットランド系アメリカ人で母親は作家の桐島洋子。身長175cm。
上智大学入学するが、1984年大学中退し、エスモード・ジャポンに入学するも中退。在学中に学生モデルを経験する。
1985年セツ・モードセミナーに入学するが中退。
1986年、資生堂のキャンペーンガールとしてモデルデビュー。イメージキャラクターに起用されたことで、一躍脚光を浴びる
1989年伝説のバンド、サディスティック・ミカ・バンド(再結成/第二期)に加入し、ヴォーカルデビュー。
高橋幸宏のツアーにもゲストとして参加。
その後、モデル、女優、歌手、ラジオパーソナリティとマルチに活躍。
1993年写真家の上田義彦と結婚し、その後、3女1男の子供をもうけた。
2013年インテリア雑貨、オリジナルウエア等を扱うライフスタイルショップHOUSE OF LOTUSのクリエーティブディレクターに就任。
現在はモデルとして、美しい暮らしの提案など雑誌を中心に活躍している。
因みに母親は、作家の桐島洋子。弟は写真家の桐島ローランド。妹はエッセイストの桐島ノエル。
子供の頃は横浜中華街に住んでいたことや、母の世界旅行や移住に伴い、姉妹弟、揃って母に同行していた。
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2.『ホームスイートホーム―暮らしを彩るかれんな物がたり」内容
【ホームスイートホーム】は、桐島かれんが、世界各地で見つけてきた手仕事や工芸品、日々愛用する生活雑貨、そして希少なアンティークを紹介しているエッセイであり、写真集とも言える一冊。
世界中を旅して来た彼女ならではの視点で、物が導く、旅、暮らし、家族の思い出を、語っています。
桐島かれん愛用の品々にまつわる物がたりが、ギュッと詰まっている一冊と言えるでしょう。
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2.Lyraの感想
この本は、何度読んでも飽きずに楽しめる一冊だ。エッセイであり、物カタログとしても楽しめ、写真も美し句、写真集としても味わいがある。
Lyraが桐島かれんを知ったのは、写真家アラーキーの写真を見た時。
名前は聞いたことがあったの。お母様の桐島洋子と言う存在を、知っていたからかもしれない。
アラーキーの写真の彼女は、モノクロの中で、若いのに虚な表情でこちらを見ていた。
モノクロの世界なのに、Lyraには質感や色まで見えてしまい、不思議と懐かしい気さえしたのを覚えている。
目の虚さには、精気が漲っていたからかもしれない。
気怠い彼女の表情は、巷に溢れているアイドルの女子達とは全く違う。
媚びていない。
カワイコぶったり、日本独特のロリータでもなく、グラビアアイドルみたいな違和感あるポーズも一切していない。
それなのに、可愛らしい服を着ていて自分のものとして着こなしている。
だが、可愛らしいだけでなく、フリフリレースの中の痛みや苦しみが伝わってくる表情をしていた。
アイドルと同じ上目遣いなのに、ぶりっ子ではなく、三白眼気味にニッコリと微笑みながら、睨みきかしてるみたいな眼差しで、こちらを見据えてるのが魅力的だった。
ガリガリの体で手足が長く、アロハにタバコを燻らしたり、ラブな格好でノーアクセなのに色気すら感じて、それが美しくて不思議な気持ちになったの。
オシャレなその雑誌の中で、彼女だけが別次元にいるよう。
存在感を放っている20代?の彼女をみて、Lyraは「こんな色気と不思議な自分の世界を持った、スタイル抜群の女になりたい」と思ったのを覚えている。
その後みた彼女は、母親として三女一男を育て上げ、オシャレな雑貨店を営むモデルであり、服に関するディレクターとして、執筆や雑誌の仕事で頑張っている。
それを知って、益々、興味が湧いたのだ。
Lyraは、追っかけたりしないタイプだから、桐島かれん本があるのをしばらく知らなかった。
たまたま何かの偶然で、上田義彦の写真集が出版されていると知り、手にとったのが、桐島かれんの本だったのだ。
とても素敵な本で気に入り、ますます桐島かれんと言う女性に共感を覚えた為、その次にまた本を読みたくなり、手に入れたのがこの【ホームスイートホーム 暮らしを彩るかれんな物がたり】だ。
この本は、写真集とは違い、桐島かれんの文章がメイン。
写真はあくまでも、彼女のセレクトした雑貨や暮らしなどなどを、綺麗に彩るサブ的な位置づけだ。
だが、この写真が実に素晴らしい。
さすが夫婦の阿吽の呼吸と言ったところか?
桐島かれんの丁寧で上品な文章に寄り添うように、写真が捕捉するかのように、紹介した物や事象を説明しているのである。
上田義彦の才能ある写真の撮り方が、愛する妻をバックアップしているように感じて、読むたびにLyraの胸は、ジンワリと温められているような感覚になる。
そして、その温かい気持ちは、夫婦の愛情だけでなく、桐島かれんの選んだ雑貨やペットたちや暮らしの数々が、妙に懐かしい味わいを醸し出しているからだろう。
見た目がクールで美しいし、でも喋り方は、サバサバしている桐島かれんだから、自分と似てるキャラクターだと勝手に思っていた。
だから親近感が湧くと思っていたのだが、この本の最後の章は、彼女の生い立ちが書いてあり、それを読むと、色々な世界のものや人に触れて来て、楽しい思いもしてきたけれど、人との関係で傷つけられた思いをしたことがある、と言う彼女のヒストリーが自分と似ているからだったのだ、と知りビックリした。
スタイル抜群で美しいのに、学生時代は、ハーフだと言われたり、背が高いから男子から「デケェ」と言われたり、鼻が高いから魔女と虐められたりしたらしい。
辛い過去を書いている彼女の文章は、嫌味がない。
美しい個性的な容姿と同じように文体も上品で、しなやかで、読んでいて心地よいの。
インパクトさを求めたら文章は、真面目な感じのため、強さや新しさは無い。
だが、傷つきながらも家族や兄弟と世界を渡り歩いてきた桐島かれんと言う歴史から、強い説得力を感じるし、キチンとした教育や躾をみっちり受けた彼女の中にある、優しさや厳しさが文章から感じられて「物がたり」を、愛のある強いものにしていると思えるのだ。
きっと厳しいけど、自由で活発なかっこいい女性の先輩であるお母様の影響なんでしょうね。
この本を読むと、物は、大切に慈しむ物だと分かる。
そして選ぶときは、美意識をもって自分の感性を研ぎ澄まして選べ、と言うことに気づくだろう。
彼女のセレクトは、値段がつけられ無いような高価なものから、モロッコの市場で普通に買えるバブーシュカまで幅広い。
でも、どちらかと言うと、真新しいものより、時代性や歴史的なもの、中古でも愛されて来たもの、アンティークの美し差があるものであふれている。
それは、裕福で豪邸暮らしだった祖父母の影響が色濃いから。
彼女がルーツを何度も書いてるのは、没落した裕福な家柄の祖父母が、お金があってもなくても、尊厳を持ち、死ぬまで気高く生きたのをリスペクトしているからだと思う。
全ては愛からなのだ。
母、父、祖父母、妹、男から受けた愛と与えた愛、、、自分と愛する人で、作り出した新家族への愛。
そして、その時の中で出会った世界中の雑貨への愛。
その雑貨を作り出してくれた人々への愛。
愛が全て。
オシャレなのに、気取ってないサバサバした自然な彼女には、愛が溢れている。
そんな被写体を撮り続ける夫の写真も、妻への愛情で溢れていて、優しい眼差しとなっている。
写真、文章、仮面や裁縫道具に、イームスの写真、それを手に持ち、そこに座り、家で寛ぐ「桐島かれん」の横顔、どれも素敵で温かい。
洋館や古民家好きだった夫妻が3回も引っ越して、やっと建てた新築の家も、夫婦の力と子供達と犬達で、自分たちの巣として根付いて行くんだと感じた。
この一冊で、1人の女性の生き方を読み取れるだろう。
素敵に生きるには、教養を身につけなければならない。
その為には感性を磨き、何ごとにも興味を持って生きていかなきゃ、と思う。
家具も骨董も服も、買ったり、時には自分たちで手作りをしたり、自ら選び、創造するのだから。
「かれんさんを、一生撮り続けたいんです」
と夫の上田義彦は、初めて桐島かれんの母に会った時に言ったそう。
Lyraもそんな事を言ってくれる人が理想。
すっごく胸が熱くなる愛の言葉!
ずっと一緒にいる事とは、この本を作り出した2人のことを言うのだ。
モノも人も、優しく愛しむもの。
自分たちの愛も、大切に育て上げて行く家族の歴史のようなモノなのだ。
この優しい空気と愛を是非、感じてみてね!
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出演作品
テレビドラマ
- 『愛し方がわからない』(1989年、TBS)
- 『日本一のカッ飛び男』(1990年、フジテレビ)
- 『裸の大将放浪記・90分スペシャル 清・ジャングルの密会』(1992年、関西テレビ)
- 『あの日に帰りたい』(フジテレビ)
- 『西遊記』(NTV)
- 『物書同心いねむり紋蔵』(NHK)
- 『ビーチボーイズ・スペシャル』(フジテレビ)
映画
- 『妖怪天国ゴーストヒーロー』(手塚眞監督)
- 『鉄拳』(阪本順治監督)
- 『鏡花狂恋』(服部光則監督)
- 『修羅場の人間学』(梶間俊一監督)
- 『落陽』(伴野朗監督)
- 『リトル・フォレスト』(森淳一監督) – 福子 役
- 夏編・秋編(2014年8月30日公開)
- 冬編・春編(2015年2月14日公開)
ラジオ
- かれんスタイル(NHKラジオ第1放送 年度下半期)
CM
- 資生堂 インテグレート「くちびるスウィング」(1986年)※CMソング:小林明子
- POLA ミルティーラ メサージュ(1989年)
- キッコーマン マンズワイン マンズ・ヌーヴェレール(1989年)
- 日産自動車 プレセア(初代・R10型)(1990年6月 – 1995年1月)
- POLA ディニューDiNju(1992年)
- タケダ ハイシーL(1993年)
- 三陽商会 AMACA(2005年)
- キリンビバレッジ 実感(2006年)
- 日産自動車 プレサージュ(2代目・U31後期型)(2006年5月 – 2007年)
- ツムラ(企業広告)(2007年-)
- セコムホームライフ GLORIOグローリオ蘆花公園(2008年 – )
- ゆめぴりか 「すいません ゆめぴりかって何ですか?」編(2011年)
- ユニクロ ブラトップ 桐島母娘 篇(2012年)※娘と共演
- ジャパンゲートウェイ・choice(2013年)
- サントリー オールフリー 『東京』篇・『母と空とワタシ』篇(2015
Discography
Album
●Traveling Girl 1990年5月9日
●families (家庭の構造) 1990年7月25日
●夢 1991年7月12日
●ほんきかしら 1993年4月21日
雑誌
- ミセス(文化出版局)
- マリソル(集英社)
- Precious(小学館)
- Eclat(集英社)
- 婦人画報(ハースト婦人画報社)
- 婦人公論(中央公論新社)
- Grazia(講談社)
書籍
- 荒木経惟『恋愛』(1991年、扶桑社) – モデル
- 上田義彦『at Home』(2006年、リトルモア) – モデル・日記文
- 手作りのある暮らし(2007年、文化出版局)
- ホーム スイート ホーム(2011年、アノニマ・スタジオ)
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