ある一定の期間ごとにLyraが紹介しているDoom Metalドゥームメタル。
Stooner Rock ストーナーロックとも呼ばれる彼らのサウンドは、一般大衆にはウケない。
だが、一度ハマったら奥の深さや、下手したら意識改革してしまうんじゃないかという驚き、期待、恐怖に似た感情に引き込まれてしまう。
要は、変わり者はその道に長けているということか?
その道って?
うふふ。
今日Lyraはが和訳&解説するのはアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコで結成されたバンド、OM オム。
欧米では伝説のHeavy Rock Bandと言われて人気が後た SleepというバンドのベースAl Cisneros アル・シスネロ がメインバンドとして力を入れているバンドである。
Alは、偉大なるギター神ワイノや、メルヴィンズ/ニューロシスのメンバーと組むスーパー・グループ:シュラインビルダーの活動でも名を知られている。
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OMは、変わったバンドである。
基本は、ベース&ヴォーカルのAlとドラムのEmil Amosとのデュオで活動しており、反復フレーズが続く、祈りのような歌が主だ。
それは、今までLyraが紹介して来た他の Doom Metalバンドと似た手法だが、ベースとドラムだけという奇抜なバンド形態で、数作品やり通して来ただけの実力とセンスが漲っているのは、他のバンドと逸脱したサウンドであるからだ。
ただのストーナーではないということ。
その音楽性はあまりにも幅広く、ドゥーム界隈のみならずいわゆるオルタナ/インディ・シーンでも熱狂的な支持を得ていることからもわかるだろう。
今日Lyraが和訳する曲は、2012年7月24日リリースのOMの5th スタジオアルバム 『Advaitic Songs』から【State Of Non-Return】。
本作でも数作前からタッグを組んだSteve Albini スティーヴ・アルビニも制作に参加している。
今作にはギター、シンセサイザーのRobert Loweも参加してトリオ編成になってパワーアップしている。
Lyraは、意識を飛ばして彼らのサウンドを聴いてしまう。
どのような歌詞は、Lyraの和訳の後にまたお話しましょう!
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Om (sometimes stylized as OM) is an American heavy metal band from San Francisco, California. Formed as a duo in 2003 by the rhythm section of the band Sleep, OM is currently a trio.
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= State Of Non-Return =
Traveler now reach the stream. The astral flight adapter
From the pain-sheath life ascends – the Non-returner sees
Empathy release me – and the phoenix rise triumphant
And walks onto the certitude ground – the soul’s submergence ends
From the rounds of rebirth – he arrives onto the deathless
Light bores through the adjunct worlds – the soul-galleon prevails
Liberates in wisdom to complete state of negation
The five roads subsumed by grace – emancipates from dream
旅行者は、今、川の流れに行き着いた
星型の飛行用加減装置
人生の上昇のおおいの痛みから生まれた
非漂流者にはそれが見えるのさ
共感が我を解き放つ
そして、不死鳥が勝利を得た確信の地面の上を歩く
魂の浸水は終わるのだ
再生の地から
彼は不死の上を歩き到着する
光が、付属の世界を生んだ
その魂さ
ガリオン船は優勢だ
英知の中の解放
否定の状況を完璧なものにする
5本の道が、名誉により包摂される
夢から自由になるんだ
Songwriter: Emil Amos & Al Cisneros
Translator: Lyra Sky 和訳
Aliのヴォーカルは、聴いていると念仏のように聞こえてくる。
『Advaiatic Songs』というタイトルは、8世紀インドの賢者アディ・シャンカラが提唱した思想に基づくものだそう。
それを目論んでか、Lyraはこの【State Of Non-Return】涅槃音楽にズブズブとはまっていく錯覚に捕らわれる。
読経のような歌、
ベース、ドラムの反復による酩酊がOMの真骨頂。
妖しいサウンドに加えて、この曲にはヴァイオリンやチェロのストリングスが掛け合わされている分、壮大な世界観を聴くものに与えていると思う。
個人的にストリングスが入ると、クラシックばかり聴いていた物覚えがついたかどうだかの時代をボンヤリと思い出して、神聖な気持ちになる。
ステインドグラスから入ってくる日差しの神々しい糸のような光線が眼の前に見えて来て、ある意味Lyraの半覚醒状態が続いてしまう。
あくまでもLyra自身の記憶にストリングスが作用してしまうというプライベートな経験だが、
大体の人間には、ヴァイオリンやチェロにフルート、タンブーラまでもが共鳴する世界は、神秘性を感じるだろう。
その神秘性が、初期からのDrums & BassメインなOMのサウンドに加わると、独創的な景観を彩っているのだ。
その良さがわかったあなたは、OMの虜になるであろう。
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ヘヴィなサウンドが地を揺らすOMの楽曲。
多種の楽器が奏でる音色によって立ち込めるオリエンタリズムは、仏教徒が周りに多い日本ならば、より身近に感じられると思う。
元々、前身バンドのSleep からAliがやって来たことだ。
だが、このアルバムからは、不穏な世界が確かな世界へと移動しているようだ。
それは、歌詞を深く深く精神へと作用させながら、見える世界が確かなものと説き伏せている。
もしかしたら、Aliは一種の悟りの境地に達したのかもしれない。
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ベース+ヴォーカル/ドラムというデュオ編制で反復フレーズと祈りのような歌を奏で、聴く者を深く澄んだ精神世界の旅へと誘うOMは、このアルバムからトリオ編成になり、シンセサイザーの導入、ストリングスなどで、プログレにも近いと思う。
キングクリムゾンやピンクフロイド好きならば、この「どよーんとしただけ」と知らないものたちに評されるストーナーロックであっても、良さが理解できるだろう。
そして、OMが、ドゥーム/ヘヴィロック界の最重要バンドのひとつと捉えられている存在の大きさにも気づいてもらえるだろう。
そう、ドゥーム界隈のみならずいわゆるオルタナ/インディ・シーンでも熱狂的な支持を得ているのは、OMの音楽性の幅広さとこの独自の歌詞だと思う。
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歌詞は、旅人の目を通した世界と人間の生命を描いたものだ。
難解な単語ばかり使っているので、詳しい又は熱心なカソリック教徒でないと、骨身にまで染み渡らないだろう。
が、既存の概念では計り知れない人の生き死には、誰もが心の底で執着し答えを導き出したいと願っていると思う。
だから、この歌詞の中には仏教徒的な思想である輪廻転生を想像させるし、ガリオン船が出てくることで、
Lyraの頭の中には、スペインのカソリックの伝道師が甲板に出て、地球の神秘である大海原を眼下にして神を祈る姿まで見えて来てしまう。
その一見対比したような世界観が散りばめられた歌詞は、全てが繋がっていると思う。
幾つにも別れて独自の宗教観を、カソリックや仏教やヒンドゥー教などなど、数あるが信仰があるわけだが、元を辿れば皆、神と言う大きな存在を敬い、心の支えにしているという1つの概念に突き当たるのではないか?
皆1つの概念だった。
Lyraは、神は1つの宇宙でもあると思う。
それと似た世界観をこの【State Of No n-Return】でいいあわらしているのだと感じたので、神秘性を崩さないように、意味深な雰囲気を出すように和訳してみた。
OMの『ピルグリミッジ』(2007年)はMojo誌にて見事Underground album of the yearに輝き、期間限定で復活したあのSub Pop Singles Club ver3.0の第1弾に迎えられた。
現在はシカゴの老舗ドラッグ・シティに在籍したりと、支持層は幅広いOM。
彼らの重さと繊細さが骨身に響くサウンドは、唯一無二の神秘性を放ちながらこれからも進化し続けるだろう。
もしかしたら、神という存在を紐解く鍵にもなるかもしれない。
精神的自由は簡単だ。
薬なんかに頼る必要はない。
意識を開いて音を聴け!
それだけでいい。
自分を解放する。
それだけを念頭に、、、
音を聴け!
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Om’s earliest works incorporate musical structures similar to Tibetan and Byzantine chant, as heard on the debut album Variations on a Theme. The band’s name itself derives from the Hindu concept of Om, which refers to the natural vibration of the universe. Every album from Pilgrimage onward features Eastern Orthodox iconography in the cover art.
Om’s first three albums feature Al Cisneros on vocals and bass and Chris Hakius on drums.
On December 5, 2007, Om performed in Jerusalem. Their performance lasted for over five hours and a portion of that show was released on 12″ vinyl by Southern Lord as Live at Jerusalem.
The band’s 2007 album Pilgrimage was chosen as Mojo Magazine’s Underground Album of the Year.
On January 31, 2008, Chris Hakius left the band and was replaced by drummer Emil Amos of Grails. On the last tour with Hakius songs that would later become “Gebel Barkal” and “Thebes” were being performed live.
On August 15, 2008, Om released a 7″ 45 entitled Gebel Barkal for Sub Pop’s Singles Club. A live vinyl-only LP, Conference Live, followed in 2009 on Important Records.
Om’s 4th full-length studio album, God is Good, was recorded by Steve Albini and released by Drag City on September 29, 2009.
The band’s 5th studio album, Advaitic Songs, was released by Drag City on July 24, 2012. It met with critical acclaim.
In November 2013, the band played the final holiday camp edition of the world famous All Tomorrow’s Parties festival in Camber Sands, England.
Members
Current
- Al Cisneros – bass guitar, vocals (2003–present)
- Emil Amos – drums (2008–present)
- Robert Lowe – vocals, guitar, synthesizer, percussion (2009–present)
Former
- Chris Hakius – drums (2003–2008)
Discography
Studio Albums
Year | Title | Label |
---|---|---|
2005 | Variations on a Theme | Holy Mountain |
2006 | Conference of the Birds | Holy Mountain |
2007 | Pilgrimage | Southern Lord |
2009 | God Is Good | Drag City |
2012 | Advaitic Songs | Drag City |
Live Albums
Year | Title | Label |
---|---|---|
2008 | Live at Jerusalem | Southern Lord |
2009 | Live Conference | Important Records |
2014 | Live | Outer Battery Records |
Singles and EPs
Year | Title | Type | Label |
---|---|---|---|
2006 | Inerrant Rays of Infallible Sun (Blackship Shrinebuilder) | Single (split with Current 93) | Neurot Recordings |
2006 | Om / Six Organs of Admittance | Single (split with Six Organs of Admittance) | Holy Mountain |
2008 | Gebel Barkal | Single | Sub Pop |
2013 | Addis Dubplate | Remix “12 | Drag City |
2013 | Gethsemane Dubplate | Remix “12 | Drag City |
Singles and Music Videos
- “State of Non-Return” (2012)
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