→【The Idol】あらすじ後編続き
真夜中、ジョスリンの豪邸の門があく。テドロスがやって来たのだ。
赤いスリットがかなり深いドレス(ガウンの様な)と高いヒールの靴を履くジョスリン。
「彼を見下ろしたいからよ」と答えた。
テドロスは、家に入って来て「レイアかい?」と聞き、レイアの唇にキスをした。
動揺してしまうレイア。「くつろいでいて」と言うと部屋からでていく。
テドロスは、ディスプレイされている沢山ある酒の入ったボトルの中から好みの酒を手に取り、勝手にグラスに注いで飲み、ピアノがあるのに気づくとポロンポロンと弾き始める。
ジョスリンはレイアに「それを着ちゃうの?」と指摘された赤いガウンみたいな前がはだけているドレスを着て、焦らすつもりなのか、タバコをスパスパ吸いながら床に座ったままで、階下に降りて行かない。
テドロスはいきなり持参した小瓶からコカインを取り出し、鼻で啜る。どうやらテドロスは、緊張しているようだ。
そして鏡を見ながら「やあ、エンジェル」と優しく言ったり、笑いながら言ったり練習を始めた。
するとジョスリンが階段を降りて来た。テドロスはジョスリンの手を取ると、「やあ、エンジェル」と微笑んだ。
「女にみんな言っているんでしょ?」
「アンタだけだよ」
そしてジョスリンは、ミキサールームに連れていく。背中がパックリと開いたドレスでヒップがほぼ丸見えの姿を後ろからついていくテドロスに見せるためか?
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ジョス「新曲聞いてくれない?」
テドロス「なぜだい?」
ジョス「みんなは新曲を良い曲だっていうのよ。信じられないわ。有名人は嘘をつかれるのよ」
テドロス「俺は?」
ジョス「あなたは嫌な奴。だから本音で話してくれそうだわ」
テドロス「じゃ、それに乾杯」
スイッチを押し、デモを2人で聴く。するとあの「恥ずかしくなるから嫌だ」と言っていたサビの歌詞「アタシは堕落した良い子」に来た途端、消してしまうジョスリン。
テドロスが何故切るか聞くと「私には薄っぺらいの。嘘だよ、これ」
テドロス「アンタは品行方正の尼さんだろ」
ジョス「違うわ」と答えるジョスリンの胸にテドロスは、飲んでるグラスを這わす。
テドロス「お母さんの死後、最初の曲かい?」
黙って見上げるジョスリン。
テドロスはそのまま続ける、「良い曲だがグッと来ないんだよ。こういう曲を歌うなら、極上のセックスを知ってるように歌えよ」
ジョス「私が知らないとでも?」
テドロス「俺にはわかるぜ。ドナサマーの『愛の誘惑』。あれがアレを知ってる歌い方そのものさ。彼女の歌い方に宿っているよ」
ジョス「私には?」
テドロス「まだない」
笑い顔が意味深になるジョスリン。
テドロス「立てよ。他の奴らを忘れろ。お前は考えすぎだよ。周りを考えるから苦しくなるのさ。外界を遮断して感じろよ…俺を信じるか?」と聞くとジョスリンは
「いいえ」と答える。
テドロスは、ジョスリンを見つめたまま、ジョスが着ていた赤いドレスについてるショールを取り、ジョスリンの頭から被せて首で軽く縛り取れないようにした。
ジョスリン「息が出来ない」と苦しげにいうとテドロスは「怖がるな」と答え、「口を開けろ」と言う。
悶えるジョスリンが開けた口の上の赤い布を持っていたナイフで切り、呼吸出来るように穴を開けた。
テドロス「これで歌える」
Lyraの感想&解説
Prince LoveなLyraでも…
「Prince プリンス の【Darling Nikki】でエンディングを締めくくるなんてLyraの好きなPrinceの言いたいことを表現したいの?」と嬉しくなった。
好きなPop アーティストである Madonnaや Donna Summerの曲も取り上げたりして音楽好きとしてはワクワクする部分があったが、「じゃあ、このドラマが最高か?」と聞かれたら個人的には違うと答えるだろう。
何故ならマジじゃない。商業的に狙ってるだけで故意にスキャンダルを作りたい作品に感じたからだ。まだ一話目だから、これからすごく良くなるかもしれないと言う期待も捨ててはいけないと思うから、今回は「面白くなります様に」と言う願いを込めて解説したいと思う。
「美しく壊れてる女」
そうジョスリン(ニックネームは、ジョス。だからわざと混合で書いてみました)を呼ぶ女レコードレーベルのエグゼクティのニッキ。そして「美しく壊れた女」をThe Weekndは描きたいのだ。
「美しく壊れてる女」狙いのMVを取らされ、自分が書いた曲ではなくて勝手に制作チームが自分をイメージして作った曲を歌うジョスリン。
サービス精神旺盛、もしくは目立ちたがり屋のパーソナル障害の女性だから、やるべきことは周りが見ているからやる。それ以上に、脱がなきゃ良い所でも自ら脱ぐ、、、周りが止めてもやる。だから視聴者は、「作られたキャラを演じるのが嫌ではない」と思ってしまうだろう。だが、かなり今の置かれた状態に不満がありありで、怒りすら抱いてる女性が本当のジョスリンなのである。
この様な周囲がお膳立てした中で仕事を淡々とこなす、と言うのはアイドルやモデルの世界では当たり前のこと。それを嫌だと言うならば、自分でイメージ戦略から何から制作までやるべきだろう。
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「変な歌詞で、聞くたびに恥ずかしくなる」、そう愚痴るジョスリン。もう嫌でたまらないのに、自分で分かっていないのか、辞めない。
それくらい拒否反応起こしてるけどやめられないのならば、愚痴るだけでなく自分も一緒に制作に参加するなり、意見をすべき。でもジョスリンは全く何もしない。何もしないくせに愚痴るのはいただけない。もっと動くべきだ。
このわかり切ったことを一話のほとんどの時間を割いて描いてるので、ジョスリンという美しく壊れた女性が、テドロスと出会ったことで、自分というものを見つめ直し、自己を取り戻し強くなるのがこのドラマの初めの盛り上がりだと予想できますね…それも初めのうちだけだろうけど。人は飽きるし、立場逆転が最後の方の盛り上がりになる気がした。
噂話と憶測と被害妄想で色付け
今のところドラマの方針で、状況説明などは一斎ない。その代わり、お下品なハイエナ連中の噂話によって、ジョスリンがどのような経歴で、どのようなヤバい状況に陥っているか?がわかるようになっている。このやり方は好きだ。日本の説明の多すぎるやり方より全然良い。
だから状況説明なしなので第1話だけでは、彼女が意見できないほど虐げられたお人形さんなのか?或いは、ただ単に自分に自信がなくて周りが信じられず身動き取れない弱い人なのかもわからない。
予想するには、元々自信ない人間であり、母親が亡くなったり色々ありすぎて壊れた女の子だと思われる。
これから先、ジョスリンがいきているハリウッドがどれだけ変なのか、それよりも彼女がおかしいのか?が分かるに違いない。
The Weekndの1980年代への愛
第1話だけ見ると1980年代への愛に溢れたドラマだな、とつくづく思った。
フランス映画への憧れがモロ出しになっている。ヌーヴェルバーグ好きだな、と思わせる顔のドアップや色使いなど。The Weekndの趣味がわかるドラマだ。
それ以外が、大衆の話題を得るためのエロトークとSMっぽい映像を載せただけのドラマになってしまっているのが非常に残念…大好きなLilyと嫌いではない題材だから勿体無いと感じてしまう(個人的な意見なので、あしからず)。
監督や脚本家が自分の趣味に走るのはよくあることだしそれが個性だと思うから良いのだが、売れ線狙いと話題作りでセクシーに行くのはなんだか安っぽい。
きっとその安っぽさも狙いだ。1980年代の安っぽさと派手な可愛さが好きなのだ。
そして、お下品と猥雑で攻めていくのは、この【The Idol】の制作側の狙いであり、それも激しいくらい視聴率を欲しているからだ。
「シーズン2作れるなら作るぞー!」とガツガツしてる顔がチラつく。
カンヌで出品されて絶賛されたらしいが、同じ映画関係者からはセックス描写ばかりで下世話だと非難されたらしい。
この第一話だけだとそういわれても否定できない。
1人の病んだ女性が自立する成長物語にシフトして行くのか、それともスキャンダルを生みながらもサスペンスぽくなるとまた味があって面白くなりそうだが、何も変わらないままエロネタで続行ならば、作品内の女プロデューサーが言っていたセリフ「セックスとドラッグを観客に見せておけばよい」という内容がない作品になってしまうだろう。
次回の第2話が、今後の方針と視聴者が見続けるかやめるかの分かれ目か?
Lily Rose Depp好きな人やファンならば見た方が良いだろう、、、色々見れますので(笑)。あとJennie(Black Pink)のファンの人も出番は少ないが、今回みたいに素敵なダンスを見れるから楽しめるかも。それ以外の人は、きついかもしれないですね。
ちょっと成人向けが平気な人や好きな人は良いけど、そうじゃない人やセクシーな物に興味がなくて心を病んでる人は見ない方が良いかもしれない。なぜならキャラクター達が精神病を患っている人間をバカにしてる節があるから。聞いていたら傷つきそうな言い方をしてるし、病んでいるジョスリンをバカにしてる。
それをジョスリンにはわからないようにしていたり、商品として腫れ物に触るように対処してるのが嫌な気分になるかも。ジョスリンは、それを知っていながら笑って誤魔化しているから悲惨。おまけに被害妄想をジョスリンがし始めてるので状況がよくない。人間関係の闇をチラ見してるようですね。
ちなみにLyraはLily好きだから、見ますねーしばらくは。飽きっぽいので詰まらないと続きませんがw
最後に
次回の第2話で2人の関係が深く描かれていきます。今回と同じように80’s テイスト満載で話が進行して行くのは必須ですよ。
音楽やファッションでより1980年代を感じるように出来ているから次回、何が使われるかLyraは楽しみ。
ちなみに今回はLyraが好きな Madonna マドンナ
の【Like A Prayer】がリミックスされて使用されていたり、
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テドロスのセリフで「極上のアレを知っている歌い方」として出て来たのは、 Donna Summer【love to love you baby 愛の誘惑】と言うとても有名な曲に ↓↓
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クラブの階段でのシーンで、Pop Musicをバカにしたジョスリンに対してテドロスが言った「Princeが怒るぜ」は、このブログでも取り上げて来たアーティストのPrinceであり、大人気サウンドトラックであるアルバム『Purple Rain』の【When Doves Cry】もありました。前にも紹介しましたがLyraの大好きなアルバムです。
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ラストは【Darling Nikki】だしね。最高に意味深な終わり方ね。
*Princeについては色々書いて来たので過去記事を参照してください。例えば→【Prince/ Purple Rain】和訳 生の悦び Joyful Of Living
そしてJennieやダンサー達と一緒にジョスリンが踊った時の曲は、Britney Spearsのパフォーマンスやサウンドにそっくりだから、「どれだけ当時のサウンドやカルチャーがThe Weekndは好きなんだ?」と感心してしまう。
あの時代に戻りたいのかしら?
古き良きアメリカか?
「人生とは戦い」と、The Weeknd( Abel Tesfaye)演じるテドロスの部下(仲間のバーテン兼ボディーガード?)のスキンヘッドの後頭部に彫られたタトゥーが、The Weekndの言いたいことだと感じています。
「踊れ!恋をしろ!そしてファック!」と叫ぶテドロスだが、この3つを描くのが目的だとしても真の意味は、生きて行く戦いだろう。
うまく描いていけるか?
どうなるかしら?
次回の第2話もお楽しみに!
*テーマ曲についてはこちら→Weeknd ft. Future【Double Fantasy】和訳解説 Lily Rose Depp主演ドラマ『IDOL』
*第2話こちら→【The Idol/ジ・アイドル 第2話】ネタバレ”ダブルファンタジー”は裏切りと策略 あらすじ感想解説 Double Fantasy
*Lily Rose Depp主演 Weeknd 製作【THE IDOL】ストーリー・キャラクター徹底解剖 予告編も! Cast and Teaser
The Weeknd ft. Feature “Double Fantasy”
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Cast and characters
Main
- Abel Tesfaye as Tedros, a self-help guru, the leader of a modern-day cult with a sordid and mysterious past
- Lily-Rose Depp as Jocelyn, an up-and-coming young pop idol and Tedros’ love interest
- Suzanna Son as Chloe, a follower of Tedros
- Troye Sivan as Xander, Jocelyn’s creative director
- Jane Adams as Nikki Katz, a record label executive
Recurring
- Jennie Ruby Jane as Dyanne, Jocelyn’s backup dancer
- Rachel Sennott as Leia, Jocelyn’s best friend and assistant
- Hari Nef as Talia, a Vanity Fair writer
- Moses Sumney as Izaak, a follower of Tedros
- Da’Vine Joy Randolph as Destiny, Jocelyn’s co-manager
- Dan Levy as Benjamin, Jocelyn’s publicist
- Eli Roth as Andrew Finkelstein, a Live Nation representative
- Ramsey as herself
- Hank Azaria as Chaim, Jocelyn’s co-manager
Guests
- Alexa Demie (walk-on cameo)
Upcoming guest stars
- Mike Dean
- Melanie Liburd as Jenna
- Tunde Adebimpe
- Elizabeth Berkley
- Nico Hiraga
- Anne Heche
- Maya Eshet
- Tyson Ritter
- Kate Lyn Sheil as Amy
- Karl Glusman