昔から、毒舌面白本と紹介されて、悲しいイギリス人とか、続編がたくさん出ている高尾さんの第一弾。
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日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔とサブタイトルがありますが、それほど抉ってる感はありません。
近所の奥さん方が立ち話している感じとでもいいましょうか?
サブタイトルから感じた、階級社会について鋭く社会批判をしているわけでもなく辛辣な話し方でもなく、楽に読めるのが良い。
叔母さんが、リドリースコット監督の家へたまたま、採用されたから、こんな所を見ちゃったよ、と話してくれてる感じです。あと、日常の出会っ他人たちとのイザコザが書いてあります。
その中でたまーに、人種間の違いや社会的にどうなの?みたいな話は出て来ます。
が、イギリス人が、時間にルーズだとか、仕事をちゃんとしないから的な普通の批判くらい。だからヘヴィではないので暗い気持ちにはならずに済んで軽く読めますね。
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面白いからいいんですけど。高尾さんが「見ていないとイギリス人は、仕事を手抜きする」とか、「地下鉄がマトモに走ることはない」とか電車の中が、紙くずだらけだし時間通りには絶対来ない交通機関とか。
個人的にイギリスのいい加減さを知ってるだけに、もう少しレア情報が欲しかったかな?とおもいました。
高尾さん自身の生き方や考えを聞いてみたかったな。
長いものに巻かれろ、のような、お金持ちを優遇するのかな?ちょっとそんな感じを受けました。
高尾慶子さんのレビューを読んだことがありますが、信者まではいかないけど、歯に衣を着せぬ文体に惚れた〜〜ぽいことを書いておられる方々が多いですね。
それほど、辛口には、おもいませんでした。普通な感じとしか言い表せないな。
だから読みやすいし、一気には読めますよ。
ただ、「家政婦さんは見た!」ぽいことはなくて。期待しすぎたのかも〜。
リドリースコット監督が、神経質なんだーて書いてるけど、これくらいの方は日本には沢山いるから、イギリス人がだらしないから彼は稀な性格と、書いてましたから、珍しいのかもしれないけど、これはお国柄じゃなくて、こういう方もいますよ、てことですね。
犬を大切にするのも良いことですよね。そういうイギリス人が大好きです。
私はイギリス人が大好きだから、これくらいルーズは良いと思いましたよ。
この本には書いてないけど、医療機関が機能してないのは、改善すべきと思います。命に関わることだからどうにかしないといけないんじゃないの!と思います。
高尾さんもイギリスが好きだから、今は年金もらって暮らしてると聞いたし。
住みにくいけど、住めば都ということですかね?
期待して、社会批判や、イギリス人の隠された性質を知りたい方は、物足りないけど、紅茶飲みながら、軽い噂話を読みたいなら良いかも。
ただ、上から目線というか、文体が気になりました。
冷たい?というのかな。
大阪弁口調で面白おかしくなら良いんだけど、考えを述べるのはエッセイだし当たり前だけど、
作者(高尾さん)の私が絶対正しい、他の人は、日本人でもイギリス人でも間違ってる、と言ってるように取れてしまう言い回しが、読んでいて悲しくなりました。
あと、カタカナ英語がチョクチョク出てくるのが、あってなくて、嫌かな?
わかりあえたら世界は素晴らしいのに。そう強く思いました。
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他にも同じシリーズを出している作家さんなので興味がある方は、どうぞ!
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