多田由美 ディア•ダイアリー

夏休み工作の材料が足りないと、近くのショップや工具店やらへ、行ったり、¥100ショップへいって調達してきました。

大体揃ったから大型書店へ。

そうしたら、懐かしい漫画家さんの新作を発見!

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多田由美さんの「ディア•ダイアリー」です。

な、なんと!

13年ぶりの新刊コミックスですと!

久しぶりに、この方の本を手にとった気がしたのは、勘違いじゃなかったのね。

もう、そんなに月日が経っていたとは、、、。

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「短編集」と書いてあるだけに、6編の作品と、巻末に、Makingとして、作品の制作過程の原稿の下書きが見れるのと、あと、作者の後書きがあります。

多田由美さんの作品を読んでると、アメリカのロードムービーを見てるようです。

キャラクターが、殆どアメリカ人やアメリカ在住の人々だから、当たり前なんですが、、、たまに、日本人のキャラクターも出てる時でさえも、同じ日本人には思えない異国の匂いをまとっています。

不思議な世界に堕とされたような錯覚を覚えます、毎回、読んでいると。

アメリカに住んでたり、何回も行ったことがあるのかな?

もしくは、Lyraが好きなビートニクスの作家の小説を読み漁ったタイプなのかもしれませんね。

ただ、ありふれた日常を、ありふれた人間たちが、変わり映えのかもない劇を演じてるようです。

それでいて何故かロックを感じます。

確か、多田由美さんは、音楽雑誌かそれっぽい雑誌で書いていたと思います。

それか、音楽雑誌に似た同人誌がいくつかあったので、そこら辺の雑誌で、昔〜だけど、Lyraは多田由美さんの絵を見たんだと思います。

絵が特徴があるから、すっごく印象が強く残っていたから、、、。どこかロックな雑誌で書かれていた気がします。

そのため、キャラクター、特に男の子たちが、皆どこかのバンドにいそうなんですよね。

それがLyraには良かったのかな?

それこそ、ブランキージェットシティが大好きだった時期に、全くベンジー(浅井健一)と同じ格好をした、主人公のコミックスを出していたんで、迷わず即買いしたのを覚えています。

多田由美さん、ご自身がブランキージェットシティのファンだったんじゃないのかな?

そうじゃなきゃ、ベンジーみたいな、黒いエンジニアブーツに、ピチピチジーンズにショットの革ジャンの男子を表紙にしないよね⁉︎

そう!

まさにブランキージェットシティや最近、詩の世界観がベンジーに似てきてしまった?チバユウスケの詩の世界の人間たちが暮らしている世界が広がっているのです。

私と同じようなBlankey Jet Cityや thee michelle gun elephant , the Birthday が好きな方ならば、この枯れた大地のアメリカの世界のような、

かといって実在していない、人の頭の中を浮遊してるかのような世界が、病みつきになると思います。

今回は、最後の2作品以外は、短編もイラストもカラーで豪華です!

カラーがね、水彩画みたいなの。

本当、綺麗。

痩せ細った、長い手足のキャラクターたちが、異空間を漂っています。

映画のワンシーン。

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そして、良いのか悪いのか、登場人物の全員が、何故かしらド貧乏。

そのせいで、ギリギリ生きていてる。

彼等は、世知辛い世の中をもがいて生きています。

やばい商売をしたり、ボニー&クライドみたいな暮らしをしていたり、、、多田由美さんの漫画のキャラクター達は、どの作品も高級車に乗ってるようなタイプではないんですね。

中古車、

オンボロ・ポンティアック。

アメリカのロードムービーが好きな人なら必ずハマる!

が、ハリウッド映画しか見てないメジャー好きの人は、ついていけないか、または、「この漫画は、何が言いたいの?」と頭かしげるだけで、ダメでしょうね。

だって、これ、意味ないのが良い漫画なんだから、、、。

読むというより、感じる漫画なんだろうから、、、。

ただね、、、

後書き読んでいて、すっごく悲しくなりました。

せっかく、綺麗な、豪華な、スペシャルな、コミックを13年ぶりに出版なされたのに、

30年の漫画家人生が色々、紆余曲折あったんだと思いますが、、、

それに、今の世の中、紙媒体の本を出版するのが、本当に困難な時代なんだなぁ、と同情もしますが、、、

「この本を一冊でけじゃなく、もう一冊買ってください!さらに、もう一冊買ってくれたら、、、」という文章は、悲しすぎました。

わかるんだけど。

本当に今は、本を読む人が少ないからね、辛いんだろう。

紙媒体の本がまるっきり売れなくなっているのも知ってるから余計に、

「皆さんは国王で、私は宮廷絵描き、施してくれたら一生書き続けて行きますとも」

は、辛すぎた!

うーん。

このディア•ダイアリーのキャラクター達と同じなのかなぁ?

切羽詰まったリアリティなのか。

多田由美さんのコミックスを、殆どコレクトしている私としては、まだまだ頑張って作品を書き続けて欲しいです!!

だからと言って底辺を、はいつくばらないで欲しい。

宮廷絵描きは、りっぱな芸術家だ!

本当にそう思う。卑屈にならないでください、頑張れ!

アメリカ文化や西海岸に住んでるような世界観が好きな方は是非読んでみてください。

ビートニクスが好きな人はハマるよ。

ニール・キャサディの世界だわ。

多田由美さんの作品を私はまだまだ読みたいから!

頑張ってくださいね!

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