The Damned【New Rose】和訳 解説 Brian James Passed Away

ついこの間 Marianne Faithful そして Rick Bucklerの追悼のために書いたばかりなのに、今度はThe Damnedの Brian Jamesが亡くなったなんて…
何かが終わったように寂しい。

時代の変わり目なの?
一体何が起きたの?というくらい素晴らしい人々が旅立ってしまう。

今日はBrian Jamesの追悼のために The Damnedの人気曲の中から【New Rose】を和訳しますので、一緒にBrianの旅立ちへのお別れをしませんか?

悲しいけど、あちらの世界でライブしてる姿を思い浮かべれば少しは悲しみも和らぐかも…。

今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド、ロンドンで結成されたパンクロック・バンド、The Damned ザ・ダムド です。

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1976年、リードボーカルのデイブ・ヴァニアン、ギタリストのブライアン・ジェームス、ベーシスト(後にギタリスト)のキャプテン・センシブル、ドラマーのラット・スカビーズによって結成。

バンドのシングルのうち9曲が、UKシングルチャートのトップ40にランクインもした大人気バンドでもあります。

今日Lyraが和訳する曲は【New Rose】。The Damne ザ・ダムドの初のシングルで1976年10月22日にスティッフ・レコードから発売され、1977年にはオランダ、ドイツ、フランスで発売された記念すべきデビューシングルです。

詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後にまたお話しましょう!

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New Rose” is the first single by British punk rock band The Damned. It was released on 22 October 1976 on Stiff Records, and in 1977 in the Netherlands, Germany and France.

=New Rose=

[Intro]

Is she really going out with him?

Ah!

I got a feeling inside of me

It’s kind of strange, like a stormy sea

I don’t know why, I don’t know why

I guess these things have gotta be

[Chorus]

I’ve got a new rose, I’ve got it good

Guess I knew that I always would

I can’t stop to mess around

I got a brand new rose in town

 

「本当にあの子は

奴とデートしてんのかよ?」

嵐の海のような

ちょっと変な感じ

なぜだか分からないよ

なぜなんだよ!

こうあるべきってことなのか

新しいバラを手に入れたぜ

いい気分だ

いつもそうなるだろうってわかってたよ

ダラダラするのをやめられない

街で真新しいバラを手に入れたよ

 

See the sun, see the sun, it shines

Don’t get too close or it’ll burn your eyes

Don’t you run away that way

You can come back another day

[Chorus]

I’ve got a new rose, I’ve got it good

Guess I knew that I always would

I can’t stop to mess around

I got a brand new rose in town

 

太陽を見ろ

太陽を見ろ

輝いている

近づきすぎると目が焼けるよ

そんな風に逃げないで

またいつか戻って来ればいいよ

 

新しいバラを手に入れた

いい気分だ

いつもそうなるだろうってわかってた

ダラダラするのをやめられない

街で真新しいバラを手に入れたよ

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I never thought this could happen to me

This is strange, oh why should it be?

I don’t deserve somebody this great, ah

I’d better go or it’ll be too late, ah!

[Interlude]

Ah!

こんなことが起こるなんて思ってもみなかった おかしいぜ

ああ

どうしてそうなるんだろう?

こんなに素晴らしい人に

俺はふさわしくない

ああ もう行かないと手遅れになる

ああ!

 

ああ!

 

I got a feeling inside of me

It’s kinda strange, like a stormy sea

I don’t know why, I don’t know why

I guess these things have gotta be

[Chorus]

I’ve got a new rose, I’ve got her good

Guess I knew that I always would

I can’t stop to mess around

I got a brand new rose in town

[Outro]

Whoa!

Na-na-na

 

心の中で何かを感じた

ちょっと変な感じ

嵐の海みたい

なぜかわからない

何でだ?

こういうことはきっと

 

新しいバラを手に入れたよ

彼女をしっかり掴んだ

きっといつもそうするだろうってわかってた ぶらぶらすのをやめられない

街に新しいバラが来た

うわー!

ナナナ

 

Writer:  Brian James

Translator: Lyra Sky 和訳

 

The Damnedと【New Rose】

The Damnedは、このシングル【New Rose】(1976年)をリリースし、スタジオアルバム「ダムド・ダムド・ダムド」(1977年)をリリースし、米国ツアーを行ったイギリス初のパンクバンドです。

この曲は、ギタリストのBrian James ブライアン・ジェイムスが作曲。イズリントンのパスウェイスタジオでレコーディングされ、グループのデビューアルバム『Damned Damned Damned』にも収録。

ヴォーカルのデイヴ・ヴァニアンによるクールなイントロ(「彼女は本当に彼と付き合っているの?」)は、1964年のシャングリ・ラスの曲「リーダー・オブ・ザ・パック」からの引用です。

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シングルB面には、ビートルズのヒット曲【Help!】「ヘルプ!」のカバーで、オリジナルの約2倍の速さで演奏されているのがやるな、って感じ、どパンクス魂が炸裂します(笑)。両曲ともダムドのライブショーでは定番。さまざまなコンピレーションに収録されていますよ。

【ニュー・ローズ】はスティフのダムド4パックのメールオーダーセットで再発行され、オリジナルのコピーはプレスアウトセンターだったが、再発行版はソリッドセンター。

パックのコピーにはマトリックスの詳細があり、「ビルボテープ」が手書きで、「AY 50332」が印刷されていました。 CD 版は、2003 年に Castle Music から Stiff Singles 1976–1977 ボックス セット。因みに【Help!】は Hits Greatest Stiffs にも収録されています。

セックス ピストルズの「アナーキー イン ザ U.K.」より 1 か月以上早く、イギリス初のパンク シングルとして認識されています。

Brian James

The Damned のブライアン・ジェイムス(本名ブライアン・ロバートソン、1955年2月18日 – 2025年3月6日)は、イギリスのパンクロックギタリストであり、ダムド意外にも the Lords of the New Church ロード・オブ・ザ・ニュー・チャーチ(最高なんだよ、ライブ!)の創設メンバーでもあります。

Brian James は、ロンドン SS やザ・サブタレニアンズ、グラムロックバンドのバスタードなど、いくつかのプロトパンクバンドで在籍しながら音楽キャリアをスタート。その後 The Damnedザ・ダムドに移り、1977年末に脱退するまで、彼らの最初の2枚のアルバム 『Damned Damned Damned』と 『Music for Pleasure』のほぼすべての楽曲を作曲しました。

その後、Brian はベースの Andy Colqhoun アンディ・コルホーン、ドラムの Hawkwind ホークウィンドと Chicken Shackの Alan Powell チキンシャックのアラン・パウエル、キーボードの Tonx Moore トニー・ムーア(元 IIron Maiden アイアンメイデン)とともに短命に終わったTanz Der Youthを結成。

*【Iron Maiden/Run To The Hill】和訳 解説 Save This World!

 

彼らはBlack Sabbath ブラック・サバスのネヴァー・セイ・ダイ!ツアーに同行し、1978年にシングル「I’m Sorry, I’m Sorry」/「Delay」をリリース。その後、Brian は Iggy Pop イギー・ポップのソロツアーバンド(1979年)で演奏し、最初の2枚のソロシングル「Ain’t That a Shame」(1979年)と「Why? Why? Why?」(1982年)を録音。どちらも Stewart Copeland  スチュワート・コープランドがドラムを担当。また、プロトパンクの先駆者であるThe Saints セインツの1982年のアルバム「Out in the Jungle」にもゲスト参加しています。

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彼は後にスティーヴ・ベイターズとともに The Lord Of The New Charch ザ・ロード・オブ・ザ・ニュー・チャーチを結成。バンドは1982年から1989年の解散まで、3枚のスタジオアルバムと1枚のEP、さらに数枚のライブアルバムをレコーディング。

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Brian は1988年6月 The Damned を再結成し、ロンドン・タウン・アンド・カントリー・クラブUK(現在はO2フォーラム・ケンティッシュ・タウンに改名)で2回のショーを行った。 最初のソロシングルから10年以上経った後、彼はバンドに所属していない期間を利用し1990年にニュー・ローズ・レーベルから自身の名を冠したソロデビューアルバムをレコーディング。このアルバムには長年のコラボレーターであるマルコム・モーティモアがドラム、アラン・リー・ショウがベースを担当しています。

2012年Brianは、元ロード・オブ・ザ・ニュー・チャーチのツアーキーボード奏者マーク・テイラーと共にソロアコースティックアルバム「Chateau Brian」をリリース。 2013年 The Damned ダムド時代の素材で、ダムドのバンドメイトであるラット・スケイビーズと共にイギリス中でライブをし、また3枚目のソロアルバム「Damned If I Do」のためにダムドの曲9曲を再レコーディング。2015年には、チーター・クロームとアダム・ベックヴァーがゲスト出演した新しいスタジオアルバム「The Guitar That Dripped Blood」をリリース。

2022年10月、ジェイムスはスケイビーズ、センシブル、ヴァニアンと再会し、イギリスでダムドの5公演を行った。 そして2025年3月6日、70歳で亡くなりました。

歌詞について

出だしの Is she really going out with him?は、シャングリラスの【Leader of the Pack リーダー・オブ・ザ・パック】の冒頭へのオマージュ。この歌詞は、イギリスのパンクロックというものを世界に紹介したような存在だと思う。

パンクロックは、騒々しく耳障りであるにもかかわらず、70年代のプログレッシブ・ロックの後に60年代初期の伝統的なポップソングの構造を復活させようとする意識的な試みであり、The Damned ザ・ダムドはシャングリラスの召喚こそがそれを発表する適切な方法だと考えたから引用したのだ。

【リーダー・オブ・ザ・パック】へのこのオマージュは、パンク/ニューウェーブの Joe Jackson ジョー・ジャクソンがシングル「Is She Really Going Out with Him?」をリリースした1978年にも続く(イギリス人のデイブ・ヴァニアンがこの歌詞をアメリカ英語で歌っている)。こうやって意志が伝承されていくのだ。

この曲の全体像は若者のラブソングだが、一曲の中に若者特有の衝動や迷い、失恋からの自信喪失から自信の無さの裏にある憧れなど感情がひとまとめになっている。誰しも抱えたことのある感情でロンドンの街を表しているとも言えて聞くものによって様々な顔を持つ曲だと思う。Brian Jamesの手腕の成せる技だ。

この曲を書き上げたBrian Jamesが亡くなりパンクロック好きは悲しみに暮れるだろう。でも彼の精神は無くなりはしない、聞くものがいる限り、忘れないものがこの世に生きている限りずっと生き続けるからだ。

パンクロックは終わらない。

ありがとうBrian James。

パンクロック魂を教えてくれた人よ、永遠に。

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Brian James (born Brian Robertson, 18 February 1955 – 6 March 2025) was an English punk rock guitarist, who was best known for being a founding member of the Damned as well as of the Lords of the New Church.

 

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Written by guitarist Brian James, “New Rose” was also included on the group’s full-length debut album, Damned Damned Damned. The deadpan intro by singer Dave Vanian (“Is she really going out with him?”) was taken from the 1964 Shangri-Las song “Leader of the Pack”.

The single’s B-side is a cover of the Beatles’ hit “Help!”, performed about twice as fast as the original. Both songs became staples of the Damned’s live shows, and appeared on various compilations.

“New Rose” was reissued in Stiff’s Damned 4 Pack mail-order set. Original copies had a press-out centre, while reissues had a solid centre. Copies from the four-pack had matrix details: “Bilbo tape” handwritten and “AY 50332” printed. A CD version was issued in the Stiff Singles 1976–1977 boxed set by Castle Music in 2003. “Help!” also appeared on Hits Greatest Stiffs.

Credits

  • Producer: Nick Lowe
  • Musicians:
    • Dave Vanian − vocals
    • Brian James − guitar
    • Captain Sensible − bass
    • Rat Scabies − drums

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