凄くヤバいものを見た!記憶を刺激された感覚に襲われている。Rick Grimes…リック…リックが、リック・グライムスが帰って来たよ!
と言ってもリック本人は、全く皆んなの所に帰れずに大変なことになっていたのだが…
今回もネタバレ有り無しで読めるように書いています。楽しんで予習復習に使って下さいませ。リックが5年間苦しんで努力して来た事が、いきなりこの第一話で二転三転とひっくり返って行くので視聴者のほとんどが「一回見ただけじゃ全然わからない〜」となるでしょう。
是非Lyraのこのブログを読んでわからなかったところをチェックし直してね。きっと今迄のスピンオフが子供騙しだとわかるくらい迫力満点です。恐ろしい未知の世界をあなたは知ることになるでしょう。
今日Lyraがあらすじ、解説、感想、ツッコミポイントを書くのは、アメリカ合衆国AMC製作のTVシリーズ、The Walking Deadのスピンオフ第3段、【The Walking Dead: The Ones Who Live ウォーキング・デッド : ザ・ワンズ・フー・リブ】第1話です。
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このブログで何年も前からずーと書いて来た【ウォーキング・デッド】 のドラマが2022年11月20日にシーズン11第24話で幕を閉じました。今日お届けする【ザ・ワンズ・フー・リブ】は、その第24話のラストに出て来たシーンの後から始まります。
それもあれから5年後の設定なので、リックを連れ去った場所がどんな場所なのか、今までの疑問やリックとミショーンのあの愛のある炎のシーンの意味などがわかるようになっています。心配しないでください!分かりにくい所はLyraが分かりやすく書いたので大丈夫ですよ。
*【ウォーキング・デッド シーズン11第24話】ネタバレ完全解説”生きるのは私達!” TWD11-24 Final
そしてこのLyraのブログで取り上げたアナザーストーリーである【ワールド・ビヨンド】に出て来た機関CRMまで出てくるので全てのThe Walking Dead ユニバースが解明するかもしれない!ワクワクして来る〜♪
*【ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド シーズン1第1話】ネタバレ感想 &これを読めば丸わかりツッコミポイントあらすじ
*配役&キャラクター解説はこちら→【ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ】キャラクター解説【保存版】The Ones Who Live Cast and Characters
*今回もいつものようにネタバレ有り無しで読めるように書いています。ネタバレが嫌いな方は、あらすじ前編だけお読みになったあとは、ネタバレしている後編は読まずに【Lyraの感想】や、【解説&ツッコミポイント】をお読みください。
*また今回は内容が複雑で濃いストーリーなので分かりやすいように詳しく書いたので、短くよめるように時短あらすじも特別に書きました。時短あらすじの後に【詳しいあらすじ】を書いています。
さあ、Lyraが皆様をリックがいるフィラデルフィアのウォーキング・デッド の世界にお連れしましょう!
1.【Lyraの時短あらすじ】
①時短あらすじ:前編 *ネタバレ無し
CRMに連行されてから5年後、リック・グライムスは4度逃亡を試みたが失敗しており、ある時は持ち物と一緒にボトルに入ったメッセージをミショーンに送り、別の時は自らの手を切り落とし脱走を試みた。
リックのような外から来た者たちは、まずは荷受人(又は受託人) として仕事を割り当てられ、フィラデルフィア郊外(現在はシビック・リパブリックとなっている)で6年間仕事をしてから市内への入国が許可される。
リックはミショーンとの規則正しい生活を夢見ており、最終的にドナルド・オカフォー中佐からのCRMへの参加の申し出を受け入れる。
オカフォーは、自分の妻を犠牲にして市をナパーム攻撃から救ったCRM、当時はペンシルベニア州兵を助けたことを明かし、CRMを内部から変える計画にリックとパール・ソーンを引き入れようとする。再度の脱出計画の失敗とオマハの破壊の後、リックは最終的に新しい人生とCRM前線作戦基地の司令官としての地位を受け入れた。
② 時短あらすじ: 後編*ネタバレ有り
*ネタバレしています ↓↓
リックは幼少期の話を思い出し、オカフォーの計画に参加することに同意した。だがその直後、ヘリコプターが撃墜されオカフォーと部下が死亡する。
襲撃犯がリックを殺そうとしてリックのヘルメットを脱がすと驚く。その襲撃犯は、数年ぶりにリックと再会したミショーンであることが判明。
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2.ザ・ワンズ・フー・リブ第1話『イヤーズ』あらすじ: 前編 The Ones Who Live episode1 “Years”
*ネタバレ無し
「努力したんだ。分かって欲しい」
リックはそう呟きながら窓の外の夜の景色を眺めている。部屋は薄暗くベッドに座るリックの前には旧式のTVがあり、悲惨なニュースを流している。
6時間前に街の外壁が崩れ、街全体が蘇った死者に襲撃され全滅したらしい。
このニュースをCRMという組織からの情報だというが、リックはそれを聞きながら、窓の外の風力発電の風車が回るのを眺めながら涙を目に溜めて動かない。
そしてリックは、右手に持っていたガラスの破片を、自分の頸動脈(首)に当てた。今にも切ってしまいそうだ。血が流れて来た…だが最後の一手が出来ずに、諦めた笑顔を泣きながら浮かべるとその手を下ろした。
➖ 橋の事件から5年後 ➖
ヘリコプターが夜の森へと行く。先には木々が燃えている。ヘリコプターがその場所につくと、中から男女が降りてきて中にリックの姿もある。
「受託人リック・グライムスは、緊縛」と無線から指示が流れてきた。
リック達がいる後ろには兵士達が監視していて、前方の森の木々の中には、上半身から火を放っているウォーカーの群がこちらに向かって来ている。
そこにいる男女に向かってアナウンスが流れた…
「CRMより受託人へ。ボランティア誠にありがとうございます。危険レベル3。発火人デルツの処分をして下さい。20万人以上の食糧を守るためであり、市民権獲得の近道デモあります」
アナウンスが終わるのが合図らしく、全員燃えているウォーカー目掛けて一斉に走り出した。そして燃えているウォーカー(デルツ)を全員が、それぞれ一体、一体、頭を突き刺さして倒していく。
ただリックが他の男女と違っていたのは、背中のウエスト部分が犬のようにワイヤーの太いリードがついていて、全身アーモーで武装した兵士がそれを持っていた(ウエストに機械の本体がついている)。つまり継がれていてリックには自由がないのだ。
リックが猛スピードで走り、そこら中のデルツを誰よりも多く素早くやっつけていくと、ワイヤーがウィーンと音を立ててもの凄いスピードで回っていた。
だが、後がなくなり兵士が「グライムス!」と叫んで止めたが、リックが無視して爆走したため、ワイヤーが止まりリックはひっくり返ってしまった。
「すまない!斧をおっことした!」と叫ぶリック。
落ち葉を掻き分けるふりをしてリックは斧を素早く手にするとワイヤーで自分の左手首をグルグル巻きにして、「やるんだ!」と自分に言い聞かせて叫ぶ。涙を溜めて「やれ!」と言うと自分の左手首に斧を振り下ろし切断した。血が吹き出すもリックはフラフラしながら立ち上がり歩き出す。
多量出血してるせいで意識朦朧のリック。だが倒されて地面で発火して横たわるデルツを見つけると、その燃えてる肺あたりに切断した左手を突っ込んだ。
「アー!」と痛みと火の火傷に苦しみながらリックは取り憑かれたように立ち上がり逃げようとしたが、電流を後ろから来た兵士に流されて気絶した。
兵士の無線から「リックを捕まえたなら、殺すな」と指示が聞こえて来た。
リックは気を失いながら、橋の上で「ミショーン!」と言う自分の声と共に爆発音と「リック!」というミショーンの叫び声を聞いた。爆発音がして暗転。
「クソ!」とリックがつぶやく。
「何?何かお困りでも?」
振り向くと公園のベンチに紫色のスーツを着てるミショーンが、ランチのサラダボウルを突きながら座っていた。
リック「道に迷ってね。仕事に遅れそうだよ。もしかして地図は読めるかい?」
ミショーンは笑いながら地図は分からないけど土地勘はあると答えた。そして見て「向こうよ、青いビルを越えたら着くわ」と言う。
そして見つめるリックに「あなたを信じるわ」と言った。
リックはベンチの隣に座り、「職場は近いの?」と聞いた。ミショーン「ええ」
そしてこの場所が好きがたずねると
ミショーン「望む場所にはいないわ。あなたは?」
リック「いるよ」と意味深に笑うとミショーンも笑った。
そこで目覚めるリック。ベッドの中の夢だった。
リックは語りはじめた…未だ会えぬミショーンに向かって…(手紙を書いている)
「本当は君と再会できてポーチに座りながら太陽が沈んだ後に全て話そうと思っていたんだ。だが…今、話すよ。君の元へ変えることしか考えていなかったよ。まさかあの橋の上で生き延びれるなんてな。目覚めると軍の病院だった。俺を救助した数千人の兵士が数十万人が住む秘密都市を守っているんだ。
そこは、安全と機密がモットーの場所でね。誰も外へは出られない。軍は、街とは切り離されて運営されていて、外で救助された人達はまず最初に街の郊外(街の外) で6年間も働くんだ。エネルギーに活用するためにウォーカーを殺したり、食糧や水の確保とかね。(その後、市民認定され街に入れるシステム) 俺は受託人だったが街の中に入るつもりなどなかった。ここから逃げたし君の元へと帰ろうとしていたんだ。」
リックは鉄のやりのような棒で塀の中からウォーカーを一体ずつ倒す作業をずっとしていた。それを遠くから兵士と一緒にいる背の高い男性が見ていた。どうやら指揮官みたいだが、何故かリックだけを見ている。
リックは作業中に凶暴なウォーカーから掴みかかられバランスを崩して尻餅をついてしまう。
そこへ見ていた男性= オカフォー中佐がやってきて「手が足りねーようだな」と助け船を出してやりウォーカーを倒した。
オカフォー中佐「ビール少将にお前の話をしてやった。俺が友達でよかったな。地球最強のトップになれるように進言してやったんだせ」
リック「お前が俺の友達かよ?」
俺たちは親友になれると男は言う。そしてリックが逃げ出そうとしていつまでも、ここにいるみたいだと指摘し、「死ぬ確率が高くなるだけだからやめてくれ。そうなってほしくないんだ」と言った。
だがリックは放っておいてくれと男性を追いやってしまった。
リックが語るには、何回も逃げ出すリックのことを軍は困惑していたらしい。何故なら逃げた者は投獄されるか死刑という罰がある為だれも逃げたがらないからだ。そんなリックの事をいつも観察している男性= ドナルド・オカフォー中佐は、リックを殺さずに要望通り、街の外にいさせてやっていた。
リック「脱走は何度も失敗し君の元へは変えれなかった。緊縛され逃げられない囚われの身。」
リックは何日も何日もウォーカーを倒すだけの日々。
そんなリックをオカフォーはいつも見ていた「君には素質がある。プログラムに参加しろ。軍に人生を捧げろ。そろそろ現実を受け入れなきゃ。次に失うのは手だけじゃない、命だ」とリックを説得し続けた。
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ヘリが頭上を飛んでいくのをリックは見上げた。ヘリはある一定の方向へ向かっているようだ。するとリックの足元にビール瓶が投げつけられた。
驚くリックに「アンタに礼を言わなきゃね!」と誰かが叫んでる。見るとヒスパニック系の女性が酒瓶片手に笑いかけて来た。
「何で?」とリックが聞くと女性は、「アンタのおかげで逃げらないって事がハッキリしたからよ」
部屋に戻ったリックは窓から見える風力発電の風車を見つめながら、顔中に血しぶき浴びてるのも構わず床に座り込みイライラしている。しまいにはどうにもならない自分に嫌気がさしてサイドテーブルをひっくり返してしまった。
結局、外に出て川沿いのベンチに座って気を紛らわせていると「マジかよ!お前本当にやったのかよ」と禿頭の男性が現れた。
リック「やあ、エステバン」
エステバンという禿頭の男性は、この2年ろくに誰とも喋っていないリックを励ますかのように、陽気に話しかけて来て、リックもいつしか彼に釣られて笑いながら話し出した。彼は明日やっと市民権を得られたので町の中に移住するのだと笑って話した。
リック「ありがとう。君のおかげで久しぶりに笑ったよ」
エステバン「6年かけてやっと俺は街の中に入れるぜ。第三地区水道電力部に配属さ!…これが人生さ、仕方ねぇよな…オカフォーも軍に勧誘はもうしてこないだろ」と言うとリックの口籠る態度に
「マジかよ!手を切ってもまだ誘うのか?もうこうなったら入隊するしかねぇな。ついでに調達で外に出た時に逃げれば良いじゃん!」とエステバンはジョークを飛ばした。
だがリックには冗談ではなかった…エステバンの何気なく言った言葉でピン!と閃いたリックは、それを実行することに決めた。
*写真付きキャラクター解説はこちら→【ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ】キャラクター解説【保存版】The Ones Who Live Cast and Characters
早速、部屋に戻るとオカフォーがくれた軍服を着てオカフォーに会いにいくリック。オカフォーは温室で植物観察中だった。
オカフォーはリックに義手を作ってやった。義手は、手を投げ出すとシュッ!と鋭い長いナイフが出てくる仕組み付き。
その日からリックは毎日、同じ新米の軍人たちと組手の練習や飛行機の操縦法などありとあらゆる訓練を受けていった。
組手練習の時、相手があのビール瓶を投げて来た女性で驚くリック。
リック「君も入隊したのか?」「まあね」
この部隊の全ての総指揮は、ビール少将がまとめていた。
オカフォーは、温室で植物観察をしているときにリックにこう話した…「これはアワの葉だ。成育に適した土壌に植えれば事情が変わるんだよ。」と。
それはまるで人間も適材適所で成長が変わると言っているようだった。
オカフォー「ようこそ、CRMへ」
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「遅れちゃうんじゃない?」とミショーンが言うと隣に座っているリックは、ハハっと笑った。
ミショーン「もう行くわ。でも…毎日来るわ。」
リック「この時間に?」と聞いて来たので、
ミショーンは「あら、随分と御執心ね」と皮肉ってみる。
リック「君の方こそ…」
ミショーン「私はそうじゃないわ」
リック「え?何で君もだろ?」と焦ってひきとめようとした時、「ドンドン!」激しくドアを叩く音で目覚めてしまった。オカフォーが授業開始だと起こしに来たのだ。
だがオカフォーについて行くと、そこはいつもの練習場所ではなかった。それに呼ばれたのは、リックとあのビール瓶を投げつけて来た女性パール・ソーンだけだった。
オカフォー「今から話すことは危険だし不適切だから」と秘密の場所に連れて来たのだと言う。
オカフォー「お前らを1年間訓練して来たのは兵士にする為ではなくリーダーにする為だ。司令部に配属されるように俺が手配しておく。」
リックは自分が「4回も逃走したのに」とオカフォーがそこまでするか?と言い、ソーンは、自分が「オカフォーを殺そうとしたのに」と疑問を抱いている。
オカフォーは2人に「CRMをあるべき姿にしてくれ」と世直しをして欲しいと言うのだった。
オカフォーが言うにはCRMは人をAとBに分けると言う。「Aは強い信念を持ち命をかけて人々を指揮するリーダーだ。Bは、我々が受けいれる人々のことで、ただ生きたいだけの普通の人々のことだ。お前たち以外のAの人々は、全員殺されてるんだぞ」と話た。
2人が殺されなかったのはオカフォーの独断だった。「強いリーダーにCRMを変えてもらいたいからだ」と言う。
そして「階級が上がるに連れて得られる情報が多くなり最終的にはエシュロンも分かるようになる」とオカフォーは言った。
ソーンがエシュロンが何か聞くとオカフォーは、ただ、「全てがわかるようになる」と言うだけ。
「兵士の90%が知らない情報であり、市民の100%が知らない秘密さ」と話すオカフォー。
上層部が命令した話ではなくオカフォーの独断でリックとソーンにこの秘密を話したと言うが、リックは「俺がリーダーになったとして、何でお前の主張に賛同するって分かるんだ?」と疑問をぶつけた。
オカフォーは自信満々で「お前たちは、世界を変えるチャンスを逃しはしないと信じているからだ。逃せないんだよ」
リックは、オカフォーが自分の事をCRMを変えてくれると信じているのを利用して、従うふりをした。
自室に帰る途中、ソーンは、「アンタと私は物事の見方が違うんだから、今度『俺たち』って言ったらぶっ殺す!」と言うので、リックは
「俺のこの額の傷は君がやったんだろ?」と聞くと「かすっただけでしょ」と、認めたので、
リックが「俺も撃ってやろうか?」と返すとソーンは、怒って
「アンタね、私はサウスアフリカの海軍にいたんだよ!ポーカーやったら私に勝てる奴なんていやしない。だから腕試ししたくてラスベガスに目指したら海のど真ん中で停電になっちまってね…だから運がないのかもね。目覚めた時には大西洋で、彼(オカフォー)に助けられたんだ。そこで彼を殺せばあのまま残れたんだけど…4度も帰ろうとしたわ…だからアンタの気持ちはわかる。私と同じ理由でしょ?外に愛する人がいるから…。再会は無理だと理解したわ。きっと相手も私には生きていて欲しいはずだし。だから弾を逸らしたんだよ。私は撃ったら絶対外さないからね。」
そしてオカフォー中佐がいなかったら自分は殺されていたと話す。
ソーン「ここで生きて行くしかないの。以前の私は終わり。アンタもよ。あなたの…」と言いかけたら、リックは逆上して
「相手は生きてるぞ!」とソーンにくってかかる。
ソーン「終わってるのは相手じゃない!!私達の方よ!」と言うと、リックはそれを聞いて俯いてしまった。
ソーン「助けが必要なら私に言って…殺し合いになる前に飲むわよ」と言い、リックも仕方なくついて行った。
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翌朝また訓練が始まった。リックがいるフィラデルフィア以外にポートランドとオマハがあり、この3箇所は同盟を組んでいた。ここより2箇所は小さくて公開しているらしく秘密の場所は、リックがいるフィラデルフィアだけだった。
走り込みの練習の後、リックが疲れて川縁で休憩していると
「死に囲まれた生が見渡せる場所だな」と声がした。振り返るとビール少将だった。
リックは慌てて立ち上がり敬礼した。
「座れグライムス」とビール少将は言い、2人でベンチに座る。
リック「連合群はアトランタを破壊する時ナパーム弾を使いました」
ビール少将「怪物め。デルツよりタチが悪い。でも連州兵軍だった我々が止めたよ。オカフォーもいた。空軍の彼が爆撃したのは街ではなくて、兵士4000人がいる基地だったんだ。寝返ったんだよ」と衝撃的な話をリックにした。
リック「私も同じようなものです」
ビール少将はソーンとリックをCRMに入れたのは異例なことで、オカフォーに説得されたからだと言う。
ビール少将「1つ聞いていいかな。無理して答えんで良い…目を見りゃ分かるからね。オカフォーは、何か企んでいるのかな?」
リックは黙ったままビール少将の顔を見て視線を逸らさずに数秒黙ってから「いいえ」と話した。
するとビール少将は、また質問してきた。
「君はどう生き残ったんだい?」
リックは先程ビール少将が話した言葉を真似して「犠牲を払ったんです。」と答えた。
ビール少将「4度も脱走したのにここにいるのは?殺す為?死ぬ為?それとも脱走する為?」
リック「目を見れば分かるんでしょう?」と笑った。
ビール少将「しばらく一緒にこの景色を眺めよう」と笑った。
リック「秘密が全てだった。軍は街を何としてでも隠そうとしたし、街には自分たちがやっていることを隠した。秘密の上に秘密が重なり俺は自分の秘密を守ろうと必死だったんだ」とミショーンに打ち明けて行く(手紙で)。
オカフォーは「もうすぐ転換期が来る」とリックとソーンに話した。報復する時が来ると。
「全てを変える時が来る、その時が来たらお前たちは正しい選択をする。正しい選択をするんだ」
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リックがNYのセントラルパークみたいな公園を歩いているとエステバンと再会した。
リック「エステバン・ガルシア。第3区水道部の副部長だったっけ?」と笑うと
エステバン「もう部長だよ。あれ、お前、作業着きていないのか?今日は休みじゃないだろ?あ、まさか…入隊したのかよ?」と驚く。
2人はベンチに座り、リックは下水道の地図をエステバンに見せて「マンホールの下の下水道でどこに出られるか教えてくれ」と頼んだ。
エステバンは、管理職の自分がそんな事を教えられないと一度は断ったが、必死なリックを見て
「俺はアンタの味方だ。だが…こんな事いえないよ、トンネルが東に1.5kme続いてるなんて…それに、そこには分岐点があって南京錠付きの格子があるなんてさ…100%言えないよ、その南京錠の解除番号が4399だなんて」と教えてくれた。
そしてリックに「俺はアンタの味方だ。応援するから絶対に死ぬなよ」とエステバンは、リックの手を強く握った。
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リックは自室に帰ると銃弾に細工をして軍服のポケットにいれた。そして訓練に行く。
その日はジャンクロール化学の跡地に調達しに行った。
沢山のデルツを誘き寄せて、リックはウォーカーの一体の左手を切断して横たわせ、自分の認識表おいた。何故なら死体は焼かれる為、自分が死んだと思わせるには好都合だったからだ。
リックは、光が出る道具をわざとデルツやウォーカーの群れに投げ、バンがあるそばにいくようにして気をそらしている間にマンホールを開けて、そこから逃げることにした。
そしてマンホールに入る直前、手榴弾をバンに投げようと手を振り上げる…とその手を後ろから来たウォーカーが掴んだ。リックはウォーカーを払いのけた。だがもう一体、逆方向からウォーカーが現れてリックを襲って来たので、義手からナイフを出して突き刺した。
倒されたウォーカーは倒れた…するとその後ろに血だらけ臓物だらけの少女が立っていて、「ギャー!」と叫んだ。
リック「おいおい、何だよ、やめろ!」と少女に向かって叫ぶリック。
一瞬、マンホールの中に入ろうか迷うが結局、リックは逃げた少女が心配で、マンホールから出て少女を追いかける。
ウォーカーをやっつけていくリック。だが数が多くやられそうになる…だが目の前のウォーカーが突然、倒れた…ソーンが撃って助けてくれたのだ。
ソーン「全部見てたわ!こっちに来な!早く報告して!」とリックを呼ぶ。
リックは仕方なく「生存者発見、子供だ」と無線で本部に報告した。
リックはソーンに「助けがいる時は言えと言ったじゃないか?」
ソーン「だから助けてやってんじゃないの!彼は全部知ってるんだよ!アンタが行く場所も、行きたいその人の場所も、全てよ!」とリックを諭すと少女を連れて行った。
リックはオカフォーが全部知ってると言われて驚き立ち尽くした。
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リックは兵舎に戻ると義手からナイフを出して、ベッドに寝ているオカフォーの首に、そのナイフを突きつけた。
そして自分の何を知っているのかはかそうとした。
オカフォー「”常に死者のことを考えている”か…瓶の中に入っていたアレ、3度目の逃走の時だったっけ。彼女の名前も書いてあったよな、ラット島で瓶を見つけたんだよ」とリックがミショーンに当てた手紙の話をしだした。
「あとスマホも見たぜ。彼女の顔が書いてあったな。隣に書いてあった子供の絵は娘だろ?」
リックは頭に来てオカフォーに殴りかかった。「それが何だ!」と言うリック。
だがオカフォーは全く動じておらず、
「ミショーンって名前は珍しいな。最初にお前を拾った場所の周辺を探せば…必ず見つけ出す」リックはオカフォーを殴った。
オカフォー「ソーンに話したのは情報をくれるからだよ。お前が逃走したらお前は殺されるからな。この俺がお前とミショーンを殺す。そして逃げ帰った場所のすべての人々もな」と言った。
リックは「血だらけだろうが、ヘリコプターが爆弾乗せてどこに行くかも、どうーでも良いんだよ、ここは、俺の街でも仲間でもないんだから!」とリックが言うが、オカフォーは「生きてる者全てが仲間だよ」と言う。
リック「世界を決めるのはお前じゃない!俺が決めるんだ!」
オカフォー「そうだよ、俺が決めたんじゃない、お前が選んだんだよ」と言うと、リックは首を傾げた。そして、
リック「何がAだBだ!他に何もする事がねーから街を守ってんだろ!中身のない兵士が言うな!」と怒鳴ると、今までリックに殴られるままひっくり返っていたオカフォーが急に立ち上がり、リックを殴り倒して馬乗りになった。
そしてオカフォーはリックの胸ぐらを掴み大声で叫んだ。「俺はなあ〜!全てを失ったんだよ!アトランタもロサンゼルスも俺が爆撃した!フィラデルフィアも爆撃命令が出ていた。海兵隊員だった俺の妻のエステルも、生存者を殺す任務についていたんだ!俺達はもう〜無意味な殺しに耐えられなくなっていたんだよ!だから俺は選んだ!妻を殺したんだ!4000人の兵士と一緒に。数十万の人々を救うためにだ。彼女が望む世界を救ったんだよ!お前にもそう選択してほしかったぜ!」
リック「ごめん」と言うと義手のナイフで掴んでいるオカフォーの手を切りつけた。
立ち上がるオカフォーはピストルをリックに向けた。リックもナイフを向けた。
リック「お願いだ…俺を逃してくれよ」と泣く。
ダメだ!と言うオカフォーに、リックは近づいていき、オカフォーのピストルの銃口に自分の額を持って行き、自ら「殺してくれ」と頼む。
するとオカフォーは、ピストルを下ろしてしまいリックに言った。
「彼女らの事は忘れなくて良いよ。だがここで戦え…彼女達の為に…お前は選択したんだよ。」と優しくおだやかにリックに言った。
そしてソーンと一緒に後方支援に回し、大学を改装して前方支援基地を開設するのを機に前線の戦いに備えさせると言った。
リックは黙ったままだ。
オカフォー「開設したら基地に指揮官が全員集まる。お前とソーンをプロジェクトリーダーにするから。そこからが、エシュロンの秘密を得る道に繋がって行くんだ」と話した。
リック「力なんていらない‥」
オカフォー「そりゃそうだろ、もう力があるんだからな」
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2.あらすじ:後編 *ネタバレ有り
部屋に戻るとリックは項垂れていた。そこへ
「これを見てよ!」とソーンが入って来てテレビをつけた。テレビにはオマハが崩壊したと言うニュースが流れていた。
CRMの偵察で判明したのは、何かの原因で壁が崩壊し、9万人の市民が死んでしまったという。同盟国は2つになってしまったのだ。
ソーン「居場所を一般に公表するからよ。『秘密が成功をもたらす』というのが答えよ!CRMは生き残っている。ポートランドもそうすべきだわ!」と興奮して言う。
リック「人間の仕業か?」
ソーン「わからないわ。でもマンホールの場所でアンタが殺したデルツは、あの子の両親だったの。グループで博物館で暮らしていたのを、死者達が入って来て皆んな死んでしまったらしい。あの子だけ助かって、彼女は1人で棘のある巨大バッタの模型の後ろに隠れていたら、知っている顔があの子を食べようとして来たんだって。その時に血や臓物を浴びたらしくて…2日たって彼女は死のうとしてそこから出て来たの。でも殺されない…だから歩いたのよ、見つからないように。…アンタも私もあの子も誰かと一緒にいたいのに、いたくもない場所にいる。でもここにいて助かったんだから良かったのよ。アンタを殺さなくて良かった。いつか分かるわよ。」
リック「君に救われてなんかいないよ」
ソーン「救ったわ。だって私は狙ったら絶対に外さないから!」と言うとテーブルに置いてあったグラスを手に取り、グイッと飲み干すと又、ガシャーン!と床に投げつけて割った。
ソーン「アンタは善人よ。世界を救う善人だわ」と言って部屋から出ていった。
リックは1人でテレビを見ている (最初のシーンに戻っていた)。
リックはミショーンの顔を描いたスマホを取り出して見ると、窓の夜の景色を眺め、そして割れたガラスの破片を自分の首に当てた。
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