Tom Waits / Downtown Train 和訳 Heartrending sorrow

ずっと前から紹介しようと思っていながら、後回しになっていたお方。

頭の片隅に居続けていたの。

酔いどれ詩人の見かけとは違い、彼は優しい眼差しで人を見ている。

優しい人の歌。

今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ポモナ出身のシンガーソングライター、俳優の Tom Waits トム・ウェイツ( 本名:Thomas Alan Waits, 1949年 12月 7日 – )。

2011年、ロックの殿堂入りを果たしたアメリカを代表する詩人とも言える。

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1973年に、レコード・デビュー。

「酔いどれ詩人」とさっきLyra は紹介したが、それは、Tomの特徴的な嗄れた歌声 (最近は潰れすぎ^_^ )と、ジャズ的なピアノ演奏から来ている。

そしてTomが酔いどれ詩人と言われる理由に、彼の書く詩が、街のしがない人々の心情をユーモラスに描きながらも、温かい視線で見つめる独特な世界があるからだ。

Tomは、ステージ上での軽妙な語り口も面白く、それが、カルト的人気を博してきたのである。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第82位

「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第75位。

今日Lyraが選んだ曲は、Tom Waitsの代表的なヒットソング【Downtown Train】。

他の好きな曲にしようかと迷ったけれど、嗄れ声がエスカレートしてるから(笑)、Tomを全く知らない人には、ちょっとマイナー過ぎて分かって貰えない気がしたので、今日はTomらしい代表的な曲で、まず良さを知ってもらいたくて選びました。

あなたのハートに染みる歌。

Lyraの和訳の後に又お話ししましょう!

 

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Thomas Alan Waits (born December 7, 1949) is an American singer-songwriter, musician, composer and actor. His distinctive deep gravelly voice was described by critic Daniel Durchholz as sounding as though “it was soaked in a vat of bourbon, left hanging in the smokehouse for a few months, and then taken outside and run over with a car”. Waits has built up a distinctive musical persona with his trademark growl, his incorporation of pre-rock music styles such as blues, jazz, and vaudeville, and experimental tendencies verging on industrial music.

Downtown Train” is a song by Tom Waits released on his album Rain Dogs in 1985.

= Downtown Train =

Outside another yellow moon
Has punched a hole in the nighttime, yes
I climb through the window and down the street
I’m shining like a new dime
The downtown trains are full
With all those Brooklyn girls
They try so hard to break out of their little worlds

Well, you wave your hand and they scatter like crows
They have nothing that will ever capture your heart
They’re just thorns without the rose
Be careful of them in the dark
Oh if I was the one
You chose to be your only one
Oh baby can’t you hear me now, can’t you hear me now?

Will I see you tonight
On a downtown train?
Every night it’s just the same
You leave me lonely, now

I know your window and I know it’s late
I know your stairs and your doorway
I walk down your street and past your gate
I stand by the light at the four-way
You watch them as the fall
Oh baby, they all have heart attacks
They stay at the carnival
But they’ll never win you back

Will I see you tonight
On a downtown train?
Every night it’s just the same
Oh, baby

Will I see you tonight
On a downtown train?
All of my dreams just fall like rain
Oh, baby, on a downtown train

Will I see you tonight
On a downtown train?
Every night, every night it’s just the same
Oh, baby

Will I see you tonight
On a downtown train?
All of my dreams just fall like rain
Well, on a downtown train

Well, on a downtown train
Well, on a downtown train
Well, on a downtown train
On a downtown train

 

外にはまた新たな黄色の月が登ってる

闇夜にポッカリと、まあ〜るい穴を開けたみたいだな

ああ、そうだよ

俺は窓から登って繁華街の通りに出る

俺はまるで真新しい10セント硬貨みたいに輝いているだろ

都心部の電車は、ブルックリンの女の子達で満員だな

彼女たちは、小さな世界から抜け出すのがすっごく大変だけど、やりとげようとしてるのさ

 

そうだな、君の手を振ってみろよ

アイツらがカラスを追い払うように

アイツらには、君の心を魅了するようなものなんて持ち合わせてない

バラの花びらがない棘みたいな奴らだぜ

暗がりでは、アイツらに気をつけろよ

ああ、もし俺が君が選ぶたった1人の男になれたなら、

ああ、ベイビー、今、俺のこの声が聞こえるかい?

今、俺の声を聞いてくれないか?

 

あの都市部へ向かう電車に乗って、今夜俺と会ってくれるかい?

毎夜、全く同じ思いを巡らす

今、君は孤独な俺を置いていく

 

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俺には、君の部屋の窓が分かるよ

夜遅いのも分かってるよ

君の家の階段も玄関口も知ってる

俺ったら、君の住む通りに歩いて行き、門を通り過ぎる

四角の街頭に照らされて立ちすくむ俺

君は、俺のその姿で人間の没落を見るだろう

おお、ベイビー、全部、心臓発作を起こしちまってる

アイツらは、移動遊園地に泊まってるみたいだが、

そこまでしても、君を取り戻すことは出来ないだろう

 

あの都市部へ向かう電車に乗って

今夜俺と会ってくれるかい?

毎夜、全く同じ思いを巡らす

ああ、ベイビー

あの都市部へ向かう電車に乗って

今夜俺と会ってくれるかい?

俺の夢の全てが、まるで雨のように流れ行く

ああ、ベイビー、都市部へ向かう電車に乗る君

あの都市部へ向かう電車に乗って

今夜俺と会ってくれるかい?

毎夜、毎夜、同じ思いを巡らす

ああ、ベイビー

あの都市部へ向かう電車に乗って

今夜俺と会ってくれるかい?

俺の夢の全てが、まるで雨のように流れ行く

そう、都市部へ向かう電車に乗って

 

そう、都市部へ向かう電車に乗って

そう、都市部へ向かう電車に乗って

そう、都市部へ向かう電車に乗って

都市部へ向かう電車に乗って

 

Songwriter: Thomas Alan Waites

Translator:Lyra Sky 和訳

優しいんだよね、Tom Waitsは。

悲しい時や、寂しい時に聴くと良く分かるだろう。

そっと寄り添うように歌ってくれるの。

なだめているような、

相槌をうって話聞いてくれているような、

懐の広さを感じる歌声と話し方と、細部まで見つめてくれるような歌詞だから好きなの。

Tom Waitsの独特な歌詞世界、

ステージ上での軽妙な語り口でカルト的人気を博すTomだがらキャリア初期からポエトリー・リーディングも取り入れ、本人曰く、「得意楽器はボキャブラリー」というだけある表現の力が素晴らしい。

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だが、1980年代の作品になると、実験的な音作りになり、1990年代以降は、グラミー賞の受賞、ビルボード誌のアルバム・チャートでトップ40入りを果たすなど、その個性がより幅広い層に受け入れられた。

おまけにTomの人柄や、才能に対して Kieth Richards キース・リチャーズなど有名なミュージシャンからも高く評価され、数多くのミュージシャンが、Tomの楽曲をカバーするようになったのも世界的に知られるようになったきっかけだ。

1978年以降は、俳優としても活動するようになった。

フランシス・フォード・コッポラ、

ジム・ジャームッシュといった映画監督と関係が深く、彼らの映画には常連の、お馴染みさん俳優になっている。

 

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だから、中にはTomが歌手とは知らずに、
味のあるピアニストとも知らずに映画を見ている人もいるだろうね。
そう、脇役なのに目がいってしまう俳優がTom Waitsであると共に、
私たちの生きている社会の脇役や端役にまで目を注ぎ、歌詞に紡ぐ才能を持つシンガーソングライターであるのがTom Waitsという1人の人間の姿なんだよ。
今日の【Downtown Train】も都会の片隅に生きる1人の男の切ない恋心の歌だ。
片思いの相手は、ブルックリンから地下鉄に乗ってNYの中心部に来る子なんだろう。
毎夜毎夜、想いを募らせては、彼女の住む家の前にまで来て窓を見る。
色んな男たちが言い寄るんだろう。
ロクな奴はいないから気をつけて、という辺りが何ともいじらしくて、可愛い男性だなあ、と思う。
「今夜会ってくれないか?」切々と彼が歌うのは、きっと月夜が綺麗な空に向かってだろう。
彼女にその熱い想いが届くといいなあ、と聴いてるこっちが泣きたくなってしまうね。
そんなリアルな気持ちにさせてくれるのは、Tomの描く詩の世界に嘘偽りがないからだ。
そして、歌詞の所々に街の風景を切り取って歌うのも映像を見ているようで、色鮮やかに闇夜がLyraの頭に浮かぶよ。
ポッカリ浮かぶ月は、本当に綺麗な黄色で星たちも霞んでしまう明るさで輝いていることだろう。
街灯の下で佇む、愛を抱えた男性の熱い想いも赤く燃え上がっているみたい。
【Downtown Train】の世界に踏み入ったような気分になるね。
昨日は、ドキドキして眠れなかった。
一日中、色んなことがあって疲れたし、精神的にもやられたから。
体調悪いのに、大学病院も総合病院も言ってることがバラバラで、患者に優しくないし「わからないなあ」と一点張り。
わからないならば対策を練るべきよね。
頼りないの。
だから、弱ってしまってる。
だから、優しいこといわれるとジーンときちゃってます。
皆さん、励ましのメッセージありがとう😊
心配かけてゴメンね。
tweetしてくれたり、DMくれて相談に乗ってくれた皆さんや、直接このブログに心配してる、ってメッセージ書き込んでくれた方々に、本当に感謝しています。
数日前に、刹那い曲を聴いて、「はあー」となってる時に、これまた刹那い純情ドラマをたまたま見ちゃって、主人公の綾瀬はるかに告白する佐藤健くんのセリフにも、やられてしまった。(『義母と娘のブルース』というドラマ)。
恋愛に鈍感過ぎて相手の男性の恋心に全く気づかない主人公という設定が、まるで昔の自分みたいで、びっくりしてしまう。
鈍感だから、あそこまで言われないとわからない、ってのが馬鹿みたいに、Lyraみたいで、あんな風に今まで、男性を苛立たせていたのかなあーと、反省しています。過去の彼氏や好きになってくれた男女に悪い事をしました。
そんな純情な歌詞や、純情な健くん演じる麦田の気持ちにやられてるからかなー。
ドキーッされること言われて、止まらないドキドキ。
やはり言葉って大切だ。
癒され、
励まされ、
胸を締め付けられる。
だから、今日はTomを聞いて癒されよう。
嗄れ声の吟遊詩人みたいなTomの刹那いラブソングを聴きながら。
気持ちを落ち着かせよう。
ドキドキよ、止まれ
今日の月はどんな月?
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Discography

Studio Albums スタジオ録音

  • クロージング・タイム Closing Time (1973年)
  • 土曜日の夜 The Heart of Saturday Night(1974年)
  • スモール・チェンジ Small Change (1976年)
  • 異国の出来事 Foreign Affairs (1977年)
  • ブルー・ヴァレンタイン Blue Valentine(1978年)
  • ハートアタック・アンド・ヴァインHeartattack and Vine (1980年)
  • ソードフィッシュトロンボーンSwordfishtrombones (1983年)
  • レイン・ドッグ Rain Dogs (1985年)
  • フランクス・ワイルド・イヤーズ Franks Wild Years (1987年)
  • ボーン・マシーン Bone Machine (1992年)
  • ブラック・ライダー The Black Rider (1993年)
  • ミュール・ヴァリエイションズ Mule Variations (1999年)
  • ブラッド・マネー Blood Money (2002年)
  • アリス Alice (2002年)
  • リアル・ゴーン Real Gone (2004年)
  • オーファンズ Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards (2006年)
  • バッド・アズ・ミー Bad as Me (2011年)

Live Albums ライヴ・アルバム

  • 娼婦たちの晩餐〜ライヴ Nighthawks at the Diner (1975年)
  • ビッグ・タイム Big Time (1988年)
  • グリッター・アンド・ドゥーム・ライヴGlitter and Doom Live (2009年)

Soundtracks 映画のサウンドトラック

  • ワン・フロム・ザ・ハート One From the Heart (1982年) クリスタル・ゲイルとの連名で発表
  • ナイト・オン・ザ・プラネット Night on Earth (1992年)
  • 子供たちをよろしく STREETWISE (1983年)

The Best ベスト・アルバム

  • Bounced Checks (1981年) 日本未発売
  • Anthology (1985年) 日本未発売
  • アサイラム・イヤーズ Asylum Years (1986年)
  • アーリー・イヤーズ vol.1 The Early Years vol.1 (1991年)
  • アーリー・イヤーズ vol.2 The Early Years vol.2 (1993年)
  • ビューティフル・マラディーズ:ベスト・オブ・トム・ウェイツ Beautiful Maladies: The Island Years (1998年)
  • ユーズド・ソングス 1973-1980 Used Songs 1973-1980 (2001年)

Filmography

Year Film Role Notes
1978 Paradise Alley Mumbles
1981 Wolfen Drunken Bar Owner Uncredited
1982 One from the Heart Trumpet player Also composer (uncredited as actor)
1983 The Outsiders Buck Merrill
Rumble Fish Benny
1984 The Stone Boy Petrified man at carnival Uncredited
The Cotton Club Irving Stark
1986 Down by Law Zach
1987 Ironweed Rudy
1988 Greasy Lake Narrator Video
Candy Mountain Al Silk
Big Time Himself Documentary; also co-writer
1989 Bearskin: An Urban Fairytale Silva
Cold Feet Kenny
Mystery Train Radio D.J. (voice)
1990 The Two Jakes Plainclothes Policeman Uncredited
1991 At Play in the Fields of the Lord Wolf
The Fisher King Disabled Veteran Uncredited
Queens Logic Monte
Night on Earth Composer
1992 Bram Stoker’s Dracula R.M. Renfield
1993 Short Cuts Earl Piggot
1995 Coffee and Cigarettes III Tom Short film
1999 Mystery Men Doc Heller
2001 The Last Castle Composer with Jerry Goldsmith
2003 Coffee and Cigarettes Tom
2005 Domino Wanderer
2005 The Tiger and the Snow Himself
2006 Wristcutters: A Love Story Kneller
2009 The Imaginarium of Doctor Parnassus Mr. Nick
2010 The Book of Eli Engineer
2011 The Monster of Nix Virgil Short film
Twixt Narrator
2012 Seven Psychopaths Zachariah
2013 The Simpsons Lloyd (voice) Episode: “Homer Goes to Prep School”
2018 The Ballad of Buster Scruggs Prospector
The Old Man & the Gun Waller
TBA The Dead Don’t Die Hermit Bob

 

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