一時期、日本ではヴィムヴェンダース人気があったのご存知?
今も人気ミャージシャンが好きな監督にヴェンダースの名前をあげる人が多い。
丁度、単館ロードショーが流行った時。渋谷系が賑わってた時代にアートシアターがもてはやされていた。
クリスマスシーズンに聴くサントラじゃないやん!って、思うかしら?
「この世の果て」だものね。(邦題は、『夢の涯てまでも』)
でもね、そうじゃないんだよ。
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= あらすじ =
1999年、製御不能になった核衛星の墜落が予測され、世界中が不安に怯えていた。
その頃、クレアはヴェネツィアの友人宅からあてもなく車で出発する。途中、何者かに追われるトレヴァーという謎の男を拾ってパリで降ろす。
その後、元恋人の作家ユージーンの許に身を寄せたクレアだったが、何故かトレヴァーのことが気になり、彼を追ってベルリンへと向かう。
私立探偵のウィンターからトレヴァーがお尋ね者であることを聞いたクレアは、ウィンター、ユージーンと共に奇妙な追跡劇を開始する。
東京で遂にクレアはトレヴァーに追い付いた。実はトレヴァーは、科学者の父ヘンリーが発明したカメラで盲目の母エディスに見せる映像を集めるために世界中を旅しており、その新発明を狙う各国のエージェントに追われていたのだ。
様々な映像を収め、両親の待つオーストラリアへと向かうトレヴァー達だったが、その途中、核衛星がついに爆発する…。
内容的には地球の終末と愛がテーマなんだけど、オシャレなロードムービーをプロモ感覚で視聴してる気持ちになる映画。
だから、タイトルとは全く違う、深刻な映画には取れなかったよ、良い意味で軽い。
ムードがある映画。おしゃれ。
だけど、Lyraが期待するのは、終末と愛が深刻に絡み合うほうが好み!例えば、メランコリアとかね。(また、話が逸れそうだから、戻します)
監督は、『ベルリン・天使の詩』のWim Wenders!
あの映画の不思議だけど胸が暖かくなるお話と、どこかレトロな昔のヨーロッパの近未来映画に似た映像にヤラレタ映画ファンが多いいんじゃないかな?
あれを期待して見ると少し肩透かしをくらうかもしれない。余りにもさらっと終わるから。
それに、オシャレにしようと当時の各国の(日本も)クリエイターたちが必死になって、盛り込んでるのが伝わって来て、、、。頑張ったね、と言っておこう!
良い映画だけど、ロードムービーの気怠さが欲しかったかな?
だけど、サントラ!音楽はマジで素晴らしいのよ!
感動の嵐!
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サウンドトラックについて
1991年のあの時代と映画の終末感が入り混じっている音です。
参加アーティストたちが凄く良い!これ一枚にLyraが好きなアーティストがてんこ盛りに入っています!
Graeme Revell , and solo cello David Darling,
Talking Heads ,
Julee Cruise ,
Neneh Cherry ,
Crime & The City Solution ,
Lou Reed ,
Can ,
R.E.M. ,
Elvis Costello ,
Nick Cave and The Bad Seeds ,
Patti Smith and Fred Smith ,
Depeche Mode ,
Jane Siberry with K.D. Lang ,
T-Bone Burnett ,
Daniel Lanois ,
U2 ,
全19曲入っています!
すんごい、メンバーでしょ!
Depeche ModeとNick Cave and The Bad SeedsとLou ReedとR.E.M.とU2が、このCD1枚で聴けるんだから!すんごくない?
「Lyraの好きなアーティストをこんなに入れてくれてありがとう! Wim!」と叫んだよね、見つけたときは!
インストはアースな音が多い。民族音楽入れて世界を歩き回ってたどり着けた主人公を表したい気持ちから?
他のアーティストたちの曲はダークなヨーロッパの匂いがプンプンする音になってます。
R.E.M.もLouもアメリカ人なのにヨーロッパのサウンドに聴こえるから不思議だよ。
特にDepecheはオススメ!
Death’s Doorだよ、タイトル。Davidの低い声が鳴り響くと、地獄の扉も開いちゃうね。
U2の曲はアクトンベイビーにも入ってるから知ってる人もいるでしょう。Lyraと同じでU2のCDを持っていたとしても、このサントラ買って一曲めから聴いた方が良いよ!
曲の流れが素晴らしいから!
映画の世界観を超えてるから!
始めっから通して聴いて、流れを楽しんで欲しいアルバムです!
ハッピーホリデイに、「夢の涯てまでも」暖かく地球を感じて、まったりしてみるのも良いんじゃない?
「夢の涯てまでも」
Until the End of the World / Bis ans Ende der Welt
監督 ヴィム・ヴェンダース
脚本 ヴィム・ヴェンダース
製作 ジョナサン・タプリン
アナトール・ドーマン
出演者 ウィリアム・ハート
ソルヴェーグ・ドマルタン
サム・ニール
ジャンヌ・モロー
リュディガー・フォーグラー
マックス・フォン・シドー
笠智衆
藤谷美和子
竹中直人
音楽 グレーム・レヴェル
主題歌 U2
「夢の涯てまでも」
撮影 ロビー・ミューラー
製作会社 トランスパシフィック・フィルムズ=
アルゴス・フィルム=
ヴィレッジ・ロードショー=
ロードムーヴィーズ
配給 アメリカ合衆国ワーナー・ブラザース
日本 日本ヘラルド映画
公開 アメリカ1991年9月12日
日本1992年3月28日
上映時間 158分
179分(ヨーロッパ版)
288分(ディレクターズカット版)
製作国 ドイツ
アメリカ合衆国
日本
フランス
オーストラリア
言語 英語
ドイツ語
日本語
製作費 $23,000,000
興行収入 アメリカ合衆国$829,625
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