Ozzy Osbourneの歌は、世間では「下手くそ」言われておりますが、Lyraには「優しくて可愛い歌」にしか思えない。ある意味、個人的には、彼は、愛らしいマスコットキャラクターの位置づけだ。
可愛いOzzyのビヨーンと間延びした歌い方で、悪魔やら、狂い始めた人間の苦悩やらを歌われても、まるで懐かしい英文学や長編超大作の夢物語や冒険譚の一部を語りかけられているようで、恐ろしさも、疑いも消え去ってしまう。
例え、その場のノリで蝙蝠を食いちぎる野郎であっても…。
このブログで取り上げて来たOzzy Osbourneのソロ活動より若干、このBlack Sabbathの方が、落ち着いたイメージ。
エンタメでPopなOzzyのソロの楽曲よりHeavy Metal度が低めで、どちらかと言うと、色々なジャンルの影響が見て取れるオールド・ブリティッシュ・ロック、それこそ物語度が高いのだ。
そのせいか、今日Lyraが選んだこの曲は、J.R.R.Tolkien の原作の映画『The Lord of the Rings』で使用されたり、様々な作品で使用されて来た。Lyraが大好きなあのシリーズでもね!
前にも話したが、LyraもBlack Sabbathの曲は、良くバンドで歌わされたので親しみ深い。歌いながらOzzyの真似をしてFunnyな気分になっていたが、今、こうやって考えてみると、かなりシリアスな歌詞だったな、と思う。
シリアスな歌をこの歌唱法でやられると、呪文ぽくて、、、。
そして最も感じるのが、今の世の中にも通用する「救い」。
きっと私たち無力な人類は、どこかで無限な力や、絵も知れないパワフルな存在に救いを求めてきたのかもしれない、、、
可愛くて間延びした声のマスコットの呪文を。
今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド、ウェスト・ミッドランズ州、 バーミンガム出身のロックバンド、Black Sabbath ブラック・サバス。
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1968年結成から、2017年解散(休止)まで、途中、何回も休止しながらも、復活し、長い間、第一線で活躍していた世界的に知られるロックバンド。
ヘヴィメタルやドゥームの開祖とも言われている。。約50年の歴史に幕を閉じたが、現在も根強い人気あり。
*ヴォーカルのOzzyについては、こちらなど→ Ozzy Osbourne【Crazy Train】和訳 Randy RhoadsとOzzyについて解説 Devil & Angel
今日Lyraが和訳する曲は、Black Sabbathが1970年にリリースしたスタジオ・アルバム『Black Sabbath』に収録されている曲、【The Wizard】。この【The Wizard】は、1970年のシングル【Paranoid】のBサイドでもある。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に、又お話しましょう!
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13 February 1970
“The Wizard” is a song by the English rock band Black Sabbath, taken from their 1970 album Black Sabbath. “The Wizard” was the B-side to the 1970 single “Paranoid”, which reached number 4 on the UK Singles Chart and number 61 on the Billboard Hot 100.
=The Wizard=
Misty morning, clouds in the sky
Without warning, a wizard walks by
Casting his shadow, weaving his spell
Funny clothes, tinkling bell
Never talking
Just keeps walking
Spreading his magic
Evil power disappears
Demons worry when the wizard is near
He turns tears into joy
Everyone’s happy when the wizard walks by
Never talking
Just keeps walking
Spreading his magic
Sun is shining, clouds have gone by
All the people give a happy sigh
He has passed by, giving his sign
Left all the people feeling so fine
Never talking
Just keeps walking
Spreading his magic
霞のかかった朝
そんな日の空の雲雲
警告もなしに
1人の魔法使いが
通りかかる
己の影を投げかけ
呪文を紡ぐように唱えながら
滑稽な身なりで
チリンチリンとベルを鳴らし
だが全く喋らないときてる
ただ歩き続けるのみ
自身の魔法を拡大させながら
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悪の力は消滅する
悪魔だって
その魔法使いが
近くにいる時
気にしてしまう
彼は涙を喜びに変えてしまう
皆は
その魔法使いが通りかかる時
幸せになるのだ
だが決して喋らずに
ただ歩き続けるのみ
自身の魔力を拡大させるのだ
太陽が輝いている
雲雲はどこかへ行ってしまった
すべての人々が
安堵のため息をつく
彼は通り過ぎただけ
彼の合図を与えながら
残された全ての人々は
心地良くなった
だが決して喋らずに
歩き続けるのみ
自身の魔力を拡大させるのだ
Wizard Lyrics as written by John Osbourne Frank Iommi
Translator: Lyra Sky 和訳
Songwriter(s): Geezer Butler, Tony Iommi, Ozzy Osbourne Bill Ward
ウェスタンなサウンドに 【The Wizard】=魔法使い、を合わせるから、意外に思う人も多そうですが、Lyraには、【The Wizard】が呪文念じながら街を練り歩く様子が、一人で真っ直ぐな土埃上がる道を歩く西部劇の主人公にも見えて、非常にピッタリだと思う。勿論、Gandalf や Dumbledoor みたいな魔法使いが歩いてるみたいだけどね。
このサウンドを練り歩く時に使える!事実その使い方していたよなあ、、、はあ、楽しい〜!
何なの、Black Sabbathのこの物語性のある楽曲の濃厚さったら!半端ない。
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Black Sabbathについて
2000年・2014年『グラミー賞』受賞。2006年『ロックの殿堂』入り。
ローリング・ストーン誌「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」第85位。世界の売り上げ枚数は7000万枚を超えるヒットメイカーでもある。
1968年ヴォーカリストのOzzy Osbourne オジー・オズボーンが、新聞に新バンド結成のためのメンバー募集の公告を出したことがきっかけでバーミンガムで結成。
当初「Earth」と名乗っていたが、ベーシストのGizzer Buttlerが、1964年公開のMario Bavaのホラー映画『BLACK SABBATH』(邦題『ブラック・サバス/恐怖!三つの顔』)から取って改名。その映画の公開時、映画館には長蛇の列が出来ていたことから、「人間は恐怖を求める」という着想を得た、と本人は語っている。
デビュー・アルバムであるこの『Black Sabbath 黒い安息日』を、1970年2月の「13日の金曜日」という曰くつきの日付にリリース。
同年リリースの2ndアルバム『Paranoidパラノイド』からシングルカットしたタイトルナンバー【Paranoid】がスマッシュヒットし、アルバムも全英アルバムチャート1位を獲得。
1975年発表の6thアルバム『サボタージュ』まで、全英・全米ともにアルバムチャート上位にランクイン。特に1973年リリースの5th アルバム『Sabbath Bloody Sabbath) 血まみれの安息日』までの作品が、いずれも全米で100万枚以上の売り上げを記録した。
1976年から新たな音楽の波「パンク/ニュー・ウェイヴ」のムーブメントが到来。既存のロック・ミュージックは徐々に終息していく。Black Sabbathも方向性の相違もあり、メンバー間にも不協和音が漂い始める。特にOzzy が重度のアルコール問題を抱えていた。
1977年Ozzy を解雇。後任にDave Walker を起用したが上手くいかず、翌年に呼び戻されて復帰。しかし制作した1978年 8thアルバム『Never Say Die!』が酷評されてしまう。そして結局アルコール問題が改善されなかったOzzy は、再度解雇。
1979年Ozzy の後任にRainbow を脱退したばかりのRonnie James Dio ロニー・ジェイムス・ディオが加入。Rainbowぽいサウンドと融合し、新たな様式美スタイルを展開した9thアルバム『Heaven & Hell 』を翌年にリリースし業界からも高い評価を受けるなど、この後、新ヴォーカリスト交代劇やメンバーチェンジを繰り返す。
1985年世界規模の大型チャリティー・コンサート『ライヴエイド』開催で、オリジナル・メンバーによる、一度きりのラインナップ復活として参加。
後にOzzyと再結成したり、休止したりを繰り返すが、ツアーやアルバムなどもコンスタントにして行き、2017年まで大活躍した。
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アルバム『Black Sabbath』
Black Sabbathは、BlackSabbathによるデビュースタジオアルバム。 1970年2月13日にVertigoRecordsによって英国でリリースされ、1970年6月1日にWarner Bros.Recordsによって米国でリリースされた。このアルバムは、ヘビーメタルのジャンルの最初のアルバムとして広く認められている。さらに、オープニングトラックであるセルフタイトルの「BlackSabbath」は、最初のドゥームメタルソングと呼ばれている。
【The Wizard】について
【TheWizard】は、1970年のアルバム「BlackSabbath」からの人気曲であり、1970年のシングル「Paranoid」のBサイドで、UKシングルチャートで4位、ビルボードホット100の61位にランクイン。
プロデューサーは、Rodger Bain。
この曲は、1994年のトリビュートアルバムNativity in Blackのために、BlackSabbathの創設メンバーであるGeezerButlerとBillWardをフィーチャーした短期間のプロジェクトであるBullringBrummiesによってカバーされている。
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歌詞について
この歌詞は、魔法を使って出会う人々を励ます魔法使いの歌である。
黒魔術な彼らにしては、かなり意外な、良き魔法使い、魔道士の歌だ。俗に言う白魔術。
2005年のメタルスラッジとのインタビューで、Bベーシストで作詞家のGeezer Butlerは、曲の歌詞は、『Lord Of The Ring』のwizard Gandalf の影響を受けていると述べている。まんま、Gandalfなのだ!
大好きなキャラクターが予想通りにモデルだったから、これを知った時は、嬉しかったし、Geezerの映画好き、ホラー好きに親近感を覚えた。
様々な国の色々なジャンルの人達に、人種関係なく、Lyraは沢山出会うようになった為に知ったことだが、「歌詞なんてどうでも良い、メロディ重視」と言う人が、作り手にも聞き手にも結構多いから、驚いてしまった。
考え方や感じ方は、自由だと思ってるし、仲良しではない他人の意見は、全く重要視していないのでどうでも良いことだが、あんな「歌詞なんてどうでも良い」なんていってたら、音楽を作る人間は、(あらゆる作り手達は)、次第に淘汰されてしまう、と残念には感じている。
まあ、世の中なんて、なるようになるし、音楽なんて所詮、誰かの趣味みたいなものだからね。アートとか言ってても大衆の期待と、自らの湧き出たものの、吐き出し方は別ものだし。
昔は「Lyraは音楽なしじゃ、映画なしじゃ生きていけない」とずっと思って来たし、事実そうやって生きてはいる。だが、、、そうやってイキってんのが、現在の自分には馬鹿らしく感じる。「もっと自由に楽しく生きたら良い」というのが今の自分だからかもしれない。
肩肘張って、ムリしてるみたいで、それは違うのだ。
ただ「好き」を突き詰めるのは素敵だと思う。そして素敵な作品をリスペクトする。
その為に、歌詞を良く知り理解するのは良い事だと思うし、世界観が分かれば、より楽しみも広がるからだ。
The Wizardのいる世界の歌詞を知ることで、物語の世界へ旅立てるのだから、こんな凄いトリップはない。
そのトリップの手助けをLyraができたら素敵。ただそれだけ。
まあ、これも愛だろう。
魔法使いのように、Lyraが愛を世界中に撒き散らせたら良いな。
この宇宙って素晴らしい。
そんな愛ね。
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Black Sabbath is the debut studio album by the English rock band Black Sabbath. It was released on 13 February 1970 in the United Kingdom by Vertigo Records and on 1 June 1970 in the United States by Warner Bros. Records. The album is widely regarded as the first album in the heavy metal genre. Additionally, the opening track, the self-titled “Black Sabbath”, has been referred to as the first doom metal song.
“The Wizard” is about a wizard who uses his magic to encourage people he encounters. In a 2005 interview with Metal Sludge, Black Sabbath bassist and lyricist Geezer Butler said the song’s lyrics were influenced by the wizard Gandalf from The Lord of the Rings.
Covers
The song was covered by Bullring Brummies, a short-lived project featuring Black Sabbath founding members Geezer Butler and Bill Ward, for the 1994 tribute album Nativity in Black.
Personnel
- Ozzy Osbourne – vocals, harmonica
- Tony Iommi – guitar, slide guitar
- Geezer Butler – bass
- Bill Ward – drums
Discography
- Black Sabbath (1970)
- Paranoid (1970)
- Master of Reality (1971)
- Vol. 4 (1972)
- Sabbath Bloody Sabbath (1973)
- Sabotage (1975)
- Technical Ecstasy (1976)
- Never Say Die! (1978)
- Heaven and Hell (1980)
- Mob Rules (1981)
- Born Again (1983)
- Seventh Star (1986)
- The Eternal Idol (1987)
- Headless Cross (1989)
- Tyr (1990)
- Dehumanizer (1992)
- Cross Purposes (1994)
- Forbidden (1995)
- 13 (2013)
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