【Blur/ The Universal】和訳 時計じかけのオレンジ管理社会 Controlled Society like A Clockwork Orange

 

初めて聴いた時は「ラウンジミュージックぽさが、気持ち良い曲だ」と思った。不気味と笑いが相まって独自の世界を構築してる。

「イームスの椅子に座り、ゆったりとお茶かしら?それとも近未来風なモロコバーで、真っ白なミルクでも飲む?」

そんな風に、近未来仕立ての映画を見てる気分だった。

だが去年からの世界情勢を経験した今、この曲を改めて聴くと、何とも不気味な現代を皮肉った曲に思えて来る。

ただ単に大好きな映画『A Clockwork Oragne』へのオマージュ全開のMVだったから良く見ていた(聴いた)だけだったのに。

近未来の世界。

人間は結局、何も変わらない。

ただ文明や周りの社会情勢が、目まぐるしく変化していくだけだ。

いずれこの曲の歌詞のように、世界中が管理社会で統一化されるに違いない。

それが幸せなのか?

果たして便利だが全てを管理された社会が、魂に対して安らぎを与えられるのか?は、不透明だ。

だって人間自身が変わらなきゃ…安住の地は見つからないのだから。

それに自由なしよ?

今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド、ロンドン、コルチェスター出身のロックバンド、blur ブラー。

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1980年代にデビューし、Brit Pop ムーブメントの中心的な存在に君臨。1990年代以降の英国を代表するオルタナティブ・ロックバンドとなった。

デビュー当初はThe Kinks キンクスやThe Beatles ビートルズの再来と注目され、ブーム終息以後も様々な音楽性を模索しながら、第一線で活躍している。

今日Lyraが和訳する曲は、1995年リリースのblurの4th スタジオアルバム『The Great Escape』に収録されている1995年11月13日リリースのシングル【The Universal】。

詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話ししましょう!

 

 

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“The Universal” is a song by English alternative rock band Blur and is featured on their fourth studio album, The Great Escape (1995). It was released on 13 November 1995 as the second single from that album, charting at number five on the UK Singles Chart and number 12 in both Iceland and Ireland.

= The Universal=

[Verse 1]
This is the next century where the universal’s free
You can find it anywhere, yes, the future has been sold
Every night we’re gone and to karaoke songs
How we like to sing along though the words are wrong

[Chorus]
It really, really, really could happen
Yes, it really, really, really could happen
When the days, they seem to fall through you
Well, just let them go

[Verse 2]
No one here is alone, satellites in every home
Yes, the universal’s here, here for everyone
Every paper that you read says tomorrow’s your lucky day
Well, here’s your lucky day

[Chorus]
It really, really, really could happen
Yes, it really, really, really could happen
If the days, they seem to fall through you
Well, just let them go
Well, it really, really, really could happen
Yes, it really, really, really could happen
When the days they seem to fall through you
Well, just let them go

 

これは全世界で全てが無料である

次の世紀の話

貴方はどこでも

これを見ることが出来ますよ

そうです

未来は売られたのですから

毎晩私達は

カラオケを歌いに行っているでしょ?

言葉が間違っていても

一緒に歌うのが好きなんだから

 

本当に、本当に

本当に起こり得ること

そうですよ

それは本当に、本当に

本当に起こる可能性がありますよ

日々、彼らは

あなたから抜け落ちてるみたい

そう

ただ彼らを手放しちゃえば?

 

ここでは誰も孤独にはなりませんね

すべての家に衛星がありますから

そう

普遍性がここにはあるんですよ

ここは皆さんの為にあるんですからね

あなたが読むすべての論文は

「明日はあなたの幸運な日だ」

と書いているものばかり

どうぞ

これがあなたの幸運な日ですよ

 

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本当に、本当に

本当に起こり得る

そうです

それは本当に、本当に

本当に起こる可能性がありますよ

日々、彼らは

あなたから抜け落ちてるみたい

そう

ただ彼らを手放しちゃえば?

 

本当に、本当に

本当に起こり得る

そうです

それは本当に、本当に

本当に起こる可能性がありますよ

日々、彼らは

あなたから抜け落ちてるみたい

そう

ただ彼らを手放しちゃえば?

 

Songwriters: Damon Albarn , David Rowntree,Graham Leslie Coxon, Steven Alexander James

Translator: Lyra Sky 和訳

 

見るだけで映画好きはピンと来るだろう。

初めから曲自体が、サイエンスフィクションのテーマがあるため、シングルのカバーアートが、映画『2001年宇宙の旅』のオープニングショットを暗示しているのが、まず納得。というか、これもDamon Albern(ヴォーカル)の作詞のアイデアの1つでもある。

そして、このミュージックビデオは映画『時計じかけのオレンジ』へのオマージュで、バンドは、Alex Deberge (時計仕掛けのオレンジの主人公) と彼の仲間のギャング団の衣装に近いファッションをしている。勿論、こちらの方が大人しめで普通のファッション。

どちらの映画もスタンリー・キューブリックが監督した作品だ。

個人的にLyraの好きな監督の映画なので、チラッと見るだけでもワクワクしてしまうビデオだ。

「時計仕掛け〜」は、近未来のイギリスの話だが、このビデオには宇宙空間を漂う夢の世界が広がる。若干、Damonの演技のせいでコメディ・タッチ。

それに反して、blurの歌詞は暗い未来を歌っている。

世界共通の規格にいずれすべてまとめられてしまう時が来るのが目に見えているだけに、夢の世界の歌であってもかなりリアルな未来の歌に感じるだろう。

いつもは自然な和訳を心がけていますが、今回は、わざとDamonが旅先案内人になったていで和訳しましたよ。

ナビゲーターDamon。

 

ミュージック・ビデオについて

ミュージックビデオは、ジョナサングレイザーが監督。メンバーはミルクバーいて、1971年の映画『時計じかけのオレンジ』オープニングシーンを模倣している。

Damon1人は、キャラクターのAlex DeLarge に似たアイライナーをしている。

彼らは真っ白なバーで、いつもの活気に満ちたステージングはせずに、ほぼ直立不動、Damonだけが、頻繁にカメラ目線でずる賢く曲がった笑顔を与えて行く。

Glam Coxon は、ギターを弾きながら、ビデオの大部分を壁に向かって座って過ごし、彼らはまた、ビデオの中でテーブルに座って周りの人々を観察しているだけだが、どこか悪魔的な雰囲気を漂わせているのが魅力だろう。

 

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バーの常連客はさまざまなグループで構成されていて、 2人の女性を持つ男性が公然とキスし顔全体に口紅をつけていたり、孤独な女性は、彼女への性的関心を利用して男性の同僚を楽しませたりしている。 2人の男性、1人は「青」であった「赤人」(完全に赤の服を着た)として識別され、(字幕付き)会話を行う。

他の2人の男性(そのうちの1人は牧師の襟を身に着けている)はカクテルにますます酔いしれ、聖職者が友人に視聴者が知らないことを話すまでますますヒステリックに笑い、友人は、耳打ちされたあと唖然とした沈黙に引きこもる。(デバイス同じ年の【Just】という曲のRadiohead のプロモーションビデオで使用されたものと同様、真似した?)。

シーンに驚嘆するいくつかのコメントをする2人の老人がいると、Damon Alabern は彼らを止め、聖職者は彼の友人にキスをするために行く。外には高層ビルが立ち並び、屋上にあるゴルフボールスピーカーの周りに人が集まって耳を傾けるシーンが、意味深(wow)

因みに、ビデオで紹介されているゴルフボール型スピーカーは、1999年にチャリティーオークションで販売された。

このスペイシーな世界を貴方はどう感じる?

歌詞について

歌詞自体は、普通で特に目立った特徴などはないが、「次の世紀」と一言あるために、近未来の物語のように感じる。

作曲はメンバー全員で行い、作詞はDamon Albern。

きっと音楽に対して多趣味なDamonだから、ちょっぴり懐かしく、ちょっぴりレトロなお洒落1970年代サウンドを狙っただけでしょう。深い意味はないのかもしれない。

ドリーミーなサウンドに、ブラックユーモアをピリッと効かせた可愛らしいSFソング。

聞いているものも、MVを見ているものも皆んな「お洒落ね〜」と楽しめた一曲。

それが時代を経て、受けとりようによっては、管理社会への意義を申し立てる心理をも暗喩した歌詞になるとは、、、。

深読みすれば〜の話だ。

特に考えなければ、普通にフワフワしてる夢の世界。

お気楽に行こう。

考えなくても良い。

近未来の世界なんてね。

皆んな、誰かがやってくれる「はず」さ。

幸せ?

自分自身で生きなくても。

自分自身で考えなくても。

きっと誰かがやってくれるはずさ。

世界は統一化し、守られているから。

自由はある?

そこに自由があるの?

そうか、もう自由が何か、わからないのか。

 

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The second single from The Great Escape, it peaked at #5 in the UK charts. The cover art is a reference to the opening scene of Stanley Kubrick’s sci-fi epic 2001: A Space Odyssey.

A music video for the song was directed by Jonathan Glazer. The band is presented in imitation of the opening scenes from the 1971 film A Clockwork Orange, in the Milk Bar. Blur star as the quasi-Droogs, complete with Damon Albarn wearing eyeliner similar to the character Alex DeLarge. They perform in the bar in all-white. Though the band do not engage in their usual vibrant stage demeanor, Damon Albarn frequently turns to the camera and gives a sly, crooked smile. Graham Coxon spends the majority of the video sitting against the wall, while playing his guitar. They also spend some time during the video sitting at a table, watching the people around them.

 

The bar patrons consist of different groups; a male with two females are openly kissing. The man has lipstick all over his face; a lone female entertains male business colleagues by exploiting their sexual interest in her; two men, one identified as a ‘red man’ (dressed entirely in red) who used to be ‘blue’, conduct a stilted (subtitled) conversation; two other men – one of them wearing a vicar’s clerical collar – become increasingly drunk on cocktails, laughing more and more hysterically until the clergyman tells his friend something to which the viewer is not privy, causing his friend to withdraw into stunned silence (a device similar to that used in Radiohead’s promotional video for the song “Just” in the same year). There are also two old men who make a few comments (again subtitled) marveling at the scene. Blur then walk down the aisle to exit the building. Damon Albarn stops them, then the clergyman moves in to kiss his friend. There are also scenes outside, showing high rise buildings, where people are gathered around a golf ball speaker atop a roof, listening.

The golf ball-shaped speaker featured in the video was sold in a charity auction in 1999.

In keeping with the song’s science fiction theme, the single’s cover art is an allusion to the opening shot of 2001: A Space Odyssey, and the music video is a tribute to the movie A Clockwork Orange, with the band dressed up in costumes similar to Alex and his droogs. Both films were directed by Stanley Kubrick.

 

Personnel

  • Damon Albarn – lead vocals, synthesizers
  • Graham Coxon – electric guitar, backing vocals
  • Alex James – bass guitar
  • Dave Rowntree – drums
  • The Kick Horns – horns

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