【ドコカの国にようこそ】大海赫 を読んだら、枕カバー を断捨離。今日の断捨離 その51

小さい頃の皆さんはどうでしたか?

昼間に読んだお話の本が、怖すぎて気になって仕方がなくて、夜、眠れなくなった経験はありませんか?

ちびりそうなくらい怖いのに、気になってツイツイ不思議な物語の本を、また手にとり、止めりゃ良いのに読んでしまったことはありませんか?

今もまだ不思議なお話が好きならば、、、メチャクチャおすすめの本があるんですぅ〜。(๑╹ω╹๑ )

それは、大海赫ことオオウミ・アボカドさんの本です!
本当は大海赫(おおうみあかし)さん、というお名前なのですが、本人が自ら「私は大海赫こと、オオウミ・アボカドで〜す。」と自己紹介をしているので作者を尊重し、こんな紹介をしてしまいました。

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そんなお茶目な大海赫さんの本には、不思議な魅力があり、コアな大人のファンが沢山います。

私、Lyraもそうで大海さんの本が家にもいくつかあります。

その中で一番のオススメが、今日、紹介する『ドコカの国にようこそ』です。

大海赫とは

大海 赫(おおうみ あかし 1931年1月12日 – 男性)は、日本の児童文学作家。

イラストレーターとして挿絵も兼任していて切り絵や影絵風のタッチが、どこかレトロで且つ不気味さやキモカワさを醸し出しています。

この不気味さやレトロ感がお話の怖さや不思議さをより一層深め、読んでいる子供たちは、「怖い、見ちゃいけないものを読んでしまっている」ドキドキ感を、そして大人たちは、図書室や図書館の奥の方にひっそりと置いてあった怖い本のコーナーを思い出し、子供よりも夢中になってしまうのです。懐かしい気持ちで一杯になると思います。

 

面白く怖い、大海さんの本は児童図書ですが、内容が人間心理のダークサイドをえぐる作品ばかりなので、「果たしてこれを子供に読まして平気か?」と思う親御さんもいるかもしれません。

でもそれって気にしすぎな気がしませんか?

子供の頃、怖い本や不思議な本に対して、あなた自身は、どうでしたか?

怖いもの見たさで読まなかった?

怖すぎて友達と呼んで一緒にみたり、ぎゃくに見ちゃいけない物を見てる気がして、こっそりと一人で、図書室の角で読まなかった?

大丈夫。子供だって馬鹿じゃありません。

ちゃんと親の愛情を貰って生きてきたのならば、親がいなくとも誰かと心を通じ合わせてきたことがあるこならば、どれが悪か?どれが正しいのか?分かります。

きっと「この本は何て言いたいんだろう?」と考える力が小さくてもあります。

だから、この人間のダークサイドを描く大海さんの作品も、1つの作品として子供たちは理解出来るでしょう。

Lyraの作品のレビュー(オススメポイント)をお話する前に簡単に『ドコカの国にようこそ』のあらすじを紹介しましょう。

 

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=『ドコカの国にようこそ』あらすじ=

フトシは小学四年生。だれにも知られたくないヒ・ミ・ツがある。

弟は五歳でとまった「おねしょ」のくせがまだなおらないのだ。

おまけに、フトシは、いつもクラスメートに馬鹿にされ、いじめられ、憂鬱な毎日を送っていた。

ある夜、海でおぼれかかって助けられるふしぎなゆめを見て、おねしょがなおった。

そして、助けてくれたヒトがフトシに「ドコカの国」に来ないかとさそってくれた…。

眼が覚め起きると、うちに不思議な手紙が届けられる。助けてくれたヒトかららしい。

手紙には、変てこな指図ばかり書かれていてフトシは困惑するが、手紙の言う通りにして「ドコカの国」にさえ行けば、おねしょが直ると信じてしまう。

フトシは、周囲の目も何のその、超人的な頑張りを発揮し始め、いつもの気弱で何も出来ないフトシはどこかへ行ってしまう。

不思議な生き物や怖い目や苦しい目に合いながらも出されたチャレンジをクリアーして行くフトシ。

やがてフトシはあらゆる苦難の末に「ドコカの国」へ辿り着く。

そこには、信じられないような不思議がいっぱい。

フトシの頑張る心が、本当の優しさとは何か?を、私たちに教えてくれる。

= Lyraの感想 =

童心社1975年刊の再刊が今手に入る『ドコカの国にようこそ』になるわけですが、このお話は全く古臭くありません。

まるで最初のロールプレイングゲームをしているような新鮮な驚きを与えてくれます。

ただし、ゲームなんかより何倍も、奇想天外!

摩訶不思議。

奇々怪界なのです!

新鮮な驚きの事件が、フトシを次から次へと襲いますが、その一つ一つはどこか懐かしく、どこかで聞いたり、見たりしたような物ばかり。

フトシだけじゃなく私達が、どこかで聞いたり見たりした物でもあるため、より親近感を覚え、実体験したかのような錯覚に陥ります。

また懐かしい気持ちにもなる為に、ただ怖いだけじゃない、暖かい気持ちにもなるのです。

登場するキャラクターも魅力的。かなり不気味ですが、どこか憎めない。

フトシを夢の中で助けてくれたヒト= この現実世界での奇妙な冒険のキッカケになったヒトは、甲冑を着た戦国武将ですし、ミッションを持ってくる不気味な人物たちは、どこかで会った生き物が擬人化したキャラクターです。

イジワルな熊、モグラみたいなオジさん、不気味な女の子は、廃墟で捨てられていたお人形にそっくりだったり、、、出てくるキャラは、必ずどこかの生物や、大切なものが人間化しているのです。

フトシ自身も芋虫になって苦しいミッションに耐えなきゃいけなくなります。

それは、全てフトシが悩んでいるオネショやいじめをなくす為=強くなる為のミッションだから、、、だから、甘えん坊のフトシは命がけで体を張って不気味な人間たちから出される、苦しいミッションをクリアしようと頑張ります。

このように、この作品は身近な世界で奇想天外な事件が起きてあるだけでなく、子供が、自分の悩みや欠点を自分の力で解決して行く成長物語でもあるのです。

「ドコカの国にようこそ」は、児童書にあって、今なお世代を超えて読み継がれるのは、この身近な所から不思議な世界へと繋がる間口が広く、すぐそばで起きてる感覚になること、そして、人間が悩みやトラウマなどを克服し成長して行く話しだからでしょう。

今の小中学生は「子供はこうあるべき」と読む本を規制されすぎてる感じがします。

確かにParental Guidanceが必要です。

世には頭がおかしな人間がいて良からぬことを考えていますから、それから守ってあげるのが親の務め 、、、。

でも、この本のように見かけが不気味だからよくないとか、内容を大人がちゃんと把握してないのに怖いからダメ、と言うのは、せっかくの子供の世界を広げるチャンスを狭めているのではないでしょうか?

私達もいろんな作品を読んで来て、人生の目的や人の優しさ、人の痛みを知ることの大切さを学んで来たのではないでしょうか?

【ドコカの国にようこそ】には、最近の児童書にはない不気味さや冒険を通して学ぶべきことがあるのです。

複雑なエピソードが重なり、いろんな伏線が物語のラストでピタリと合わさる練られたストーリーから、生きて行くことの辛さや、乗り越えて行く力をつけなきゃいけないこと、そして、思いやりを持つことを学べます。

このような「生きて行く為に試練を乗り越えて行く(クリアして行く)ことの大切さ」という明確な主題を携えた作品は、子供たちが生き方を真剣に考えてるためにぜひ読んで欲しい作品です。

そして、大人には、この大海赫さんが作り出す不条理な世界、シュールな世界に触れて、日常生活から離れたトリップ感に浸って欲しいです。

そう、もしかしたら、子供たちが生まれて初めて体験する不条理な世界やシュールな世界は、大海赫さんのこの奇想天外な世界になるかもしれませんね。

「一つ ヒグマにどやされて  二つ ふるえて服を着せ」
、、と、数え歌に沿ってお話が展開していく『ドコカの国にようこそ』

この世界の不条理な試練の数々に
皆、ドキドキしながらもどんどん物語に引き込まれて行く。

いつかしか、あなたもドコカの国へと、トリップしてしまうでしょう。

フトシは、数多くの試練を越えて、新しい世界へ行きこの世界から旅立って行きましたが、物語は静かに終わります。

フトシは異次元に行き、この世界から旅立って行きました。

そこには秘密の香りがします。

人によってはラストがわかりにくい、とか物語自体がわからない大人もいるようですが、この話は、フトシの不思議な冒険や試練をとおしてこの地球で行われている不条理な社会を正確に伝えているのですよ。

不思議で毒がある、でも人の優しさや暖かさもある作品です。

ちょっぴりグロテスクなキャラクターやハッピーエンドではないラストは、強烈な思い出となり、いつまでも忘れないでしょう。

まるでジェットコースターに乗ってるかのようなストーリーのテンポの良さに読書嫌いな小学生も夢中になるお話です、、、。

挿絵のリアルな不気味さで興味が湧く人もいるでしょう。

Lyraが大人になっても鮮明に覚えていて忘れない良い本というものは、ストーリーが濃くて、不思議さがあったもの。プラス、挿絵の雰囲気が魅力的に合わさったものです。

大海赫さんは、「自分の童話の原点は芥川龍之介と「ガリバー旅行記」だ」と語っています。

Lyraが小学生の時から好きな作家が芥川龍之介だったので、この話を知った時は嬉しかったし、芥川龍之介の土着な不気味さや、ワクワクする先の読み難い難解なストーリーは、大海さんの作品に通じるものがあると感じました。

強力な異形さを放ち続ける『ドコカの国にようこそ』は、これからも時代や世代を超えて伝えられる作品であり続けるでしょう。

 

 

是非、異次元にトリップしたい大人やストレス溜まった大人な方々に読んで頂きたい。

そして、シュールな世界にある真実の世界を子供達にも教えてあげてくださいね。

きっと楽しくて、ちょっぴり怖い冒険をこの『ドコカの国にようこそ』で体験して読書好きな子供から大人へと成長して行ってくれるでしょう。

= 今日の断捨離 その51 =

突然でびっくりした?

今日も断捨離したので記録しておきます。

今日の断捨離は、『枕カバー』です。

綺麗なまま洗濯して使わずに箪笥にしまっていました。

何年も使わずに、、、。

綺麗だしまだまだ使えます。

が、私は使わない。

おまけにベッドカバーや布団カバーとセットになったピロウケースが他にも5セットあり、これ単品は使わない状況です。

シンプルなデザインとカラーだから、クッションカバーにも使わなそうですが、サイズが合わない!

となると、使わないまま、この状態が続くため、断捨離することにしました。

勿論、Lyraはこのまんま捨てやしませんぜ!

カットしてウエスにしました!

お掃除する時に、使い捨ての雑巾になるのでウエス作りはして置いたほうが家事がしやすいですよー。

もし、要らない洋服や枕カバー、生地があれば是非、10cm四方の大きさや、自分の好みの大きさに切って、ウエスにしてみてくださいねん。

綿や綿混だと、良く水を吸ってくれますし、毛入りや毛糸は糸屑や髪の毛などのゴミを取ってくれます。

お試しあれー!

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大海/赫ことオオウミ・アボカドさん

☆1931年、東京・新橋に誕生。早稲田大学大学院仏文研究科修了。長く学習塾を経営。やがて、童話制作に専念。多摩センターで「リサイクルショップ魔女」を営んでいた。

Lyraは、このお店の前を車で何回も通っていますが、まだ一度も入ったことがありません。何か怖い〜んです。

いつか、入ったらまた報告しますね。

 

生家はファーストホテルヨシカワの正面にあった。3歳でぜんそくをわずらい、学校行事どころか朝礼もなかなか出席できなかった。兄弟も二人は乳児の時、一人は27歳で亡くなっている。

食肉加工業者の父と異なる仕事につきたいと考え、将来の夢が小学生の時は漫画家だったが、16歳の時に作家を目指す。

早稲田大学仏文科でブレーズ・パスカル、大学院ではアンリ・ベルクソンに傾倒する。

卒業後は就職したくなく、神奈川県横浜の下宿先の大家がたまたま書道塾を兼業しており、ふとしたはずみでここを利用して学習塾を営むことになった。

教え子たちのリクエストがきっかけで童話を書く事になり、日本童話会で「童話」誌に1966年「くいのこしの話」を発表。

次作「あなたのエラサはなんポッチ?」が小学館から評価され、童話執筆に没頭する。

当時早大童話会を中心に、斬新な人気作家を多数輩出していた坪田譲治門下は「子供にこびた作品のようで、好きではなかった」と語る。

マイナーな作風で揮作のため「幻の童話作家」と呼ばれ、「賞には縁がない」と語っていたが、2005年に日本児童文芸家協会より児童文化功労賞を受賞。

東京都府中市是政在住後、多摩センター駅近くで古本屋。後に「リサイクルショップ魔女」を開店。

2008年より茨城県鉾田市に転居後は、他の人物に経営を譲渡している。

サイン会はこれまで少なくとも6回行ったとの事。
50歳で洗礼を受けたクリスチャンで、府中市在住時代は八王子の教会に通っていた。教会で自作の紙芝居を披露した事もある。

音楽も趣味で、オカリナや電子楽器を使う。
文章で自己紹介をする際「さあさあ、御用とお急ぎでない方は…」と、講壇調のイントロをよく使う。

ソーシャルネットワークシステムのmixiには「骨皮筋衛門」のハンドルネームで参加。

作品愛好団体「大海 赫の本」コミュニティ(ID:23612)は大海自身が管理。

= 主な作品 =

商業誌掲載
こんにちは!バリカンかいじゅう(小学二年生、1968年)
トトカカ島のふしぎ(小学二年生、1968年)
ウリリとフララぼうや(小学二年生、1968年)
みりくんとぽぽ(1年の学習、1969年)
ベンケーさんのおかしな発明(2年の学習、1976年)
あなたのエラサはなんポッチ?(5年の学習、1980年)

書籍刊行(ブッキング以前)
一部の作品では、世界観の全てまたは一部が共通している。▼印はブッキングによる復刻対象作品。復刻版のデザインは初版と極力同じになっているが、初版から復刻までのいきさつを記した帯やあとがきの追加、差別用語の書き換えなどが行われている。

クロイヌ家具店(理論社、1973年)▼
書籍デビュー作。大石真が生原稿を読み、理論社を紹介したとの事で、以後大石とは一時期交友関係があった。

 

ビビを見た!(理論社、1974年)▼
生まれつき全盲の少年が、巨人に追いかけられる緑の少女ビビ(語源は美々)に出会うという衝撃的な内容で、こちらは理論社の創業者である小宮山量平が刊行に協力した。当時の販売部数は悪かったものの、小学校の図書室に置かれた所「ボロボロになるまで繰り返し読んだ」というファンレターが多数届いた。現在は大海・読者とも最高傑作に推する声が高い。よしもとばななは幼少時に片目がよく見えなかったため(#外部リンク参照)、この作品を当時読んだ時も、39歳で読み直した時も衝撃を受けたと言う。年に一度、大海とファン有志で行われる交流会は「ビビを見た会」と名づけられており、大海「ビビを見たか?」ファン「ビビを見た!」の掛け合いで始まる。

ドコカの国にようこそ!(童心社、1975年)▼
作品の舞台となるニジノ市は「ビビ」に登場した町。
ベンケーさんのおかしな発明(小峰書店、1976年)▼
よいさよいさ(作:山田野理夫、太平出版社、1976年)
日本各地に伝わる妖怪伝説を収録した短編集。大海にしては珍しく、挿絵のみを担当。
メキメキえんぴつ(太平出版社、1976年)▼
表題作は「ボスというえんぴつ」(「小学一年生」1979年7月号)の書き直し。
ベンケーさんのしゃぼんだま(小峰書店、1978年)
タイトルから判る通り「おかしな発明」の続編。「おかしな発明」の途中で登場した設定が使われている。ただし他2作は複数のエピソードが入っていたが、この本は1本のみ。
せかいのブタ、ばんざい!(太平出版社、1980年)▼
あくまびんニココーラ(太平出版社、1981年)▼
びんの中の子どもたち(偕成社、1983年)▼挿絵はオリジナルがスズキコージ、ブッキング復刻が大海。
びんをテーマにした話は、大海がよく使うテーマのひとつ。
ねことビンボケ大戦争(スズキコージ、偕成社、1983年)
主人公が「びんの中の子どもたち」と同じ。ただし名前の表記やストーリーの主眼は異なる。
あなたのエラサはなんポッチ?(教文館、1984年)
本作はアンソロジーなどに何度も収録されており、複数の書籍で目にする機会が多い。
ランドセルは魔女(タケカワ・コウ、サンリード、1984年)
パンツとんでけ!(山内ジョージ、PHP研究所、1984年)
ベンケーさんのおかしなロボット(小峰書店、1986年)
ベンケーさんシリーズ第三弾。
オビビーゴザイマス!(教育画劇、1987年)
のこのこ村の車たち(偕成社、1991年)

書籍刊行(ブッキング)
大海やよしもとは、初期作品の復刻をあちこちの出版社に働きかけたが、どこでも断られ、大海も欝状態で作品が書けなくなっていたと言う。だが復刊ドットコムにおいて、かつての読者からリクエストが寄せられ、2004年には最多投票数を集めた事で、ブッキングから復刻や新作の刊行が実現した。ブッキングによる新作は以下の通り。

ママが六人???
公式サイトの冒頭に掲載されている帽子をかぶった少年は、本作のゲストキャラ。
白いレクイエム(西岡千晶/西岡兄妹)
1979年に書いた没作品が新規出版されたもの。
童話ガイコ
同じく1968年の没作品「ガイコちゃん」の新規出版。
チミモーリョーの町
副題は「クロイヌ家具店 続編」

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