久しぶり「A Hard Day’s Night」を見たら、The Beatles が好きだったおチビの頃の乙女気分に。そして、大人になってしまって別の視点で見ている自分が居るのにも気づきました。
しかしこれ、昔の邦題が凄く当時を表してて良いね。
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! 』だなんて。
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1.タイトルの面白さ
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(A Hard Day’s Night)は、1964年のザ・ビートルズ初の主演映画。
2001年に『ハード・デイズ・ナイト』のタイトルでリバイバル上映された。
勿体無いことに、最近は、こちらのタイトルで放送されることが多い。もしかしたら、版権が切れたとかそんな大人の事情があるのかもね。
タイトルが当時の雰囲気ぽいし、良い意味でダサくて面白いのに使わないなんて勿体無い〜。
タイトル『A Hard Day’s Night』の由来は、Dayの後にNightがくるという、文脈上は間違ったおかしな言い回しだが、リンゴ・スターが「It’s been a hard day.」と言ったあと、外を見るとすでに真っ暗になっていたことに気付いて、「…’s night.」と付け足したということからつけられました。
邦題の『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』は、今は亡き映画評論家・水野晴郎がユナイト映画在籍時に名付けたというのは有名。
しかし、「ビートルズがやって来る」は、前年の1963年にBritish-pathe社が製作したニュース映画「The Beatles come to town」(1963年のマンチェスター公演を収めたもの)と本作を取り違えて命名したのではないかという説もあります。
それに、先に英EMI傘下のオデオンレコードから発売されたドイツ版では「YEAH! YEAH! YEAH!」というタイトルが付けられていたそう。
(ドイツ以外にもオデオンレコード版権の国では「YEAH! YEAH! YEAH!」が付いている版が複数存在する。日本もオデオン系)
日本語版でこのようなタイトルが選ばれた理由について、当時の東芝音楽工業でビートルズ担当であり、本映画のプロモーションにも関わっていた高嶋弘之は、「取り違えの可能性は否定できないが、むしろあの時代の状況やファンの気持をうまく取り込んだ結果ではないか」と語っています。
2.『ビートルズがやって来る、ヤァ!ヤァ!ヤァ!』= 『ハードデイズナイト』との出会いと、現在の違和感
今回、久しぶりに見て、この『ビートルズがやって来る、ヤァ!ヤァ!ヤァ!』(” A Hard Day’s Night” )は、
名曲を数々生み出してきたアーティストのビートルズではなくて、
本気で、真剣にアイドルして居るビートルズという、いわばブランド商品の《アイドル映画》なんだなぁ〜ということに改めて気づいた。
これを、初めて見た時は、おチビの私だったけどハッキリ記憶して居るのは、
大きなTV画面の向こうで歌ったり、走ったりしている、ジョンやポールやジョージやリンゴの笑顔。
それをかぶりつき状態で下から上へと見上げていたあの角度、、、。
子供ながらに「クールな何かが、あちらのモノクロの異次元で行われているぞ!」と思っていたのを思い出す。
ドキドキした。
ジョンの歌声が真似したくなるくらい格好良い歌い方。
ポールの喋り方が可愛な〜と思ったし、クルクル回る目が面白く、
リンゴのいじめられキャラが可哀想に思えたり、
でも、おチビのあの頃は、ジョージが格好良いなぁ〜と思ったのよね。なんか、子供ながらにセクシーでギターの弾きかたが優しいと思った。
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初めて「ハードデイズナイト」を見た時は、アイドル映画だなんて思わなかった!
むしろ、見たことない白黒映画がクールで格好良く見えたし、、、元々、ビートルズの曲が好きで(曲名はまだ、覚えてなかったけど)良く歌っていたから、「これは、ビートルズという芸術的作品!」と、ガキながらLyraの記憶のタンスにしまった。
何回も見た。TV放送や映画館。
そして、ずーっと見てない空白期間が訪れ、、、
やがて、たまに映画がやるようになったので此の前、久しぶりに見るまで、この” A Hard Day’s Night”は全く見なかったから、ある意味、初めて見るような冷静さを持って見れたの。
そうしたら、私の中で何かが変わっていたらしい。
それとも何か別の人格が生まれたのか?
スイも甘いも噛み締めて来たからか?
見えないところまで観察できるようになったのかも。
歳とっから?いやね、もう。
大好きなビートルズ映画ではなく、これは、王道たる王道の「アイドル映画」であり、アイドルを商品化して売出す、ある意味「プロモーションビデオ」の走りであるとしか、見えなくなってしまった。
それも、美味しいところを切り取り、コラージュした良いところ撮りの『宣材』と言っても過言ではない。
その理由に、「内容が無い」ということ。
まずは、あらすじを簡単に話そう。
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3.『ビートルズがやって来た、ヤァ!ヤァ!ヤァ!』 『ハードデイズナイト』あらすじ
ティーンに大人気のバンド、ビートルズ。
A Hard Day’s Nightの曲が流れる中、どこまでも追いかけて来る熱狂的なファンから逃れるために、ダッシュで逃げて四人は電車に飛び乗る。
四人は、背の高いのと、低い小太りの二人のマネージャーが着いてまわり、コンサートとホテルを行き来するだけ。
遊ぶのもホテル下のディスコへ行く程度で非常に拘束されたもの。
電車に飛び乗った四人は席に着く。その個室には、ポールの横に無表情のおじいさんが座っていた。
ジョンが「そいつ誰?」と聞くと、ポールが「僕のおじいさんのジョン・マッカートニーだよ。」と答えた。
皆それを聞いて「へー、上品な紳士だね。」と言った。
何やら傷心という祖父を家族から頼まれたポールは、今回のツアーに祖父を同行させなきゃいけないからよろしく!と言う。
ビックリしつつも納得するメンバー。 しかしポール曰く、このおじいさんが大変なトラブルメーカーだから、目を離さないようにしてくれ、と忠告した。
そこにマネージャーであるシェイク(背が高い方)がやってきて、「あれ?そいつ誰?」と尋ねてきた。
みんながポールの祖父と言うと、「へー、上品な紳士だね!」とシェイクは笑ってお世辞。
そこにもう一人のマネージャー(背が低い方)のノームもやってきて、口を開こうとした前に四人が「そいつ誰?」と突っ込み。
事情を聞いたノームは「へー、上品な紳士だね!」と同じ事を言った。
そして、「今日は頼むから騒ぎを起こさないでくれよ」とジョン(2人のジョン)に言う。
「うるさいな、なあジョージ」、ジョージは「うるさいね」と耳に入ってない様子。
電車は到着し、四人はホテルに着いた。
リンゴは、性格的に自分に自信が持て無いタイプ。その上ホテルでポールとジョージに鼻についてからかわれ、おじいさんにも差別的な嫌味を言われ落ち込んでしまった。
シェイクがファンレターの山を持ってポール、ジョージの前にドンと置いた。
リンゴが「僕には?」と尋ねると、まさかの一通だけ渡されリンゴはガックリ落ち込む。
するとまた後から持ってきたのが、抱えきれないようなファンレターでそれをリンゴの元にも持って来てくれたので、リンゴはホッとする。
たまたま開けた一通が、なかなか手に入らないカジノの招待状で、マネージャーのノームに「言っちゃだめだぞ」と言われるが、その招待状をなんとポールの祖父が懐に隠して盗む。
四人は、ノームに「ファンレターの返事を書きなさい」とホテルに缶詰にされることに。
しかし、ジョンが皆んなを連れてダンスホールへ遊びに出掛けてしまう。
躍り狂っていたら、マネージャー2人に見つかりホテルに連れ戻される。
ホテルへ帰ると、クローゼットで隠れていた身ぐるみ剥がされたホテルマンの姿が。
ホテルマン曰く、おじいさん(ポールの祖父)にタキシードを取られた、カジノに行くと言っていたと言った。
四人とマネージャーは慌ててカジノへ急ぐ。
一方カジノではアイルランドの貴族と名乗り、金がなくなると客から盗んだりして楽しんでいるポールの祖父の姿があった。
その後の四人はTV放送の生放送の収録のためにステージでリハーサルを行うことに。
さっき連れ戻したポールね祖父が、リンゴに「お前は太鼓を叩くか本を読むことくらいしかできないのだから、町に出てもっと広い世界を見ろ」とそそのかす。
リンゴはポールの祖父の忠告を聞いてリハーサルの休憩中にどこかへ逃亡。
外に飛び出したはいいけど、リンゴはドジを繰り返す。
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その頃リハーサルを再開しようとした三人はリンゴがいないことにやっと気づいて、慌てて探し回るが、探している間に本番が近づいて来る。
賞を貰ったことがあるのを自慢するだけのディレクターも、もう威張ってはいられず、「ビートルズが4人揃わなければ自分はクビになるか、左遷だー」とビクビクし出した。
ポールや、メンバーに個別に「サインをくれ!」と、しょっ中、言っていたポールの祖父は、実は、ホテルに着いて直ぐにくすねていたビートルズの大量の宣材写真に、メンバーのサインをさせていた。
そのサインを売りさばき、儲けようとしていたのを警察に見つかり、警察署に連れていかれた。
すると、そこに、ドジをしてファンに囲まれていたリンゴが警察署に保護されていたのだった。
また変な事を言い出したポールの祖父。「警察官は全員、庶民の敵で何するかわからんから逃げよう」と言う。
リンゴは、「みんな良い人だよ。」と宥めるが、祖父は暴れながら上手く脱走してTV局に戻って来た。
リンゴが居なくて頭を抱えていたメンバーに警備員に取り押さえられそうになっているポールの祖父が、リンゴの居場所を教えた。
それを聞いた3人は、警察署へ直行!
ファンにまた追われながらも、無事リンゴを連れ戻して、待ちわびていた沢山の観客たちの前で、4人揃ってステージに立ち、大きな歓声と喝采を浴びる。
そして、無事TV局のライブが終わると、休む間も無く、外で待機してあった「The Beatles」のロゴが入ったヘリコプターに、メンバー4人とポールの祖父とマネージャー2人の全員が乗り込み、次のコンサート会場へ急いで飛び立つのであった。
空に舞い上がるヘリコプター。そして、ビートルズのサイン入り写真がポールの祖父が落っことしたのか、パラパラと空から舞い降りて風に待っていた。
4.Lyra の 感想
有名な映画なのに、内容ないでしょ?
「ハードデイズナイト」のなかみは、3点の要素の繰り返し。
1.ビートルズとマネージャーの仕事として音楽活動をしている様子とイギリス人らしいジョークのやりとり
2.ファンに追っ掛けられているビートルズ
3.たまに、ポールのお爺さんが胸糞悪い悪戯や悪事をやらかし、そのせいで、メンバーたちがしっちゃかめっちゃかになる
この3つの要素を繰り返しているだけ!
その中に、「ハードデイズナイト」のアルバムに収録されている曲をダイジェストにかけているんです。
だから、アイドルの宣材写真と同じ。ビートルズ好きには物足りない。
せめて、一曲ずつをフルで流してくれれば良いんだけれど、フルでかけてるのって3曲くらいじゃない?
それこそ、勿体無いよね。
ビートルズが1番キャッチーな曲をやっていた時代なのに!
コンパクトで素敵な曲群が集まってるのにさ!
尻切れとんぼみたいにFade Outって曲を大切にしなくちゃいけない、バンドの映画じゃないじゃない?
一曲ずつをフルでかけるべきよ!
だから、もはやアメリカ人へ向けてのプロモ!
「ビートルズって、こんな顔のメンバーがいますよ!イギリス人で本国で人気者よ〜レコード買って〜!」って宣伝してるわけね。
ただ、デビュー当時のビートルズがどんだけアイドルだったかは解る!
ティーンの女子たちには、どんだけ〜!憧れの的だったか?
若者たちが如何にビートルズに、そして、彼らの音楽に熱狂していたか?
それが、臨場感あるラストのTV局で生放送をしている演出のステージで、手に取るようにわかります。
それだけでも、めっけ物かもしれないね‼︎
あの女の子たちは、本物!
ビートルズのメンバーを目の前にして、黄色い超えを上げ、
憧れの人を目の前にしてボーッしていたり、髪をかきむしるように興奮したり、、、
叫ぶ!
叫ぶ!
彼女たちは叫ぶ!
あの憧れのビートルズのメンバーを目にして、金切り声を上げて熱狂するファンの女の子たちの姿は、本物です!
中に、可愛子だけ狙ってドアップやら、横からのワンショットを何回も撮ってるのは、用意したモデルの子だろうけど、ヤラセだとしてもあの子も紛れもなくビートルズの中の誰かを好きな子だよ。絶対に!
本物は強い!
今までの全ての演出やヤラセが全部チャラになっちゃった!
ラストのTV局のライブシーンのファンの女の子たちが、主役の映画なんだよ、これは!
彼女たちが主役!
下手すると、ビートルズのメンバーさえ彼女たち=リアルなファンの為の演出効果かもしれないよ!
それくらいリアルで臨場感がある観客席を見られます。
この映画で出会いジョージの彼女になり、この映画から数年後にジョージと結婚するパティ・ボイド。
そして後に、泥沼愛憎劇の渦中にはまり込み、ジョージの仕打ちに耐えきれずにエリック・クラプトンの元へ走り、クラプトンの奥さんになる人。
エリック・クラプトンに「レイラ」という名曲を書かせてしまうくらい魅力的なミューズ。(“Layra and Other Assorted Love Songs” By Dreak and the Dominos)
その女性の、まだ、芋っぽいモデルの頃の姿が(ジョージと出会った頃が)見れます!
それも面白いよね。
2人が喋るところはないんだよぉ。
寧ろ、ジョンやポールがパティに迫ってんの!
わざとジョージに接触しないようにしてるのか?たまたまか?
でも、この映画の宣材写真には、ちゃっかりジョージ担当みたいに彼の髪の毛をカットしてる写真が残ってるんだよ。やはり、パティ!
パティは、ヤル女、できる女ね!
芋っぽさ全開の彼女がうごいてるのを見るのもゴシップ好きさんには、堪らんでしょ?
本当にびっくりするほど普通な女子なんだよ。ただ、男子が好きな芋っぽさって解る?
たまに、男が好きそうなそんな仕草をするの。
パティの話は、色々あり過ぎるから、今回は長くなるのでまた別の機会にしますね。( 『パティ・ボイドについて。寂しいひとはどうなるの?こうなるの…Patty Boyd 前編』を書いたから良かったら呼んでください。)
今回Lyraが気がついたのは、この映画は、ビートルズって男性たちの映画なのに、主役は、狂った叫び声をあげるファンの女の子たちや、パティなんだよ!ってこと。
女子のパワーは凄いのよ、いつの時代も!
しかし、この映画は、わかりやすい映画だよ。
可愛い子や、事務所の力がある俳優は、不自然なくらいバン!と出すし、「ビートルズを売り出しますよー」って撮影の仕方がモロわかり!
そんな音楽業界が、今よりズーッと力があって、流行やファッション、若者を巻き込んで世界をリードしていく、当時の様子を知るのにうってつけの資料となる映画です!
だから、ビートルズがもし好きじゃないとしても、違った目線から歴史や熱狂する若者文化、イギリスの文化を楽しめる映画だから、是非、研究資料として見るべきです!
『ビートルズがやって来る.ヤァ!ヤァ!ヤァ!』
” A Hard Day’s Night “
監督 リチャード・レスター
脚本 アラン・オーウェン
製作 ウォルター・シェンソン
出演者 ビートルズ
音楽 ジョージ・マーティン
撮影 ギルバート・テイラー
編集 ジョン・ジンプソン
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 イギリス1964年7月6日
上映時間 87分
製作国 アメリカ合衆国
イギリス
言語 英語
製作費 $560,000
イギリスで短編コメディを作っていたTV界出身のリチャード・レスターが映画界へ進出するきっかけとなった。
脚本のアラン・オーウェンは、アメリカでこれまで量産されていたミュージシャン映画のメロドラマといったスタイルを踏襲せず、イギリス気質のあるコメディ作品にしようと考え、ビートルズの忙しい日常をドキュメンタリータッチで描くことにした。
つまり、ビートルズがビートルズ自身の風刺漫画を演じるという作品に。
この作品では4人がそれぞれ主役であるが、特に印象に残る演技を披露しているのが、この作品のタイトルの考案者でもあり、ビートルズのコメディ面を担当していたリンゴ・スターである。
この作品で演技が絶賛され、リンゴ自身も演技への自信をつけたことから、次作『ヘルプ!4人はアイドル』やビートルズ解散後の映画作品への出演に繋がった。
アメリカでの成功を念頭においていたため、サウンドトラックも兼ねた同名のアルバムを製作。
ビートルズがデビュー後初めて、カバー曲を収録せずに彼らのオリジナル曲のみ収録したアルバムとなっている。
しかし当時のビートルズは多忙を極めており、作曲とレコーディングには2週間しかなかったにもかかわらず、クオリティの高いアルバムに仕上がっている。
映画作成に当たっては、アメリカでの失敗を恐れて低予算&モノクロで制作されたが、結果は大ヒットとなり、アメリカでもビートルズの作品が軒並み大ヒットを記録した。
このアメリカでの成功は当時のイギリスでは衝撃的な出来事として迎えられた。なぜなら、ビートルズ以前のイギリス人アーティストはことごとくアメリカで惨敗を喫しており、ビートルズ以前に登場し、現在でもイギリスの国民的アーティストであるクリフ・リチャードでさえも成し遂げることができなかったからである。
キャスト
ジョン:ジョン・レノン
ポール:ポール・マッカートニー
ジョージ:ジョージ・ハリスン
リンゴ:リンゴ・スター
(ポールの)祖父:ウィルフレッド・ブランビル
ノーム:ノーマン・ロッシントン
シェイク:ジョン・ジャンキン
日本語吹替
役名 俳優 テレビ版
●ジョン ジョン・レノン 広川太一郎
●ポール ポール・マッカートニー 高橋元太郎
●ジョージ ジョージ・ハリスン 堀勝之祐
●リンゴ リンゴ・スター 鈴木やすし
エピソード
ビートルズが話す英語はリバプールなまりなので、試写を観た映画会社の上級取締役の妻に「彼等のセリフを吹き替えた方がいい」と言われてしまった。もちろん吹き替えは行なわなかった。
作成された楽曲のほとんどは作品中で演奏された。
また、公開放送の本番という設定で演奏されたシーンの観客の中には、エキストラとして若き日のフィル・コリンズがいた。これがきっかけになり、後に発表されたメイキング映像(現在は廃盤)ではホスト役をフィル・コリンズ自身が勤めている。
ビートルズがファンの女の子に追いかけられるという印象的なオープニングで始まるこの作品だが、地下鉄メリルボーン駅近くのボストン・プレースという路地で撮影の際、ジョージは走っていて本当に転んでしまい、ジョージにつまづいてリンゴも転んでしまった。映画ではそのカットが使われている。
「If I Fell」の演奏シーンでジョージがアンプにもたれ掛かっているが落ちそうになる。
劇中で乗り込んだ列車の中でビートルズがナンパする女学生の一員に、後にジョージの最初の妻となるパティ・ボイドが出演している。撮影中にジョージとパティが恋仲になり交際がスタートした。
本作品とアルバムの成功で始まった初のアメリカツアーのために、ケネディ空港に降り立った彼らをひと目見ようと押しかけたファンの数は、現在でも同空港に押し寄せた見物客の最高記録を誇っているという。
ポールが「And I Love Her」を歌うシーンがある。カメラがポールの周りを回りながら撮影しているが、その最中に照明がカメラの正面に入ってしまい、画面が一瞬真っ白になるシーンがある。これは明らかな撮影ミスで、最後まで関係者はこのミスに気がつかず、公開してしまった。
ポールの祖父が何かというと「こぎれいな老紳士」と評されるが、これは演じているウィルフレッド・ブランビルが1962年からBBCで放映されていたコメディドラマ「Steptoe and Son」で、「汚いじいさん」といつも言われている主役の老人を演じていたことに由来している。
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