「Lyraったら、またもやマイナー曲を」といわれちゃいそう。
だって、今日はJudas Priestの気分なんだもん、、、
それも古めかしくってNWOHM (New Wave Of Heavy Metal)らしい王道ヘビーメタルを聞きたい気分なの。
今日 Lyraが和訳&紹介するのはイングランド、バーミンガム出身のベビーメタルバンド Judas Priest ジューダス・プリースト は、イングランド、バーミンガム出身のヘヴィメタル・バンド。
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世間でいうHeavy Metal Godは、ちゃんと意味を理解せずにアーティストを持ち上げる為に、適当にヘビーメタルバンドを呼んであげているが、本来の「Heavy Metal Gods」とは、今紹介しているJudas Priest のことであり、単体の「Heavy Metal God」とは、VocalのRob Halford ロブ・ハルフォードのことなのである。
彼らこそがHeavy Metalの基礎を創り上げ、イメージ戦略をし、それを定着させた、Real Metal Godsなのよ〜!
* Judas Priest Historyや詳しいJudas Priestのバンド説明は、過去に書いたこちらをお読みくださいね!
今日、Lyraが和訳する曲で選んだのは、1976年3月にリリースされたアルバム『Sad Wings of Destny』から “The Ripper”。
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英国らしい雰囲気と劇場型犯罪の世界観を表した、奇妙奇天烈な曲だ。
同郷バンドのこのブログでも紹介したQueen クィーンのシャウトを意識したとも言われている一曲でもある。
どんな意味が込められているか、気になるでしょう?
Lyraが和訳したので読んでみて下さい。
Lyraの和訳の後に、又、お話ししましょう!
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“The Ripper” is a single by British heavy metalband Judas Priest, first released in March 1976. It was also featured on their 1976 studio albumSad Wings of Destiny.
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= The Ripper =
[Verse 1]
You’re in for surprise
You’re in for a shock
In London town streets
When there’s darkness and fog
When you least expect me
And you turn your back
I’ll attack
[Verse 2]
I smile when I’m sneaking
Through shadows by the wall
I laugh when I’m creeping
But you won’t hear me at all
[Chorus]
All hear my warning
Never turn your back
On the ripper
[Verse 3]
You’ll soon shake with fear
Never knowing if I’m near
I’m sly and I’m shameless
Nocturnal and nameless
Except for “The Ripper”
Or if you like “Jack The Knife”
[Solo]
[Verse 4]
Any back alley street
Is where we’ll probably meet
Underneath a gas lamp
Where the air’s cold and damp
I’m a nasty surprise
I’m a devil in disguise
I’m a footstep at night
I’m a scream of the fright
[Chorus]
All hear my warning
Never turn your back
On the ripper
The ripper
The ripper
[Solo]
[Verse 4]
Any back alley street
Is where we’ll probably meet
Underneath a gas lamp
Where the air’s cold and damp
I’m a nasty surprise
I’m a devil in disguise
I’m a footstep at night
I’m a scream of the fright
[Chorus]
All hear my warning
Never turn your back
On the ripper
The ripper
The ripper
ショックを受けているな
このロンドンの街の通りで
暗闇と霧が立ち込める時、
お前が、残り少ない僅かな期待を俺に向け、俺に背中を向けた時
俺は襲いかかるだろうよ
俺は壁の影をすり抜けるようにこっそりと狙いをつけ近づいている時は、つい微笑んでしまう
コソコソと徘徊する時は、俺は面白がっているよ
だが、お前には全く俺の笑い声は聞こえないだろうよ
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俺の戒めの言葉を全て残らず聞け
決して背中を切り裂き魔には、向けてはいけないよ
もし、俺が側にいたら、もうすぐお前は、今まで感じたこともない恐怖で震え上がるだろう
俺はズル賢く破廉恥な奴さ
夜行性で、「切り裂き魔」という以外は、名前は無いようなものさ
お好みならば「切り裂きジャック」と呼んでも良いぜ
どの裏路も、俺たちは多分、ガス灯の下で出会って居ただろうよ
空気が冷たくジメジメした場所には
俺様が荒々しく奇襲をかけてやるぜ
俺様は変装した悪魔さ
俺様は夜の足音さ
俺様は恐怖の叫び声さ
俺の戒めの言葉を全て残らず聞け
決して背中を切り裂き魔には、向けてはいけないよ
あの切り裂き魔だよ
あの切り裂き魔だよ
どの裏路も、俺たちは多分、ガス灯の下で出会って居ただろうよ
空気が冷たくジメジメした場所には
俺様が荒々しく奇襲をかけてやるぜ
俺様は変装した悪魔さ
俺様は夜の足音さ
俺様は恐怖の叫び声さ
俺の戒めの言葉を全て残らず聞け
決して背中を切り裂き魔には、向けてはいけないよ
あの切り裂き魔だよ
あの切り裂き魔だよ
Songwriters: Rob Halford, K.K. Downing, Glenn Tipton
Translator:Lyra Sky 和訳
これは、ロブ子もGlen n’も顔がよく見れて表情がわかるのが楽しいバージョンのLiveです。
で、次のは、Play 演奏がシッカリ聴けるVersionのライブ映像ですね。
ロブ子が演技派な歌い方をしています。
この曲を聴くとLyraは、英国の最悪なシリアルキラーの事件と言うだけでなく、当時の英国の劣悪な環境までもが、脳裏に浮かぶから不思議なパワーを持った曲だなぁと、毎回感じる。
まるで、このJudas Priestの曲を聴くと、タイムリープして時空の亀裂から抜け落ちて、石畳みがあったガス灯の夜のロンドンの通りに投げ出されたみたいだ。
空には月が登っているではないか!
Lyraの耳にカツーン、カツーンと革靴の鳴り響く音が聞こえて来る、、、霧が立ち込める夜。
【The Ripper】というタイトルを聴いて中にはピン!と、来た方もいるでしょう。
そう、タイトルの【The Ripper】は、 “Jack The Ripper” = 切り裂きジャック、、、と言われた英国の連続殺人犯の名前から取ったタイトルであり、正に歌詞の内容は、その切り裂きジャックが狙いを定めた人間、ないし聴衆である我々へ向けたメッセージなの。
Jack the Ripper 切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)、別名、White Chapel Murder ホワイトチャペル・マーダーは、1888年にイギリスで連続発生した猟奇殺人事件および犯人の通称。
世界で最も有名な未解決事件であり、現在でも犯人の正体についてはいくつもの説が唱えられている。
1888年8月31日から11月9日の約2ヶ月間にロンドン、イーストエンド・オブ・ロンドン、ホワイトチャペルで少なくとも売春婦5人をバラバラに切り裂き、殺人したにも関わらず、犯人逮捕には至らなかった事件で、署名入りの犯行予告を新聞社に送りつけるなど、劇場型犯罪の元祖とされる。
当時の定義づけによる精神病患者から王室関係者まで、その正体については現在まで繰り返し論議がなされているが、1世紀以上経った現在も犯人は不明。
切り裂きジャックは売春婦に狙いをつけて、公共の場で犯行を行なっていたのが特徴で、被害者はメスのような鋭利な刃物で喉を掻き切られ、特定の臓器を摘出されていた。
故に、解剖学的知識があるとされ、ジャックの職業は医師だという説が当時も今も有力視されている。
Johnny Deppの映画「From Hell フロム・ヘル』でもある特権階級と密な医師が犯人として描かれていたのは、この説に基づいているからだ。(ネタバレ嫌な方の為に、言わないでおきます。今日は(笑)。)
しかし近年、最新プロファイリングにより肉屋であるという説や、
被害者の女性たちが警戒心もなく犯人を迎え入れていた形跡から、実は女性による犯行では?とも言われている。犯行は1年以上続いたなど、様々な異説があり真相は定まらない。
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この未解決事件は、衛星が飛び、インターネットがお茶の間で使われ、AIが人類を支配しそうな勢いの現在でも注目され、有力なプロファイリングが浮上しては問題を指摘され消えて行く、、、を繰り返している難事件だ。
今回の【The Ripper】は、モロこの犯人が狙いをつけた被害者になる人間、もしくは、聴いている私たちに、自らの全てを独白しているのだ。
自分が犯行に及ぶ為には、夜のロンドンの街を徘徊して獲物を探していること、
ターゲットを絞ったら、ジックリと狙いを定めてから、ソッと近づき尾行して行く、そして背後から襲撃する為に、誰も俺の存在には気づかない、、、と断言する犯人。
そして、「俺には匿名性があるから、誰も自分が誰か判明しないだろうし、犯人だとも思わないから、お前を殺して逃げれるよ」と言っているのだ。
もう、狙いを定められた。
貴方は逃げられないかもよ、、、。
そういう開き直った Jack The Ripperの告白= 独白をして恐怖を表現した曲だ。
Jack The Ripper本人の独白を歌詞にしちゃうアイデアが凄く面白いし、叫び声のようなシャウトをするRob Halfordは狂気そのものだ。
そしてRob Halfordが、まるで犯人のように演じるから、音楽史上に残る貴重な名曲であるとLyraは言いたい。
なかなか文学的で素晴らしい曲だし、Music Videoで2番目に紹介したビデオなんてRob子がノリノリになってるからルーマニア訛りみたいに歌ってるでしょう?
あれ聴くとJack The RipperはVamphire 吸血鬼🧛♂️ だったんじゃないか?って気もしてきて、「犯人はヨーロッパ出身のロンドン在住の人間か?」なんて気がして来る。
リアルな映像が私の頭に浮かんできて、恐ろしいロンドンの霧の闇夜に飛ばされてしまう。
素晴らしい物語性をこの【The Ripper】という一曲に入れたのは、現在の Heavy Metalの行く道を示したのではないだろうか?
Heavy Metalは、様式美を重んじるジャンルというのは今では周知の事実だが、はるか昔のJudas Priestが活動し始めた頃はHeavy Metalのへの字もなく、現在で知られている、物語性がある歌詞と曲展開という様式美を築いたのは、Judas Priestだったと言うのがわかる一曲がこの【The Ripper】なのだ。
中には「気持ち悪い殺人事件を曲にするなんて」と嫌な顔をする人もいるだろう。
だが、LyraはJudas Priestはワザとそれを狙ったのだと思う。
この曲を作ったのはLyraが好きなギタリスト、Glenn Tiptonだ。
せっかく作ったGlennのこの曲。
プロデューサーが先日和訳&紹介した【Rocka Rolla】が収録されている同名タイトルのデビューアルバムに入れたらダメと言ったらしく一度ボツになったのだが、Glennは再度、大ヒットしたアルバム『Sad Wings Of Destiny』に入れたのだから彼の自信作、又はお気に入りの一曲なんだと思う。
Lyraのいつもの深読みをすれば、これはGlennのJudas Priestのイメージ戦略に向くし、世界観作りに適していると考えたからかな?と考えている。
それは、現実味をこの曲に与えたいからだろう。
この連続殺人の2件目の殺人が起きた9月30日の早朝、アルフレッド・ロング巡査が犯行現場を捜索中、ゴールストン通りで血の付いた布を発見したという。
その布は被害者のキャサリン・エドウッズのエプロンの一部ということが分かり、又、近くの壁には白いチョークで書かれた文書があった。
その文書は「The Jews are the men That Will not be Blamed for nothing.」もしくは「The Jews are not The men That Will be Blamed for nothing.(ユダヤ人は理由もなく責められる人たちなのではない)」というものであった。
この文を見たトーマス・アーノルド警視は、夜が明けて人々がこの壁のメッセージを目にすることにより、一般大衆の反ユダヤ主義的感情を煽るのではないかと恐れた。
事実、ユダヤ人の犯行ではないかという噂がイースト・エンドで流れていたのもあり、アーノルド警視はこの文書を消すように命令。
スコットランドヤードの犯行場所はロンドン市警察の管轄内であったため、2つの異なった警察部隊に分かれて捜査していたが、ロンドン市警察の警察官たちはアーノルドに反対でこの文章は証拠かもしれず、消す前に写真を撮るべきだと主張したがアーノルドは賛成せず、結局明け方に消されてしまう。
その事実とJudas Priest (ユダヤ司祭)と言う自分たちのバンド名を掛け合わせることにより、イギリスのバンドたるイメージと曲のオドロオドロしさを確固たるものに出来ると考えたんじゃないか?とLyraは深読みして一人でGlenn の作った世界観を楽しんでいる。
これは何時ものLyraが好きな深読みだから、もしかしたら、ただの偶然なだけかもしれないけれどね。
Lyraったら良くまあキモい事件詳しいね、と引かないで〜。
だってイギリスの有名な猟奇殺人事件だもの。
知りたくなくても入って来ちゃうし、それが何回も重なると、いつの間にか自分で調べたり、自然と情報が集まって来ただけだから。
ただ、大好きなバンドとJack The Ripper が合致した時は驚異だった!
恐ろしい世界観とHeavy MetalのRock Sound を合わせることをJudas Priestはずーっと昔からやっていた開拓者だったんだって感動するしかなかった。
そうロックには感動がいくつも生まれるのだ。
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ホラーや怖い話が嫌いな人には無理にとは言わないけれど、
この【The Ripper】を聴いてJudas Priestの解釈した、Jack The Ripper の世界を堪能するのも良いんじゃない?
そこには、小説や映画の解釈とは違った、ヨーロッパの香りがほんのりとする不思議な世界が広がっているだろう。
その世界は、とてもリアルで、ヘビーなサウンドが合わさってより、貴方を深い暗黒の闇夜に連れて行くだろう。
足元に気をつけて!
霧の立ち込める夜には、月でさえ味方してくれないだろう。
耳をそばだてて歩くが良い。
決してJackに背後を狙われるな!
あなたが彼に無謀な背中を見せたら最後、
恐ろしい惨劇が待っているのだ!
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= Jack the Ripper =
Jack the Ripper is the best-known name for an unidentified serial killer generally believed to have been active in the largely impoverished areas in and around the Whitechapel district of London in 1888. In both the criminal case files and contemporary journalistic accounts, the killer was called the Whitechapel Murdererand Leather Apron.
Attacks ascribed to Jack the Ripper typically involved female prostitutes who lived and worked in the slums of the East End of Londonwhose throats were cut prior to abdominal mutilations. The removal of internal organs from at least three of the victims led to proposals that their killer had some anatomical or surgical knowledge. Rumours that the murders were connected intensified in September and October 1888, and letters were received by media outlets and Scotland Yard from a writer or writers purporting to be the murderer. The name “Jack the Ripper” originated in a letter written by someone claiming to be the murderer that was disseminated in the media. The letter is widely believed to have been a hoax and may have been written by journalists in an attempt to heighten interest in the story and increase their newspapers’ circulation. The “From Hell” letter received by George Lusk of the Whitechapel Vigilance Committee came with half of a preserved human kidney, purportedly taken from one of the victims. The public came increasingly to believe in a single serial killer known as “Jack the Ripper”, mainly because of the extraordinarily brutal nature of the murders, and because of media treatment of the events.
Extensive newspaper coverage bestowed widespread and enduring international notoriety on the Ripper, and the legend solidified. A police investigation into a series of eleven brutal killings in Whitechapel up to 1891 was unable to connect all the killings conclusively to the murders of 1888. Five victims—Mary Ann Nichols, Annie Chapman, Elizabeth Stride, Catherine Eddowes, and Mary Jane Kelly—are known as the “canonical five” and their murders between 31 August and 9 November 1888 are often considered the most likely to be linked. The murders were never solved, and the legends surrounding them became a combination of genuine historical research, folklore, and pseudohistory. The term “ripperology” was coined to describe the study and analysis of the Ripper cases. There are now over one hundred hypotheses about the Ripper’s identity, and the murders have inspired many works of fiction.
= The Ripper =
*Judas Priest’s History is Here!
“The Ripper” is a heavy rocker having a midpart with layered operatic voices. Like “Epitaph” it’s one of the band’s most Queen-inspired songs.
It tells the story of “Jack the Ripper” from the killer’s point of view. It has become a fan favorite and is one of the band’s signature songs. Glenn Tipton penned the song shortly after joining the band, but producer Rodger Bain rejected including it on their first album Rocka Rolla. The original version that Tipton wrote was much longer than the one eventually included on Sad Wings of Destiny at nearly eight minutes as well as played at a slower tempo. It can be heard on some early bootlegs from 1975–76.
“The Ripper” | |
---|---|
Single by Judas Priest | |
from the album Sad Wings of Destiny | |
B-side | “Island of Domination” |
Released | 10 March 1976 |
Recorded | March – July 1975 Rockfield Studios, Wales |
Genre | Heavy metal |
Length | 2:52 |
Songwriter(s) | Glenn Tipton |
Producer(s) | Jeffery Calvert Max West Judas Priest |
Personnel
- Rob Halford – lead vocals
- K. K. Downing – guitar
- Glenn Tipton – guitar, backing vocals
- Ian Hill – bass guitar
- Alan Moore – drums
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