ある一定の期間が開くとBlixa Bargeldの顔を見ないと落ち着かなくなるLyraなのです。
今日は、前に紹介したNick Cave & The Bad Seedsの男の色気の曲よりももーっと若い時の曲を和訳したから紹介しますね。
この時のBlixaは超細くてPunkish !
スポンサーリンク
今日Lyraがお話するのはNick Cave & The Bad Seedsの1990年リリースしたアルバム『The Good Son』に収録されている曲”The Weeping Song”です。(詳しいNick Cave The Bad Seedsについては、こちらをどうぞ)
シングルカットもされていてジャケットがBlixaとNickが船に乗っているのが可愛かったのを覚えています。
(amazon ↓ ↓)
Lyraが好き好き言っているBlixa Bargeldブリクサ・バーゲルドは、アインシュツルツェンデノイバウテンEin sturzende NeubautenのVoですが、このNick Caveと仲良しなので、The Bad SeedsのGとしても結構、長い間活動していました。
*Einsturzende Neubautenについてはこちらの前に書いた記事をどうぞ!
随分前にNick Cave & The Bad Seedsを辞めて自身のバンドに力を入れるようになりましが、それまではGとして、目立つコーラスとして(笑)やっていたBlixa。
(click to amazon↓↓) “The Good Son” [CD] クリックしてアマゾンへ↓↓
特に今日、紹介する”The Weeping Song”は、前髪伸ばしたボブカットになる前の、ノイバウテンのまんまのファッションの時だからまだ細くてひょろ長くて、メチャクチャ格好良い!(若干、ワインの影響が見えるが)
Lyraが和訳した歌詞を読んで、イメージを膨らましながらMusic Videoを見てくださいね。
そのあとで又、お話しましょう。
= The Weeping Song =
[Verse 1]
Go son, go down to the water
And see the women weeping there
Then go up into the mountain
The men, they are all weeping too
Father, why are all the women weeping?
They are all weeping for their men
Then why are all the men there weeping?
They are weeping back at them
息子よ、行きなさい
この川を下って行くのだよ
そうすれば、いずれ涙にくれている女に出会うだろう
そうしたら、山へ分け入り登るのだ
男達がいるだろう
彼らもまた皆、血を流すような思いをして泣いているのさ
お父さん、何で全ての女性は涙を流しているの?
彼女たちは、自分たちの男の為に泣いている
じゃあ、何であそこにいる男性たちも皆、泣いているの?
彼らは、女たちから貰い泣きしてるんだ
[Chorus 1]
This is the weeping song
A song in which to weep
While all the men and women sleep
This is the weeping song
But I won’t be weeping long
これは血が滲んだ涙の歌さ
涙を流す為の一曲さ
世界中の男女が寝静まる頃
これは血が滲んだ涙の歌さ
でも俺は長くは涙を流さないだろう
[Verse 2]
Father, why are all the children weeping?
They are merely crying son
Oh, are they merely crying, father?
Yes, true weeping is yet to come
お父さん、何であの子供達は皆、泣いているの?
あの子達はただ単に泣いているだけさ、息子よ
ああ、泣きたいから泣いてるだけなの、お父さん?
そうだよ、本当の涙を流すのはまだまだ先の事なのだから
[Chorus 2]
This is a weeping song
A song in which to weep
While all the little children sleep
This is a weeping song
But I won’t be weeping long
Oh father, tell me, are you weeping?
Your face seems it’s wet to touch
Oh, then I’m so sorry, father
I never thought I’d hurt you so much
これは血が滲んだ涙の歌さ
涙を流す為の一曲さ
世界中の子供達が寝静まる頃
これは血が滲んだ涙の歌さ
でも俺は長くは涙を流さないだろう
ああ、父さん、教えてよ、
父さんも涙を流してるの?
父さんの顔が濡れてるように感じるよ
そうなの?ごめんなさい、お父さん、
僕が父さんをそんなに苦しめてるなんて思ってもいなかったんだ
スポンサーリンク
[Chorus 3]
This is a weeping song
A song in which to weep
While we rock ourselves to sleep
This is a weeping song
But I won’t be weeping long
But I won’t be weeping long
But I won’t be weeping long
But I won’t be weeping long
But I won’t be weeping long
これは血が滲んだ涙の歌さ
涙を流す為の一曲さ
俺たちが自分を寝かしつけるみたいにロックする時のさ
これは血が滲んだ涙の歌さ
でも俺は長くは涙を流さないだろう
でも俺は長くは涙を流さないだろう
でも俺は長くは涙を流さないだろう
でも俺は長くは涙を流さないだろう
でも俺は長くは涙を流さないだろう
Songwriter: Nick Cave
Translator: Lyra Sky 和訳
https://youtu.be/thHx7cdoaAc
お父さん役がBlixaブリクサで、子供役がNickニックと言う、、、
声がね、Blixaが低いから仕方ないやね。
Blixaの歌がしっかりと聴けるのも嬉しい。
歌詞的には、ヨーロッパの寓話に出てきそうなお話だとLyraは聴くたびに映像が浮かぶ。
やはり東欧のイメージだよね。
Nickはオーストラリアンだから、およそ明るいSunshiiiiiinな人で、ヨーロッパのイメージじゃないお国柄なんだけど、何故かヨーロッパやイギリス人にしか見えない不思議な男。
見た目も、バンド活動もイギリスやヨーロッパが多いし、だからバンド仲間もそちら形、、、風貌もヨーロッパ的、顔だけラテン系に見えるけどね。(⌒▽⌒)
“The Weeping Song”は、悲しみにくれている人々を見て「何故苦しんでいるのか?」と問う息子と父親の会話の歌だが、これは古くはキリスト教の受難の歌にも聴こえるし、貧困に苦しんだヨーロッパ情勢の歌にも聞こえてくる。
当時のヨーロッパ全体の不穏な状況を歌ったんだろうけど、今、聴いてもLyraには、同じように世界情勢を表している気がして来てならないわ。
未だに戦いがあちこちで行われていて、女たちは息子や夫や彼氏を殺されて泣いているではないか?
男達も家族のことを、愛する者たちの事を胸に刻みながら戦いにでてるではないか?
子供達はただ泣いているだけ?この歌はそう言ってるけどNickは、「本当にそうなの?」と問いかけている。
最後には父親さえ涙を流してる。それを息子は自分のせいだと心を痛めているが、多分そうではないだろう。
父は息子のこれから生きて行くこの世界を案じて涙を流しているのかもしれない。
もしくは、厳しい現実社会から、大事な息子を守れない不甲斐なさからか?
世界中は、昔に比べたら便利な世の中になった。
住んでる場所から一歩も出なくても、情報を得る事が出来たり、極寒の地域でさえも暖かい場所で寝ることさえできる。
だが、その反面、人間関係が希薄になっていたり、誤情報に惑わされたり、人害さえ起きてしまう。人間が自ら起こしてしまう害だよ。
日本は平和な国だから、この人害くらいだからまだ軽いほうかもしれないね、、、悩まされたり傷つけられるのが軽いとは思ってないよ。
そうじゃなくて、海外では未だに、戦争が行われていて、その日のご飯を食べるにも困難な国があったり、戦地で生まれたせいで家族を殺されてしまって生きていけなくなる人々が多い。
中には自然災害や元々、資源が少ない国に生まれたせいで日々の暮らしが困難で涙を流して生きている人々も多い。
中には、自分たちが生きて行くためにと子供を売り飛ばしたりする国がまだあると言うこと。
大好きな人とは結婚出来ずに人身売買される女性が多いこと。
いきなり子供が誘拐されて臓器売買される被害者が多いこと。
そんな世界、おかしくないですか?
人間が人間らしく笑顔で生きていけることの素晴らしさを貴方、理解していますか?
TV見ながら笑っている私たちはまだまだ幸せな方よ。
苦しみを抱えて生きて行くのがどんなに辛いか。
病気になっだ事がある人はわかるだろう、この世に生きていられる幸せを。
だから、生ぬるい世界にどっぷり浸かっていても良いから、世界中にいる涙を流してる人々のことも知って欲しい。
涙の重さがわかる人が増えて欲しい。
理解者が増えれば、中には微力ながらも行動を起こす人が出てくるだろう。
きっと音楽や映画は、このためにあるのではないか?とLyraは感じている。
もちろん、本や文章を書いたり、絵を描いたり表現することもそう、、、平和を唱える為にあるのではないかしら。
悪を悪だと表すこと。
平和な世界に少しでも近づくように動き出す事を後押しするのが、表現の世界じゃないかな。
Nick Cave & The Bad Seedsのこの”The Weeping Song”は、そんな世界の裏側を見せてくれているんだと思うの。
古臭い歌詞は、物語性を出す為よ。
Lyraは、彼らの紡ぎだす音楽に身を委ねて、世界を想う。
そんなに泣かないで、、、
きっと明日は今日よりマシな日になるよ。
きっと皆んながこの歌を聴いてくれる。
だから、今夜はゆっくりとおやすみ。
スポンサーリンク
= Nick Cave & The Bad Seeds =
* ニックケイブの説明はこちらの記事にも。
Nick Cave
Mick Harvey
Blixa Bargeld
Conway Savage
Martin P Casey
Thomas Wylder
The Weeping Song
The Weeping Song is a song by Nick Cave and the Bad Seeds appearing on their 1990 album The Good Son. It released as a single in 1990 by Mute Records.
( amazon ↑ ↑ )
“The Weeping Song”
Nick Cave – The Weeping Song.jpeg
Single by Nick Cave and the Bad Seeds
from the album The Good Son
B-side “Cocks ‘n’ Asses”
Released 17 September 1990
Format 7″, 12″, CD
Recorded October 1989 at Cardan Studios, São Paulo, Brazil
Genre Gothic rock
Length 4:21
Label Mute
(amazon ↑↑)
Songwriter(s) Nick Cave
Producer(s) The Bad Seeds
Nick Cave and the Bad Seeds singles chronology
“The Ship Song”
(1990) “The Weeping Song”
(1990) “Straight to You”
(1992)
Accolades Edit
Year Publication Country Accolade Rank
1990 Sounds United Kingdom Singles of the Year 47
2007 NME United Kingdom Classic Singles.
2013 Rolling Stone Germany Anniversary Special: 222 Songs
designates unordered lists.
Formats and track listing Edit
All songs written by Nick Cave, except where noted.
UK 7″ single (MUTE 118)
“The Weeping Song” – 4:20
“Cocks ‘n’ Asses” (Nick Cave, Victor Van Vugt) – 5:45
UK CD single (CD MUTE 118)
“The Weeping Song” – 4:19
“Cocks ‘n’ Asses” (Nick Cave, Victor Van Vugt) – 5:46
“Helpless” (Neil Young) – 4:30
US CD single (9 66605-2)
“The Weeping Song” – 4:19
“The Train Song” – 4:46
“Cocks ‘n’ Asses” (Nick Cave, Victor Van Vugt) – 5:46
“Helpless” (Neil Young) – 4:30
Personnel
スポンサーリンク