【Smells Like Teen Spirit】Nirvana 和訳 解説 Just Take Your Fun! ただ楽しめ!

4月5日は、Kurt Cobainの命日。

「だから何?」普通の人の反応。

それで良いの。

Kurtはそんな事は望まない。

「持ち上げられるのは嫌だ。」

そんな声がこだまする。

桜が舞う。

Kurt ? Spring's come.

What do ya think'bout this world?

今日、Lyraが和訳&解説するのはアメリカ合衆国ワシントン州アバディーン出身のロックバンド、Nirvana ニルヴァーナ 。1987年に結成、皮肉なことにバンド名は、仏教用語の「涅槃の境地」。

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1989年SUB POPからデビュー・アルバム『Bleach 』発表。

1991年に発表された今日紹介する2ndアルバム『Nevermind 』の驚異的な大ヒットにより、全世界にグランジ・ムーヴメントを捲き起こした。

世界中がグランジロックに夢中になり、派生したファッションがアメリカ全土だけではなく、世界中に、あのChannelや数々のメゾンが我先にと真似をする姿は、一種のお祭りだった。

勿論、このGrunge Movementを巻き起こしたNirvanaにも世界は夢中になる。

全世界でのトータルセールスは、約7500万枚、『グラミー賞』1回受賞(6回ノミネート)。

ただ世界中で1人だけ、このブームが嫌いで悪態を吐く男がいた。

その男の名は Kurt Cobain カート・コバーン(1967年2月20日 - 1994年4月5日)。

Nirvana のボーカリスト兼ギタリスト。

* Kurt Cobain についてはこちら→  ( Come As You Are / Nirvana 和訳 解説 Kurt, We’re OK! 大丈夫だよ) 

*Nirvanaについてはこちらなど → (Lithium / Nirvana 和訳 解説 I’ve Felt His Flower!)

 

今日Lyraが和訳する曲は、ビルボードで6位、多くの批評家からその年のベストシングルとして推挙され、ミュージック・ビデオも、MTV Video Music Awards で、ベストニューアーティスト賞、及びベストオルタナティブ・アーティスト賞を獲得した。

Rolling Stone誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100」で、9位と10位にランクイン。

その喜ばしい結果は、Nirvanaを一大ムーブメントの立役者にし、それがKurtの気持ちを暗くさせた。

詳しい解説は、Lyraの和訳の後に又お話ししましょう。

 

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"Smells Like Teen Spirit" is a song by American rock band Nirvana. It is the opening track and lead single from the band's second album, Nevermind(1991), released on DGC Records.

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= Smells Like Teen Spirit =

[Verse 1]
Load up on guns, bring your friends
It's fun to lose and to pretend
She's over-bored and self-assured
Oh no, I know a dirty word

[Pre-Chorus]
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello

[Chorus]
With the lights out, it's less dangerous
Here we are now, entertain us
I feel stupid and contagious
Here we are now, entertain us
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido

[Post-Chorus]
Yeah, hey, yay

[Verse 2]
I'm worse at what I do best
And for this gift, I feel blessed
Our little group has always been
And always will until the end

Pre-Chorus]
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello

[Chorus]
With the lights out, it's less dangerous
Here we are now, entertain us
I feel stupid and contagious
Here we are now, entertain us
A mulatto, an Albino
A mosquito, my libido

[Post-Chorus]
Yeah, hey, yay

[Guitar Solo]

[Verse 3]
And I forget just why I taste
Oh yeah, I guess it makes me smile
I found it hard, it's hard to find
Oh well, whatever, nevermind

[Pre-Chorus]
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello

Chorus]
With the lights out, it's less dangerous
Here we are now, entertain us
I feel stupid and contagious
Here we are now, entertain us
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido

[Outro]
A denial, a denial, a denial, a denial, a denial
A denial, a denial, a denial, a denial

 

大量に弾いれた拳銃を

友達に持っていってやれよ

失うのも

フリをするのも楽しいじゃん

彼女はやり過ぎるし

自信満々

ものおじしない

ああ、ダメだ

汚ねぇ言葉言いたくなるぜ

やあ、やあ、やあ

どれくらいドン底かい?

やあ、やあ、やあ

どれくらいドン底かい?

やあ、やあ、やあ

どれくらいドン底かい?

やあ、やあ、やあ

明かりを消せよ

その方が危険度が低いぜ

さあ、俺たちはここにいるぜ

もてなしてくれよ

俺は、アホで

伝染病みたいな気分だぜ

さあ、俺たちはここにいるぜ

楽しませろよ

白人と黒人のハーフちゃん

白子

1匹の蚊かよ

俺の性欲

まあな

おい

わーい

やったぜ

 

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そして、俺は忘れちまったよ

なんで味わったかを

ああ、まあな

それって自分でも笑っちまうと思うよ

大変だって分かったよ

わかるのは大変さ

ああ、まあな

どんな事でも、気にすんな

 

やあ、やあ、やあ

どれくらいドン底かい?

やあ、やあ、やあ

どれくらいドン底かい?

やあ、やあ、やあ

どれくらいドン底かい?

やあ、やあ、やあ

 

明かりを消せよ

その方が危険度が低いぜ

さあ、俺たちはここにいるぜ

もてなしてくれよ

俺は、アホで

伝染病みたいな気分だぜ

さあ、俺たちはここにいるぜ

楽しませろよ

白人と黒人のハーフちゃん

白子

1匹の蚊かよ

俺の性欲

まあな

おい

わーい

やったぜ

否認、否認、否認、否認、否認

否認、否認、否認、否認

Songwriter: Chris Novoselic / David Grohl / Kurt Cobain

Translator: Lyra Sky 和訳

イントロから何だこりゃ?って格好良さに仰け反ったのを覚えている。

初めて聴いた時のこと。

荒削りなのに、計算されたかのようなサウンドが走り出す。

Kurtのポップなサウンドにしたいと言うアイデアの良さでもあるし、

メンバーが各パートをアレンジした味付けの良さもあるし、

プロデューサーのButchの手腕で、だるくて長い曲を、キャッチーな曲にコンパクトまとめたのも効果的で、その全ての要素が、この【Smells Like Teen Spirit】を歴史に残る名曲にしていると思う。

コテコテに飾ったような当時のハードロックの流行りに、降ってわいた荒削りなロックンロール。

時代に沸いた花。

ある意味、奇跡。

奇跡が起きて一曲のロックを永遠にしたのだ。

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「『ネヴァーマインド』を売り出すに当たって、ちょっとしたポップ・ソングを作ろう」と思って、「Pixes ピクシーズからリフをパクって(元は“U-mass”と言われている)出来た曲」とKurtは言っていた。

更に、Boston ボストン (の“More than a Feeling”に似ているといわれることから)や

Blue Öyster Cult  ブルー・オイスターカルト(“Godzilla”)などからも影響を受けていると冗談を言っていた。

要は、狙って作ることは作ったが売れる目的というよりポップな感じのロックをただ作りたかっただけなのだ。

その為、歌詞は「クールな」若者たちを皮肉ったものであり、その狙いは外れて、もっと重要な何かを求められたり、意図が曲がって伝わってしまったことに不快感を示していた。

その重要性を求められたのは、サミュエル・ベイヤー監督のミュージックビデオのせいもあると思う。

このビデオを見ているとKurtの考えたクールな若者のイメージにも合うし、それプラス、曲の世界観を捉えた秀逸なものであり、生きることへの疑問、暗い悩み、嫌味な悪態、若者の衝動、反抗全てが備わっているとLyraは思う。

その強い画像のセンスの良さとLyraが感じた全ての感情のイメージは、多くのロックファンのハートを掴み、当時のMTVの隆盛も合わさってグランジを一つのブームから世界中の主流に変えたのだ。

このミュージックビデオは、2002年迄にヨーロッパで最も多く流されたPVであったと言われている。

このビデオの効果がより、素晴らしい曲を重大な曲へと持ち上げて行った。この現象は、作曲者Kurt の気持ちを逆なでて行く。

いつしか、愛憎半ばする思いを抱くようになった Kurtは、この楽曲を否定する発言を繰り返すようになってしまった。

1994年、コンサートでこの【Smells Like Teen Spirit】をプレイする前に「契約の関係で仕方ないからこの歌を歌う。だけどこの曲は俺達の人生を、そしてシアトルを台無しにした。そして多分、お前らも」と言う言葉を吐き捨てた。

つまり、Nirvanaの最も有名な楽曲でありGrunge Movementを代表する楽曲であるにも関わらず、Kurt 本人が最も演奏したがらない楽曲となってしまったのだった。

 

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【Smells Like Teen Spirit】の歌詞は Live Album を聴くと明らかなように、幾つかのバージョンが存在する。

元は、曲名の由来ともなったガール・フレンド(元カノ) のことを歌ったものだ。それが正式。

因みにタイトルは、1990年当時のBikini Kill の Kathleen Hanna キャスリーン・ハンナに、「Kurt smells teen spirit カートはティーンスピリット(デオドラントの名前)の匂いがする」と落書きをされ、そのデオドラントを使っている、同じくビキニ・キルの Tobi Vail トビ・ヴェイルと付き合っていることを揶揄されたのを気に入ってつけた。

この曲がヒットした為、“ティーン・スピリット”発売元のコルゲートが、“Do you smell like teen spirit?”といったコピーで商品を宣伝していたのだから笑ってしまう。

Kurtは頭にくるかもしれないが、このエピソードは、いかにこの曲が社会現象にまでなったか、流行っていたか、浸透していたかがわかるから、楽曲の価値があることを意味していると思う。

 

 

Kurtの作詞は、William S. Burroughs ウィリアム・S・バロウズに影響を受けている。(それについては、和訳をしてあるから又別の機会に、このブログであげますね)。

Kurtは、日記に記した内容をCut Up カットアップ(一部を切り取ってバラバラに繋ぎ合わせる技法)して行なっていた。

だが、Kurtは言う。

「どうも皆深読みしたがるみたいだけど、ありゃ単なるゴミだよ」と。

そんな事はない。

ゴミではないよ。

ただ、深読み好きの Lyraもこの【Smells Like Teen Spirit】は、世間が深読みするほど難しいことは言っていないと感じる。

これは、語呂合わせみたいなものだと思う。

ただ単に、物事を斜めに見たがるアホな若者が腐った物言いをしてるだけの内容で、それをKurtが、語呂合わせして楽しんで書いた歌詞だとLyraは思うの。

まあ、変な差別用語使っているから余り世間的には宜しくないのだろうけど、これは過激でも何でもない。

ただの言葉遊び。

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中にはKurt Cobainの狂気みたいに思っている人もいるが、全く狂ってなんかいない。

ただのKurt 特有のジョークだ。

だってこの頃は、まだKurtは狂っていないし、LyraはKurtは最後まで狂ってなんかいなかったと思う。

狂っていたら、曲は作れない。

悩んだりだってしない。

彼は最後の最後まで生きようと必死だっただけよ。

ただ、体の痛み、容赦ない痛みと、周りのゴマスリ、偽善、悪意、妬みと言った人間界の諸々が辛くなってしまったのだ。

その体の痛みと、心の痛みから解放されたかった、、、それだけなのだと思う。

狂っていたなら、きちんとお別れの言葉はかけないだろうから。

痛みが辛いのは、経験したものしかわからない。

だから、直ぐに「Kurt Cobain の狂気の歌」や狂ったと彼を片付けてしまう人間たちが嫌だ。

何もわかっちゃいない。

Kurt Cobain の命日だから、他にも好きな楽曲があるし、Kurtも嫌いになった曲をUPするのは止めようと思ったの。

でもNirvana = 【Smells  Like Teen Spirit】の図式は消え去らないでしょう?

ならば、今日、Kurtの気持ちになって書くことが彼の供養になる気がしたの。

だから、和訳し紹介した。

ただ、Kurtが面白おかしく、楽しんで書いたであろう歌詞を、ただロックとして楽しんでほしいと思って、、、

歌詞を重要な重さの内容としてではなく、楽しむように、、、それが、この曲に対するKurtの願な気がするからだ。

Kurtは、この曲をよく思っておらず、ある番組では1オクターブ下げてマイクに齧り付くように歌い、「ヤク中を撃ち殺せ」という風に歌詞を改変していた(Live Tonight Sold Out収録)。

もうやけっぱちよね。

その姿を周りは狂ってると言っただろう。

Lyraはそうは思わないよ。

素直だと思うよ。ふてくされた「だだっ子」のような素直さにね。

基本ガキ。

それをわかってほしい、そう思って書いた今日の和訳と解説。

狂ってなんかいないよ、Kurt。

分かる人達には、伝わるから。

だから、安らかにお眠り。

貴方が作った最高なRock'n'Rollは、Rockが大好きな人達に愛され続ける。

だから、安心してね。

大好きよ。

Kurt, I wish you've felt at ease in heven.

I'd like to give you the words,

"a long, long way off--very far from here--where we can rest in peace. - Charles Dickens'

I love you, Kurt.

Kurt Cobain R.I.P.

 

*Tobiへのラブソングの1つは、こちら→【Aneurysm/ Nirvana】和訳 カート•コベインの純愛 Kurt Cobain’s Unfulfilled Love

 

 

One of Nirvana’s biggest hits, “Smells Like Teen Spirit” was the lead single from their second album, Nevermind. The song’s success and omnipresence in the early ‘90s brought the band unrivaled popularity. Eventually, Kurt grew tired of it and removed it from their live set as often as possible.

Smells Like Teen Spirit" was Nirvana's biggest hit, placing high on music industry charts around the world in 1991 and 1992. The unexpected success propelled Nevermind to the top of the charts at the start of 1992, an event often marked as the point where grunge entered the mainstream.

"Smells Like Teen Spirit" received critical plaudits, including topping the Village Voice Pazz & Jop critics' poll and winning two MTV Video Music Awards for its music video, which was in heavy rotation on music television. The song was dubbed an "anthem for apathetic kids" of Generation X,  but the band grew uncomfortable with the attention it brought them. In the years since Kurt Cobain's death, listeners and critics have continued to praise "Smells Like Teen Spirit" as one of the greatest songs in the history of rock music.

Rock history recalls Kathleen Hanna from Bikini Kill scrawling the phrase “Kurt Smells Like Teen Spirit” in spray paint on a wall, from which Kurt took the title. Some say Kurt took it as a call for a revolution, in reference to the Bikini Kill-led riot grrl movement; but according to producer Butch Vig, Kurt just thought the phrase “was stupid,” and it didn’t really mean anything at all. However, it was later revealed that Hanna was referring to the brand of deodorant worn by Kurt’s then-girlfriend and Hanna’s then-bandmate Tobi Vail.

In a 1994 interview with Rolling Stone, Cobain said:

I was trying to write the ultimate pop song. I was basically trying to rip off the Pixies. I have to admit it. When I heard [them] for the first time, I connected with that band so heavily I should have been in that band—or at least in a Pixies cover band. We used their sense of dynamics, being soft and quiet and then loud and hard.

It was one of the last tracks written and recorded for the album, and the final version is comprised of the second take out of just three takes, according to Montage of Heck and other sources.

“Smells Like Teen Spirit” was voted #9 on Rolling Stone’s listof the 500 Greatest Songs of All Time.

 

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