学生時代。
夜遅く、レポートの宿題が終わると良くこの人の曲を聴いていた。
一息つきたい時に彼の声は、優しく包んでくれるようだ。
そして、気分が乗っている時は、真夜中でもテンション高めにしてくれるから、皆が寝静まった夜に薄明かり中、踊っていた。
朝まで踊りたくなる声の持ち主。
皆に愛された元祖 King Of Soul。
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ミシシッピ州生まれ、シカゴ育ちのシンガーソングライター、ソウルシンガー、ゴスペルシンガーの Sam Cooke サム・クック(本名: Samuel Cook 1931年1月22日 – 1964年12月11日)。
スポンサーリンク[ad#go1]
ゴスペルシンガーとして長いキャリアを築き、ゴスペル界では早くのうちからアイドル的な人気を博していた。
だが、世界中で人気がある彼のことは、一般的にはゴスペルシンガーと言うより、ポプュラーミュージックの人気歌手としてのSam Cookeであり、アメリカンからは、政治運動家や企業家の姿かもしれない。
今日Lyra が和訳する曲は、1962年にリリースしたアルバムと同名曲 【Twistin’ the Night Away】(ツイストで踊りあかそう」(原題:Twistin’ the Night Away)。
アメリカのBillboard Hot 100で9位、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートでは自身3度目の1位獲得した。
全英シングルチャートでも6位、3度目の全英トップ10入りをしており、世界的にも有名な曲であり、カバーされ愛されているSamの代表曲だ。
詳しい解説は、Lyraの和訳の後に又お話しましょう!
(click to amazon ↓↓) “Portrait Of A Legend 1951-1964” [CD] クリックしてアマゾンへ ↓ ↓
“Twistin’ the Night Away” is a song written and recorded by Sam Cooke. It was released as a single in 1962 and became very popular, charting in the top ten of both the Billboard Hot 100 (#9) and Billboard’s R&B chart (#1). “Twistin’ the Night Away” was successful overseas as well, peaking at #6 on the UK Singles Chart.
Samuel Cook(January 22, 1931 – December 11, 1964),known professionally as Sam Cooke, was an American singer, songwriter, civil rights activist and entrepreneur.
スポンサーリンク[ad#go1]
[ad#go4]
= Twistin’ The Night Away =
Let me tell you about a place
Somewhere up a New York way
Where the people are so gay
Twisting the night away
Here they have a lot of fun
Putting trouble on the run
Man, you find the old and young
Twisting the night away
They’re twisting, twisting
Everybody’s feeling great
They’re twisting, twisting
They’re twisting the night away
Here’s a man in evening clothes
How he got here, I don’t know, but
Man, you oughta see him go
Twisting the night away
He’s dancing with a chick in slacks
She’s moving up and back
Oh, man, there ain’t nothing like
Twisting the night away
They’re twisting, twisting
Everybody’s feeling great
They’re twisting, twisting
They’re twisting the night
Let’s twist a while
Lean up
Lean back
Lean up
Lean back
Watusi
Now fly
Now twist
They’re twisting the night away
Here’s a fella in blue jeans
Dancing with an older queen
Who’s dolled up in her diamond rings and
Twisting the night away
Man, you oughta see her go
Twisting to the rock and roll
Here you find the young and old
Twisting the night away
They’re twisting, twisting, man
Everybody’s feeling great
They’re twisting, twisting
They’re twisting the night
One more time
Lean up
Lean back
Lean up
Lean back
Watusi
Now fly
Now twist
ちょっと俺の話を聞いてくれよ
ニューヨーク行く途中の場所のことなんだ
そこにいる奴らは、皆んなすっごく煌びやかで
一晩中皆んなツイストしてダンスし通しなんだよ
そこにいる皆んな、楽しんでいたよ
揉め事が起きると慌てて逃げてたけどね
おい、お前がいたら、本当に老いも若きも一晩中ツイストしてダンスし通しなのがわかるよ
あそこにいた奴らは、ツイストするんだ
ツイストしてダンスしてるんだ
全員が崇高な素晴らしい気分さ
あそこにいた奴らは、ツイストするんだ
ツイストしてダンスしてるんだ
あそこにいた奴らはツイストを一晩中し通しなんだ
夜会服を着た男が1人
どうやってそこに辿り着いたのか、俺にもわからないよ
でもな、おいって、奴が行くところを見るべきだな
一晩中ツイストしてるんだぜ
彼はパンツを履いた若い女の子と一緒に踊っているんだ
女の子は、上にジャンプしたり後ろに下がったりさ
おい、お前ったらわかってんだろ?
そこは、あれだよ、ツイストしてダンスし通ししかねぇだろ?
あそこにいた奴らは、ツイストするんだ
ツイストしてダンスしてるんだ
全員が崇高な素晴らしい気分さ
あそこにいた奴らは、ツイストするんだ
ツイストしてダンスしてるんだ
あそこにいた奴らはツイストを一晩中し通しなんだ
スポンサーリンク[ad#go1]
ちょっとツイストしようぜ
上はこうやるんだ
後ろに下がるのは、こうやって
上には、こう
後ろは、こうやってね
ツチみたいだろ?
今度は、フライの曲みたいにして!
今は、ツイストさ
あそこにいた奴らは、ツイストを一晩中し通しさ
ジーンズを履いた野郎がいたんだ
年配の女王様とダンスと来たもんだ
その女性はおめかしして、手にはダイアモンドがきらめいていたんだ、そして、ツイストを一晩中ダンスしているのさ
おいって、彼女が行くところを見るべきだぜ
ロックンロールでツイストを踊ってるんだ
見ろよ、老いも若きも皆ツイストを一晩中ダンスし通しなんだ
あそこにいた奴らは、ツイストするんだ
ツイストしてダンスしてるんだ
全員が崇高な素晴らしい気分さ
あそこにいた奴らは、ツイストするんだ
ツイストしてダンスしてるんだ
あそこにいた奴らはツイストを一晩中し通しなんだ
もう一回やるぞ
上はこうやるんだ
後ろに下がるのは、こうやって
上には、こう
後ろは、こうやってね
ツチみたいだろ?
今度は、フライの曲みたいにして!
今は、ツイストさ
Songwriter: Sam Cooke
Translator: Lyra Sky和訳
Live at The Harlem Square Club in 1963.
このCDを学生の時に買い、聴きながら踊っていました。
毎夜毎夜(笑)。
だから、Lyraには思い出深い曲であり、懐かしくてこのバージョンのSam の歌い方やピッチも大好きな曲です。
音だけだと物足りない方は、こちらもどうぞ。
でもアレンジは上の歌い方がLyraは好きです。
この【Twistin’ the Night Away】の邦題が「ツイストで踊りあかそう」だと知ったのはつい最近。そのまんまだわね、当たり前か。
1962年にSamが、ニューヨークのペパーミント・ラウンジでダンスを楽しむ人々の姿をTVで見てインスピレーションが湧いて作曲した曲である。
Samの跳ねるように歌い、客を煽る姿が目に浮かぶ、歌詞とサウンドだけではっきりイメージ出来てしまうのだから、リアリティがある素晴らしい楽曲だ。
名曲やヒット曲が多いSam Cooke 。
その中でもLyraはこの曲が1番好き。
それは、この曲に人を踊らせる力強さや生きるパワーを感じるからだ。
それは、長年、神を讃える歌を歌いつづけたSamだからこそ出来た声であり、ゴスペルでなくても、生きる喜びをリズム&ブルースででも表現できると証明した貴重な曲だと思う。
この曲を聴いたら誰でもリズムを取ってしまう。
そんな音楽を自然に楽しむことを教えてくれる曲なのだ。
スポンサーリンク[ad#go1]
Sam Cookeは、ミシシッピ州クラークスデイル生まれで、後に家族でシカゴに移住。
父が牧師であった為、幼い頃から聖歌隊で歌っていた。
19歳の時、ゴスペル・グループのソウル・スターラーズのリードボーカルとなり、ルックスの良さからゴスペル界ではアイドル的人気を博した。
1957年、ソロ歌手としてR&Bに転向し、『You Send Me』がヒット。
これを機にR&B界で数々のヒットを飛ばしソウル/R&B界のスターになった。
それまでの黒人歌手のスタイルとは一線を画した洗練された音楽性で、声の良さと歌唱力もさることながら、「クック調」と呼ばれる鼻にかかった歌い方が、白人にも高く評価され人気を博し、後世のアーティスト達に影響を与えてきたのである。
1958年、マネージャーのJ.W.アレクサンダーと音楽出版社を設立し、SARレコードをも設立する。
R&Bが流行した当時は、黒人のアーティストは曲を作っても白人の会社に「搾取」されるのが当たり前だった為、Samのように自らの著作権を管理するのは画期的なことであった。
1959年キーン・レコードを離れる。
1960年にRCAビクターし、キーン・レコード時代に録音したのに未発表だった【Wonderful World ワンダフル・ワールド】をリリースすると大ヒットした。
Sam の曲は、『ビルボード』のR&Bチャートだけでなくポップ・チャートでも上位に入るのがすばらしい。1960年代には【Chain Gang】(2位)、「こんどの土曜に恋人を」(10位)、【シェイク】(7位)、そして、この【Twistin’ the Night Away】(9位)を全米トップ10に送り込んでいる。
Sam Cookeは、人権の均等な確率をするための指導者としての顔もあり、公民権運動にも積極的な関わりを持ち、マルコムXやモハメド・アリとも親交があった。
1964年【A Change Is Gonna Come】は、Bob Dylan ボブ・ディランの「風に吹かれて」に影響を受けて生まれた、人種平等社会が訪れることへの期待を込めたメッセージソングである。
平和な平等な社会を望むSam Cook。
だが、1964年12月11日の事件は彼らしくなかったと思える。
ロサンゼルスのハリウッドにある酒場で知り合った女性を「別の店へ行こう」と誘い、イタリア製の高級スポーツカーでサウスセントラル地区にあるモーテルにチェックイン。酒場ではなくモーテルに入った事に驚いた女性が、Samのシャワー中に、彼に追ってこられないように服を隠した上で逃げたと言う。
シャワーから出て来たSamは、居なくなった女性を探し、全裸にジャケットと靴だけを身につけてモーテルの管理人室へ押しかけた。この時泥酔状態で、管理人の女性に掴みかかるなど激しい剣幕であったため、身の危険を感じた管理人が発砲し、クックは胸部に銃弾を受け死亡した。
その後の裁判で管理人は正当防衛と認定され、無罪。だが、その死をめぐっては後に多くの疑問が呈された。
スポンサーリンク[ad#go1]
Sam がゴスペルグループのソウル・スターラーズ時代に、先輩のR.H. Harriss や sensational nightingale の Julious Cheeks らに影響を受けたと言う。
そして、彼自身の歌声に影響されたアーティストは数え切れないし、今、現在も彼の歌声を理想とするアーティスト達が生まれているに違いない。
代表的な followerで、
- Bobby Womack ボビー・ウーマック
- Otis Redding オーティス・レディング
- Solomon Burke ソロモン・バーク
- オヴェイションズ
- Jブラックフット
- ジェラルド・アルストン(マンハッタンズ)
などがいる。
アメリカ人俳優のDivine ディヴァインは、1985年にカヴァーをシングルとして発表し3週にわたり全英シングルチャート入りして最高47位に。1988年に発表したアルバム『メイド・イン・イングランド』にも収録。
そして、1978年の映画『Animal House』や、1987年『Inner Space』では、Sam CookバージョンとRod Stwart バージョン両方が使用されたり、
2011年のセスローガンの映画『Green Hornet』では、サウンドトラックにも収録されている。
皆が歌いたがり、自分の映画作品に使いたくなる魅力的な曲なのだ。
“Portrait Of A Legend 1951 – 1964” [CD] クリックしてアマゾンへ ↓↓
【Twistin’ the Night Away】は、これからもずっと人々に愛され続ける歌だ。
時代性がある単語がいくつもあるから、分かりにくいかもしれない。
けれど、「皆で朝まで踊り明かそう」「人生を楽しもう」と言う気持ちは、悲しい想いをしているものや、虐げられて来た人々の胸に届き、元気付けるだろう。
そして、明るく生きていく手助けにもなると思う。
その楽しんで生きていくと言うことは私たちの胸に永遠にある理想だろう。
理想は思い描かなければ叶わない。
そして、想い描けたならば一歩踏み出すべきだ。
そして、踏み出せたならば、やり続けるしかない。
それが、理想に近づく道だと信じている。
辛い時は、楽しむ気持ちを思い出させてくれる、【Twistin’ the Night Away】を聴くと良い。
黙っていても指で拍子をとっているから。
知らない内に足がリズムを取り動くだろう。
さあ、踊ろう!
朝まで、
一緒に一晩中踊り続けよう。
明日が来るまで、
そして、明日が来てもずっと一緒に。
スポンサーリンク[ad#go1]
The song was recorded with The Wrecking Crew as session musicians, including Rene Hall as band leader, Red Callender on bass, Earl Palmer on drums, Tommy Tedesco and Clifton White on guitars, Ed Beal on piano, John Kelson, John Ewing and Jewell Grant on saxophone and Stuart Williamson on trumpet
Influential as both a singer and composer, he is commonly known as the King of Soul for his distinctive vocals and importance within popular music. He began singing as a child and joined the Soul Stirrers before moving to a solo career where he scored a string of hit songs like “You Send Me”, “A Change Is Gonna Come”, “Wonderful World”, “Chain Gang”, “Twistin’ the Night Away”, and “Bring it on Home to Me”.
His pioneering contributions to soul music contributed to the rise of Aretha Franklin, Bobby Womack, Al Green, Curtis Mayfield, Stevie Wonder, Marvin Gaye, and Billy Preston, and popularized the likes of Otis Redding and James Brown.
On December 11, 1964, at the age of 33, Cooke was shot and killed by Bertha Franklin, the manager of the Hacienda Motel in Los Angeles, California. After an inquest, the courts ruled Cooke’s death to be a justifiable homicide. Since that time, the circumstances of his death have been called into question by Cooke’s family.
|
その他のカヴァー
- Marvelettes マーヴェレッツ – アルバム『The Marvelettes Sing』(1962年)に収録
- Clarence Clemons クラレンス・クレモンズ – アルバム『ア・ナイト・ウィズ・ミスターC』(1989年)に収録
- トータス松本 – サム・クックのアルバム『ツイストで踊りあかそう』を完全再現したカヴァー・アルバム『TWISTIN’ THE NIGHT AWAY』(2012年)
Personnel
- Sam Cooke – vocals
- René Hall – guitar, arrangement, conducting
- Clifton White, Tommy Tedesco – guitar
- Red Callender – bass guitar
- Earl Palmer – drums
- Eddie Beal – piano
- Stuart Williamson – trumpet
- John Ewing – trombone
- Jewell Grant – baritone saxophone
他にアーティストがカバーを取り上げている。その一部は以下の通り。
- キューピッド – スピナーズ
- ユー・センド・ミー – マンハッタンズ(1985)、オーティス・レディング、ニコレット・ラーソン、フェアーグラウンド・アトラクションがカバー
- ワンダフル・ワールド - アート・ガーファンクル、オーティス・レディング、ハーマンズ・ハーミッツ、ブライアン・フェリーがカバー
- ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム – オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、ネヴィルブラザーズがカバー
- シェイク – オーティス・レディング、スモール・フェイセスがカバー
- ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー – ジョン・レノン、ポール・マッカートニーがカバー
- ツイストで踊りあかそう- ロッド・スチュワートがカバー
スポンサーリンク[ad#go1]
[ad#go5]