いつものLyraの周期(何の?)がやって来たようで、Depeche ModeかThe Verveを取り上げたくなって来たの。
そうしたら、何故か同じイギリス人のこの方たち(と言うかMarc)の声が頭の中をループし出したから、あら大変。
中毒性のあるこのデュオが回り出したら、しつこく頭の中に居座るよ。
そして聴く者達は、デカダンスな世界に引き摺り込まれてしまう〜。
Don’t touch me〜 ♪
I love you, though you hurt me so♪
って感じね。
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今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド、西ヨークシャー、リーズ出身の音楽デュオ、Soft Cell ソフト・セル。
Marc Almond(ヴォーカル)と、David Ball (シンセサイザー)の2人が作り出した作品は、New Waveを代表するサウンドだ。
2人はランカシャー地区に住んでいたが、出会ったのはリーズのアートスクール。1978年のこの出会いからすぐに結成したのが、このSoft Cellである。
今日Lyraが和訳する曲は、Soft Cellのデビューアルバム『Non-Stop Erotic Cabaret』からの大ヒットシングル【Tainted Love】。
あのMarlyn Manson やRihannaもカヴァーしたりサンプリングに使う今も新しい!サウンド。
*Bad Girl / Avril Lavigne feat. Marlyn Manson 和訳 & Monster Munchハロウィンソングとお菓子!
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!
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Soft Cell were an English synthpop duo who came to prominence in the early 1980s. The duo consisted of vocalist Marc Almond and instrumentalist David Ball. Soft Cell are principally known for their 1981 hit version of “Tainted Love” and their platinum-selling debut album Non-Stop Erotic Cabaret.
“Tainted Love” is a song composed by Ed Cobb, formerly of American group the Four Preps, which was originally recorded by Gloria Jones in 1964.
= Tainted Love=
Sometimes I feel I’ve got to
Run away I’ve got to
Get away
From the pain you drive into the heart of me
The love we share
Seems to go nowhere
And I’ve lost my light
For I toss and turn I can’t sleep at night
[Chorus]
Once I ran to you (I ran)
Now, I’ll run from you
This tainted love you’ve given
I give you all a boy could give you
Take my tears and that’s not nearly all
Oh, tainted love
Tainted love
Now, I know I’ve got to
Run away, I’ve got to
Get away
You don’t really want any more from me
To make things right
You need someone to hold you tight
And you think love is to pray
But I’m sorry, I don’t pray that way
[Chorus]
Once I ran to you (I ran)
Now, I’ll run from you
This tainted love you’ve given
I give you all a boy could give you
Take my tears and that’s not nearly all
Oh, tainted love
Tainted love
[Outro]
Don’t touch me please
I cannot stand the way you tease
I love you, though you hurt me so
Now, I’m gonna pack my things and go
Tainted love, oh, tainted love, oh
Tainted love, oh, tainted love, oh
Touch me, baby, tainted love
Touch me, baby, tainted love
Tainted love, oh
Tainted love, oh
Tainted love
時々しなくちゃって思う
逃げなきゃって
時々しなくちゃって思う
立ち去らなきゃって
僕の心の中にずかすがと
入り込んでくる貴方からね
だって
愛とはどこにも行かずに
2人で分かち合うものだよ
僕は灯りをなくしてしまったんだ
寝返りを打って
もう眠れやしない…
一度だけ
僕は貴方へと走って行ったんだよ
(走ったんだ)
今は
僕は貴方から走り逃げよう
貴方がくれた堕落した愛から
1人の男が(若い男が)
貴方に与えられる全てをあげる
僕の涙を拭って
それが殆ど全てじゃないけど
ああ堕落した愛
堕落した愛ったら
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今こそしなくちゃいけないって知ってるよ
逃げなきゃって
しなくちゃ
立ち去らなきゃって
貴方はこれ以上
僕から何も得ようとはしない
物事を正すためには
貴方は自分をキツく抱きしめてくれる
誰かが必要なんだよね
貴方は愛とは懇願するものだって考えてるんだから
でもごめんね
僕にはそんな風に祈れないよ
一度だけ
僕は貴方へと走って行ったんだよ
(走ったんだ)
今は
貴方から走り逃げよう
貴方がくれた堕落した愛から
1人の男が(若い男が)
貴方に与えられる全てをあげる
僕の涙を拭って
それが殆ど全てじゃないけど
ああ堕落した愛
堕落した愛ったら
触らないでお願いだよ
そんな僕を苛めるようなやり方
我慢できないよ
愛してる
そんな風に僕を虐めていてもね
だから今こそ
荷物をまとめて行かなくちゃ
堕落した愛から
ああ
堕落した愛
ああ
堕落した愛
触ってよ、ベイビー
堕落した愛
僕に触れて、ベイビー
堕落した愛
堕落した愛
ああ
堕落した愛
ああ
堕落した愛ったら
Songwriter: Ed Cobb
Translator: Lyra Sky和訳
何だろ、宇宙人、違和感ない!
Marc が宇宙人👽ぽいって言うか、もう性別とか時代性とかを超えたキャラクターだからだと思う。
ゲイだとカミングアウトしているMarc。あの時代にカミングアウトって言ったら物凄い勇気だったんじゃないかしら?
今も差別はあるけれど、当時は同性婚なんて無かったし、今よりはアンダーグラウンドの秘事だった。
その勇気は称えるべきだと思う。だって、真実を語るのって仲良しにも躊躇う時があるし、ましてやアーティストで、この最先端なサウンドで話題になっていた時なのだから、余計にパブリックに言うことになる訳だ。
自分に自信を持ち、恐れずにアイデンティティを主張するって素晴らしいと感じる。
その主張は、この曲から始まっていたのだから、真っ直ぐな意志の持ち主よね。
または、「僕はここにいる!」って言わなきゃ、おかしくなりそうだったのかも。
それくらいのパワーがこの曲にはある。
(別バージョンも後に上げているから見てね)。
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【Tainted Love】は、 Soft Cellを完璧なる者にした曲だと思う。でもこれは、彼らのオリジナルではない。
1964年にNorthern Soulの代表的な曲、Gloria Jonesが歌った曲のカヴァーであり、作曲したのはアメリカのグループで有名なFour PrepsのEd Cobbがした。
Soft Cellは、当時先端のアンダーグラウンド音楽だったThrobbing Gristleスロッビング・グリッスルやCabaret Voltaireキャバレー・ヴォルテールと言ったグループの影響を受けていたモロ、インダストリアルなバンドだった。
それに、2人が大好きだったNorthern Soul のサウンドを合わせ、文学的な歌詞に乗っけて、ノイジーなエレクトロニクスに取り込む当時には無かったスタイルで活動を地元リーズでして行った。
1980年10月”mutant moments ep”4曲入り7インチ・シングルをリリース。
Daveの母親から借りた金で制作され、2000枚プレスされたもので、現在は、入手困難なコレクターズ・アイテムになっている。
彼らの存在に注目していたのがロンドンのキングスロードのチェルシー・ドラッグストア。
月曜日のレジデントDJをやっていたStevo Pierce (Stevø)が特に熱心で、左官職人の家に生まれた彼はフォノグラム・レコードの仕事を手伝いながらDJとして活動していた為、無名バンドのデモテープで気に入ったものがあると、勝手にチャートにして、当初はRecord Mirror誌で発表していた。
その中でSoft Cellを取り上げるようになり、自費でコンピレーション・アルバムをリリースすることを思いついたStevoが、『Some Bizzare Album』というタイトルで1981年にリリースした。
無名のバンドばかりだったにも関わらず、最初の2000枚を完売して話題になるSoft Cell。このアルバムは、ミリオンセラーになる。中にはDepeche ModeやThe The やblanc-mangerも参加していたから凄すぎなメンツだった。
【The Girl With A Patent Leather Face】(=人工皮革の顔の少女)でこのコンピレーション・アルバムにも参加。
Soft Cellは、Depeche Modeの成功で有名なMute Recordsのオーナー、Daniel Miller にも気に入られる。
自らもThe Normalというユニットでインダストリアルなエレクトロニクスノイズを発表していた彼は、シングル【A Man Can Get Lost】 (7″)と【Memorabilia】(12″)をプロデュースし、StevoがSome Bizzare Albumで稼いだ金で作ったレーベル会社Some Bizzare Recordsからリリースした。
Soft Cellは、Stevo にマネージメントを任せることにしたが、当時Stevoは、まだ17歳だった。 特に『Memorabilia』は当時のクラブシーンで成功をおさめロンドンにも彼らの名前が知れ渡る。
そして1981年にこの1964年の【Tainted Love】をカヴァーして、大ヒット!
全英No.1、全米でもNo.8に輝き、43週間もチャートインした。
そしてこの【Tainted Love】の成功により初のアルバムを1981年にリリース。
プロデューサーはWire やBronski Beatのヒットで名を上げたMike Thorneマイク・ソーン。(レコーディングはニューヨーク)
何故、邦題が『汚れなき愛』なのだろうか?人により色々な受け取り方があって良いと思う。
何だってOKだが、ハッキリ言ってこの【Tainted Love】は真逆だ。
今回、Lyraは堕落した愛にしたのは、そのまんまストレートに訳したかったから。素直に正直に訳した。
恥辱に近い愛を表現しているのに汚れなき?不思議。
「汚れていても好きよ」と言ってるくらいの、激しくて深い愛を吐いているのがわからないのかしら?誰かに、「真面目なイメージに変えろ」と言われたのか?
汚れなき、純粋な愛としたかったのだろう。
でもこの歌詞は、綺麗事では済まされない、痛みや苦しみを伴いながらも愛してやまない感情を暴露している、、、だから違う。
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『This Last Night in Sodom 』は、彼らのデュオ解散が危ぶまれた1984年に突然リリースされたアルバム。
これについては、又、別の機会に詳しく話すが、ジャケットのアートワークはズキズキするような緊張感あるし、内容もマルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユのような背徳文学の世界を描いていて好み。
そしてこの世界観がSoft Cellであり、彼らもタブーをポップにしたアーティストだと言える。
メロディが美しく、シンセサイザーでそれを奏でることで、重々しい内容を歌う歌詞をクールにしたのだ。
このアルバムでは、Popよりであり、1984年のアルバムは、Johnny Thunders ジョニー・サンダースみたいなニューヨーク・パンクの退廃感があり、また新しい世界を見せてくれた。
Soft Cell がいたからアンダーグラウンドが日の目を見た、、、そう言っても良いのではないだろうか?
そのスタンスは、Lyra が大好きなDepeche Modeと同じだろう。
*Depecheは、こちらなど→【Depeche Mode / I Feel You】 和訳 Welcome to Babylon! 君となら構わない Lyrics
【Tainted Love】は、普通にパッと聞いていれば、恋に悩む男子のラブソングだ。だが、Lyra は、それだけには思えない。
物凄く危険な愛を歌っている。
深読みすれば、幼児虐待にも取れる言い回しがある。
だから、今回は「僕」に「貴方」にしたわ。いじらしい少年の心よ。
また、オリジナル曲よりテンポを遅くして、低い声で、Marcが歌うために、原曲よりセクシーで禁断の世界が広がっているのだ。
おまけにボーダレスなMarcだから、、、「様々な愛の形を表現してしまえる』と言えば、Lyra が何を言いたいか、分かるでしょう?
でも、、、痛いのは嫌よね。
辛い恋愛も嫌。
Lyraが好きな音楽や映画が激しいからと言って、Lyraが激しいのが好き、と考えるのはおかしいって。
それは全女性に対してもそう。
だから、勘違いしないでほしい。中には、そう言うのが好きな人もいるから、したいならちゃんと彼女(彼氏)に聞いてあげてね。
突き詰めたら【Tainted Love】は、「僕(私)を分かってよ」と言ってる曲。
I love you, though you hurt me so
なんて言われたい。
だって愛って話し合って分かり合えるもの。
If you say me “I give you all a boy could give you”,I’ll take your tears and that’s not nearly all
Oh, tainted love
Tainted love
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Soft Cell’s 1981 synth-pop hit “Tainted Love” is a remake of a 1964 Gloria Jones song. Jones’ song was a B-side to “My Bad Boy’s Comin’ Home,” a Motown single that flopped.
It attained worldwide fame after being covered and reworked by English synth-pop duo Soft Cell in 1981 and has since been covered by numerous groups and artists. Buoyed by the then-dominant synth-pop new wave sound of the time and a memorable performance on the BBC’s Top of the Pops, “Tainted Love” reached number one on the UK Singles Chart, and was the best-selling single of 1981 in the UK. A major hit in the US during the Second British Invasion, the song spent a then-record 43 weeks on the US Billboard Hot 100, peaking at number eight.
Soft Cell became aware of the song through its status as a UK “Northern Soul” hit. In 2010, DJ Ian “Frank” Dewhirst recalled he put “Tainted Love” on when Marc Almond, the duo’s singer who worked as a cloakroom guy, came to ask if it was Jones’ recording, before asking to tape it. There, Soft Cell’s version was recorded in a day and a half with Almond’s first vocal take being used on the record. Thorne commented that he was surprised by the choice as he had not been impressed by the 1976 version on hearing it, but was impressed by the new arrangement and Almond’s sinister vocal: “You could smell the coke on that second, Northern Soul version, it was really so over-ramped and so frantic. It was good for the dance floor, but I didn’t like the record…when Soft Cell performed the song I heard a very novel sound and a very nice voice, so off we went.”
The Soft Cell recording featured a slower tempo than Jones’ version, and was in the key of G rather than the original C to match Marc Almond’s lower voice. Synthesizers and rhythm machines replaced the original’s guitars, bass, drums, and horns.
Phonogram Records chose to release “Tainted Love” on July 7, 1981 as Soft Cell’s second single (their first was “Memorabilia”, which did not chart).The label’s representatives implied that this single would be Soft Cell’s final release on Some Bizzare if it did not sell. The 12″ single version (extended dance version) was a medley, transitioning to a cover of the Supremes’ “Where Did Our Love Go” halfway through the song. Buoyed by the then-dominant synthpop sound of the time and a memorable performance on Top of the Pops, “Tainted Love” rapidly reached number 1 on the UK Singles Chart. It was the best-selling single of 1981 in the UK and has sold 1.35 million copies as of August 2017.
On the US chart dated January 16, 1982, the song entered the Billboard Hot 100 at number 90. It appeared to peak at number 64 and fell to number 100 on February 27. After spending a second week at number 100, it started climbing again. It took 19 weeks to crack the US Top 40. The song reached number 8 during the summer of 1982 and spent a then record-breaking 43 weeks on the Hot 100.
Jones’ “Tainted Love” blew up in the UK’s Northern soul scene in the ’70s after British club DJ Richard Searling bought a used copy on a trip to the US. After “Tainted Love” got a boost from the Northern soul scene, Gloria Jones recorded a new version in 1974, but it failed to chart.
When Soft Cell decided to give the song a go in 1981, they changed the key and slowed the tempo. They worked with producer Mike Thorne to create the electronic arrangement for the song.
Soft Cell’s version of “Tainted Love” ranked number 5 on VH1’s 100 Greatest One Hit Wonders of the 1980s. It was also heavily sampled on Rihanna’s 2006 single “SOS” and the Veronicas’s 2007 single “Hook Me Up”. In 2015 the song was voted by the British public as the nation’s fourth favourite 1980s number one in a poll for ITV.
Discography
- Non-Stop Erotic Cabaret (1981)
- Non Stop Ecstatic Dancing (1982)
- The Art of Falling Apart (1983)
- This Last Night in Sodom (1984)
- Cruelty Without Beauty (2002)
- The Bedsit Tapes (2005)
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