暑苦しいくらいの激しい情熱と、
スッといきなり冷めたような客観的な視野。
その2つを持っていると、結構、この世は生き辛い。
Lyraの頭ん中にある思考回路が、この曲のイメージに合う気がして聴いてみたら、彼らの街の色がドッと押し寄せてきて苦しくなっちゃった。
夏の終わりに、これはいけないぜ。
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークで結成されたロックバンド、The Strokes ザ・ストロークス ( 1999年-)。
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2000年代におけるガレージロック・リバイバル(ロックンロール・リバイバル、ポストパンク・リバイバル)ムーブメントの代表的なバンド。
The Strokesをリスペクトするフォロワーは数多く、イングランドのバンドであるArctic Monkeys がThe Strokes のようなバンドになるためにバンド結成したというのは有名な話だ。
*Arctic Monkeys アークティック ・モンキーズについては、こちら!
今日Lyraが和訳する曲は、The Strokes の2枚目のスタジオアルバム『Room On Fire』からの2枚目のシングル【Reptilia】。
詳しい解説は、Lyraの和訳の後に又お話しましょう!
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“Reptilia” is a song by indie rock band the Strokes, and was the second single from their second album, Room on Fire. In the U.S., it peaked at number 19 on the Modern Rock Tracks chart. It fared better in the UK, however, where it reached number 17 on the UK Singles Chart and was certified Silver by the British Phonographic Industry. The single cover depicts an alien from the video game Centipede.
= Reptilia =
[Verse 1]
He seemed impressed by the way you came in
“Tell us a story, I know you’re not boring”
I was afraid that you would not insist
“You sound so sleepy, just take this, now leave me”
[Pre-Chorus]
I said, please don’t slow me down if I’m going too fast
You’re in a strange part of our town
[Chorus]
Yeah, the night’s not over, you’re not trying hard enough
Our lives are changing lanes, you ran me off the road
The wait is over, I’m now taking over
You’re no longer laughing, I’m not drowing fast enough
[Verse 2]
Now every time that I look at myself
“I thought I told you, this world is not for you”
The room is on fire as she’s fixing her hair
“You sound so angry, just calm down, you found me”
[Pre-Chorus]
I said please don’t slow me down if I’m going too fast
You’re in a strange part of our town
[Chorus]
Yeah, the night’s not over, you’re not trying hard enough
Our lives are changing lanes, you ran me off the road
The wait is over, I’m now taking over
You’re no longer laughing, I’m not drowning fast enough
アイツは、道端で君がやって来るのを見て感動したようだぜ
「俺たちに、君の話をしてくれよ。
君がつまらない人間じゃないのは分かってるからさ」
俺には君が主張しないんじゃないかって怖かったな
「貴方、凄く眠そう
分かってよ
私を放っておいて」
俺は言ってやったよ
お願いだよ、俺にやる気を失わせないでくれ
俺が早すぎたとしてもさ
君は、俺たちの街の不思議に迷い込んだのさ
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そうだよ、夜はまだ終わっちゃいない
君は頑張ろうとはしないんだからな
俺たちの生涯は、車線変更しているよ
君は俺から逃げ出した
待つのは終わりだ
今から俺の番だ
もはや君は笑いもしなくなってるし
俺は早く溺れるつもりはないよ
今や俺は、自分に立ち返る度に思う
「自分じゃ言ったつもりだったよ
この世界は君のものじゃない」
彼女が髪をまとめるだけで
この部屋は興奮して炎上
「貴方ったら、すっごく怒ってるみたいよ
ちょっと落ちついたら?
貴方が私を見つけたんでしょう」
俺は言ってやったよ
お願いだよ、やる気をなくさせるのはやめてくれ
俺が早すぎたとしてもさ
君は、俺たちの街の不思議に迷い込んだのさ
そうだよ、夜はまだ終わっちゃいない
君は頑張ろうとはしないんだからな
俺たちの生涯は、車線変更しているよ
君は俺から逃げ出した
待つのは終わり
今から俺の番さ
もはや君は笑いもしなくなってるし
俺は早く溺れるつもりはないよ
Songwriter: Julian Casablancas
Translator: Lyra Sky 和訳
ガレージロック・リバイバルの旗手だと認定してあげよう。
こんなストレートで
ノイジーで
エネルギーのある
気持ちの良いサウンドを
Lyraにくれるなんて、君達には王冠をあげよう。
Garage Rock好きには、この【Reptilia】が先陣たち Garage Rockのアーティスト達へのリスペクトに思えるのよね。
Downで弾きまくるスタイルとか、
ハウリング気にしないで歌いまくるところとか、
音が割れちゃうくらい(狙った) シャウトだけでも、Lyraは身震いするくらいたまんない気分になる。
大体、Garage Rockには、爬虫類はつきものでしょ。
Iggyのiguana とか、Lizzard やら連想すると止まらなくなる。
【Reptilia】= 爬虫類みたいにネチッこい恋愛話の歌詞も良い。
それでいて意外とクールに、恋愛進行を見ているのだから、、、都会に生まれた奴らの特質なのかもしれないね。
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【Reptiian】は、The Strokesの2枚目のスタジオアルバムからの2nd シングルであり、彼らを世界的に有名にしたヒットアルバムの1st と同じくらい、彼らの代表作と言って良い曲だ。
The Strokes の数々の曲には超ポップな曲からストレートロックまであるが、まさにこの曲は、ストレートなガレージサウンド。
それにのる歌詞は、ヴォーカリストのJulian Casablancas の作詞だ。
前にLyraがThe Strokes の曲を数曲、和訳した時にも書いたが、彼の描く歌詞は、凄く身近な人間関係の話や恋愛についてのみ書いていると言ってもいい。
だから、LyraにはJulianの日記を読んでいる気分になり、「いけないものを見てる感」がドキドキしてしまうのだ。
そこが、Julianの歌詞の魅力だろう。
ただ、それは物足りなさがつきまとう。
なぜならば、かなりクールなのだ。
怒りまくることもなく喧嘩もサラッと愚痴言うくらい、、、
ドツボの恋愛にはまってる歌詞なのに、どこかこの関係を冷静に見ている主人公、、、
それがThe Strokesの曲に現れる主人公たち。
「NY育ちの金持ち男子達は、夢中にならないのか?」なんて前に書いたLyraだけど、もしかしたら傷つくのが怖くて、俯瞰で物事を見てしまう人種なのかもしれないと、この曲を聞いて改めて気づいた。
恋に溺れたいし、溺れそう、、、だから、わざわざ
♪ I’m not drowning fast enough ♪
なんて、断りを入れてるんだよ。
でも、体は動いちゃう。
彼女を落とすために、、、
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クラブ帰りか、どこかの街の通りで知り合いが一目惚れした女に、自分もいかれてしまう男の歌が【Reptilia】だ。
タイトルは、さきほど話したように爬虫類を意味するが、この歌詞の中に出てくる単語からして「Reptilian Brain」を意味していると思う。
Reptilian Brainとは、人間の脳みその真ん中に位置し、主にプリミティブな感情を司る箇所なの。
つまり「愛してる」とか「嫌い」とか本能に基づく感情は、この「Reptilian Brain」から来てるわけですよー。
貴方のこの部分は、活性化してるかい?
Lyraはヤバイくらい活性化してると思われる。
恋に落ちやすいから。
ただ、Julianと同じ都会生まれの都会育ちだからか、ふとした瞬間いきなり冷静になってしまうのよね。
自分でも、分からないこの感じ。
cool なのか?
crazy for love になりがちか?
【Reptilia】の歌詞では、Lyraみたいに、冷静さと激しいラブホリックさが交互に現れていて面白い。
冷たい感じの彼女に、主人公の男性がヤキモキしてるのが分かる歌詞。
♪ 今や俺は、自分に立ち返る度に思う
「自分じゃ言ったつもりだったよ
この世界は君のものじゃない」
彼女が髪をまとめるだけで
この部屋は興奮して炎上 ♪
なんて、我に返って自分に言い聞かせているのに、彼女が髪を弄りだしたら、愛情が(欲求も)燃え上がっちゃってるのだから、わかりやすい。
冷静な僕ちんが、燃え上がるような女ってどんな感じなのだろう?
女の方が冷静。というか、鈍感みたい。
だから、男も務めて冷静になっている感じかな?
Julianの当時の恋愛がこんな感じだったのかな、と想像すると面白いね。
冷静な歌詞が多いThe Strokes の曲の中で、燃えてる感じが良い【Reptilia】。
暑苦しいくらいの激しい情熱と、
スッといきなり冷めたような客観的な視野。
Lyraもこんな感情で行ったり来たりしている。
その2つを持っていると、結構、この世は生き辛い。
上手くコントロール出来なくなる。
分からなくなりそう。
どうしたら良いの?
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The Strokes are an American rock band from New York City. Formed in 1998, the band is composed of singer Julian Casablancas, lead guitarist Nick Valensi, rhythm guitarist Albert Hammond Jr., bassist Nikolai Fraiture, and drummer Fabrizio Moretti. Following the conclusion of five-album deals with RCA and Rough Trade, the band has continued to release new music through Casablancas’ Cult Records.
The single’s B-side was “Modern Girls & Old Fashion Men”, a duet between the band’s lead singer Julian Casablancas and Regina Spektor. The release of the single was delayed slightly after Casablancas objected to the song being credited as “the Strokes and Regina Spektor”, claiming that it should read “Regina Spektor and The Strokes”.
In October 2011, NME placed “Reptilia” at number 129 on its list “150 Best Tracks of the Past 15 Years”.
The song has appeared in the video games Guitar Hero III: Legends of Rock, Guitar Hero Live and Rock Band.
The title “Reptilia” refers to the “reptilian brain”, the central part of your brain that handles basic emotions such as love and hate.
The music video for the song was their first that was not directed by Roman Coppola. Instead they chose Jake Scott to shoot the video, which features close shots of the band members’ faces, hands and instruments while performing the song. At the end of the video, Julian Casablancas spits at the camera lens.
Members
- ジュリアン・カサブランカス(Julian Casablancas) – ボーカル
- ニック・ヴァレンシ(Nick Valensi) – ギター
- アルバート・ハモンドJr. (Albert Hammond Jr.) – ギター
- ニコライ・フレイチュア (Nikolai Fraiture) – ベース
- ファブリツィオ・モレッティ(Fabrizio Moretti) – ドラム
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