【ザ・ロイヤル・テネンバウムズを見て浮遊】ネタバレ 有無 あらすじ 感想 The Royal Tenenbaums

2001年の映画で、ダージリン急行を撮ったウェス・アンダーソンの監督の作品。あの家族の温かさと不思議な感覚のままに、真っ赤な嘘のような映像をプラスしてます。

見てると、私あなたの事ハイハイ判るわ、それで?と、カウンセリングしてあげてる気持ちになりましたよ。

スポンサーリンク

それだけこの主人公たちが病んでるんですね。病みが進んで闇となったその底にいる人たちが家族を構成するとこうなるの図。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズの映画に出演してるメンバー全員がシリアスもコメディも何でもこなせる実力派俳優さんばかりだから、場の雰囲気だけは、内容と違い、安定してるし重厚な香りさえ漂っています。

(click to amazon) “The Royal Tenenbaums” クリックしてアマゾンへ[DVD] 

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ The Royal Tenenbaumsとは

The Royal Tenenbaums ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』は2001年のアメリカ映画。ウェス・アンダーソン監督・脚本・製作。出演しているオーウェン・ウィルソンが共同で脚本・製作もしといる。ウェス・アンダーソンの作品で日本公開された初めての作品になります。

【簡単あらすじ】

テネンバウム家の3人の子供たちは、長男はビジネスマンとして、長女は作家として、次男はテニス・プレイヤーとして10代のうちに成功し、天才児と呼ばれていた。しかしそれから20年後、彼等はそれぞれ問題を抱えていた。そんな時、死期が近いという父親の呼びかけで一緒に暮らすことになる。

“ロイヤル・テネンバウムス”詳しいあらすじ

あらすじ:前編 *ネタバレ無し

ロイヤル・テネンバウムは、思春期の3人の子供たち、チャス、マーゴット、リッチー、そして自分と妻のエセリンが別居していることを話し出した。

子どもたちはそれぞれ、幼い頃に大きな成功を収めていた。チャスは数学とビジネスの天才で、ロイヤルはチャスから金を盗んでしまう。

養子として引き取られたマーゴットは、9年生のときに書いた戯曲で助成金を獲得した。

リッチーは天才テニス選手であり、マーゴットへの愛を表現するアーティストだった。

これに合わせて登場して来たのがイーライ・キャッシュ。イーライは、テネンバウム家の隣人であり、リッチーの親友。

そしてテネンバウム家の一員であるパゴダは、信頼できる従者である。

22年後

ロイヤルは住み慣れたホテルから追い出されてしまう。

子供たちは成功後のスランプに陥っており、リッチーは体調を崩してクルーズ船で世界を旅していた。

彼はイーライに手紙を書き、マーゴットへのロマンチックな愛を明らかにする。

チャスは妻レイチェルを飛行機事故で亡くして以来、息子のアリとウジーを過保護にするようになっていた。

マーゴットは神経内科医のローリー・セント・クレアと結婚しているが、彼女は喫煙と波乱に満ちた過去を隠している。

ローリーはダドリー・ハイスベルゲンという被験者の研究を行っており、ダドリーをハイスベルゲン症候群と診断する。

エサリンの長年の会計士ヘンリー・シャーマンが彼女にプロポーズした。

パゴダを通じてヘンリーのプロポーズを知ったロイヤルは、妻と子供の愛情を取り戻すために胃がんになったと主張。

エサリンは子供たちを家に呼び、ロイヤルはリッチーの部屋に戻り、医療機器を設置する。ロイヤルはチャスの過保護な性格を知り、孫たちを万引きや闘犬などの冒険に連れ出す。

戻ってくると、チャスは息子たちを危険にさらしたとして彼を非難し、ロイヤルはチャスが神経衰弱を起こしていると非難した。

マーゴットと不倫関係にあったイーライは、リッチーがマーゴットに愛していると言ったと告げる。ロイヤルは不倫を発見し、マーゴットのローリーへの扱いに反対し、ローリーはマーゴットの浮気疑惑をリッチーに打ち明ける。彼とリッチーは彼女を監視するために私立探偵を雇うことに。

一方、ヘンリーはロイヤルのガンの主張を調査し、病院は閉鎖され、主治医は存在せず、ガンの治療薬はチックタックだけであることを知る。彼はロイヤルの陰謀のパートナーであるパゴダと対峙し、家族を集めてロイヤルが病気について嘘をついていると告げる。その後、ロイヤルとパゴダは家から追い出され、ジプシータクシーに乗せられる。

リッチーとローリーはマーゴットに関するプライベート・アイの報告書を入手。その報告書で彼女の喫煙と性的乱交の歴史が明らかになり、その中にはジャマイカ人レコーディング・アーティストとの過去の結婚も含まれていた。二人ともこのニュースを真剣に受け止めており、リッチーはバスルームに入り、髪とひげを剃り、手首を切って自殺を図ったという。ダドリーはリッチーを見つけ、ローリーはリッチーを病院へ急行する。

テネンバウム一家が待合室に座っていると、ローリーはマーゴットに彼女の過去について問いかけ、彼女が喫煙していることを知っていると明かし、立ち去った。リッチーは病院から退院し、幼少期に過ごしたテントでマーゴットと会い、愛を告白する。彼らはお互いの秘密の愛を静かに大切にし、キスをした。

(click to amazon) “Soundtrack” クリックしてアマゾンへ

あらすじ:後編 ※ネタバレ有り

ロイヤルはエセリンに幸せになってほしいと決意し、ついに離婚を申請する。ヘンリーとエセリンの結婚式の前に、メスカリンを大量に摂取したイーライは車を家の側面に衝突させてしまう。ロイヤルは間一髪でアリとウジーを救出するが、少年たちの愛犬バックリーは衝突で死んでしまう。

激怒したチャスはイーライを家中追いかけ、隣人の庭に放り投げた。イーライとチャスは、二人とも助けが必要であることに同意。

チャスは、息子たちを救い、バックリーの代わりに駆けつけた消防士からスパークプラグというダルメシアンを買ってくれたロイヤルに感謝する。 48時間後、エセリンとヘンリーは裁判官室で結婚式を挙げた。

しばらくして、マーゴットは家族と過去の出来事にインスピレーションを得た新作を発表。ローリーはダドリーの状態についての本を出版し、イーライはノースダコタ州の薬物リハビリ施設に入院し、リッチーはジュニアテニスプログラムを教え始める。

チャスは息子たちに対して過保護ではなくなり、ロイヤルは子供たち全員との関係が改善したようで、エセリンとの関係もより良くなったように見える。

彼は心臓発作を起こし、68歳で亡くなった。

チャスは病院に向かう途中の救急車に同行し、彼の死を目撃した唯一の目撃者となった。家族は彼の葬儀に参列するが、墓碑銘(彼が事前に書いたもの)には「破壊され沈みゆく戦艦の残骸から家族を救い出し、悲劇的に亡くなった」と記されている。

Lyraの感想&解説

まるで、オークションで高値がつくアンティーク家具のよう。

だから、配置も抜群な置き方をされていてるロイヤルテネンバウムス家に。

無駄なダルダルな緩い人生を演じながらも、一ミリも狂いがない演技をしています。

ダラシない人生を「あぁ、どこかで間違ったなぁ」と考えながら生きてる人たち。フワフワしてる大人。

なのに全てが計算してるように見えてしまう。

緩く笑える、と言うレビューが多かったから、笑える映画かと思って見たら、まるっきり違うシリアスな映画に私は見えました。

演技してる、と感じた時点でシリアス?じゃないのかもしれないけど、少なくとも笑えなかったです。

小さいときに、数学や経済学で天才と言われ会社経営を小学生からする長男ベンスティラーに、

養子だけど天才兄弟と同じくらい文才に力があり戯曲が上演されて小学生から文学界の天才と言われる長女グウィネスパルトロウ、

そして、運動神経抜群で12歳でプロテニスプレイヤーになる次男ルークウィルソン。

皆天才で世間で、凄く有名な家族になるテネンバウムス一家は、父親の(ジーンハックマン)傍若無人さが原因で一家離散状態に。

離婚はしなかったものの、父親は音信不通なまま家出。

遺跡の学会で有名になった母親(アンジェリカヒューストン)の手だけで大人になった三兄弟、プラスとなりのマンションに住む入り浸りの幼なじみ(オーウェンウィルソン)は、それぞれ結婚し(次男だけは結婚していなくて血の繋がらない長女に未だに片思い中。幼馴染は未婚だが、長女と不倫中。)それぞれ悲しい別れや悩みを経て、未だに宙ぶらりんな普通の大人になっています。フワフワ漂いすぎ。

image

普通の人になって、だけど普通に生きるのが、しっくりこない感じ。

だらだら人生は続くけど、人生には事故や事件がつきもの。

事件が突発的におきて、普通に生きられなくなる。

悩みは、事件が起こるたびに膨らんで行くのに、大人になってしまった自分はこれ以上大きな存在になれないから、どうするの?こういう時は、どうしたら良いの?と、この映画は、傍観者たちの、私達に問いかけているのでしょう。

それぞれ悩みを抱えてるけど、自ら普通になりたくて普通の大人になってしまったかのような、テネンバウムス家の子供たちに、事件という普通じゃない波を送るのは、自分勝手で子供っぽい父親と、急に恋愛モードに入って少女?に戻ったかのような母親。

唯一、この逆の対比が、わざとやってるな?と私を笑わしてくれました。

スポンサーリンク

別れてないけど、もう20年も別居してたくせに、いざ妻が他の会計士をしてる男性(ダニーグローバー)に取られる、と知り、家族を取り戻そうと、自分は病気で死ぬから一瞬に又、暮らそう、やり直そうと、戻ってくる父親。

その父親のせいで、家がしっちゃかめっちゃかになるけど、家族が何となく自分の気持ちに気がつき向き合って行きました。

次男が自分の気持ちに向き合い、長女の秘密な?恋愛経験や喫煙を知り、現実と向き合うのに、耐えらず自殺未遂をしたのは、悲しいけれど、少しは明るい生活がこれからは、送れるでしょう。

劇的に何かが変わるわけじゃないけど、自分や家族と向き合う事が大切だよ、って映画でした。

コメディみたいだから、笑える、と期待してみないほうが良いですよ。

シリアスなアングラ映画を鑑賞する気持ちで、どうぞ。

見たらフワフワと浮遊してるような、クラクラするような浮遊感を味わえますよ。

 

image

The Royal Tenenbaums

監督 ウェス・アンダーソン
脚本 ウェス・アンダーソン
オーウェン・ウィルソン
製作 ウェス・アンダーソン
バリー・メンデル
スコット・ルーディン
製作総指揮 オーウェン・ウィルソン
ラッド・シモンズ
ナレーター アレック・ボールドウィン
出演者 ジーン・ハックマン
アンジェリカ・ヒューストン
グウィネス・パルトロー
ベン・スティラー
ビル・マーレイ
音楽 マーク・マザースボウ
エリック・サティ

(click to amazon↓ ↓) Soundtrack “The Royal Tenenbaums” [CD] サントラ、クリックしてアマゾンへ↓↓

撮影 ロバート・D・イェーマン
編集 ディラン・ティチェナー
製作会社 American Empirical Pictures
Mordecai Films
タッチストーン・ピクチャーズ
配給 ブエナビスタ
公開 アメリカ合衆国2001年12月6日
日本2002年9月7日
上映時間 109分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $21,000,000
興行収入 アメリカ合衆国$52,364,010
世界で$71,441,250

 

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(英: The Royal Tenenbaums)は、2001年製作のアメリカ映画。

ウェス・アンダーソン監督・脚本・製作。出演しているオーウェン・ウィルソンが共同で脚本・製作をこなした。ウェス・アンダーソンの作品で日本公開された初めての作品。

テネンバウム家の3人の子供たちは、長男はビジネスマンとして、長女は作家として、次男はテニス・プレイヤーとして10代のうちに成功し、天才児と呼ばれていた。

しかしそれから20年後、彼等はそれぞれ問題を抱えていた。

そんな時、死期が近いという父親の呼びかけで一緒に暮らすことになる。

(click to amazon) “The Royal Tenembaums”クリックしてアマゾンへ 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]
価格:1,452円(税込、送料別) (2024/9/28時点)

楽天で購入

 

 

CAST

The Royal Tenenbaums has an ensemble cast, led by Hackman. Alec Baldwin also serves as the narrator. The fictional family and performers are:

Royal Tenenbaum
(Gene Hackman)
Etheline Tenenbaum
(Anjelica Huston)
Henry Sherman
(Danny Glover)
Chas Tenenbaum
(Ben Stiller)
Young Chas
(Aram Aslanian-Persico)
Richie Tenenbaum
(Luke Wilson)
Young Richie
(Amedeo Turturro)
Margot Helen Tenenbaum
(Gwyneth Paltrow)
Young Margot
(Irene Gorovaia)
Raleigh St. Clair
(Bill Murray)
Eli Cash
(Owen Wilson)
Young Eli
(James Fitzgerald)
Ari Tenenbaum
(Grant Rosenmeyer)
Uzi Tenenbaum
(Jonah Meyerson)
Dudley Heinsbergen
(Stephen Lea Sheppard)
Pagoda
(Kumar Pallana)

 

※括弧内は日本語吹替

ロイヤル・テネンバウム – ジーン・ハックマン(石田太郎): 元法律学者。破産している。
エセル・テネンバウム – アンジェリカ・ヒューストン(谷育子): ロイヤルの妻。考古学者。
チャス・テネンバウム – ベン・スティラー(堀内賢雄): 長男。1年前に妻を飛行機事故で亡くしている。
マーゴ・テネンバウム – グウィネス・パルトロー(五十嵐麗): 長女。養女。
リッチー・テネンバウム – ルーク・ウィルソン(山路和弘): 次男。元プロテニス選手。
イーライ・キャッシュ – オーウェン・ウィルソン(平田広明): リッチーの幼なじみ。現在は人気作家。
ヘンリー・シャーマン – ダニー・グローヴァー(坂口芳貞): 会計士。エセルに求婚。
ラレイ・シンクレア – ビル・マーレイ(佐々木梅治): マーゴの現在の夫。精神学者。
ダスティ – シーモア・カッセル: ロイヤルの常宿となっているホテルの従業員。
パゴダ – クマール・パラーナ: テネンバウム家の召使。
ナレーション – アレック・ボールドウィン(磯部勉)
その他の声の吹き替え
平野稔/小山力也/益富信孝/福田信昭/猪野学/水野龍司/城山堅/小山武宏/諸角憲一/宝亀克寿/土田大/西田絵里/三宅健太/多緒都/稲垣謙介/渡辺悠/清水理沙/田谷隼/小野賢章

 

image

ちょっとウッディアレンの映画ぽかったよん。

癖になる映像と、狂ったようなキャラクター達が、フワフワと人生に浮かんでいるような御伽話だと思う。

心温まる奇天烈な喜劇でトリップしてみてね!

 

スポンサーリンク

Please send me your message♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪