1970年代のファッションやロックや映画が大好きでかなり影響を受けました。
1960年から1970年代は華やかで、燃えながら命懸けで、傷つきながらも転げ回るような排他的な文化が溢れているとLyraは小さい頃から、真剣なアーティスト達に憧れと尊敬の念を抱いてきました。[ad#go4]
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その時代をそのまま、とどけてくれるのが、その当時にりぼんで連載されていた一条ゆかりの「9月のポピィ」(一条ゆかりロマコメ長編傑作選)です。
文庫なので絵が小さくなってしまってるのが惜しいくらい可愛いらしいイラスト。
せっかくの絵の綺麗さを、細い所まで見たいのに、これじゃ魅力が半減してしまう。
編集社の人改善してくれないかな?(絵が細い漫画家さん、好きなんです。)
でも一話完結の単発の作品を、一気に読めるのは感涙ものです!
今読めないですからね。
これには、三作品と巻末に、一条ゆかりさんのメイキングオブ長編傑作選なるロングインタビューが掲載。
収録作品は、
春は弥生、
雨のにおいのする街、
9月のポピィ、
が入っていて、どれも1972年に、りぼんの別冊付録、「一条ゆかり全集」のために描き下ろされたものです。
デビュー5年目、一条ゆかり、23歳の時だとは、ビックリ!
若い時にかかれたような内容じゃないですね。
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それに、絵も、痩せすぎだけど、ガリガリが格好良い現在の絵と違い、丸っこい線で、当時の少女漫画に多い体つきとキラキラお目目。
この違いも新鮮でした。
ちなみに、その別冊付録に書き下ろされたという、スペシャルな漫画作品は6作品あり、、、
4月号付録「春は弥生」
5月号「クリスチーナの青い空」
6月号「おとうと」
7月号「摩耶の葬列」
8月号「雨のにおいのする街」
9月号「9月のポピィ」です。
だから、今紹介している「9月のポピィ」に収録されていない残りの3つの作品は、「摩耶の葬列」というもう一つの文庫漫画に収録されています。
内容的に分けたようですね、、。
こちらの方が若干、明るいバージョンの話を集めた本ですね。
読者を飽きさせないために、わざと明るい作品と暗い作品を描き、わざと、もっとも自分らしくない「春は弥生」という作品を巻頭に持って来て、
自分が最も得意とする、海外ラブコメ「9月のポピィ」で終わらせて、読者を納得させる、というセルフプロデュースを、若い女性が、当時やってのけたのだから凄いパワーの持ち主です。
まだまだ女性が社会では権限なんてなかっただろうに、、、パワフル!
それぐらいできないと、描きたいものが描けるような地位まで上り詰められないんでしょう。
厳しい世界なんですね。
しかし、こちらは、明るい方の作品となってるけど、内容的はら普通の明るいラブコメなんかじゃありませんよ。
あの有名な作品、「デザイナー」や「砂の城」の片鱗がもうアリアリ!
つまり、ドロドロ路線に入ってるんですけど! これ、普通の明るい話じゃないですわ。
春は弥生は、高校生の恋愛物語。
弥生は北村美術刀剣店の一人娘でお転婆娘。下宿人の京四郎を慕っていて,そんな彼女に真剣な恋愛の暗黒な面や色々な事件が。(次回また書けたらレビューします。)
2作目は、ヨーロッパのSFチックなお話。
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そして、表題作はイギリスの寮生活や昔の思い出の話。
どれも可愛らしいけど、何処か毒がありロックに満ち溢れています。
長くなってきたので、次回レポートしますが、ロックなあの時代を知るには、本当に、当時の漫画が凄く役に立ちます。
Lyraが知らない、でも、憧れるFlower – Children の時代を読み漁り勉強するのが大好きです。
小説ももちろん、スピリットを知るには最高のソースなんだけど、映画や漫画は映像で解る上に、漫画だと映画より土着的な解釈がされてる気がします。
根付いた力強さを知るには、この漫画はファッションも楽しめて凄くオススメです。
そして、当時の文化だけでなく、あの時代の少女たちの憧れや、トキメキが伝わってくる、美しい話でもあるんです。
是非読んで、キラキラやドロドロも含めてドップリ60s〜の魅力にハマってくださいね。
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