Love is Disease. Love is blind.
恋は魔物であり、病のようなもの。
振り返ってみるとアリャ病気だったわ、なんて冷静になるけど渦中にいる人には判らない。
恋は盲目。
誰にも止められない責め苦。
今日Lyraが和訳&解説するのはイングランド、エセックス州バーミンガム出身のシンセポップであり、オルタナティブロックの要素も持つバンド Depeche Mode デペッシュモード (1980- )。
1980年代からイングランドのヒットチャートを賑わし、1990年代からスタジアム級のビッグコンサートのツアーをし続けて来た音楽シーンを牽引してきたバンドだ。
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Lyraは、Depeche Modeが好きで繰り返し聴いてしまう体質から、時期が空くと無性に聴きたくなってしまう。これまた病気?
ハッ、これは恋なのかしら?^_^
スタジアム級バンドにのし上がり世界制覇した彼ら。
今でもヨーロッパでは、昔と変わらず神のようにもてはやされ、イングランドでも人気あるのに、現在の日本の知名度が低いのや、アメリカでもあんなに売れていた彼らが、チャートの上位に上がらなくなったのは、やはり、メンバーの脱退、アルコール中毒、薬物過剰摂取による自殺未遂などのバンド内の苦難の時期が長かったからだろう。
だが、苦境を乗り越えながら30年以上に渡るキャリアと、全世界で約9,100万枚のシングル・アルバムを売り上げた記録は更新されているのだから素晴らしい。
2006年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードの最優秀グループ賞を得、現在もヨーロッパツアーを続けるDepeche Mode。
そんな彼らの若かりしき頃のサウンドはどんな感じなのだろうか?
今と変わらない妖艶な魅力がある歌詞を書いていたのか?
を今日、Lyraが和訳したのを見ながら、考えていみましょう。
今日のLyraの選曲は、1985年リリースのDepeche Modeの13枚目のシングル【Shake The Disease】です。
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アルバム『Singles 81-85』に収録されている彼らの初期のサウンド。
初々しいルックスと裏腹なDepeche Modeスタイルを築き出した頃のサウンドに注目してね!
*Depeche Mode History はこちらの前の記事を読んでくださいね!
“Shake the Disease” is Depeche Mode’s thirteenth UK single recorded at Hansa Mischraum in Berlin (released on 29 April 1985), and was one of two new songs released on the compilations The Singles 81→85 (UK) / Catching Up with Depeche Mode (US) the same year, along with subsequent single “It’s Called a Heart”.
It reached the top 30 in seven European countries, including their homeland of the UK.
It is the first single where the band members were too busy touring to be involved in the final mixing of the track. There were a lot of things about the final sound that they disliked, especially the lack of a ‘big chorus’.
= Shake The Disease =
[Verse 1]
I’m not going down on my knees, begging you to adore me
Can’t you see it’s misery and torture for me
When I’m misunderstood
Try as hard as you can, I’ve tried as hard as I could
To make you see
How important it is for me
[Refrain]
Here is a plea from my heart to you
Nobody knows me as well as you do
You know how hard it is for me
To shake the disease
That takes hold of my tongue in situations like these
[Bridge]
Understand me, understand me
Understand me, understand me
[Verse 2]
Some people have to be
Permanently together
Lovers devoted to each other forever
Now I’ve got things to do
And I’ve said before that I know you have too
When I’m not there
In spirit I’ll be there
[Refrain]
Here is a plea from my heart to you
Nobody knows me as well as you do
You know how hard it is for me
To shake the disease
That takes hold of my tongue in situations like these
[Bridge]
Understand me, understand me
Understand me, understand me
[Refrain]
Here is a plea from my heart to you
Nobody knows me as well as you do
You know how hard it is for me
To shake the disease
That takes hold of my tongue in situations like these
Here is a plea from my heart to you
Nobody knows me as well as you do
You know how hard it is for me
To shake the disease
That takes hold of my tongue in situations like these
Here is a plea from my heart to you
Nobody knows me as well as you do
You know how hard it is for me
To shake the disease
That takes hold of my tongue in situations like these
僕を崇拝してほしいと頼むために跪いたりしないよ
君にも、これは肉体的苦痛と拷問に値するって分かるだろ?
僕が誤解されてるなら、出来るだけしっかり俺にしてくれよ
俺も出来るだけ一生懸命やるからさ
分からせてやるよ
それがどんなに僕にとって大切な事かをね
これは、僕の心の底から君への懇願さ
誰も君の様には俺を理解しちゃくれない
それがどんなに僕にはきついことか分かるだろう?
こんな際どい状態で、僕に言葉をなくさせる病気を振り払うなんて
わかってくれよ、わかってくれよ
わかってくれよ、わかってくれよ
世の中には、永久的に一緒にいなければならない人達がいる
恋人達は、永遠に熱く愛し合う
今、僕にはやらなきゃいけないことがあるんだ
それに、前に言ったろ?君も同じように言っていたじゃないか
僕がいない時は、僕の霊魂がお前に会いに行くよ
これは、僕の心の底から君への懇願さ
誰も君のようには僕を理解しちゃくれない
それがどんなに僕にはきついことか分かるだろう?
こんな際どい状態で、僕に言葉をなくさせる病気を振り払うなんて
わかってくれよ、わかってくれよ
わかってくれよ、わかってくれよ
スポンサーリンください
これは、僕の心の底から君への懇願さ
誰も君の様には俺を理解しちゃくれない
それがどんなに僕にはきついことか分かるだろう?
こんな際どい状態で、僕に言葉をなくさせる病気を振り払うなんて
これは、僕の心の底から君への懇願さ
誰も君の様には俺を理解しちゃくれない
それがどんなに僕にはきついことか分かるだろう?
こんな際どい状態で、僕に言葉をなくさせる病気を振り払うなんて
これは、僕の心の底から君への懇願さ
これは、僕の心の底から君への懇願さ
誰も君の様には俺を理解しちゃくれない
それがどんなに僕にはきついことか分かるだろう?
こんな際どい状態で、僕に言葉をなくさせる病気を振り払うなんて
Songwriter: Martin Gore
Translator: Lyra Sky和訳
若い、若すぎて少年じゃない?
確か彼らは10代だったよね、可愛らしくて当たり前か。
口パクで歌うTop Of The Popsがアナログな可愛いさがあるのは何でだろ?
このアルパムを出す前年の1984年に発表された『サム・グレート・リウォード』から彼らのカラーが変わる。
現在のDepeche Modeのようにこのアルパムは、挑発的な内容の濃い楽曲で売り上げも過去最高となり先行シングル「People Are People」がUKチャート4位、全米チャート13位、欧米でヒットした。
この曲は、人種差別と暴力をテーマにし、後に様々なアーティストがカバーした。
次のシングル「Master and Servant」は、詞の内容や鞭の打撃音、鎖の音など当時は公にできなかったSMプレイを想起させる内容で、アメリカのラジオ局では多くの放送局が曲を流すのを自粛しBBCも一時放送禁止が取り沙汰された。
ファッションもこの時期から一変。メンバーが黒い皮やエナメルを用いた服装に身を纏い、マーティンが女装をしだしたのもこの時期である。
その激変の直後に、出されたのが1985年の初のベスト盤となるこの【Shake The Disease】が収録された『The Singles ザ・シングルズ ’81-’85』なのだ。(アメリカでは Catching Up with Depeche Modeという収録曲が一部異なるベスト盤も発売)。
まさにバージョンアップしたDepeche Modeの時代の幕開けの作品であり、真実を語り、ダークサイドの独白をし、SMの世界をメインストリートにさらけ出した問題作を作って行く現在の彼らのスタイルの幕開けなのだ。
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【Shake The Disease】は恋愛の歌。
Depeche Modeお馴染みのMaster & Servant 的な詩だが、マイルドな感じね。
だから、普通の男子が好きな子に「僕の事を好きになって欲しい」と懇願してるだけにも取れる。
跪いて「好きになってくれ」と言うくらいならね、普通。
ただ、miseryは肉体的苦痛にしちゃったけど、あちこちSMっぽい単語がひょっこりしてるんだよ。
拷問があるし、「しっかりやってよね、僕も一生懸命やるから」と話した後に、
「こんな際どい状況で言葉を失わせる病気を振り払うのは、キツイ」て言うのだから、自覚してるのよね、変態だって。
どうしようもないわね(笑)。
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でも、おかしな恋愛の話ではない。
そこには信頼関係があり、愛がある。
汚い人間関係はない。
いつもそう、Depeche Modeの恋愛の曲は。
Depeche Modeの歌詞に出てくる恋愛は、際どかったり、ド変態なことはしていても汚くはないのよ。
政治的な歌詞の時は汚い人間関係を描くけれど、愛の歌の時は徹底的に美しいと思う。
きっと描かれている主人公が本気で愛を欲していて、相手を美しいとか愛しいと言う気持ちでリスペクトしてるからだろう。
それに加えて信心深さもあるDepeche Modeだからどんな関係の愛も全て神聖な存在なのだ。
確かに、このビデオの様にMartin マーティンがレザー着てメイクしてたり、冒頭の写真の様に鎖やボンテージファッションしてたらね、色物で見たくなっちゃうのも無理もないのよ。
変態ワードやセックスに関する歌詞やビデオがあるから、すけべなイメージにしたくなる人達もいる。
でも、歌詞を読めばそこには信頼関係があり、相手をリスペクトする理想的な美しさが広がっているのだ。
うわべだけ見て楽しむのも良いけど、出来たら奥深くまでDepeche Modeの世界を堪能して欲しいな。
そこには冷ややかだけど、静かに燃え続ける愛の炎が燃えているだろう。
その深淵に足を一歩踏み入れたらもう抜け出せない。
痛みが伴う現実世界とは、ほんの少しオサラバしてDepeche Modeの美しく怪しい世界と戯れてみよう。
きっと傷ついた貴方の傷や流された血は、癒されるだろう。
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Song information
Band member Alan Wilder felt this song captured the essence of the band, saying that “there’s a certain edge to what we do that can make people think twice about things. If we’ve got a choice between calling a song ‘Understand Me’ or ‘Shake the Disease’, we’ll call it ‘Shake the Disease’. There’s a lot of perversity and innuendo in our lyrics, but nothing direct.”
Single by Depeche Mode | |
---|---|
from the album The Singles 81→85 | |
B-side | “Flexible” |
Released | 29 April 1985 |
Format | Vinyl record (7″ and 12″) CD (1991 box set) |
Recorded | March 1985 Hansa Mischraum, Berlin |
Genre | Synthpop, dark wave |
Length | 4:48 (7″/single/album version) 3:59 (fade) 8:45 (12″ version) |
Label | Mute Records |
Songwriter(s) | Martin Gore |
Producer(s) | Depeche Mode, Daniel Miller and Gareth Jones |
Formats and track listings
7″: Mute / 7Bong8 (UK)
- “Shake the Disease” – 4:48
- “Flexible” – 3:11
7″: Sire / 7-28835 (US)
- “Shake the Disease (Fade)” – 3:59
- “Flexible” – 3:11
12″: Mute / 12Bong8 (UK)
- “Shake the Disease (Remixed Extended Version)” – 8:45 (engineered by Flood)
- “Flexible (Remixed Extended Version)” – 6:13 (engineered by Flood)
12″: Mute / L12Bong8 (UK) / Vogue (France)
- “Shake the Disease (Edit the Shake)” – 7:10
- “Master and Servant (Live)” – 5:38
- “Flexible (Pre-Deportation Mix)” – 4:40 (remixed by Bert Bevans)
- “Something to Do (Metal Mix)” – 7:25 (remixed by Gareth Jones)
- “Master and Servant” was recorded at the Basel, Switzerland show on 30 November 1984.
CD: Mute / CDBong8 (UK)
- “Shake the Disease” – 4:48
- “Flexible” – 3:11
- “Shake the Disease (Remixed Extended Version)” – 8:43
- “Flexible (Remixed Extended Version)” – 6:15
- “Shake the Disease (Edit the Shake)” – 7:11
- “Something to Do (Metal Mix)” – 7:26
- The UK CD single was released in 1991 as part of the Singles box set compilations
CD: Intercord / INT 826.829 / CDL12Bong8 (Germany)
- “Shake the Disease (Edit the Shake)” – 7:10
- “Master and Servant (Live)” – 5:38
- “Flexible (Pre-Deportation Mix)” – 4:40 (remixed by Bert Bevans)
- “Something to Do (Metal Mix)” – 7:25 (remixed by Gareth Jones)
CD: Virgin / 30135 (France)
- “Shake the Disease (Edit the Shake)” – 7:10
- “Master and Servant (Live)” – 5:38
- “Flexible (Pre-Deportation Mix)” – 4:40 (remixed by Bert Bevans)
- “Something to Do (Metal Mix)” – 7:25 (remixed by Gareth Jones)
- “Shake the Disease” (7″ mix) – 4:48
- The German and French CD singles were released in 1985.
All songs written by Martin Gore.
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