これは去年かな?
Grateful DeadのTシャツが時々GUに出るから、この時は確か3枚買ったの〜。コレは、その一枚。
あの頃(夏)は、まだCovid-19なんて無くて、普通に生活していたのに…。
あの時はあの時で、色々考えたり悩んだりしていたけど、世界が普通だったからまだマシだったように感じてしまう。
多分このコロナウィルスは完全には消えないだろう。
Lyraは「5〜6年は続くだろう」と前に予想したけど、もしかしたら完全消滅は永遠になく、人類は共存して行くしか道がないのかも。
今日紹介するGrateful Deadのこの曲リリース時(1969年)には、Covid-19など勿論なかった…その代わりヴェトナム戦争はあったけど。
人間は常に何かと戦わなきゃいけないの?
そして地球は少しずつ変容していく…生き物みたいに。
人間も変わる…愛し方や生き方を変えるように。
人間も変われるのだろうか?
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルト出身のサイケデリック・バンド、 Grateful Dead グレイトフル・デッド。
1965年に結成され、バンドのメンバーは5名から7名の間で流動的なスタイルをとり、ユニークで多彩なことで知られた。
カントリー、フォーク、ブルーグラス、ブルース、レゲエ、ロック、即興のジャズ、サイケデリック、スペース・ロックが融合したサウンドでライブパフォーマンスでは長いインストルメンタルジャムが特徴だ。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で57位にランクインし、1994年にはロックの殿堂入り。
日本では知名度がいまいちだが、世界的にアメリカを代表する伝説的バンドとして知られて、世界中で3,500万枚を超えるアルバムを売り上げている。
今日Lyraが和訳する曲は、1969年11/10にリリースされた『Live /Dead』に収録されている【Turn On Your Love Light】。1967年からよくライブでプレイされて来た曲でWoodstockのステージでもプレイされた曲だ。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!
(1974年に発売されたコンピレーション・アルバム『Skeletons from the Closet: The Best of Grateful Dead』にも短いのがある)
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“Turn On Your Love Light” is a rhythm and blues song recorded by Bobby Bland in 1961. It was both an important R&B and pop chart hit for Bland and has become one of his most identifiable songs. A variety of artists have recorded it, including the Grateful Dead, who made it part of their concert repertoire.
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=Turn On Your Love Light=
[Verse 1]
Without a warning you broke my heart
Taking it baby, tore it apart
And you left me standing in a dark clime
Said your love for me was dyin’
So come on baby, baby please
I’m begging you baby, I’m on my knees
[Chorus]
Turn on your light, let it shine on me
Turn on your love light, let it shine on me
Let it shine on me let shine, let it shine, let it shine
When I get a little lonely in the middle of
The night
And I need you darling to make things all right
So come on baby, baby please
And I’m begging you baby, ‘cause I’m on my knees
Turn on your lights let it shine on me
Turn on your love light let it shine on me
Let it shine, let it shine, let it shine
[Verse 2]
Without a warning, you broke my heart
Taken it baby, torn it apart
And you left me standing, in a dark clime
Said your love for me was dyin’
So come on baby, I’m on my knees
(Post-chorus)
Well I get a little lonely in the middle of the night
警告もなしに
君は俺の心を傷つけた
苦痛に耐えていたのに
ベイビー
君は引き裂いたんだ
闇の罪に染まる俺を
君は捨てたんだよ
俺に向ける君の愛は死んじまってる
だから
もうやめてくれ
ベイビー
可愛いお前よ
お願いだ
君に頼んでるんだぜ
膝まづいてさ
君の心に灯りを灯してくれよ
俺に灯りを照らしてくれ
君の愛を燃やしてくれよ
俺にお前の輝きをくれ
俺に輝きをくれ
輝きをくれ
輝きをくれ
輝いてくれ
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真夜中にちょっと
寂しくなると
物事を上手くやり通すには
最愛のお前が必要なんだってわかるんだ
だから
もうやめてくれ
ベイビー
可愛いお前よ
お願いだ
君に頼んでるんだぜ
だって膝まづいてるんだぜ
君の心に灯りを灯してくれよ
俺に灯りを照らしてくれ
君の愛を燃やしてくれよ
俺にお前の輝きをくれ
俺に輝きをくれ
輝きをくれ
輝きをくれ
輝いてくれ
警告もなしに
君は俺の心を傷つけた
苦痛に耐えていたのに
ベイビー
君は引き裂いたんだ
闇の罪に染まる俺を
君は捨てたんだよ
俺に向ける君の愛は死んじまってる
だから
もうやめてくれ
ベイビー
可愛いお前よ
お願いだ
君に頼んでるんだぜ
膝まづいてさ
そうさ
真夜中にちょっと寂しくなるんだ
Songwriters: Don Robey, Joseph Wade Scott, Deadric Malone a.k.a.
Translator: Lyra Sky 和訳
次にあげるこちらのビデオは、音も良く聞こえるし、チラッとメンバーが映っていて良い…が、かなり長いバージョンなの。
好きな人は堪らん〜てなるが、それほど…の人には、長過ぎかもしれません。
でも画像も良いので載せておきますね。 ↓ ↓
https://youtu.be/0Gf7_Ac3qMU
Deadheadsは、この延々といつまでも続くようなプレイを聴きながら高揚感を味わう。
サイケデリックバンドは、いつもインプロビゼーションをぶち込んできて、夕方から夜になり暗くなってからも歌い、ギターをかき鳴らし、やってる曲が、どの曲か分からなくなるまでアレンジ合戦していた。
このライブビデオは、荒いけどその雰囲気がわかる。
1967年頃からGrateful Deadは、コンサートのハイライト曲としてこの【Turn On Your Light】を演奏するようになった。
リードを歌っているのは、Ron McKernan。
Jerryと同じくDeadの創立メンバーだ。
ヴォーカルも取るが、主にキーボードにハーモニカをプレイしていた。
通称 PIgpen=豚小屋ってあだ名は、なんだかなあ〜(笑)。ムードメイカーだったのかもね。
薬物中毒による肝臓病で、『Live/Dead』リリース後、数年経った1973年に亡くなっている。
リズム・アンド・ブルースDJだった父親の影響で音楽に目覚めたと言う。
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1994年ロックの殿堂入りした以外にも、1977年5月8日にコーネル大学のバートン・ホールで行われたコンサートはアメリカ議会図書館の全米録音資料登録簿に追加されている。つまりアメリカ文化を学ぶ上で必須と言えるのだ。
ギター、ボーカルのJerry Garcia ジェリー・ガルシアは「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年第13位、2011年第46位に選ばれている。
これだけの人気を誇るGrateful Deadだが、ヒットチャートとはほとんど無縁。(今度その曲を取り上げますね〜)
だが、毎年のスタジアム・ツアーを行っていてアメリカ国内のコンサートの年間収益では一、二を争う存在だった。
アメリカを代表するバンドであり、ロードに出てスタジアムを満杯にして移動していく様は、まるでStephen Kingの【ドクター・スリープ】のヴォンパイア達みたいだ。
*【ドクター・スリープ】スティーヴン・キング!詳しいあらすじと感想。ご近所さんで惨劇が!Stephen King/Doctor Sleep
アルバムには、ライブ演奏するようになってからしばらくして、1969年リリースのライブアルバム『Live/Dead』に収録されている。15分くらいありまする。
実は、Woodstock Festivaでもプレイしたが、PAが失敗したらしくて、音が悪すぎてカットされたと言う…残念な話も。
でも、歴史的な晴れ舞台Woodstock でも演奏したと言うのだから、メンバーにとってこのラブソングが、かなりお気に入りだったのが分かるだろう。
1974年リリースのコンピレーション・アルバム『Skeletons from the Closet: The Best of Grateful Dead』には、『Live/Dead』を6分30秒に縮めたものが収録されているので、長いのが苦手な人は、こちらを選ぶのもオススメ。
Deadheads(熱狂的なファン)は、両方聴き比べで買うと良い感じ!
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因みにこの曲はGrateful Deadのオリジナルではなくて、1961年に大ヒットしたブラック・シングルチャートにもランクインしたブルーズ・シンガーである ボビー Bobby “Blue” Bland ボビー・”ブルー”ブランド (1930年1月27日 – 2013年6月23日)が歌った曲のカヴァーだ。
Bobbyは、ゴスペルの影響を強く受けた深みのある歌声を聴かせる実力派シンガーだった。
ブルーズ界では、楽器を弾きながら歌うシンガーが多いが、彼は歌一本で1950年代初頭から晩年の2010年代まで活躍した珍しいタイプでもある。
黄金期を築いたデューク・レーベルでは、多数のミュージシャンにカバーしたこの曲をリリースしたし、Eric Claptonがよく歌う【Farther on up the Road】等、たくさん名曲がある (80年代にはマラコレーベル移籍)。
*【Layla / Eric Clapton: Derek & the Dominos】和訳 解説 Laylaの真実 for My Birthday‼︎
この【Turn On Your Love Light】でメインヴォーカルを取るRonは、リズム・アンド・ブルースDJだった父親の影響で音楽を聞いていたと言うだけあって、ソウルフルな歌い方を頑張って歌っている。
R&B愛を感じるし、Grateful Dead自体が、Rock だけで無くジャズやブルーズやR&Bなど様々な音楽の影響を受けているのが分かる。
Grateful Deadは、サンフランシスコ・サウンドの象徴みたいなバンドであり、かつヒッピー文化の象徴となって行く。
ドラッグカルチャーやカウターカルチャーと密接な関係性もあったから、Jazzに狂うBeatnikのように、即興を好み、時には規定より長く長〜くアレンジ合戦をし始めたのだと思う。
だから、キャッチ〜でコンパクトであり、ラジオいつも流れるような、大衆向きなヒット・シングルは作らなかっだのだろう。
きっと興味すら無かったに違いない。
彼らは生粋のライブバンドだったからだ。
普通ならば、アメリカのロックバンドでシングルヒットが無ければ、レーベルから干されるだろう。
事実彼らにもヤバい時期があった。
3枚目のスタジオ・アルバム『Aoxomoxoa』(1969年6月発表)の制作にアンペックスの最新の16トラック・レコーダーを導入。
その為に、制作費がバカ高になり、彼らは、ワーナー・ブラザーズに18万ドル(今の時価だと122万9,782ドル)もの借金をつくってしまったと言う。
売れなきゃ価値がない世界なのだ。
そこで借金を少しでも減らすために考えられたのが、ライブ・アルバムの制作だった。
この為、前々から16トラック・レコーダーで録音していたライブ音源が役に立った。
サンフランシスコのマグルズ・グラモフォンでミックスし、この『Live/Dead』を2枚組のアルバムとして1969年11月10日にリリース。
そして、Grateful Deadは売れたのだ。
ゲイトフォールドのジャケットのイラストレーションはロバート・ドノヴァン・トーマス。
表に “LIVE”、裏表紙に”DEAD”と書かれた。裏表紙の文字はアンビグラムの技法が用いられ、「ACID」とも読め、当時の流行りをそのまま詰め込んだジャケットになっている。
バンドのメンバーは5名から7名の間で変化するスタイルはユニーク。まるで気が合えば、ジャムれるような雰囲気だ。
カントリーから、フォーク、ブルーグラス、ブルース、レゲエ、ロック、ジャズ、サイケデリック、スペース・ロックが融合した物で、ライブパフォーマンスでは、長いインストルメンタルジャムが特徴。
ジャムってなんぼの世界…
だがシンプルなその世界観は、まるで宇宙のように広がりを見せる時もあったのだ。
彼らのサウンドは、サイケデリック・ロックの完全体として認知されている。
そしてGrateful Deadを「ジャム・バンド界の開拓者的なゴッドファーザー」と呼ぶ声も高いのだ。
Lyraは音楽とは、本来感情的なものだと思っている。
勿論、計算され構築された美しさもこの世には存在する。
だが、音楽が好きで生活のほとんどを占めているような人間にとっては、音楽は心を揺さぶるような情熱や衝動や感情で生まれて欲しいと願うのだ。
「音楽とは、音を楽しむ」
ただそれだけを望んでいる。
「好きだから聴く。」
ただそれだけで生きている。
ベースのPhil Leshは語る、
「(ヴォーカルを務めた) Pigは、大好きな曲を沢山持ち込んで作業したんだぜ。【Turn On Your Love Light】は、俺たち全員が飛びついた拍手喝采の曲なんだ。James Cottonがフィルモアでプレイしたのを聞いた時のやつだよ。」
音を楽しむ。
それが彼らの生き方。
そしてジャムることが、好きな仲間との会話であり、聴いているファンとの対話だったのだと思う。
わかりやすいほど感情に忠実な彼らの音楽は、広大な土地の人々の心を掴み、意識を改革させ、幸せを感じ、一体感をも感じさせ、Deadheadsが生まれたのだろう。
大切なことってシンプルなんだと思う。
「好きだからお前と一緒にいたい」と言う、この1960年代初期のブルーズが、Grateful Deadの手でまたご機嫌なラブソングに生まれ変わる。
メッセージが広がり、世界はこの瞬間だけでも愛に包まれるのだ。
まるで夢の様に。
Grateful Deadの夢は続く。
音を楽しむ心がある限り…。
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“Turn On Your Love Light” was one of Bobby Bland’s most popular singles. It entered the Billboard R&B chart on December 4, 1961, eventually reaching number two during a stay of fifteen weeks. It was also a Top 40 hit, reaching number 28, one of Bland’s highest showings in the pop chart. In 1999, the song received a Grammy Hall of Fame Award and is included in the Rock and Roll Hall of Fame list of the “500 Songs that Shaped Rock and Roll”.
One of the most popular of the Dead’s late-sixties R&B rave-ups, “Love Light” was originally recorded by blues singer Bobby “Blue” Bland, who certainly must be considered among the most popular and influential singers of the fifties and early sixties.
From Phil Lesh’s biography:
Pig brought in a whole bunch of songs to work on, and “Turn On Your Lovelight” was a showstopper that we all jumped on when we heard James Cotton do it when he opened one of our shows at the Fillmore.
Personnel
- Grateful Dead
- Tom Constanten – organ
- Jerry Garcia – guitar, vocals
- Mickey Hart – drums, percussion
- Bill Kreutzmann – drums, percussion
- Phil Lesh – electric bass, vocals
- Ron “Pigpen” McKernan – vocals, congas, organ on “Death Don’t Have No Mercy”
- Bob Weir – guitar, vocals
- Robert Hunter – spoken word on “Dark Star” (single version)
- Production
- Produced by Grateful Dead, Bob Matthews, Betty Cantor
- Executive engineer: Bob Matthews
- Engineer: Betty Cantor
- Consulting engineers: Owsley, Ron Wickersham
- Sound: Bear
- Art direction: Ed Thrasher
- Cover art: R.D. Thomas
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