若い時のNeil。
挑戦的な瞳はそのままに、今も社会の悪や不公平なことに声を上げ、頑固にロックをしているのは変わらない。
今日Lyraが和訳する曲は、この写真よりもう少し後のものだが、今から18年前の作品だ。
この曲がリリースされる約半年前…
2001年9月11日(火)の朝に、イスラーム過激派テロリスト集団アルカイダによるアメリカへの4回もの協調テロ攻撃= アメリカ同時多発テロ事件が起きた。
米国史上最悪な事件であり、人類史上最悪なテロ事件である。
今見ても信じられないような映像が、悲惨な出来事をより不可思議なものにしていると思う。
特にツインタワーは、余りにも酷すぎて現実味がない映画のように見えてしまう。突っ込んでいく飛行機はリモコンの飛行機で、ビルは作られたLego ブロックか?
だが、あのビルには大勢の人達が逃げきれずにあのままいたこと、爆破されて吹っ飛んだ人、中には高層ビルから逃げ出し落下した人もいる。あの中には生きてる人々がいたことを忘れないでほしい。
そしてその人達には、大切な家族や愛する人達がいたこと、私達と同じように息をして、この地を歩いていたこと、笑っていたことを忘れてはいけない。
どんなに怖い思いをしただろうか?想像しただけでも恐ろしくて、辛くなる。
今日Lyraが和訳する曲は、その時のエピソードを題材にしたものだ。
Neilが歌うと余計に悲しい。
あのヘナヘナ声は、不条理な世界の悲しみが似合いすぎるから…。
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今日Lyraが和訳する曲は、カナダ、トロント出身の(最近、アメリカ合衆国のグリーンカード取得)シンガーソングライター、ミュージシャン、Neil Young ニール・ヤング(1945年11月12日 – )。
Crosby, Stills, Nash & Young クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングや、Buffalo Springfield バッファロー・スプリングフィールドのメンバーとしても活躍。
1969年にソロデビューしてからも数々の名曲を生み出し、Pearl Jamなど新しいフォロワー達にも愛され影響を与えているアーティストである。
1995年にはロックの殿堂入り。
今日Lyraが和訳する曲は、Neil Youngの24th スタジオアルバムである2002年4月9日にリリースされた『Are You Passionate?』に収録されている曲【Let’s Roll】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!
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“Let’s Roll” is by Neil Young and appears on the album Are You Passionate? (2002).
Are You Passionate? is the 24th studio album by Canadian / American musician Neil Young, the only album to feature Booker T. & the M.G.’s, and his eighth with Crazy Horse, released on April 9, 2002 as a double LP and as a single CD. It represents Young’s foray into soul music, not sounding like anything he had previously released. Exceptions are rocker “Goin’ Home”, recorded with Crazy Horse, and the brooding “Let’s Roll”, a response to the 9/11 terrorist attacks. The album ends with “She’s a Healer”, an extended jam.
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= Let’s Roll=
I know I said I love you
I know you know it’s true
I’ve got to put the phone down
And do what we got to do
One’s standing in the aisleway
Two more at the door
We’ve got to get inside there
Before they kill
Time is running out, let’s roll
No time for indecision
We’ve got to make a move
I hope that we’re forgiven
For what we got to
How this all got started
I’ll never understand
I hope someone can fly this thing
And get us back to land
Time is running out, let’s roll
No one has the answer
But one thing is true
You’ve got to turn on evil
When it’s coming after you
You’ve got to face it down
And when it tries to hide
You’ve got to go in after it
And never be denied
Time is running out, let’s roll
Let’s roll for freedom
Let’s roll for love
We’re going after Satan
On the wings of a dove
Let’s roll for justice
Let’s roll for truth
Let’s not let our children
Grow up fearful in their youth
Time is running out, let’s roll
俺が君を愛してるって
言ったのは分かってるよ
それが真実だって
君が分かっているのも知ってるさ
俺は受話器を切らなきゃいけない
そして俺たちがしなきゃいけないことをするんだ
1人通路に立っている
ドアにはもう2人立ってるしな
俺たちはその中に入らなきゃいけない
奴等に殺される前に
時間がなくなったよ
さあ始めるか
ためらってる時間はない
俺たちはとにかく動くしないんだ
俺たちは許されていたら良いな
しなきゃいけなかっことについてさ
どうやってこれは始まったんだ?
きっとそれは一生
俺にはわかり得ない事だろう
誰かがコレを飛ばせたら良いのに
そしたら俺たちを陸地に戻して欲しいんだよ
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時間がなくなったよ
さあ始めるか
誰も答えなんて持っちゃいない
だが真実は1つだ
それが君の背後に来たら
悪魔に変わらなきゃダメだぞ
君は顔を下に向けるのさ
それが隠そうとする時はね
君はそいつの後に入る必要があるし
君は決してダメとは言われないよ
時間がなくなったよ
さあ始めるか
自由のために始めよう
愛のために始めようぜ
俺たちは
鳩の翼の上に乗った
悪魔をやっつけよう
正義の為に始めよう
真実のためにがんばろう
子供たちに聞かせないで
青春時代を
ゾッと怯えながら
成長させたくないからさ
時間がなくなったよ
さあ始めるか
Songwriter: Neil Young
Translator:. Lyra Sky 和訳
重いテーマを重低音で、という感じだろうか?
いつにも増してNeilが怒ってるようにも感じる【Let’s Roll】だ。
この曲は、2001年9月11日にハイジャックされた飛行機93についての歌だ。
テロリストの標的(おそらくワシントンD.C.の建物)に到達する前にペンシルベニア州で墜落した。
アメリカ同時多発テロ事件は、2001年9月11日(火)の朝、イスラーム過激派テロリスト集団アルカイダによるもので短時間で4回の協調テロ攻撃であった。
この攻撃により、2,977人が死亡し、25,000人以上が負傷し、長期にわたる健康被害に加え、100億ドルのインフラと財産の損害が発生した
だがやはり、かけがえのない人々が犠牲になったということが1番の損失だと思う。
そのテーマを書き、歌う。
重くならずして何になる?
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Neilは、この【Let’s Roll】で、ハイジャック犯と戦って飛行機を墜落させた乗客の1人であるTodd Beamer について読んだ後にこれを書いたのだ。
Toddは、彼らがテロリストを急かすつもりであると、説明するためにAirforn オペレーターを呼んだ。そして電話を切る前にオペレーターは、Toddが他の乗客に【Let’s Roll】と言うのを聞いたのだ。
このToddとオペレーターの会話がインスピレーションになり、この曲が生まれたのだ。
このバックグラウンドを知ってもう一度、Lyraの和訳を読んでいただければ、ヒリヒリした命の選択を自分でできなかった男性の、最後の底力、勇気を感じ取れると思う。
サラッと書いた風のNeilの歌詞も、実は、事実を書きつつの計算された引き算でできてるんじゃないか?とLyraは個人的に感じました。
つい事実に基づくと、歌詞を書き過ちゃうでしょ?
Neilは考えているのよね。
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【Let’s Roll】は、Toddのお気に入りの口癖だった。良く子供達に言っていたと言う。
Neilは、2002年のインタビューで、この曲の背後にある想像的なインスピレーションについて話していた。
「良く子供達と出かける時や何かしよう、って時に言っていました。やるべき仕事をする時にも使っていましたね、何度も言ってたセリフです。…とToddの奥さんは言っていたよ。それはとても痛烈で、彼らがしたこと以上の伝説的で英雄的な行為はなどないのに。殉死の約束などなく、どこにも彼らがしたことに対する報酬などもなく、彼らが正しいことをしたのを知ってるだけだ。皆んなには、それについて考えたり、計画したり、何かをしたりする機会すらなかった。英雄的で最終的に彼らの生涯を犠牲にした勇気のある行為だけだ。これ以上、何が言える?誰かが何かを書いたり、何かをしたりしなければならなかったのは明らかだった」と語った。
人が人を動かすこと。それは沢山あるだろう。
酷い人は脅したり、騙したり、力尽くですることを想像する人もいるかもしれない。
でもそれってただ強制しただけだ。空間を移動させたり、無理強いをさせただけ。
真の意味で身も心も動かせるのは、感動だろう。
人を感動させることだ。
その中で1番強く動かされるのは、愛だ。
誰かが誰かを愛すること。
それもその人が深く人を愛し、その人のために動いたり、自分を犠牲にしてまで守ろうとしたのを見た時(知った時)、人は感動する。
Neilは、動かされたのだTodd Beamerの勇気ある行動に。
彼のアメリカを愛する気持ち、人々を守ろうとして動いた行動こそ、強い愛だ。
Neilは歌う。
愛の歌。
愛のために動いた1人の男の歌だ。
さあ、始めよう!
時間はないよ。
今すぐ行動するのだ。
Are you ready?
Okay. Let’s roll.
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This song is about Flight 93, the plane that was hijacked on September 11, 2001, but crashed in Pennsylvania before hitting the terrorists’ target, which was probably a building in Washington, D.C.
Young wrote this after reading about Todd Beamer, one of the passengers who fought the hijackers and crashed the plane. Beamer called an Airfone operator to explain that they were going to rush the terrorists. Before he hung up, the operator heard him tell the other passengers, “Let’s Roll.” This conversation with the Airfone operator was the inspiration for the lyrics.
“Let’s Roll” was Beamer’s favorite saying. He said it to his kids all the time.
Young described the creative inspiration behind the song in a 2002 interview with Pulse Magazine: “[Beamer’s wife Lisa] was talking about how he always used to say that (“let’s roll”) with the kids when they’d go out and do something, that it’s what he said a lot when he had a job to do. And it’s just so poignant, and there’s no more of a legendary, heroic act than what those people did. With no promise of martyrdom, no promise of any reward anywhere for this, other than just knowing that you did the right thing. And not even having a chance to think about it or plan it or do anything – just a gut reaction that was heroic and ultimately cost them all their lives. What more can you say? It was just so obvious that somebody had to write something or do something.”
“Let’s Roll” before he and other passengers thwarted the terrorists and died in a field in Pennsylvania.
September 11 attacks
Personnel
- Neil Young – vocal, guitar, and piano
- Booker T. Jones – organ, vibes, and vocal
- Donald Dunn – bass, vocal on “Differently”
- Steve Potts – drums, bongos, and tambourine
- Frank “Poncho” Sampedro – guitar and vocal
- Tom Bray – trumpet
- Pegi Young – vocals
- Astrid Young – vocals
Except “Goin’ Home” (Neil Young & Crazy Horse):
- Neil Young – vocal and guitar
- Frank “Poncho” Sampedro – guitar and vocal
- Billy Talbot: bass
- Ralph Molina: drums and vocal
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