「Joeこと John Graham Mellorの命日に寄せて彼の曲を和訳しよう。」
と思うと、どの曲を選ぶべきか迷ってしまう。
大勢の人は メジャーなThe Clashの曲に慣れ親しんでいるから、リクエストするだろう‥例えば人気ドラマ【Stranger Things】でKey Songと言って良い使われ方をした、これ→和訳【Should I Stay or Should I Go /The Clash】(”Stranger Things” 私達のテーマ)かもしれないし、
The Clash = と言ったら、【London Calling / The Clash】 (和訳 Ringing Warning Forever! 鳴り響く警告は何の為?)だろう。
でもね、この世からサヨウナラしたJoeが、鬱になってもやり直した人生の中で作り出した曲を、今日は皆んなにお届けしたほうが良いと思ったの。
Joeが音楽を最後までやり続けた中で、「もしかしたらこう言う思いを伝えたくてJoeはやっていたのかな?」と勝手にLyraが感じたメッセージ。
それを今夜は和訳してお話ししよう。
今日Lyraが和訳&解説するのは、トルコ共和国アルカラ生まれ、イングランド、ロンドン育ちの シンガーソングライター、ロックミュージシャン、俳優の John Graham Mellor ジョン・グレアム・メラー(1952年8月21日 – 2002年12月22日)。
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パンク・ロックバンドの元祖The Clash ザ ・クラッシュのボーカル兼ギタリストの Joe Strummer ジョー・ストラマーとして世界中に知られ、多くのミュージシャンに影響を与え続けているアーティストである。
今日Lyraが和訳する曲は、JoeがThe Clash 解散後に自ら結成したバンド、Joe Strummer and the Mesucaleros ジョー・ストラマー・アンド・ザ・メスカレロス の2nd スタジオアルバム、2001年リリースの『Global A Go-Go』からオープニング曲【Johnny Appleseed】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話ししましょう!
*Joe Strummer 【Joe Strummer & The Mescaleros / Coma Girl】和訳 Happy Birthday,Joe! 解説
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John Graham Mellor (21 August 1952 – 22 December 2002), known from May of 1975 as Joe Strummer, was a British musician, singer, composer, actor and songwriter who was the co-founder, lyricist, rhythm guitarist and co-lead vocalist of the Clash, a rock band formed in 1976 as part of the original wave of British punk rock.
The Mescaleros were the backing band for Joe Strummer, formed in 1999, which went on to make three albums prior to Strummer’s death in 2002.
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= Johnny Appleseed=
Lord, there goes Johnny Appleseed
He might pass by in the hour of need
There’s a lot of souls
Ain’t drinking from no well locked in a factory
Hey, look there goes
Hey, look there goes
If you’re after getting the honey, hey
Then you don’t go killing all the bees
Lord, there goes Martin Luther King
Notice how the door closes when the chimes of freedom ring
I hear what you’re saying, I hear what he’s saying
Is what was true now no longer so
Hey, I hear what you’re saying
Hey, I hear what he’s saying
If you’re after getting the honey, hey
Then you don’t go killing all the bees
What the people are saying
And we know every road, go go
What the people are saying
There ain’t no berries on the trees
Let the summertime sun
Fall on the apple, fall on the apple
Lord, there goes a Buick forty-nine
Black sheep of the angels riding, riding down the line
We think there is a soul, we don’t know
That soul is hard to find
Hey, down along the road
Hey, down along the road
If you’re after getting the honey
Then you don’t go killing all the bees
Hey, it’s what the people are saying
It’s what the people are saying
Hey, there ain’t no berries on the trees
Hey, that’s what the people are saying, no berries on the trees
You’re checking out the honey, baby
You had to go killin’ all the bees
すげぇな
ジョニー・アップルシードが行くぜ
助けが必要な時に
アイツはやって来るのかもしれない
めちゃくちゃ魂がある奴らばかりさ
ちゃんと鍵がかかっていない工場から酒を盗んで飲むような奴らはいないんだから
ホラ、奴が行くぜ
ホラ、奴が行くぜ
もしお前が恋人を手に入れたらさ
なあ
どんな隣人でもやっつけたりしないだろ
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何てこった
マーティン・ルーサーキングが歩いていくぜ
自由の鐘が鳴る時に
どうやったら扉を閉めるかジッと見ていよう
お前が話しているのが俺には聞こえるよ
彼が話しているのも俺には聞こえるってことは
もはや今は真実じゃないって事さ
なあ、俺にはお前が何を言ってるか聞こえるよ
なあ、俺には彼が何を話してるか知ってるよ
もしお前が恋人を手に入れたらさ
なあ
どんな隣人でもやっつけたりしないだろ
世間が言ってること
俺たちはどの道も知ってるぜ
世間が言ってること
行け
行け
世間が言っていること
どの木々にも実はなっていないってことさ
夏の太陽が昇るままに
りんごに陽が降り注ぐ
りんごに陽が降り注ぐんだ
何だありゃ
ビュイック49型が走ってるぜ
ありゃ天使が乗っている黒い羊だな
境界線を下って行く
俺たちは魂があるって思ってるよ
魂を見つけるのは大変だってことは
わかっちゃいないけどさ
ほら、道を下って行くぜ
ほら、道を下っていくぜ
もしお前が恋人を手に入れたらさ
なあ
どんな隣人でもやっつけたりしないだろ
おい、これが皆んなが言っていることさ
これが皆んなが言っていること
なあ
どんな木々にも実はなっていなんだ
なあ
あれこそ皆んなが言っていることなんだぜ
どんな木々にも実はなっていなんだよ
出発するかい
愛しいやつよ
ベイビー
お前は周りのみんなをやっつけなきゃいけなかったな
Songwriters: Joe Strummer and the Mescaleros
Translator: Lyra Sky和訳
ノリの良いロックンロールとも言えるが、Joeが歌うFork Rockだと思う。
イングランド育ちのJoe Strummer。
The Clashの時の彼は、コテコテのイギリス人の Punk Rocker として世界中で人気を博し、イギリス人が簡単にはビッグヒットしない時代であったのに、アメリカで大ヒットしたバンドだった。
イギリス人が持ち味であったし、パンクの彼こそがJoe であり、怒りに満ちた歌詞や、差別をヘイトする歌詞をパンクに乗せて歌うのがJoe Strummerだった。
だが、The Mescalerosはアメリカの香りがする曲が多い。
彼が解散後に交流を浮かめていった面々の中にアメリカ人のアーティストや監督が多かったのもあるだろう。
The Mescaleros のサウンドは、バラエティに飛んでいたThe Clashのサウンドから、より幅を広げ、アコースティックやカントリーやブルーズまでをも吸収した、グローバルミュージックの域に達している。
勿論、パンクロッカーらしい曲もある。
つまり、Joe の生きてきた音が詰まっているのが、Joe Strummer & the Mescalerosなのだ。彼が歩いてきた軌跡がそのまま現れているのがJoeが作ったThe Mescaleros サウンドなのだ。
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聞いてお分かりのように、この【Johnny Appleseed】はパンクバージョンのThe Mescaleros サウンドではない。
彼の過ごしたアメリカの空気感や、人々の熱気や歴史を歌った歌詞だ。
大まかに言ってしまうと、この歌詞は、「人生、簡単に甘い汁は吸えない」と言うことを言いたいのだ。
Joeが商業主義や過度な名誉を嫌い、The Clashをやめたのも分かる。
そして、愛を持って生きていくことを希望に。だが、現実は辛いとも表しているのだ。
理想だろう。
Joeは、人のために平和を祈り、差別を無くそうとした2人の人物の名前を出している。
1人はタイトルであり歌詞にも言及している、Johnny Appleseed ジョニー・アップルシード(1774年9月26日-1845年3月18日。本名John Chapman ジョン・チャップマン)。
アメリカ合衆国初期の開拓者の1人であり実在した人物で、現在もさまざまな逸話や伝説で語り継がれている、西部開拓期の伝説の人だ。
マサチューセッツ州レミンスターに生まれ、成人するとリンゴの種を携えて西部の開拓地一帯(現在のアメリカ東部から中西部)を回り、エマヌエル・スヴェーデンボリの著書を手に、新エルサレム教会の教えを説きながら、オハイオ州、インディアナ州にリンゴの種を植えて回った。
歌詞の中のリンゴは、この話からJoeが拝借したのだと思われる。
彼は質素な生活をしていたと言われており、コーヒー豆を入れている麻袋を外套がわりに着ていたり、壊れた鉄製の粥鍋を帽子にし、裸足で歩き回っていたと言われている。
Johnnyは、親しみやすい人柄と思いやりのある行動をし、多くの人に慕われた。
その為、彼の死後も開拓者精神を代表する人物として数多くの逸話や伝説が残っており、現在も小説等の題材に取り上げられ、親しまれている。
1948年公開されたディズニー製作のオムニバス・アニメ映画『メロディ・タイム』の1編に「リンゴ作りのジョニー (The old settler Johnny Appleseed and Johnny’s angel)」がある。
劇中では、スヴェーデンボリの著書ではなく、単に聖書とし、「ジョニー・アップルシードの伝説」が広まるにつれ、ジョニーの歩いたエリアも、ペンシルベニア州、オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ケンタッキー州と拡がっている。
アメリカ合衆国では、ジョニー・アップルシードの忌日として3月18日、誕生日の9月26日は「ジョニー・アップルシードの日」として記念日となっている。
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そして、2番の歌詞に出てくるのが、皆さんご存知のMartin Luther King Jr. マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929年1月15日 – 1968年4月4日)だ。
アメリカ合衆国のプロテスタントバプテスト派の牧師であり、キング牧師 の名で知られる、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動したことで有名な歴史的人物である。
「I Have a Dream」(私には夢がある)と演説をしたのが有名だ。
1964年ノーベル平和賞受賞者し、本人死後、2004年の議会名誉黄金勲章受章者でもある。
アメリカの人種差別(特にアフリカ系アメリカ人に対する差別)の歴史を語る上で重要な人物の一人だ。
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1929年、ジョージア州アトランタでバプテスト派牧師マイケル・ルーサー・キングの息子として生まれた。ミドルネームも含めて父と同じ名前を付けられたが、父Michael は1935年にMartin と改名し、息子も改名し「Martin Luther King Jr. マーティン・ルーサー・キング、ジュニア」となった。父親は区別のため「マーティン・ルーサー・キング、シニア」と呼ばれる。
幼少時、隣に白人家族が住んでおりその家庭の同年男子2人と遊んでいたが、King が6歳のある日、彼らの母親が「(黒人とは)二度と遊ばせません!」と宣言したと言う。
これがMartinにとって。人生初の差別体験であった。
1942年アトランタのブーカー・T・ワシントン高校に入学した。高校時代には弁論大会で優勝したが帰り道にバスの中で、白人から席を譲れと強制され、激しく怒った。これが後のBus boycott バス・ボイコットにつながっていく。
1944年モアハウス大学に入学し、法律家と聖職の道で迷うも、父と同じ聖職者の道を選ぶ。1947年、牧師の資格を得、父親と同じくバプテスト派の牧師となった。1948年卒業。
ペンシルベニア州クローザー神学校に入学してさらに3年間大学院生として学ぶ。この時にマハトマ・ガンディーの思想を知り、深く傾倒。後の平和活動に非常に大きな影響をもたらした。1955年にボストン大学神学部で博士号を取得。
卒業後は、南部の多くの州であったジム・クロウ法(公共施設を黒人が使えない、入口が別など制限がある) など根強くある黒人差別の法律や差別をなくすために人生を下げていくことになるのだ。
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最後の Buick 49はJoeの好みの車だろう。流線型で大きく「これぞアメリカ!」と言ったアメリカを代表するような車だ。
アメリカ社会で、自分の好きな車を手に入れることは、車社会のアメリカではステイタスだ。
LyraにはJoeが、このどでかいアメ車Buick を歌詞に出すことで、彼が憧れる(又は良いと思っている) 自由なアメリカ、みなが平等である理想のアメリカ、そしてAmerican Dreamを現したかったんだと思うな。
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Joe Strummerは、死ぬまでこの平和な世界、差別などない平等な社会を望んでいたのではないか?
The Clash時代の反体制の歌詞や、社会や政府、国への不信感も、もとを辿れば、イギリスに現在も脈々と受け継がれている、階級社会を排除したくて立ち上がったのだから。
その型は、若い時の激しいストレートな表現とは違い、年月を経て経験や知識が増えた分、表現法がマイルドになったり、工夫をしていて変化はあるが、言いたいことは死ぬまで変わらなかったのだ。
差別をなくすために活動したMartin Lucer Kingを出し、困っている人々の為に、手を差し伸ばし、食べるものをとリンゴの木を植林して行ったJohnny Appleseedを引き合いに出したのは、平和な社会を手に入れようと私たちに訴える為なのだ。
Joeは、リンゴの木を植林していった、開拓者のシンボルでもあるJohnny Appleseedのように平和の種をまきたかったのだと感じる。
その為だろう。
Joeは、Joe Strummer & the Mescalerosとして、この曲が収録されているアルバム『Global A Go-Go』のプロモーションの為に、わざわざ2回も来日したという。
それだけ、このアルバムの中にJoeの言いたいことが詰まっているのだと思う。
未だに差別は無くならない。
性差別は勿論、肌の色が違うだけで、入れない施設はある。金社会であるアメリカなのに、未だに黒人だからと暗黙の了解で、入れない施設はまだある。
でも、世界は知らない。
日本も平和ボケしていないで、現実を見るべきだ。日本もいずれ同じような国になるかもよ?
外人を物珍しく見ているだけで何もしない、または、DISったりする人がいるが、日本人がいなくなったらこの国はどうなるのだろうか?と頭に過ぎる。
他所の国のこと、と何もしないで日本でも知らぬ顔でいては、差別は無くならない。
皆が仲良く共存できる社会をつくるべきだ。
争いをなくす為に。
リンゴは、平和と自由のシンボルなのだ。
勿論、使い方を間違えば、アダムとイブのリンゴにもなるんだよ?
「どんな木々にも実はなっていなんだ」
ならば、Johnny Appleseedのように植えて行こう。
思いやりのタネを撒くのだ。
それが、Joeの、
Joe Strummerの願いだ。
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This song from 2001’s Global A Go-Go had a second life as the theme song of 2007’s HBO series John from Cincinnati.
Global A Go-Go, Joe Strummer’s second album with The Mescaleros following 1999’s Rock Art and The X-Ray Style mines the same concerns that have always inspired his music. “Johnny Appleseed” and “Cool ‘n’ Out” centre on Joe’s brash eruptive guitar but hark back to his pre-punk folk busking roots, with lyrics anchored by a strong sense of indignation and social commitment. Strummer may pride himself as an original punk warlord, but he realises punk can only thrive by rejoicing in Britain’s ever-vibrant multicultural melting pot as he does on “Bhindi Bagee” and the Arabic inflected refugee requiem “Shaktar Donetsk”. His longstanding fascination with dub reggae fuels “At the Border, Guy”, while the Marconi saluting title track celebrates the power of radio to present new worlds and unite communities. On “Mondo Bongo” he dispenses with his trademark bark for a lovely ballad laced with pre- accomplice Tymon Dogg’s lonesome violin. This is real anger with a big warm heart; maturity suits Strummer just fine. –Gavin Martin
Membersw
- Joe Strummer – lead vocals, rhythm guitar
- Martin Slattery – lead guitar, keyboards, saxophone, flute
- Scott Shields – guitar, bass guitar
- Antony Genn – guitar (1999–2000)
- Simon Stafford – bass guitar, trombone (2001–2002)
- Tymon Dogg – violin, Spanish guitar, keyboards (2000–2002)
- John Blackburn – bass guitar (2000)
- Jimmy Hogarth – bass guitar (2000)
- Pablo Cook – percussion (1999–2001)
- Luke Bullen – drums (2001–2002)
- Steve “Smiley” Barnard – drums (1999–2000)
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