John Frusciante【Emptiness】和訳解説「奈落の底から」From the Abyss

John Fruscianteのアルバムはどれも自分好みで大好き。そしてサウンドの変化があり当時のJohnの音の好みが丸わかりになるのも面白くて楽しみながら聴けるのも好きな理由の1つだ。

今日は、Johnが最近のソロとは違いLo-Fiでストレートなロックを好んでいた時のサウンドが聴ける【Emptiness】を和訳解説しちゃいましょう。

今聞いても全然古くない。この手の乾いた感じの世界は親しみが湧いてしまう。

いつ聞いても新鮮で、いつ聞いても温かい気持ちになるよ。まるでJohnの孤独に包まれているみたいだ。

悲しくても温かい…それは生きてる温もりが伝わってくるからだ。

今日Lyraが和訳&解説するのはアメリカ合衆国出身のソングライター、ギタリストの John Frusciante ジョン・フルシャンテ(1970年3月5日-)。 本名 Johm Anthoney Frusciante。

スポンサーリンク

ご存知 Red Hot Chili Peppersのギタリスト。2012 年には、Red Hot Chili Peppers レッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバーとしてロックの殿堂入り。ローリング・ストーン誌はJohn を史上最も偉大なギタリストの一人に挙げてもいる。

*Johnについては色々書いて来ましたが、こちらなど→和訳 John Frusciante【With No One】ジョン・フルシアンテの特徴 Fade to White o’Psychedelia

 

*レッチリについてはこちらなど→【Red Hot Chilli Peppers / Stone Cold Bush】Crazy But Love & Peace Band ! 和訳 Lyrics &History.

 

今日Lyraが和訳する曲は、2004年10月26日リリースのソロアルバム『Inside of Emptiness』に収録されている曲【Emptiness】。

詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!

 

(click to  amazon↓↓) 6th Studio Album “Inside Oe Emptiness” [CD] クリックしてアマゾンへ↓

Inside of Emptiness [Analog]

Inside of Emptiness [Analog]

John Frusciante
4,572円(12/22 08:07時点)
Amazonの情報を掲載しています

 

 

【Emptiness】is a song of the album Inside Of Emptiness by American musician John Frusciante. Inside of Emptiness is the sixth studio album by John Frusciante, released on October 26, 2004 on Record Collection, and is the fourth in a series of six releases, issued from June 2004 to February 2005. The album features contributions from Josh Klinghoffer and Omar Rodríguez-López.

=Emptiness =

 

[Verse 1]

And now a minute is trapped

It fell into a crack

Eleven tries leadin’ the way and then foresight comes

I’ve lost my sense of it all

The feelings I can’t resolve

Circumstances outside convention, and you know I tried

To be part of life

 

そして今

一分の時が閉じ込められている

それは一つの亀裂に溢れ落ちた

11が先頭に立ってトライ

そして先見性が生まれる

全ての感覚を失ってしまったよ

解決できないその気持ち

常識の外の状況

そして俺が試してみたことは知ってるよね?

人生の一部になるためにさ

 

[Chorus]

I found the rest of me, I was beaten on down

Emptiness set me free, I lived on a cloud

The walk through the storm was like a holiday

I happened to have been warned

Over and over again

俺は自分の残りの部分を見つけたよ

そして打ちのめされたんだ

空虚が俺を自由にし

俺は雲の上に住んでいた

嵐の中の散歩は

まるで休日のようだったな

俺はたまたま警告されていたけどね

何度も何度も
スポンサーリンク

 

[Verse 2]

The sense of speaking dissolved

Words, meanings I couldn’t recall

And all I’d found did my losing, I was tough to find

Playing games with my mind

Up the drops that I climbed

In the abyss I was hurled into by who I brought back

Into time

 

話す感覚が溶けた

言葉

思い出せなかった意味さ

そして俺が見つけたのは

負けたってことだけ

見つけるのは大変だったよ

頭の中でゲームをするんだ

俺が登った滝の上へ

連れ帰った者に投げ込まれた

奈落の中でさ

時間の中へと

 

[Chorus]

And I found the rest of me, I was beaten on down

Emptiness set me free, I lived on a cloud

The walk through the storm was like a holiday

I happened to have been warned

Over and over again

Over and over again

 

俺は自分の残りの部分を見つけたよ

そして打ちのめされたんだ

空虚が俺を自由にし

俺は雲の上に住んでいた

嵐の中の散歩は

まるで休日のようだったな

俺はたまたま警告されていたけどね

何度も何度も

 

Songwriter: John Frusciante

Translator: Lyra Sky 和訳

 

アルバム『Inside Emptiness』について

この【Inside A Break】のアルバム『Inside Emptiness』は、John Frusciante ジョン・フルシアンテの 6 枚目のスタジオ アルバム。2004 年 10 月 26 日にレコード コレクションからリリースされ、2004 年 6 月から 2005 年 2 月まで発行された 6 枚のシリーズの 4 枚目。

このアルバムには、John Fruscianteが脱退していた後にギタリスト・ソングライティングを兼任していたJosh Klinghoffer ジョシュ クリングホッファーがサポートしているアルバムというのも聴きどころ。そしてオマール・ロドリゲス・ロペスらも参加しています。このレコードのビニール版は、2012 年 12 月 11 日にレコード コレクションから再プレスされている。これらの再発行レコードは 180 グラムで、アルバムの MP3 形式と WAV 形式から選択してダウンロードできます。

John Frusciante

John Fruscianteを知らない方の為にチラッと話すと、JohnがRed Hot Chili Peppersのギタリストですが、彼は3つの期間(1988年から1992年、1998年から2009年、2019年から現在)に渡りレッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストを務めています。つまり2回脱退してるのです。(で3回目に戻って来たのが今の時期ですね。

スポンサーリンク

だからこのアルバムは、第2次John 在籍時に制作し、リリースしたアルバムになります。あの時期のJohnがこの方向に行きたいのは理解できる仕上がりですね。だから突き詰めて行きたくなって脱退したのかな?なんて納得してしまう歌詞。

John Fruscianteは、アコースティック・ギターからエレクトロニック・ミュージックまで幅広いスタイルの11枚のソロ・アルバムと7枚のEPをリリースして来たが、その中でこのアルバムは、飾り気のないサウンドで、よりロックを感じてしまいます。

Johnは「本当にパワフルだけど、優しい雰囲気が漂っている。心地よい雰囲気がある。硬いものもあるし、柔らかいものでも重みがあるる」と語っていたけど、このアルバム全体の物語を上手く言い当てているな、と感じる。この曲も歌詞は悲しげでも聞いていて生きる鼓動が伝わってくるから不思議。相反する物をカップリングしてるんじゃない?

他にも「【Scratches】という曲は、俺にとって感情的に重いのだが、 それは歪んだギターや叩きつけるドラムではない。別の曲には、夫婦の赤ん坊が死ぬことについての曲がある。そこにはたくさんの自発性と無謀さ、そして何も考えていない」と言っていたが、これは絶望を描いているのに自発的な鼓動が見えてくると言いたいのだと思う。

【Emptiness】の歌詞解説

Johnの歌詞を聴いていて思うのだが彼が書く詩には良く空間を表す言葉が多く見られる。その中でかなりよく出てくるワードが 「sky =空」だ。今回も出て来ている。空に関して中には仏教徒は空が悟りにつながる精神的な言葉や存在だと考えている人が多い。個人的には仏教に限らず宗教や宗教画には定番のアイテムが「空」だとは思っているけど。

この歌詞には空と合わせて山についての言及もなされているが、これも考えてみれば宗教的に神仏化されるものだ。John が自分を仏教徒と話していた記憶はないが、彼の歌詞には幾つかの宗教(ブッダイズム)の教えに非常に傾倒している表現が多い。

この歌詞は曖昧な表現やイメージ重視だ。だからはっきりと何かを言及していないために、それぞれの受け取り方によって変わってしまうタイプの歌詞だと言える。あまりこの曲に対して話す人がいないのはそのせいかもしれない。

Lyraの感じたことを書くとJohn Frucianteは自覚なくして精神を突き詰めて行ったために悟りに近い状態になるのかもしれないし、ドラッグを経験した時に俯瞰から見た自分がどうなのかについて考え、発見したことで、自然と交流した経験をし、それが歌詞に投影されたのかもしれないと感じている。

スポンサーリンク

紆余曲折あったJohnの半生は皆ご存知だと思う。この時期のJohnは世捨て人のようになった後に復帰して暫く経過した時期だから落ち着いていた時期ではある。だが精神的には方向性に迷ってはいたのではないだろうか?そして時々は、自由に縛られずに自分だけの世界に入り込みたかったのか?

おそらくJohnはRHCPを抜けた後、彼は世界から離れようと一生懸命努力した。最終的には壊れて、心も自分自身も失った。ズタボロだ。だがその暗さの中に、彼は、かつての自分を溶かす自由を見つけたのだ。

その場所はどこだか分からない。

だが彼が行ったこの場所は、非常に破壊的なもの。そしてそれを見た人々は、彼(John)が出てこないかもしれないと言ったのだ。

 

話す感覚が溶けた

言葉

思い出せなかった意味さ

そして俺が見つけたのは

負けたってことだけ

見つけるのは大変だったよ

頭の中でゲームをするんだ

俺が登った滝の上へ

連れ帰った者に投げ込まれた

奈落の中でさ

時間の中へと

 

もう言葉の意味など無関係な状態、つまり考えることなど出来ない状態だ。

まるで昔の自分を語っているJohnが目の前で打ち明けているようで心に亀裂が入って行きそう。

人生の一部になろうと色々試してはみたが、結局は何もなく、残ったのは負けた自分だけ。

人生というゲームを人々はやっているのか?それとも誰かにやらされているのか?

Johnがゲームをし尽くして登った滝の上から見た景色はどんな景色だった?

奈落の底へと突き落とされたものは、時の中へと溶けていく。

ゆっくりと、

じっくりと、生まれ変わりの自分を夢見て…。

 

(click to a amazon↓↓) The Sixth Album “Inside Of Emptiness” [Analog Album]クリックしてアマゾンへ↓↓

Inside of Emptiness [Analog]

Inside of Emptiness [Analog]

John Frusciante
4,572円(12/22 08:07時点)
Amazonの情報を掲載しています

 

 

John Anthony Frusciante (/frˈʃɑːnt/born March 5, 1970) is an American musician. He has been the guitarist for the Red Hot Chili Peppers across three stints (1988–1992, 1998–2009, 2019–present), and has released 11 solo albums and 7 EPs, ranging in style from acoustic guitar to electronic music. He was inducted into the Rock and Roll Hall of Fame as a member of the Red Hot Chili Peppers in 2012. Rolling Stone named Frusciante among the greatest guitarists of all time.

Credits

Produced By John Frusciante

Written By John Frusciante

Bass Guitar Josh Klinghoffer

Drums Josh Klinghoffer

Keyboards Josh Klinghoffer & John Frusciante

Guitar John Frusciante

Vocals John Frusciante

Synthesizer John Frusciante

Assistant Kevin Dean

Equipment Technician Dave Lee

Engineering Ryan Hewitt

Mixing Ryan Hewitt

Mastering Bernie Grundman

Guitar Solo Josh Klinghoffer

Recorded At Sunset Sound, Hollywood, CA.

Release Date October 26, 2004

 

スポンサーリンク

Please send me your message♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪