【ロスト・イン・トランスレーション】サブカルのお姫様パンツ一丁になる ネタバレ感想あらすじ Lost In Translation


Milk Fedを流行らせたSofia Coppolaは少女趣味と思われてるけど本当は、日本趣味なんだ。

彼女がデザインしたMilk Fedのお洋服や商品イメージは、渋谷系のオシャレさんたちが流れて行った世界とシンクロする。

その世界はBiestie BoysやSonic Youthが作り出した雑誌や洋服のごちゃ混ぜだ。

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当時の1990年代から、2000年代始めの日本文化とアメリカのスケーター・サブカルは何故だが酷似していた。

日本の雑誌が元気だったのもあるかもしれない。

海外のロック&サブカルチャーの特集が昔よりダイレクトに入って来て時差がなくなって来たからだ。

毎号、特集が組まれるのがBiestie BoysやSonic Youthなどの音楽より彼らの作る洋服や雑誌や商品で、彼らは良く日本にも取材やライブでやって来た。

日本では、真似したかのような洋服や雑貨が都会を席巻した。(何だかすぐわかるでしょうから、ブランド名はあげないけど、ファンに怒られるかな)

それだけでなくて、互いにハートに共通点があったのかもしれない。

Sonic Youthのキムは、キティちゃん好きだ。彼女は日本キャラが好きで当時の日本のアーティストやDJとも交流があった。そんな日本にインスパイアされて生み出す作品のデザインが日本の物と似て行ったのだろう。

その中にソフィア・コッポラがいた。当時、キムと仲良しで良く日本に来ていて日本の雑誌にも渋谷系女子とインタビューや写真が載っていた。 (今もその雑誌持ってる)

しばらくするとキムの勧めで作りし出したソフィアデザインのMilk Fedのお洋服達が並び出し、渋谷系女子上がりの女子達のハートを掴む。

ブラボー!ガーリー・カルチャーの誕生!

可愛くて、フワフワして、時々、スポーティーで手軽に着れる、お菓子みたいな世界。それがソフィアの洋服。

そのまんま表現したのが彼女の映画『マリーアントワネット Marie Antoinette』で、そこに女子ならではの悩みモードや気だるさをプラスしたのが『Virgin Suicide』や 『ロスト・イン・トランスレーション』”Lost in Translation”だ。

今日、Lyraがお話するのは、『ロスト・イン・トランスレーション』(Lost in Translation)。2003年製作のアメリカ映画でソフィア・コッポラが監督・脚本をしている。

 

= あらすじ =

ハリウッドのベテラン映画スター、ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、サントリーのウイスキーのCM撮影が200万ドルのギャラが支払われる大きな仕事な為と言う名目で、東京にやって来た。

しかし、撮影現場では通訳に来た女が英語がまるでダメ。ディレクターの注文がボブには全く分からず撮影がうまくいかない。

アメリカからは、妻のリディアからリフォームの壁やカーペットの話などどうでもいい話のFAXが時差のせいで真夜中や4時にジリジリやたらに来て音で起こされ、ボブは精神的にやられていた。

疲れているのに夜は眠れない。

仕方なくホテルのバーで時間を潰すが、異なった都市で言葉も通じず孤独を感じていく。

同じヒルトンホテルに、シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)が宿泊中。

結婚して2年になる売れっ子カメラマンの夫ジョンのロックバンドの撮影の仕事についてきたのだが、ずっと1人でホテルに取り残され、ボブと同じく寝れなくなっていた。

シャーロットは夫が自分より若く人気のある女優ケリーや、セレブなモデルの方に興味があると感知していて、未来に不安を抱いている。

異国の地で孤独なボブとシャーロット。

ボブは長時間に亘る撮影を終え、ホテルのバーへ行く。ジョンや友人達とテーブル席にいたシャーロットがボブに気がつき、ウエイターに頼んでボブに日本酒を1杯奢った。

二人はホテル内で顔を合わせるうちに親しくなっていく。

 

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夫のジョンが福岡へ出張に行った夜、シャーロットはボブを誘って東京の街へ。

ボブは、若いシャーロットや彼女の日本人の友達とクラブやカラオケで朝まで大騒ぎし寂しさを紛らわせ、2人の間に友情が芽生えた。

日本とアメリカの文化の違い、世代間のギャップを経験しながらも共に東京で冒険する2人。

ボブとシャーロットは、考え方が似ていたせいか、親子ほど年が違うのに、一緒にいると落ち着く。

しだいに行動を共にする時間が長くなり、一緒に寿司を食べに行ったり、足を怪我したシャーロットを病院に連れて行っておどけたりするボブ。2人の心が通じ合う。

ホテルの部屋で夜中まで飲んだ夜、ベッドに寝転がって互いの身の上話をし始めた2人。

シャーロットは、将来や自分をほったらかしにする思いやりのない夫ジョンとの結婚生活に不安を感じており、結婚生活の先輩でもあるボブにアドバイスを求めた。

だが、ボブも結婚して25年になる妻と上手くいっていない。妻や子供から逃げる為に日本のギャラが良いのを理由にしてやって来たのだ。おまけに俳優として落ち目なのがわかってる自分がいる。まさにミドルエイジクライシス。

つまり、ボブも同じく全てに対して悩んでいたのだ。それでもボブは優しい言葉でシャーロットを励ました。

2人はダブルベッドの上で寄り添い話しながらいつのまにか寝てしまった。

滞在期間を延ばすため、ボブは予定外とプロモーターが跳ね除けた、マシューTVのテレビ出演を自らアポを取り引き受ける。

暇なシャーロットは1人で京都へ行き、お寺巡り。

シャーロット不在の夜、ホテルのバーで歌っていた歌手が、ボブに言い寄って来た。泥酔してるボブは、その歌手と一夜を共にする。

翌朝、シャーロットはボブの部屋に代官山の寿司屋に朝食を食べに行こうと誘いに来たが、女の歌声が聞こえて来て、取り繕っていたボブはすべてばれてしまった。

シャーロットは無表情をキメて気にしてないふりをする。

午後になり、2人はしゃぶしゃぶを食べに行くが、イライラしてグチグチ会話してしまう。

夜中にホテルの火災警報が鳴り、避難場所で会った2人は、仲直りしバーで飲むことに。

明日はボブがアメリカへ帰る日。

実は、シャーロットと良い雰囲気になってもジリジリするだけの自分に嫌気がさして、ボブは帰りを早めたのだ。

2人は互いに寂しい気持ちになり良い雰囲気になるが、エレベーター内で気まずいキスをするだけで、言い出せず、夜を過ごすことはなく、そのまま朝を迎えた。

ホテルのロビーでシャーロットがボブが貸してくれたままになっていたジャケットを返しに来た。

お座なりの別れの言葉を交わし気まずさもありながら、2人は別れる。

タクシーに乗りながら東京の街並みを眺めているボブは、新宿のゴールデン街を歩くシャーロットの後ろ姿を見つける。

タクシーを止めて彼女を追いかけるボブ。

ボブは寂しそうに笑うシャーロットを抱きしめ、初めてキスをした。

涙ぐむシャーロットの耳元でボブは何かを囁いた。

互いを求めながらも、2人は別れる。

ボブは看板のうるさい、高いビルの東京の流れる景色とサヨナラし、シャーロットは、ゴチャゴチャした東京の街へと溶け込んで行った。

*エンディングの曲についてはラストで。

= Lyraの感想 =

東京を舞台に、倦怠期のハリウッド・スターと、孤独な若いアメリカ人妻の淡い出会いと別れを描いたこの映画は、2003年最大のダークホース映画といわれ、ソフィア・コッポラは一躍アメリカで最も注目される新鋭若手監督になった。

400万ドル低予算、27日間で撮影され たこの映画は4400万ドルの米興収成功をおさめ、2003年の多くの米映画賞を総なめ。

2004年のアカデミー賞では、主要4部門の作品賞 監督賞 主演男優賞 オリジナル脚本賞にノミネートされアカデミー脚本賞を受賞。

ソフィア快進撃の始まりだ。

『ロスト・イン・トランスレーション』は言語問題だけでなく夫と妻、男と女、老人と若者、友人間などの現代社会多くの人間関係における相互理解の難しさ(アノミー)をテーマとしている。

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ミドルエイジクライシスを持つ男性陣には理解しやすい世界観であるし、未来に不安を感じて生きている年齢問わず女子達には受け入れられる世界観なのだ。

オッさんとネエちゃん。抱える悩みはどちらも同じだ。

孤独感と未来への不安。

そこから来る自己の喪失への恐怖だ。

 

始め、見ているとかなり日本人を馬鹿にしてるな〜、と感じる箇所がたくさん出てくる。

日本が好きなLyraは不愉快になる。

「LとRの発音がなんで日本人は出来ないの?」→ そんなの知るか!言語の違いから口の中の筋力が違うんだから仕方ないだろ!アンタだって日本語喋れんだろう!

ボブ役のビル・マーレーが188cmと長身。わざとエレベーターシーンで背の低い眼鏡の冴えないリーマンばかり並べてる→ 日本人がみんな眼鏡かけた背が低い猿だと未だに思わせたいのか?背が高い男性だって日本人に多いし、あんたフランス系やイギリス系は低身長多いやんけ!

他にも諸々あって頭にくる。

別に優位性を出したいんじゃないんだろうけど、もっと他の描き方で違いを出したら?

日本を知らずに硬い頭でいる世界を知らない自国だけが素晴らしいと思っている外国人(特にアメリカ人。そしてヨーロッパのお年寄り)が多いからワザと分かりやすくしてるのかもしれないけど。

チョットこのアジア系を見下した感が嫌なのよ。

ソフィアのこの映画は、スパイク・ジョーンズとの1999年〜2003年迄の破綻した結婚生活を描いているのは一目瞭然だ。

当時のスパイクは、この映画内のジョンと同じく、バンドやスケーターなどのプロモーションビデオや写真を撮りまくっていたから、同じように彼の仕事に同行し日本に来て、同じような目にあわされていたのだろう。

本当にこれが事実ならば(事実に基づいている半自伝的映画と、ソフィアは言ってる)こんな優しくない自分勝手夫とは、もっと早くサヨナラするよね。

ほったらかしにするだけならまだしも、自分が撮影した女優に手だしたり、モデルに興味ありありを奥さんの前でやるって、妻帯者のすべき行為じゃないわ。

この映画内のアンナ・ファリスがやってる女優役は、キャメロン・ディアスらしいんだよ。

確かにスパイクさん、『マルコヴィッチの穴』でキャメロン使っていて不倫疑惑ありました。

ひゃあ〜、ソフィア、自分の映画でダメ夫を描いて、浮気したキャメロンを教養がないお馬鹿女優としてDISっているなんて、、、女の執念は怖い、、、でも気持ちわかる。

そう、この映画は、女の感覚に包まれている。

女目線、女子目線の東京滞在記。

だから、出てくる東京は薄っぺらくフワフワしてる。

まるで、綿菓子のよう。

名所と言うのは、平安神宮やチラッと出る京都の寺のみ。

殆ど、パークハイアットのホテル内だ。

缶詰状態だったであろうソフィアを体現したシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、いつもピンクのパンツ一丁&ピンクのキャミ姿でボーっとしている。

ただ気だるく、東京のビル群を窓から眺め、ベッドに寝そべる。

女の子の日常。

何にも予定がないパンツ一丁女の子物語。

そこにアンニュイなオッさん登場。

 

同じ孤独を抱えたオッさんと心が通じ合って行く場所は、日本人のスケーターやサーファー、DJ、サブカルチャーで人気のファッションデザイナーにカメラマンだ。(実物が飲んでるよ、薄暗いからよく見てね)

ここらへんもソフィアの雑誌取材で知り合った友達や知り合いだ。

普通の外国人、観光客ではない。

一緒に行くのはカラオケ屋にクラブに怪しいストリップバー。

観光じゃない。暇つぶしなの。

この映画には、日本の良さはない。

日本を知らない外国人がこれを見たら「何て日本は何もないんだ?」となるだろう。

間違わないで下さい、観光すべき場所や美しい街や田舎町や自然はありますから、、、。

日本を知り観光もしてる人は、言葉の通じないところなどは共感するだろうが、他にも良い所あるよ、と違った意見を言うだろう。

しかし、日本を知ってる外国人で観光をしない来日した外国人。仕事や取引で来たリーマンや外タレは、これを見たら納得するだろう。

ホテルと接待の食べ物や飲み屋やカラオケ屋やDJ &ストリップバーしか行かないもんね。

だから、日本を知る教材や参考にはしないでほしいし、、、日本人にはつまらない映画だろう。

ただ、女子目線で生きて行きたい人には、このフワフワ感は好きになるかも。

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そう、女子目線であって、別に女子じゃなくても良い。そこのお兄さんでもオッサンでも良いのだ。

ハートに孤独感を抱えてる、自分の将来に不安を持つ自己喪失感に苛まれているアナタ!

アナタならば、このホテル内パンツ一丁の気だるさがツライな〜と理解できるだろう。

サブカル好きな女子目線を持つアナタならば、意味のないオシャレさんと言われていたデザイナーとの飲み明かしをオシャレやな〜、とファン目線になるだろう。

キャッチコピーが笑える。

【ひとときの恋心、永遠の思い出。“トーキョー”であなたに会えてよかった。】

そんな映画ではありませんよ。

ラブストーリーに分類されていますが、ラブストーリーとは言えない。

オジさん達は、ラブストーリーにしたいだろうね。相手が可愛こちゃんだから、、、。違うわ。

自己喪失物語です。

Lyraは、これ【翻訳してる間に意味がなくなっちゃう、、、】ってタイトルだけど、本当は、【生きてる意味探してる間に自分をなくしちゃった】って映画だって言いたい。

『ロストイントランスレーション』を見ると浮かれていた1990年代から2000年代のサブカルチャーが見れる。この時代はオシャレ好きの時代だった。

ソフィアの頭の中にはこの時代が離れないのかもしれない。

あの時代のブランド、幾つ残っているのだろう。

ソフィアは、楽しかったあの頃の女子であり続ける。

オシャレが好き。

ロックぽいお洋服が好き。

ロックやってる男が好き。

アンニュイなワタシが好き。

どこに行くか、わからないワタシ。

どこに居るのか、わからないオレ。

フワフワした気持ちで寂しさを持て余して、人は、人混みの中に埋もれて行くのかもしれない。

何の目的もなく。何の自分もなく。

👠*エンディング曲が凄く良いのでその話はこちらで解説(和訳つき〜♪)【Jesus & Mary Chain】

そしてBeastie Boysは、こちら!👠Beastie Boys / Sabotage 和訳 解説 Kings Selecting Only What They Likes 配役のキャラクター説明あり

『ロスト・イン・トランスレーション』”Lost in Translation

 

監督 ソフィア・コッポラ
脚本 ソフィア・コッポラ
製作 ソフィア・コッポラ
ロス・カッツ
製作総指揮 フランシス・フォード・コッポラ
フレッド・ルース
出演者 ビル・マーレイ
スカーレット・ヨハンソン
音楽 ブライアン・レイツェル
ケヴィン・シールズ
撮影 ランス・アコード
編集 サラ・フラック
製作会社 アメリカン・ゾエトロープ
エレメンタル・フィルム
配給 アメリカ合衆国 フォーカス・フィーチャーズ
日本東北新社
公開 アメリカ合衆国 2003年9月12日
日本 2004年4月17日
上映時間 102分
製作国  アメリカ合衆国
言語 英語
日本語
製作費 $4,000,000
興行収入 $119,723,856

 

キャスト

主な登場人物
ボブ・ハリス
演 – ビル・マーレイ、声 – 江原正士
サントリーウイスキーのテレビCM撮影のために来日。
シャーロット
演 – スカーレット・ヨハンソン、声 – 斉藤梨絵
ジョンの新妻。仕事で来日した夫について来るが、おいてけぼりを食らう。
ジョン
演 – ジョバンニ・リビシ、声 – 鈴木浩介
シャーロットの夫。カメラマンで仕事のために来日。ソフィア・コッポラの元夫であるスパイク・ジョーンズがモデル。
ケリー
演 – アンナ・ファリス、声 – 小島幸子
映画女優。ボブたちが滞在するホテルで新作映画の記者会見を行うために来日。
マシュー南
演 – 藤井隆
ボブがゲスト出演した、実在のテレビ番組『Matthew’s Best Hit TV』の司会者
チャーリー
演 – 林文浩、声 – 駒谷昌男
シャーロットの友人

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その他キャスト
ジャズ・グループ「ソーサリート」
ピアニスト – フランソワ・デュ・ボワ
ボーカル – キャサリン・ランバート
ギタリスト – ティム・レフマン
その他
CMディレクター – ダイアモンド☆ユカイ
カワサキ(通訳者) – 竹下明子(声:桐山ゆみ)
コールガール – 明日香七穂(声:増子倭文江)
クラブオーナー – 今井茂雄
ブランド「ヒステリック・グラマー」ディレクター – 北村信彦
HIROMIX – 本人(カメオ出演)
NIGO – 本人(カメオ出演)
藤原ヒロシ – 本人(カメオ出演)
成山明光 – 本人(カメオ出演)

主な受賞

アカデミー脚本賞(ソフィア・コッポラ)
ゴールデングローブ賞 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)(ビル・マーレイ)
ゴールデングローブ賞 脚本賞(ソフィア・コッポラ)
英国アカデミー賞 主演男優賞(ビル・マーレイ)
英国アカデミー賞 主演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)
英国アカデミー賞 編集賞(サラ・フラック)
インディペンデント・スピリット賞 作品賞
インディペンデント・スピリット賞 監督賞、脚本賞(ソフィア・コッポラ)
インディペンデント・スピリット賞 主演男優賞(ビル・マーレイ)

主なロケ地

パークハイアット東京
代官山 AIR
上目黒 – 中目黒駅周辺
成願寺
河口湖カントリークラブ
東京医科大学病院
南禅寺
平安神宮

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