
お空に行ってしまった人たちを悼む為に作られた歌はたくさんある。そのどれも美しい心が表れていて魅了されてしまう。
誰かが誰かを想う。それ自体がLyraには美しい旋律と同じ繊細で尊いものなのです。
このPearl Jamの【Future Days】もその愛のある一曲です。
Pearl Jamの曲はたくさん取り上げて来ましたが、この曲も和訳したままアップするのを忘れていたのですが、皆さんご存知Lyraがどハマりしてる【THE LAST OF US ラスト・オブ・アス シーズン2】で主人公のJoelがゲーム版と同じように歌ったので、もう感激してUPしなきゃ!となりました。
ドラマでは明るいイメージの曲ですが、実はもっと悲痛なものがあるのです。早速Lyraと一緒にこの曲の真実を感じましょう。
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルで結成されたバンド、Pearl Jam パール・ジャム。
スポンサーリンク
Pearl Jam パールジャムとは
1990年シアトルで結成。1990年代初頭のグランジ・ムーブメントの中心バンドの1つである。Pearl Jamは、同年代の多くのバンドよりも売上と存続率が高く、その10年間で最も影響力のあるバンドの1つとみなされており「90年代で最も人気のあるアメリカのロックンロールバンド」と呼ばれています。
*Pearl Jamについてたくさん書いて来ました→和訳【Hail Hail/Pearl Jam】Eddie Vedderとは No One You’re One
1998年以来、バンドのラインナップは、ベーシストのジェフ・アメント、ギタリストのストーン・ゴッサードとマイク・マクレディ、ボーカル/ギタリストのエディ・ヴェダー、ドラマーのマット・キャメロンで構成。
今日Lyraが和訳する曲は、Pearl Jam パール・ジャムの10枚目のアルバム『Lightning Bolt』の12曲目で最後の曲【Future Days】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後にまたお話しましょう!
(click to amazon) album “Lightning Bolt”クリックしてアマゾンへ

Future Days is the twelfth and last song from American rock band Pearl Jam‘s tenth album, Lightning Bolt. Lightning Bolt is studio album by Pearl Jam. Produced by long-time Pearl Jam collaborator Brendan O’Brien, the album was released in the United States on October 15, 2013, through the band’s own Monkeywrench Records, with Republic Records handling the international release one day earlier.
=Future Days=
If I ever were to lose you
I’d surely lose myself
Everything I have found dear
I’ve not found by myself
Try and sometimes you’ll succeed
To make this man of me
All my stolen missing parts
I’ve no need for anymore
もしも君を失ったら
きっと自分自身も失ってしまう
俺が見つけた大切なものはすべて
一人で見つけたものじゃない
試してみて
時には成功だってするだろう
俺をこの男にするために
盗まれ失われた部分全て
もう俺には必要ないよ
I believe
And I believe cause I can see
Our future days
Days of you and me
俺は信じている
それに俺には見えるから
信じているんだよ
俺たちの未来の日々を
お前と俺の日々
スポンサーリンク
Back when I was feeling broken
I focused on a prayer
You came deep as any ocean
Did something out there hear?
All the complexities and games
No one wins but somehow they’re still played
All the missing crooked hearts
They may die but in us they live on
心が折れそうだった頃
俺は祈りに集中した
お前は海のように深く来た
そこで何か聞こえたの?
あらゆる複雑さとゲーム
誰も勝てないのに
なぜかまだ続いている
失われた歪んだ心すべて
それらは死ぬかもしれない
でも俺たちの中で生き続ける
I believe
And I believe cause I can see
Our future days
Days of you and me
俺は信じている
それに俺には見えるから
信じているんだよ
俺たちの未来の日々を
お前と俺の日々
When hurricanes and cyclones raged
When winds turned dirt to dust
When floods they came or tides they raised
Ever closer became us
ハリケーンやサイクロンが猛威を振るったとき
風が土を塵に変えたとき
洪水が来たり高潮が起こったりしたとき
俺たちはますます近づいた
All the promises at sundown
I’ve meant them like the rest
All the demons used to come round
I’m grateful now they’ve left
So persistent in my ways
Hey Angel I am here to stay
No resistance, no alarms
Please, this is just too good to be gone
夕暮れ時の約束はどれも
他の約束と同じように本気で言ってた
悪魔どもはみんな良くやって来た
彼らが去ってくれた今、感謝してる
だから自分のやり方に固執しすぎた
ねぇ天使よ
俺はここにいるよ
抵抗も警戒もしない
お願いだ
これは消え去るには惜しすぎるよ
I believe
And I believe cause I can see
Our future days
Days of you an me
You and me
Days,…
You and me
俺は信じている
それに俺には見えるから
信じているんだよ
俺たちの未来の日々を
お前と俺の日々
日々…
お前と俺の
Writer: Eddie Gerome Vedder
Translator: Lyra Sky 和訳
【Future Days】について
【Future Days】は、10枚目のアルバム『Lightining Bolt ライトニング・ボルト』に収録されていてアルバムのラストを飾る曲です。パール・ジャムの長年のコラボレーターであるブレンダン・オブライエンがプロデュースしたこのアルバムは、2013年10月15日にバンドのMonkeywrench Recordsからアメリカでリリースされ、世界各国ではRepublic Recordsが前日にリリース。
因みにアルバムタイトルと同じ『ライトニング・ボルト』の歌詞を書く際、Eddie は以前のPearl Jam のアルバムで見られたような「言葉遊び」に比べ、より分かりやすく感情を表現しようと努めたそう。
曲は長続きする関係、不誠実さ(「ゲッタウェイ」、「マインド・ユア・マナーズ」)、世界の現状(「インファリブル」)、そして人生のはかなさ(「ペンデュラム」)について歌っており、Eddie はこれらを「ここ数十年、解き明かそうとしてきた謎と同じもの」と総括している。この場合、この【Future Days】は、「人生のはかなさ」になるだろう。
THE LAST OF US ラスト・オブ・アス
【Future Days】は、エディ・ヴェダーの死に対する考えや感情を探求した曲だ。そして、この曲は世界的大人気のゲーム『The Last of Us Part II』に起用されたことで、新たな注目を集めた。ラストの方に映像を載せています。見てくださいね。
これが派生して【Future Days】は、このゲームが映像化されたHBOのテレビドラマ『The Last of Us』のシーズンプレミアや、シーズン2の第5話(通算14話目)に使用されています。シリーズの共同制作者であるクレイグ・メイジンが脚本・監督を務め、このドラマは2025年4月13日にHBOで放送されました。そしてこの局は第5話で、Joel Miller役Pedro Pascalによって歌われています。
歌詞について
先程書いたように、この【Future Days】は、エディ・ヴェダーの死に対する考えや感情を探求した曲である。これは2012年に溺死した友人デニス・フレミオンの死を題材に書かれたものであるため、タイトルの明るいイメージとは違い、非常に心に傷を負った男の歌と言えるだろう。だが歌詞は、女性に向けてるような言い方で進んでいく。これは、友人の死を思いながら書いた曲ではあるが、一般的に受け入れられやすいようにするために、ラブソングにもライブソング(人生の歌)にも取れるようにしたのだと思われる。
ギターの Stone Gossard は、その内省的なトーンは、バンドメンバーの年齢を反映していると説明している。
「40代、もうすぐ50代になると、人生を子供たちの目を通して、20年、30年と続く人間関係のフィルターを通して、両親の老い、友人や親戚の死というフィルターを通して見ている。人間関係とそのすべて、その困難や犠牲、そしてそれらがもたらす喜びを。」
Eddieは、当初、死について曲を書くことを恐れていたという。だが、「死はどこにでもある」と考え、死について曲を書くことは「それを乗り越える」のに役立つと感じたことから、書くことにしたという。
「死ぬ日まで生き、終わりを意識していれば、より感謝の気持ちに満ちた人生を送ることができるかもしれない」というのが、生きることだと思った。
そしてEddie Vedderが父親であることもあって、この歌に込められた懸念は「これから先は彼らの世界になる。彼らの未来はどうなるのか?人々が注意を払わなければ、今後50年間で失われてしまうものがたくさんあるように感じる」と歌っているのだ。
現在の悲しみを乗り越えて生きていく。そして乗り越えた先には、次の世代と自分達が一緒に生きていけることに気づくのだ。勿論、今の悲しみは消えないけど。
だから悲しみを抱えながら想うのだ。
「俺は信じている
それに俺には見えるから
信じているんだよ
俺たちの未来の日々を
お前と俺の日々」と。
より深いLyraの歌詞解説
Everything I have found dear
I’ve not found by myselfは、人生で大切にしているものはすべて、この女性を通して見つけた。この女性と関わる前は、何も手に入らなかった。自分の望むように生き続けるためには、この女性が必要なのだ。
「失くしたもの」と「見つけたもの」という概念が並置されている中で、この女性は語り手にとって導き手のような存在だったように思える。ということは、Eddieにとって友人の Dennis Flemionは、良き友人であり導き手だったのかもしれない。
Everything I have found dear
I’ve not found by myself
Try and sometimes you’ll succeed
To make this man of me
All my stolen missing parts
I’ve no need for anymore
この二つの詩節では、詩的なペルソナが、相手が彼に対して何らかの感情的な力を持っていることを示している。それは彼を変えるほどの力です。彼は自分のそうした部分が削ぎ落とされたことを知りながらも、今やそれが自分の本質であるかのように感じているのだ。
I believe
And I believe cause I can see
Our future days
Days of you and me
主人公は、自分たちと歌っている人物との関係が今と同じくらい強いままであり続けると信じている。
All the missing crooked hearts
They may die but in us they live on
エディの友人デニス・フレミオンは2012年に湖で溺死した。そこで彼は、自分が作詞に協力した曲「Three crooked hearts, Swirls all around」を思い起こしてフレミオンに言及した。
All the promises at sundown
I’ve meant them like the rest
夜中や誰かと一緒にベッドにいる間に交わされる約束や言葉は、約束をする側にセックスなどの裏の目的があるため、信憑性や真の意味が薄れるという意見が一般的ですが、エディは夜交わした約束が今まで交わした約束と同じくらい強く真実のものであると恋人に確実に伝えようとしている。
Please, this is just too good to be gone
これは、歌手が歌っている愛する人が亡くなり、その関係が良かったのでもうなくなってしまったから、死を否定している。
You and me
Eddieが「君と俺」と言っているのは、亡くなった友への気持ちは消えやしないため、あなたと永遠という意味だ。だが深く考えると自分達をみていてくれる神のこととも言える。
「俺は信じている
俺たちの未来の日々を
お前と俺の日々」
神なのか、亡くなった友人か。
どちらにせよ、自分にとって大切な存在だ。
心の中にずっといる大切な人。その存在と一緒に未来へと進む。
Eddieの悲しみからの解放の歌なのだ。
(click to amazon) album “Lightning Bolt” クリックしてアマゾンへ

Future Days” explores Eddie Vedder’s thoughts and feelings on mortality and was written about the loss of his friend Dennis Flemion, who drowned in 2012.
|
|
The song reached new prominence after being featured in “The Last of Us Part II”
スポンサーリンク

