【Rise】について
Riseには豪華メンバーが参加しているのも注目したいところ。ギターのSteve Vai スティーヴ・ヴァイ、ドラムのTony Williams トニー・ウィリアムズ、フレットレス・ベースの Bill Laswell ビル・ラズウェルらが参加。サウンド・オン・サウンドのトム・ドイルは、「[サウンド・エンジニアのジェイソン・コサロ] …ウィリアムズをパワー・ステーションのエレベーター・シャフトの一番下に設置し、キットを近距離および遠距離でマイキングして、「ライズ」で独特のドラム・サウンドを作成した」と話している。
「特に、スネアには Shure SM58、タムにはゼンハイザー MD 421、アンビエンスには Neumann U47 FET を使用しているよ」
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ビル・ラズウェルは次のように回想している。「僕と(ギタリストの)ニッキー(スコペリティス)はコントロール・ルームで演奏しました…そしてすべてが初テイクでしたね。僕たちはFairlight [CMI]コンピューターを一種のクリックトラックとして使用していて、【Rise】ではトニーがビートを落としたので、僕たちは戻ってこの1ビートを落とし込みました。それ以外は、すべてがファーストテイクだ。そう言えるのがクールだと思いましたね」そのほか坂本龍一も参加しています。
この曲がトップ・オブ・ザ・ポップス(TOTP)で演奏されたとき、John はビッグ・オーディオ・ダイナマイト(BAD)のドン・レッツ、ギャング・オブ・フォーのケビン・アームストロング、ヒューゴ・バーナムらとプレイもしています。
【Rise】は、Public Image Ltd の最大の商業的成功を得た曲。当時のバンドは基本的にJohn 一人だけだったが、ジャズ・ドラマーのトニー・ウィリアムズを含む著名なミュージシャンのチームを集めてレコーディングした。
Steve Vaiはレコーディングのプロセスをこう振り返ります。 「プロデューサーのビル・ラズウェルから電話があり、俺はアルカトラズのショーから[ソロギター]パートをカットするためにニューヨークに行ったんだ。基本的にすべてのギターパートを2日で完成させたね。ビル・ラズウェルは、このディスクの制作に非常に興味深いアプローチを採用している。聞いたことのない素材もあっだけど、ただ入って演奏し始めただけさ。最後に、ジョニー・ライドンが入ってきて、それを気に入ってくれたんだ…] 彼と俺、ベースのビル・ラズウェルとドラムのジンジャー・ベイカーでバンドを結成することも検討された。かなりのバンドだっただろうな」
歌詞について
歌詞は、暴力と拷問についてのもので、1980年代に最も話題になった2つの紛争、南アフリカのアパルトヘイトとアイルランドの宗教対立に関するフレーズやアイデアを融合させたものとなっている。
歌い出しから、何度も繰り返される「俺は正しいかもしれないし、間違っているかも」は、この紛争から来ている。
John は2016年に曲について話している。「俺の最高のポップソングの一つだと思うよ。その内容は俺をを激怒させたものだ。ネルソン・マンデラがどれほど偉大であるかについて誰もが話していた時だった。でも俺の歴史の授業はさらに遡り、人々は亡くなった。俺のメッセージは、人々がそのために命を落とすほど価値のある政治的大義はない、ということさ。同胞を殺し始めたら終わりだ。 【Rise】はそれを止めることについての歌さ。俺はそれを自分自身の背景に関連付けたんだ。アイルランド北部にプロテスタントとカトリックの親戚がいるけど、なぜ彼らは殺し合ったのだろうか。 」
これらのセリフは、この意味を最も明確に示している。つまり、誰かが正しいか間違っているか、黒人か白人かは関係ない。暴力が発生して人々が死亡した場合、その代償はあまりにも大きくなる…その事実ぬ対してJohn は物申しているのである「おかしいだろ!」と。
walk〜谷を歩いて行くというフレーズがあるが、こちらの歌詞は、宗教的な意味を含んでいると思う。John が北アイルランドの苦難を念頭に置いていることを考えると、詩篇 23 篇への言及か?
「たとえ私が死の影の谷を歩いているとしても、私は悪を恐れません。あなたが私と一緒にいるからです。あなたの杖と杖が私を慰めてくれます。」
あなたとは神だ。Johnの信心深さが歌詞から読み取れる。どパンクスは若気の至り、だったのではないだろうか?根は真面目な男なのである。
他の人達は、ただの腐れジョニーだというかもしれない、その方がパンクスらしいから…でも、彼の歌詞からLyraは物事を深く読み取れる人間であり、クレバーな男だと思う。そしてそれを真面目に考えられる人だと。
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「嘘をついている」の歌詞は、メディアや主教的文書が、人々に嘘をついていると言っているのだろう。信じられねーわ、と。酷い目にあった人間だからこそ真に迫るセリフだな。
スマッシュ・ヒッツとのインタビューでJohnは、南アフリカの尋問テクニックに関するこのマニュアルを読み、「ライズ」は被害者の一部からの引用であると語っていた。
「それらをまとめたのは、それが俺自身の日常生活に対する感情にぴったりだと思ったからだ」と。
虐げられて来た人間たちの気持ちがわかるのだろう。病で頑張っていたのに虐められた経験を言っているとも言えるだろう。
力強く歌う「怒りはパワーだ」は、おそらく、『London Calling 』(1979年)の「クランプダウン」でJoe Strummer ジョー・ストラマーのセリフを歌っているのかも?
「怒りに時を与えよ
怒りは力になる
使えるって知っているか?」
*【London Calling / The Clash】 和訳 Ringing Warning Forever! 鳴り響く警告は何の為?
They put a hot wire to my head
‘Cause of the things I did and said
これは、人々に悪質な政権、より具体的にはアパルトヘイトに対する反乱をやめさせる方法としての拷問についての話だ。何回も繰り返される罪への怒り。
John Lydon ジョン・ライドンは、南アフリカの尋問技術に関するこのマニュアルを読んだと言っているが、【Rise】には被害者の何人かの言葉が引用されている。「それらをまとめたのは、それが自身の日常生活に対する感情にぴったりだと思ったからです。 南アフリカでは暴力的な「尋問手法」が一般的であり、当時、同国の医療専門家がそれらに加担したとして告発されているから恐ろしい。1986年、John は、アイルランドRUCによる電気拷問の使用についても言及している。
そしてこの歌詞は、アイルランドの古い祝福の言葉を言い換えて歌ってもいる。それと共にJohn の故郷であるアイルランドの紛争についても歌っている。
怒りに時を与えよ、怒りは力になる 使えるのだ。
最後には諦めのような願い事で終わって行くのは、終わらない戦争への怒りと、その怒りを超えた憤りにしか見えない。
だがJohn Lydonは問題提起し続けるのだ、悲惨な地球にしたくないから。
憤りと諦めがせめぎ合う中で、やはり神頼みしかないのだろう。
愚かな人類を見捨てたくないのだ。
May the road rise up to meet you
May the wind be always at your back
May the sun shine warm upon your face
The rains fall soft upon your fields
And until we meet again
May God hold you in the palm of His hand.
道がつねにあなたの前にありますように。
追い風が常に吹いていますように
太陽があなたの顔を暖かく照らし
雨があなたの畑に やさしく降り注ぎますように。
そしてふたたび会う日まで
神様がその手のひらで
あなたをやさしく包んで くださいますように。
“Rise” is Public Image Ltd. greatest commercial success. As Lydon alone was basically the band at the time, producer Bill Laswell gathered a team of high-profile musicians to record it, including American guitarist Steve Vai and jazz drummer Tony Williams. Vai recalls the recording process:
Bill Laswell, the producer, called and I flew in and out of New York from Alcatrazz shows to cut the [solo guitar] parts. I did basically all the guitar parts in two days. Bill Laswell took a very interesting approach to the production of this disc. Some of the material I’d never heard and just went in and started playing on it. At the end, Johnny Lydon came in and liked it […] There was the consideration of putting a band together – him, myself, Bill Laswell on bass and Ginger Baker on drums. Would have been quite a band.
The lyrics are about violence and torture, merging phrases and ideas about two of the most talked about conflicts during the 1980s: Apartheid in South Africa and the religious confrontations in Ireland.
In an interview with Smash Hits, Johnny claimed that he > read this manual on South African interrogation techniques, and ‘Rise’ is quotes from some of the victims. I put them together because I thought it fitted in aptly with my own feelings about daily existence.
Lydon stated in 2016:
I think it’s one of my best pop songs. The content of what it was about got me into hot water. It was that time when everyone was talking about how great Nelson Mandela was; but my history lessons went back further… people died.
My message is there’s no political cause worthy enough that people should die for it. Once you start murdering your fellow human beings it’s over. “Rise” is about the stop of that. I related it to my own background. I’ve got Protestant and Catholic relatives in the north of Ireland, why were they killing each other.
These lines are the clearest indication of this meaning: it doesn’t matter if one is right or wrong, black or white – if there is violence and people die, the cost is too high.
walk
A reference to Psalm 23, given that he has The Troubles in Northern Ireland in mind? ‘’Even though I walk through the valley of the shadow of death, I will fear no evil, for you are with me; your rod and your staff, they comfort me.’’
Lydon is possibly riffing off Joe Strummer’s lines in “Clampdown” on London Calling (1979):
Let fury have the hour, anger can be power
D’you know that you can use it?
Personnel
- John Lydon – lead vocals
with:
- Steve Vai – guitar
- Ryuichi Sakamoto – Fairlight CMI
- Bill Laswell – fretless bass
- Tony Williams – drums
- L. Shankar – violin
When it was performed on Top of the Pops (TOTP), Lydon was accompanied by Don Letts of Big Audio Dynamite (BAD), Kevin Armstrong and Hugo Burnhamof Gang of Four, amongst others.
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