大好きなVocalist、Stevie Nicks スティーヴィー ・ニックス。
彼女のことは LyraのBlogで何回も書いて来たし、Fleetwood Macの曲も何曲も和訳したり(→【Gold Dust Woman/ Fleetwood Mac】解説 Rock’n’Roll Life ロックな人生)してきた。
万人受けするソフトロックな曲もあれば、聴きやすいメロディの中に実験的なエフェクトをかけたりする冒険心も忘れない集団だとLyraは、考えていて、彼らのことをバンドと言うよりも、プロの音楽家集団だと思っている。
中にはOld Rockの部類に入れたい人もいるだろう。
けれど彼らの曲は、今聴いても全く古臭くなくて、寧ろ新鮮な音なのだ。
それは、人間の感情をえぐった歌詞があるから。
そして、それを際立たせるサウンドがあるからだ。
自分の感情を作品のためには公にしてしまう潔さ。
Lyraには彼らが凄く強くて、寂しい、リアルな人間達だと思えてならない。
今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド、ロンドン出身のロックバンド、Fleetwood Mac フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)。
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1967年に結成してから、50年以上のキャリアをもち、元祖British Band と言われていた時期を経て、メンバーチェンジをしながらロック道を貫いて来たが、1970年代半ばに、アメリカからStevie Nicksと 彼氏のLindsey Buckinghamのカップルを加入させたことにより、大幅なソフトロックへのシフトチェンジにより、世界的に爆発なヒットを飛ばすビッグバンドになった。
*Stevie Nicks については、こちらなど→ Stevie Nicks feat. Tom Petty & the Heartbreakers 【Stop Draggin’ My Heart Around】和訳 Golden Couple 黄金比
今日Lyraが和訳する曲は、Fleetwood Macの1977年リリースの11枚目のスタジオ・アルバム『Rumours』より1976年12月リリースの【Go Your Own Way】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に、又お話ししましょう!
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Fleetwood Mac are a British-American rock band, formed in London in 1967. They have sold more than 120 million records worldwide, making them one of the world’s best-selling bands. In 1998, select members of Fleetwood Mac were inducted into the Rock and Roll Hall of Fame and received the Brit Award for Outstanding Contribution to Music.
“Go Your Own Way” is a song by Fleetwood Mac from their eleventh studio album Rumours (1977). It was released as the album’s first single in December 1976 on both sides of the Atlantic. Written and sung by Lindsey Buckingham, it became the band’s first top ten hit in the United States. The album spawned three additional top ten singles, including the band’s sole US number one hit, “Dreams”.
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= Go Your Own Way =
Verse 1: Lindsey Buckingham]
Loving you isn’t the right thing to do
How can I ever change things that I feel?
If I could, maybe I’d give you my world
How can I when you won’t take it from me?
[Chorus: Fleetwood Mac]
You can go your own way (go your own way)
You can call it another lonely day
You can go your own way (go your own way)
[Verse 2: Lindsey Buckingham]
Tell me why everything turned around
Packing up, shacking up’s all you wanna do
If I could, baby, I’d give you my world
Open up, everything’s waiting for you
[Chorus: Fleetwood Mac]
You can go your own way (go your own way)
You can call it another lonely day
You can go your own way (go your own way)
[Chorus: Fleetwood Mac]
You can go your own way (go your own way)
You can call it another lonely day
You can go your own way (go your own way)
You can go your own way (go your own way)
You can call it another lonely day
[Outro: Fleetwood Mac]
You can go your own way
You can call it another lonely day
You can go your own way
君を愛することはいけないこと
でも俺の感情をどうやったら変えられるんだ?
出来ることなら
俺は君に俺の世界の全てを与えたいんだと思う
君がこの想いを受けとってくれなかったらどうしたら良いんだ?
君は君自身の道を行くがいい
(君の道を行け)
寂しい時は他の男を呼べばいい
君は君自身の道を行けば良いさ
(君の道を行け)
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何故
全部蒸し返したか教えてくれよ
荷物を詰め込んで
同棲するのが
君の望んだことかよ
出来ることなら
ベイビー
俺の全てを君にやるよ
始めてみろよ
この世の全てが君を待っているよ
君は君自身の道を行くがいい
(君の道を行け)
寂しい時は他の男を呼べばいい
君は君自身の道を行けば良いさ
(君の道を行け)
君は君自身の道を行くがいい
(君の道を行け)
寂しい時は他の男を呼べばいい
君は君自身の道を行けば良いさ
(君の道を行け)
君は君自身の道を行けば良いさ
(君の道を行け)
君は君自身の道を行けば良いさ
(君の道を行け)
寂しい時は他の男を呼べば良いさ
君は君自身の道を行けば良いさ
寂しい時は他の男を呼べば良いさ
君は君自身の道を行けば良いさ
Songwriter: Lindsey Backingham
Translator: Lyra Sky和訳
完璧なる演奏。
完璧なるコーラス。
全てが治るべきところに治っていると言っていい程の、圧倒的な世界観で、聞き入っていたら涙が出てきたよ。
次のは、スタジオレコーディングの際のビデオ。
若かりし頃のStevieの可愛らしさにLyraは憧れた。
周りはStevieを「魔女みたい」って言ったけど、Lyraだって「魔女みたい」って言われて泣き入ったことを思い出したら、彼女が凄く近い人に感じたんだ。
この時は、まだ初々しいけどね。
Lindseyもヒッピーみたい。
どんな気持ちで書いたのだろう?
聴いていると、Lindseyの当時の思いを考えてしまい、胸が痛くなる。
この曲は、Fleetwood Mac初のアメリカでのビッグヒットであり、Top 10にランキングした曲だ。
アルバムも彼らの最大のヒットアルバムにまでなった、記念すべきアルバム。
だが、内状はボロボロの人間関係だった。
その中で生まれた最大のヒットとは皮肉なものだ。
長年のパートナーに、愛する人にサヨウナラをする曲で大ヒットだなんて、人生って言うものは、何と辛いものなのだろうか?
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アルバム『Rumour』は、31週間No.1に輝き続けたビッグヒットの記録を持つ名作アルバムだ。
世界で4千万枚売れ、アメリカ合衆国だけでも2千万枚売れた。
調和の取れた、完璧な作品だからこそ為し得た記録だが、それにも関わらず、レコーディングはどれ一つとして、楽器を一緒にプレイしなかったらしい。
このミュージックビデオが、下手すると初の全員でのプレイではないか?
3つのスタジオに分かれて、同時期にレコーディングされたのは、人間関係の泥沼に、メンバーそれぞれが立たされていたからだろう。
リーダー格であるMick Fleetwoodは、当時の妻と泥沼別居状態(2回目の離婚になる)。
John McVie も同じバンド内のキーボード&ヴォーカルの Christin McVie と離婚したばかり。
そして、この作詞作曲をしたヴォーカルのLindsey Buckinghamは、ハイスクール時代からずっと付き合って来た彼女であり、音楽パートナーとしても、長年組んでいたStevie Nicksと別れたばかりのことだった。
内状をチラッとでも聞いたものならば、この曲の歌詞が、正にLindsey の当時の気持ちを込めたものだと、聴いて直ぐに分かるだろう。
こんなに開けっぴろげに、愛する人に去って行って欲しくない気持ちと、「俺でダメなら、他のやつの所へ行っても良いよ」と言う強がりを混ぜこぜにした気持ちを歌いあげるなんて。
そうせざる終えなかったLindseyの気持ちが理解できるだけに、身につまされる。
ただのラブソングではない。
寛容と言う名の地獄を味わっている男の、最後の意地だろうか?
Lyraには、Lindseyの優しさに感じるよ。
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2人は別れてからも、しばらくFleetwood Macとして活動を続けていく。
その中で、1978年『グラミー賞』受賞。1998年『ロックの殿堂』入りを果たす。
ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」にて11位。(トータルセールスは1億2000万枚を超え)。
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Stetvieが16歳の時から付き合って来て、8年間の2人の想いや、バンドの成功や、彼女の大人気になってソロへと羽ばたいて行く姿を見て、Lindseyは、身を引いたのだろうか?
それとも、私たちには分からないところで(例えば浮気とか、何かの裏切りとか)起きた2人の間の亀裂からなのか?
「彼女が旅立った後、俺は荒れて途方にくれたよ。」と言うLindsey。
「彼女のためにビッグヒットを作ったんだ。彼女の為にしてあげなきゃいけないことがたくさんあったんだよ。でも、今まで作りもしなかったから、売れる曲を作ってあげたくなったんだ」って、とっても愛のある行為だと思う、が、、、この歌詞は、余りにも痛い。
痛すぎる。
Lyraは部外者だが、それでもこの歌詞をもらったら「どうしたら良いか分からなくなる」と思う、、、歌うことになるんだよ、Stevieも!
Stevieも言っていたよ。
「この【Go Your Own Way】を Lindseyと一緒にやるコンサートで歌うのは辛かったわ」って。
でも「ファンには大人気の歌だし、皆んなが聴きたがるのだから、奮闘して歌っていたわ」と。
気まずいよね。
別れたばっかりの元カレと、ご本人である元カノが「他の男のもとへ行きなよ、君の好きな道を歩めば良いさ」って歌うんだよ〜。
辛いわ。キツイわ。
痛いわ〜?
作曲が先だったようで、出来上がったら喜んだLindseyだったが、暫くして、フラストレーションが溜まって行く。
Stevieへの想いがそうさせてしまうに違いない。
イラついたから、こんな歌詞になったのだろうか?
Lindseyは、作詞を始めて完成させると、Stevieと喧嘩になったらしい。無理もないな。
それも、サビのところだけでなく、どうやら歌詞の中に、やり過ぎがあるかららしい。
“shacking up is all you wanna do”. “I very much resented him telling the world that ‘packing up, shacking up’ with different men was all I wanted to do,”
ってところ。
Stevie曰く、「私には他の男が居たから、荷物詰めて出て行ったんじゃないわ。それを彼も知っているのよ。そんな事実ないって知ってるくせに歌詞に書いたから、アッタマ来て、ステージで歌うたびに、彼がスイッチのボタンを押すわけよ。私はステージ上で、これを歌うとLindsey のところに行って、ぶん殴りたくなるわけよ!」
Stevieよく耐えたな〜と、怒りまくる姿が、目に浮かび同情してしまう。
喧嘩しまくったにも関わらず、最終的にそのままの歌詞で続行。
あれから44年。
愛する女に捨てられて、サヨウナラと泣いてる男のラブソングは、今も、プロフェッショナル集団の完璧なサウンドのまま、輝き続けている。
Lindseyには、今、奥さんがいる。
Stevieには、前に話したような短い結婚生活はあった。
が、その後は、色々な有名ミュージシャン、アーティストと恋に落ち、ある時には妊娠し中絶したり、悲しみを乗り越えて歌い続けて来た。
再結成した時、Stevieは、Lindseyとハグしたり、とても楽しそうにしていたが、心の中にはどんな想いがあるのだろうか?
愛する人への激しい想いを、永遠なる曲にパッケージしたLindseyは、歌うたびに、同じステージでタンバリンを叩きながら、コーラスする元カノを見て、どんな想いを抱くのだろう?
2人だけにしか分からないこと。
そんな『噂』話(Rumour) みたいなこと、言っても、2人のことだからわからんのよね。
青春時代?
若い時の良き思い出?
そんな甘いもんじゃないと思うけどね。
愛のある場所へ。
運命の相手がいても出会えない人が、ほとんどだというこの世。
行き着くところで、きっと出会えるものだと思うよ。
2人が、また出会え、一緒になれたら本物だろうな。
凄い愛の物語を見たようで、また熱くなってしまう。
凄い曲だわ
【Go Your Own Way】は。
私たちの愛は、どうなのだろう?
どうなん?
ねえ。
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“Go Your Own Way” was the first single from Fleetwood Mac’s award winning eleventh LP Rumours, from 1977.
Propelled by the success of its four top ten singles, Rumours spent a total of 31 weeks at number one. By 2012, the album had sold over 40 million units worldwide, 20 million of which were from the US alone. Recorded in three separate studios, the track was developed over a period of four months. Like most tracks off Rumours, none of the instruments were recorded live together; the tracks were instead completed through a series of overdubs. Lyrically, “Go Your Own Way” is a breakup song, specifically directed at Buckingham’s bandmate and former lover, Stevie Nicks.
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“Go Your Own Way” has been well received by music critics, and is regarded by Rolling Stone as oneof the greatest rock songs of all time.
This album was written during the fallout of many relationships within the band. This song was written by their lead male vocalist Lindsey Buckingham. At the time Lindsey was dating their other powerhouse female vocalist Stevie Nicks. They were together for eight years. Stevie Nicks has said that this song is the hardest to sing live in concert with Buckingham – but its considered a fan favourite song, so she struggles through it.
Like most tracks on Rumours, the lyrical content of “Go Your Own Way” documents personal strain in relationships between other band members. Buckingham wrote “Go Your Own Way” as a response to his breakup with fellow Fleetwood Mac vocalist Stevie Nicks, whom he had known since he was sixteen years old.“I was completely devastated when she took off,” Buckingham noted. “And yet I had to make hits for her. I had to do a lot of things for her that I really didn’t want to do. And yet I did them. So on one level I was a complete professional in rising above that, but there was a lot of pent-up frustration and anger towards Stevie in me for many years.” As he was crafting the lyrics, Buckingham came to the conclusion that the songwriting process helped him come to terms with reality, despite his fallout with Nicks.
Upon listening back to the song, Nicks demanded that Buckingham remove the lyrics “Packing up, shacking up is all you wanna do”. “I very much resented him telling the world that ‘packing up, shacking up’ with different men was all I wanted to do,” she told Rolling Stone. “He knew it wasn’t true. It was just an angry thing that he said. Every time those words would come onstage, I wanted to go over and kill him. He knew it, so he really pushed my buttons through that. It was like, ‘I’ll make you suffer for leaving me.’ And I did.” Buckingham ultimately decided to keep those lyrics in the final song.
One story says that the band gave an early demo of the song to a Los Angeles DJ to test audience response. The DJ then responded, saying the song would not work on the radio because of its complicated rhythm. Only then did Lindsey Buckingham add the acoustic guitar, later saying that the acoustic guitar part
was the glue that brought the whole song into focus.
This song and album is regarded as one of their best songs/albums and one of the greatest records of all time.
Personnel
- Lindsey Buckingham – electric guitars, acoustic guitar, lead vocals, backing vocals
- Mick Fleetwood – drums, maracas, cymbals
- Christine McVie – Hammond organ, backing vocals
- John McVie – bass guitar
- Stevie Nicks – backing vocals
This song was covered by NOFX on their 1989 classic album S&M Airlines.
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