Kurtの命日は、彼のお誕生日と同じようにLyraにとってはKurt Cobainを偲ぶ日。
毎年この日は、Nirvanaの曲を和訳解説して、毎度、Kurtの素晴らしさ、やばさ、優しさ、自分勝手さに触れ、死んだはずなのに隣で話してるかのような錯覚に陥る。親しげに話しかけて来るKurtは、少年のようだし、笑顔が魅力的。そして、たまに老人のように憔悴し切っている。
「彼が今、生きていたら?」
皆んな同じ問いにぶつかりイマジンする。あり得ない話なのにね?
ただリアルに声が、歌詞が、ギターが胸に今も「こんなに」突き刺さるのだから、生きていても糞まみれだろうと輝いていたと信じてる。
信じてるのよ、Kurt。だからお休み。
もう痛いことも痛いことをする者もいないよ。
今日はKurtのお気に入りの曲を選んだよ。又あの笑顔が蘇る。
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ワシントン州アバディーンで結成されたロックバンド、 Nirvana ニルヴァーナ。
そしてこのバンドのヴォーカリスト&ギタリストが 、Kurt Cobain カート・コバーンである。
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1987年結成。オルタナティブ・ロックを世に広め、ジェネレーションXの代表的なバンドと言われた90年代初期の音楽、カルチャー、ファッションを体現したようなバンドだ。
Nirvanaを初め、この時代のグランジミュージックは、本国アメリカでは特に人気があり、現代のロック文化に影響を与え続けているバンドである。
今日Lyraが和訳する曲は、
1991年9月24日にリリースされた2nd アルバム『Nevermitnd』の8曲目に収録されている【Drain You】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!
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“Drain You” is a song by American rock band Nirvana, written by vocalist and guitarist, Kurt Cobain. It is the eighth track on their second album, Nevermind, released in September 1991. The song was released as a promotional single in late 1991, and also appeared as a b-side on UK retail editions of the first single from that album, “Smells Like Teen Spirit“.
=Drain You=
[Verse 1]
One baby to another says, “I’m lucky to have met you”
I don’t care what you think unless it is about me
It is now my duty to completely drain you
I travel through a tube and end up in your infection
[Chorus]
Chew your meat for you
Pass it back and forth
In a passionate kiss
From my mouth to yours
I like you
[Verse 2]
With eyes so dilated, I’ve become your pupil
You taught me everything without a poison apple
The water is so yellow, I’m a healthy student
Indebted and so grateful, vacuum out the fluids
[Chorus]
Chew your meat for you
Pass it back and forth
In a passionate kiss
From my mouth to yours
I like you
[Bridge]
You, you, you
You, you, you
[Verse 3]
One baby to another says,”I’m lucky to have met you”
I don’t care what you think unless it is about me
It is now my duty to completely drain you
I travel through a tube and end up in your infection
[Chorus]
Chew your meat for you
Pass it back and forth
In a passionate kiss
From my mouth to yours
Sloppy lips to lips
You’re my vitamins
I like you
とある可愛い子ちゃんが
他の子に言う
「貴方に会えてラッキーだわ」
それが俺のことでない限り
君がどう思うかは気にしねぇよ
君を完全にヘトヘトにしちゃうのが
今の俺の義務さ
俺の気管から
君の伝染病に到達して(感染して)
お陀仏さ
君の為に食べ物を
噛身砕いてやるよ
前後に渡してやるから
情熱的な口づけでさ
俺の口から君の口へと
大きく見開いた目を持つ
君が好きだよ
俺は君の瞳孔になって来たしね
君は毒林檎なしで
俺に全てを教えてくれたんだから
その水はスゲ〜真っ黄色
俺は健康的な生徒さ
感謝してるし
とっても嬉しいことだ
だって水分を
吸い取ってくれるんだから
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君の為に食べ物を
噛身砕いてやるよ
前後に渡してやるから
情熱的な口づけでさ
俺の口から君の口へと
大きく目を見開いた
君が好きだよ
君だよ、君、君だ
君だよ、君、君だ
とある可愛い子ちゃんが
他の子に言う
「貴方に会えてラッキーだわ」
それが俺のことでない限り
君がどう思うかは気にしねぇよ
君の為に食べ物を
噛身砕いてやるよ
前後に渡してやるから
情熱的な口づけでさ
俺の口から君の口へと
だらしなく濡れた口から口
君は俺のビタミンだよ
君が好きさ
Songwriters: Kurt Cobain
Translator: Lyra Sky 和訳
音源について
【Drain You】は、Kurt Cobain が書いた曲で、1991年9月にリリースされた2nd アルバム『Nevermind』の1991年後半にプロモーションシングルとしてリリースされ、最初のシングル【SmellsLikeTeenSpirit】のUKリテールエディションにもbサイドとして登場している。
1991年12月28日にカリフォルニア州デルマーのデルマーフェアグラウンズで録音されたライブバージョンは、1996年にライブコンピレーション『From the Muddy Banks of the Wishkah』の2番目のプロモーションシングルとしてリリースされている(Radio&Records US AlternativeTop50)。
製作について
レコーディング
もともとは【Formula】というタイトルだった。1990年に書かれた作品で、1991年の春にKurtとNirvanaのドラムのDave Grohl がカリフォルニア州サンフランシスコで。Melvins のドラマー であるDale Crover と彼の当時のガールフレンドであるDebbi Shane に会いに行った時に、ヴァン・ナイスで『Nevermind』をレコーディング中に、最初に録音されたものだ。
訪問中に、4人はバンド名 The Retardsとして【DrainYou】を含む4曲をレコーディングしたらしい。
「当時、Kurtはみんなと一緒にバンドを始めるのに夢中だったわ。それで、私のバンドのDumbhead がMelvins と共有している練習スペースに行き、私達は練習が必要だったし、2日間 The Retardes を結成していたのよ」と Debbiは回想している。
Debbiによると、バンドは4人のメンバー全員で曲に取り組み、1人で録音したと言う。Kurt は最終的に、「ドラムパートがなかったからNirvana の曲ではなかった曲がある」と皆んなに言った。Daleが演奏を開始したときドラムを見て、彼は「うわー、ドラムパートがあるぜ!」と言ったという。
インストルメンタルの幕間もこのセッション中に開発され、Debbiは曲のキャラクターを「メタルだったのから、よりソニックユースのノイズのものに変えた」と言及している。
曲の構成が整ったので、バンドは1991年5月にSoundCityStudiosで開催された「Nevermind』レコーディングセッションに曲を持ち込んだのだった。
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『Nevermind』のプロデューサーのButch Vigが2005年Classic Albums:Nirvana-NevermindDVDで話していたことによると、「【Drain You】は、アルバムの他の曲よりも数多くのギターのオーバーダブを取り入れている」らしい。
フェンダーバスマンアンプとをフェンダーバスマンペダルを使用したスーパーグランジトラックと呼ばれるアンプを使用しているのだ。
Kurt はオーバーダビングの多い曲を嫌う傾向があったため、Butch はKurtに多くのテイクを行わせるために、「トラックが正しく録音されなかった」や「調子が狂った」など、使用するためにKurt に嘘をつくように言わなければ(指示しなければ)ならなかったのだ。さらに、曲の中央部分での奇妙なノイズは、ゴム製のアヒルのおもちゃが原因だ(後者は後にバンドの1992年のコンピレーション、インセスティサイドの裏表紙に登場。
これは、珍しい編集のインセスティサイドの裏側にもある。コバーンは、サウンドエンジニアのアンディウォレスが「トリッピー」なサウンドにするために遅延を加えたゴム製のアヒルをスタジオに持ち込んだのだ。これをエンジニアが、まとめあげたのだ。
Kurtは3つのヴォーカル・テイクをレコーディングし、3つのテイクすべてが使われている。
1991年9月3日、バンドはロンドンのMaidaValeStudiosでのBBCのJohn Peal セッション中にこのバージョンを録音した。
デール・グリフィンがプロデュースした『Nevermind』の隠しトラック【Endless Nameless】と未発表の【Damn】のバージョンも収録されたフルセッションは、1991年11月3日に最初に放送された。このバージョンのは.2011年9月『Nevermind』の20周年記念「デラックス」バージョンと「スーパーデラックス」バージョンが、Kurtの死後にリリースされている。
1992年3月、1991年10月31日にワシントン州シアトルのパラマウントシアターで録音されたライブバージョンが、『Nevermind』のセカンドシングルの【Comes As You Are】のbサイドとして登場。1994年2月4日にフランスのパリで開催されたテレビ番組NullePartAilleursで、2番目のギターにPat Smearをフィーチャーしたライブバージョンが録音されている。
曲の合間に、Kurt Cobainのギターサウンドが完全にカットされ、ギターは床に投げられた。ボーカルのみで曲を完全にするのだ。
【Drain You】を演奏した最後のライブパフォーマンスは、1994年3月1日にドイツのミュンヘンにあるターミナルアインツで行われたnirvanaの最後のコンサートだった。
つまり、ラストツアーでもプレイしたKurtのお気に入りの曲なのである。
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作曲について
この 3分43秒の長さで流れるオルタナティブロックソングは、毎分134ビートの程よく(笑)速いロックテンポの曲である。
Kurtの声域は、F#4の低音からB6の高音まで、2オクターブと5音にまたがっているが、この曲はイ長調のキーで作曲されている。詩のA5–C#5–F#5–B5の基本的なシーケンスに従い、コード進行としてリフレイン中にD5とB5のコードを交互に繰り返している。タイトな音楽のアレンジは、Kurtの伴奏なしでエレキギターを叩きながら「かわい子ちゃん達があなたに会えてラッキーだと言っている」から始まる。
オープニングラインの後、雷鳴とともに大きなディストーションが始まり、ドラムンベースが組みわさって行く、ロックなのだ。
歌詞について
1993年伝記『Come As You : The Story of Nirvana』で、Michael Azerrad は、【Drain You】を「愛の歌、またはむしろ愛についての歌」と表現した。Kurtは、Michael に、歌詞は「同じ病院のベッドにいる2人のガキの子供たち」を思い起こさせたと語った。
チャールズ・クロスによる2001年のコバーンの伝記「天国より重い」によると、【Drain You】は、1990年11月にアメリカのミュージシャンであった Tobi Vailと別れた後、Kurt が書いた「半ダース…思い出に残る曲」の1つだった。
「TobiがKurt に対して持っていた権力の承認と起訴の両方」としての叙情詩だ。
「あなたを完全にイライラさせる(消耗させる) ことは、今や私の義務です。」の箇所が従属的だからだろう。
Kurt自身はと言うと、「この曲は、おかしな、昔ながらの種類の愛について書かれた」と話している。彼のお気に入りのトラックの1つであり、それは作曲からNirvana の最期まで、ほとんどのコンサートで演奏されていたことからも分かる。
言葉次第は、普通からしたらロマンティックではないから、通常は、ラブソングには思えない人が多いかもしれない。
だがlyraには、Kurtらしいラブソングだと思えてならない。ラブソングらしい、恋する男子の恋心だと言いたい。
恋する曲が好きなKurt。Kurtはロマンティックな男性なんだ。
さらに詳しく解説
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