Oasis【Cast No Shadow】和訳 解説ノエルのリチャード・アシュクロフトへの友情の証

友情。この2人も絆で繋がれているのだろう。

誰かが誰かのために行う行動は尊いものだ。

この争いしかない世界で、思いやると言う感情こそ奇跡。

その奇跡を大袈裟ではなく淡々とつぶやくようにNoelは、Richardの為に歌詞を紡いだ。それが、この【Cast No Shadow】だ。

今日Lyraが和訳&解説するのは,イングランド、マンチェスター出身のロックバンド、Oasis オアシス

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今日Lyraが和訳する曲は、オアシスの2ndアルバムで、1995年10月2日リリースの『(What’s the Story ) Morning Glory?』に収録されている曲【Cast No Shadow】です。

詳しい解説は、Lyraのhipな和訳の後にまたお話しましょう!

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=Cast No Shadow =

Here’s a thought for every man who tries to understand

What is in his hands(What’s in his hands)

He walks along the open road of love and life

Surviuin’ if he can(Surviving if he can)

 

理解しようと努めるすべての男達への思いがある

彼の手の中に何があるのか​​

(彼の手の中に何があるのか​​)

彼は愛と人生という開かれた道を歩む

生き残れるなら

(生き残れるなら)

 

Bound with all the weight of all the words he tried to say

Chained to all the places that he never wished to stay

Bound with all the weight of all the words he tried to say

As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)

 

彼が言おうとした言葉の全ての重みに縛られ

決して留まりたくなかった全ての場所に鎖で繋がれ

彼が言おうとした言葉の全ての重みに縛られ

太陽に向かっても影は落ちなかった(ヒーハ)

 

As they took his soul they stole his pride (Pride)

As they took his soul they stole his pride (Pride)

As they took his soul they stole his pride (Pride)

As he faced the sun he cast no shadow

[Interlude]

(Hi-ha, hi-ha, hi-ha)

 

彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)

彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)

彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)

彼は太陽に向かって

影を落とさなかった

(ヒーハ,ヒーハ,ヒーハ)

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Here’s thought for every man who tries to understand

What is in his hands (What’s in his hands)

He walks along the open road of love and life

Survivin’ if he can (But only if he can)

理解しようと努めるすべての男に贈る言葉

彼の手の中に何があるのか

​​(彼の手の中に何があるのか​​)

彼は愛と人生という開かれた道を歩む

生き残れるなら(生き残れるならだが)

 

[Pre-Chorus]

Bound with all the weight of all the words he tried to say

Chained to all the places that he never wished to stay

Bound with all the weight of all the words he tried to say

As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)

 

彼が言おうとした言葉の全ての重みに縛られ

決して留まりたくなかった全ての場所に鎖で繋がれ

彼が言おうとした言葉の全ての重みに縛られ

太陽に向かっても影は落ちなかった(ヒーハ)

 

[Chorus]

As they took his soul they stole his pride (Pride)

As they took his soul they stole his pride (Pride)

As they took his soul they stole his pride (Pride)

As they took his soul they stole his pride (Pride)

 

彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)

彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)

彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)

 

As he faced the sun he cast no shadow

As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)

As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)

As he faced the sun he cast no shadow

 

彼は太陽に向かっても影を落とさなかった

彼は太陽に向かっても影を落とさなかった

(ハイハー)

彼は太陽に向かっても影を落とさなかった

(ハイハー)

彼は太陽に向かっても影を落とさなかった

 

Writer: Noel Gallagher

Translator: Lyra Sky 和訳

 

Cast Nnw Shadow 曲ついて

『(What’s The Story) Morning Glory?』のブックレットには「【Cast No Shadow】は天才 Richard Ashcroft リチャード・アシュクロフトに捧げられた」と記されている。この曲は今は解散したブリットポップバンド、The Verveザ・ヴァーヴのフロントマンに対するノエルのオマージュなのです。

【The Verve / This Is Music】Jesus…これが人生だぜ!私は生きてる 和訳 Lyrics

 

NoelとRichardは友人であり、NoelのRichardの気持ちをよく理解している歌詞だと言えます。この曲について、Richardは、「大変光栄なこと」だと語っています。

【Cast No Shadow】は当初B面曲の予定だったのが、予想以上に良い出来になったため変更されました。

このことについてノエルが面白いことを言っています。

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「スタジオに入ってB面を録音するなんて、ありえないと思う。良い曲か悪い曲かのどちらかだ。それに、俺は悪い曲を書くつもりなんて一度もない! 本格的にB面を書いたのは【Cast No Shadow】の時だけ。元々はB面になるはずだったんだけど、結果的にすごくいい曲になった。【Cast No Shadow】の最後に、誰かがマイク越しにすごく小さな声で「これでB面になるよ」と言う部分があるんだけど、アルバムに収録する段階でその部分はカットせざるを得なかったんだ。」いつもと違ってカットしたのは勿体無い!

アルバムのために書かれた最後の曲で、Noel は、ウェールズのレコーディングスタジオに戻る電車の中で作曲しました。彼はこの曲の歌詞を「今まで書いた中で最高の言葉」と評しています。

ノエルはこう語っています。

「この曲はザ・ヴァーヴのリチャード(・アシュクロフト)にインスピレーションを受けたんだ。彼はしばらくあまり幸せではなかったから、俺が彼のために書いたんだけど、3週間ほどで彼はバンドを辞めてしまった。必死に何かを伝えようとしているソングライター全般について歌っているんだ。 」

1995年、セレクト誌のインタビューでノエルはこうも語っている。

「彼にこの曲を聴かせたら、彼は泣き出しそうになった。俺は「おいおい、しっかりしろよ、坊や!落ち着け」って言ったよ。ある意味、これはグループで活動している俺の友人たち全員について歌っているんだ。俺たちは、言わなければならない言葉の重みに縛られている。いつももっと何かを求めているんだ。」

 

Lyraのより詳しい解説

ここからは、より訳を知りたいかたのために、Lyraからのサービス,サービス!

Here's a thought for every man who tries to understand

What is in his hands(What's in his hands)

He walks along the open road of love and life

Surviuin' if he can(Surviving if he can)

和訳「理解しようと努めるすべての男達への思いがある

彼の手の中に何があるのか​​

(彼の手の中に何があるのか​​)

彼は愛と人生という開かれた道を歩む

生き残れるなら(生き残れるなら)」

この【Cast No Shadow】は主にリチャード・アシュクロフトについて歌っていると書きましたが、この最初のヴァースでは、リチャードの置かれた状況を、聞くものが誰でも理解できる形で描いています。

ミュージシャンにしか関係のない問題に執着するのではなく、ノエルは誰もが直面する普遍的な葛藤に焦点を当てています。

一般人として主題を提示することで、この曲は明らかにその主題に影響を与えた(アシュクロフトはこの曲を聴いてすぐにザ・ヴァーヴを脱退した)だけでなく、正しいことを言えなかったり、過去から逃れようと苦悩した経験のある人にも共感できる楽曲となっています。

Bound with all the weight of all the words he tried to say

「彼が言おうとした言葉の全ての重みに縛られている」

ノエルは、リチャード・アシュクロフト(そして他の作曲家たちも)を、自身とは対照的に、意味のある歌詞を書こうとするソングライターだと考えていた。

「Bound with all the weight(すべての重荷に縛られている)」という歌詞は、ノエルが、自分がやっていることについて歌詞を書くのは簡単だがリチャードのように目的のある曲を書こうとする人にとっては、むしろ重荷になるという考えているのです。

ノエルはセレクト・マガジンのインタビューでこの歌詞についてこう語っています。

「彼はいつも、周りで起こっていることにあまり満足していないように見えた。まるで頑張りすぎているかのようだった。だから歌詞には「彼は、自分が言おうとしたすべての言葉の重荷に縛られていた」とある。俺はいつも、彼が間違った場所に、間違った場所に生まれ、常に正しいことを言おうとしていたが、それが間違った形で現れていると感じていた。」

しかし、1996年のQマガジンのインタビューで、ノエルはこの歌詞を自身のソングライティング能力に関連付けてこう語っている。

「それは俺だ。俺は、モリッシーでもボブ・ディランでもブレット・アンダーソンでもない。彼らは俺よりも優れた作詞家だ」

昔,何かの雑誌でノエルが、Suedeをディスっていたのを読んだ記憶がありますが、実は好きな作詞家みたいですね、Suedeは好きなのでInxsの時のようではなくて良かったわ〜。

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Chained to all the places that he never wished to

和訳「決して留まりたくなかった全ての場所に鎖で繋がれ」

この歌詞は、どれほど辛い過去を抱えていようとも、多くの人が過去から逃れられないことを物語っています。

この歌詞をリチャードについてだと考えた場合、彼が縛られている苦しい場所は、彼のバンド、ザ・ヴァーヴなのかもしれません。

ノエルがこの曲を書いた時、アシュクロフトは落ち込んでおり、この曲を聴いて3週間後にバンドを脱退しました。

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As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)

「太陽に向かっても影は落ちなかった(ヒーハ)

影を落とさないということは、偉大な力の表れとも取れるし、足らない存在の表れともなり得るので、ここは曖昧な表現です。人間は皆、影を落とすものだから、リチャードが影を落とさないというのは、彼が唯一無二の存在であり、他の人々よりも優れているという意味合いもありますね。

あるいは、ノエルは,リチャードが影響力のある人物にならなかったこと、つまり業界に影を落とさなかったことを嘆いているのかもしれません。

この曲はリチャードを励ますために書かれたものなので、ノエルがリチャードを唯一無二の存在として歌った可能性の方が高い。しかし、曲のメランコリックなトーンから判断すると、リチャードや他のソングライターが成功を収められなかったことを嘆いている可能性もあります。

 

As they took his soul they stole his pride (Pride)

和訳「彼らは彼の魂を奪い

彼の誇りも盗んだ(プライド)」

この曲がリチャード・アシュクロフトについて歌われていることを考えると、ノエルは彼が身を売ったことを暗示していると言えるでしょう。

そしておそらく、それを自覚していたのでしょう(だからこそ、彼はその過程でプライドを失ったのかもしれません)。 ノエル自身は、ミュージシャンとしてキャリアをスタートさせた頃は「身を売ること」、何があろうと「成功すること」だけを望んでいたと常々語ってきました。

ですから、これは彼自身のことではないと言えるでしょう。彼のプライドは「成功すること」にあったのです。

まとめ

【Cast No Shadow】は主にリチャード・アシュクロフトについて歌っていますが、ノエルは最初のヴァースでアシュクロフトの置かれた状況を、リスナーが誰にでも理解できる形で描いています。
ただそれだけならば,ミュージシャンにしか関係のない問題に執着するだけで共感は得られないのですが、ノエルは誰もが直面する普遍的な葛藤に焦点を当てているのがこの曲をわかりやすくしている所以です。
ロックスターではなく一般人として主題を提示することで、この曲は明らかにその主題に影響を与えただけでなく、正しいことを言えなかったり、過去から逃れようと苦悩した経験のある人にも共感できる内容となっているのです。
この曲を聴いたからとは断言できませんが、Richard Ashcroftは、この曲を聴いた3週間後にThe Verveを脱退しました。

*The Verveについても色々書いてきました。例えばこちら→【Lucky Man / The Verve】和訳 Happy Birthday, Richard Ashcroft!! 解説

大好きなバンドThe Verve。このバンドにいることがRichardにとって苦痛だったとは…。
解散したのも違憲の相違と公表されていたので知ってはいたけれど、そこまで辛かったとは悲しくなります。でもRichardが今,ソロとして成功し、楽しそうな姿をライブで見れてLyraも幸せです。
自分が自分らしくいられる場所。
それが苦しまずに生きていける方法なのです。

そうすれば自分の魂を奪われることもなく、自分の誇りも盗まれることはない。

プライドを持っていられること。

それこそが自由で幸せな生き方なのです。

それをノエルが私たちに教えてくれているとLyraは感じています。

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Noel Gallagher wrote the song for his friend Richard Ashcroft, lead singer of The Verve; in the sleeve notes of the album, Gallagher dedicated the song “to the genius of Richard Ashcroft”. Ashcroft later said that he considered the song to be “a great honour”.”Cast No Shadow” was originally intended to be a B-side, but this changed when the song turned out to be better than expected. “Cast No Shadow” was the last song written for the album; the track was composed by Gallagher while he was riding the train to return to the recording studio in Wales.Gallagher referred to the song’s lyrics as “the best words I ever wrote.”

As stated in the (What’s The Story) Morning Glory?booklet, “Cast No Shadow is dedicated to the genius of Richard Ashcroft,” meaning the song is Noel’s homage to the frontman of now-defunct fellow Britpop band the Verve.

Noel has said:

It was inspired by Richard (Ashcroft) from The Verve, he wasn’t very happy for a while so I wrote it for him and about three weeks later he quit the band. It’s about songwriters in general who are desperately trying to say something.

To Select Magazine in 1995, Noel said:

I played him the song, and he nearly started crying. I was like, ‘Come on, hold yourself together, son! Easy now.’ In a way, it’s about all my friends who are in groups. We are bound with the weight of all the words we have to say. We’re always looking for more.

To NME:

I don’t believe people can go into a studio and record B-sides. It’s either a good song or a bad song. And I never intend to write a bad song! The only time I’ve really sat down to write a B-side I wrote “Cast No Shadow”, which was supposed to be a B-side but it ended up really good. There’s a bit at the end of “Cast No Shadow” when someone says down the mic really quietly, ‘Tha’ll do for a B-side’. So we had to take that out when it came to put it on the album. 

Noel viewed Richard Ashcroft (among others) as a songwriter who tried to write significant lyrics, as opposed to himself.

“Bound with all the weight” reflects Noels realization that it’s easy to write lyrics about the things he does, and more of a burden for people like Ashcroft who try to write purposeful songs.

Noel discussed the lyrics with Select Magazine:

He always seemed to me to not be very happy about what was going on around him, almost trying too hard. That’s why it goes, ‘He was bound with the weight of all the words he tried to say.’ I always felt he was born at the wrong place, and in the wrong place, and he was always trying to say the right things, but they came out wrong.

However, in an interview with Q Magazine from 1996, Noel related the lines to his own songwriting ability,

That’s me. I’m not Morrissey. I’m not Bob Dylan. I’m not Brett Anderson. They are better lyricists than I’ll ever be.

Personnel

  • Liam Gallagher – lead vocals, tambourine
  • Noel Gallagher – lead acoustic guitar, bass, Mellotron, EBow , backing vocals
  • Paul “Bonehead” Arthurs – acoustic guitar
  • Alan White – drums, percussion

Credits

Producers Owen Morris & Noel Gallagher

Writer Noel Gallagher

Label Creation Records

Recorded At  Studios, Wye Valley, Monmouthshire, Wales

Released on October 2, 1995

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