ダメダメくんの代名詞。
もしくは硝子の少年の代名詞。
インテリな悩む青年になってるバンド、特にVocalがね、そう思われている。
でも、実はインテリ云々ではなく、着実に生き進んでいる、鋼のハートの持ち主だとLyraは考えている人たち。
今日Lyraが和訳&解説するのはイングランド、オックスフォードシャー、アビンドンで1985年に結成されたロックバンド、Radiohead レディオヘッド。
特にメンバーチェンジもせずにデビューから続く仲良しバンドでもある。
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ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストで73位。
ルーツであるポストパンクやオルタナティヴ・ロックを軸に、ポストロックや電子音楽、ジャズ、クラシック、現代音楽などを取り入れる多彩な音楽性や、アルバムごとの急進的な実験性・変化が特徴のバンド。
各々のソロ活動も盛んである。
今日Lyraが和訳するのに選んだ曲は、彼らのデビュー曲であり、Radioheadの代名詞とも言える曲【Creep】。
初のスタジオ・アルバム『Publo Honey パブロ・ハニー』(1993)からの先行シングルとしてリリース、出世作となった。
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そして、【Creep】は色々と問題が起きるというか、話題性がある曲でもある。
それについては、Lyraの和訳の後に又お話ししましょう。
Radiohead are an English rock band from Abingdon, Oxfordshire, formed in 1985. The band consists of Thom Yorke (vocals, guitar, piano, keyboards), brothers Jonny Greenwood(lead guitar, keyboards, other instruments) and Colin Greenwood (bass), Ed O’Brien (guitar, backing vocals) and Philip Selway (drums, percussion). They have worked with producer Nigel Godrich and cover artist Stanley Donwood since 1994.
“Creep” is a song by Radiohead, released as their debut single in 1992; it appeared on their first album, Pablo Honey (1993). “Creep” was not initially a chart success, but became a worldwide hit after being rereleased in 1993. The members of Radiohead grew weary of the song in later years, and refused to perform it for a period. It is included in the Radiohead: The Best Of compilation album.
= Creep =
Couldn’t look you in the eye
You’re just like an angel
Your skin makes me cry
In a beautiful world
And I wish I was special
You’re so fuckin’ special
What the hell am I doing here?
I don’t belong here.
I want to have control
I want a perfect body
I want a perfect soul
When I’m not around
You’re so fuckin’ special
I wish I was special
What the hell am I doing here?
I don’t belong here.
She’s running out
She’s run run run run
Whatever you want
You’re so fuckin’ special
I wish I was special
What the hell am I doing here?
I don’t belong here.
I don’t belong here.
ここで君に会う前から
僕は君をこの目で見ることが出来なかった
君は、まるで天使のよう
君の滑らかな肌は
僕に歓喜の涙を流させる
君はこの美しい世界で
羽根のように漂う
ああ、僕は特別な存在になりたいよ
君はメチャクチャ特別な存在だから
僕は気味が悪い奴だ
僕は奇人変人さ
僕ったらクソみたいに
ここで一体何してんだよ?
僕はこの世界に属してないね
万が一
それが傷つける事態だとしても
気にしない
うまくコントロールしたいわけさ
完璧なる肉体が欲しいんだよ
完璧なる精神が欲しいんだよ
君に気づいて欲しい
僕がそばに居ない時にね
君はメチャクチャ特別な存在だから
僕は特別な存在になりたいよ
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でも、僕は気味が悪い奴だ
僕は奇人変人さ
僕ったらクソみたいに
ここで一体何してんだよ?
僕はこの世界に属してないね
彼女は、また飛び出して行く
彼女は、飛び出していく
彼女は走らされてる
走れ
走れ
何でも君を幸せにするな
君が欲しい物は何でもだよ
君はメチャクチャ特別な存在だから
僕は特別な存在になりたいよ
でも俺は気味が悪い奴だ
僕は奇人変人さ
僕ったらクソみたいに
ここで一体何をしてんだよ?
僕はこの世界に属してないね
僕はこの世界に属してないね
Songwriter: Mike Hazlewood / Albert Hammond / Colin Greenwood / Jonathan Greenwood / Edward O’brien / Philip Selway / Thomas Yorke
Translator:Lyra Sky 和訳
一応、Radioheadを知らない人のために、お馴染みのRadiohead のBand のVersionもUPしておきますねっ。
オルタナティブロックの流れ
静かに始まり、途中のギターの「バチコン!」でオルタナティブらしいサウンドへと転調して行くのが、有名な曲。
だから、アナザーバージョンとしてJohnny DeppとCharlot Gainsbourgのアコースティックバージョンが物足りないと言う人もいるだろうけれど、歌詞のイメージとビデオがあっているのはJohnny Depp Versionの方だと思う。
言い出したいのに言い出せない、、、
好きと言いたいけど言い難い、、、
仲良く話したいのに話しかけられない、、、
恋したいのに、恋する勇気がない、、、
そんなモジモジ感がいじらしいビデオである。
そして誰もが一度は、感じたことがある自信喪失してる自分を歌う、悲観的な曲だ。
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この【Creep】は、Nirvana ニルヴァーナの【Smell’s Like Teenspirite 】や、Beck ベックの【Looser 】などと一緒に、オルタナティヴ・ロックムーブメントにおける代表曲に挙げられる音楽史にとって重要な曲だ。
だが、1998年以降ライブで披露されることは少なくなっている。
それはOasisのNoel GallagherがRadioheadがスタジオアルバムをリリースする度に毎回Disったり、「毎回神経質な歌を作ってるが、客は皆んな【Creep】が聴きたいだけなんだよ。」と言ったようなことが理由な気がする。
この歌が余りにも大ヒットした事、世界的に認知されて居たことが原因で客が毎回、この曲を聴きたがり、そのためこの後のリリース曲のインパクトがなくなってしまったからだ。
それだけ【Creep】が、魅力的で素晴らしい曲と言うことなんだよね。
ただメンバーにしてみたら、毎回、骨身を削って新譜をリリースしているのに、【Creep】だけしか求められないと言うのはキツイものがある。
やる気もなくなってしまうだろう。
可哀想なRadioheadのメンバー。
そして、名曲なのに、演奏されなくなるなんて、なんて可哀想な曲なのだ。
歌詞について
この曲が素晴らしいのは、サウンドと同じように、インパクトのある歌詞があるからだ。
サビで、”but I’m a Creep”と何度も帰結する、陰鬱でありながらも鮮烈な歌詞があるから故に、この曲は売れた。
Creepとは、気味が悪い事や這う事、ごますりなどを指す。
Lyraは訳すのに「気味が悪い奴」にした。
何故って?
この歌詞の男は、自分のルックスに自信が相当ない人間なのが、うかがわれるからだ。
恋する相手は、美しく天使のようだと崇め倒している。
ならば、恋い焦がれ愛に純粋になれば良い!
だが、歌詞の主人公は素直に愛へとは向かわず、自分のダメさ加減や外見、内面のコンプレックスに固執する。
結局、自己に固執するこの男、、、自分にしか興味ないんだよね。
自分しか愛せない人間なんだろう。
そして、そんな自己愛、自己顕示欲が強い人間が、この現代社会に多いからこそ、この歌が大ヒットし、カバーされ、、、パクられたのだろう。
歌詞には他に、放送禁止用語があるために、アメリカなどで歌詞を変える必要があった。
だから、シングル版では若干の手直しを施され、禁止用語が差し替えられている。
そして、その禁止用語のせいでイギリス本国ではラジオプレイされず、先にアメリカで大ヒットしてから逆輸入されたと言うのだから、今の人気ぶりが嘘みたいだね。
Vocalの Thom自身「趣味は悩む事」と言っているだけあって、雑誌やインタビューを受けると、バンド環境や、自身の声など、何かにつけて悩んでいるのがもうこの曲、そのものだ。
彼は生まれた時から左目が開かなかった為、6回もの大手術を新生児なのにも関わらずした。
Thom 曰く「最初の医者が失敗した」ことが原因で視力が片方なく、小学時代は眼帯をし登校していた為に、常にストレスに苛まれて居たと言う。
そのままハイスクールになり、彼のライブを見に来てくれた少女を見てインスパイアされた曲らしい。
実体験を、歌詞にしたのは言うまでもないが、リアルな言葉遣い、リアルな悩み体質が功を奏した【Creep】なのだ。
リアルこそが全て。
Viva. real thing!
「自分の減らず口と皮肉さは、最大の悩み事であり、最大の取り柄である」と開き直りが、最近は出てきたようで、、、それが、あるだけ成長したのではなかろうか?
生きやすくなったんじゃない?
だから、最近笑ってるThom Yorkを見るのだろう。
Thom York トム・ヨーク (Thomas Edward “Thom” York(1968年10月7日 – )は、イギリス出身で、 Radiohead のボーカル・ギター・ピアノ他多くの楽器演奏とソングライターを務めるマルチさんだ。
ソロアーティストとしても人気があり、2006年にはソロデビューアルバム「 The Eraser」をリリース。
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2009年新バンド Atoms for Peaceをナイジェル・ゴッドリッチやLyraが大好きな Red Hot Chili Peppers レッド・ホット・チリ・ペッパーズの Flea フリーらと結成し、さらに活動の幅を広げている。
休みなく音楽活動しているThomの、音楽への追求は、限りないみたいで嬉しくなるLyraです。
このまま爆進して欲しい。
Creepのパクリ訴訟
因みに話題性があるのは、歌詞だけでなくて、【Creep】と言う楽曲には、パクリ疑惑がつきまとう。
1度目は、1973年リリースのホリーズの曲「The Air That I Breathe」によく似ていると言われてきたことだ。
結局、作曲者であるアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッドが、Radiohead 著作権侵害で訴えて、その結果このアルバム『パブロ・ハニー』のブックレットに「共作者としてアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッド」の名前が記され、この2人は著作権収入の一部を受け取っていると言う。
Lana Del Reyへの訴訟
そして、2度目は今年はじめ、2018年に「Radioheadの方がパクられた」としてLana Del Ray ラナ・デル・レイに対して訴訟を起こしていることが発覚したのは記憶に新しいでしょう。
2017年リリースのLanaのアルバム『Lust For Life ラスト・フォー・ライフ』に収録されている「Get Free」が【Creep】に酷似しているとして、著作権料の100%を要求。
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Lana Del Rayは、「自分の曲が【Creep】にインスパイアされて書かれたものではない」と言いながらも40%まで著作権料を引き上げたが、レディオヘッドが100%しかあり得ないと主張したため、法定で争う姿勢を見せている。
歌詞がより強化されるメロディの良さが魅力の【Creap】。
だからこそ楽曲は名曲であるし、より頭に残るし、売れたのだが、聞いたものは、記憶に深く入り込んで分からなくなってしまうんじゃなかろうか?
パクリ、パクられたの擦った揉んだは、まだまだ終わらない気がするのよね。
まるでJohnny Depp Versionのミュージックビデオみたいに、何かが起きそうな気がしてしまうのはLyraだけ?
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20年以上?前の楽曲が、いまだに話題になるのも【Creep】の良さだ。
恋が始まりそうで始まらない、
何か始まりそうな、
この感じが、これからも【Creep】と言う楽曲につきまとうだろう。
色褪せない新鮮さ。
このダメダメな自身喪失した男の気持ちを歌う名曲が、聞くものをこれからも惑わし続け、歌わせ続け、恋の初期衝動を起こさせ続けるだろう。
これからもずっと、 ずっと。
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After signing to EMI in 1991, Radiohead released their debut single “Creep” in 1992. It became a worldwide hit after the release of their debut album, Pablo Honey (1993). Their popularity and critical standing rose in the United Kingdom with the release of their second album, The Bends (1995). Radiohead’s third album, OK Computer (1997), propelled them to international fame; noted for its complex production and themes of modern alienation, it is often acclaimed as a landmark record of the 1990s and one of the best albums in popular music.
The group’s next albums Kid A (2000) and Amnesiac (2001), recorded simultaneously, marked a dramatic change in style, incorporating influences from experimental electronic music, 20th-century classical music, krautrock, and jazz. Kid Adivided listeners but was named the best album of the decade by Rolling Stone, Pitchfork and the Times.
Radiohead’s sixth album, Hail to the Thief (2003), mixed rock and electronic music with lyrics inspired by the War on Terror, and was the band’s final album for EMI. Their subsequent releases have pioneered alternative release platforms such as pay-what-you-want and BitTorrent; Radiohead self-released their seventh album, In Rainbows (2007), as a download for which customers could set their own price, to critical and chart success. Their eighth album, The King of Limbs (2011), an exploration of rhythm, was developed using extensive looping and sampling. A Moon Shaped Pool (2016) prominently featured Jonny Greenwood’s orchestral arrangements.
Radiohead had sold more than 30 million albums worldwide by 2011. Their work places highly in both listener polls and critics’ lists of the best music of the 1990s and 2000s.
In 2005, they were ranked 73rd in Rolling Stone‘s list of “The Greatest Artists of All Time”; Jonny Greenwood and O’Brien were both included in Rolling Stone‘s list of greatest guitarists, and Yorke in their list of greatest singers. In 2009, Rolling Stone readers voted Radiohead the second-best artist of the 2000s.
In 2017, they were nominated for the Rock & Roll Hall of Fame, in their first year of eligibility.
Band members
- Thom Yorke – lead vocals, guitar, piano, keyboards
- Jonny Greenwood – guitar, keyboards, programming, ondes Martenot, analogue synthesisers, orchestral arrangements
- Colin Greenwood – bass guitar
- Ed O’Brien – guitar, effects, backing vocals
- Philip Selway – drums, percussion
Additional live members
- Clive Deamer – drums, percussion (2011–present)
Discography
- Pablo Honey (1993)
- The Bends (1995)
- OK Computer (1997)
- Kid A (2000)
- Amnesiac (2001)
- Hail to the Thief (2003)
- In Rainbows (2007)
- The King of Limbs (2011)
- A Moon Shaped Pool (2016)
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