グルーヴって、ただ畝ってリャいいってもんじゃない。元々定義されていないノリで生まれたような言葉だから、全ては感覚に委ねるしかない。
音楽にしろ絵画にしろ、一般的に言う正解と言うものがないから、やってるこっちの身としては、宙に浮いてる雲を掴むかのようなものだ。生みの苦しみ。
彼らの場合、それが頻繁にあったかは定かではないが、歌詞を見ている限り、嘆き苦しみ、生きるのを放棄したくなったり、自暴自棄になって生きてられればそれで良いや、とUP Downが激しかったに違いない。
まあ、その全てはvocalのScott Weilandが引き起こしていたようではあるが…。
いい声をしていたScott Weiland。
Grunge バンドって良い声の持ち主が本当に多い。ああ、だからLyraはGrunge Bandが好きなのね…Scott Weilandも、Chris Cornellや Rayne Staly のような甘くて低い美声の持ち主だった。
Grunge Rockの影響をモロ受けていた彼らは、Grungeのサウンドにヘヴィなグループを入れ込む天才だったと思う。
聴いてるだけで腰にくる重低音。それにUP Downの激しい歌詞と歌い方が乗っかって。
ありがちに見えて、このバランスを良きものとしてずっとやり通せたバンドは、中々いないと思う。
どっしり構えたギターと畝るリズム隊。
ただこれだけではダメで、Scott Weilandの声ありきで進行して行くのだ。
他の人が歌っても、このグルーヴは出なかった。
ああ、
Scott Weilandがいたら、今どんな歌を歌っただろうか?
グルーヴの渦の中で埋もれながら、いつもScott Weilandの亡霊を見ている。
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国サンディエゴ出身のロックバンド、Stone Temple Pilots ストーン・テンプル・パイロッツ 。略称はSTP。
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1986年ロングビーチで結成。1992年のデビューからアルバムが4作連続でミリオンセールスを達成し、オルタナティヴ・ロックバンドとして1990年代に大きな成功を収めたバンドである。
*Stone Temple Pilots【Big Bang Baby】恍惚の世界の代償 和訳 Lyrics
今日Lyraが和訳する曲は、Stone Temple Pilotsの2nd スタジオアルバム『Purple』に収録されている1994年6月1日リリースのシングル【Vasoline】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳のあとにまたお話しましょう!
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“Vasoline” is a song by American rock band Stone Temple Pilots from their second album, Purple. The song was the second single of the album, reaching number one on the Billboard Mainstream Rock Tracks chart for two weeksThe song’s odd-sounding intro was created by Robert DeLeo, who ran his bass through a wah-wah pedal to get the said effect. The song’s lyrics were written by vocalist Scott Weiland. “Vasoline” also appears on the greatest hits compilation album Thank You. A live version also appears on The Family Values 2001 Tour compilation.
=Vasoline=
One time a thing occurred to me
What’s real and what’s for sale
Blew a kiss and tried to take it home
It isn’t you, isn’t me
Search for things that you can’t see
Going blind out of reach
Somewhere in the vasoline
Two times and it has rendered me
Punch drunk and without bail
Think I’d be safer all alone
Flies in the vasoline we are
Sometimes it blows my mind
Keep getting stuck here all the time
It isn’t you, isn’t me
Search for things that you can’t see
Going blind out of reach
Somewhere in the vasoline
You’ll see the look
And you’ll see the lies
You’ll eat the lies
And you will
Flies in the vasoline we are
Sometimes it blows my mind
Keep getting stuck here all the time
It isn’t you, isn’t me
Search for things that you can’t see
Going blind out of reach
Somewhere in the vasoline
かつて俺に起きたこと
何が本物で何が売りに出されているか
投げキッスをして
そいつをウチまでお持ち帰りしようとした
お前じゃねぇよ
俺でもねえよ
見えないものを探してるんだよ
手の届かないものほど盲目になる
ヴァソリン(ワセリン) の中かなんかにあるんだろ
2回だよ
俺をそんな状態にしたんだ
頭はフラフラ
保釈なしでさ
1人の方が安全だろ
俺たちが生きてる
ワセリンの中を飛ぶ
時々そいつが俺に打撃を与えるよ
いつもここで立ち往生し続ける
お前じゃねぇよ
俺でもねぇよ
見えないものを探してるんだよ
手の届かないものほど盲目になる
ワセリンの中かなんかだろ
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お前は外見を見るだろう
嘘を見るだろう
嘘を舐めつくだろう
そうしてお前は
俺たちがいるワセリンの中を
飛ぶだろうよ
時々そいつが俺に打撃を与えるよ
いつもここで立ち往生し続ける
お前じゃねぇよ
俺でもねぇよ
見えないものを探してるんだよ
手の届かないものほど盲目になる
ワセリンの中かなんかにあるんだろ
Songwriter: Eric Kretz Dean Deleo
Translator: Lyra Sky 和訳
この時は、まだがっしりした普通の体型のScott。
バンドを辞める頃になると、ガリガリになって別人のようになっしまう。Velvet Revolvorの方を先に知った人は、過去の姿(このStone Temple Pilots)のScottは、同一人物には思えないかも…?
*【Velvet Revolver/ Fall To Pieces】和訳スコット・ウェイランドについて Characteristic Vocalist
だが美声のヴァリトン・ヴォイスは変わらず素敵だった。死ぬまで良い声でRockしていた。
Stone Temple Pilotsは1986年から2003年まで活動し、休止した後にvocalを代えて2008年から又再活動している。
ScottとRobert DeleoがBlack Frag のロングビーチでのライブ会場で出会い意気投合してからバンドは走りつづけて来た。
数々のヒット曲を出すロックバンドで、この曲もビルボードメインストリームロックトラックチャートで2週間で1位を獲得している。
この曲は奇妙な部類に入る曲で、サウンドのイントロは、Robert がベースをワウワウペダルに通してその効果を得た面白い作品だ。
歌詞はボーカリストの Scottが書いたもの。
【Vasoline】は、大ヒット曲のコンピレーションアルバム『ThankYou』にも登場している曲でもあり。ライブバージョンは、ファミリーバリュー2001ツアーのコンピレーションアルバムにも入っている。
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【Vasoline】は、ビッグヒットになった曲なだけあって、様々な作品で取り上げられている曲だ。
ビデオゲームの、ロックバンドとSingStar Ampedに登場し、実際のギターを使用するRocksmithで、学習可能な曲である。
他には、キックオフ中に一部のNFLスタジアムで流されていたり、2012年のジャドアパトーの映画『40歳からの家族ケーク』でも使わられていた。
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歌詞の意味
Stone Temple Pilots がVH1 Storytellers で【Vasoline】を演奏している間、Scott Weilandはこの曲は「虫眼鏡の下で昆虫のように感じる」ことについてだと言っていた。
その為か、このミュージックビデオには虫がたくさん出て来ている。
Lyraの深読みだが、静脈注射をしたものは、重症化(つまりジャンキーになった)人ほど、皮膚下(または血管)に虫が這い回っている感覚を訴える人が少なくない為に、Scottは、その現象を歌っているのではないか、と感じた。深読みなだけならば良いが、Scottは非常にヤバイジャンキーになっていたから当たっている可能性は高いと思う。
そうならば、歌詞の意味合いもより深く理解できるだろう。ちゃんと意味があることを。
2014年10月14日にSongFacts.comのGregPratoとのインタビューで、Scott Weilandは、この曲のキーラインが誤解された歌詞から来ていると語っていた。
Scottの両親がEaglesの歌詞で “Life in the Fast Lane”, をScottは”Flies in the Vaseline”と歌っていると思っていたらしくて、それを歌詞に入れたのだ。
なんともほのぼのしたエピソードだ。
ちなみにタイトルの【Vasoline】は、造語みたいにしているが、Vaseline ワセリンのことだ。造語にしたのは、上の理由であり、深読みだがエロい時に使うからわざと代えたのではないか?とLyraは思っている。この歌は、悲しい男の歌であり、エロい歌なのだよ。
彼の自伝『NotDeadand Not For Sale』の中でも、彼は「同じ状況で何度も立ち往生していることについての歌だ。それは俺がジャンキー(中毒)になることについての歌なんだ。それはジャニーナ[カスタネダ、最初の妻]に嘘をつき、バンドについても、俺のヘロイン中毒のことを嘘をついていたことを歌っているんだよ。」
ジャンキーは嘘をつく。どんなことに対しても。
偽善者になり、欺瞞者になり、全てをぶっ壊してまでも、薬にしがみついて行く。
Scott はそこから戻って来れなかった。
何度も周りが手を差し伸べたにも関わらず、嘘をつき、結局は、やめさせらてしまう。
次のバンドで歌うScottは相変わらず美声でVelvet Revolverのフロントマンとして、Grungeサウンドで、ファンの兄貴みたいな存在からロックンローラーに移行したが、目は虚で、ジャンキーそのもの。
格好良い曲を歌っていたが、何かが抜け落ちたようで、名曲を歌うScottをLyraは見ていると辛い。
どちらも良いバンドだが、個人的にはこのStone Temple Pilotsの頃のScottの方が好きだ。
彼らはGrungeらしい強さと痛みを表現出来るバンドだと思う。が、一般的にはGrungeの真似をしたポストグランジバンドと言っている人もいたらしい。
売れたStone Temple Pilotsに対する妬みからそんな馬鹿な悪口を言う人々なんか放っておけば良い。だが、Scottは苦しんでいたのだ。
Scottは荒々しく、優しく、朝日の高揚感も夕日の焦燥感も歌える歌手、Grungeを継承する数少ないSingerだったと思う。
いつ聴いても、彼の声はダイレクトに胸にささる。
グルーヴを出せるVocalist。
無駄がない男の無駄話に今日も付き合うように、時間の感覚がなくなる魔力を持つScottの歌を聴いていよう。
きっと傷みも何もかもバカらしくなって来る。
優しい悲しみの歌声だ。
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During STP’s performance of “Vasoline” on VH1 Storytellers, Weiland says that the song is about “feeling like an insect under a magnifying glass.” During an interview with Greg Prato from SongFacts.com on October 14, 2014, Scott Weiland confirmed that the key line in this song came from a misheard lyric: His parents put on the Eagles song “Life in the Fast Lane”, and Weiland thought they were singing, “Flies in the Vaseline.’
In his autobiography Not Dead and Not For Sale, he adds that it “is about being stuck in the same situation over and over again. It’s about me becoming a junkie. It’s about lying to Jannina [Castaneda, first wife] and lying to the band about my heroin addiction.”
The music videos (directed by Kevin Kerslake) were in heavy rotation on MTV when the single was released in 1994. There are at least three different versions of the video, labeled “X Version”, “Y Version”, and “Z Version”. All versions are similar, using parts of the same footage with some minor differences and shown in different orders. The single album art is taken directly from the music video. One portion of the “X Version” was censored when it aired on MTV. During the table scene, a man is bound to a chair while a sadistic guard prepares to puncture his eye with a drill. The uncensored version can be seen on Kerslake’s YouTube channel, while the censored version is found on the band’s YouTube page.
Differentiation
- X Version – begins with a shot of flypaper and then a laughing clown [Robert DeLeo]
- Y Version – begins with a butterfly-catching girl [Deanna Stevens] skipping up to the camera
- Z Version – begins with a man using a sharpening stone wheel
“Vasoline” appeared in the video games Rock Band and SingStar Amped and is a learnable song on Rocksmith, which uses an actual guitar. The song is played at some NFL stadiums during kickoffs and in the 2012 Judd Apatow film This is 40.
Personnel
- Scott Weiland – lead vocals
- Dean DeLeo – electric and acoustic guitars
- Robert DeLeo – bass, backing vocals
- Eric Kretz – drums, percussion
Additional personnel
- Brendan O’Brien – producer, recording, mixing, percussion on “Meatplow”, “Interstate Love Song”, “Silvergun Superman”, “Army Ants” and “Kitchenware & Candybars”, guitar on “Kitchenware & Candybars”, mellotron on “Army Ants”
- Nick DiDia – engineer
- Caram Costanzo – assistant engineer
- Bob Ludwig – mastering
- Paul Leary – ending guitar solo on “Lounge Fly”
- John Heiden – design
- Dale Sizer – illustrations
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