Tom Petty … Lyraにアメリカの空気や匂いや温かみのある風景をストレートなロックで教えてくれたアーティスト。
アメリカの良さ、悪さを優しい歌で教えてくれた彼が天国へ召されてしまいました。2017.Oct.2nd.
今年は一体、何回、泣けば良いんだ?
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トム・ペティ(Tom Petty, 1950年10月20日 -2017年10月2日)は、アメリカのフロリダ州ゲインズビル出身のミュージシャン、シンガーソングライター。
1976年にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの中心人物としてデビューを果たし、1989年にソロ・デビューしてからはソロ活動もやりながら、60歳を超えても尚、アメリカを代表するロック・アーティストとして君臨しています。
2017年10月1日に、心不全で救急搬送され脳活動停止状態で、生命維持装置をつけられた状態になっていたそうです。翌日。10月2日に息を引き取ったそうで、ちょうど先月25日北米ツアーを終えたばかりでした。
Tom Petty の曲はどれもLyraには想い出とリンクした曲ばかり!
好きな曲だらけで「どれか一曲選べ」と言われても迷ってしまうくらい名曲揃い。
アメリカンロッカー然としたCall & Responceがたまらない曲から、ミドルテンポのMTVで良く流れていた”Leaning To Fly “も好きだし、切ないバラードもハートに染みる。
“Free Fallin'”もミドルテンポで良い、彼のゆったり感は癖になるよ。
“Refugee”も路地裏歩いてるみたいでCool !
Lyraのいっちゃん推しを決めるのは、これだけ名曲あると本当に難しい。(ラストの方でLyraのオススメの一曲PVを紹介しますね!)
Tom Pettyって悲しいかな、日本では全く人気がない。
1976年にデビューしてからずーっとアメリカで大ヒット飛ばして来て、有名アーティストとも沢山コラボして、これまた出せばヒットしてる。それなのに、日本では本当のロック好きやコアな音楽ファンにしか認知されていないから凄〜く残念でならない。
アメリカだと凄いんだよ!
もちろんイギリスやヨーロッパでも大人気だし。
下手するとアメリカのオッさんは皆歌えるんじゃん?ってLyraは思ってるけど、、、言い過ぎじゃないよ。
だってTomの歌がアメリカ其の物なんだよ。
彼のあの優しい歌声は、スーッと体に染みてくるの。
「Lyraって大袈裟ね」って思う?
Tomの歌のファンだから持ち上げてるかもしんないけど、Tomをリスペクトしてるアーティストが多いの知ってる?
リスペクトし過ぎてパクッたんじゃね?とLyraが思ってるのがあるの。
Tom Pettyは、13年間で3回も曲をパクられてんだよ。それも超人気アーティストに!
まずは、これ、
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= Tom Pettyの曲が元ネタだろ?の曲 =
①【The Strokes / Last Nite】 2001年
2001年に発売されたストロークスのヒット曲。Lyraは、何度かオススメミュージック・ビデオで紹介しているストロークスですが、これ、速度変えただけでTomのに似てる!その曲は
→ 【Tom Petty / American Girl】1976年リリースのヒット曲が元ネタ。
元ネタって言っちゃ言い過ぎかもしんないけれど、ギターフレーズも似てるし、速度早くしただけのような。
これTomの代表曲でもあるから、Tom Petty好きなアメリカ人ならわかるよね。
これ、前にこのブログでCheap Trickの時に話した、Lyraが好きな映画 “First Time At Ridgmont High”に使われてたの知ってる人いるかな?
日本では認知度が残念なくらい低いTom Pettyだから彼を知らない人は、このまま、ストロークスがクールだと思ってしまうだろう。
確かにLyraもストロークスのサウンドがクールだから好きで紹介して来ましたが、この時は、「ちとパクリはまずいだろ?」とザワザワしたよ。
でも、Tomさん、周りは「ストロークスがパクッたよ」とヒットしてたのもあり報告したらしいけど、ご本人はなんも言わず「あっ、そ」だったそう。
もう、懐が広い!
よっ、太っ腹!って、Tom痩せてガリガリだけど… ♪( ´▽`)
*【Tom Petty / American Girl】の和訳や詳しい解説はこちら!
②【Red Hot Chili Peppers / Dani California】2006年
次も又、Lyraが好きで良くバンドでコピーしていたレッドホットチリペッパーズの2006年リリースの曲。
Johnが帰って来たのもあり大ヒットしたレッチリの曲で当時よくプロモーション・ビデオがTVで流れていたから知ってる人も多いでしょう。
これは、元ネタがやはりTom Pettyでしょう!パクッてないとレッチリはいってるけど、、、これは、
→ Tom Petty “Mary Jane’s Last Dance “だよね。
1992年の比較的、最近、、、最近と言っても20年以上前! だけど、Tom Petty & The Heartbreakersの曲に酷似していますね。
アンソニーって(Red Hot…の)ラップだけしてるVocalistのイメージだけどファンの人はわかってるよね、、、バラードみたいな優しいゆったりした歌い方する時もあるでしょ?
あれ、Tom Pettyに近いかな〜ってずっとLyraは気になっていたの。
優しい抜けた歌い方がTomに似てる。
だから、アンソニーはパクッたというよりTom Pettyが好きでリスペクトしてるから、つい好きな人に寄せて行った結果、似た歌い方になり、耳にずっーとしてた曲だから作曲に出て来たのかな〜と、、、Lyra、レッチリファンだから擁護し過ぎた?(笑)
当時はリリース直後からレッチリがTomをパクった疑惑が騒がれていました。
が、Tomさん、周りに言われても又もや気にしなかったらしい、、、。
もう、Tomったら太っ腹!って、Tomガリガリ痩せてるけど。♪( ´▽`)
③Sam Smith ” Stay With Me ” 2014年
これは3年前の話だから覚えてる人もいるでしょう?
グラミー賞にサム・スミスがノミネートされたからでしょうね、ずっと業界では、「Tomの曲に似過ぎてる」と指摘されて来たTom Pettyの曲との酷似性を認めて、作曲チームが曲のクレジットにTom Petty と Jeff Rinの2人の名前を入れることになった事件。この元ネタは、
→ 【Tom Petty & the Heartbreakers / I Won’t Back Down】です。
これは、先の2曲よりパクリ過ぎと言うかサビの16小節がまんま同じです。
まぁ、ステージで歌ってて恥ずかしくないのかな、、、パクリだと全世界にバレてるからSamは歌うの大変そう。
で、これまた、当のTom Petty 本人は「曲作ってたら、こういうことは良くあることだよね」だって!
もう、Tomったら太っ腹!ってTom痩せてガリガリだけど、、、( ← こればっか。) ♪( ´▽`)
*【Tom Petty / I Won’t Back Down】の和訳と詳しい解説はこちら!
13年で3回も自分の作った曲を盗まれる、と言うか真似されるというか、パクられてしまう(笑)シンガーっている?
どれだけTom Pettyのソングライティングが優れていて、魅力的なメロディや歌詞を生み出していったかがわかるエピソードじゃないでしょうか?
影響力がハンパないんだよ!
Tom Pettyは、日本では本当のロック好きにしか好かれないという現象が昔からあって、凄く残念。
もっと彼の素晴らしさを日本でも知って欲しいし、理解して欲しいと思って書いていますが、その反面無理だろうな〜とわかってもいるんです。
まぁ、ルックスがあまりよろしくない?というか地味だから。
Lyraは、あのガリガリ具合が好きなんだけどね〜。
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日本だとイケメンの若いアイドル(つぅか、イケメンてどこからがイケメン?)か、また、マッチョなHip Hopに影響されたヌメヌメしたダンスしてないとダメでしょう?
歌詞なんて適当に流行り言葉をツギハギしてくっつけてれば、囁きながら歌えばOKなんでしょ?
全くTom Pettyは真逆の位置にいる人間だから売れるってのは無理よね。
それに、Tomの歌詞やメロディから浮かび出す情景がアメリカの風土に合っていて、あの渇いた空気を好きな人や、知ってる人じゃないと受け入れてもらえないんだろう。
アメリカに土着した音、アメリカンに擦り込まれたDNAみたいな音を作り出すのがTom Pettyなんだよ。
だから、知らない内にTom Pettyの曲が体に染みついてしまう。
そんな感じで、The Strokesも、Red Hot Chili Peppersも、Sam Smithの曲を書いたソングライター達も、Tom Pettyの真似を知らず知らずにしちゃったのかもしないね?
アメリカのDNAに組み込まれてるって言っても過言ではないでしょう!
数年前にも、60歳を超えてリリースしたNew Albumが全米アルバム・チャート1位を制したことで話題を呼んでいたTom Petty。
これも、時代や年齢や世代をを飛び越えた彼の歌声とソングライティングの良さを証明しています。
いつまでもキレのいいロックンロールを私たちに作り続けてくれると思っていたので、「もうTomのあの歌声や新曲を聴けない」と思うと胸が締め付けらる思いです。
やっぱ、この曲にしました。Stevie Nicksとのコラボ。彼女の歌声も好きで良くカラオケでも歌うから、、、Tomも若くて格好いいし。
“Stop Draggin’ My Heart Around ” ♪を一押しします。
*和訳と解説は、こちら!→【Stevie Nicks feat. Tom Petty & the Heartbreakers / Stop Draggin’ My Heart Around】
アルバムはStevie Nicksのに収録されてるんだけど1981年の曲とは思えない新鮮さがいつまでもあるので選びました。
ドキドキする
ヤサグレ感が良いのよね。なんなんだろう、Tomの声には色気も感じるんです。
あと、やっぱあの曲も!って2曲なった。
Tom Petty & The Heartbreakerの”The Rebel “も、好きだから紹介しちゃう。
危険な香りがするのが良い。ヤバイ裏通り。
晩年は声が段々Bob Dylanになって来てたけど、、、仲良いからね、あの2人。
*【Rebels】の和訳と解説は、こちら!→ 👠【Tom Petty and the Heartbreakers/ Rebels】和訳 解説 愛と平等を勝ちとる為に To Win Love and Equality
また、一人このロック界で大切な才能溢れる人が居なくなって寂しくて仕方ありません。
Learning to Fly ?
Tom Pettyのご冥福をお祈りしています。
Tom Petty , You will continue to be American DNA ! R.I.P.
from Lyra
= Albums =
(Billboard hit chart)
Solo Albums ソロ名義
- 1989年 フル・ムーン・フィーヴァー – Full Moon Fever(3位)
- 1994年 ワイルドフラワーズ – Wildflowers(8位)
- 2006年 ハイウェイ・コンパニオン – Highway Companion(4位)
Tom Petty & the Heartbreakers トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ名義
- 1976年 アメリカン・ガール – Tom Petty & The Heartbreakers(55位)
- 1978年 ユア・ゴナ・ゲット・イット! – You’re Gonna Get It!(23位)
- 1979年 破壊 – Damn The Torpedoes(2位)
- 1981年 ハード・プロミス – Hard Promises(5位)
- 1982年 ロング・アフター・ダーク – Long After Dark(9位)
- 1985年 サザン・アクセンツ – Southern Accents(7位)
- 1986年 パック・アップ・ザ・プランテーション-ライヴ – Pack Up The Plantation: Live!(22位)
- 1987年 レット・ミー・アップ – Let Me Up (I’ve Had Enough)(20位)
- 1991年 イントゥ・ザ・グレイト・ワイド・オープン – Into The Great Wide Open(13位)
- 1993年 グレイテスト・ヒッツ – Greatest Hits(5位)
- 1995年 プレイバックBOX – Playback – ボックス・セット
- 1996年 彼女は最高 オリジナル・サウンドトラック – Songs And Music From “She’s The One”(15位)
- 1999年 エコー – Echo(10位)
- 2000年 アンソロジー – Anthology : Through The Years(132位)
- 2002年 ザ・ラスト・DJ – The Last DJ(9位)
- 2003年 Live At The Olympic : The Last DJ
- 2010年 The Live Anthology
- 2010年 モジョ – Mojo(2位)
- 2014年 ヒプノティック・アイ – Hypnotic Eye (1位)
Traveling Willbillies トラヴェリング・ウィルベリーズ名義
- 1988年 トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.1 – Traveling Wilburys Vol. 1
- 1990年 トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.3 – Traveling Wilburys Vol. 3
Mudcrutch マッドクラッチ名義
- 2008年 マッドクラッチ – Mudcrutch
- 2008年 Mudcrutch Extended Play Live(EP)
- 2016年 2 – 2
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